悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
06.08
2006.08.31
とうとう8月末。しかし熱帯夜の寝苦しい夜はまだ続く。
さて、母亡き後の実家のことだが、突如として孫の一人が住みたいと言い出した。それも来週あたりに引っ越すという。おいおい、今まで何一つとして家事の経験もないのに大丈夫かよ。
しかし自ら単身自立の生活をしてみようという冒険心は買いたい。よって本人の希望に沿うこととした。もっとも相続権を整理して彼に一本化する手続きがややこしくなりそうだ。というのも登記簿は亡くなった親父の名義のままで、その相続権が故人になった者を含めて8名に分散されている状態だからである。これを一本化する事務手続きが結構煩雑になる。面倒な仕事だが、結局私のところへお鉢が回って来そうだ。
2006.08.29
久しぶりの激しい雷雨である。
朝、出勤して事務所に入った直後からにわか雨が降ったが、夜も再び雷を伴った雨である。
日没も次第に早まり始め、冷気が上空に回りだしたのだろう。しかし一方で昼間は雲一つない晴れ間になると気温はぐんぐん上昇する。
梅雨明け後の暑さがここまで長引くのは珍しい。例年は盆明けとともに夜は汗をかくことがなくなるのだが、今年はいつまでも熱帯夜が続く。同時に若いときには乗り切れた暑さが、年齢とともにこたえるようになる。歳はとりたくないが、事実は避けられない。
2006.08.27
料理のレパートリーの拡大で、今日は酢豚に挑戦。
味としては自己評価で合格点。息子も悪くないとのことである。
プロではないからきちんとした調味料の計量はしない。玉杓を使った目分量である。だから時として失敗はする。しかしそれも慣れれば次第に安定する。
ここでちょっとだけ味付けのパターンを紹介する。まず麺類、丼、煮物類は薄口醤油を使い、味醂を醤油とほぼ同量入れる。澄し汁は味醂を少なくし、砂糖をやや多めにする。味を締めるにはわずかに塩を入れるとさっぱりする。夏場は特に冷やして食べるので、塩味は必要だ。
中華は基本的に濃口醤油だが、塩、胡椒、ガーリックに加えて顆粒の鶏ガラスープを入れることにしている。麻婆豆腐などには唐辛子を入れると良いのだが、私も息子ももうひとつ唐辛子は避けようとしてしまう。
洋食は範囲が広いので一定のパターンで書くことは難しい。ただ、私がオリーブ油を好むのに対して、息子はまるでダメだからイタリア料理の類はしばらくお預けである。
2006.08.25
まだまだ残暑は続く。風が止まるとなおさらきつい。
最近は時差出勤で約20分かけて駅から会社まで歩くのだが、雲があると爽やかになってきた。逆に雲がなければ頭は朦朧となる。
息子の夏休みもあと1週間、怒鳴りはしないが宿題はどうするのだろうか?
2006.08.24
地蔵盆で子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。花火に興じている姿は無邪気なものだ。私の子供時代からそのレパートリーはほとんど変わらない。特に線香花火は幼児でも扱えるから根強い人気がある。
最初は強く、次いで雪の結晶のような光が軽いパチパチという音を立てて飛ぶ。そしてうまくいけば小さなしだれ柳が最後に流れる。
少子化で地蔵盆の規模も小さくなったが、まだ消滅するまでには至っていない。私の子供の頃は町内だけで中学生以下が100人程度いた。だが、その団塊の世代は間もなく60歳を迎える。
2006.08.22
昨日は久々の仕事だったのでかなり疲れていて、日記の更新もせずにバタンキュー。
高校野球は早稲田実業が夏の初優勝。駒大苫小牧の3連覇はさすがにハードルが高かった。いずれにせよ両校のエースはプロ野球からドラフトの対象となるだろう。変化球の多投が将来にどう響くか気になるところではあるが。
ところで夜中の気温は少し下がってきたのか、汗で体がびっしょり濡れることはなくなった。しかし昼間は別である。残暑はまだ続く。
