悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

09.05


2009.05.31:

インフルエンザの終息宣言(?)で、マスクをする人が激減した。
それにしてもひと頃、学生がいない電車の中の光景はほとんど会話がない異様な雰囲気だった。しかもマスクをしていない人に対する視線は異端者扱いの冷ややかな感じ。大阪、神戸では風評被害もかなりあったようだ。
これから秋まで、しばらくは流行も落ち着くだろうが、再度広がり始めたらどうなるのだろうか?
他国では見られない一斉のマスク姿、「皆がしているから」という日本独特の風土を見るにつけ、個人の判断を禁じられている印象を強く感じるのは私だけだろうか。

2009.05.28:

明日は人事異動で職場の歓送迎会。
マイナス1、プラス3であるが、プラス1の方で去年の新入社員がやってくる。これからどんどん古参が消えていく中、若い人がやってくるのは新鮮である。
息子は早速パワハラ部長の洗礼を浴びたようだが、極めて冷静でめげずに会社に通っている。

2009.05.26:

核実験にミサイル発射、狂った北朝鮮の行動は国際的孤立に拍車をかけている。
日本の国会では非難決議が出たし、北朝鮮に気を使うロシアや中国もストレートに非難の声を上げた。あからさまな国連決議違反だから他に選択肢はない。そもそも4月のロケット発射に対する安保理の議長声明が気に食わないから謝罪せよと不可能な要求をして、容れられないから核実験だ。これは予定通りの行動を正当化するための口実に議長声明を使っているとしか考えられない。
こうして北朝鮮はますます孤立の泥沼にはまり込んでいく。何故だろうか?
その昔、日本は張作霖事件をでっち上げ、世界から非難を浴びると、国際連盟を脱退して日中戦争を強行した。しかし北朝鮮はイライラのはけ口をどこかに求めることは不可能だ。最も近づきたいアメリカは最初から相手にしないだろうから、突破口にはならない。こういうことから考えると、北朝鮮国内の目が次第に自分たちに向いてくるのを防ぐ意味があるような気もする。国内の不満を外に向かわせる手口は、昔からどこの国でもやってきたことだ。
だからといってこれも正当化できるものではない。となると最終的な結論は、それが何年、何十年かかろうとも「金王朝」の崩壊でしかあり得ないことになる。

2009.05.25:

子供たちが戻ってきた。しかしマスクをしているせいでえらく静かである。
いつになったらマスクが外れるようになるのだろうか?

2009.05.24:

新型インフルエンザ騒ぎで神戸、大阪は休校になっていたが、明日からいつもどおりとなる。
今日友人と話をしていたら、神戸の高校で急速に感染が広がったのは、熱があっても試合だから休めない、「少々の熱ぐらいで休むな!」みたいな指導をされていたのではないかという結論になった。確かに学校・社会人を問わずスポーツ選手にはそれが当たり前のようになっている。
また、学校側に「海外旅行から帰った人間はいない」という事実によって判断を狂わせてしまったことが、大きなポイントになっていることもある。
しかし、学校に限らず毒性の強いウィルスだったら感染者数はものすごいことになっただろう。今から対策を考えておく必要がある。
要注意なのは今年の秋、流行期の始まりであると同時に、ウィルスが変異して毒性が強くなることを警戒せねばなるまい。

2009.05.23:

賛否両論が多かった裁判員制度が本番になった。実際に適用されるケースは7、8月になるという。
特に反対派というか、人を裁くことの責任を回避したいという日本人独特の考え方が目立つ。
アメリカでは伝統的に陪審員制度が定着しているので、日本のような問題は最初から起こりえない。そこには「正しいことは正しい。人はそれを明確に表明すべき」という規範がある。
ところが日本は民主主義の発達が遅れていると同時に、「大勢に逆らってはいけない、目立ったことはしてはいけない」という、自分の考えを持つことをよしとしない風潮が強いために、他人の罪を裁くということにためらうのである。
確かに何が最善かということを判断するのは難しい。個人は世の中のすべての問題について知っているわけでもないし、必ず正しい判断ができるという保証はない。
だが、これは私の考え方だが、その時点での自分の信条・信念でもって最善を尽くす、それ以外に選択肢はないと思うのである。
極端な例だが、殺人が千年、万年先では罪にならないということになったとしても、現在を生きる人間にはそれは想像不可能なことである。予測がつかないことを前提条件にするわけにはいかない。また、もしも罪状を示す証拠が間違っていたとしても、それは検察側が全責任を負うべきであって、裁判員がそのことにまで深入りして前提条件を付けると、正しい判断は未来永劫にできなくなってしまう。
どんなに悩んでも制度は始まってしまった。ただひとつだけ考慮すべきであったと思う点は、いきなり死刑を判断しなければいけないような事件に適用するのではなく、しばらくはそれ以外の裁判で慣れていく方法もあるのではないかと思う。
あと、これは裁判員制度に関係ないが、世界的に死刑を廃止する趨勢なのだから、終身刑を設けるべきではないか。

2009.05.21:

自民党のある役員が「投票率が低い方がいい」と発言して物議をかもしている。以前から私が言っているように、自民党には民主主義のイロハがわかっていないというか、敵視さえする体質が根本的にある。
だからこそ改憲案の中に基本的人権を制限することも含めているのである。党利党略と同時に国民蔑視さえもうかがえる発言、この党に未来を託すわけにはいかない。

2009.05.20:

どうも神戸、大阪の人間はいわれのない差別を受けている気がする。すべての人間が感染者でもないのに、できるなら近寄って欲しくないという雰囲気である。
息子は京都の会社に勤めているのだが、座る場所を移動させられたらしい。これはやり過ぎだ!

