悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
02.04
2002.04.29:
今朝急に電話がかかってきた。上司の部長からで、どうしても出社してくれとのことだった。本人は既に会社にいた。イギリスからの要請で資料がどうしてもいるらしい。時間が中途半端だったので昼から顔を出した。
会社に出ると部長はもう帰っていた(いなくてもFAXが置いてあったので用件はわかった)。早速資料を作ってイギリスへFAXを入れた。
普段はよっぽどのことがない限り休日出勤をしない私が出ることを決めたのには訳があった。実はうちの会社のメンバーが向こうの会社と一緒に仕事をしていたのだが、最近関係が悪化して(互いに思い違いと不信感が蓄積していた)しまい、遂に裁判沙汰寸前になったのである。連休前には何とか和解したのだが、金銭関係の決着を早急につけることが前提となったために、不足していた必要資料をよこしてくれという連絡が入ったのである。5月2日に交渉することが決まっていたので、さすがに出社を断るわけにはいかなかった。
2002.04.27:
昨日、この1週間仕事で振り回された3人ともう1人の若者で、帰りに一杯引っ掛けようと炉端焼きの店に入った。しかし何のことはない、11時過ぎまで粘ってしまい、帰宅は終電車になるほど話し込んでしまった。
その中でやはり我々団塊の世代の「この世の中何とかしたろやないか」という傾向の話をしていたら、若者がこういう事を言った。「私たちはもう成熟した世代なので、この先どうしたらいいのかわからない」
なるほど、そう見えるのだろう。いわゆる「飢えていた」時代は終っているし、車も家電製品もPCもある。私のような団塊の世代後半でも米が買えなくて芋を食ったなどという切迫感を彼らは経験していない。そして何より教育の場でも「日本経済上出来論」を教えられているからそう感じてもやむを得ないだろう。
今日本を除いたアジアの若者の目は輝いている。それは自分たちが次の世代を背負っているという自覚が非常に強いからだ。それに比べれば確かに日本の若者の目はほんの僅かを除いて力がない。成熟し飽和した社会、モノは街に溢れていてすべては満たされているという観念がそうさせるのである。
その場での結論は出ず、「本当に日本社会は飽和しているのか?」という疑問だけは示唆しておいたが、若者の行動力が埋もれている原因はそういうところにあるのだということを感じた。彼らの精神は死んでいない。出口が見えなくて内向きになっているだけのようだ。
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今日から連休に入った。
2002.04.24:
無茶苦茶腹立たしいことがあった。
会議では一言も発せず、後で議事録を出すときにはこちらの部署が全責任を持って問題を解決する、などということをしゃあしゃあと書いた男がいたのである。もちろんこちら側は猛反撃。しかし腹が立つと同時にこんな男が「プロジェクトマネージャー」をしているくらいだから、この仕事もおしまいだと思った。
折角こちらも一緒になって解決しようというつもりだったが、もう完全に萎えた。やってられるかいっ!
2002.04.22:
ヨメハンが老眼鏡を買っているのを見つけた。どうやら新聞の字が次第に読みづらくなってきたらしい。かく言う私も辞書の小さな字が非常に見づらくなっている。特に午前中はひどい。
ヨメハンの眼鏡はいわるゆ大量生産の安物である。私としては決して推奨しない。眼鏡は一人一人に合ったものを使わないと甚だしい場合は乱視とか、かえって目が悪くなる可能性があるからだ。中学校以来ずっと眼鏡をかけている私の実感でもある。度の合わない眼鏡は頭が痛くなることもあるからだ。
眼鏡は確かに高い。私のように度が進むとレンズの種類が限定されてくるので尚更である。しかし研磨の優れた、シャープに見えるレンズはやはり見易いのだ。
2002.04.21:
小泉首相の突然の靖国神社参拝、中国訪問後であると同時に有事法制を出そうという時期に見事に合わせたというほかない。それだけ戦争がしたいという決意なのだろう。
この問題は一度詳しく論じなければならないと思うが、もう一言付け加えるなら、秘書に関わる問題で議員を辞職する・しないに対しては他人事みたいな発言を繰り返していたことと比べてその意志の強さを前面に出すあたり、彼の本音をいよいよ出してきたという感がある。
2002.04.20:
子供用XPマシンのセットアップが100%終った。アップデートやセキュリティーパッチがまだ残っていたのである。
それにしてもこのXPマシン、というか最近目立つようになってきたのがプリインストールされているソフトに下らないものが増えたこと。傾向として、ネットでの購入や会員募集のたぐいが多くなったことと、デスクトップにプロバイダのオンライン加入アイコンが大量に並ぶようになったことである。今回のケースではADSL業者も含めて13個のアイコンがあった。もちろん「お父さんにもできるくらいカンタン」という業者のものもあったが、いちいちアイコンを消すことさえ面倒に思えた。
2002.04.19:
ゴールデンウィークまであと1週間、しかし私のスケジュールはぽっかり穴が開いたままである。
26日から来月6日までぶっちぎりの休みなのだが、子供のほうは飛び飛びになるので遠出はできない。さてどうしよう???
