悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
08.12
2008.12.31:
年越しまで残り10時間をとっくに過ぎた。
最後の買物も終わり、先ほどPCのバックアップを終了した。
昨日の重大ニュースで書き忘れたことを2つ。
3.光接続開始:
10月にそれまでのADSL8メガから光50メガに切り替えた。やはり光は早い。実効速度は下り23MBit、上り11MBit。安物ルータでもこれだけ出るから言うことはない。以前のようにダウンロード速度で息子と綱引きをすることはなくなった。
4.いきなり高血圧:
何でこんなことになるのか。秋口から急に黄信号が出た。医者の助言で血圧計を買い、薬を飲み始めたが、下がる気配は一向にない。正月は酒を飲んでヘタれるつもりだが、もし脳の血管が切れると恐ろしいので適当な量に抑えねばならない。
糖尿病以外はパーフェクトな体と信じてきただけに、ショックは隠せない。
2008.12.30:
今年の我が家の重大ニュース。
1.息子の就職内定:
高校生の就職活動解禁直後の試験で一発合格。割合と早く決まった。そしてその直後、崖を転がり落ちるように景気が下落。一時は内定取消を心配したが、どうやら無事に年を越せそうだ。
しかし学校内では1名が取消を食ったらしく、本当にひどい世の中と思った。
2.初級シスアド合格:
何もしなくても合格ラインぎりぎりとは判っていたが、その後の受験勉強でももうひとつ進展がない気がしたので、受験当日も合格発表まで待つ間もやきもきしたのは事実。
それでも、結果は水面から鼻まで出した状態とはいえ、合格できた。
ほっとしたとはいえ、こんな精神的に疲れる試験はしばらく遠慮したいと思う。
2008.12.29:
例年より新年までの日数が多いせいか、何となく大掃除などの新年の準備がゆっくりしている。
今日は部屋の中の拭き掃除。明日は窓拭きと掃除機をかける予定だ。
2008.12.28:
今年鬼籍に入った人のうち、加藤周一氏を惜しみたいと思う。
医師・文学評論家として活動し、被爆後の広島を訪れて以降は平和活動に力を注いだ。晩年は「九条の会」の呼びかけ人にも加わり、国際的な視点から平和の大切さを説いた人だった。
こういう地道な活動をする人はあまりマスコミには登場しない。それは当然政権与党からいつも疎まれる存在だったからである。
しかし彼は活動を止めなかった。もし声を上げなかったら・・・それは彼が経験した戦争一色の時代に戻ることを意味することを彼は知っていたからである。
マスコミが垂れ流す「そういう時代だから・・・」という流れに抗して生きた加藤氏の人生は貴重である。
2008.12.27:
いつもの週末と同じく買物に出かけたが、店には正月用品がずらりと並んでいて、いつもの商品はどこへやら。
大晦日まであと5日あるのに、その間の食料はどないすんねん、という感じだった。
ニュースでは職も住家も失った人達のことが出ていたが、彼らは年を越すことさえままならない。正月用の値の張るものよりも、明日生き延びるための、100円の食べ物さえが貴重なのである。
2008.12.26:
今日は仕事納め。机の上を片付けようと思ったが、部内の大量の書類の保管庫への移動があって思った以上に時間がかかり、気付けばもはや退勤時間寸前。掃除も片付けも年越し。
明日からは、仕事始めの日を休暇にしたのを含めて10連休となる。
正月はゆっくり過ごそうと思う。
2008.12.25:
兄からドイツ風ソーセージが送られてきた。懐かしい色合いである。
昔ドイツにいたとき、駅のホームで「立ち食いそば」ならぬ「立ち食いソーセージ」を食べた。細長いソーセージを茹でて、小さなパンと辛くないマスタードを添えたやつが200円くらいだった。
それから訪問先の会社の昼飯で出たのがスープの中に大豆と大きなソーセージを煮たもの。
これを見て、ドイツ人は何て粗食なんだろうとつくづく思った。
さて、明日はソーセージを使った料理でも作るか。
2008.12.24:
クリスマスイブでケーキ売り場はいずこも満員。しかしクリスマスにケーキというのは日本だけではないだろうか?バレンタインにチョコレート生産が集中するのと同じで、この時期はイチゴの出荷が激増する。
