悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
06.12
2006.12.31
今年も残り数時間、色々な思いがめぐる。
昨年暮れに別居し、それ以後子供の不登校、いじめなどで走り回る日が多かった。最初は慣れない「兼業主夫」生活だったが、緊張感があったために乗り切れたようだ。思えばかなりきついストレスだったが、それもかなり落ち着いてきた。息子はカウンセリングをとりあえず卒業したからだ。
今年はもうひとつ、会社生活ではじめて基本給が下がる経験をした。えげつない「成績給」が施行されてからしばらくは減給にならないための調整給が加算されていたのだが、「執行猶予」が解かれていよいよ賃下げとなったのである。「企業栄えて民滅ぶ」実感が強い。
だが、最も忘れることができないのは母の死である。
いきなり脳梗塞に襲われ、4日間家族を呼び寄せる時間を作りつつこの世を去った。最後まで私が心配をかけた別居生活、でも息子が自分を取り戻したことを報告できたことは唯一の救いだった。
彼女はどういうわけか、余生最後の1年間を共産党員として過ごした。何がそうさせたのかは知る由もない。だが私に残したものは、自分自身が受けた教育が戦争を遂行するためのものであったこと、すなわち「日本は神の国だから負けるわけがない」と信じ込まされたのだから気をつけなさいという警告であった気がする。教育基本法が改悪され、息子が戦争に加担させられるかも知れない現実を考えると、彼女が危機感を感じたとしても不思議はない。
それにしても、今年の迎春準備はいつもより余裕があった気がする。理由は仕事納めが例年の29日ではなく、28日と一日多く休めたからである。時間があったのでちょっとした野菜の煮つけとごまめを手作りした。
さて、間もなく2007年が始まる。教育基本法改悪や労働基準法改悪準備など、腹の立つことが多い昨今だが、来年は世の中が悪くなっていくのを食い止めるために、前向きに生きようと思う。
2006.12.30
今朝いきなり飛び込んできたニュースはフセイン元大統領の死刑執行。
われわれの感覚では何も年末に、という感じだが、彼らにとって正月はイスラム暦によるので関係はない。ちなみに2007年のイスラム正月は1月20日である。
彼を早々と処刑する意味は何なのか?色々な疑問が湧く。
2006.12.29
猛烈に冷え込んだと思ったら、朝に雪がちらついた。12月の雪は珍しいことである。
新しい家に移ってから1年を超え、久しぶりに窓の雑巾がけをしていたら息子も部屋の大掃除をしていた。
大掃除をしていると年の瀬が押し詰まったことを強く感じる。
2006.12.28
今日は仕事納め。いよいよ今年も最終盤を迎えた気がする。
明日からは家の大掃除に取り掛かると同時に、ささやかな年越しの買い物を始めることになる。
もっとも、酒だけは既に確保した(笑)
2006.12.26
会社のPCの棚卸をやっていたら、壊れたままになっているのにリース契約がいまだに続いているものが何台か出てきた。
個人使用のものをWindows98から2000とかXPに切り替えるときにリース打ち切りから漏れていた上に、共用機に流用したために履歴が混乱していたようだ。
保有PCを数えてみると、不要になったものが十数台あることがわかった。いずれも95または98である。健全な95もあった。もっとも今となっては遅くて使い物にならない。
CPUが1GHzを超えた今、MB単位のファイルが気にならなくなったし、そもそもFDが不要になりつつある。来年あたりから本格的に消えてなくなるのだろうか?
