悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
06.04
2006.04.30:
今日で4月は終わり。非常に慌しい一ヶ月だった。
私の仕事は先にも書いたように子会社からの仕事の移管関係でドタバタ、息子は高校入学で新しい生活に慣れるのに一生懸命になっていた。
ところで昨日から私は9連休に入っている。特に予定はないが、3日は息子と釣りに出掛け、5日夜は親しい友人との飲み会、ということだけが決まっている。
連休だから夕食作りは時間的余裕がある。普段は息子の弁当と合わせて準備を1時間以内に終わらせるよう必死になる。しかし休みだから少し手の込んだ料理も可能だ。昨日はオムライスに挑戦。しかしたまご焼きの部分をうまく丸めることだけは素人には至難の技である。
家事は決して楽ではない。それに男のやり方は荒っぽい。世間の主婦から見たら驚くだろう。しかし私にとってそれは苦痛でないことが唯一の救いだ。もちろんそれなりの覚悟がなければヨメハンとの別居生活を決意することはなかっだろうが。
2006.04.29:
今日は「みどりの日」。
昭和天皇の誕生日をそのまま横滑りさせたものなのだが、息子が「その人は何かいいことをしたの?」と訊くので、「戦争を始めた張本人」と答えたら、何となく割り切れない様子だった。
敢えて言わせてもらうが、開戦の責任から昭和天皇が逃れるわけにはいかない。最終決定は軍がどう圧力をかけようと彼の判断すべてだったのだから。
そのあたりのいきさつは「本庄日記」などの資料から明白になっている。
私としては4月29日を「祝日」として祝う根拠は何もない。
2006.04.28:
何とか子会社の仕事を吸収するためのデータ移管は無事終了した。総勢5名で必死にキーボードを叩いての結果である。
それは別として、今度はまた別な問題が持ち上がった。子会社のユーザー教育が完全に忘れられていたのである。
少なくとも「のぞみシステム」のユーザーは私が音頭を取って教育を行ったのだが、上流システムでは実際の入力を行う女性を抜いて講習をやるという、頓珍漢な対応をしたのである。
こんな調子だから、それ以外のOA環境は準備不足。よって社内メールさえ読めないユーザーも出る始末。キーマンを置かなかったのが原因だが、命令だけ空回りして、実態を把握できていない管理職の存在も一因である。
2006.04.26:
昨日はJR福知山線の事故から1年、そして今日はチェルノブイリ原発事故から20年である。いずれも日常では考えられない原因で起こったものであり、またその犠牲者の数も過去に例を見ないものであった。
それにしても、JRの事故で思うのは事故を起こした運転士に関する報道だった。彼は遺体となって収容されたのだが、救出は最後になった。
常識から考えれば、一般の乗客の捜査活動は困難を極める。どこに誰が残っているか手探りで調べる。だが運転士はあの狭い運転室にいることは明らかなのだから捜査は容易なはずである。にもかかわらず遺体救出は最後になったと報道された。どう考えても意図的であることは疑いないと私は思う。
それがJRの意図なのか、報道陣が自粛したのかはわからない。しかし犠牲となった乗客の遺族の気持ちを考えると、救出が最後とされた理由は理解できる。
運転士も辛かっただろう。正常な判断を失い、気がついたら電車は大きく傾いてマンションに突っ込んだのだから、「しまった」という反省で一杯だっただろう。乗客の命がどうなるか、想像できたかどうかは別として。
彼は多くの乗客を道連れにして、永久の眠りについた。死んだのが良かったのか、それとも生きて一生重い十字架を背負って生きたほうが良かったのか、それは私にはわからない。
だがどちらにしても亡くなった乗客の命は帰らない。今はもう運転士のことよりも、どう事故の教訓を生かすのかが重要になっている。
2006.04.23:
何とか時間が取れたので、サーバー機のDVDドライブをXP機の2台目ドライブから移し変えた。調べたところ、DVD−Rは読めるがCDは読まないという典型的なハード故障である。ヘッドクリーニングも試みたがやはりダメだった。
どうもバッファロー製品のCD/DVDはHDとともに弱いようだ。もっとも私の個人的経験ではあるのだが。
2006.04.22:
例の沖縄名護市の米軍基地問題、呆れた合意ができたものだ。
