悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

08.01


2008.01.31:

年が明けたと思ったらもう月末。とにかく月日の経つのが早く感じる。
さて、ここしばらくずっと寒い日が続いている。帰宅するとファンヒータのスイッチを入れるのが日課となった。
裏六甲では積雪と凍結がしばしばあるが、表には雪が降ることはほとんどない。そういえば氷が張るほどの寒さにはまだ至っていない。
今年は寒波があと何度くらい来るのだろうか。

2008.01.30:

道路特定財源の話が注目されている。当然のことながら税金で膨らんだガソリン代が安くなり、無駄な道路造りもなくなるなら、国民にとっては一石二鳥だ。
「生活道路や修理費がなくなる」とうそぶく声も聞かれるが、そんなものは財源全体の内のほんのわずか。最初から採算が取れないとわかっている高速道路をたくさん作って、大手ゼネコンを喜ばせ、同時に地方の自民党票を確保したいというそろばん勘定から来たものである。
その昔、政治家が国鉄の新幹線や地方新線をやたら作らせ赤字に追い込んだ。そのことを「我田引鉄」と呼んだが、今は「我田引道」で税金を食い物にしている。
だがそんな時代はもうごめんだ。

2008.01.28:

今週のウィークデイは息子が不在のため、一人だけの夕食である。
二人分の食事は何とか作れるが、一人文はかなり困難である。食材の量が少なすぎててこずる。特に味噌汁は。具に豆腐を使おうとすると一回分は細切れにせねばならず、残った分は日毎に味が落ちるからどうにもならない。
さて、やかましいながらも息子がいないと何となくガスの抜けたサイダー状態。寂しいことはないが、家事は忙しくないので緊張感が少ない。まあ、そんなものなのだろうが。

2008.01.26:

息子が来週一杯修学旅行ということで、その準備に一緒に買物に出かけた。
色々話を聞いたり学校のパンフレットを見ていたのだが、ウチの息子だけでなく近頃の高校生は何を持っていくのか、旅行でどんなことをするのかなどを自分で考える力が本当に弱い。私の学生時代と比べてガタ落ちである。しかも今時は親が全部仕切る傾向が強いからなおさらである。
私は昨日まで黙って見ていたが、今日買物をするのに、どんなものを買い足さないといけないのかという説明が支離滅裂で、いちいち順序だって聞かないとさっぱりわからなかった。
例えば大きなバッグを買う必要があったのだが、学校のかばんではだめなのか、リュックではどうかなどを検討するのに、持ち物がどれだけあるのかと聞いても、正確に答えられないのである。しかも学校が指示した持ち物のリストがあるのに、それ見せれば解決するものをあれこれ思いつきでバラバラに言ってくる。
こういう論理の組み立てというか、物事を簡潔に説明する力は非常に弱い。
そういえばこんなこともある。神戸市内のどこかに行くのに、最寄の駅はどこで、JRか阪急か阪神か、どのルートを使うのかがさっぱりわからないという。しかも自分で調べようとしない。「地図の読めない女」という本のタイトルがあるが、「地図の読めない高校生」はシャレにもならない。

2008.01.25:

教育問題で憂慮すべき事態が起こっている。東京都の杉並区立和田中学校で塾まがいのことを校長がやろうとしているのである。
課外授業について、参加できる生徒を選別し、金を取って塾の教師を呼ぶというのだから、これは中学校での教育ではもはや十分ではないということを公然と認めたばかりではない。事実上学校の建物を塾に無償で提供することになっている。
さすがに都教委は待ったをかけようとしたのだが、無視された。
これは明らかに憲法26条2項にある「義務教育は、これを無償とする」という規定を学校の現場で破壊することでもある。確かに現在の受験競争の根底には公立学校ではカバーしきれない指導力の低下がある。だからといってその解決を学校の中で、教育行政の中でやらずに、有償でかつすべての生徒に保障しないということは、教育の機会均等の崩壊に学校自らが加担することである。
校長は民間出身だそうだが、その発想には「教育」ということの憲法を含めた基本的理解が欠落していると断定せざるを得ない。