2002.04.18:
イギリスとの仕事のやりとりは今も続いているのだが、最近特に感じるようになったのは請求書の問題である。別にイギリスに限った話ではないのだが、頼んだ仕事が終ってその請求書が航空便で送られてくるとうんざりすることが8〜9割発生する。それは振込み口座を指定していない事である。その度にいちいち問い合わせをしないといけないので、もういい加減にして欲しいと思う。
日本の請求書にはほぼ間違いなく銀行口座が書かれている。こんな簡単なことが何故できないのか、不思議でしょうがない。ただ、何となく感じるのは、小切手が多用されているのではないかということと、常連客が多いことが背景にあるように思う。しかし簡単な問い合わせにFAXを書いたりする時間を費やすのは無駄な作業だとつくづく思う。
2002.04.16:
昨夜風邪薬をぶち込んで寝たら朝には回復していた。
早めに手当をしないと喉と鼻が滅茶苦茶になるので正解だったわけである。
さて、ここ数日前からツツジが咲き始めた。今年は何もかも早めの季節がやってくる。
2002.04.15:
どういうわけか熱っぽい。鼻水と少し痰が出る。だから今日は早く寝ることにした。
2002.04.14:
息子用ニューPCのセットアップはほとんど終った。
しかし最終段になって順調なはずの手順がコケてしまった。フォルダの共有で息子マシンからは親父マシンの分を含めて見えるのに、親父マシンからは何も見えず、なおかつ「ネットワーク全体」をクリックするとフリーズしてしまうのである。これには参った。
あれこれやってみたがうまくいかず、遂にネット仲間の掲示板に「お助け」の書き込みをすることになった。答は「ファイアーウォールの設定を外せ」というものだったが、???である。そもそもネットワークアダプタにファイアーウォールがついていたっけ?というところから調べたらえらいことがわかった。何とアダプタが2個存在し、片方にはファイアーウォール設定が付いていて、そこのチェックマークを外したら成功したのである。これだから新しいシステムは困る。
今度のニューマシン、今までと全く違う大きな特徴があることに気付いた。11日にも書いたが、WinXPとOfficeXP以外にCDがまったくない。通常はリカバリCDとアプリケーションCDがあってもおかしくないのだが、それがない。どういうことになっているかというと、これらのCDの中身はDドライブに隠しフォルダとして書かれてあり、なおかつアクセスしても拒否されるようになっているのである。何の意味があるかというと、CD分のコストダウンがはかれると同時に、アプリの違法コピーを防ぐ役目をさせているのではないかと想像する。アプリは見かけ上「追加と削除」で出し入れできるのだが、プリインストールソフトは別のソフトを使って削除したものが復活できる仕組みにしてある。もちろんプリインストールでない自分で入れたソフトは今までどおりである。
CDが必要になるのはHDのパーティションを変更したい時で、そのためにリカバリCDを焼くアプリが存在する。「欲しけりゃ自分で焼け」ということらしい。
2002.04.13:
最近本当にうっとおしいと思うのは、乗り物内でのケータイである。それもエエ年したオッチャン・オバチャンまでがメールどころか大声で話している。バスでも電車でも「電源をお切りください」とのアナウンスがされるが馬耳東風、日本人はここまでマナーに(ルールにまですべきかどうかは判断しかねている)無神経になったかと思うほどである。
そういう状況の中で最近気付いたのだが、若者がずっと画面に夢中になっているのはメールだけではなく、ゲームに没頭しているのも多いということだ。「ゲームもできます」というCMがあるくらいだからさもありなんという感じであるし、5〜6年前だと思うが「たまごっち」が大流行したことを考えると、夢中になっていた世代がそのまま大人になったと仮定すれば論理的には辻褄が合う。だがもっと考えればそのころの子供が大人としてのマナーを学ばないまま成長しているとも言えるわけで、その面ではやたら情けなく思ってしまう。ましてやどこにいようとケータイを握りしめている姿は幼稚園児よりももっと幼い子供がお菓子やぬいぐるみを手にしたまま離さない姿とダブって見えるのは私だけではないはず。