2006.12.25
今年もついに残り1週間、そろそろ年越しの準備を考えねばならなくなった。
とはいうものの、おせち料理を自前で作る能力もなく、だいいち息子はおせちを喜んで食べるようなキャラではない。
それでもこれぐらいは、思うメニューを書いてみた。
焼豚
色蒲鉾
黒豆
ごまめ(材料を貰ったので、これは自分で作れる)
たけのこ
鱈の煮付け
昆布巻
玉子焼き
後は雑煮に使う材料、金時にんじん、大根、水菜、小芋、焼アナゴ、それと餅を買わねばなるまい。
こうやってメモをしておくと後が楽だ。しかし何とささやかな料理だろう(笑)
2006.12.24
記憶力ということについて書く。
最近は人の名前を思い出すのに苦労するようになった。脳の機能低下なのだろう。
しかし若いときは記憶力が非常に良かった。20代なら8ビットCPUのレジスタの値を頭の中でくるくる回すことができた。将棋でも対戦の直後なら全部の手を並べることができた。珠算では、小学校6年のときに京都と大阪の珠算塾対抗競技大会で、読み上げ暗算の3位を取った。
記憶力を保持する決定的コツは、場面をイメージで覚えることである。そろばんならば珠の動きを動画のようにシミュレーションする。人の名前は名刺とか顔を画像化する。
今でも暗算は3桁以下ならば電卓より速い。だが過去の実力はもはや崩れつつある。歳は取りたくないが、時間の経過は誰に対しても平等に進む。
2006.12.22
明日は祝日なので今日病院に行った。
先月の結果だが、ヘモグロビンA1cは6.2すなわち今までの新記録達成である。毎日酒を飲みながらこの数値が出たことに正直驚いた。もちろんインシュリンの量をほんのわずかだが高めにし、食事を押さえ気味にしていたからである。
但し、肝臓のことを考えるとあまり推奨できる方法ではない。良い子は絶対に真似をしないように(笑)
2006.12.20
つまらない話かもしれないが、最近のシャープペンシルには詰まった芯を突くための細い針が付いていない。私が使っているものが詰まったことからその事実に気付いた。
こんなことで捨てるのはもったいない。そこで細い針金の類を探したのだが、ゼムクリップでは0.5mmより大きいので入らない。あれこれ探して見つけた結果は、ホッチキスの針である。これだと頑固に詰まったものでも通すことができた。
「もったいない」精神に執念を燃やす私のことだから、こういうことにかけては意地でもやり通そうとする。大げさな言い方はしたくないが、ものづくりには根性と工夫が必要だ。壊れた家電製品は分解してみたり、メーカーのサービスセンターに直接持ち込んで修理を依頼したりする。
そういうことを平気でやれる世代は私くらいが最後なのだろう。
2006.12.18
やっと銀杏並木が葉をすべて落とした。しかし季節はもう冬至寸前。一方で近畿北部では初雪が降った。神戸でも冷え込んだが、まだ雪にはならない。
本格的な冬の到来はまだまだのようだが、時間だけ進み、クリスマスを前にルミナリエが開催中だし、年明けの震災の日に向けた準備も進んでいる。
このHPにも震災関連サイトからのアクセスが増えてきた。
2006.12.16
以前から気になっていた息子のマシンのリカバリを実行した。
とにかく買ってから約4年間、まったくの手付かずでHDはかなり圧迫されていたしレジストリもごみだらけになっていたはずである。今日は使える最低限の状態、すなわちIEとOEが問題なく使えるようにした。
ただ、問題はネットゲームのひとつがうまく起動しなくなったこと。明日はこの解決と破損寸前のCDドライブの交換をする予定である。
2006.12.15
今日はこれ以上語ることはあるまい。
「もう一つの憲法:といわれる教育基本法が変質させられたからである。
首相を中心に、自民党、公明党の名前は暗黒の歴史に名を残すだろうことは疑いない。これは私の確信である。
