悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

02.02


2002.02.28:

元日からこの方、バタバタしたり風邪を引いたりしているうちに、あっという間に2ヶ月が過ぎようとしている。
朝夕の冷え込みもゆるみ、鼻水も完全に止まった。しかし世間では花粉症に悩む人が何と多いことか。アレルギー性鼻炎なのに私は花粉症と全く縁がない。
来月からこのホームページに新しいコーナーを開設することにした。・・・あ、明日はもう来月だったか。

2002.02.27:

チェック機構と日本社会・2
組織の中での腐敗、特に企業内での批判勢力を徹底して排除することに必死になったのが70年代である。高度成長の中、政治では革新自治体が増え学生運動も盛んだった。同時に企業の中では闘争を強めようとする労働組合に対する会社側の切り崩しと組合の弱体化に力が注がれた。批判勢力の排除と労働組合を変質させる「労務対策」が会社によって組織され、労組役員の選挙干渉、第二組合を作らせるなど激しい攻撃を加えた。そして一定の成果を収めたのである。
このとき、多くの労組役員とともに多くの批判的かつ良心的社員を放逐し、経営者の周囲には「イエスマン」ばかりを集めたのである。雪印でもそのような動きがあったと聞く。
山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」というのをご存知だろうか。題材は日本航空の元労組委員長だった人に対する差別的人事を描いたもので、日航機墜落事件に関する話を除いて100%事実だそうである。その内容はまさしく日本以外では考えられない会社からの個人に対する差別の典型で、それと同時に会社のゆがんだ体質を見事に表現している。しかしどんな小さな批判も許さないという異様な企業体質が何を生み出すか。違法行為や社会的に問題のある行動を行なっても誰も批判しない、できないまま事態がどんどん悪化していくのである。そして止むに止まれぬ思いで内部告発をする人が突如出現する。だがその時は既に遅い、というのが明るみになった多くの企業不祥事のパターンなのではないだろうか。
次は批判勢力の存在の重要さについて書く。

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閑話休題。
今日、陸蒸気組の業務システムを更新するにあたって見積をさせていた開発会社の人たちと打ち合わせをした。100GBのSQLサーバーにデータベースを入れ、マンマシンインターフェースはIEで行なう方式である。ちょっとだけ耳にしたがVisualBasicは間もなく放棄されるそうだ。(どこまで本当か真偽はもうひとつ)
いよいよ本格的システム開発が始まる。リーダーとして、私はこのプロジェクトを「のぞみ化プロジェクト」と名付けることにした。もちろん他人にはこの名前を明かすことはない(笑)

2002.02.26:

チェック機構と日本社会・1
雪印問題をきっかけにチェック機構の甘さを指摘したが、この問題は日本社会の大きな弱点であると考えている。例の外務省と鈴木宗男議員との関係もそうである。こんなことになるまで何故今まで放置してきたのか。そして世間から大きな批判を浴びても相変わらずの関係を続け、ついに首相から外相に対しての調査指示が出るに及んでやっと外務省幹部たちが「接触しない」という申し合わせをしたというのだ。完全に腐りきっていて、自浄能力も失っていたのである。
こんなことから私はこの問題を民主主義の根幹に関わる問題だと考えている。つまり異なる意見が集まることによって異常な行動は自然淘汰され、より良いものへと集約されていくのが民主主義のひとつの重要な作用だと考えるからである。
ところが現実はあまりにひどい。そこで具体的に何が問題かを取り上げてみることにした。

まずは内部告発に関して述べる。
鈴木議員の外務省への関与が紛れもない事実として裏付けられたのは国会で共産党が外務省の極秘文書を明るみにしてからである。そのきっかけは代々木の共産党本部のポストに投げ込まれた極秘文書による内部告発だったという。ひたすら真相を隠そうとする幹部に対して外務省内部の人間が怒りを込めて投函したのだろう。
こういう内部告発はいつごろからクローズアップされるようになったかというと、恐らく四日市公害問題での内部告発だと思う。あれ以来日本での公害問題が次々と明るみなったといういわば原点といえるものである。
内部告発によるタレコミは方法としては違法でも何でもない。だからといってさかんに奨励するようなものでもないと思う。つまり内部告発を否定はしないが、刑事事件やあるいは会社の倒産など、大変なことになるまで放置されていたという経過を問題視するのである。
もし内部でのチェックが機能していればある程度のところで被害が最小限に済んだかも知れない、そこに私は注目したい。そして組織の内部が次第に腐っていくプロセスの中にこれまた重大な問題が潜んでいるように感じられるのである。そのことはまた次回。