2008.01.22:

職場でも2007年問題が表面化してきている。
この1月末を皮切りに、4月に1人、9月に1人が定年あるいは定年延長後の契約終了を迎える。しかしそういったベテラン達のノウハウは十分に継承されてはいない。若い社員は数が少なく、特に40代は限りなくゼロで、かつ人数が少ないから日常業務に追われて教えを乞う暇がない。
私も時折会議を利用して、海外との付き合い方について簡単なレクチャーを始めることにしたが、さて、どの程度理解されているのかわからない。とにかく質問や突込みがほとんどない。普段の仕事で外人と話をすることはめったにないから、感覚的に捉えるのが困難なせいだと思うのだが、かといって今日明日で理解できるものでもない。だから「ああ、kmakowさんがあんなことを言っていたな」という程度になるだろう。もちろんそれでも私はかまわないと思うのだが。

2008.01.20:

寒い日が続いていて、今日は雪寸前。所によっては雪がちらついた。
天気予報では今夜積雪があるかも知れないという。明朝はひょっとして道路が凍結しているのでは。そうなると出勤が怖い。

2008.01.19:

息子がパソコン検定、通称「P検」の3級に合格した。学級内での合格者は彼一人だけだそうである。やはり高校生レベルでは3級はまだまだというところか。
考えたら大人でも困難かも知れぬ。職場でも3級レベルは私が見たところ半数にも満たない。ましてや高校生ではケータイで遊ぶことはできても、PCそのものを触ったことがない人間も少なくない。そして家にあっても家族共用が多い。ウチの息子は小学生の頃から私のお下がりを使ったりしながら自分専用のPCを使っていたから、キーボードの扱いは大人並みである。10年近い経験があるのだから3級は合格して当然とも言える。私自身もいつまでもWord、Excelしか使えないようでは能力が疑われるのと同じである。

2008.01.17:

今年もまた5時46分に黙祷した。黙祷の後、流れてくる「千の風になって」を聞いていたら少し涙がにじんだ。
そもそも一昨年の紅白歌合戦で聞いたときから、この歌には震災を受けた人の心に響くような雰囲気があると思った。
今年のニュースとしては孤独死の多さが取り上げられている。変化する生活環境になじめない老人などは近所づきあいの再構築が苦手で、どうしても家にこもりがちになる。
この問題は昔から言われていることで、老夫婦の片方が亡くなった後、息子が引き取るのは望ましくないとされていたが、震災ではそれが孤独死となって現れたのである。自宅から仮設住宅、そして復興住宅へ移り住むことが原因である。
最近の大地震の教訓で色々問題点が出ているが、被災者をどうやって救うのか、そのための法律を含めた環境整備が急がれている。

2008.01.16:

トタバタしているうちに新年からもう2週間以上が過ぎた。
今日もまた品質のごまかしで驚く話を聞いた。年賀はがきは100%再生紙ということで郵便局が発注していたつもりだったのに、すべての製紙会社は古紙の含有率がとてつもなく低いものを納入していたという。理由は「古紙の割合を多くすると、紙にしみのようなものができるなど品質が下がるため」と言うが、それなら最初から郵便局に申し入れればいい話。しかも一般のコピー用紙でも同じように古紙の含有率を低くしているという。
何のためのエコマーク、何のためのグリーン購入なのか。売れんがためには何でもやるという風潮にはもううんざりだ。

2008.01.15:

今朝は良く冷え込んで、田畑の一部には霜が降りていた。
外にいると耳が少しかじかむ。やはり冬らしい感じだ。会社の建物も3連休で熱を奪われ、暖房を入れてもなかなか暖かくならない。
そういえば震災の日の朝も冷え込む朝だった。

2008.01.14:

成人の日を含む3連休が終わった。今年は荒れる成人式のニュースは流れていないようだ。昔に比べて若者がややおとなしくなったようだ。もっとも単純には喜べない。「KY]とか言って、他人の顔色を常に気にする風潮が強いのは問題に思うからだ。
さて、成人式が終われば次は・・・「1.17」が来る。

