悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

06.09


2006.09.30

最近自分流の変形レシピに挑戦する余裕が出てきた。そのうちの2つを紹介する。

変わり麻婆豆腐:
簡単に言うと、丸ごとの豆腐の上にあんかけ状のミンチをかけるのである。注意点は冷えた豆腐をそのまま使わないこと。事前にレンジで暖めることによって、あんかけが冷えて固まるをこと防ぐと同時に豆腐の水切りができる。
それ以外は普通の麻婆豆腐と同じでよい。

ピザ風チキン:
ヒントは会社の食堂でたまに出てくるピザ風焼魚。
但し鶏肉をグリルすると硬くなるので、フライパンでステーキと同じように焼く。
まず塩と胡椒で下ごしらえをし、フライパンで両面を軽く焼く。その後に薄切りトマトとピーマンを乗せ、さらにチーズをかけた上で蓋をして弱火で蒸し焼きにするのである。それ以外のトッピングは個人の好みによる。
注意点は焼き過ぎないこと、それのみである。

2006.09.29

21日に書いたユーザープロファイルの移行にからんで、あることを思い出した。
クッキーだけ移行できないのはWindowsの仕様なのだが、これが思わぬトラブルの原因になる。すなわちIEに保存されたIDとパスワードが消えてしまうことである。
ウチの会社では、E−Mail、社内のNotesメール、インターネット接続、イントラネット接続の4種類のパスワードが存在する。但しIDは全部共通。パスワードの管理を自分でできる人はいいのだが、大多数の人はIDを取得した時に割り振られる初期パスワードをそのまま使い、なおかつIEのクッキーで保存しているからいつの間にか忘れてしまう。
ということは新しいユーザープロファイルでPCを起動するとIDとパスワードを入れ直しする必要が生じるのだが、暗号のような初期パスワードを変更せずに使い続けているユーザーは大抵、完全に忘れているのである。
こうなると連日私のところに「パスワードは何を入れるの?」というヘルプの電話が連日かかってくる。しかしパスワードだけは私が管理するわけにはいかないから完全にお手上げである。そこを理解できないユーザーは私に食って掛かる。しかしこれだけは救いようがない。よって本人から本社情シスに連絡を入れてパスワードの初期化を依頼することになる。
こういう馬鹿馬鹿しいトラブルを避けるには、アクセス権を貰った直後に自分専用のパスワードに書き換えればいいのだが、そのことを理解できないレベルのユーザーはまだまだ残っている。

2006.09.28

昨日、今日と続けて「監査」なるものに走り回された。
ちゃんと法律どおり、規格どおり、社内規則通りに仕事が実行されているかをチェックするのだが、そのための資料作りに手間がかかる。わけても税務調査は神経を使う。加えて最近は「コンプライアンス」(=法律遵守)が加わり、年中監査をやっているような気がする。
しかし我々ヒラに突っ込みを入れてもしょうがないと思えて仕方がない。ヒラは上から言われたとおりに実行するだけ。特に談合とか脱税などは下のレベルだけでは絶対に不可能である。
その意味で、一番重要なのは経営陣の仕事の監査を社外の人間で行うことが最も需要なのではないか。
ここでそのすべてを書くわけにはいかないが、私は2度も総会屋がらみで金をせびられたことがある。もちろん上司に報告したのだが、中間管理職の上司も結局はそのまた上の指示を受けることになる。だが事件の矢面に立たされ、逮捕というような時は中間管理職が犠牲になる。逆に経営幹部は「社内にはコンプライアンスを徹底させたはず」と言い逃れをする。こんなのは余りに不合理だ。

2006.09.26

今朝の通勤電車、私はクロスシート(飛行機と同じく通路と直角に席が並ぶ)の通路側に座っていたのだが、40くらいの女性が私の顔の前でケータイメールをし、それが終わったと思ったら、カバンから何やら書類を出して、それもちょうど私の目の前で書き込みを始めたのである。
目の前で紙をヒラヒラさせられてはたまらない。さすがに声を荒げてクレームした。
ところが彼女は、紙を引っ込めることはせず、少しだけ書類を上に持っていって、相変わらず作業を続けていた。
満員電車だから配慮があってよさそうなものだが、どうも最近身勝手な行動をする日本人が増えた気がする。どんなに満員であろうと新聞を広げて読む人、ケータイに夢中になる若者。私の友人などはケータイのアンテナを背中に押し付けられたまま(まるでホールドアップだ)というケースにも出くわしたという。
公衆の中でさえ自己都合を優先させる「自己虫」。草むらで人目につかないように鳴き続ける秋の虫たちを見習ってはどうか。