2002.02.25:

陸蒸気組システムのサーバーが最後の断末魔を上げ始めたようである。先週本体から異様な音が出だした。
原因を調べると電源ユニットの冷却ファンのベアリングが原因だった。しかし10年も前のマシン、メーカーも予備品がないとのこと。さあ大変なことになった。情シスがあちこちを調べ始めた。最悪は日本橋とか東京の事務所に頼んで秋葉原のジャンク屋に走ってもらわねばならない事態も想定された。ところが幸いなるかな近辺のPCショップに在庫が眠っていたのである。
情シス担当者が早速ファンの取り替え作業をやって急場はしのいだが、いつまた壊れるかもわからない。明後日新システムの詳細な交渉に入る予定だがこれは最低でも3〜4ヶ月かかる。そのことを考えて上司から緊急事態(他の事務所のシステムにデータだけを臨時で入れさせてもらう)の準備命令が出た。

2002.02.24:

雪印食品問題、最悪の結末を迎えようとしているが、私としては2つの問題が残るように思う。
結局「雪印食品」はこの世から消滅することになった。多くの街の声と同じく私もやむを得ない流れだと思う。世間に顔向けできないことをやらかした会社を引き取ることはさすがに後ろめたい。いくら金儲けとはいっても世間から疎まれるような社名を引き継ぐ経営者にはなりたくない、声をかけられた会社としてはそう考えても無理はないだろう。
しかしである、会社は消滅しても従業員は消滅する(すなわち死ぬ)ことはできない。何の責任もない彼らに会社と一緒に心中せよと要求するのは許されないことである。ではどうするか。基本的には原因を作った経営者が責任を取るべきであると思う。極端な言い方かもしれないが、親会社を含めてすべての経営陣が従業員の再就職に対して全面的に面倒を見る、そのためには彼らの私財を差し出させてもかまわない。
非現実的と言われるかもしれないが、原因を作った者が責任を取る、この原則を外したら世の中は何でもありになってしまう。場合によっては税金で肩代わり(会社の債権にではない)もあり得ると考える。銀行の不良債権もそうだが、この原則をうやむやにするから法律もルールも何もない滅茶苦茶になるのである。
もうひとつの問題は「違法行為をやっているのは雪印だけではないから、1社だけのことを騒いでもしょうがない」という議論である。残念ながら私にはこういうニヒリズムの立場を取る気にはなれない。確たる証拠があるわけではないが同業他社も不当表示の可能性があることは事実なのだろう。だが、これもルールとは何かということを考えると「日本社会が無法地帯になっても仕方がない」みたいな見方になってしまうのはさらに問題ではないか。違法行為がはっきりしているのにいい加減な処分で終らせることの方がもっと恐ろしい。もし行政のチェックが甘いのならそれを正す、それが今回の事件の正しい処理方法ではないのか。
最近日本企業のモラル・社会的責任の低下が目立つ。以前にも書いたがチェック機構が弱体化しているためである。私自身にも感じるところがあるのだが、談合とか違法カルテルがなかなかなくならない。最近の会社は従順なイエスマンだけを残して辛口の人たちをリストラすることに躍起になっているような印象を受ける。しかしその企業の将来を考えるならイエスマンばかりでは成り立たない。それは過去の不祥事を起こした会社を見るとはっきりする。ただ、企業のモラル低下を防ぐために決定的に重要なのは法律であることは言うまでもない。

2002.02.22:

今日は午後から会社を休んだ。
今朝出勤したらイタリアから開いた口の塞がらない内容のFAXが届いており、怒りの返事を書き終えたら何となく空しい気分になってしまったのである。丁度急ぎの仕事もないので思い切って午後から休むことにした。胸糞悪いとして会社をフケたのは多分初めてだろう。