だが、当面の焦点としてはもうひとつある。息子たちを戦場に送るまいという決意である。それは法律がどうあろうと関係はない。戦前、治安維持法という最悪の弾圧法が存在した時代でも、命を賭して戦争反対を唱えた人たちと同じく、私もその頚椎を固めた。
次は憲法という本丸が待ち構えているが、それはそれとして私のたたかいの気持ちを奮い立たせるだろう。
ただ、戦前と違い、多くの国民は気付き始めている。それが内閣支持率の急激な低下として出ているのではないか。
2006.12.14
もう一つ、怒りをぶちまける。
最近政府は企業向け優遇策で減価償却を95%から100%に引き上げることを画策している。大企業・銀行は好景気で既にしこたま太っているのに、さらに肥満を加速させる案である。
一方で庶民の側は年収が上がらない上に、定率減税の廃止による実質増税が待っている。次は消費増税も検討されている。こんな「勝ち組」と「負け組」のアンバランスはない。消費税が導入されて以後、消費税による税収は約170兆円、それに対して法人税減税は160兆円だというから、これはもう次の言葉が出ない。
ご存知の方もおられると思うが、年間の自殺者は最近3万人を超えたままである。がんによる死者30万人に次いで死亡原因の2位である。しかも注目すべきは3万人を超えるようになったのは橋本内閣のときの消費税増税からである。このとき以来デフレスパイラルといわれ、消費者物価低迷が叫ばれたが、倒れかかった銀行を税金で救い、企業の業績だけがどんどん回復したものの、労働者の年収は上がるどころか景気回復とともに下がり続けている。昔は景気回復のおこぼれの一部が給与所得にも回っていたが、今は見る影もない。政府の白書でもその数字がはっきり示されている。
これを怒らずにいられようか。
2006.12.13
もう救いようがないくらい今の政府は腐っている。
「タウンミーティング」なるものの作られた茶番劇は国民を愚弄するものでしかない。こんなものを根拠にして次々と悪法を通されては国民はたまらない。詐欺商法となんら変わりのないやり口で正当性を装い、しかも金を使ってサクラを雇うなど、まともな人間のやることではない。
こうなったら、教育基本法を含む関連法はすべて白紙に戻し、関係者はすべて懲戒免職、安倍首相を含む閣僚は罷免すべきである。
嘘と詐欺で塗り固めないと法律が通らないということは、その法律に道理がないということだ。国民の目を騙す「タウンミーティング」という世論誘導は昔のヒットラーを思わせる手法だ。日本国民は「アベドルフ・ヒットラー」に惑わされるほど愚かではないことを知るべきだ。
2006.12.12
今週は曇りか雨の日が続いてうっとおしい。それも夜明けに冷え込む。昼間はそれほどでもないが、朝4時半起きの私にはこたえる。
何故4時半起床かというと、朝の出勤時間が早いことと、子供の弁当作りのためである。以前は弁当を前夜に用意していたが、揚げ物などは酸化が進んで子供が不満を漏らすことから早朝に作ることにしたのである。これはもう親馬鹿でしかない。
2006.12.10
やっと落葉の季節が来た。表通りの銀杏の葉は黄色くなり、落ち葉は道路を黄色く染めている。それにしても12月に入っての本格的紅葉というのは記憶にない。
日が暮れると寒くなり、また朝方も冷え込むようになったが、まだガスファンヒーターを出すほどでもない。最高気温が平均して10度前後になるまで、と我慢をしている。パッチもまだ穿いていない。
2006.12.08
日米開戦から65年を迎えたが、私の日記もここ数年の12.8はこのことに触れていない。それだけ人々の記憶から失われて来たということだろう。当時の関係者も老齢化し、真珠湾で行われる集会も今年が最後ではないかと言われている。
ところで、日本の侵略戦争は12.8が最初ではない。それまでも中国では実質的な戦闘行為を行っていた。だから中国人にとっては9.18が重視されている。この日は言うまでもなく「満州事変」が起こった日である。若い人でも映画「ラスト・エンペラー」でご存知と思う。
