悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
2007.06.30:
徹夜国会でまた悪法が通された。しかも今回は強行採決とはまた違った悪どい手口が使われた。
天下りを一元化する「改正公務員法」で、委員長が野党のために委員会採決が拒否されたものを、直接本会議に上程、採決に持ち込むという暴挙を行ったのである。
行政の長が国会の審議スケジュールににあれこれ口出しする越権行為も問題だし、国会の議論をないがしろにする強行採決のオンパレードでは民主主義が泣く。しかしそれが「靖国派」が支配する安倍内閣の本質なのだろう。
今日も防衛大臣が、広島・長崎の原爆投下を「しょうがない」とする趣旨の発言を講演で行っている。
彼らに日本の政治を任せる根拠は完全に失われた。
2007.06.29:
アメリカ下院外交委員会で、従軍慰安婦に対する公式謝罪を日本政府に求める決議が可決された。本会議でも間違いなく採択される見込み。法的拘束力はないが、安倍政権にはかなりの打撃になるだろう。
この決議が採択される直前、日本の国会議員44人(自民プラス民主)を含む人達が、ワシントンポストに「意実」と題する「従軍慰安婦に強制はなかった」との事実に反する意見広告を載せたことが、火に油をそそいだとも言われている。
沖縄戦で集団自決を軍部に強制された事実を教科書検定で削除させられたことといい、安倍政権が狙っている先の戦争を正当化する目論見が目立つ。もちろん集団自決の問題は、沖縄県議会を初めとする多くの自治体で「事実を正しく伝えよ」という決議が行われた。
安倍政権を構成する「靖国派」にとって、改憲をめざすことと先の戦争の正当化とは結びついている。だがこれは当のアメリカにとっても、また世界の流れにとっても思いもよらぬことである。
アメリカの政権は日本が再軍備をして一緒に戦争に加担することを強く望んでいるが、だからといって民主主義そのものを同時に流産させること、また事実を否定することに賛成してはいない。
天皇の名の下で「右向け右」をする国民の復活を、戦後国際社会は許さない。
2007.06.28:
最近は政治・社会での色々な問題がクローズアップされている。どれひとつをとっても、今の日本社会の根本的原因が表面化しているというか、かなり病んでいるように感じられる。
よってこれらをひとつづつ取り上げたいのだが、一日分ですべての話を書くわけにもいかない。そこで今日はJR福知山線事故の、事故調査委員会の最終報告が出たことにコメントする。
従来から私は鉄道・航空事故調査委員会の報告書をネットで見ているのだが、今回のようにJRの会社を直接に批判したものはなかったように思う。それだけ会社の体質が現れた事故とも言えるが、「教育」という名の懲罰、安全設備の導入遅れ、無理なダイヤ設定などを指摘したようだ。
それにしてもJRの後ろ向き体質はかなり重症である。事故原因の究明は事故調に任せっぱなしで、自ら積極的に取り組むことはついになかった。被害者・遺族への説明会でも、社長は批判に対して不満そうな発言を繰り返している。電車内の広告ではいかにも安全に取り組んでいるような書き方をするが、なかなか事故は減らない。
路線が長いことや、飛び込みがやたら多いことで、ダイヤの乱れが非常に多いことは同情するが、それでも新快速は抵抗器が焼けるほど高速で飛ばすので、ちょっとした事故でもたちまち遅れが出る。そのあたりを考慮したダイヤ、また回復の手順などを整備する必要があるだろう。
それともうひとつ、労働者を不審の目で見るような、非人間的な労務管理は絶対にやるべきではない。「日勤教育」はまともな教育訓練とは言えない。
2007.06.26:
ひき肉偽装事件、恐ろしい経営者がいたものだ。ここまでくると、「モラルハザード」という言葉を超えたっものを感じる。しかも最も口にしてはいけない言動を行った。「買った消費者も悪い」
これで彼に味方をする者はいなくなった。
それにしても行政を含めたチェック機能はまったく働かなかったのだろうか? 不思議でならない。
2007.06.24:
今日は梅雨に入ってからの本格的な雨。午後は少しだけやんだものの、夕方から再び激しい雨。
警報・注意報が出ているところもあるらしい。
まだ梅雨末期の集中豪雨にはなっていないが、四国の渇水地域にはわずかながらでも恵みの雨だろう。
豪雨は困るが、例年並の十分な雨が適当に降って欲しい。
ずいぶんとわがままな望みである。
2007.06.22:
6月からの住民税増税がどうなるか、25日に支払われる給与明細を今日受け取ったが、ざっと試算して、昨年よりも約2万円の増税となることがわかった。ある程度予想が付いていたとはいえ、実際に数字を目の前にすると本当に腹が立つ。