欧州ではそろそろ交通機関が止まる時間。24日夜から25日にかけては家族一緒に過ごすのが常識。
私は学生時代に何度かカトリック教会で聖歌隊に加わった。しかし信者でもない私はそれ以外にクリスマスを祝う習慣はない。ちなみに今日の夕飯は豚汁。
2008.12.23:
世間は休日、会社は出勤日。
いつもなら休暇を取るのだが、明日本社に提出しないといけないデータの取りまとめがあって、出勤を余儀なくされた。
通勤電車では休みに入った学生たちが入口にたむろし、一方で家族連れが楽しそうに座席で談笑していた。
不景気で人出が減るとの予想があるとはいえ、いよいよ年末に向けての動きが始まった。
2008.12.22:
今朝は1時間の朝寝坊。真っ青である。
慌てて息子を起こし、朝食を掻きこんでゴミ袋を片手に家を飛び出した。食器洗いは息子に任せ、メールを見ることもままならなかった。
ただ、血糖値を測ることとインシュリン注射、そして何か口にすることだけは省略できない。だから余計にもどかしかった。
時として朝寝坊をする理由は、朦朧とした意識のまま目覚まし時計を消すからである。本当にその時の記憶が残っていない。何故だろう?
2008.12.21:
今日は冬至。午前中は太陽が降り注ぐポカポカ陽気。しかし午後からはにわかに曇って風も出てきた。
例のオッサン・オバハン相手のHTML講習会は無事終了。何とかやる気になったようで、役目を果たしたと胸をなでおろした。
やはりHTMLサンプルのブラウザ表示とソースを見せて解説するのが極めて実践的。
それでもタグを見たら「昔のBASICみたいやな」、と発言する者もいた。さすが!年齢にふさわしい発言!
2008.12.20:
ひと頃の寒さは一時的なものだったようで、最近は11月頃の気温になっている。それでも街路樹の銀杏はぼちぼち葉を全部落として丸坊主になりつつあるが。
さて、今日はいつもの病院通いで、懸案の高血圧問題をどうするか主治医と相談した。ここ数日就寝前と起床後に血圧を測ったが、やはり血圧が上ったまま安定している状態なので、解決が必要であることで両者の意見は一致した。そして協議の結果、とりあえず1ヶ月間血圧降下剤の一種(血圧を上げる物質を作るための酵素を抑制するという、間接的なもの)を試験的に服用することになった。
主治医曰く、今までの血液検査の傾向を見ても高血圧につながるような所見はなく、これ以上精密な検査をしても何も出てこないだろうという。癌などの疑いを調べるには全身のCTをやることも考えられるが、時間と金がかかる。それよりも特定の薬が有効かどうかを見て、だめなら次のステップに進む方が安く済む、というものである。
やや荒っぽい感じはするが、それもひとつの考え方だろう。
2008.12.18:
派遣・期間工の大量首切りに関してもう少し発言する。
いわゆる「企業城下町」で、自治体が失業者の緊急支援策を取るところが出てきた。短期だが職員として雇うケースもある。いずれも人間として見過ごすことができないという、人道的見地からのものである。
これに対して、どこの企業も口を閉ざしたままである。自分が原因を作っておきながら、謝罪もせず、自治体に感謝の言葉も言わない厚かましさは、何と表現したらいいのだろう。彼らは一方で「企業の社会的責任」とか、「地域に貢献する」とかのお題目を掲げているが、実行が伴っていない。
例えば日産自動車のHPには「社会貢献の取り組み」というページがあるが、そこには「事業所近隣においては、雇用の創出など経済的貢献のみならず、社会的な貢献を通じて、地域コミュニケーションとの良好かつ強固な関係づくりに努めています。」と書かれている。こういう嘘はもうやめてもらいたい。
言うこととやることのあまりの落差を知って、地域の人達は誰が自分たちの敵で誰が味方かをしっかり学ぶだろう。
2008.12.17:
大手自動車メーカーの大量派遣切りが問題になっているが、ついに日産が派遣をゼロにするというえげつない計画を発表した。明白な「使い捨て」である。
