悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
09.07
2009.07.31:
とうとう月末になってしまった。四国が名目だけ梅雨明けしたということだが、近畿もイマイチ。昨夜に吹いた風はどう考えても秋風。
お盆までもう2週間しか残っていない。夏らしい猛暑はたぶん彼岸で終りだろう。ということは今年の米の出来は最悪と予想される。米の出来具合の前に、今野菜が高騰し始めている。日照時間がこれほど少なくては野菜が育つわけがない。
家計が悩ましい。
2009.07.29:
ISOが一段落したと思ったら次は内部統制。
業務フローは昨年と変わっていないので新たに作る書類は半減以下。ただ、業務で作った決裁関係の書類(上司のチェックを受けているという証拠を見せるため)の数はほとんど変わらない。しかしこれが手間がかかる。というのも決裁関係の書類はキャビネットに保管されていて、監査員がリストからランダムに番号を抽出し、それをひとつづつ抜き出す必要があるからである。
この無作為抽出がなければずっと楽になるのだが。
2009.07.28:
相変わらずすっきりしない天気が続く。
今週は月末処理の督促と、ISO9000関連の監査ですったもんだ。
そもそもISO9000は欧米式の紙を残す習慣を規格にしたもの。よって監査前になると普段作っていない書類を後付で沢山作る。
特に工場や下請での製作ミスがあった場合に報告書を出し、なおかつそれを関係者に「周知徹底」するという証拠付けを要求されるので、そのための書類作りに苦労するのである。最近は面倒くさいので報告書をデータベースにして一般公開し、その案内をメールで送っておしまいにする、という手口を使う。これだと相手が読んでいるのかいないのかは確認しなくてすむのである。
2009.07.26:
本日で連休は終り。
結局は家の中のわずかの整理と掃除だけ。後は暑さにグッタリしながらTVで将棋と囲碁の観戦に終わった。
その昔にも書いたが、日曜はNHK教育で将棋と囲碁をずっと見ている。今日の囲碁は小中学生の日本一を決める決勝戦。もちろんへたくそな大人のレベルでは絶対に太刀打ちできない。
それと今日は大相撲の千秋楽。相撲が終わったら汗をかきつつそうめんチャンプルーを作った。
2009.07.25:
連休もついに最終盤。
よって家の中を片付けようとしたが、時折激しく降るにわか雨で窓を閉めるため、家事は中断。非常にやりにくい。
まるで梅雨明け直前の気候がそのまま続いている感じだ。福岡や山口などで大きな被害が出ているようだが、神戸でも時々警報が出るので油断はならない。どうやら今年は梅雨明けしないまま夏が終わる可能性も出てきた。台風の本土直撃もないし、江戸時代の天明・天保の大飢饉に匹敵する異常気象である。
2009.07.23:
時間をもてあましているついでに、日本橋へ行ってデジカメの新しいものを買いに行った。
デジカメそのものは富士フィルムの安物を見つけたが、日本橋の電気屋街は大きく様変わりをしていた。
家電量販店はおろか、PCを扱う店も撤退・縮小してしまい、やたらとゲーム・キャラクター商品の店が増えていたのである。
やはり東京からの殴りこみと、昨年来の不況の波が伝統的日本橋を激変させてしまったようだ。
栄枯盛衰は世の常、と言ってしまえばそれまでだが、何十年も似た風景を見てきた私には、一夜にして風景が変わってしまった日本橋にはもはや近寄りがたいものを感じてしまう。
2009.07.22:
日食は神戸でも見られた。曇り空で太陽そのものは見えなかったが、最大82%の欠けということで、11時過ぎには空が薄暗くなった。
可哀相に、期待されていたトカラ列島の悪石島は暴風雨でアウト。それでも皆既日食の時間帯は真っ暗になったそうだ。
悪石島の名前は何故か私の記憶に残っている。というのも小学校の教科書で「今もランプ生活を送っている島」と紹介されていたからである。