2006.09.24

NHKで10代向けのラジオ番組があるのだが、先日やっていたのがある女子生徒の「学校での居場所がない」という投稿。
驚いたのは教師までが「お前の居場所はない」と宣言していたこと。ネタとはとても考えられない。というのも、以前マスコミでも取り上げられたことがるが、教師が特定の生徒の葬式ごっこをやったというケースがあるからである。
子供のプライドと尊厳を最も重視すべき立場の人間が逆にある個人のそれを全面否定することは、通常の神経ではできない。だが、最近はそのような問題が目立ってきているようだ。教師自身にもいじめが日常化し、無神経になっている世代が混じってきているからである。おまけに教育行政も上意下達の傾向が強まっているから、教師同士で共同して問題解決をするということがやりにくくなっている。
しかしながら教師がいじめを率先してやるようなことは決して許されるものではない。事は人権問題である。
人権問題と言えば、先日東京都の日の丸・君が代に敬意を表さない教師を処罰するということが裁判所で断罪された。特定の思想信条を理由に処分の対象とするのはいじめ、人権侵害そのものではないのか?

2006.09.23

日が暮れると涼しく感じる日が多くなった。そりゃそうだろう、もう9月も下旬である。
今日はちょっと変わったメニューを作った。麻婆豆腐の変形である。普通はひき肉と細切れにした豆腐を混ぜるのであるが、豆腐を切らずに丸ごと皿に乗せ、その上にあんかけ状態にしたひき肉をかけるのである。この料理の注意点は事前にレンジで豆腐を温めておくことで、これは水切りとの兼用になる。忘れると冷奴の上に冷めたあんかけを乗せた状態になる。
さて、そろそろ熱い味噌汁を増やすようになった。真夏の頃は冷やしたコンソメとか澄し汁が多かった。やはり季節が味の好みを変えていく。

初物の さんまの匂い 秋の風

2006.09.21

これは「職場サポート日記」に書くべきかもしれない。しかし純然たるサポートではないのでここに書くことにした。
前置きはさておき、事はサーバーの切替に伴うユーザー名の変更作業中に起こった。すなわちある個人用PCで、旧ユーザー名によるプロファイル(簡単に言うとC:\Documents and Settings\<ユーザー名>\以下のファイル群)を新ユーザー名のものにコピーしようとすると、サイズが大きすぎてコピーできないのである。確かにサイズは1GBを超えていた。
こんな超巨大サイズになることは通常考えられない。そこで情シス関係者とユーザーとの話でこんなことがわかった。E−Mailのすべてを添付ファイル付きでずっと溜め続けていたのである。これでは巨大化しないわけがない。
解決策としてメールをすべて別のドライブにバックアップを取り、旧ユーザーのメールボックスから一旦削除して身軽にしてからプロファイルをコピー、そして新ユーザー名でインポートしなおすという方法を用いた。
私のようなやくざなユーザーでもプロファイルは1MBちょっと。とてもじゃないがメールをすべて残すという発想にはならない。
ところでユーザープロファイルのコピーだが、IEのCookieだけはコピーできない。これは「仕様」だそうである。

2006.09.20

息子によれば、今日警察から人が来て薬物中毒の講習会をやったという。しかし彼が言うには「何度も聞いたから」面白くなかったと言う。
え???と思って「中学でもやっていたの?」と聞いたらイエスとのこと。知らなかったのは私だけかもしれないが、まさか中学から薬物にのめり込む子どもがいるとは・・・
世の中が荒れていることの反映であることは間違いないが、こういうかたちで子どもが犠牲になっているのは本当に悲しい。子どもが犯罪者の標的になっていることと合わせて、弱いものいじめがはびこる社会、それも政治でも会社でも、このまま放っておいてはいけない。

2006.09.18

3連休も今日で終わり。とはいっても洗濯や買い物が忙しいし、おまけに台風まで来るから遠出はせず。
本当は今日は出勤日だが、例によってパス。世間のほとんどが休みなのに、行楽に出掛ける人を横目で見ながら出勤というのは、精神衛生上非常に良くない。年間の総労働日を減らしたくないために休日出勤で穴埋めをするのはあまりに姑息だ。ヨーロッパでは週35時間労働が採用されているところもあるのに、サービス残業までやって、死に至るまで働く日本人の姿は、外から見たら異様でしかない。

