悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
01.11
2001.11.30:
臨時株主総会が無事終了した。まず前の役員が責任を取って辞めさせられた後を受け、筆頭株主から派遣された人間が役員の大半を占めることになった。今回はそれだけが議題だった。つまり新しい役員会によって新しい再建策の具体案が提案され、12月に再度開かれる株主総会で正式に決定するわけである。役員選挙では、最初の再建案を出した別の大株主は棄権した。反対票を投じることもできたのだろうが、理由は定かでないものの混乱を避けたようである。
2001.11.29:
イギリスの会社の危機説が去ったと思っていたら、再び再燃した。理由は親会社の救済策をめぐって大手株主の間に思惑の違いが生じ、その結果「それだったら金は貸せない」と銀行が言い出して再び資金ショートを起こす可能性が出てきたのである。
そうなると折角の再建計画が台無しになるとして筆頭株主が増資分を高値で買い取る案が急浮上、どうやらそれで決着を見そうである。しかし下駄を履くまではわからない。日本時間の今夜、臨時株主総会が開催され、結果は明朝判明する。
それにしても今回の事件を見ていて感じるのだが、日本では実際に再建・あるいは倒産するまでの丁々発止のやりとりは絶対に公開されない。株価の動きなどを注意深く見ても原因がわからないままである。マスコミはある程度知っているのだが、それを公表することはまずあり得ない。先日の新潟鉄工の倒産(更正をするようだ)でも、私はほんの僅かだけ経営状態がとても正常とはいえないことを耳にしていただけで、本当に破産するところまではわからなかった。
しかし欧米では株主や銀行の動きが連日報道され、生々しいやりとりが公表される。場合によってはわざと報道機関にリークして相手の反応を見ようという作戦もあるようだ。そのあたりの情報公開は実に明快だ。ただ事情に疎い我々は報道に一喜一憂するしかない。頼りになるのは弁護士を含めた我々が雇っている数人のイギリス人だけなのだから。
しかし今の日本で情報公開をやったら、たとえ再建策が提起されても即日納入業者の取り付け騒ぎが起こるだろう。そういう場合の法を含めたルールとモラルが確立していないからである。悪い言葉で言うと「野放し」になっているのだ。
2001.11.28:
最近公共事業に対する世間の目がきびしくなってきた。
実は私が関係している仕事にも公共事業がからんでいることが多い。以前の職場では民間のみの仕事だったので、公共事業と比較してみて疑問に感じることがままある。
例えば設計だが、無駄が多いし設計変更をしばしばやる。それももう工場での製作をやっている途中に平然と変更をかける。となると無駄な金がどんどん出て行くのだが、設計には納期・コスト意識が低い。どうしてそうなるのか考えていたら、こんなことが引き金になっているように感じた。
現在は公共事業でも予算が削られて次第に受注金額がシビアになってきているのだが、昔はいわばお手盛りの金額が貰えた。そうなると社内で使える予算も甘くなり、いくら無駄遣いをしてもまだ利益が残るのである。おまけに営業はうまい話を逃すまいと設計に対して「お客様は神様」とのスタンスで無理難題でも客の言うことはすべて受けろ、という態度に終始する。客の側も親方日の丸の体質があるから、何でも言うことを聞いてくれる愛想のいいところに対しては当然甘くなる。
ところが先に書いたように、最近はそういうぼろ儲けが次第にできなくなりつつあり、そうすると今まで海面下にあった岩礁が顔を出すようになって、問題が表面化してくるのである。ある設計管理職などは「何でこんな設計したんや!」と若い者のせいにしたりするが、実際は天に唾するようなもの、ミスがあっても今まで気にもならなかっただけのことなのである。
私も経験があるのだが、手配していた品物の納期の半月くらい前になってから「客から言われたのであれはキャンセルしてくれ」と平然と言ってくることがある。金を出す方も貰う方もどっぷりとぬるま湯に漬かっているから、予算も納期も全く眼中にない連中が育つのである。
2001.11.27:
まったくもってひどいことをする輩がいる。ケータイへいわゆる「ワンギリ」(1回のみコールしてすぐに切る)をして着信履歴を残し、何も知らない利用者がその電話に繋ぐとダイヤルQ2らしきところへ行かされて料金をむしりとるという手口である。
犯罪としては扱いにくいようだが、詐欺の手口としては非常に巧妙かつダーティーなものである。あまりに腹立たしいので会社でも公表されたその悪質な電話番号を公開する。
どなたもご注意あれ。
2001.11.26:
職場サポート幹事長がノートPCの中を開けて何かごそごそやっていた。聞くと今年度の更改マシンがすべてメーカーのミスでモデムカードが入っていなかったという。それもモジュラージャックだけは付いているのにである!
