悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

07.12


2007.12.31:

紅白歌合戦が始まり、今年も残すところわずかとなった。
思えばこの1年、日本の社会は揺れに揺れた。小泉政権から安部政権、そして福田政権に変わったが、自民党政治そのものが変わらない限り、国民は「ノー」と言い続けた。もっとも民主党も、自民党と同じような体質が明らかとなり、受け皿としては疑問があることがわかった。ではこれからどこが国民の声を反映させてくれるのか、今はまだ明確ではない。というかそこに踏み込むことを大手マスコミが躊躇していて、自民から民主の「政権交代」ばかりを強調しているのが現状だ。
もっともその先は国民が自ら選択するしかないのだが、まだ模索の端緒についたばかりと言えるだろう。
嘘とごまかし、居直りが横行した2007年だったが、来年は膿を出し切って立ち直りの力が発揮できるようになってほしいものだ。

2007.12.30:

迎春の買物は最終盤、煮〆も高野豆腐の煮付けを残すのみとなった。加えて明日は今年最後の洗濯、掃除と、雑煮の材料の買出しとなる。
今日は風が強かった。寒波到来で、年明けも寒くなりそうだ。神戸でも雪が舞うかも知れない。

2007.12.29:

今年鬼籍に入られた人のうち、最も残念に思ったのは作家、小田実さんの死である。
私が若い頃、反戦運動などでがんばっている人という印象が非常に強かった。中でも「ベトナムに平和を!市民連合」(通称:べ平連)が目立った活動として多くの人達から注目されていた。
最近では「9条の会」の呼びかけ人の一人として、やはり平和運動に力を注いでいた。マスコミは徹底してこの会のことを無視するが、現在全国的にさまざまな「9条の会」ができている。
現在彼のような気骨のある人は本当に少なくなった。というかマスコミは政府が進める自衛隊派遣などのことばかりを取り上げるために、平和のために戦っている人達の姿が見えてこないのである。
日本の将来を考える場合、小田さんのような活動を引き継ぐ人は不可欠なのではないか。

2007.12.28:

今日で仕事納め。でも最後の最後まで飛び込み仕事でドタバタ、結局机の上は片付かなかった。
そして仕事納めの本格的雨も今まで経験がなかったように思う。
何から何まで異例づくめの今年だった。「偽」という言葉が日本中を駆け巡ったこともあるし、季節感が狂っているとしか感じられない日々だった。やがてその2007年も過ぎようとしているが、改めて振り返ることが必要だろう。
そのことは明日以降に書く。

2007.12.27:

そろそろ年末年始のスケジュールを決めねばなるまい。
今年は年賀状も早めに出したし、大掃除も大半は終わった。だが年末の3日間はそれなりにあわただしく過ぎる。それと正月のおせち料理を何にするかも悩ましい。去年はゴマメを作ったが、やや失敗作で息子が変な顔をした。今年は名誉挽回である。
それにしても食べる量も落ちた(決して糖尿病だから暴飲暴食を控えようというのではない。食欲が落ちたのである)し、大量に作るのはもうやめである。だから余計に悩ましい。

2007.12.26:

学校が休みに入って、子供たちの姿が通勤電車から消えたが、同時に大人たちの数も少しづつ減ってきている。

さて、今日は出勤してPCを立ち上げた途端に変なエラーメッセージが出てきた。詳しくは覚えていないが、要するにログインする時のプロファイルが壊れているという趣旨のものである。実際、ログインしたら私が設定している壁紙やデスクトップアイコンは出ずに、Windowsお仕着せの壁紙とゴミ箱のアイコンだけが出たのである。あらら・・・・
一瞬真っ青になった。それでエクスプローラーでプロファイルを見たが、私用のユーザー設定の中身、例えばお気に入りやメールのフォルダは残っているので、HDが壊れたわけではなさそうだとわかった。しかし困った。それで情シスの人間と相談し、一旦Administratorでログインし、生きているユーザープロファイルのバックアップを取って再度自分のユーザーを作ることにした。
そしてプロファイルのコピーをDドライブに取った後、良く見たらプロファイルの一覧に同じユーザー名で種類が"Temp"となっているものの存在に気付いた。サイズもごく小さい。そこで気が変わってこれを削除して再度自分のユーザー名でログインできるかやってみた。
結果は成功!!
どうやらログインの時の不具合か何かで臨時のプロファイルが作られたようだ。一時はどうなることかと思ったが、わずかな時間で回復することができた。まずはめでたしめでたし。

2007.12.25:

ネット仲間から指摘を受けて初めて気付いたのだが、トップページから各コンテンツへのリンクができなくなっていた。お詫び申し上げる。
原因は、ちょっとしたアクセントのつもりでリンクへのロゴの画像に代替文字を書き加えたつもりだったのだが、使っているエディタが勝手に編集後のIMGタグをAタグの外側へ放り出したためである。
まさかエディタにこんな悪い癖があるとは思わなかった。
しかも普段カウンタをむやみに回さない理由から、自分ではトップページをブラウザで確認することをしないので、すぐに問題を発見できなかった。
フリーのエディタには時としてこのような不具合が発見される。かといって「ホームページビルダー」のような、糞タグを一杯付け加える有料ソフトは使う気にならない。ここは我慢をしてフリーで押し通そうと思う。数少ないWYSIWYGエディタだからだ。

2007.12.24:

薬害肝炎の問題が急転直下解決の方向へ向かいつつある。
ただ、出そうとしている議員立法の中身がはっきりしないので患者側の全面勝利が確定するかはまだはっきりしない。行政側の責任の「線引き」が密輸入される可能性が消えたわけではないからだ。
それにしても解決するのにこれほど遠回りする必要があったのだろうか?
下らない行政のメンツがこれほど障害物になったのは、結局医療行政、わけても製薬メーカーに対する「遠慮」があったのではないか。

2007.12.23:

3連休の真中ではあるが、ひたすら家の掃除に専念。もっとも今頃どこかに出かけるのは独身者くらいだろう。
LDKの中をすべて雑巾掛けするとさすがに疲れる。疲れるからこそ年末を避けたわけだが。
流し台を念入りに掃除したが、ガスコンロにこびりついた油が意外と多くて、ちょっと時間がかかった。最近はコンロの表面をテフロン加工してあるので研磨剤入りの洗剤は使えない。だから普通の洗剤で根気良くこすり落とすしかない。普段の手入れを怠っているから自業自得なのだが、男の家事とはそんなものだ。

2007.12.21:

薬害肝炎の問題、政府側はまったくの無知と誤解で対処しようとしているようだ。
そもそも被害者の線引に固執する理由からが間違っている。今回の問題はよくある副作用の話ではない。基本的に認可した薬がウィルスに汚染されていたことが問題で、それを知らなかった、あるいは知ってからでも患者のリストが隠されたことが問題なのである。そのことの正しい認識をしないままに、政府の責任をどこかで線引しようとするから患者の怒りを買うのだ。
ましてや「うるさいから金で決着」という姿勢がさらに油に火を注ぐ結果になっている。患者側が言っているように全面的な責任を認めることがすべての出発点である。金の多寡ではない。それは患者自身が語っている。
こういう政府の姿勢には製薬会社に対する「遠慮」が背景にある。「ミドリ十字」が悪名高き「731部隊」の生き残りで経営されていたことはさておき、従来からの自民党に対する政治献金の影響もあって製薬会社には甘い体質が続いている。昔から言われていることだが欧米に比べて日本の薬価は高いのである。医薬分業が進んでもそれは改善されていない。そして最も問題なのがマスコミが製薬会社の批判を表立ってやらないことである。そこには製薬会社のCMがマスコミの大きな収入源になっている背景がある。
17日にも書いたが、行政がどちらを向いているかが今問われている。そのためには大臣以下事実を正しく認識し、非を認めて納得のいく解決をする以外にない。それができなければ国民の納得は未来永劫得られないだろう。

2007.12.19:

近所の銀杏並木が黄色くなり、道路に枯葉が舞うようになった。
我が家ではファンヒーターが運転を始めるようになり、私もついにパッチを穿いた。
最高気温は10度近くにまで下がるようになった。いよいよ本格的な冬。

2007.12.18:

司法書士から連絡があり、遺産相続の登記が完了したとのこと。やっと肩の荷が下りた。
どうやらこれで心配の種がひとつ消えた。
え?他にも心配事があるのかって??
もちろん。言うまでもなく息子のことである。学校を出て、社会に出るまでは目が離せない。もっとも死ぬまで子供のことは気になるだろうが、それはまた別の話だ。

2007.12.17:

まったく、今の自公政権には腹が立ってしょうがない。もう末期的なことばかりが目立つ。
その1:年金問題で選挙公約にはっきりと解決を書いておきながら、今頃になって不可能と言い出し、しかも「公約違反ではない」と居直る。では公約とは何なのか?空手形は詐欺行為だ!
その2:何が何でも自衛隊を派遣するために国会を再延長。他国ではブッシュ応援団の政権が去り、残るは日本だけになった。それでも「国際貢献」と強弁する厚かましさ。その一方で米軍基地のグアム移転で「住宅が高すぎる」と愚痴をこぼす。それなら最初から金を出さなきゃいい。日本はアメリカの奴隷ではないのだから。
その3:年金問題でもそうだが、政府は自らの責任を認めず、認めてもその範囲を何とか小さくしようとしている。被爆者の認定基準を狭めたり、薬害による肝炎患者を一部だけしか救済しないなど。行政がサボるなら政治がイニシアチブを取ってもよさそうなものだが、一緒になって被害者をいじめている。
その4:これが最も腹が立つのだが、大企業減税は引き続きやりながら、あれこれ屁理屈をつけて消費税増税にもっていこうとする。過去の統計を見ると消費税による税収と法人税減税の額がほぼ一致している。その事実を隠し、また防衛省の不祥事に見られるごとく軍事費は垂れ流しにしておいて消費税を上げるとは何事ぞ。

2007.12.16:

息子が「パソコン検定」を受けた。今のところ3級だが、私が見た感じでは準2級の実力があるように思える。ネットで例題を見つけたが、「パソコン検定」というのはそれなりの歯ごたえがあるようだ。私自身はたぶん準1級だと思う。1級はサーバー、ネットワーク管理者でないとこなせないレベルで、さすがに私はそんな職場で働いたことがないから解けない問題ばかりだ。
さて、この検定のレベリングだが1級、準1級、2級、準2級の差がかなり大きいようだ。よって「準」の名前は変えたらいいのではと感じている。

2007.12.13:

息子のことである現象に気付いた。
彼には食べ物の入れ物を部屋の中に隠したまま放置する癖がある。昔はコンビにおにぎりを押入れに入れたままカビが生え、強烈なにおいをさせることもあった。
最近はそういうことはなくなったが、相変わらず菓子の袋、弁当の入れ物を溜めて時々そっとゴミに出す。しかしここ数日、期末試験で午前中に帰宅してラーメンなどを食べるが、その袋などを毎日部屋に隠したままなのに気付いた。理由は食べ終わった箸だけが流し台に置いてあるからだ。
それで今日は私が帰宅後に「ゴミをすぐに出しなさい」と言ったが、なかなか出さない。繰り返し催促するがやはり知らん顔をしている。遂に私は一喝した。それで彼はやっとびくびくしながら容器の入った袋をいくつも出してきた。
私は「あれこれ買って食べることに怒っているのではない。ゴミを放置してカビが生えたり、悪臭を放つことが問題なのだ」と言うとやっと安心した顔をした。そして一言。「出すと何かを言われそうで、怖くてなかなか出せないんだ。」
どう考えてもこれは母親のトラウマにしか思えない。事実、学校のカウンセラーからも報告を受けたのだが、息子は猛烈な叱責を繰り返し受け、毎日「いつ怒鳴り声が降ってくるかわからない」という状態だった。それが今も心の底に残っているのだ。
これを克服するのには時間がかかるだろう。私は我慢強く、叱り飛ばすことをじっとこらえて、彼にのしかかっているストレスが抜けていくのを待つしかないのだ。

2007.12.12:

今年の漢字に「偽」が決まった。確かに今年ほど色々な偽の表示、偽の品質などが明るみになった年はなかった。悲しいかな、この字に今の日本が現れている。
そういえばこんなものも偽装ではないか。
「美しい国」−憲法を改悪し、暗黒の時代に戻ること
「思いやり予算」−日米協定の義務でもないのに、せっせと国家予算をつぎ込む無駄遣い
「選挙なので言ってしまった」−公約違反をここまで言うか・・・

2007.12.09:

今日はちょっと早めの年末掃除をした。
とはいっても風呂磨きと部屋に散らかった書類の整理だけ。しかし年末の三日間だけであわただしく片付けるのは骨が折れるので、今年は週末に少しづつこなすことにした。
来週は窓拭きと年賀状作りになる見込み。

2007.12.08:

今日は日米開戦の日。思えば無謀な戦争の始まりで、日本国民と多くのアジアの人々が悲惨な目に合わされた。
日本が仕掛けた戦争の結果ははっきりしていた。中国侵略を国際連盟から断罪され、逆上して連盟を脱退、その後は坂道を転げ落ちるように戦争への道を進んだ。そして真珠湾攻撃。表面上はアメリカを敵としたが、ドイツとイタリア以外の全世界を相手にして勝てるわけもなく、短期的には勝ててもやがては先細りになる、そんな無謀な戦争だった。ちょうどアメリカが軍事力を湯水のようにつぎ込んでもベトナムに勝てなかったことと似ている。
さて、同じ12月8日はジョン・レノンが暗殺された日でもある。
若干常識外れの行動も見られたが、彼は平和をこよなく愛した。彼の歌「イマジン」は今も平和の象徴として歌われている。
こうしてみると12月8日は人間社会の平和に対してはかない抵抗を試みようとしたことを記念する日でもあるといえよう。