しかも今日は無理矢理の国会会期延長が決定。それも「天下りロンダリング」ともいえる法律などを通すためのものである。
高級官僚には退職後の天下り先を保障してやる。一方で庶民には増税。そうでなくても消費税分は企業減税で相殺され、年金も健康保険も国民の負担は増すばかり。
来る参議院選挙では、きついお灸をすえねばなるまい。
2007.06.21:
東京の温泉施設での爆発事故、電気の専門家としては唖然とするしかない。
真の原因がもし天然ガスではなかったとしても、ガスが出る可能性がある限りにおいて、そこで使う電気設備は爆発が起きないような仕様(「防爆」という)のものを必ず使わねばならないからである。
例えば石油精製施設とか石炭輸送設備など、それも大気に開放された場所であってでである。
今回の場合、地下の密閉された場所だからなおさらで、ガス検知器だけでは済まされない。これは爆発の危険がある場所に適用される法律として決まっている。
ところが温泉はこの対象から抜けていたのである。しかも業界任せ。
以前の温泉ならば爆発性ガスが出る可能性はなかっただろう。しかし技術の進歩で1000mを超える井戸が掘れるようになり、それに伴ってガスが出ることがわかってきた。本来ならこの時点で爆発対策が取られるべきだったのである。ところが行政は放置した。そして3名の命が失われる事故が起こったのである。
死者が出ないと法律は変えられないのか?
2007.06.20:
夜チビチビと酒を飲んでいたら、いきなり友人のKから電話。ノートPCが動かないというお助けコールだった。
現象は極めて単純。WindosXPの起動中、壁紙表示直後で止まってしまい、タスクバーとデスクトップアイコン表示に進まないのである。明らかに起動プロセス用ファイルのどれかが破損している模様。
解決策はHDを外して外付け用ボックスに入れ、他のPCの増設ドライブにしてデータなどを救出した上で、OSリカバリという手順になろう。一部クラスタ破損のみでHDとしての機能は失われていないようだ。
夜の電話にはろくな話がない。
2007.06.19:
国会ではずいぶんひどい話が進んでいる。
審議時間の極端な減少、強行採決に次ぐ強行採決。そしてそれでも時間が足らないとわかると会期延長。
国民投票法案でもそうだったが、政府はまともな説明をしない、できない。そして年金問題では政府としての責任を薄め、国民の怒りの矛先をそらすために労組に主な原因があるとしたり、もうめちゃくちゃである。国会が議論の場になっていないのである。
小泉元首相もひどいと思ったが、安倍首相は「美しい国」という自分勝手な論理に酔ってしまって、国民の声を聞くことがまったくできない。当然それは世論調査に現れる。最近では支持率が3割を切るものも出始めている。小泉内閣でもこんな低い支持率はなかった。
最大の問題は議席数の多さにつけ込んで、国会を単なる多数決のみによる機械的議決の場にしていることである。老人、低賃金に苦しむ若者など、弱者のことはすべて切り捨てられている。
2007.06.18:
先週末から入梅で、今日は一日パラパラと雨が降ったりやんだりだった。しかしまだ本格的な雨ではないし、何より湿度が高くて紙がヨレヨレになるほどではない。
あちこちでアジサイの花が鮮やかに咲いている。田植えが終わった田圃は水を湛え、池に生えはじめた葦のようである。まだ緑の波がざわめくわけでもないが、初夏らしさを漂わせる。
とはいえ、一歩会社に入るとそんな風景は消え去り、年中季節も変わることのない建屋の列が並ぶ。自然の営みは消え、せかせかと働く人達と機械の喧騒だけが乾いた土地に響くだけである。
2007.06.17:
サーバーの話はそちらのコーナーで書くとして(実はえらいことになった)、ニュー息子機はちょっとした問題があることがわかった。
ひとつはキーボードの'O'がおかしくなっていたことである。どうも最近は検査が甘いためにこのような初期故障が良く見つかる。
もうひとつはシステムドライブが'C'ではなく'H'になっていたこと。じっくり眺めると、カードリーダーに'C'〜'F'を占領されていた。あれこれ調べたがシステムドライブの文字変更はきかない。
ちょうどキーボードの無償交換のことがあったのでPCショップへ出かけて、アドバイスをもらった。結論は再インストールのみ。ということで再インストールをかけたら、今度はデフォルトで'C'が割り当てられた。
途中マザーボードのドライバディスクの読み込みが失敗してやり直しの場面もあったが、無事終了。それにしてもCore2は早い。普通、WindowsXPのインストールは30分くらいだが、ニューマシンは15分。恐れ入った。
2007.06.16:
13日以降、息子ニューマシンのセットアップが忙しくて、日記を書く暇がなかった。
今日も旧息子マシンをサーバーに改造するために忙しかった。改造とはいっても、OSのリカバリで新品同様にし、それからサーバーソフトの設定をを旧サーバーから移すだけであるが。しかし時間だけはかかる。
今夜は忙中閑あり、息抜きを兼ねて最後の設定を明日行う前に、今日は早く寝たいからである。昨夜は0時を過ぎていた。
2007.06.13:
今日は学校での三者面談。よって私も休暇である。
時間はたっぷりあるから、この日を利用してPCショップに行き、新しい息子のマシンを買った。
店頭モデルにスペック変更を加えてその場で決定と支払い。明日夜にブツが到着する。
なんといっても目玉はGeForceである。友人にそそのかされて大きな追加費用を払った。私から見たら贅沢すぎる感じはあるが、本人がそれで満足ならば口をはさむ余地はない。
私の興味は更改ではじき出される旧息子マシンが、サーバー更新用として回ってくることだけである。
2007.06.12:
昨日の話だが、少しだけ補足しておく。
どこに投資をすれば金が増えて戻ってくるかということに血眼になっている連中は、経済の本質がどうなっているかが全く見えていない。例えば銀行に金を預けると利子か付いて戻ってくる。ではこの利子の源泉は何なのか?
詳しい経済の話は端折らせてもらうが、最終的には商品生産とそこから出てくる利潤である。サービス業も現物の商品が同時に提供されなければ、付加されるサービスは存在できない。ということで究極的には商品生産が根源であることは疑いない。ただ、商品がまったく売れない、あるいは原価を割るような価格でないと売れなければ損をする。
そこで投資をする人間は儲かる話にやっきになる。だが損をするリスクもあるわけで、そのリスクを避けたいとして違法行為に手を染めることは許されない。その歯止めとして法律が存在する。
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さて、年金問題を始めとして、何でもかんでも民営化で解決すると考える人がいるが、それは事実に反すると思う。
彼らは何故コムスンとか姉歯のような違法行為が発生するかの原因に対して答えることができない。安倍首相はこともあろうに、持ち主のわからない年金が多数発生した原因を労働組合のせいにしているが、筋違いも甚だしい。以前富士通の社長が「業績が悪いのは社員が働かないせいだ」と発言して顰蹙を買ったが、それと同じである。
責任をすべて他人になすりつけるのは許せない。歴代の大臣も含め、責任の大半は政府自身にある。だからそもそもは官でやるべきこと。確かに効率は悪いし「親方日の丸」の発想は根深い。だからといって役人の発想が変わらなければ行政は根本的に変わらない。時間はかかるが他に方法はない。もし民間に投げても、残った行政が変わるわけではない。逆に民間に投げれば利益が出る分だけ骨の髄まで食い尽くして、後は放り出すだけである。鉄道の第3セクター方式がいい例だ。
2007.06.11:
「コムスン」の問題を見ていて、今の若手の経営者(というよりも「投資家」の方がベターだろうか)には経済の基本中の基本が欠落しているように思える。
経済の基本は何かというと、モノ作りとその消費である。サービス業の場合は「サービス」という付加価値に対して消費者が代価を払うということになるだろう。
この生産と消費があってこそ、投資した資本に利益が加わって戻ってくるのである。ということはその生産のプロセスが正しく機能しており、かつ利益が確実に得られることが確認されていなければならない。もちろん違法・脱法行為ではない社会的に認められた生産活動ということが前提となる。
ところがホリエモンを初め、村上ファンド、そして今回のコムスンを見ていると、「儲かるならば何でもあり」ということだけに目を奪われて、生産活動がスムースに運ばれているかどうかをチェックするという観点は完全に欠落している。私の場合、下請企業が信頼に足るものかどうかは、経営状態だけでなく、作っている製品の価格・品質・納期がどうかということを非常に重視する。もし失敗すればただちにうちの会社の生産活動に支障が出るからである。
ホリエモンの場合、彼はジャーナリズムということは一顧だにせず、「メディア」という広告媒体、すなわち金儲けのための手段だけに目を奪われ、自ら違法行為に手を染めた。もちろん今の大手マスコミがジャーナリズムの基本を忘れていることにも問題はあるのだが。
コムスンのケースでは、不正行為によって介護保険金を得ていたことを問題にするのではなく、金儲けの源泉となる介護ビジネスを温存したいがために別会社へ経営を移し変える方法で、間接的に違法行為逃れを行おうとしたのである。悪質としかいいようがない。そこまでして金が欲しいのか、それが庶民の正直な感想である。