もちろん今はそんなことはないが、海の孤島の生活は決して楽ではないだろう。そんなところへ観測者が大挙して来ることに、島の人達は大変だったろうと思う。
さて、日食の記憶はこれまた小学校の時にある。半分ぐらいしか欠けなかった思うが、緑色のセルロイドの下敷きを通して欠けた太陽が見えた。本当は色の付いた下敷きでも目をやられるということらしいが、当時はそんなことはついぞ聞いたことがなかった。
2009.07.21:
遂に総選挙となった。
これから色々な下馬評が出てくると思うが、都議選の結果もさることながら、これまでの政策から考えて自民党の単独過半数はまずないと思う。
小泉改革は国民生活に多大な被害をもたらした。特に労働市場にまで市場原理を持ち込むような新自由主義で、福祉は破壊され、今回の不況においても「年越派遣村」ができるほどの失業者が出たことは、他の先進諸国では見られないほどのひどさである。
しかも今回の解散後の麻生会見では、小泉改革の反省はなく、単なる手直しで済まそうと述べたし、消費税増税ははっきり口にした。
こういう政策で選挙が勝てるわけがない。しかも「麻生降ろし」の勢力も最後には勢いを失っていた。
こうなると民主党の議席が大幅に増えることは予想がつくが、彼らの弱点は具体的な政策が非常に貧弱なことである。消費税も「当面は上げない」というだけで、将来にわたって上げないとは言わない。実際に政権を取ってみないとわからないことだが、もし自民党と変わらない政策を出すならば、即座に退陣となるだろう。
さて、今回の選挙で気になることがある。
それは「幸福実現党」というのが初めて立候補することである。中身は「幸福の科学」そのものである。創価学会が公明党を作ったように、「幸福の科学」が政党を立ち上げて何をしようというのだろうか。公明党と同じように政権党にしがみついて権力欲を満たすのが目的なら、それは二番煎じとして一顧だにされないだろうが、謀略部隊として裏で共産・社民党などへの妨害活動を行うことも考えられる。とすれば非常に危険な存在である。国民的監視が必要である。
2009.07.20:
今朝は雨も上がったのでとにかく出ることにした。しかし天気予報はどうも芳しくない。
ということで、昨日までは西の方に行く予定だったのが急遽変更。名古屋に行った。もちろん利用するのは近鉄特急。所要時間は倍だが運賃は特急料金込みでも新幹線の半額。沿線の風景も眺められるのでゆったり。それにしても近鉄沿線は昔とほとんど変わらぬ。
名古屋では観光用のループバスに乗った。採算が苦しいらしく、一時は廃止の話も出たようだが、何とか維持している。
距離だけ見ればそれほど長くはないので、徒歩とバスを混ぜながらめぐることにした。
久しぶりの気晴らし、ちょっと疲れはあるが日焼けもせず、のんびりとした一日だった。
2009.07.19:
実は昨日から9連休モード。盆休みとは別に、毎年7月中旬に省エネ・節電の休暇があるのだ。ちょうど子供たちの夏休みの始まりと重なるので、評判は悪くない。もっとも私にとっては、息子と遊べる状態ではない。以前一緒にシベリア鉄道に行ったような頃とは雰囲気が違うし、そもそも息子はカレンダー通りの出勤である。
ということで私一人であてのない旅に出るつもりだったが、この天候ではかなり無理っぽい。今も外はどしゃ降りである。
2009.07.16:
13日から続いたジオのトラブル、やっと解決してこの日記がうまくアップロードできるかのテストである。
一時はどうなるかと思った。
2009.07.14:
今日は「パリ祭」。バスチーユ監獄を市民が襲撃した日をそのまま建国記念日にしたものである。
実はフランス語では"Le 14
Juillet"(ル・キャトルズ・ジュエ)、ただの7月14日と呼ばれている。しかしフランス人にとっては7月14日と聞いただけですべてを理解できる、非常にインパクトのある日なのである。