2007.12.06:

厚生労働省がまたもやえげつないことを考えているようだ。
生活保護の基準を引き下げようとしている。理由は最低生活をしている人達の所得が下がっているからとのこと。賃金の低下を放置しておきながら、生活保護も下がる賃金に合わせよというのである。こういうことをやると「貧困スパイラル」が止まらなくなる。
憲法25条を引き合いに出すまでもなく、国民の最低生活を引き上げるのが政治の役割ではないのか。先進国とは思えない発想だ。
片方で有り余る金をどこに投資するのか血眼になっている連中がいるのに、生活保護も受けられずに死んでいく人がいる現実をどう見るのか。そこの視点抜きで貧困を助長するような政策は許せない。最低賃金引き上げ、そして病気や働き手を失った人達を救済するための生活保護の充実が求められている。どこかの大都市のように、難癖をつけて生活保護を申請させない(申請させると審査で適用者が出る可能性がある)ことまでやっているのは、困っている人達に対する踏んだりけったりの暴行と同じだ。

2007.12.05:

今朝は最低気温が5度。少し風もあって体感ではもっと低い感じがした。明日も無風ながら最低気温はやはり5度だそうだ。ストーブを出そうか、パッチを穿こうか、迷うところである。
さて昨日の続きを少しだけ。
ウチは砂糖もほとんど使わない。甘みあるいはマイルドな舌触りは味醂を使う。砂糖を使ったとしてもほんの一掴み。香典返しに貰った砂糖でさえ一向に減らない。これも低カロリー食を維持するための知恵である。
さらに言うと、醤油やソースのぶっかけもやらない。これは海外出張生活で得たもので、大抵の食事は醤油、ソースがなくても食えるということを経験してからである。今頃は減塩生活をやたら強調しているが、私は自然にそうなってしまった。また塩分が少ないと食材の本当の味が分かるようになる。逆に醤油漬けにしてしまうと、舌はすべてが醤油の味でないと我慢できなくなるようだ。

2007.12.04:

ウチの食卓だが、揚げ物が非常に少ない。理由はもちろん私が糖尿病のせいで高カロリーになるのを避けるため。会社の昼定食でもほとんどは焼魚か煮魚。息子の弁当に揚げ物を多用したこともあったが、最近は飽きたと見えて学校の定食を食べている。
何年もそういう食卓でいると、揚げ物がない生活に慣れてしまって、「食べたい!」という衝動は少ない。でも最近はカキフライが食べたいと思う。何といってもこの季節、スーパーで山積みされているカキを見ると、カキ鍋やカキフライに思いをはせる。しかし手は出せない。というのも息子がカキが大の苦手で、どうにもならないからである。
というわけで、友人と飲みに行くチャンスがあればカキフライを注文することになる。
思い起こせば、冬のフランスのレストランで食べた特大の生牡蠣はうまかった。

2007.12.02:

イラク戦争が始まって以来、アメリカを支援していた各国の政権が次々と交代し、遂には残る2国のうちのオーストラリアの総選挙も与野党逆転となった。最後の砦である日本も参議院選では与党が大敗したから本来なら政権交代になってもおかしくないのだが、衆議院が小泉内閣の「郵政フィーバー」で与党が3分の2を占めているのでかろうじて首の皮一枚の状態にある。
フランスはやや背景が違うのかもしれないが、多くの国の選挙ではアメリカ支援に対する批判の影響が一定程度存在する。
そんな中で日本の首相だけが「国際貢献」というこじつけを振り回して、相変わらず給油艦の派遣にしがみついている。国際的にはほぼ決着済みの問題であることを知ってか知らずか、醜態を世界に向けてさらしているのは情けない気がする。
そういうブッシュ政権も孤立する一方。中東問題でイスラエルとパレスチナを交えた会談で巻き返しを図ろうとしたが、「会議を開く」ということだけしか決められなくて「高い記念写真代」とからかわれている。
イラク戦争でアメリカが深い罪を犯したことはもはや明確だ。これ以上日本が罪を重ねさせてどうする。

2007.12.01:

今年も12月がやってきた。でも気温が低くなったとはいえ冬の感じはしない。六甲の山並みはやっと紅葉だし、下界はまだ緑の葉が残っている。
街はクリスマス商戦が始まった。でもイルミネーションは1〜2週間も前から光っている。欧米は今日からというのに、日本人のせっかちさが出ているようだ。
12月になっても私の方は周囲に何か変わったこともない。本格的に正月の準備をするのはクリスマス以降である。