悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
06.02
2006.02.28:
最近SPAMメールが始終来る。それも自宅のアドレスだけではなく、会社のアドレスにも一日10通くらいはあるのだ。
会社の方は、工業団地のある会合の事務局をやっているせいで、メンバーの誰かボットに感染してるPCを使っているためと思われる。
それはともかく、噴飯モノの典型は「不正・悪質なサイトを一切排除しておりますので
安心してご利用ください」という、あるURLを書いたSPAMである。アンタが「不正・悪質」そのものやんか!
それと多くのメールアドレスの特徴としてinfo@・・・というものが多い。ホスト名は明らかに架空としか考えられない。これによって受診拒否のフィルタリングを避けようという意図が見える。
友人の中には一日3桁を超えるSPAMが来るそうだが、いずれにせよせっせと毎日手で削除している。こんなのはイライラしても始まらない。
2006.02.26:
今日の午前はものすごい土砂降り。
そんな中、息子と一緒に買い物に出かけた。新春からの学校生活に必要な学用品を買うためである。
何もこんな日でなくてもいいのだが、息子は親と一緒の姿を友達に見せたくないという気持ちから午前の開店直後を選んだ。とはいえ、実際は同じような考えで着ている人も多いようで、店は混んでいた。
生暖かい風と雨。どうやら冬は終わりを告げているようだ。
2006.02.25:
昨日は同僚の家族の不幸で葬儀の手伝いに行ってきた。
しかし鈍臭いことに、礼服の上着を忘れてしまうといことをやらかした。ベストの上から直接コートを着ていて、上着の分の重さの違いに気付かなかったのである。
それで受付の横にベスト姿でちょこまか働いて、さも暑いので上着を脱いでいるような顔をしていた。そして焼香の時だけ他人の上着を借りてその場をしのいだ。そういうことはどうやら珍しくないようで、私も家を出るときに慌てていたのか、一旦会社に出て、何人かと連れ立って式場へ向かうときにやっと気付いたのである。
こんなことは初めてだが、もちろん二度とやるような話ではない。
2006.02.23:
05年度の申請PCが入ったら、今度は06年度更改PCの話に進んだ。
予算は一応4台分を確保してある。それで少なくとも3台のWinodows98は駆逐する。これで個人使用のPCからはWindows98は消えてなくなる。ただ、もう一台をどこへ回すか、これは悩ましい。ひとつのアイデアとしてはスキャナとファイルサーバーバックアップ用HDが繋がっている共用機の更新である。
考えたら過去のWindows9x系マシンは使いにくかった。何と言ってもリソースの不足という問題は甚だしい障害として存在したからである。MEはその最たるもので、常駐ソフトが多いと起動時から50〜60%のリソースしか残らなかった。従って8時間連続運転も危うい。幸いにして職場にはMEは一台もなかったので気は楽だったが、いずれにせよWinodws9x系は消えていく運命にある。
2006.02.21:
年は取りたくない。50代でそんな言葉を吐くようでどうする、と言われそうだが、実感である。
とにかく、顕著に表に出ているのは、耳が悪くなったこと、人や会社の名前をど忘れすること、老眼になったことの3つである。
耳が悪いのは音楽性難聴で、これは若いときにヘッドフォンで音量を上げていたのが原因。40代後半から健康診断で4000Hzがまったく聞こえなくなったのである。
次に人の名前などが時としてまったく思い出せない。何かのヒントでもあれば良いのだが、とにかく記憶からまったく欠落していて、思い出す手がかりさえままならない。
最後の老眼は2年前の糖尿病での入院がきっかけ。暗い病室で、暇つぶしにジグソーパズルをやっていたら老眼が進行しているのに気付いたのである。それ以後、会社で書類に目を通すのさえ辛くなった。日常生活に支障が出始めているので、そのうち遠近両用眼鏡をかけねばなるまい。
こうした老化現象の表面化、若い頃はもちろん実感はないからそんなこともあるのかと他人事だったが、現実となると非常に辛い。次に来るのは睡眠時間が極端に短くなることだろうが、その前兆は何となくある。
2006.02.20:
何とか息子の受験は乗り切った。公立は最初から問題にならない成績だったので、それを踏まえての結果である。
親としてはせめて高校は出て欲しいという願望はある。学歴がすべてではないが、自分を高く売るための最低限のレベルを確保するにはやはり高卒は必須である。親としてはそういうところに気を使ってしまう。