2002.02.21:

昨日、今日と少し気温が上がった。特に昨日などは雲ひとつない快晴だった。寒さが和らいだせいか鼻水も次第に少なくなってきた。2月も残り少なく、やがて冬型の気圧配置の日も減っていくだろう。
神戸のこの冬は全体として暖冬だった気がする。水溜りが凍るような日は1日しかなかったし、出勤時にバスを待つ間、耳が痛くなるほどの寒さもなかった。10年前、20年前と比べると暖冬傾向がはっきりわかる。
これから3月に入ってひょっとしたら大雪があるかも知れない。時として春先に太平洋側にドカ雪があり得ることは気象関係者の常識らしい。しかし全体としての暖冬傾向は止まることはないだろう。二酸化炭素の排出を規制する国際的合意の形成が遅れているからである。特にブッシュ政権になってからのアメリカがブレーキ役を果たしているのが気になる。

2002.02.20:

さてさて、早速イギリスから回答が来た。それも予想通りというかそのうちでも最悪のケースであることがわかった。
本当は神戸に留め置きどころか船便で今頃はインド洋か南シナ海の洋上を移動中なのであった。正確に種明かしをするとこういうことである。
イギリスの会社は"Air Parcel Post"すなわち航空郵便小包をした「つもり」だった。もちろん航空便としての料金も払ったから彼らも被害者である。ところが郵便局の集配人は大ボケをかまして"Surface Parcel Post"すなわち地上・船便の方へ荷物を回してしまったのである。おまけに船便の都合で集荷したのが先月25日なのに実際にイギリスの港を離れたのは2月6日、通常の船の速度だと日本に着くのは約1ヵ月後である。恐らく私の手元に届くのは来月半ばだろう。
ということで相手の会社も申し訳ないとして「間違いなく」航空便で再送してくれることになった。
通常なら1週間から10日で着くはずものものがとんでもないことになったのであるが、正直なところイギリスの郵便小包は信頼性に欠けることで有名である。もちろん大半は問題ないのであるが、一旦トラブると滅茶苦茶になるのである。だからうちの会社は高いけれども早くて確実な国際宅配便を使う。大手ではDHL、TNT、UPSなどが有名である。日本からイギリスだと3〜4日で到着する。また国際プロジェクトなどで特定の宛先に対して図面など大量の書類送付が予定されている場合には料金の割引にも応じてくれる。
ちなみにDHLでは大口顧客の名前がコンピュータ登録してあって、いい加減な住所表記でも確実に配達してくれる。今の事務所では私ともう一人の名前が載っている。総務では海外からの郵便物のほとんどは宛先が読めなくてもこの2人に送れば間違いないだろうということになっているのである。但し稀に誤配もあるが(笑)

2002.02.19:

最近イギリスについて書いていなかったが、出張はまずなくなったものの連日メール、ファクスなどで忙殺されている。そんな中、とんでもないことが起こった。
ある金銭にからむ重要書類を向こうから送ってくることになっていた。ところが1ヶ月近く経ってもまったく来ない。おかしいので問い合わせたら実に鈍臭い答が返ってきた。「他の技術書類に同封して小包で送った」というのである。早速「アホンダラ!金銭がらみの書類を同梱するやつがおるか!」と返事を書き、再送を求めた。
ところがである、またぞろふざけた返事が来た。「送付番号は○○XX、現在神戸に留め置き中でそちらからの連絡を待っている」と、まことに呑気なものである。とはいっても何も調べないよりはまし、とイギリスの宅配業者のサイトで送付番号を入力してみたのだが、たった一言、「只今配送中」。
最近の宅急便は便利なものでこういう追跡調査ができるようになっている。ところがくだんの業者のサイトはまことにふざけていた。肝心の荷物が神戸のどこにあるのか連絡先も電話番号も書いてないのである。なのに「連絡を待つ」とはどういうつもりなのか。
これでは如何とも手の下しようがない。やむなく今日イギリスの相手先に一文を書いた。「連絡の取りようがないからお前んとこで全部指示しろ!」。明日の回答が楽しみである。