ここまで人間を人間として扱わない態度には開いた口が塞がらない。生身の人間はティッシュペーパーではない。人間らしく働き、生きる権利があるはずだ。それを企業の都合で雇ったり解雇したりを好き勝手にやるのは人間に対する扱いではない。
元はといえば政府与党が財界・大企業の意向を受けて作った法律がそれを許しているのだが、このような実態が出てはこの法律は百害あって一利なし、また雇う側もそれを悪用しているのではもはや最後である。
ちなみに日産のゴーン社長のいるフランスではこのような派遣切りは許されていない。短期雇用は18ヶ月までで、それを超えると「みなし雇用」として自動的に正社員になる。しかも非正社員であっても「同一労働同一賃金」で、労働組合が賃上げ要求をして、その産業の賃上げが決まれば組合員であろうとなかろうと、賃金に反映される仕組みになっている。
しかし日本では労働条件が先進国としてはあまりに低いため、こうした労働者の使い捨てが横行するのである。
おりしも、昨日大阪府泉大津市で派遣切りで仕事を失った35歳の男がコンビニ強盗未遂でつかまった。所持金は9円、最近は水ばかり飲んでいたという。強盗は悪いことだが、同じような条件に置かれる人間はこれからもっと増えるだろう。悲惨な社会である。
2008.12.16:
友人HPの手伝いをしているが、そろそろ自力での編集をしてもらうために講習会を開くことになった。
本当はプロジェクタを使って説明できればいいのだが、そんなものは誰も持っていないからマニュアルと黒板を使うしかない。どこまで理解できるか、オッサンとオバハンばかりの生徒、しかも会社でWordに慣れきっているから、HTMLは何と不便なものかと思うだろう。特に画像の挿入の落差はひどいから、デジカメ画像のサイズ調整などは汗だくになると思う。
それとウィンドウのサイズの違いによるレイアウトの崩れも不満のネタになること請け合いである。
しかし私がもし入院でもすればあくる日からアウトなのだから、彼らも諦めてくれるだろう。というかそう期待するしかない。
本気になってもらうには無理矢理梯子を外すしかない。
2008.12.14:
●3ヶ月前から急に血圧が上った。92−165である。思い当たる原因はない。自覚症状はないのだが、まずい状態であることはまちがいないので、血圧計を買ってきた。
安いものでも6千円するのだが、背に腹は変えられぬ。1台買ってきて、医者の指示通りに毎朝計ることにした。
●病気のオンパレードで、以前から患っているアレルギー性鼻炎が止まらない。ずっと鼻水が出っ放しで喉へ流れて刺激する。うがい薬やのど飴で一時しのぎしてきたがもはや限界。一度効果の出たことのある「クロモグリク酸ナトリウム」の入った点鼻薬を買ってきて使い始めたら一発で鼻水は止まった。
この薬、花粉症にもいいのだが、鼻から喉にかけて乾燥させる強い効果があるので普通の人にはすすめられない。
●早めだが迎春準備の買物を始めた。とりあえずは餅(真空パック)と金箔入り日本酒。
今年からおせち料理は止める。息子が食わないために、料理がかびることを恐れるあまりつい食い過ぎになるので、遂にあきらめた。三が日は雑煮に蒲鉾、焼豚程度にするつもりだ。
●父子生活になってから早3年。息子に感想を聞いたが、「よくここまで来たと思う」との発言。「そんなことを急に聞かれても・・・」とも言ったが、それは私が意図的にそうしただけのこと。唐突の質問でないと絶対に本音は出ない。
2008.12.13:
首を切られた派遣労働者が組合を作って、会社に要求を突きつけることがあちこちで起こっている。
契約の終了のみならず、契約期間途中での打ち切りまで起こっているからである。これはさすがにひどいと思う。またあくどいう企業のケースでは、学生の内定取消を本人に「辞退」させるかたちで強要することも起こっている。詳細は省くがこれは明らかな違法行為。ここまで雇う側がやりたい放題なのだから、組合を作って怒りをぶつけるのは当然のことだろう。
ここまで平然と無法が行われるのは、企業側が労働者派遣法を徹底的に利用して利益をむさぼっていることと法の不備である。今の法律には根本的に欠陥がある。それは欧米では常識の「派遣はあくまで一時的雇用」として、実質的に長期化した派遣労働は正社員として雇ったものとみなす、という制度になっていないからである。