さらに言えば、大の大人でもケータイを握りしめている姿を見ると、これはもう末期的と判断せざるを得ない。
2002.04.12:
職場の組織変更に伴い、今日4名の人間が私のところに引っ越してきた。早速IPアドレスの変更などを行なったが、ドメインサーバーにアクセスできない。昔私が経験したことと全く同じ現象である。しかしマシンの電源を入れたのは定時後で情シスの人間の手助けを借りようとしたがもう帰ってしまっていた。
仕方がないので週明けまで待つことになったが、週末の私の頭の中は子供用ニューマシンのカスタマイズと、会社のマシンのことで一杯になってしまうだろう(笑)
2002.04.11:
子供用ニューマシンが届いたので早速セットアップに及んだ。やはりXPはいくらクラシックモードに変えてもちょっと勝手が違う感じである。そして不思議なのはリカバリディスクがないこと。
一旦アプリケーションの削除をしたらどうやって再インストールするのか?まだマニュアルを読みきっていないので何とも言えないが、少なくとも再セットアップはすべてHD内にあるようで(それも不思議)、リカバリディスクが欲しければ自分でCDに焼いてくれとの説明だった。
まあ一夜だけでやれることはたかが知れているので明日から休みにかけてカスタマイズするつもりである。
それからこれはまた突然の話だが、オンボロWin95マシンは息子の同級生の家へ引き取られていった。そこの若いオヤジどのは会社で少し使っているようだが、家では初めてのPCらしく今から使い方を考えるという。確かにネットに繋がらなければ初心者が使うには適当かも知れない。
2002.04.09:
今年の阪神は何故か強い。
オープン戦のトップなど何の役にも立たないと思っていたが、開幕以来7連勝するわ、甲子園に戻ってからの初戦も快勝するなど、今まで「猫」をかぶっていたような変身ぶりである。
もちろん多くの阪神ファン同様、今まで何度騙されてきたかという疑心暗鬼はある。4月が終るまで、もっと言えばシーズンが終るまで結果はわからない。でも今年は野球が楽しめそうだ。85年以降、毎年数ヶ月で「今年の野球は終った」という悲劇を味わわされただけに、今年こそという思い入れが強い。
だが、こんなに急変するチームって何だろう?色んな要因があるだろうが、やはり素人目には監督の交代が影響大というように見える。
2002.04.08:
会社へ行く路線バスの車内案内で最近聞きなれない言葉を運転手が喋りだした。停車ボタンを押すと「次お停めします」というものである。どの運転手もそうだからバス会社の教育なのだろう。それにしても変な感じを受ける。
そもそもバスの場合では停車ボタンを押してもそれに応答するということはほとんどないと思うのだが、鉄道でも「次は○○に停車します」、あるいは「次は○○に停まります」と案内をするのが普通のように思う。
しかしこのバス会社では近頃運転手に「安全に努めます」とかの運転スローガンを書かせたりマニュアルどおりの車内案内を言わせたりするようになった。その一環として「お停めします」という言葉が出てきたのである。それにしても馴染めない日本語だ。このようなケースでの丁寧語が適切なのかどうか、私としては国語の細かい議論に通じているわけではないのだが、やはり変な印象を受ける。
マクドナルドの無味乾燥なマニュアル言葉も耳障りだが、同じような心のこもっていない言葉を耳にするのはややうんざりする。その一方で常習的な遅刻運転は一向に改善されないのだから、上っ面だけの丁寧語は尚更うざったい。
2002.04.07:
急にヨメハンが「子供用PCを新しくしたい」と言い出し、それも今日探しに行こうというので子供も連れて日本橋へ出かけた。
選んだのは今年春モデルのNEC製VL300/2DとCanonのBJ-S700プリンター。プリンターも買ったのは部屋が違うし古いBJ-15VProはもうオンボロになったので捨てることにしたためである。
本当は来年子供が中学に入る時に新しくしようと相談していたのだが、先週ヨメハンが教育ソフトを物色した際に現在のWindows95に対応したソフトがいよいよ数少なくなってきたのに驚いて、危機感を感じたらしい。
考えてみたら今のVS20Cは丸4年、技術的な陳腐化が進んで対応ソフトがなくなってきてもおかしくない頃である。確かに会社でもリース期間は4年が標準だから辻褄は合っている。
今回は新しいマシンを私が貰って子供にお下がりを与えるということはやめた。OSがMe→XPになるし、それにからんでインストールしてあるフリーソフトを移行(あるいはXPに対応しているかどうかの調査)するのが大変だからである。
マシンは水曜か木曜に到着する。カスタマイズのレポートはその後になるだろう。
2002.04.06:
PC関連の掲示板をいくつか見ているのだが、時としてわけのわからない質問が書かれることがある。おしなべて「XXのソフトでエラーが出て困っています」とか「ウィルスに感染したようなのですがどうしたらいいでしょう」などという環境も具体的現象も一切ない短い文章で終っていることが多い。
当然ながらこれだけで回答できることは不可能である。それでも親切に答えようという人は逆に「OSは何ですか、どんなメッセージ出ますか」と質問を出す。ここで質問者から部分的でも症状を説明しようという人はまだ救われる方だが、中には「初心者なのでわかりません」と投げやりな態度を示す人もいる。この差は何だろう。
いつも思うのだが、「初心者なので・・・」という言葉の裏には前向きになることを諦めている姿勢が感じられて仕方がない。どんなことでも、どんな人でも最初は初心者。しかし自分がどこまでわかっていてどこから先がわからないということが自覚できないと、アドバイスする人はとっつきようがない。それと「職場サポーターのつぶやき」に書いたように、検索作業を面倒臭がる「手抜き」をして人に頼ろうというのは最もたちが悪い。うちのヨメハンが時々見せるのは「わからへんから聞いてるんやないの」と居直りにまでエスカレートするとこれはもうお手上げ、教える意欲も失われる。
昔私は「聞き魔」だったが、自分自身の反省も込めて人に者を尋ねるとき、「やれるだけやったがどうしてもここだけが理解できない」というところまで努力が必要なのだと思う次第である。
2002.04.04:
花びらは辛うじて残っていた。昨日のような風はなかったが、少し薄ら寒くて座っていることができなかった。
酒の肴はおでんに焼きそば。幹事(アウトドアの鬼みたいな男である)は午後から職場を抜け出して張り切っていた。今年の花見は新幹線メンバーが人事異動でばらばらになったが、旧組織での生活が長かったので皆集まってきた。話はもっぱらその陸蒸気組組織の古さ加減である。陸蒸気組は悪い人たちではないのだが、残念ながら文化の違いは大きく、我々引っ越してきた都会育ちの外様にしてみればその落差は大きいのである。
2002.04.03:
花散らしの強風が吹いた。お陰で団地の桜の花びらはあっという間に数が減った。明日は職場の花見。場所は違うが花びらは残っているだろうか?
2002.04.01:
今日から新学期、新会計年度。ちょうど団地の桜は満開で花びらが散り始める寸前の状態になった。
決算が終ったのでやや緊張感がなくなり、仕事がないわけではないのに気が抜けて惰性でやっている感じになった。職場も新しい組織名、新しい上司になったので、慣れるまで少し戸惑いもある。もっともいちばん硬くなっているのは上司自身のようだ。