日本人にとっての8月6日よりもっと重みがあるようだ。何しろそれまでは絶対的な存在だった国王が一瞬にして否定されたのだから。
日本では、例えば明治維新で武士が一掃されたということもなかったし、8月15日を境に天皇の存在が消えてなくなったこともないから、そういう非常にドラスティックな革命は経験がなく、想像はほぼ不可能だろう。
今後フランス革命のような事件が日本でも起こるかどうか、それはだれにも分からない。
2009.07.12:
今朝の「サンデーモーニング」を見ていたら、無差別殺人を行う犯人の心理について、先進諸国に共通して見られるように「閉塞感」があることを紹介していた。孤立感にさいなまれた犯人が世の中全体を敵にすると同時に、自分には無関係の人達を攻撃する、というわけである。
これを見て思ったが、やはり大手マスコミの限界を感じると同時に、世の中に対する明確なアンチテーゼが築かれないと、犯人の孤立感は解消されないのではないだろうか。
私が若い頃は「保守・革新」という対立が割合と明確な形になっていた。ところが84年(?)の読売新聞(ナベツネ)元旦社説で「世の中にグタグタ文句をつけても変わらないのだから、黙って政府の言うことを聞け」となり、その後は「米ソ対立」もなくなって、あたかも世の中は無事太平のように言われてから、若者はアンチテーゼの構築を禁じられたように感じることになったのではないだろうか。
しかも最近は「自己責任」が強調され、「負け組」は立ち直りの道を封じられているかのごとく、惨めな思いをさせられるようになってしまった。
これでは「自暴自棄になりなさい」と扇動されているのと同じ効果をもたらす。
きちんとしたアンチテーゼを持ち、この世にはどこに、何故問題があり、どのようにしてこれを打開するのかという視点をもたない限り、閉塞感が消える事はない。
先に書いたように、「世の中を変えることは不可能」と諦めさせることを主眼にした社会のシステム、しかも集中的に弱者にそのしわ寄せをしてしまう、今の日本のありようを問題にしない限り、解決の道はないように思える。
2009.07.11:
札幌の兄から夕張メロンが送られてきた。
久しぶりの甘い味は格別だった。息子はあまり果物を好まないので、ほとんどは私が平らげた。
私もしょっちゅう果物を口にすることはないのだが、毎朝のバナナは欠かさない。
そういえば最近「バナナダイエット」というのがかまびすしいが、ひと頃大騒ぎした「納豆ダイエット」も私の日常の食品。次はこれまた私の定番である「ヨーグルトダイエット」が来るのだろうか。
2009.07.09:
サミットのG8宣言で核軍縮の文言が盛り込まれた。たぶんサミット始まって以来の出来事だろう。サミットのそもそもの始まりは米ソ対立の構図の中で西側の結束ということが主眼だったから、核による均衡ということは考えられても、本気で減らすという発想はなかった。
それが4月のプラハでのオバマ大統領の演説以降、にわかに空気が変わってきたのである。
ここにはオバマ大統領の政策もあるが、一方で北朝鮮やイランが核開発にあくまで固執することへの危機感も存在するからだと思う。
いずれにせよ核廃絶への歩みが一歩でも進むならば結構な話だ。「単なるパフォーマンスでは?」などといううがった見方はあまりしない方がいいのではないか。
2009.07.07:
自民党が恐ろしいことを言い出した。国会を一院制にしようというのである。
そうでなくても今の国会は議員定数が減らされた上に小選挙区が中心。得票率と得票議席数のアンバランスがひどく、議会の役割である「民意の反映」に反することが行われている。
これをさらに一院制にすれば二院制による牽制すら失われる。自民党にすれば、現在の「ねじれ国会」は自分たちが通したい法案が簡単に通らないことへの苛立ちの反映なのだろうが、「邪魔なものは外せ」という発想が民主主義の破壊につながりかねないという認識はまったくないようだ。