どこかの職場で電話線に繋いだらそれがわかったらしいが、それにしてものけぞるのに十分な話である。
以前HDのロット不良に出会ったケースとか、BIOSなどのソフトのパッチとかは経験したが、部品が丸ごと抜けていたのというのは初めてであった。ハァ〜(溜息)
2001.11.25:
いよいよADSLを導入することに決心した。料金も下がってきたしプロバイダも通信量の上限を外した料金になり始めたからである。
ADSLはNTTの「フレッツ・ADSL」にした。やはりトラブルの時の対応が系列会社であることから早いだろうとの算段である。YahooBBは昨今の会員やNTTとのトラブルから見て、いくら料金が安いとはいえ問題が多すぎると判断した。
休日の申し込みだったので週明けに担当者から連絡が入り、そこで詳細な日程が決まる。現在の申し込み状況だと1ヶ月以内で開始できそうだ。子供用マシンとの共用を考えているので、ルータも買うつもりだ。
私はフリーソフトのダウンロードが多いから、ADSLで高速になることを期待している。8MタイプADSLを待っていてもよさそうなものだが、待つことよりも現時点での決断を選んだ。また本当は交換局からの距離がやや長いようなので1.5Mのフルスピードは期待できそうにないのだが、ISDNに比べれば十分だろう。
2001.11.24:
やっと歯の治療が終った。私が予想した通り欠けた歯の表面仕上げとキャップの型取り、そしてキャップの装填となった。
これで痛みと歯が欠けた違和感から解放される。
2001.11.23:
息子の友達が家に遊びに来て何やら騒いでいた。がちゃがちゃ音がするので見たら昔懐かし「ベエゴマ」である。しかし不思議なことに私はその存在は知っていたが実際に遊んだことはない。近所の友達も含めてついぞ流行することはなかった。それにしても今日では材質は木ではなく、プラスチックである。
そのうち雑音はなくなったが、叫び声がしているのでまた覗いたら今度は碁をやっている。どうも漫画でやっていることからちょっとしたブームらしい。もちろん私から見たらザルどころか桟だけの障子にしかならない(笑)。いずれちゃんと定石を教えてやらねばなるいまいと思ったが、どうせすぐに飽きるであろうことにふと気付いてこの案はボツにした。(爆笑)
2001.11.22:
テロ事件以降の海外旅行者の激減で、関空ーパリ間を飛んでいるJAL直行便が当分の間休止されるという。前回のイギリス出張で目に見えて乗客が減っていることは知っていたが、ハワイ・グアムを含めたアメリカ方面だけでなく、ヨーロッパのいわゆるドル箱路線までにも大きな影響が出ているとは思いもよらなかった。
今回のテロが世界経済に与えた打撃は非常に大きい。航空業界だけではない。今日もテロによる保険金の支払いのために大成火災海上保険が破綻した。これほどのダメージを与えたテロリスト達の責任は重い。
と同時に、今回のようなテロ攻撃を受身でとらえるなら、そのための防御コストとしてなおさら無駄な金をつぎ込まなければならず、二重の負担を強いられることになる。もしテロがなくなればこんな負担は必要なくなる。だから1日も早く世界的なテロ根絶の対策が取られなければならないのではないか。
もちろん先日書いたように軍事行動で根絶できるとは考えられない。遠回りに見えるが世界的なテロ包囲網が出来て、テロはリスクが大きすぎるということになってこそ根絶できるのではないのだろうか。またそれによって経済的ロスもなくすことができるのである。
2001.11.20:
海外とのつきあいをやっていると日本では考えられないことが時として起こる。
イギリスからみの仕事で別の担当者がイタリアのメーカーに物作りを頼んできて、その打ち合わせメモを元に私が正式契約書を作って郵送した。それが先月初め。