2008.01.12:

与党の暴挙により海上自衛隊再派遣の法律が成立した。
あくまで米軍支援に固執するため、衆議院の2/3の賛成で再可決できる憲法上の規定を使ってまでゴリ押ししたのである。この手法は衆議院の現有議席数が変わらない限り、何度でも使われるだろう。だから解散総選挙を早くやるべきだ。
さて、この法案の成立にからんで2つの問題を残したように思う。ひとつは民主党小沢代表の欠席であり、もうひとつは与党が恒久派遣法案を検討し始めたことである。
自ら先頭に立って法案反対の意思表示をすべきところを敵前逃亡した罪は大きい。「ひとりくらいいなくたって・・・」という論理は通用しない。国民の負託を受けた議員、それも民主党を代表する人間が義務を放棄するならば、議員としては失格だ。
さらに問題なのが恒久派遣法案の問題。与党にすれば面倒な国会審議を繰り返したくないという露骨な意図だが、そもそも恒久法案を言い出したのは他でもない民主党。だから与党から法案が提出されたら反対は困難になる。もちろんそれが狙いなのだが、こうなると自公政権の考え方と民主党の考え方はまったく変わらないということがわかる。両者ともに「国連のお墨付き」を口実に憲法を蹂躙して武器を持った自衛隊を派遣する法案を通すことには賛成なのだ。
各種の世論調査でも自衛隊派遣には国民の大多数が賛成していない。賛否が拮抗しているし反対派がやや多い状況にある。それを無視して、どんな手口を使ってでも派遣しようとすることに国民は黙っていない。

2008.01.10:

ここ数日、再び冬とは思えない気温の日々が続いている。
正月がちょっと寒かっただけで、暖冬傾向は止まらない。
話は変わるが、正月の血糖値は少しだけ上っただけで極めて平穏。へその周囲の皮下脂肪は夏以降ずっと少なくなったままである。よって注射の時につまみにくいことおびただしい。これはいいことなのか、悪いことなのか?
体脂肪率はもちろんひとケタを維持。これからも血糖値と注射量、血液検査の結果を見比べながらの日々は、季節と関係なく続く。

2008.01.08:

薬害による肝炎患者を救済する法案が近日中に成立しそうだ。喜ばしいことである。
患者たちの努力、そして世論の後押しが常に後向きの政府を動かした。何から何まで自分たちの非を認めない政府。沖縄戦をめぐる教科書問題、水俣病、原爆症、そして年金問題など、困っている人達を救わない行政そしてそれを司る政権は、国民の力でねじ伏せるしかない。

2008.01.07:

本当は休みたかったが、四半期決算のからみで今日は出勤。建物が冷え切っていて、暖房を入れてもうすら寒かった。
時折外部から新年のあいさつ回りの人達がやってきたが、ある商社の営業マンが開口一番「kmakowさんには昔お世話になったのに、今はユーロ高でさっぱりですわ」との言葉。
実は私がその商社と付き合いをやっていたころは、ある電気部品をその商社経由でフランスのメーカーから買っていた。その頃は110円/ドル、120円/ユーロ程度だった。ところがユーロは年とともに値上がりし、シベリア鉄道からベルリンへ旅した2003年には130円/ユーロを超え、遂に昨年は160円を突破してしまった。
そんなことから私の後を引き継いだ担当者は関係先と話しをして、先ごろ台湾製のものを仕入れるようになった。それがこの商社マンにはショックだったようで、先の言葉になって出たのである。
10年ほど前は日本製、そのうちにフランス製、そして台湾製と、会社は安いものを求めて世界を探す。台湾製はやや作りが荒っぽいが使えないことはない。もし不良品が多発するならまたフランス製に戻すしかない。
経済のグローバル化というのはこんなところまで現れる。だがこれはあくまで工業製品での話で、農産物については考え方を変えねばなるまい。

2008.01.06:

今日で年末年始の休みが終わり、明日からはいつもどおりの生活が始まる。息子も始業式。
今年の課題は何だろうと考えていたら、イラクなどの戦争の終結、そして投機マネーが撒き散らす害悪の規制が頭に浮かんだ。
これらは今すぐにでもやらないと世界は安定しない。しかしアメリカとそれに追随する日本が解決に対して最も消極的であることは情けないと思う。実際、世界中から日米に対する風当たりは強い。しかし大手マスコミはそのことをひた隠しにしている。
越年国会が再開するが、どの政党が真面目に問題に対処するか、注目したい。

2008.01.05:

息子がゲームショップで福袋を買った。
TVニュースにも良く出てくるが、福袋を求めて売り場に疾走する姿、あれは私には理解できない。
確かに普段よりも割安なものが入っていると聞くが、中身のはっきりしないものに飛びつく気にはなれない。どうしてかというと、もし自分の好みでないものが入っていた場合、それは捨てられるかもしれないからである。そういう若干ギャンブル性の高い(?)買物は私の趣味ではない。どうしても「もったいない」という小さい頃からの貧乏性が顔を出してしまうのだ。

2008.01.04:

正月メニューは終わって今日から普段の食事。
この三が日で思ったが、来年からはおせち料理はやめることにした。ただ雑煮とか蒲鉾は残すが。
原因は息子で、おせち料理にはほとんど手を出さないのである。元々年齢の割には少食なのだが、加えて食に対する執着心が非常に薄い。私が作る料理に不満はないらしいが、うまいものを食べたいという風にはならない。
例えば私が料理を作るのが面倒になって、「手料理がいいか?外食か?」と聞いても、「どっちでもいい」という答えが返ってくる。もうひとつ、「吉野家の牛丼はうまい」と言う。私はどこかおかしいと思うのだが、息子の舌がそうなってしまった原因に心当たりはない。
ということで、おせち料理のほとんどは酒の肴として私の胃袋に収まってしまった。

2008.01.03:

毎年楽しみにしている箱根駅伝だが、意外と過酷なレースと思えることがある。ひとつは昨日も書いた走者の故障による棄権。今日も大東文化大、東海大の選手が倒れた。東海大はゴールまであと少しというところで無念のダウン。今年は日中の気温が高めだったせいだろうか。もちろんレースよりも選手の健康を優先するのは当然だが。
もうひとつはシード校争い。10位前後は過酷なサバイバルレースが行われる。最終盤は東洋大が落ちこぼれになると思われたが、東海大の棄権で救われた。シード校制度をやめろとは言わないが、競り合いになったら選手にはものすごいプレッシャーがかかるだろう。同情する。

2008.01.02:

久しぶりに2号線を歩いた。しかし自宅から西宮までの約2時間のみ。今までの運動不足を無視して大阪までは行かなかった。足が言うことをきかなくなるまでやると後が大変だ。今日も箱根駅伝で順天堂大の選手がけいれんでフラフラになって倒れ、棄権となった。さぞかしつらかっただろう。
さて、明日からは7日の新年出社までほぼ寝正月となる。

2008.01.01:

皆様、明けましておめでとうございます。本年も「落書帖」をよろしくお願い申し上げます。

例年通り朝は雑煮を作って食べた。昨年は水菜を買い忘れたが、今年はちくわを買い忘れた。しかしない方が胃にもたれなくていい。今後はこのままで行くことに決めた。ウチの雑煮の具は以下の通り。
大根
金時にんじん
小芋
水菜
あなご
これに餅を入れる。汁は白味噌仕立て。
息子は雑煮の中に餅を入れることをいやがる。よって彼の分は別途焼餅にし、砂糖醤油に漬けて食べる。この砂糖醤油は私が提案したもので、以前は焼海苔で巻いていたもの。砂糖醤油に漬ける習慣は私の子供の頃のおやつで得たものである。
雑煮の作り方は地方によってかなり違うが、私が遠慮したいのは讃岐のあん餅雑煮。食べたことはないけれど、想像しただけでギブアップ。食べなれている人達には申し訳ないが、白味噌で甘口になっている上に餡の甘さが加わるというのは耐えられそうにない。