今、私も息子も非常に緊張した日々を過ごしている。ヨメハンはもはやあてにならない。というのも事実を直視しないがために息子に対しての冷静な判断が失われたからである。
そこらあたりの事情はいずれ明らかになろう。だが今はその詳細を書く時期ではない。また私自身もすべてを整理できたとは言えない心境だからである。
2006.02.19:
今日は日曜の夜ではありながら、会社OBとの懇親会が開かれた。
年に一度の恒例行事で、昨年は幹事役を任され、今日は前回の残金を渡して私の役目は終わった。
それにしても皆忙しい身だから全員が集まるとはいかない。それで数人の欠席者はあるものの各人の近況報告が出された。そして誰もが小泉「改革」の悪しき影響がどれだけ広がっているかを嘆くこととなった。
もはや小泉内閣に対しての幻想は消えた。今は支持率も50%を切っている。しかしその負の遺産はあまりにも大きい。勝ち組だけが勝手気ままを許されて、負け組は塗炭の苦しみを味わう、それを当然だとする議論に庶民はもはやついていけない。それが実感として表面化しているのである。特に若者は不安定雇用の矢面に立たされている。
そういった話題が会の中で特徴的に現れたのだが、だからといって頭を下げて卑屈な生き方をする人は誰もいない。それがこの集まりの基調となっていることはひとつの伝統なのである。
2006.02.17:
節分を境に寒さが少し緩んできた。
しかし世間では耐震強度の偽装問題、ライブドア問題など、あからさまな意図的犯罪が白日の下にさらされている。そして今日も堀江氏が自民党幹事長の次男に金銭を送ったとされる話の真偽とか、幼稚園児が刺殺されるなどの事件も起こっている。
もちろんこれらの陰に隠れた多くの事件もあるだろう。しかしそれが表沙汰にならないのはマスコミの目に触れない、あるいは無視されるからである。
だがもう一度考えてみよう。大きな社会の動きの中には数々の人生のドラマがある。でもそれらが取り上げられようといまいと、いつかは動きが集約され、ひとつの大きな歴史の転換点となる。例えばそれは小泉内閣の支持率が50%を下回るというかたちで表れる。
毎日は「西部戦線異常なし」かもしれない。でもそれは次のステップの準備期間でもある。歴史はそういう動きをするものだ。
2006.02.16:
神戸空港が開港した。本当なら「神戸の街から」のコーナーに書くべきだろうが、全国的話題なので日記にした。
何はともあれ開業し、運用面では一応大きな問題はなさそうである。関係者の努力の結果だろう。
だが、そうした日常的な運営はともかく、裏では大きな爆弾を抱えたままの見切り発車とも言える。何しろ膨大な借金を返済する目途が立たないからである。関空でも同じだが、採算的に無理して作っているという原因は同じである。大手ゼネコンは建設工事だけをやって儲けを持っていったから後は責任はない。残る借金は第3セクターなどを通じて自治体、すなわち我々の税金で補填させられる。
こんな図式はバブルでいやというほど痛い目に遭っているはずだが、利権を食い漁る連中にとってはそんなことは問題にならない。「後は野となれ山となれ」、ルイ王朝流に言えば「わが亡き後に洪水は来たれ」である。
利便性を否定するわけではない。だが、民間企業なら採算性は絶対的基準であるのに、その民間企業を潤すためには官は逆に採算性を徹底して無視するという発想に、怒りを通り越して呆れるしかない。
2006.02.14:
年度申請のPC2台、セットアップと個人持ちファイルの移設で結構てこずった。
どうも微妙に環境が今までと変わっていたようで、次のような問題と解決が必要だったのである。
−WINSサーバーの設定がされていなかったためにドメインサーバーへアクセスできなかった。
−Lotus
Notesのインストールがオールユーザーでなされていたために、個人のデスクトップ設定が移行できなかった。(個別ユーザーで再インストール)
−同じくLotus
NotesのドミノサーバーへのアクセスにDNSサフィックスを入力する必要が生じた。
OSはもちろんWindows Pro XP
SP2だが、いつもながら「小さな親切大きなお世話」を全部駆逐する。いちばん腹立たしいのは、PCスタンバイの回復にパスワードを要求するのがデフォルトになっていることである。
さて、来年度(2006)は3台のPCを更改する予定である。これで個人用PCからはWindows98がすべてなくなる。
2006.02.13:
日中には気温は上がったものの、今朝は霜が降りるほど冷え込んで寒かった。
節分も過ぎ、やがて季節は春に向かい始める。今冬は特に12月にドカ雪が降ったせいか、1〜2月はそれほど体にこたえる寒さは少なく感じた。今年は本当にマフラーが手放せない状況だったが、今日のように気温が上がると首に汗がにじむ感じがする。