実はそのとき、こちらのうっかりミスで打ち合わせと少し異なる記述をを2箇所作っていたのだが、そのことに気付かず送ってしまっていた。私はそれと知らずに相手のサインが入ったものをずっと待っていて、何故返ってこないのだろうと不思議に思っていた。ところが先週、1ヶ月も経ってからいきなり怒りの文面で「約束違反だ!すぐに訂正しろ。」とのファックスが入ってきた。おまけに約束どおり前金をすぐ払え(海外は前金の要求が多いがこちらとしてはあまり抵抗しない)と添え書きしてあった。
しかしである、1ヶ月もほったらかしにした挙句に怒鳴ることはなかろう、おまけに金を払えと言いながら請求書も来ていないし振込銀行口座番号も連絡がない。それでこちらの代理人をしているフランス人に事の真相を聞いてもらったら、契約書の間違いがあったことがわかったのである。取りあえずは訂正した契約書のコピーをファックスで入れ、同時に請求書の送付を依頼した。
ところが彼らが作った請求書のコピーが送られてきたのを見てまた私は腰を抜かした。英語とイタリア語のチャンポンで読みづらい上に、肝心の口座番号を書いていない。「お前はアホか」と思いつつ、またぞろ口座番号を教えろと書くことになったのだが、その返事がまた信じられないものだった。請求書に書いてあった銀行コード(日本の全銀協に似たものがあちらにもある)と、何か意味のわからない番号に丸をつけて、「このとおりの番号を銀行に送ってくれたらわかる」と言い出したのである。これにはまいった。しかし口座番号がなくては支払えない。仕方がないので「銀行が受け付けてくれない」とハッタリをかまして再び催促したらやっと口座番号をよこしたのである。
これで丸3労働日を無駄にした。海外で出来の悪い担当者に当たるとこういうことが起こる。この類は何度か経験していて、最長は3ヶ月も請求書を出せ、出せないと押し問答したことがあったくらいである。
2001.11.19:
またもや困ったCMが流れている。
AOLの加入を勧誘するもので、「お父さんにできるくらいカンタン」というものである。確かに世のオトウサン達は会社でもサポーター泣かせの人が多い。これは間違いなく事実である。しかしこれを一般化し、オトウサンの「すべて」と誤解されかねないCMははっきり言って不愉快である。
考えても見てほしい。若者の「すべて」が楽にキーボードを叩けるかというとそうでもないし、若いオネエチャンでもiモードでメールを打つことは熱心だが、家でPCを活用しているというのは意外と少ない。
弁護するわけではないがオトウサン達は私も含めて新しいことを学ぶスピードは若者より遅くなる。それは本当にもどかしいし、自分自身に腹が立つこともある。そういう事情を知ってか知らずか、まったく配慮のない十把ひとからげの「お父さんにできるくらいカンタン」という表現にはやはり賛成しかねる。ましてや不特定多数が見るCMである。
「今の若い者は」という言葉と双璧をなす無神経な言葉と解したい。
2001.11.18:
タリバンの支配はほぼ終ったが、彼らは山にこもってゲリラ化するという。ということはテロの恐怖は残らざるを得ないということになる。これが解決になるのか、また北部同盟を含む新しい政権がまともに機能するのか、多くの疑問が残る。
そこでここらあたりでテロ・アフガニスタン問題をまとめてみようと思う。
まず、ビンラディンが本当にテロを指揮したのかどうかであるが、これは彼が明確に否定していないということから考えると限りなくクロに近いと言えるだろう。ただ、アメリカがその証拠を握っているというのならそれは明らかにすべきだろう。さもないとアメリカはいつまでもイスラム世界から疑惑の目を向けられることになる。何故隠したまま空爆だけを続けるのか?
