悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

09.08


2009.08.30

午後9時現在、民主党は300議席を超えると見られている。すなわち単独過半数240を超えて3分の2に迫る勢いである。
自民党は再起不能に近い100議席くらいという。
こうなる原因の要因として、もちろん自民党の政策が国民に背を向け続けて自滅したたことがあるが、小選挙区制の影響が大きく関わっているものと考えられる。定数1議席だから僅か1票の差でも比較第一位の候補が当選するからである。
明日はいつもどおり朝が早いからもうすぐ寝るが、夜が明けて最終結果がどうなるか、楽しみに取っておこう。

2009.08.29

盆明けから息子の話で頭が一杯になり、しばらくは選挙のことなど頭になかったが、明日はいよいよ投票日である。
最近労働紛争が増えている。それも個人ベースのものが多い。労働組合の弱体化と、派遣労働など今までの組合ではカバーし切れていない不安定雇用が多くなったためである。同時に不安定雇用者が個人加入できる組合に入る人も増えてきた。
こうなった原因に、小泉内閣の労働市場自由化がある。
小泉内閣は郵政民営化だけでなく、あらゆる場面で「新自由主義」、「市場優先主義」を貫いてきたために、リーマンショック以来アメリカと並んで手ひどい被害を経済に与えた。
息子の退職強要もその流れの中のひとつである。派遣切りに見られたように、企業は好き勝手に首を切ってもかまわないという居直りを許したのである。
そのあたりの根本的反省がない自公与党に未来はない。ほぼ間違いなく明日は政権交代という結果が出るだろう。
ただ、労働問題についてこれまでよりも改善されるのかどうか、それはまだわからない。

2009.08.28

息子の退職強要で2回会社側と話し合ったが、向こうは特に解雇についての制限を知らないか、あえて無視して息子の無能ぶりを強調した。
親としては、息子が優秀な人間とは思っていないものの、サイテー呼ばわりには正直怒りを越えて呆れてものがいえない。要するに露骨ないびり出しである。
法的な面から言うと、ひとつの職場でダメなら他に異動させるとかの手段をとらなければならない。また、「懲戒解雇だと経歴にキズがつくから自己都合にせよ」というのは脅しの常套手段で、これも禁止されている。
よってそこを指摘したが会社側は聞く耳を持たない。しかしおかしな話だ。そんなに無能なら入社試験・面接で気付いたはずだから落とせばよかった。それを内定取消を避けるために入社してからいびり出しするのはさらに狡猾な手口である。ひとりの人間の生活手段をいとも簡単に奪う権利は誰にもない。
いずれにせよ、私はあえて平和作戦で続けてきたがもはやこれまで。
まだ会社に通告していないが、週明けには弁護士を立てて宣戦布告をする予定である。
実は似たケースがこの会社にはあって、会社は和解金を取られた。相談する弁護士はそのときの経験者である。息子はこんなことを元社員からこっそり教えてもらったという。ということは、この会社こそサイテーと断定せざるを得ない。
学校での募集の際、この会社は指定校として息子がいた学校を指名していたらしいが、これは拒否すべきである。
ところで息子は裁判(実際は「労働審判」という簡易方式)で勝っても職場復帰はしたくないという。そりゃそうだろう。雰囲気の悪い会社に戻っても将来は知れている。しかも労働組合がないので表だって歓迎してもらえるわけでもない。これは18歳の未成年が乗り切る条件としては悪すぎる。よって慰謝料を取って円満退社という形式になるだろう。
社会に出た途端に思わぬ試練が待っていようとは、私自身も予期しなかっただけに、息子に大きな心の傷が残らなければと願うのみである。

2009.08.23

日記をしばらく休んでいたのにはわけがある。
実は4月から会社勤めを始めた息子が、研修のスピードと高度な内容についていけず、しかもそのことをネタに上司が執拗に警告文を出し、しまいには「処分するぞ」との文言まで入れたのである。つまりパワハラで追い出しを行い、しかも自己都合退職によって会社が彼を雇った責任をもうやむやにしようとしたのである。
息子はまだ未成年、えげつない仕打ちに耐えかねて私に泣きついてきた。
そのあたりの事情を聞いて、息子と話し合いを続けていたため、日記を書く余裕は失われていた。
さすがに私も悩む話である。もちろん息子はもっと辛いだろう。当初は仕打ちに負けずに辞めるなと言っていたが、詳細を聞くうちに辞めることはやむを得ないと考えるようになった。
何故かと言うと、経営数値としては見かけ上優良な会社なのだが、昨年は新入社員の1割が辞めるなど、人の出入りが非常に多いことがわかったためである。
どうやら気に入らない人間は平気でいびり出す管理職が複数いるためのようである。しかも経営陣では内紛が起こっているという。
こうなると考え込まざるを得ない。明日私が乗り込んで(未成年だから雇用を含むすべての契約事項は私の承認が必要)事情を聞き、退社ということで決着することになる。ただ、私としてはパワハラなど会社側の問題がどこにあるのか解明して、厳しく指摘してやろうと思う。