滑走路の角度を変える、あるいは沖合い側へ移すという話で政府と市長が協議していたのだが、最後の土壇場で「滑走路を2本にする」というとんでもない合意を作ったのだ。
沖縄県知事をはじめ、名護市の住民は怒りというか、あきれ返っている。しかも飛行ルートは住宅の上を飛ばないという保証はない。約束が何度も米軍によって破られた実績を沖縄県民は良く知っている。
ある友人に言わせると、滑走路を2本にする話は裏で進んでいて、住民とかマスコミにはあたかも協議が難航しているように見せかけ、最後の土壇場で切り出す話が出来ていたのではないか、と指摘している。
ともあれ2本の滑走路で喜ぶのは誰か。それは米軍であるとともに、沖縄での仕事を牛耳る某地元ゼネコンであることは明白である。
2006.04.21:
4月になってからある子会社の仕事を吸収することで動いていたが、移管のてこずり大変なことになっている。
特にデータを「のぞみシステム」に移し変える作業は、システムの違いから手作業を余儀なくされている。ところが子会社側のデータの準備作業は遅々として進まず、私をはじめとする関係者はイライラしている。今日も経理から督促の電話が来た。4月中に会計の辻褄が合わないと大変なことになるというのだ。
データ移管は私と情シスメンバーからの助っ人による人海戦術となる。とにかく800件のデータを手分けしてExcelからのコピー&ペーストをやるのだから。
今日はその準備作業に追われていたのだが、悪いことにある会社の倒産騒ぎが起こってひどい目に遭った。よって準備作業が完了するのは週明け24日の午前となる。よって来週は地獄の苦しみが待っている。
2006.04.18:
息子との2人きりの生活を4ヶ月以上続けているが「兼業主夫」は決して悪くない。これは人にもよるが、少なくとも私は一般的な「父子家庭」が抱える家事や子育ての困難はまったくないと言ってよい。
私は独身生活が長かったし、震災でも独身生活を経験しているので苦にはならない。それどころか多くの主婦が感じる食事の後片付けの苦痛をむしろ楽しいとさえ思えるのである。これは男として異常かもしれない。但し後片付けは時間がかかるので一日が25時間あればと思う。
さて、明日から息子は合宿に出る。その間私は純粋の独身生活。こうなると元来のズボラな生活が首をもたげるだろう。息子がいる間は懸命においしい料理を作ろうとするのだが、その張り合いがなくなれば歯止めはなくなる。
2006.04.17:
XP機のモニタが壊れ、代わりに切替器(キーボード・マウス・モニタ複合)を買ってきた。本来ならモニタの切替だけで十分なのだが、最近はモニタのみの切替器は次第にすたれ、複合型の切替器が主流になっている。現実問題、店頭にあったモニタ専用のものは複合型よりも値段が高かった。
そんなわけでサーバー機との共用が始まった。使い勝手は悪くない。というのもキーボードのCTRLキーをダブルクリックするだけだからである。
2006.04.14:
書きたいことは色々あるのだが、時間をかけて書いている暇がない。
ただ、予定している原稿のタイトルだけはメモしておきたいと思う。
−沖縄の新しい米軍用滑走路の問題
−「のぞみプロジェクト」の古いデータ整理
−職場サポーターであった、Windows2000"SP2"の話
−「勝ち組」「負け組」の論理がもたらす罪悪
他にも思いつく話はあるが、私の論旨がはっきり固まらないので先送りにする。
2006.04.13:
息子の中学校の卒業式、そして高校の入学式に参列して思ったのだが、式の最初には必ず起立と礼をさせ、続いて「君が代」斉唱をさせるようにプログラムが組まれている。その時に気付いたのは、歌わない人が少なくなかったことである。もちろん私も歌わない。「君」はどう解釈しても民主主義とは異質の天皇以外にはあり得ないからだ。
折りしも教育基本法の改悪が意図され、「愛国心」なるものが強要されようとしている。先取りするように東京都では「君が代」に対して拒否反応を示す教師は処分の対象とするように指導され、ストレスにさいなまれる教師が増えているという。
愛国心は強制されべきものではない。アメリカでは既に、国歌と星条旗に対する敬意を表しなかったことについて、それを問題にすべきではないという判例が出ている。
2006.04.12:
息子は新しい学校生活を始めた。私も通勤方法を変えた。というのも、JRのダイヤ改正の影響でバスの接続がうまくいかず、それをきっかけに早朝から家を出ることをやめ、時差出勤に切り替えたのである。
すると電車の乗客は圧倒的に女子高生が多くなった。これには閉口する。ドア付近にたむろするしやたらおしゃべりがうるさい。加えてあの下手糞な化粧は救いようがない。マスカラは濃けりゃいいというものではないのだ。
改めて今の若者の幼稚さを知ることとなったが、息子の学校でもかなりひどいのがいるようだ。男子校なのだが、新入生から校則一切無視の輩がいるらしい。うるさい校則は問題だが、破るにはそれなりの覚悟と度胸がいると思うのだが。
2006.04.09:
実は先日からサーバー機のDVDドライブがメディアを認識しないトラブルを起こしている。ドライバを削除して再度インストールしても解決しなかったからハード故障の可能性が高い。何とかしたいのだが、箱を開けるのが面倒なので手付かずのままである。
そんな中、今日はどえらいことが起こった。XP機のモニタがいきなり死んだのである。
外出するので一旦モニタの電源だけを切り、帰宅してスイッチを入れたら一瞬画面表示をしただけで真っ暗になったのである。以降、スイッチを入り切りしたり、電源を落として冷やしてから再度スイッチを入れてもダメである。PCからのビデオ信号がオンラインかどうかを示すランプが正常に切り替わるから、原因はモニタ内の基板とは考えられず、TFT液晶が逝ってしまったと考えられる。
どうしようもないのでサーバー機のディスプレイと共用にしている。しかしビデオ信号のコネクタを繋いだり切ったりしてるのはまずい。新しいモニタを買う金が惜しいので、モニタ切替器でも買って来ようかと考えている。
2006.04.07:
どこもかしこも桜は満開。そんな中、息子の入学式に参列した。
桜の満開と新学期が重なることは近年なかったように思う。
明日は職場の花見。オヤジは酒が飲める理由を見つけることばかりを追いかけているが、息子は息子で中学時代の友達と会うことで新しい級友を見つけられるまでの空白を埋めようとしている。
新しい生活に不安を感じると息子は言ったが、私も(私自身ではなく子供が)新しい生活を迎えるということは初めて。同じような不安を共有していることを息子に語ったが、彼は私の思いを理解してくれただろうか?
2006.04.07:
どこもかしこも桜は満開。そんな中、息子の入学式に参列した。
桜の満開と新学期が重なることは近年なかったように思う。
明日は職場の花見。オヤジは酒が飲める理由を見つけることばかりを追いかけているが、息子は息子で中学時代の友達と会うことで新しい級友を見つけられるまでの空白を埋めようとしている。
新しい生活に不安を感じると息子は言ったが、私も(私自身ではなく子供がI)新しい生活を迎えるということは初めて。同じような不安を共有していることを息子に語ったが、彼は私の思いを理解してくれただろうか?
2006.04.05:
息子が通う高校の説明会に行ってきたが、どうも後ろ向きの話が多かったような気がする。
曰く、「遅刻欠席が多いと欠点。学校行事に参加しないのも単位不足。提出物を期限に出さないのも欠点。校則(茶髪は×、バイクの免許取得も×)違反も処分の対象」と、ネガティブな話ばかりである。
生徒の方も、中学からの茶髪(これには驚いた)、裾出しルックの者がいた。
そういうレベルの学校であることは正直認めざるを得ないのだが、それにしても世間との乖離が目立つ気がした。というのも、茶髪のお母さんが目立つからである。今は40代でも茶髪が蔓延しているのだから、子供に茶髪はいけないと指導できるわけがない。
もっと驚いたのは、小学生の妹を説明会に一緒につれてきたのはいいとしても、その子供が説明の途中でタマゴッチで遊んでいても注意しないことであった。
明らかに学校の視点と親の視点はずれている。茶髪の親が子供に茶髪をするなと言えるわけがない。息子は幸いにして批判的観点で現状を見ていたが、そのことを自覚しない親が少なくないことには、正直なところ将来の日本を憂いてしまう。
2006.04.02:
寒い日々が続いているが、それでも桜の蕾は徐々に開き始めている。満開までまだ1週間はかかるだろう。職場の花見は次の土曜日。
明日からは通勤電車でスーツ姿の新入社員が多数乗り込むにちがいない。これもまた4月の風景である。