寒波が来るにしてもあと1、2回だろう。そう思えば春はそう遠くない。
2006.02.11:
息子と話をしていて、ふと彼がこう聞いてきた。「入試に合格しないのは本人が悪いからでしょ? みんなそう言ってるし。」と。
確かに病気で調子が出なかったということも含めて、試験に落ちるのは基本的に本人に責任があるだろう。だが、それがしばしば生徒たちの間で語られ、強調されるのは何故か。
私はここに「自己責任論」が子供たちにも影響を与えているという感じがして、背筋が寒くなるのを覚えた。
小泉政権発足以来、負け組になったのは本人の落ち度とする「負け組自己責任論」が横行するようになった。それが庶民の心にまで侵食し始めて、やがて子供にも食い込んできたようだ。ただ、子供の場合は教育行政もからんでいよう。
最近のライブドア事件で、中高生が株で損をした話が報道されている。ネットでの投資がいとも簡単にやれるし、子供たちにも投資を煽るようなことが宣伝されているから、ハマったのだろう。私が若い頃に馬券を買う学生が出始めたことと似ている。
しかしもっと驚くのは文部科学省が小中生に投資の方法を教えようという動きがあることである。冗談ではない。資本主義での生産活動や金融のしくみを十分に理解していない子供に教えるような事柄ではない。むしろ必要なのは悪徳商法などにだまされないようなことを教える消費者教育だろう。
私はここに政府の悪どい意図を見る。つまり「リスク管理」を教えると同時に、株に失敗したら「負け組自己責任論」を展開しようという魂胆が見え隠れするのである。これは明らかに教育ではない。
2006.02.08:
年度申請のPCがやっと入荷した。
いわくつきの品物で、本来なら昨年9月末に入っているはずのものが半年近く遅れた。
問題の発端は9月末決算の時にPCの費用負担を職場の経費から計上するということだった。しかしその時点ではPCはまだ入荷していなかった。そこで情シス担当者に費用計上するならすぐに持って来いとクレームしたのだが、「9月末に持って行きます」と言ったままほったらかしにしていたのである。さすがに上司も含めて怒った。「前金だけ取っていつまでも納品しないという業者なんか聞いたことがない!」とクレームしたら、慌てて持ってきた。
そうでなくても普段から自分が好まない仕事は徹底してサボるというクセのある、札付きのこの情シス担当者、またもや点数を下げたことは言うまでもない。
2006.02.05:
長年使っていた外付けSCSIドライブが悲鳴を上げ始めた。
記憶では7年以上前、日本橋の在庫処分セールで1万数千円で売っていた4.3GBのものである。ベアリングに傷が入ったと思われる「シャー」という甲高い金属音を発したのである。どう考えても断末魔の叫びに聞こえる。緊急でメイン機のDドライブにデータを避難させ電源を切った。そろそろ引導を渡す時期が来たようだ。
思えばSCSIはそろそろ廃れる時期に来ている。現在はUSBが主流だ。容量も上がったし、LAN対応でファイルサーバーとして使えるものまで出始めている。SCSIの欠点はケーブルの延長距離が短いこと。従って技術的寿命を迎えたと考えられる。私もいよいよSCSI拡張カードを外す決断を迫られたと言えるだろう。
2006.02.04:
息子が3学期に入ってから登校拒否状態になり心配していたら、受験生にありがちなストレスとわかった。
毎朝のように腹痛を訴え、学校へ行けない日々が続いていたが、本人自らが病院へ行きたいと訴えたので、受診したらストレスによる胃酸過多と判明したのである。高校受験を控えて無意識に緊張していたのだろう。これは大人でもいえることだが、自分では意識しなくても体が反応して何らかの症状を示すということである。たまたま息子の場合は胃酸過多が起こした腹痛というかたちで発現したために、登校拒否という外見を呈したのである。
私でも仕事で強いストレスを受けることがないとは言えない。ただ偶然でそれが強く現れないあるいは表面化しないだけのこと。今時の子供はそういうことに対する抵抗力が弱いのですぐに表面化してしまうという感じがする。
いずれにせよ原因がわかったのは幸い。本人も親もわからないまま、気が付いたら犯罪に走っていたとか、社会復帰が不可能というところまで追い詰められるところまで至らなかったのは、不幸中の幸いである。
2006.02.03:
いつの間にか2月に入った。
今日は節分ということで、商店街はこぞって巻き寿司の宣伝で溢れている。どうやらこれは30年以上前の海苔業界による道頓堀での宣伝が起源らしいが、今やセブンイレブンが誇る予約のドル箱商品のようだ。バレンタインのチョコ同様、業界の陰謀(?)に乗ってしまうのは日本人の中にある一般的傾向なのだろうか。