日本の法律では一般業務の場合、契約は3年以内と定めていて、来年(2009年)に期限が来る。その時に派遣先は「正社員になりませんか」と申し込む義務が生ずるのだが、これがどうなるのか注目される。もっとも、法律が一律に、自動的に正社員にするようになっていれば混乱は起こらないはず。それを企業に都合のいいように変な条件を付けるから問題が起こるのである。偽装請負も法の不備から起こっている。
昨日も書いたが、日本の雇用も極めて「変な」状態である。労働者の3分の1が非正規雇用などというのは世界中で日本以外にない。
2008.12.12:
今年の漢字が「変」に決まった。
やはりオバマ次期大統領の「変化(CHANGE)」が影響している。経済の「大変動」もあるが、やはりこちらがいちばん納得できる。
その一方、私は日本の政治・社会は世界的に見ても「変」に感じる。大企業とアメリカには徹底して跪く政府というのは他に聞いたことがない。今日も自衛隊の給油活動継続が国会で強引に通過させられた。また経済対策としての財源をどうするかについて、財布の中の小銭をかき集めながらも、相変わらず消費税増税を握って離さない。もう言い尽くされたことだが、消費税による収入と大企業に手厚い法人税減税がほぼ一致しているのだが、その消費税の引き上げと法人税減税の要求が政府自民党からいつも出てくる。
こんな「変」な社会に住んでいる私も、10年を越えてこのような日記を書き続けている「変人」なのかもしれない。
2008.12.11:
一昨日書いた話だが、ウチの社内用のIDとパスワード、そしてマニュアルが来たのでちょっと試してみた。
システム的には昨今はやりのウェブDB。
たまらないのは初期セットアップが複雑なこと。IEのセキュリティー設定は面倒だし、数種のランタイム、プラグインも入れないと使えない。
こうなるといや〜な雰囲気が漂う。そう、ユーザーサポートに悩まされる可能性大だからである。本社に聞いたところでは、既に「IDとパスワードの入ったメールを削除した」とか、「初めてPCを触るので助けて欲しい」という電話が入っているという。
しかもIEは6または7、Windowsは2000SP4以上でないと動かない。これもMacとかWin98のユーザーから文句が出ているのだが、下請法上「新しいPCを買え」とは言えず、「申し訳ないけれどそれでは使えません」と答えるのが精一杯。
経費で落とせるのだからWin98はなかろうとも思うのだが、新しいものを使うのは苦手なのだろうか。
話は飛ぶが、工場の生産ラインでは特注のインターフェースカードを入れたNECのPC9801VMが今も現役という話を聞いたことがある。
2008.12.09:
本社主導で下請企業のデータベースが稼動することになった。
各企業の動向を定期的にネットでインプットしてもらう仕組みで、各事業部に割り当てられた対象企業にお願いを出すことになった。何故かウチの工場は割り当てが1000社を超えたので、部内は大騒ぎ。
まずはFAXでメールアドレスを聞き出し、次いでそのアドレスにIDとパスワードを送ってデータベースにアクセスしてもらう段取りである。
しかしどれくらいの企業が協力してくれるか、業績も見られてしまうのでそれをネタに叩かれることを恐れて、腰が引けてしまうところも多いのではないか、というのが私の見方である。
しかも「ムチ」に対応する「アメ」の部分はほとんどないから、なおさらである。
本社というのはそういうところの現場の雰囲気を理解できていない。
2008.12.08:
「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。
大本営陸海軍部、十二月八日午前六時発表。帝国陸官軍は、本八日未明、西太平洋に於いて、アメリカ・イギリス軍と戦闘状態に入れり。」
これは有名な日米開戦の臨時ニュース。「戦闘状態に入れり」というのはもちろん先制攻撃をかけたことを伏せたごまかしである。