2006.09.17

偏見や誤解、それも病気に関するものは以外と存在する。
その1:ハンセン病は治療方法も確立したのに、政府によって患者の隔離状態が長期にわたって続けられ、多くの悲劇を生んだ。治療方法がないエイズもそのような傾向があって、唾液や血液に触れなければ問題ないものを、近づくことさえ嫌うことが見られる。「病気がうつる」原因を但しく理解していないからである。

その2:「てんかん」という病気を、「泡を吹いて倒れる病気」と思っている人は多い。だがこの「大発作」がてんかんのすべてではない。体を繰り返し折り曲げたり、瞬間だけ息が止まったりなどという、症状が非常に多彩な病気なのである。この偏見があるから、自分の病気を隠す人は多い。それとこれも問題なのだが、てんかんの患者は運転免許が取れない。実害の出る一部の患者以外は許可すべきだろう。

その3:糖尿病で注射をしていると、「大変でしょうね」と言いながら腕に針を刺す真似をする人が圧倒的に多い。看護師ですら無意識にやる。今はそんなことはまずやらない。やってもかまわないのだが、薬の吸収が最もいいのは腹の皮下脂肪なので、医者は必ずそう指導する。
今のようなペン型注射器が普及してからまだ年数が経っていないために起こっている誤解である。しかし早く克服する必要がある。糖尿病患者と麻薬患者を一緒にされてはたまらないから。

2006.09.16

「偽装請負」というのを御存知だろうか。マスコミでも取り上げられたことがあるのだが、要するに実態は人材派遣でありながら発注書の上では請負工事になっているのである。
派遣かどうかの認定を簡単に言うと、労働手段、すなわち工具やパソコンなど仕事に必要な道具は発注者側が用意していること、そして労働時間や仕事の内容はすべて発注先が指示している、というものである。発注形態ではなく、実際の仕事がそうなっているかによって労基署が判定する。請負ならば仕事の完成までの裁量はすべて受注者側になければならない。
偽装派遣は明らかに違法行為で、労災上、税法上、そして特に派遣元が人材派遣の免許を持たずにやっていた場合は職業安定法、人材派遣法にも抵触する。
偽装派遣はあらゆる業界に蔓延しており、特にIT業界はひどいと言われている。何故こんなことが起こるかというと、ひとつは残業時間を払いたくないという発注側の身勝手がある。請負工事、それも日数あるいは時間による積算で払うのではなくて仕事全体のトータル金額を事前に固定して支払う方式にした場合に、この問題は顕著になる。すなわちいくら残業をしても追加金額は払わなくて良いのである。発注側にしても、労災をはじめとするすべての責任を受注側に押し付けることができる、しかし実態は労働者が完全に発注側の指揮下に入っているのである。
もうひとつは、実態としての人材派遣が長期化している場合、その労働者は正社員として雇わなければならない。人材派遣でも1年以上(ゆくゆくは3年以上)連続して同じ仕事をやっている場合は正社員にしなければならない。実際に「光洋シーリング」という会社でのケースではそういうことが起こっている。
私自身も偽装請負については身近にかかわってきたことがある。一度上司に「問題だよ」と指摘したことがあるのだが、当時は上層部から握りつぶされた。しかし今は「コンプライアンス」ということが会社幹部からもうるさく言われて、しぶしぶながらも派遣に切り替える方向で動き出した。

2006.09.13

今日は経理からとてつもないデータ抽出を頼まれた。
3〜4年前から今日までのデータ処理実績をすべて欲しいというのである。このことは、「のぞみシステム」、「新幹線システム」、「陸蒸気システム」すべてに分散しているバックアップデータを繋ぎ合わせて出せということを意味する。
大変な作業だ。但しデータの大きさではない。微妙にデータ項目の違いがあるものをマージするのが大変なのである。おまけにBusinessObjectで引っ張るときの抽出条件も若干違う。しかしそれができるのは私しかいない。3つ全部のシステムを知っているからである。
結果、それぞれのデータを呼び出してExcelに落とし、手動でマージしたら3MBになった。丸一日かけてである。
恐ろしく疲れた。