最近は大手企業も談合や偽装請負など、不祥事を起こしている。だからといってコムスンが起こした事件を免罪することはできない。記者会見の席で謝罪を口にしながら、金儲けのネタを奪われた悔しさがグッドウィルの会長の顔ににじみ出ていた印象を受けた。
2007.06.09:
例によって4週間ごとの病院通い。
いつもの注射と飲み薬を処方してもらって終わるが、糖尿病患者はヘモグロビンA1cなどの指標を気にしながらの生活を続けるので気が休まることはない。それが「うつ」に繋がる可能性があることは以前にも書いた。
幸いにも、私はこのHPに書いたり友人に話すなど、外向きの行動に出る性格だから「うつ」とは無縁だが、それでも血液の粘度が高いことによる足の痺れ・痙攣が時々起こることに、不安がないわけではない。
癌の一種もそうだが、「完治の可能性がない病気」ということが精神に与える影響は決して軽くない。それが心の葛藤としてずっと残る。
しかしながら私の経験から言えることは、この葛藤を前向きに生きるバネとして使うことはできる。もちろん、すべての人々にそのような潜在能力が備わっているとしても、弱気になってしまう人がいることは否定しないのだが。
2007.06.07:
98年からネット生活に入って既に9年、Windows
Vistaがリリースされたことでずいぶん世の中変わったと感じるこのごろである。わけてもコンピュータ技術の進歩は停滞することを知らない。最近のトピックスというと、Core2のCPUが出始めたことだろうか。
そんなことを考えていたら、私も色々な機器を買ったことを思い出した。
例えばネットを始めた頃はアナログモデム主流で、そのうちISDNになってターミナルアダプタを買った。最初はオムロン製で次はNECだった。もっともADSLにしてからはゴミとして捨てられたが、世間では今でも使われる。特にウチの会社では安定性の良さから現場事務所からVPNで社内LANに接続する場合はISDNを使う。
さて次はSCSI。安物の外付けHDを使い続けて約5年生き延びた。マシンをXPに変えてからはさすがに小さなHDではバックアップとしては役不足からHDの更新と共に退陣してもらったが。
他にはZIP。これは3年くらいでお引取り願った。CDやHDのほうがはるかに使いやすかったからである。でも今でも世間では通用しているようだ。2002年頃、イギリスで見たことがある。ちなみにMOは買わなかった。
こうしてみると、私も意外とこういう周辺機器に投資していたようだ。
2007.06.06:
歌手の坂井泉水さんががんで入院中の病院で階段から転落して亡くなった。
がん患者の典型でかなり体力も落ちていただろう。不幸としか言いようがない。女性週刊誌によれば体重は30キロにまで落ちていたらしい。
義父も前立腺がんで悲壮な最期だった。がんが全身の骨に転移し、私は見なかったが火葬場から出てきた遺骨はまるでヘチマのようにスカスカだった。背骨も数箇所で折れていたという。
末期がんはこのように人間の体をボロボロにしてしまう。健康な人間なら「窒素平衡」と呼ばれる栄養摂取と排泄がバランスした状態を保っているのだが、末期のがん患者になると栄養はほとんどがん細胞の増殖に使われてしまい、生きる力さえも奪われるのである。内臓がやられている場合は、腹水の上にがん細胞が漂うようになる。
こんな姿になる前に、ぜひがんの克服ができるよう、医学の進歩を望みたい。
2007.06.04:
4月に受けたTOEICテストの結果が返ってきた。
今はもう600点が取れない。そうでなくても昔からHearingは不得意でどうにもならない。加えて音質が非常に悪く、ほとんどの受験生がぼやいていたほどの悪条件。英文契約書に慣れ親しんできたせいで、まあまあの点が取れるReadingに比べての点の悪さは救いようがない。
そんなわけで、最近は横文字とはあまり関係のない生活をし、もちろん受験勉強もしないでやったテストだから、結果は知れたもの。
それにしても最近は横文字に対して集中力がなくなってきた。以前ならあちゃらのフリーソフトのマニュアルをにらんで、概略はすぐにつかめたのだが、最近はズボラをして日本語化DLLのパッチを入れたりしている。
2007.06.03:
昨日はそうでなくても家事全般が忙しいのに、サーバーのリカバリが加わって大変な一日となった。
そして今日は今日とて、メイン機がネットワークに繋がらなくなる現象が出て冷や汗をかいた。調べたらPC側コネクタの接触不良で、エアースプレーで必死になって掃除したら回復した。
どうも最近は大小の故障にたたられている。