2002.02.18:

PCからZipドライブ(100MBパラレルタイプ)を切り離した。画像やソフト・データのバックアップとして使用していたが、CD−RWの付いたPCになってからは殆ど使わなくなっていた。理由は何よりもメディアが安いからである。CD−ROMは1枚数十円、CD−RWでも百円台、しかしZipは今でも1枚千円以上する。これではもう勝負にならない。
最近はMOもすたれつつある。もちろんまだ店頭にはZipもMOも置いてあるが、品定めをする人はめっきり減った。
商品にも栄枯盛衰はあるが、PCとか最近の電子機器の技術的ライフサイクルはその寿命に比べて非常に短い。それだけ競争と進歩が早いことの証拠だが、私が学校で習ったことのうちの基礎的部分を除いて、歴史的使命を終えている。真空管もそうだし、単独のトランジスタさえも電源とかスピーカーの駆動用とかを残してIC化してしまった。
そういう技術の急激な変化を知らずにいたことを思い知らされることがあった。昔、ジャイロコンパスと言えば球体を高速回転で回す船舶、航空用の機械式のものしかなかったのだが、最近はレーザー光を使ったものが広く使われていることを知ったのである。原理を説明すると長くなるので割愛するが、私が知らなかっただけで時代はずっと進んでいたのである。

2002.02.17:

マンションの管理組合の集まりでこんな話を聞いた。
ある部屋の所有者が自分では住まないまま亡くなった。ということは当然その相続人が所有権を引き継ぐ。これはごく当たり前の話。だが相続人は厄介な荷物を背負ったとの態度に終始し、管理組合の役員が今後どうするのかを尋ねても「私には関係のない話」と、放置したい意向を一方的に示すばかり。しまいには組合費さえ払わなくなった。そこで役員は書面で法的手段も辞さずとのニュアンスで支払いを迫った。するとどういうことか相続人は弁護士を管財人に指定して所有権を預けてしまったのである。
売却する気があるなら自分で不動産屋へ行くなりなんなりとすればいいのだが、まるで臭いものをつまみ出すように、それも弁護士に高い金を払ってまで処分を他人に放り投げる態度には呆れた。
今後管理費は管財人を通じて払われることになったのだが、こんな摩訶不思議な発想をする人間には初めてお目にかかった。

2002.02.16:

下をご覧のように今週はほんのパラパラとしか日記が書けなかった。
3連休の最後から風邪を引いてしまい、これがまた頑固で薬をぶち込んでも回復が遅い。おまけにその以前に風邪を引いた後からアレルギー性鼻炎による鼻水が止まらない。止まらないどころか再度の風邪、そして鼻水はいつもなら止まるはずの経口薬でもダメ、ついには医者が出す強力なスプレーを使ってこれでやっと終結に向かい始めたのである。
明日1日おとなしくしていればゴールを迎えることができるだろう。
そして私自身はアデノウィルスや暴走する免疫グロブリンと闘っていたが、一方PCはPCで頑固なウィルスと闘っていたのである。その話は「職場サポーターのつぶやき」に詳細を書いた。
あ〜〜、もう、わやくちゃや!

2002.02.14:

今日はバレンタインデー、とはいうものの今夜帰宅するまでわからなかった。つまり昼間にいわゆる「義理チョコ」を貰わなかったので、ヨメハンからチョコを渡されて初めて気付いたのである。
義理チョコが廃れるのはいい傾向だ。バレンタイン前後でチョコが年間の90%が消費されるなんてやはり異様だ。

2002.02.13:

またまた風邪を引いてしまった。今夜は何とかキーを叩けるようになったが、熱でぐったりしていたのである。今日はこれでおしまい。

2002.02.10:

昨日の冬季オリンピックの開会式、中継を見ていたら破れた星条旗が入場してくるシーンを見て一瞬悲しい思いにかられた。
世界貿易センターの瓦礫とともに犠牲になった罪もない多くの人たちが絶望の中で突然命を絶たれたということを思うと、いたたまれない気持ちになったからである。それはまた震災の風景と重なって、私の記憶の中の地獄絵図を再現し始めた。
アメリカ政府は爆撃によって犠牲者の魂が救われると勘違いしている面はある。しかしそのことは別にして、多くのアメリカ国民はニューヨークの悲劇をずっと心に刻むだろうということである。開会式で悲劇の旗を登場させた演出の理由はどうあれ、21世紀最初の、そしてテロ事件以後最初のオリンピックで、改めてアメリカ国民の思いを表現するあの旗の存在は重いものに感じた。

2002.02.09:

ニュースで知ったのだが、尾瀬の湿地帯をカバーするための携帯電話用アンテナが設置されることに対して自然保護団体が反対しているという。理由は自然を静かに楽しむためには自粛を要請する看板を立てても守られないだろうから、ということのようである。
救急のためと考えればやむを得ないかもしれない。しかし現実としては看板を無視しておしゃべりだけに使われることはほぼ間違いないだろう。そういう実態が厳然として存在するからである。
これは原則としてマナーの問題ではある。と同時に電車やバスの公共交通では心臓ペースメーカーを付けている人達には切実な問題である。だがそういうアナウンスに対してはかなりの人間が、それも老若男女を問わず無視しているのが現状であるのは否定できない。ことこの点では日本人の慎み深さはどこかへ消し飛んでしまっている。
ヨメハンも交通機関でのケータイは不愉快だとの見解であった。私も隣の席での会話や、メールとかi−modeでカチャカチャやられるのには閉口している。そもそも私は必要性がないために携帯電話すら持っていないのだが、本来の利便性を無視したケータイの使われ方、それも弱者に配慮しない上に自粛を呼びかけるアナウンスを無視してまで使うという神経が信じられない、という思いがある。
本来なら尾瀬地域でのサービスを阻止する理由はないと考える。しかし自然保護団体の意見を完全に否定できる論拠を持てない、というかアンテナ設置に反対してもいいのではないかという意見に傾いている。

2002.02.08:

今日で骨髄ドナーの登録を抹消することになった。
約10年前、骨髄移植による白血病治療のキャンペーンが始まった頃にドナー登録をしたのだが、震災前に1回、そして最近になって再度、移植を待つ患者との適合性があると判断されて最終的なHLA抗原の確認検査の依頼が来たのである。
しかし私の場合糖尿病ということでドナーとしての適格性は問題ないものの、万万万が一のリスクを避ける意味で前回もまた今回も、ドナー対象者から外された。コーディネータの医師は申し訳なさそうな顔をしていたが、仕方あるまい。しかも今回はドナーとしての資格期間(満51歳以下)が残り少なく、かつ糖尿病の治癒ということはほぼありえない事から、私のほうから登録抹消を提案したのである。
骨髄ドナー登録者数は、私が登録した頃は約5万人、それが昨年末には最低限必要とされる10万人をはるかに越えて14万8千人に達した。ただ伸びは鈍化している。しかしこれからは年齢制限に達する人が出てくる関係で減る数も増えてくるだろう。そういう意味では若い人の新規登録が待たれている。
これ以上の説明は長くなるので、興味のある方は骨髄移植財団のホームページを見られたい。

2002.02.07:

陸蒸気組の業務システム更新についての見積が来た。ソフト・ハードの総入れ替えでン千万円。しかし見積書の内容を読むのに苦労している。何せPCは20年さわっていてもネット経験(それも見るだけ)は4年弱、サーバーのスペックを完全に読みこなす力はまだない。それだけにこの年になってから新しいことを勉強するのは骨が折れる。
だが愚痴は言うまい、「一応」職場では最先端(?)を走っていて、これからの話を進めるのに他に役者はおらず、「大根」でも幕は開くのだから。
ところで見積書には色んなケースを想定して書いてある。その違いを知るだけでも苦労する。仕方がないから来週のシステム開発会社が説明に来たときには、恥をしのんで死ぬほど初歩的な質問をせねばなるまい。

2002.02.06:

同僚のやっている仕事で、ある下請工事業者が倒産した。
もう愕然とするしかない。失業率は既に5.6%、これから3月にかけてまだ倒産は続くだろう。とにかく「構造改革」で進んでいるのは日本経済の崩壊ばかりで、「受け皿はある」とか言いながらひとつも改善しない。またぞろ銀行を税金で救う話があるが、これだって穴埋めだけで山に盛り上がる性質のものではない。海外から見たら日本は投資先ではないのである。だから株は下がりっぱなし、円安も留まるところを知らないのである。
考えてもみてほしい。大手ゼネコンの株価は軒並み額面割れを起こしているにもかかわらず倒産しない。海外だったら間違いなく「潰せ」コールが起こる。しかし日本では銀行が必死で支え、それで発生した不良債権を先程も書いたように税金で補填しようというのである。こんな滅茶苦茶がまかり通っている。もちろん青木建設に続いて、固有名詞は出せないが1社が落ちこぼれようとしている。だが全体としての大手ゼネコンはもう死に体、それでも希望を持てというのか。

2002.02.05:

腹の立つ話ばかりだが、今日も会社でアタマにくる話があった。
最近企業が「環境ISO」といわれるISO14000を取得するようになった。ウチの会社も世間へのアピールをとして最近取得したのだが、これがまったくひどい方向へ走り始めた。
10年以上前から、昼休みは部屋の消灯をしていたのだが、最近さらにエスカレートして総務が終日廊下の蛍光灯を切るように指導しだした。来客は暗い階段を上がることに変な顔をしていた。おまけに夕暮れともなると廊下は真っ暗になり、ついに腹に据えかねたある社員が総務のところを通りがかりに「なんや、ここは幽霊屋敷か!」と聞こえよがしにつぶやいたのである。
そして今日、驚くべき通達が出た。「室温は20℃にせよ。昼休みは冷暖房も消せ」ときたのである。何のことはない、省エネとか環境にやさしいとは口実で、実はドケチに徹することがその本音だったのである。こういうことをやる会社はもう末期的と思わざるを得ない。

2002.02.04:

昨日内閣支持率低下の話を書いたら、今日はまた驚くべき発言があったようだ。
「支持率が落ちようが改革はそのまま続ける。」という趣旨で、抵抗勢力がどうのこうの、とも言っていた。
しかし変な話である。支持率が急落した原因は明らかに外相更迭にからんでの「決着」方法であって、国民はそのあまりのひどい姿勢に失望しているのである。首相の発言はそれをあたかも抵抗勢力が攻勢を強めているように考えているようだ。とういことは国民も抵抗勢力とみなすのか?
冗談ではない。今までは個々の政策に対する国民の辛い点数、例えば住宅金融公庫の廃止や健康保険本人負担の増加などには反対する人たちが多かったものの、支持率はそれほど落ちなかった。だが今回は首相自身の政治姿勢そのものに辛い点数がついているのである。その違いを理解できないようでは彼は「裸の王様」になるしかない。昔から危惧されていた彼の強引さ、独断の癖が表に出てきた感じがしないでもない。

2002.02.03:

内閣支持率が一挙に50%を切った。庶民感覚からすれば当然の数値である。
誰が嘘をついているかはほとんど疑問の余地はない(でなければ外相の一言で参加拒否されたNGOが参加できるようになるわけがない)のに、「喧嘩両成敗」みたいな最悪の解決をしたからである。それは永田町と霞ヶ関の論理ではあっても、国民の感覚ではない。もしもそのズレを首相自身が理解できないなら、彼の頭こそ「構造改革」の対象にしなければならないだろう。
雪印の場合もそうだが、世間との接点をなくしたまま長期間異常な環境にいるとそれが次第に正常だと錯覚するようになる。以前にも書いたことがあるが、「周囲がすべて肥満だと、自分が肥満であることがわからなくなる」のである。もし支持率低下の背景にある庶民の怒りの根源がわからなければ、なお一層その数値は下がる。

2002.02.01:

あっという間に2月になった。
この冬はまだ強烈な寒波がないなと思っていたら、今朝は水溜りが凍っていた。まだ冷え込みは続く。
冷え切っているのは季節だけでなく、経済も冷え切っているし、人の心も「雪印」、春はまだ来ないのか。