思えば、理不尽な戦争はすべて仕掛けた側の屁理屈で始まっている。日本の真珠湾攻撃は「アメリカの挑発」だし、「満州事変」は日本軍の謀略、イラク戦争は「大量破壊兵器の存在」である。いずれも嘘八百だったことが明白になった。
日本政府は改憲の後、どういう話をでっち上げて戦争に加担するつもりだろうか?もちろん「人道支援」などという作り話は二度と使えないが。
2006.12.07
今日、職場のノートPC1台がおかしくなった。現象から総合するとHDの故障である。起動中にフリーズしたりいきなりブルースクリーンが出たりして不定だが、コケるとHDから規則的な音が聞こえるのである。
実は同じく2年前に入れた6台のうち、既に4台がHD交換をしており、これで5台目。明らかにロット不良である。
PC部品のロット不良は今に始まったわけではないが、最近は普及している台数の増加で被害が大規模になる。先日もPCのバッテリー不良がマスコミで取り上げられたが、今日もケータイのバッテリー不良が報じられていた。
量産品の品質管理がいかに大切かを示しているのだが、昨今の品質の低下、それもものづくり大国であり品質が高いことで有名だった日本品の質の低下が目立つようになった。中国や東南アジア製の部品の信頼性のなさを批判する向きもあるが、他国の悪口ばかりを言っている場合ではない。
2006.12.05
老眼が進んでいる。
最近は会社でもディスプレイの字をみるのが辛くなって、目を細めないと文字がぼやけて仕方がない。それがためにしかめっ面となり、顔の筋肉がひきつるようになった。もはや眼鏡を変えるしかあるまい。あ〜〜〜〜、また余計な金が飛んで行く!!!
2006.12.03
今日は父と兄の13回忌法要。これでひとつの区切り、すなわち心の整理に加えて一つの時代が過ぎ去ったことを実感した。それは母が亡くなったことと併せて、私の気持ちの中で大きな位置を占める。
別に法要の宗教的意義を論じるつもりはない。しかし庶民の気持ちとして、このような行事を通じて親類縁者が一堂に会するチャンスだったことがうかがい知れる。そして12年間の間、生き残った者たちが互いの無事を喜びあい、絆を確かめ合う場となって定着したのだろう。だからこそこういう行事が生き延びたのだと思う。
さて、二人の死から12年ということは年が明ければ震災の犠牲者たちの13回忌が訪れるということだ。被災地のあちこちから線香の煙が立ち昇ることだろう。
2006.12.02
とうとう今年も終盤を迎えたが、我が家のPCは風雲急を告げた。
昨夜のこと、食事を終えてPCの前に座ったところ、電源ランプが消えているしファンの音も聞こえないのに気付いた。何かの弾みでシャットダウンしたのかと思い起動スイッチを入れたがダメ。あれ??どうしたのかな、と思って電源周りを見たが臭いもしない。
そしておかしなことに気付いた。いつもなら本体の裏にある電源スイッチ(表の起動スイッチとは別物)を入れるとNICカードに火が入ってルータのランプが付き、同時に小さなファンが回る。ところが今回はファンだけが回らないのである。どう考えても異常だ。PCが死んだとしか考えられない。
緊急事態と考え、まずはHDを取り出してサーバー機のスレーブとして動くかどうかの作業を行った。結果は良好。
ということは電源あるいはマザーボードが故障しているということだ。しかしそれを確かめる方法を知らないし、夜もふけたので寝ることにした。
明けて今日、もし電源だけなら修理金額はさほどでもないが、マザーボードならいっそのこと新品にしようと考えつつ、PCショップへマシンを持ち込んだ。結果、大雑把なチェックでは電源に問題はないとのこと。ということで買い替えを決断した。
店頭にある安物の本体でOSなしを買い、帰宅した。そして健全だったHDを新しいものに戻して起動。最初はハードの違いによるドライバの更新が加わったが、後は完璧に前の環境に戻って一安心。
ああ、それにしても師走の物入りの時期に、こんな痛い出費をさせられるとは思わなかった。