2006.08.20
連休9日目−最終日:
どうやら猛暑も峠を越えたようだ。日が暮れてからはともかく、昼間はやや強い風が吹いて体中から汗が噴出すようなことはなかった。セミの鳴き声もほとんど聞こえない。
ただ甲子園だけは熱戦で、決勝戦が引き分け再試合という結果になった。とにかく猛烈な投手戦で、今までのホームランが乱れ飛ぶ光景とは180度違う、緊張した試合運びとなった。
明日は出勤なのでTV中継は見られないが、いい試合になることを期待する。
2006.08.19
連休8日目:
さすがに9連休は長い。それでも「主婦感覚」が身についているから、この際掃除・洗濯・雑巾がけ、部屋の整理をあれこれこなして一日が過ぎる。もちろんPCの掃除、フリーウェアのバージョンアップや大事なデータのバックアップも含む。ついでだからウィルス対策ソフトも最新版に入れ替えた。
ついでだから「主婦感覚」についてちょっと書いておく。
一番気になるのが毎日の献立。恐らく大半の主婦は新聞の折込チラシを見てどの店で何を買うか決めるだろう。しかしもっと問題なのはその安い材料でどんなメニューにするか瞬時に決定できるかどうかである。店頭で自分が気に入ったものを見つけてすぐにレシピを思い出せるようなベテラン主婦の技を私は持ち合わせていない。よって私は数日分のメニューを先に考えてファイルにメモしてから買い物に出掛ける。
しかも私の場合はさらに面倒な条件が加わる。ひとつは、糖尿病がゆえにカロリーオーバーにならないよう、揚げ物は極力避けること、もうひとつ、夕食は30分程度で作れるおかず、ということを考慮する必要がある。
最初、このことがどれだけ大変であるか想像できなかった。しかし人生の大きな賭けを行ったわが身には、それを乗り切らねばならない。幸いにして料理と後片付けは子供の頃からの経験で苦にはならない。
そもそも、私の年代ですら、かまどで薪を燃やして米を炊いた経験のある人間は少ないだろう。母は私をおだてて、あれこれ料理作りの手伝いをさせた。そのことが私の炊事をこなす能力に大きく反映している。
2006.08.18
連休7日目:
私のような大企業に勤める者にとっては常識的な9連休だが、世間では仕事が始まっている。近所にあるワンルームマンション建設現場では昨日から仕事が再開された。
今、日本の正規・非正規雇用の格差が問題になっている。先日のOECDレポートによると、貧富の格差が日本はアメリカに次いで2位になっているという。明らかに小泉「改革」が原因なのだが、その要因として非正規雇用の拡大が格差を生んでいることが指摘されている
当然のことだが、ウチの会社でも派遣労働が拡大している。首切りや異動による正社員の現象の補充を派遣などで行っているためだ。それら派遣の人達は「仕事があるだけまし」ということで低賃金を我慢していることが多い。やや卑屈な態度と思えないでもないが、労組がまともに闘わない現状では、そういう発想になることも理解できないことはない。
しかし格差拡大を本人の意識とか労使交渉だけの問題に狭めるわけにはいかない。法的な規制がなければ本当の意味での歯止めできないからである。だが政府は解雇の自由化などの法案を準備し、OECDが指摘した問題については後ろ向きである。
2006.08.17
連休6日目:
たまたま高校野球を見ていたのだが、帝京−智弁和歌山戦は悲惨な幕切れだった。
9回表に帝京が猛攻で逆転し、これでもう終わりだと思ったのに、その裏に智弁和歌山が粘りに粘って相手投手を引きずりおろし、逆転サヨナラ押し出しフォアボールという、とてつもない結果に終わった。帝京の最後の投手はもはや緊張感でまともな投球ができなかった。捕手がイライラしながら低めに投げるようゼスチャーを繰り返すのだが、正常な神経を失っているのか高めのボール球を繰り返し投げてしまったのである。
その結果はスコアの通りである。
痛恨のフォアボールを与えた帝京の投手、彼はどのような思い出と教訓を残すのだろうか?