2009.08.18

ついに選挙活動本番となった。解散直後から投票日は決まっていたから実質的には選挙モード。むしろ公示後は街は静かになる。
でもおかしな選挙法だ。とにかく日本ほどべからず選挙がひどい国はない。先進国はすべて戸別訪問ありである。議論がいやなら断ればいい話で、一律に禁止することは国民の知る権利を奪うものでしかない。しかも近年になって立会演説会まで止めてしまった。これで各政党の比較を気軽に聞ける機会が奪われてしまった。
HPも候補者のものは選挙期間中更新禁止である。国民はあらゆる手段を使って政党・候補者の主張を知る権利がある。そうでないと正しい選挙ができない。
また、選挙制度自身も問題で、小選挙区制は国民の政党支持を正しく反映しない。少数政党への投票がほとんど死票になるからである。議員の選挙の役割は「民意の反映」であって、「民意の集約」ではない。集約作業は議会での議論と多数決でやるもの。選挙で多数派を固定すると、国民の声を無視して、すべての議案は政権政党の思うがままになる。独裁と同じだ。
今回の選挙は「政権選択」だというが、政策抜きの政権論は意味がない。上に書いたように政権党がどこになるかによって、議案の選択肢を一括して二択にするなど、民主主義に反する。民主主義に即決は危険だ。それは過去の歴史が示している。

2009.08.16

お盆の連休も今日で終り。
街の商店でも休みは多い。店によっては20日まで休みにしている。それだけ売り上げが悪いということか。
この盆休み中は、いつもと違って選挙の宣伝カーが多く出ていた。そもそも8月の選挙というのは非常に珍しいし、昼間も家にいるから目立つのである。
昨日は1時間以上も歩いたので足が痛かった。昨夜は何度もこむら返りで目が覚めた。薬を飲んではいたが、それ以上に酸素を失い、乳酸と水が溜まって筋肉が悲鳴を上げたのである。
昔は6時間歩いても平気だったが、これでは六甲山の山歩きも出来なくなってしまうのだろうか。

2009.08.15

今年も8月15日について一言。
相変わらず少なくない保守系国会議員が靖国神社に参拝する。それには若い人達も含まれている。
そもそも、「国を守るために犠牲になった」という「国」とは何なのか明確にする必要がある。ここを曖昧にすると靖国参拝の本当の意味はわからない。
これは靖国神社自身の資料館が語っていることでもあり、また天皇の「玉音放送」が明確に意図しているとおり、彼らの言う「国」とは戦前の天皇を頂点とした体制に他ならない。それは戦後の民主主義日本では絶対にあり得ない。国民主権の象徴を特定の宗教に代表させることなど、現憲法では許していないからである。
だからこそ天皇は靖国を参拝できない。「A級戦犯が合祀されているから」という狭い解釈でもない。参拝すること自身を国民は許さないのである。
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13日に書いていた今日の予定がドタキャンになった。よって突如、一度訪れてみたいと思っていた倉敷を訪問した。時々小雨が降る中のぶらり旅である。また時間があったので足を伸ばして笠岡にも行ってみた。そのあたりの詳しい話は別途「あの町この町印象記」のコーナーに書くことにする。

2009.08.14

青空が広がる一日となったが、セミの声はぴたりと止んだ。それもそのはず、晴天の根源は太平洋高気圧ではなくて大陸のもの。確かに蒸し暑さはなかった。
これで今年の真夏は終りである。

2009.08.13

兵庫県佐用町の災害は想像を絶するひどさだ。そもそも避難勧告を出したのが既に川が氾濫してから。誰の責任ということはともかく、このような遅れは二度と起こらないようにしてほしいものだ。
休みだからボランティアとして出かけることも考えたが、土・日曜は予定があってどうにもならない。だから義捐金を出すことを考えている。
さて、昨日予定していたサーバー機の整理は終わった。

2009.08.12

昨日の東海地方の地震、崩れた本に埋まって窒息死した人がひとり出た。それ以外は高速道路のの被害がひどいようだ。盆休みの混雑に影響がなければいいが。
本日も忙しいような、忙しくないような・・・
その1:それほどの量ではないけれど、洗濯。
その2:携帯電話の操作のクセを必死に覚える。
その3:PCメイン機のファイル大整理。とにかくCドライブだけで12〜13GBになっていた。プログラムとわずかな作業ファイルだけである。世間一般では考えられない。とにかくテストで入れたソフトもてんこ盛りになっていたので大幅に削除。それでもまだ11GB。明日はサーバー機の予定。友人HP用の物置場がやたら膨らんできてたのである。

2009.08.11:

今日は天気も良いので午前は布団を干した。
昼からは携帯電話の機種変更手続。今の第2世代は来年3月でサービスが終了するためである。要するに「仕方なく」変更したのだ。
替えたのはいいが、やはり操作が微妙に違う。文字通り汗だくで格闘することになった。
夜は友人と飲み会。ちょっとだけ憂さ晴らしをした。