こういう民主主義の破壊につながる発想は民主党も変わらない。議員定数の削減、しかも比例区を削るということは先ほど書いた得票率と議席数とのアンバランスはますますひどくなる。
自民・民主ともにこのことを以前から「民意の集約」と合理化していたが、今はさらに「経費削減」という名目を使っている。もっともらしく聞こえる裏で、自分たちだけに有利な制度に改変しようとする意図は、民主主義破壊と同義語であることを国民は知るべきだろう。
もし定数が減らされ、小選挙区だけの一院制になれば、比較第1党の独裁になることは必然である。選挙の結果は、あらゆる議案に対して決まる前から第1党の案を無条件に通すということに等しい。これでは少数意見の反映どころか、国民の意見が2分され拮抗している議論さえも十分な審議が行われないことになる。
議会制民主主義を標榜する国として、世界に恥を晒す真似はやるべきでない。
2009.07.05:
友人HPでの話だが、あるメンバーがHPに掲載した記事を他の雑誌にもそのまま掲載したいと言い出した。多重投稿だからやめろと言ったら、「自分の記事をどこに出そうと勝手だろ、何が悪い」と居直ってしまった。
世間知らずというか無知のなせる業だが、ネットに限らず、こんなマナー違反がはびこったら世の中は滅茶苦茶になる。またHPとしても世界の恥さらしになるだけ。しかし問題のメンバーだけでなく、他のメンバーも重大問題との認識がなかったので、これで本当にHPのことを理解しているのだろうか?と心配になってきた。
2009.07.04:
今朝ほんのひと時だがセミが鳴いた。梅雨も末期に近づいたことを知らせたようだ。
季節の便りはさておき、今日病院で告げられたことを2つ。
血圧は相変わらず高いままで、昼間は正常値だが、朝は改善が見られない。よって薬の量を増やすことも考えるが、もう1ヶ月様子を見てからにする。特に尿中アルブミンとLDLコレステロールが高い。また血圧について血糖値とともに記録をつける事を指示された。
もうひとつは私自身が気付いたのだが、先日飲んだバリウムのことをきっかけに、鼠蹊部の上が膨らんでいたのだが、これはいわゆる「ヘルニア」と診断された。もちろん生活に支障はない。以前からあったのだろうが、腹壁から外に飛び出して激痛が走り、手術にならなければ放置して問題はない。
問題のバリウムだが、3日目の今朝になってようやく出始めた。主治医と話していて「エンジンはもうガタガタ」と言ったら苦笑された。
2009.07.03:
最近在庫の評価について厳密に評価せよというお触れが回って、不良在庫の査定金額を見直すようになった。
例えば、従来なら株式の評価を取得金額のままずっと資産として保有し、あたかも健全な経営のように見せかけることがあったのだが、これを時価にせよということと同じである。
ということで余った原材料を、買ったときの金額ではなくて、1年以上放置され、さび付いた鉄板などはくず鉄の値段として経理に申告するようになった。ところがシステムとしては再評価に対するデータの受け皿はないので、決算の時にはオフラインで評価損の金額を計算する。だから非常に面倒くさい。
今回の決算もそのようにして在庫金額の訂正作業を行ったのだが、私が作った評価前のデータをあちこちで勝手に加工して再評価金額を作ったものだから大混乱になった。週明けには関係者を呼んで交通整理と説教をすることになった。
2009.07.02:
あっという間に四半期決算が来た。いつも繰り返す言葉だが、本当に年中決算をやっている気がする。しかも出力すべき決算データの種類は次第に増える。
原価未計上、在庫一覧、コンプライアンス委員会に出す下請検収実績、内部統制の元ネタ、etc.・・・
そして決算と重なるように定期健康診断で、昨日はバリウムを飲んだが、例によって便秘がひどいのでまだ出ない。
ああしんど・・・