これを見ていたら、先日の航空自衛隊幕僚長の平然として戦争を擁護する発言と顔つきを思い出した。実にニヒルで、自信を持った顔だった。戦前はこのような連中が二・二六事件を起こし、やがて戦争への道を突き進む尖兵として行動したのだろう。そう考えると空恐ろしい気がする。
マスコミは日米開戦のことをほとんど取り上げないようになった。代わりに今はジョン・レノンの命日であることを特集しているものもある。
いずれも平和に対する挑戦という意味では同質だが、日本人が直接かかわった事件のことを避けるのは、物事の本質から目をそらすことであり、好ましいとは思えない。
何故戦争に突入したのか、また何故歯止めがきかなかったのかを12月8日に冷静に考えることは大切なことではないか。
但し「アメリカから挑発された」などという他人のせいにするような議論は論外である。
2008.12.07:
久しぶりにPCショップへ出かけたが、USBメモリの輸入安物が出ていたので一つ買った。4GBでも1000円もしない。しかし4GBあってもそれだけ使うことがないから、さらに安い2GBにした。
私が今持っているのはブランド品の128MBで2000円くらいしたもの。ケースのプラスチックが外れかかっていて、そろそろ買い替え時と思っていた。
PCの世界は相変わらず日進月歩で、しばらく店に行かないと新しい技術の製品に入れ替わっていることが多い。内蔵HDDなんかはS-ATAが完全に席巻しているし、今はPC用地デジチューナーが大きな顔をして棚を占領している。
CPUもいずれデュアルコアからクァッドコアが主流になるのだろう。
2008.12.06:
ついにガスファンヒーターを出した。昼間は何とか寒さを我慢できたが、日が暮れると一気に冷え込むので、さすがに厚着だけでは持たない。足元がスースーするのである。
これで冬支度の準備第一弾。次はパッチを穿くかどうかだ。
2008.12.05:
ちょっとした寒波がやってくるようだ。
それを象徴するように、近所の銀杏並木が急に黄色くなり、風に舞って道端に黄色い吹き溜まりがいくつもできていた。
季節は時を刻むように晩秋から冬への道のりをたどって、やがてクリスマス、新年に確実につながっていく。職場を追われ、住む家もなくした派遣労働者が街をさまよっていることを知らぬように。
2008.12.04:
何度も書くが、人間は一度生まれてきたからには人生をまっとうするまで食べていかねばならない。
だが、今の状況は非正規労働者だからという理由で、いとも簡単に働き口を奪うということが大企業を中心にやられている。しかも労働市場の規制緩和とやらで失業保険など社会としての救済策はまったくない。ということは「飢えて死ね」言っていることと同等である。
誰がこんな社会にしたのか?
ひと頃「ワークシェアリング」という言葉がはやったが、日本の現状は完全に逆行している。「企業の生き残り」を理由にいとも簡単に人間の生活の糧を奪うのは、民主主義を目指したフランス革命の「自由・平等・友愛」以前の社会に戻る愚行でしかない。
しかもトヨタなどは、「赤字」ではなく「減益」でありながら平然と非正規社員の首切りを宣言しているのである。
路頭に迷う人にまで「自己責任」を押し付ける、弱者に冷たい社会に未来はない。あり得るのは飢えたテロリストが徘徊する時代だけだ。
2008.12.02:
社会保障の予算をを毎年2200億円削ることをやめようという論議が出てきているようだ。それはそれとして実現すれば結構なこと。但し変なものと抱き合わせされては困るが。
一方、イギリスでは景気浮揚策として付加価値税(消費税)の引き下げが実施となった。EUとしても各国に付加価値税の引き下げを勧告した。
やはり庶民の購買力、すなわち経済の地力をつけなくては景気の底入れにはならない。
2008.12.01:
今年もまた12月がやってきた。毎日朝早くから家を出る勤め人にとって、本当に1年は早いもの。
好景気に沸く年初から、いきなり転落の道をたどった経済。結局サブプライムローンなどの化けの皮がはがれて、アメリカを中心に一気に丸裸になった、というのがこの1年を語る言葉だろう。
政治も色々会あったし、社会を驚かせる事件もあったが、そうした総括は年末に行いたい。目先の仕事があれこれあるので、それに集中にするしかなさそうだ。