悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

07.09


2007.09.29:

今日は一日曇り空。よって外出しても汗はかかず、極めて快適だった。やっと「9月」になったということか。
定期の通院で例の芍薬甘草湯を処方してもらった。保険は適用される。市販のものよりやや効き目は強いはずだとの主治医の言だが。結果や如何?

2007.09.28:

時津風部屋の力士死亡事件、今の相撲界を象徴するような話である。
以前から親方や兄弟子による暴力がトラブルを生んでいたが、今回のように死亡にまで至っては、根本的な解決が必要になるだろう。
一部には「愛のムチ」として擁護する向きもあるようだが、激しい練習と暴力とは質が違うし、叱咤激励と暴力の明確な線引きができるわけでもない。だから暴力は根絶すべきなのである。
そうでなくても日本のスポーツ界は前近代的な体質があるのだが、その中でも最も問題が多いのが相撲界。例えば、
1.大臣であろうと女性を土俵に上げない
2.太りすぎによる怪我の多さと、短命
3.巡業が多すぎて体を休める間がない
4.以上の点から来る、入門を希望する若者の減少と、比例して増える外人力士の数
よき伝統を受け継ぎ、真のスポーツを目指すなら、力士の生命と健康を守り、「入ってよかった」と言える環境に改善せねばなるまい。

2007.09.26:

決算を前にデータの準備をしているが、ここ数日は「のぞみシステム」などの操作についてのサポートが多い。
さらにデータを間違えて入れてしまったとかの相談も多い。先週は数ヶ月前に終了したデータを修正したいとの要望まであった。
さすがにそれはできない相談だが、いちばん多いのは上流システムからの伝票取消を放置したまま、何度催促してもデータを流さないヤツ。頭にきた私は、時として強制執行に出る。上流システムの管理者からは特別に全ユーザーIDのリストをもらっているので、なりすましでデータ処理するのである。
もちろん変なことをすれば私が真っ先に疑われるのは百も承知である。

2007.09.24:

どうやら今夜は熱帯夜にはならないとの予報。「暑さ寒さも彼岸まで」となるかどうか、注目しよう。
連日のきびしい残暑の中、このごろ私は「こむら返り」に悩んでいる。糖尿病患者には必然的に多いのだが、夜中の2〜3時頃尿意で目が覚めた時などをきっかけに足を動かした途端、筋肉がゆがんでいるのが見えるほど激痛を伴った「こむら返り」を起こす。
昔から時折起こしていたが、最近は連日連夜なのでゆっくり寝ることもできない。
遂には我慢の限界となり、ネットで効果的な薬を探した。すると芍薬甘草湯というのがヒットしたので早速薬局で買ってきて試してみた。効果は抜群。特に寝る前に飲むとほとんど症状が出なくなる。
しばらく服用を続けることになるが、結構高価なので今度医者に健康保険の適用ができないか相談しようと思う。なお、この薬は症状が出ているときだけに使うもので、常用の服用は禁止である。

2007.09.23:

9月に入っても連夜の熱帯夜は続く。
パジャマは汗で濡れるので、しょっちゅう洗濯する。風呂もずっとシャワーだけ。今までこんなことはなかった。
ところで自民党の総裁選は福田氏に決まった。だからといって自民党の政策が変わるとは思えぬ。ただ、ちょっとだけ耳にしたことだが、麻生氏は討論会で「自虐史観」ということを述べたようだ。「靖国派」の彼の性格から出ているのだが、この点だけは福田氏の方がよりましなようで、靖国参拝はしないと明言している。どこまで実行されるか、注目される。

2007.09.22:

昨夜は職場の人事異動による歓送迎会でしこたま飲んだ。
今回はまだ比較的若手の出入りだったが、来年からは本格的に団塊世代の退職が始まる。現在わかっている範囲で5月までに3名が職場を去る。部長は補充をしたいと言っているが、どうなることやら。
それで気付いたが、亡くなった兄が生きていたら来年3月が定年退職。ということは私もいよいよカウントダウンへと走ることになる。だからといって第2の人生をどうするか、まだ何も決めてはいないが。

2007.09.20:

最近は実に労災事故が多い。毎年増加傾向にある。先月も造船所で大型クレーンが倒壊するなど、ちょっと普通では考えられない事故が多い。事故の多くは製造・建設現場が圧倒的に多いのだが、東京の温泉でのガス爆発事故というのもある。
ウチの会社でもここ2年間で6人が死亡した。
何でこんなに死亡事故が多いのか。私が聞いている限りでは、非正規雇用の増大による未熟な労働者が現場に来ていることがひとつにある。他にも「未熟」な労働者がいる。高齢でも、無理な異動でまったく未経験の職場に行かされるからだ。それまでは「ベテラン」でも、違った仕事については初心者と化する。
それに加えて、景気の上昇で仕事が増え、かつ急がされること。そうでなくても団塊世代が大量に退職し、代わる若者は少なく、せかされながら仕事をするために思考と行動に「抜け」が生じるのである。例えばウチの会社でこんなことがあった。
ある大きなタンクを作っていて、その耐圧試験で中に注水していた。すると途中で突然土台が崩れて数トンもあるタンクが地面を転がったのである。幸い付近に人がいなかったので労災事故は発生しなかった。もちろんタンクは作り直しである。
では何故土台が崩れたか。実は土台には車輪がついていた。もちろんタンクを試験場に運んだ時はしっかり支えられていた。しかし中に水を一杯張った途端に軸が折れた。よって原因は明らか、空のタンクは支えられたが、水の重さが加わった場合のことがまったく計算されていなかったのである。
弱い車輪を使って試験を指示したスタッフは死ぬほど怒られた。確かに責任は彼にあったことは状況から間違いなかった。だが何故彼が車輪の強度について水の重量のことを忘れたか、そこには彼の未経験、そして上司からのアドバイスもなく一人ですべてを任された重圧があった。落ち着いて考える余裕もなく、納期に追われた彼の脳には思考の空白が生まれたのである。
人身事故にならなかったのは、彼を助ける「神」がたまたまいたからである。

2007.09.18:

そろそろ決算の準備。そこでBusiness Objectを駆使してデータ抽出をやるのだが、このソフトには意外と使い辛い側面があって苦労する。
その最たるものが「クエリー」と呼ばれる抽出条件の設定。というのも似たような条件設定で一部の変数だけを変えたものをコピーして他のファイルに持っていくことができない。
それともうひとつ、抽出条件をリストにして、例えば決算対象のジョブ番号を並べるには、カンマ区切りで横に並べる必要がある。今の仕事ではジョブ番号が200個くらいあり、これをいちいち手で入れるわけには行かない。ところが経理からいつも送ってくるジョブ番号のリストはExcelで縦に並んだもの。
これをカンマ付きで横に並べる方法を見つけるのに苦労した。解決法はこうである。
1.Excelリストからジョブ番号以外のデータをすべて削除する。
2.縦に並んだ番号をすべてコピー。
3.「形式を選択して貼付け」で「行列を入れ替える」にチェックを入れ、新しいシートに貼り付ける。
4.「ファイルに保存」でCSV(カンマ区切り)に保存。
5.出来たファイルの拡張子をCSVからTXTに変更。
6.TXTファイルを開き、1行分を全部コピー。
7.Business Objectを起動し、条件を「リスト内」として入力ボックスに貼付け。
これだけの作業で最低5分くらいはかかる。最初はコツがつかめずに失敗しながら半時間くらいかかった。
今は何回かの決算を経験したのでもう平気である。

2007.09.17:

猛暑と言えるかどうかは別にして、炎天下を京都まで出かけた。
遺産相続の話はすぐに終わったので、ついでに実家の近所を少し回ってみた。もちろん子供の頃からは様変わりしている。都心の高齢化・空洞化で空き地が増えているのはもちろんだが、それに伴って学校の廃校が続いている。ずっと以前に小学校がなくなったが、最近になって母校の中学校も消えた。
京都で残っていくのは観光地ばかりだ。

2007.09.16:

9月も中旬というのにまだ暑い。
どろそろトンボの姿も見え始めているのだが、雲は相変わらず秋らしくなく、入道雲が出ては午後ににわか雨が降る。その一方で水道水はやや温度が下がり、夜中は少しさわやかな風が吹く。
妙にアンバランスな季節の変わり目だが、このままなしくずしに秋分の日を越えるのだろうか。

2007.09.15:

息子があるブログを見て、中国人のマナーの悪さを批判した意見の中で、「こんな国でオリンピックをやるのはおかしい」という点に賛意を示していた。
私としては「それは話を飛躍させすぎ」と釘を刺した。
そのことでふと思ったのが、今の日本人のケータイにまつわるマナーの悪さは世界一ではないかということである。
電車の優先座席でも平気でメールするし、最近は病院でも誰はばかることがなく会話・メールである。この背景には何があるのか。
私が感じるのは「仲間はずれに対する恐怖感」の支配である。中高生へのあるアンケートで、例えば受信メールに対する回答は即答あるいは5分以内が半数以上ある。返事をしないと相手に嫌われるのではないかという思いが頭をよぎるようである。そういうことからか、同じアンケートの中でケータイに振り回されていると感じる人は59%もあるそうだ。
そう言えばヨメハンも、食事の用意をやっているときでもかかってきた電話を中断するとか、「忙しいから後かけなおす」ということは一切しなかった。以前にも書いた戸籍の話でもそうだが、「戸籍が汚れる」と「仲間はずれ」はどこかで繋がっている気がする。

2007.09.12:

今日は9.11のことを書こうと思っていたが、突然の安倍首相辞任のニュースが流れて、急遽題材を変えることにした。
それにしてもひどいやり方である。高校生の息子でさえ呆れていた。とにかく無責任である。辞任の理由のひとつに党首会談を断られたことを挙げるのもおかしい。国会開催中なのだから党首討論で正々堂々とやればいい。「場外乱闘」などもってのほかだ。
参院選敗北直後に続投を発表し、改造内閣は発足したがトラブル続き、そして自衛隊派遣の継続に固執した状態で国会が開かれたと思ったら、いきなり「辞める」。所信表明演説だけやって「敵前逃亡」とはどういう了見か。健康問題で弁護する向きもあるが、それなら国会が始まる前に決断すべきで、身内をかばうための屁理屈はやめてほしい。
振り返るに、彼は最初から徹頭徹尾「わがまま、強引」という手法で押し通した。
前の国会でも強行採決を連発したし、参院選惨敗の反省もせず、今回も「テロ特措法」をどうやってゴリ押しするかに全力を集中しようとしていた。そして辞めるにあたってもわがままさを発揮したのである。
だが、こういった人物を選んだ自民・公明両党の責任は重い。安倍首相の暴走を誰一人止められず、逆に「イケイケ」で悪法を次々に「成立」させた。そういう意味で、政府与党も同罪である。
私個人としては誰が次の首相になるかは興味がない。むしろ、総裁選−首班指名−新内閣発足−所信表明演説のやりなおし、と無駄な時間を費やして税金を無駄遣いしたことに怒りを感じる。そしてもっとも興味があるのは、今までの庶民の願いを踏みにじってきた政治路線の転換がなされるかどうかだ。

2007.09.10:

定期券の買い替え時になったのを期に、それまでJRと私鉄で別々になっていたものを1枚の連絡定期券にした。すると今まで気付かなかった事実を知った。
これまでの私鉄の単独定期券は、裏に乗車した日付を印字するようになっている。JRにはこれがない。印字させる理由は「フェアライドシステム」という不正乗車を防止する仕組みと関係があるようなのだが、詳しくは知らない。
新しい定期券はJR発行のもので、当然裏は真っ黒で印字はできない。ということだから、私鉄の改札機を通る時に当然印字はされない。と同時に印字するわずかな時間が省略された分だけ通過時間が短くなったのである。
この効果は意外と大きい。改札機に入る前の歩くスピードのまま通過しようとすると、JRでは問題なかったが私鉄ではちょっとだけ定期券が出てくるのを待つ必要があった。しかし印字の時間だけ短くなって、歩きやすくなった。非常にスムースである。
ところで、ICカードなら最初からそのようなタイムラグはないが、私はまだ切り替える気にならない。

2007.09.09:

以前から私が何度も指摘したように、特定の食品の一部の栄養素を針小棒大に取り上げることの問題を取り上げてきた。
このような誤った知識を強迫観念のように持っていることを「フードファディズム」と言うらしい。「フードファディズム」にかかっている人は少なくない。特に女性は。
そんな中、「午後は○○おもいっきりテレビ」という「フードファディズム」を煽る番組が消えるようだ。
CMならある程度誇張が混じるということを予想しているが、みのもんたの、あの恫喝するような話術は有害でしかない。

2007.09.08:

安倍内閣は本当に末期的症状だ。
今日もAPECでインド洋での給油を続けるための「テロ対策支援法」の継続を表明した。参議院ではまともに通る見込もないのに、アメリカの機嫌を損ねないことに必死になっている。
政策全体としても、従来のやり方は「ノー」と選挙で示されても、相変わらず壊れたレコードのような姿勢だ。典型は農政。
最近は農地を集約して農業資本化・大農化を進める方針を続けているが、これも日本のような山間の狭い土地には向かないのだが、改めるつもりはない。無理をすれば高齢化した集落が丸ごと消えるだろう。
畜産でもバイオ燃料問題をきっかけにとうもろこしを主とした飼料が高騰し、原価割れを起こす農家も出ている。しかし円安傾向を放置して大企業だけが潤い、逆に食料自給率が40%を割っても平気な顔をしている。これでは自民党の基盤だった今までの農村票の激減に歯止めはかからない。
安倍内閣はそれでも平気なようだ。ということは自ら墓穴を掘って政権交代の道を進むしかない。受け皿が民主党かどうかは別にして、もう自公政権は舞台から降りてもらおうではないか。

2007.09.06:

再び仕事の話。
今日、ある数百億円の国内プロジェクトに関する会議があったのだが、話を聞いて唖然とした。以前から、この事務所兼工場に移って気になっていたのだが、とにかくプロジェクタマネージャーがいないのである。
バラバラの組織、例えば営業、予算管理、製造、調達、工事などはそれぞれ自分の割り当てられた仕事をするだけで、いわゆる「総監督」であるプロマネもいなければ、全体のプロジェクト管理、全体の工程管理を行う組織はないのである。するとこんなことが起こった。
数百億円の仕事だから、数回にまたがる決算ごとに分割して原価・売上の計上が行われる。だからその分割金額を割り振って期毎にいくらになるか予想して計算しなければならない。ということは工程を管理すべき部門が材料費や経費の山積み計画を知っていなければならない。だがここの事務所兼工場にはその組織がない。それで会議での結論はどうなったか。
驚くべきことに、外部に払うべき材料費や経費を掴んでいるのはここしかないということで、工程については素人の調達部が分割計画を作ることになったのである。
私が知っている範囲では、全社広しといえどもプロジェクトマネージャーもいなければ管理組織もない、おまけに原価の期別計画を調達にやらせるなどとというのは、他に聞いたことがない。
歴史的に、今の工場は単なるものづくりの工場で、いわゆるエンジニアリングをやった経験はほとんどない。それを最近になってプラントものをやり始めたから、それに沿った組織も人材も育っていないのである。それでも無理して受注しているから、抜け穴だらけ。会議をやっても変な結論しか出せないから、この仕事は多分大赤字になるだろう。
私は一兵卒だから余計な口出しはしないが、組織間の調整役がいなくては、個々の組織が自分達の保身に走って収拾がつかなくなるだろう。

2007.09.05:

今のウチの部長は人事が非常に下手である。
そうでなくても彼には一方的に命令だけする癖があって、命じたら部下は無条件に従うものと思い込んでいる。しかし人事でそれをやったら致命的である。
以前にこんなことがあった。定年退職する人の穴埋めである部署からウチへ異動があった。彼は慣れないながらも2年くらいでやっと一人前に仕事ができるようになったのだが、急に前の職場から呼び戻しがかかって、「1年間の応援」というかたちで再び戻った。彼としては今の職場に定着して骨を埋めるつもりだったが、期限付きという条件で承諾した。ところがである。部長は1年後に「応援」の延長を命じようとした。これに彼は「約束が違う」として怒り、部長にねじ込んだのである。
約束は約束、それを強権発動で捻じ曲げる手口は皆の顰蹙を買った。それで延長戦の話は消えた。
しかし最近もこんなことが起こった。
ウチの職場のO君、公的資格の関係で彼が必要だとして他所から4ヶ月の応援の声がかかった。ここまでに不思議はない。だが、その4ヶ月の穴埋めのために、今度は別の職場からド素人を4ヶ月の応援として呼ぼうとしたのである。その彼は私の顔見知りで、事情を聞かされ、開いた口がふさがらなくなった。4ヶ月だから職場内で手助けしたら何とかなりそうな話である。それをわざわざ素人で穴埋めするのはおかしい。何やらきな臭いがする。つまり「4ヶ月」と言っておいて、そのまま居座らせようという、応援元の部長と仕組んだ罠としか思えない。4ヶ月では「のぞみシステム」の基本操作を覚えたら終わりという程度でしかない。
こういう悪どい、命令だけで事を済まそうという発想には呆れる。人間には適材適所というものがある。それを見極めるのが上司の能力のひとつ。それを鶴の一声だけで済まそうという根性は許しがたいものがある。

2007.09.04:

遺産相続のための「遺産分割協議書」の原紙が司法書士から送られてきた。いよいよ最終段階である。
ここまで来るのに、司法書士とはメールでやりとりしているが、仕事中にも返事を書いたりしていた。
ちょうど今日は月末データのとりまとめもあって忙しかったが、その間を縫ってメールが飛交う始末。もちろん他人にはそのメールが仕事かどうかなんてわかりっこないから、平然としてキーをたたいた。
そして最後には協議書原紙を会社のプリンタで印刷する始末。ようやるわ(笑)

2007.09.02:

最近レジ袋の有料化ということが叫ばれている。自治体レベルでは条例化も始まった。
しかし、私が考えるには有料化がそれほど有効には思えない。というのも、持ち帰ったレジ袋はゴミ入れとして活用している家庭が多いと思うからだ。うちの場合も結構重宝していて、入りと出のバランスも取れている。
こういう状態でレジ袋を買わなければどうなるか。代わりにゴミ袋を買うことになり、ポリ袋の消費は相殺されてしまうのではないか。
確かにスーパーの店員には余分と思われるくらい袋を渡すのもいる。まずやるべきは、こういう無駄使いの抑制ではないか。

2007.09.01:

今日は月(正確には28日)に一度の通院。いつも通りの投薬をしてもらったのだが、最近気付くのは注射量が微妙に増えたこと。年に一度くらいは注射が1本余るのだが、最近は不足する方向になっている。
とはいえ、血液検査はずっと安定。GPTやトリグリセライドなどが高く出るが、急激な変化がなければ問題ない。医者に言わせると、いわゆる「正常値」というのは約9割の人間があてはまる範囲で決められているので、残りの人たちがはみ出るのは当然とのこと。だから正常値から外れたといって一喜一憂してもしょうがないのである。特に加齢によるものは、安定していれば放置して差し支えない。
それにしてもγ-GTPは、晩酌をやる割には高くない。要するに深酒でなけりゃ問題ないのである。
さて、医者には7月の会社での定期健診の結果を渡しておいた。HbA1Cに関して言えば、7月の健診では6.0、8月の病院では6.8だった。
こんなことを書いていたら、若い時の同僚の肝炎の話を思い出した。
ある日のこと、彼は仕事中に熱っぽいし体がだるいので医者に行くと言い出した。良く見ると白目が黄色い。話を聞くとウンチも白っぽいという。明らかな黄疸の症状、つまり肝炎が疑われた。
結果は入院。A型肝炎で半年近く入院した。この時の後日談であるが、彼は病院に行った途端「即入院」と宣告された。彼が「せめて机の上を片付けてから」と言うと、医者は「死にたくなかったら俺の言うことを聞け」と一喝したという。何故か。GTPは4桁にも至っていたのである。いわゆる「劇症肝炎」だった。
彼は幸いにしてあの世に行かずに済んだが、その後投資話に失敗して失踪した。