2006.08.16
連休5日目:
昨日とは打って変わった雑談。
今日の昼前、いきなり電話がかかってきて何事かと思ったら、カード会社から「カードを紛失されてますね。警察で預かっていますから取りに行ってください」とのこと。
はぁ?????・・・
しかし財布を調べると確かにクレジットカードがない。一大事!とばかり警察に電話、同時にカード会社のHPでキャッシングされていないか確認する。やはり拾得物として届けられたようで、不正使用もない。
あわてて警察に行き、カードは無事手元に戻った。紛失の原因は昨日私が近所のディスカウントショップで買い物をしてレジで支払いをする際にカードを落としたのに気付かなかったこと。それを店員が後で見つけて警察に届けたといういきさつだった。
明らかに私の不注意によるものだが、丸一日何のトラブルもなかったのは、関係者の善意によるものだった。
関係者にはこの場を借りて御礼申し上げる。
2006.08.15
連休4日目:
今日は本当に腹が立つ。小泉首相はあらゆる意味で最悪の人物だ。
よりによってイタチの最後っ屁よろしく8月15日に靖国参拝するのは、内外からの批判に対する挑戦であり居直りである。21年前の8月15日に参拝した中曽根元首相ですら小泉首相に苦言を呈したが、彼は聞く耳をまったく持たなかった。
「自分が正しいと思うのだから正しい」という彼独特の偏狭な理屈は今回も発揮された。それもアジアの人たちの気分を害し、それがまた日本人に対するイメージに悪影響を与えることは完全に無視してもである。
こんな人物を首相に据え、諌めることすらできない自民党はもうだめだ。こんな調子で靖国問題をうやむやにしたまま次の総裁を選ぶというなら、それは国民から猛烈なしっぺ返しを食うだろう。
2006.08.14
連休3日目:
ひたすら暑い。特に今年の暑さは異常である。よって昼間は「たれパンダ」状態である。
2006.08.13
連休2日目:
実家にあった古い仏壇を処分するため、仏具店に引き取ってもらった。これで無人の実家内部の主な後始末は終了した。
電気・ガス・水道のインフラは遮断され、生活を営むための基盤はなくなって、家は単なる「ハコ」と化したのである。
これで盆休みの予定されていた行動は終了。あと2〜3件の簡単な野暮用はあるが、気が向いたときにやれば済むことばかりだ。
2006.08.12
連休1日目:
何でも話せる友人たちと会食。
息子の問題、母の葬儀の問題、今までの事実関係と私の想いを語らせててもらった。
もちろん誰一人として私の行動を痛烈に批判する人はいなかった。その意味で私の行動を正当化できたとは判断するが、今後何が起こるかは予測がつかないので、これ以上自分自身では悩まないことにする。
2006.08.11
明日から盆休み。ウチでもそうだが大手企業の多くは9連休に入る。
早速今日の定時退社時間は車の大渋滞。帰りの電車でも家族連れが非常に目立った。そんな中でイギリスでの航空機テロ計画が発覚したというニュースが流れて、大騒ぎになっている。海外旅行に出掛ける人達は困惑するに違いない。私も9.11テロ直後に警官が並ぶ中タラップを昇った記憶がある。
さて、私の連休だが、12、13日に野暮用がある以外は完全に空白。もっともこの際だから、汗を垂らしながら家の片付けでもするか。
2006.08.09
ヒロシマ・ナガサキから61年、人類は核兵器を未だ捨てきれずにいる。
既に核兵器を持っている国でどこも捨てたところはない。むしろ新しく持とうとしていると思われる国さえある。この点では人間の英知を発揮しきれていない。もしすべての核兵器を爆発させたら、人類自らの破滅に導く。まるでがん細胞のように。
我々はこの矛盾をいつか解決せねばならない。そのためには被爆国がイニシアチブを取るべきだろう。
2006.08.08
今日もそうだが、当日の長崎も夏の暑い一日だった。
米軍は天候のことを考えて原爆投下地点を決めていたようだから、当然なのかもしれない。しかし被爆者にとっては自分たちが選ばれたことをうらむしかない。
多くの被爆者は放射線に焼かれて命を落とし、生き残った人たちもいつ自分が発病するか、恐怖におののきながら生きた。これほどむごい仕打ちはあるまい。何人も他人に一生死神を背負わせる権利はない。
2006.08.06
