悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

03.06


2003.06.30:

シベリア鉄道の旅程について、概略が決定した。
関空からウラジオストックへ飛び、そこからモスクワまで1週間列車の旅。着いた翌日にベルリンに飛び、2日間滞在。帰りはベルリン−モスクワ−ウラジオストック−新潟−伊丹と乗り継ぎの強行軍になる。
費用的にはヨーロッパ往復の格安チケットよりも高くつくが、それもまた仕方のないところだ。こういう突拍子もない旅行は、年齢的にも最後になるだろう。子供にとってはどうかわからないが。
これから旅行代理店との詳細な打ち合わせに入る。

2003.06.29:

今年の阪神タイガースはめっぽう強い。ついに50勝まで来た。冗談抜きで近日中にマジックが出るかも知れない、そんな優勝街道を驀進中である。
阪神ファンとしては「今年こそ」の思いがある。1985年以降、毎年そんなことを夢見ては何度も裏切られた。だからまだ手放しでは喜べない。阪神ファンのイラストレーター、山藤章二氏がTVで語っていたが、どれだけ勝っても阪神ファンは一抹の不安を感じて、手放しで喜ぶことをしない。私もまさに同じ心境である。現在のように2位と10ゲーム以上の差があってでもである。
ふと思ったが、この心境は子供を持つ親と同じである。ヘマをやって叱られ、「ゴメンナサイ」と言いつつも再び同じ失敗をしてまた叱る。しかし何度裏切られても「しゃあないなあ」と許してしまうところは、まったく同じである。たかが野球、されど野球、それでも阪神ファンは阪神ファンであることをおいそれとは止めない。

2003.06.27:

「のぞみ化プロジェクト」が忙しかったために月末の溜まっている仕事を一気に片付けることになった。おまけに来年からの正式な四半期決算に備えて今年度から既に予行演習。よって1回目の6月末決算も重なっている。ふぅ〜〜、疲れた・・・

2003.06.25:

最近職場で一番仲良くしている同僚と良く呑みに行くようになった。
新幹線組の一員で、異動する前は別の職場だったが知らない顔でもなく、同じ仕事をするようになってからは互いに相談相手かつ、遠慮なく意見を戦わす関係になった。
話をしていてふと思うのだが、やはり信頼できるためには事実や思っていることを解釈を加えずに本音で語ることだろう。それが相手に伝わってこそ批判や議論ができる。

2003.06.24:

間もなく7月1日がやってくる。それは「のぞみ化プロジェクト」の本番開始というだけではない。私にとっては切実であるたばこ値上げの日でもあるのだ。
20年以上前、たばこが有害であると言われ出してから久しい。確かに事実としては動かしようがないし、周囲の受動喫煙も問題だから愛煙家の肩身が狭くなるのはある程度やむを得ない現象だ。だからいくら税金をむしり取ってもかまわない、という論理にはやはり??が付く。
酒もそうだが、こうした庶民の嗜好に高い税金をかける手法はやはり悪意があるとしか思えない。会社の同僚(たばこは吸わないが、焼酎を好む)も同じ意見だった。こんなことをする国は日本以外に例を聞かない。
ちなみにイギリスではたばこの値段を法外な高値にしている。喫煙そのもを制限する意味からだ。出張の時、必ず日本からたばこを持っていったが、一度だけ向こうで買ったら、18本入りが約800円もした。ちょっとショック療法にしてはドギツイ感じがした。

2003.06.23:

最初に、昨日の記述に大きな誤りがあったことを告白する。
"order"の訳について、自宅の貧弱な辞書を元にしたため、「騎士団」という訳も可能だったことを見落としていた。会社にあるコンサイスを開いたところ、「騎士団」あるいは似たもので「教団」というカテゴリーが含まれていることを確認した。
きちんと調べておかなかったことを反省する。私の不覚である。
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とどまるところを知らない不況だが、下請の社長と出会う度に「仕事おまへんか・・・」とぼやかれる。「出したいけど、ウチもないんや」と苦笑いして誤魔化すが、彼らの資金繰りは本当に苦しい。たとえ数万円でも貴重である。だから仕事が終ったらちゃんと支払わねばならない。
近頃は少なくなったが、現場の据付工事が終っても工事完了証明書を出さないとか、請求書をわざと机の上に積んだまま放置するとかの下請いじめを趣味とする連中がいた。あまつさえ、催促されても「忙しいから後にしてくれ」と追い返すという悪質な例もあった。明らかな違法行為と知りながら、一種の憂さ晴らしでやっている輩もいたくらいである。
今はそういう柄の悪いオッサンもほとんど定年になって職場を去ったが、若い連中でも教育しておかないと真似をする。もっとも、下請もタダでは起きない。今まで散々いじめをしていた担当者に助けを求められても、わざと「そんな納期ではできません」などと答えて仕返しをするのである。
ある下請の社長がいみじくも言っていた。「定年後も気軽に挨拶できるような関係になりたいものだ」と。同感である。

2003.06.22:

ハリー・ポッターの第5作が出たというので、外出ついでに本屋に立ち寄った。あるある、"Harry Potter and the order of Phoenix"の分厚い本が。さすがに768ページは圧巻である。
しかし買うのは控えた。子供向けのため、表紙がケバいのである。本当はAdult hard coverという表紙が渋いデザインのものが同時出版されているのだが、日本では売られていないようだ。それと私は通勤の電車の中で読むつもりだから、ペーパーバックが出るまで待つ。それとて子供向けと大人向けがあるのだが、過去4作はイギリスで入手できたものの、今回は子供向けしか買えないだろう。
和訳は年末に「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(仮題)として出るそうだ。"order"は直訳だと「命令」を意味する(「注文」ではない)のだが、前4作と違って何故今回は訳語を変えたのかよく判らない。確かに「命令」では日本語としてイメージが湧かない感じはするが。

2003.06.21:

昨日「ファミコン言葉」のことを書いたら、偶然にも今朝の神戸新聞のコラムにもコメントが出ていた。
その中で注目したのは、若者のこのケッタイな丁寧語の背景に、相手にキツい印象を与えない、衝突を避けるような言葉にしようという気遣いがあるという趣旨のものだった。
まあ、そういうこともあるだろう。その一方で私が思ったのは、若者がちょっとしたコミュニケーションの食い違いさえをも恐れる傾向があること、現実の大人の社会には「生き残り」とかいう殺伐とした世界が存在しているということである。同時に、本当はその中で論争と妥協をしながら人間は成長してくものなのだが、多くの若者は家でも学校でも「いい子」に育てられるから、世間の生々しい現場を見せられて戸惑っているのではないかと、つくづく思った。

2003.06.20:

最近「ファミコン言葉」というのが問題になっているらしい。「ファミコン」とはゲーム機のことではなく、「ファミリーレストラン・コンビニ」の略である(こういう略称は私の好みではないが)。
で、デパートでも「ファミコン」経験者が店員に混じるため、客に対する言葉を再教育しなければならないという。確かに「1万円からお預かりします」という言葉をよく聞く。何故「から」を付けるのか、思い当たる理由はない。このあたり、コンビニのマニュアルが災いしているのではなく、若者の間で自然に流行っているとのことらしい。
丁寧語のつもりのようだが、時代につれて言葉も変わるものだからと贔屓目に見ても、やはり変な感じは拭えない。以前の日記でも書いたが、バスの運転手が言う「次お停めします」と同質である。
すべてではないが、マニュアルによる接客態度とか口先だけの言葉の連発は無味乾燥でしかない。昔国鉄民営化後に急に駅員によるくどいくらいの丁寧な言葉が増えたが、空しく聞こえた。心がこもっていないからである。心からの言葉は、マニュアルではなく、人と人との胸襟を開いたつきあいによる実践的な経験から生まれる。魚屋の「いらっしゃい!」という掛け声と比べてみられたい。

2003.06.19:

人事異動の関係で歓送迎会に参加した。本当は「のぞみ化プロジェクト」の慰労会の方に参加したかったが、ダブルブッキングの先約を優先した。
明日は「のぞみ化プロジェクト」の本番前最後の会合。主に運転開始後のサポート体制をどうするかが議題になるだろうが、私としてもやや緊張せざるを得ない。実は今週初めのユーザー教育の前夜は、意識していないのにしょっちゅう目が覚めて寝られなかった。こういう経験は年齢とは関係なさそうだ。

2003.06.17:

梅雨入りからずっとこの方、曇りか雨の日ばかりである。昨日から今日にかけても湿度が高く、書類はどれもだらりとなっている。
そんなある日、会社へ行くバス停でわずかにパラつく雨中で待っていると、横にいる紳士が傘を差しかけてきた。バッジを見ると隣の会社の人である。
私はわずかな雨で傘を差すようなことはしない性格なので、断ったが、それでもぜひ、というので彼の親切に甘えた。年代的には私よりも少し上の感じ。でもこういう親切な人にはお目にかかったことがない。
ちょっとした親切心、私にはどうでもよかったが、相手の気持ちを快く受け入れることも必要なのだろう。

2003.06.16:

もう唖然として言葉が出ない。
国会の会期を延長してまで「イラク戦争参加法」を通そう、何が何でも自衛隊を派遣したい、と無茶苦茶なごり押しをする神経はまともな人間ではやれない。"Boots on the ground"と言われたからって、そんなにアメリカに這いつくばり、国民の平和の願いを踏みにじりたいのか。そんなにやりたいなら自分ひとりで行けばいい。
先週の党首討論でも、イラク戦争でアメリカに全面支持した理由を「どういう根拠で保有していると断言したのか」と問われたのに対し、血相を変えて「フセイン大統領が見つかっていないから、イラクにフセイン大統領が存在していなかったと言えますか」などと論理にもなっていないことを絶叫するあたり、一国の首相とは思えない異常さである。
はっきり言おう。小泉首相はアメリカの奴隷になって国民を売ろうとしている。平和に対する世界への貢献を考えず、ひとすら米軍の後に付いて自衛隊を拡大強化することばかり考えてきた歴代自民党政府の中でも、彼は際立って異様な存在である。彼にとっての「抵抗勢力」とは、本当は一般国民のことである。

2003.06.15:

どうしても気になることがあって、今日は半日会社に出た。
とにかく今月は「のぞみ化プロジェクト」で忙殺されていて、通常業務が停滞気味、ちょっと整理をしたかったのである。
わけてもイギリスの仕事(まだ続いている)に関しては、イギリス人のアホさ加減で数社分の支払がずるずると延びている。1年半の機器の保証期間のために銀行の保証状を出せば残金を払う契約になっていたのだが、いずれも銀行の手数料が高いためか、半ば意図的に送ってこない。おまけに請求書さえも送ってこない。その一方で「金を払え」とだけは言って来る。
こんなことでFAXを書いたりする仕事は時間の浪費である。だが契約は契約、「出すべきものを出したらいつでも払ってやる」と一蹴する文章を書くのだが、それを書いている時間がなかなかなくて困っていた。
性質の悪い連中は、反論しておかないと一方的に「弁護士を通じて取り立てをする」と脅しをかけてくる。いつの間にイギリス人はここまで落ちぶれたのだろう?

2003.06.14:

TV・新聞などの事件報道を見ていると、人を呼ぶ際に、例えば「XX系暴力団組員」と付けるのが常識となっている。ふと思うに、名前の前に付けるのは通常「会社員」とか「店員」とか「無職」などであるが、それと同列に「暴力団員」とするのは、何か不思議な感じがした。
そもそも暴力団のメンバーというのは職業なのだろうか?彼らがまっとうな「本職」を持っているのかどうか、そこはよく知らない。だが人間の属性を示す表現としての言葉としては、事実上存在しているとは言え、非合法あるいは犯罪組織の名称を無批判に使うことに違和感を覚える。

2003.06.12:

「のぞみ化プロジェクト」で本格的に忙しくなってきた。本番が迫っているだけにもう余裕はない。
週末にまとめて書くつもりだが、いちばん非協力的だった下流のうちの経理があれこれ難癖を付けるので困っている。というか経理の管理職「だけ」がわがままの局地にあると言ってよい現状にある。本当は下流も一緒に統合するはずだったのだが、「俺が、俺が」の集団だったために1年遅れてしまい、来年までは完全に接木状態になる。
何とか危機を乗り切るつもりだ。どこかの銀行の二の舞だけは避けたい、という関係者の思いだけは一致している。

2003.06.10:

今日は遂にJR事故の影響をモロに受けてしまった。
帰宅の際、ちょうど事故が起こった直後に電車に乗ることになってしまった。おまけに明石以西は姫路駅を除いて並行する私鉄の駅がなく、代替輸送もなかった。以前にも事故によるJRの不通と遭遇したが、いずれも会社からの帰りではなく、また私鉄の駅が隣接しているところだったために難を逃れていたのである。
いつもなら自宅まで1時間半のところが、2倍の3時間かかった。ああしんど。
事故は須磨駅の東、飛び込み自殺の名所である。底が見えない不況とリストラの連続で、自殺が増えることはあっても減りはしない。いやな世の中だ。

2003.06.09:

「有事立法」とアメリカの世界戦略・5:
先月の最後の方でアメリカの軍事戦略について書くことを宣言していたが、どうもうまくまとまらない。私自身の勉強の足りなさのせいである。
だが、中間的な報告をさせてもらうと、アメリカが本格的な軍拡路線、それもソ連を意識した世界戦略を描き始めたのは原爆開発と広島・長崎への投下あたりからのように見える。というのも、それまでの軍事力増強は戦争が近くなる直前にやられるだけであり、またアメリカは欧州列強と肩を並べる程度であったことからである。しかし第2次大戦後は、強大な軍事力を常時保持し、それも即応体制にしているのは米ソ両国だけであった。特にアメリカは本土が戦場とならなかっただけに、戦争による経済的損失が相対的に少なく、軍事費により多くかけることができた。
そういう状況でアメリカは軍事的優位を保つために原爆を作った。アメリカ国内の教科書では「原爆によって対日戦争の終結を早めた」と書いてあるそうだが、これは真っ赤な嘘で、対ソ戦略のためであったことが政府文書の中にも示唆されている。
このあたりがアメリカの軍拡政策の原点と思うのだが、それが現在の新保守主義にどう結びついてゆくか、そのあたりがうまくまとめ切れないでいる。
ここでひとつだけ触れておきたいことがある。
数十年前からの話だが、日本の保守政治家や右翼文化人がしばしば影で発言する言葉に「日本に原爆が投下されてよかった」というのがある。つまりドイツや朝鮮半島のような分断国家にならなかった原因を原爆投下とアメリカが日本を占領したことに求めようという論調である。しかしこれは正しくない。いくらヤルタ協定の場でスターリンが津軽海峡に赤い線を引いたからといって、それで領土分割が決まってしまうものではない。第1次大戦前のアフリカ分割の時代ならいざ知らず、国際政治全体の関係を抜きにした米ソ中心の考え方、特にこのような発言をするアメリカべったりの輩に原爆問題を語る資格はない。
さらに言えば、「原爆を落とされてよかった」などという発想そのものは、平和を願う日本国民、わけても広島・長崎の被爆者を愚弄するものである。そのことだけは強く指摘しておきたい。

2003.06.08:

ウチの息子は脳天気というか、一人息子ということもあって非常にのんびりしている。中学生になってまだ2ヶ月ちょっとということもあるが、気分はまだ小学生である。
先日の中間試験の際、「お父さん、昔は言われなくても勉強してた?」と聞くので、「そうや。勉強は自分で見つけるもんや」と、説教ではないが勉強の意義を説明した。
これから旅行の計画について、息子に色々調べさせるつもりだ。行く先の気候、文化、言語、歴史など、日本との違いを知ることが後に役立つ。実用的にも、どんな服装にするのか、お金はどうするのかなど、判らないと困るのである。
最近の若者を見ていると、本当に社会性のなさを感じる。受験勉強とクラブ活動でへとへとにさせていて、今はどんな世の中なのかということを実感させていないまま社会に出てくる。おまけに大人自身も先行きが不透明で閉塞感が漂っているから、悲惨である。これはまごうことなき大人の責任だ。