2006.09.12

息子が再び連続した不登校になりかかった。本人の証言では私と別れた直後に恐怖感と腹痛が襲ってきて、家に舞い戻るというものである。以前は家の中で腹痛を起こしていたが、今回はちゃんと登校準備をし、外へ出てから問題を起こすというものである。
専門家ではないからこの違いがどういうものか、私にはわからない。しかし弱いながらも学校へ行きたい、行かないといけないという気持ちはわずかながらも強まったように見える。だが本人の言を借りて言うと「何かにおびえている」という恐怖感はまだ残っている。
ともあれ私は学校の最寄の駅を通過するルートで通勤することにした。若干通常より寄り道になるが、彼が恐怖にさらされないように私が側にいることが最善だと考えた。もし駅から校門までの数百メートルでさえも耐え切れないならば、もはや学校へ行くことそのものを断念する必要があるだろう。彼にとって学校へ行くことに意義が見出せないならばそれを受け入れるしかないからだ。ただ、今のところそいう兆候はない。

2006.09.11

今日は言わずと知れた9.11。
5年前のあの日、アムステルダム空港のトランジットロビーで見たTV中継は異様なものだった。もちろん最初は何のことかわからない。ただ、チェックインカウンター付近にあった模造紙で書かれた手書きの「アメリカ行きはすべて欠航します」という張り紙だけが何故か目立った。
あれからアメリカは暴力にはさらに激しい暴力で応える路線を突っ走った。結果は御存知の通り泥沼である。その背景にはあり余る軍事力がある。他の国にはあれだけの軍事費をつぎ込む余裕はない。だから多くの国が次第にイラクから撤退して行った。
「テロとの戦い」と言いつつ、実は軍事力の誇示にしかなっていないことは明白。テロは未だに下火にならないのだ。だから軍事力だけに頼るテロ撲滅作戦は既に失敗している。

2006.09.10

ここ数日、猛暑ではないが時折激しいにわか雨が降る蒸し暑い日が続く。今日も、晴天かと思えば急に真っ黒な雲とともに風雨があった。
明日もまたこんな天気なのだろうか。

2006.09.06

そろそろ稲穂が黄色くなり始め、頭を垂れるようになってきた。秋への動きが急に目立ち始めた感じがする。
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さて、仕事の話だが、経理の連中というのは本当にものづくりに関わる仕事の流れが理解できないようだ。会計監査や税務署の査察に汲々となる気持ちは理解できないことはないが、原価に含まれる金がどのような目的で消費され、計上されるのかがわからないとどうしようもない。
彼らは「丸ごとハウマッチ」の一括請負工事と、単価×時間の「積み上げ方式」との違い、平たく言えば月給と日給の支払い方の違いがわからないのである。現場で労働者が額に汗して働く姿を知らないまま、帳簿だけで理解しようとしても無理である。

2006.09.05

息子に「ケータイを持ったサル」の話をしたら、読みたいと言い出した。早速本を貸したが、どんな反応が返ってくるだろうか?楽しみである。
私が中学生の頃、ある中学教師が書いた「現代中学生気質」を読んだことがある。不思議と共感を覚えた。著者に言わせると、親に読んでもらうことを意識して書いたというが、中学生にも読まれていることを知って驚いたという。
しかしそれは不思議なことではない。親の世代が自分たちをどう見ているか、子どもたちも興味を持っているからである。

2006.09.03

今日の昼間、強い日差しの中でツクツクボーシの声を聞いた。しかし日が暮れると今度はコオロギの合唱である。
夏と秋の同居、そういう季節なのかなとふと思った。

2006.09.02

若い女性のあのマスカラ・付け睫毛。ふと思ったのだが、以前の「ガングロ」、「ヤマンバ」の再来ではないか。要するに顔色が黒いか白いかだけの違いでしかないのでは、と思った。
誰がどんな流行を追うかは知ったことではない。だが、自分がどんな選択をするのか、そのことの自覚の低さは日本では特に目立つ。つまり「みんんな(それさえ曖昧)がしてるから」という自主性のなさが際立っているのである。自分の考えを持たない、あるいは持ってはいけないという傾向が、アメリカ的自分勝手な物言いは別として、日本には強すぎる。また支配層はマスコミも巻き込んでそのような傾向を意図してきた。
しかしそれは民主主義の精神とは真っ向から対立する。

2006.09.01

9月になった。そして昨夜の雨を境に少しだけ夜の暑さがやや緩んだ気がする。
2学期が始まって、またあの子供たちの喧噪が通勤電車に戻ってきた。