早朝からけたたましくアブラゼミが鳴くこの頃、今日も5時ごろに目覚めて、汗をかきながら朝食を摂る。
休みであろうとなかろうと、この生活リズムはほとんど変わらない。しかも年とともにその傾向は強くなる。
しかしながら今日は少しだけ様子が違う。数日前からニュースでも流れるのだが、夏の高校野球開幕とともに、広島の原爆が投下された日でもあることを改めて認識させられる日なのだ。
数日前、被爆者認定に対する国の対応を批判した判決が出た。先の戦争を正当化する政権によってゆがめられた政策に対する断罪でもある。やや筋違いかもしれないが、靖国問題でもそうであるように、救いがたい戦争肯定の姿勢が今の政府の根底にあることに、平和を願う国民世論が「ノー」を突きつけている証拠でもあると思っている。
8時15分、TVの前で黙祷をする。核兵器が一日も早くこの世から消えることを願って。
2006.08.05
今日は不覚にも買い物帰りの道路で転んでしまい、顎にちょっとした傷を負った。買い物からの帰り道、何に躓いたのかは不明だが前のめりになって倒れ、真っ先に顎をしたたか打った。
最初は顎から血が滴り落ちるのでこれはヤバいと思ったが、すぐに血は止まったかに見えた。だが帰宅してもずっと血がにじみ出る。鏡を見ると完全に皮は破れ、皮下脂肪が丸見えである。
医者に行って手当をしてもらったが、顎の傷とともに瞬時についた左手が夕方になって腫れ上がっていた。不細工な話だが、歩道での自損事故ということで悲惨な結果にはなっていない。
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それに比べ、先日静岡で起こった交通死亡事故は悲惨である。
横転したトラックに信号待ちをしていた女性が下敷きになって死亡したものである。この事故、何気ないようだが死にまで至ることは防げた可能性が残っていたような気がする。それはケータイの問題である。
信号待ちをしていたのは他にも何人かいて、とっさに声をかけたのだが、被害者の女性はケータイの画面に集中していて退避が一瞬遅れた。そのコンマ何秒が生死を分けたようである。
原因の一義的責任はトラック運転手にある。だが責任を問うことはできなくても四六時中ケータイに夢中にならなければ悲惨な結果だけは免れたのではないだろうか。
私も携帯電話を持つようになった(きっかけはYデーに備える意味もあった)が、道路上あるいは歩きながらの通信はまったくする気になれない。今回の母の葬儀に関してもその鉄則はキープした。交通事故での悲惨な結果を招かないためにも、通信・通話は建物の陰でやるべきだろう。
2006.08.04
小泉後継者の本命とされていた安部官房長官がこっそり靖国参拝をしていたことが明らかになった。
これによって自民党首脳部の戦争観、特に靖国神社に対する特異な見解がアジアの人たちと真っ向から対立するものであることを証明した。さらに大多数の国民の平和の思いとも対立する。早々に政権から引き下がってもらいたいものだ。
2006.08.03
またぞろ小泉首相は靖国参拝をするつもりのようだ。彼のあの意固地な姿勢は救いようがない。
明らかな外交問題を個人的問題にすりかえて居直る態度は、最後まで国民に害悪を与えている。
彼が首相になって以降、企業はバブル以来の好景気に沸いているが、国民生活は賃金・雇用、社会保障などの面で悪貨の一途を辿っている。さすがにバブル期にはこのような貧富の拡大、それも「企業栄えて民滅ぶ」現象は見られなかった。新卒者の「青田買い」など、多少のおこぼれはあった。
加えて外交面ではひたすらアメリカの世界戦略に深く食い込む一方、アジアとの関係は悪化するばかりである。
言っておくが以上述べたことは統計的にも事実だ。恐らく最悪の政府の一つとして歴史に残るだろう。
2006.08.02
正式な梅雨明け宣言も出て、とにかく暑い夏が本格化した。ただ、湿度は極端に高くないため、汗の引き方が早い。とは言え、駅から会社まで歩くだけで顔に汗はにじみ、背中は激しく濡れる。
最近は麦茶を作るようになった。休日は2Lのペットボトルが一日で空に近くなる。私の場合、糖分の入ったものはできるだけ避けなければならないから、麦茶は必需品だ。
エアコンはなく、それが子供時代を思い出させた。また、会社の寮にいた頃は風通しの悪い部屋だったので、枕元に汗を拭くためのタオルを置いて寝ていたことも懐かしい記憶である。