それから今も続く空爆についてだが、私は原則として反対である。理由はいくらテロ攻撃を受けた被害者とはいえ、自分勝手に出て行くことに国際世論が無条件に賛成していない、特にイスラム世界からはタリバンに同情する意見が、たとえその政権に多くの誤りがあったとはいえ、それなりに存在するからである。これは、例えばパキスタンから義勇兵が出るというようなビンラディンを英雄化するなど、テロリストを擁護する温床がいつまでたっても消えないことを意味する。
テロを本当に根絶するにはイスラムをも巻き込んだ国際的な取り組みが必要であると思う。そしてテロリストが国際的非難によって孤立状態になってからでも抵抗するというなら、軍事力の行使はそれからでもいいと思う。まだるっこしいという意見、それも被害者であるアメリカ国民からは犠牲者に対する責任はどうなるという声も聞こえてきそうであるが、現時点での合意形成の条件から考えると他に手はないように考えられる。暴力には暴力で、というスタンスは最善とはいえない。ニュヨークでの犠牲者の家族から「これ以上の犠牲者はいらない」との声も出ており、現実に誤爆による犠牲者が出て新たな対立の根も生まれているのは悲しいことだ。
さて、軍事的にタリバンはほとんど崩壊した。ただ先に書いたようにゲリラ化して生き残る道を探っているようであり、またそれを外から支援する勢力がまったくなくなったとは言えないだろう。そんな中で今後の政権を云々する議論もあるようだが、こんな内政干渉はたとえ国連が出て行っても簡単に解決しないだろう。先日の日記で示唆したとおり、国内世論の形成がないし、北部同盟の過去の悪政が清算されたという保証もない。
そもそもアフガニスタンの混迷は79年のソ連侵略がきっかけで、それ以降国民はアメリカやパキスタンからの手出しも含めた内戦で極貧状態にされているのである。そういう外国からの引き回しを続けることが許されていいのか。タリバンの国民弾圧は間違いないが、ビンラディンを含む彼らを増長させたのは反ソということで支援してきたアメリカ自身ではなかったのか。現在のロシアもそうだし、アメリカもこの事実には完全に触れないままアフガニスタンの新政権に論評を加えようとしている。これでは無反省の内政干渉の何物でもない。
特に自分達の言い分が通らなかったら国連を無視してもいいという論理を振りかざすアメリカの身勝手には呆れる。この点は今回だけでなく幾度となく繰り返されてきた。それと今回はテロ根絶問題とタリバン問題が意図的かどうかは別にして随分混同させられている。ビンラディンの身柄確保ということとタリバンを徹底的に打ちのめすこととの線引きが困難であることを利用しているように見えてならない。
最後に日本政府の対応に触れる。
彼らの頭には少なくとも国際情勢の正確な把握ということは論外で、自衛隊派遣を前提にどうしたら屁理屈が成り立つかに苦慮しているとしか見えない。しかしアメリカは「決めるのは日本の勝手」というスタンスだし、他国からは「どうせ日本はアメリカに追随するだけ」と注目も評価もされないのが現実である。ひとつだけコメントするなら、何かにつけて軍事力を行使する欧米と違って、戦後一度も海外派兵したことがないことから国際舞台での日本の役割を期待する声がある、ということだけを指摘しておこう。
2001.11.16:
輸出入の仕事をやっていると消費税の話に巻き込まれて時々混乱するときがある。今日日本の消費税納税の仕組みをきちんと教えられて理解することができたが、日本はもちろんイギリスでも課税・非課税の区分に迷うことがある。
ところで日本では「消費税」と言葉をすり替えているが、英語では"VAT"すなわち「付加価値税」とはっきり謳っている。ドイツは"MwSt"、フランス語は"TVA"とこれも同じである。言葉のごまかしは国民をごまかしているという意味なのか。
2001.11.15:
ヨメハン・息子が今度の冬休みもスキーに行きたいと言い出した。まだパンフレットも出たばかりでどれを選ぶか決めていないが、今年は海外旅行の激減の裏返しでものすごく混むのではないかと心配している。
あ、でも行くとなれば昨シーズンで壊れてしまった靴を新しく買わなきゃいけないんだった (T_T)
2001.11.14:
アフガニスタンの情勢が急変して、ちょっと妙な展開になってきたようだ。
もう少し様子を見ないと本当のところがわからない点もあるが、私としては単純に解決の方向に向かっているとは考えにくいものを感じている。近いうちにまとめて書くことになろうが、少なくとも現状ではアフガニスタン国民の総意はどこか隅に追いやられているような気がしてならない。
2001.11.13:
会社からの帰りのバス、私が待っていることを見逃して通り過ぎようとしたが、停留所の直後で気付いて慌ててブレーキをかけた。運転手は「申し訳ない」連発した。
バスの乗客見逃しはこの4年で2回目である。そもそも私くらいしか待っていない停留所で、冬場になって5時を過ぎるともう暗くなってしまうのでは確かに人が待っているのはわかりにくいだろう。ということはどれだけ辺鄙なところか想像いただけると思う。
2001.11.12:
イギリスのあるメーカーの品質管理が悪いのでクレームするにあたって相談を受けた。「生意気言って申し訳ないけど、和文を見るのはやめる」と前置きしてから英文原稿をざっと見た。悪くはないが日本語っぽいし、事実関係をあまり書かないでいきなり「これはそちらの責任だ」と断定的に書いてある。
原稿を書いた本人は決して英文に疎いわけではないのだが、外人との実際の経験が少ないために日本的発想で迫っているのである。それでちょっとしたヒントを出して手直しすることでその場の議論は終った。
しかしである。手直ししている途中で彼は再び心変わりしたらしく、最終稿を待ってくれと電話してきた。私が中心になっている(つまり私が原稿を書く立場)のではないので待つことにしたが、退社時間になっても連絡がない。ははーん、これはまた彼の悪い癖が出たなと感づいた。つまり彼はあれこれ悩みに悩むばかりで、結論をいつまでも出さないので有名なのである。深夜になっても結論が出ないこともあるので私は諦めて会社を出た。
彼を評して私は人に言ったことがあるのだが、「へぼ将棋・囲碁と同じで、最善手に近い数個の手だけ読んで可能性の低いものは無視すれば良いものを、彼はすべての可能な手を時間をかけて調べた末に悪手を指す」パターンに陥るのである。いちばんひどい話だが、客先との打ち合わせでキングファイル1冊分の資料を部下に作らせておきながら会議ではついぞ開かれることがなかったという。
2001.11.10:
歯医者通いはまだ続いている。神経を抜くのに1日、抜いた後の掃除と充填材を入れるための溝の拡張で1日、溝を埋めるのに1日。やっとここまで来た。
次は最低でも欠けた歯をキャッピングするための型取りに1日、キャンピングに1日と予測している。ああ、しんど。
2001.11.09:
やっとネットに入れるようになった。しかし上司の許可を得た申請制である。さらにアクセスするサイトに要注意、情シスのログ監視が厳しく、変なところへ出入すると即座に処分を受ける。事実、早速どこかの馬鹿がアダルトサイトを覗いて捕まった。そりゃそうだろう、まだアクセス数が少ないので情シスはすべてのログを読める環境にあるからだ。おまけに未だNIMDA問題に神経を尖らせているから尚更だ。
ブラウザもインターネットエクスプローラーからネットスケープに変えられた。しかし私は両方を同居させて業務用のアプリはIEのままにしてある。知らずに変えたケースで予想通りネスケでは動かないマシンがちょくちょく出てきた。
それにしても何でネスケに変えろということになったのだろう?ある同僚も言っていたが、ここ当分は確かにNIMDAに対する防御にはなるが、そのうちにネスケを標的にしたウィルスが出るだろうからそれほど意味はないだろうということである。もちろん単なる気休めでもいいという論理は成り立つが。
2001.11.08:
昨日書いた、倒産した会社の社長から電話があり、「申し訳ない・・・」と一言、淋しそうな声だった。手形の不渡りを出してしまい、一晩悩んで破産宣告と精算を決断したという。整理屋が嗅ぎつけているらしいがここはやはり弁護士に頼むしかないだろうと意見が一致した。夏に終った仕事の精算金が残っていないことを確認し、図面の回収をお願いして、最後に「このご時世だしこれから大変ですけど、元気でやってください。でもやはり残念です」と声をかけたら、電話の向こうで一瞬息を詰めているような感じがあった。