2003.06.06:

とうとう「有事立法」が成立した。誠に残念である。
これで政府や自衛隊が国内の土地や人員を自由に使うことができる。なおかつその有事の「恐れ」とは当然米軍が行なう戦争の支援を中心に進められるだろう。「国民を守る」というのは口実だけで、実際、政府の答弁でも国外に派兵することをはっきり否定していない。なおかつ小泉首相は自衛隊を「軍隊」であると明言し、また自衛隊をイラクに派遣する意図を明確に打ち出している。このような背景で「日本が攻撃され時」などという前提を出されても「ハイ、そうですか」と国民が言えるわけがない。
際限のない再軍備化と米軍支援を基本にした「有事立法」は、国民を戦時体制に巻き込んだ国家総動員法と非常に似通っている。

2003.06.05:

シベリア鉄道旅行の企画を、いつも海外出張で使っている出入の旅行代理店に話し、旅程と費用を調べて貰った。
そこで出てきた問題が、モスクワから建都300年のサンクト・ペテルブルグ、20年ぶりのベルリンへ寄り道するルートを考えると、30万円以上かかること。これでは格安航空券でヨーロッパ往復、途中はフリーという計画よりもはるかに高い。鉄道だから安いと安易に考えていたが、帰りが片道切符になるために往復の格安航空券のような割引がきかないのである。ある程度は覚悟していたが、予想を上回った。
ということで寄り道は再考せざるを得ない。

2003.06.03:

イギリスの仕事で、メーカーとの間でくすぶっていた問題が再燃し、ついに向こう側は"Arbitration"(仲裁裁定)に持ち込んだ。
作ってもらった品物はとっくに納入してされていたのだが、屁理屈をこねて追加金をむしり取ろうと弁護士を通じてしつこく「金を払え!」と要求してきていた。それに対してこちら側も、弁護士を通じてまずは一銭も払わないと回答し、続いて妥協案として一部は払うという意志を見せたが、相手はあくまで全額を要求。それは飲めないとまた回答したら、遂に「出るところへ出ろ!」と戦端を切ったのである。
こうなると、正式にウチの社長に報告して本社の法務担当と弁護士の出馬を仰ぐことになる。問題は私個人の手から、また上司の手からも離れ、国際商工会議所の仲裁人を中心に専門家が動くことになる。
それにしても向こうは1千万円にも満たない金額で喧嘩を売ってきた。恐らく弁護士費用のほうが上回るはずなのだが、何かのスタンドプレーなのか、それとも小さな会社なので資金繰りが苦しくて必死なのか、真意はまったく不明である。

2003.06.02:

5月31日に書いた法案だが、1.の「労働者を解雇できることを基本にする」という部分だけは削除されたものの、民主党がそれで満足したらしく今国会で成立しそうな雰囲気である。
確かに解雇の濫用はある程度歯止めがかかりそうだが、不安定雇用と「サービス残業」の合法化はまったくもって野放しである。民主党はこんなものに賛成するのか。そうなら与党3党と同罪で、庶民を苛めることに積極的な勢力と見なさざるを得ない。
この悪法が成立した後は、給与はますます下がり、デフレスパイラルは止まるところがなくなる。もちろん経済の回復はさらに遠のく。同時に政府が給料の引き下げに積極的に加担する国、それを黙って見過ごす日本人は何を考えているのか、と世界中から白眼視されるであろうことは疑いない。
当然のことだが、「日本には労働組合がない」と書く教科書が出ることは必至である。

2003.06.01:

いよいよ「のぞみ化プロジェクト」本番まであと1ヶ月。明日の出社からは本番に向けての準備作業が本格的に忙しくなる。
季節外れの台風も去ったが、仕事の台風の目は今からカウントダウンに入る。
あと30日。