2009.08.10:

昨日未明からの雨は今日の昼まで続いた。神戸市ではそれほどでもなかったが、県北部・西部では犠牲者が出た。突如現れた(勢力が大きくなっただけだが)台風の影響で日本列島全体が雨雲に覆われてしまった。この雨で東北地方の梅雨明けは不明。深刻な冷害になりそうである。
私のほうも昨日は早朝から息子と一緒に釣りに出かけるつもりだったが、目が覚めて外を見た瞬間、ガックリ。
前日に買った仕掛けなどはしばらくお蔵入り。幸いにして餌は買ってなかったのが不幸中の幸い。天気が回復すれば今週末をターゲットにするか。

2009.08.09:

長崎も64年目の8月9日。
真夏の照りつける太陽の下、閃光は一瞬にして多くの人の命を奪った。被爆者の中には真夏の太陽を見るとあの日のことを思い出してしまうという人もいる。
今年は4年に一度の「平和市長会議」総会が長崎で開かれている。「平和市長会議」は核廃絶の行動を目的とする世界の自治体の集まりで、本日現在134か国・地域3,047都市が加盟、その内日本国内の加盟自治体は366である。いわずもがなであるが、東京都、大阪府、大阪市などは加盟していない。いずれの首長も核廃絶には極めて消極的であることを証明している。
今年のメインテーマは、原爆投下から75年となる2020年までに核兵器廃絶の具体的な道筋を示した「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の採択。やはりここでもオバマ演説の影響が出ている。核廃絶の流れはもはや止めることができないし、2020年よりもさらに早く実現されることを望みたい。

2009.08.08:

連休1日目。
土曜日なのでいつものスーパーで買物。でも客はいつもより少ない。本格的盆休みに入ったことを反映している。
同時に暑さも本格的真夏。少し雲が出ているが、気温の高さと湿度は夏らしく、セミの鳴き声は力強い。
暦の上では立秋を過ぎたが、野菜や米の不作を引きずった夏が続く。

2009.08.06:

64年目の8月6日、今年はいつもと違う状況がある。
ひとつはプラハでのオバマ大統領の核兵器廃絶の演説を受けて、世界がおおきく動き出した情勢にあるということ。もちろん北朝鮮の無謀な動きや、イランの核開発オプションを残させろという例外はあるが、それはあくまで少数派。
もうひとつは裁判で国が19連敗したことを受けて、政府による被爆者救済への道が開かれようとしていることである。
だが、前進的な雰囲気に包まれた記念式典が終わった直後、麻生首相の一言は世界のうねりに水をさすものとなった。
式典の中では、「そして本日、私は、改めて日本が、今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立っていくことをお誓い申し上げます」と言いながら、直後の記者会見では北朝鮮に核があるからアメリカの核の傘は必要と言う。これほどひどい二枚舌はないだろう。というか本気で核廃絶をしようとは考えていないことを改めて証明している。
もちろん自民党のマニフェストには核の「か」の字もない。

2009.08.05:

随分といい加減な梅雨明けとはいえ、やはり今日は天気も良かったので気温は上昇、ぐったりする一日だった。
そうなるとさすがに会社から駅まで歩くことはきつく、冷房の効いた送迎バスに乗ることにした。とはいえ盆休みの前後1週間だけにしようと思う。
盆休みはこれまたぶっちぎりの9連休である。
今週末はネット仲間との飲み会が決定、その後は1日だけ友人とビヤガーデンのアイデアが出ているが、これはまだどうなるかわからない。
また墓参りをどうするか、これまた灼熱の京都に出かけるのは腰が引けている。

2009.08.03:

何かこじつけ臭い「梅雨明け宣言」が出た。梅雨前線の力が弱まっているとはいえ、基本的には大陸の高気圧の圏内であり、たまたま日照の角度が大きいので気温が高くなっているだけである。
よってゲリラ的豪雨・雷雨の発生確率は高い。山登りは危険である。通常は「梅雨明け十日」といって、梅雨明け後の天候は安定するのだが、今年は不安定のかたまりで、このまま土用を過ぎるような気がする。
嗚呼、梅雨の話はもう終りにしたい。

2009.08.02:

今朝も土砂降りの雨。神戸では一人が濁流に流されて亡くなった。
明日からは晴れが基本になるようだが、寒気が抜けないままでは局地的な雷雨は避けられまい。特に山沿いは注意が必要になるだろう。
まったくはっきりしない天気だ。まるで私の仕事のようである。

2009.08.01:

8月に入った。
上空に冷気があるのか不安定な天気で、時として激しい雨が降る。今日もJRが一部で止まった。こちらも午前中1時間ほど土砂降り。
これで梅雨明けはまた持ち越し。ひょっとしたら本当にこのままお盆を過ぎるのかもしれない。いやな天気だ。