2001.11.07:
海外の会社の倒産騒ぎが収まったと思ったら、今日は国内のある零細企業が倒産した。今までもちょくちょく仕事を出していたが、今年の夏以降しばらく何もなく、そうでなくても不景気で仕事量が減っているうだろうとは判っていたが現実に倒産するとは思ってもみなかった。
直接的には被害を被らなかったが、やはり社長の顔を思い浮かべると悲しい思いにかられる。
2001.11.06:
最近「上げ底」靴姿がめっきり減った。あまりの評判の悪さ、特に捻挫しやすいということが決定的だったかも知れぬ。確かにあれは歩くための靴ではない。
変わって最近目立つのがハイヒールで踵の部分が細いものではなく四角くなったものである。見た目は少し悪いような気もするが、あれだと歩くときには安定するだろう。そして私から言わせれば、もし足を踏まれたときの痛さは細いものに比べて面圧が少ないから痛さは緩和されるのではないだろうかということである。昔バスの中で細いハイヒールで足を踏まれ、青アザができたことを覚えている。
2001.11.05:
日本企業の最悪の経営者とも言うべき発言をした人がいる。あえて社名を書くが、富士通の社長の「社員が働かないから業績が悪い」というのは近年稀に見る暴言中の暴言といってよかろう。
どうも日本の企業というのは経営者としての責任を問うことに寛容すぎるきらいがある。それとともに経営陣自身にも非常に認識が薄い。特にリストラに絡んで経営責任をあいまいにしたまま真っ先に社員の首を切る傾向が非常に強い。こういうことは欧米ではとても考えられない。例えば先日からこの日記に書いている親会社の場合、救済策が合意されると同時にCEOは即刻辞任させられた。もちろん管理職を含めた一般社員はそのままで、「問題は解決されたから安心して働いてくれ」というアナウンスが全社員に流れたのである。
だからといってこの会社の今後について何らかのリストラ策がとられることは救済した会社の幹部が示唆していた。しかしそれは従業員の削減ではなくてグループ内の一部をそのまま(人間も設備も)売却するというものである。
どういうかたちであれ、経営数値の良し悪しは基本的に経営陣が負うものである。それに対し社員は与えられた命令を積極的に実行する責任がある。その違いを明確にしない限り、暴言はなくならない。そしてそのチェックは株主とともに労働組合が行なうべきものだと思うのだが・・・
2001.11.04:
ヨメハンからこんな話を聞いた。
最近はやりのあの「へ」の字眉、眉毛を剃った後に描き直す必要があるが、そのためのテンプレートを売っているという。
聞いたあとの言葉が出なかった・・・(T_T)
2001.11.02:
31日と同じ話題を。
ひとつは「コーポレート・エディション」問題。こちらはどうやら本社情シスのサーバーにアクセスするかたちにしているのが原因で、おまけに事業所からのWANは社内でも有数の細さ、これが最悪の事態を生んでいる根源と判った。それでは事業所のサーバーを拠点にできないのかと現在ツッコミを入れている。
もうひとつの会社危機、こちらは親企業がグループ全社員に「会社は完全に回復した」とアナウンスを出した。もちろんイギリスの会社も含んでいる。しかしその一方で親企業を支援した会社は一部事業の売却の可能性を示唆している。
若干明るさは見えたということで週末・週明けの出張は回避された。しかしいつまた事態が急変するかも知れないので、上からは「何があってもいつでも対応できるようにしておけ」との指示が出ている。・・・どないなるんやろ??
2001.11.01:
出張中に壊れたモバイルPCが入院してるが、1週間程度で退院は困難なようだ。
次の出張が近いことを考えると早く帰ってほしい。しかし症状が症状だけに無理なようだ。場合によってはマザボ交換ということになっているかもしれない。それで職場サポート幹事長に相談したら、今年リース切れで更改する分の新しいノートPCがあるのでそれを一時的に貸してもいいという話になった。モバイルに比べると大きいし重たいが、贅沢は言ってられない。ピカピカのThinkPadを有難く借りることにした。明日あたりダイヤルアップの設定など、必要な作業をせねばなるまい。