2009.05.18:

感染者が爆発的に増えて(というか見つかって)、あっという間に3桁になった。
行政の決定で今朝の通勤電車には高校生は一人もいない。変わりにマスクだらけの沈んだ顔をした社会人ばかりである。
出社したら社内メールで通達がいくつも出され、結局マスクが配られることになった。来客の時とか通勤にはマスクを付けろという指令である。
感染拡大を防ぐためであるが、いつ止まるのだろうか。それと感染源が特定できない。現時点でわかっているのは高校のバレーボールの交流試合で次々と感染が広がったことだが、ではその元は?と問われても答えが出ないようである。しかも大阪での感染拡大と神戸のものの感染源は同じなのか、別々か、これもわからない。
そうなると投網を掛けるようにしてウィルスが外へ拡散することを防ぐしかない。そういう意味では通常のインフルエンザの流行と変わらないと言えるのだが、抗体がない、ワクチンもない状態では投網の内部も感染者だらけになってしまう。我々も悩ましいが、行政も苦悩の日々が続く。

2009.05.17:

新型インフルエンザの感染拡大は高校生を中心に爆発的に起こっているようだ。どうもこの若年層に発症が多いことはWHOも認めているのだが、原因は何だろうか?
今日は雨だったこともあって、日曜も開いている近所のスーパーにわずかの食材を買いに行っただけで、世間の人出はどうなっているのかわからないままだった。スーパーは夫婦で経営しているのだが、奥さんの方はマスクをしていた。
明日私が出勤したら何を言われるのだろうか?

2009.05.16:

大変なことになったものだ。
自宅のある東神戸で国内初の新型インフルエンザウィルス患者が見つかった。昼の時点では商店街の賑やかさはいつもと変わらなかったが、明日はどうなるかわからない。
実は先週いつもの通院で主治医と話した際、「発症例が見つかっていないだけで、もうウィルスはかなり国内に回っていると思った方がいいでしょう」 という発言があったのである。これまで患者が出なかったので伏せていたのだが、遂に出たので公表する。それにしてもまさか地元が初めての例になるとは思わなかった。厚労省をはじめ、専門家は既に予想していたと思う。ただ、そんな発言を先走ってするわけにはいかないから、ずっと黙っていたのは間違いない。
今後あちこちで火の手が上るかもしれないが、冷静に対応するしかない。新型なので抗体を持っている人は皆無なのだが、今のところ毒性が弱いようなので治療さえ早ければ大量の死者が発生することはあるまい。

2009.05.14:

「新・のぞみシステム」の話はそちらのコーナーに譲るとして、今朝は妙に涼しかった。
ここ数日初夏を思わせる暑さだっただけに、吸い込む空気がさわやかな感じがした。ただ、会社からの帰り道は北風を正面から受けることになって非常に歩きにくかった。今の季節にはちょっと珍しい突風である。
民主党の小沢代表が突然辞任して、党内に嵐が吹いたごとくである。もっとも、党外から見れば西松建設の問題は棚上げされたままのただのコップの中の嵐にしか過ぎないのだが。

2009.05.12:

昨日Windows7のことを書いたら、今日のニュースはその話でもちきりとなった。Microsoftは今年末までに正式版をリリースすると宣言したのである。
ということはVistaは評判の悪い失敗作と認めたことになる。新作の販売開始を早めたということは、よっぽどのことだったのだろう。

2009.05.11:

職場で、自宅PCを買い換えたという人の話を聞いた。OSは何かと聞いたらVistaだった。確かに大手家電店の店頭にはVistaしか置いてない。で、「来年には"7"が出るよ」と言ったら口をポカンと開けていた。
この話を聞いていた隣の男、「ああ、Vistaは遅いとの噂だからね」とダメ押しした。「だったら店も言えばいいのに」とはご本人。
「それはないでしょ。だって店にしたら来年に新製品が出ることを喋ってしまったら、Vistaが売れなくなるもの」
ということでこの話は終了。世間には知らずにVistaを買う人がまだまだ絶えない。

2009.05.10:

この週末は晴天でしかも気温が高い。真夏のように湿度は高くないが、薄いジャケットでさえ脱がないと少し汗ばむ。
友人からチェックを頼まれたHDの診断をやった。
結果は×。回転はしているがディスクとしての認識をしないのである。たぶん基板だろう。しかし驚いたのはPC本体はWindows98とのこと。世の中ににはまだ残っているのだろうが、セキュリティーアップデートもやらなくなったので、ネットへの接続は危ない。加えてウィルス対策ソフトも当時のバージョンはデータの更新はしていないからさらに危険。
昔はオフラインで使うことが多かったので問題にはならなかったが、ネット接続が常識となった今では、知らずに古いPCをそのまま使い続けることはやめるに越したことはない。

2009.05.09:

血圧は相変わらず高いまま。先月から薬の種類を増やしたのだが、わずかに最高血圧が下がったような気がするだけで、効果が出た気がしない。
それはともかく、血圧が高いまま放置すると脳梗塞のリスクが高くなるので、主治医の指示で血栓の主な発生源である頚動脈のエコーを撮った。
結果は、血管壁にコレステロールが溜まっているものの今すぐにはがれる可能性は低いとのことだった。デコボコした溜まり方でなく、血管に沿って滑らかな壁が形成されており、乱流による衝撃ではがれる可能性は低いそうだ。但し年齢からするとコレステロールの層はやや厚いとのこと。血液中のコレステロールは正常値だが、数十年に亘る高血糖で沈着が進んでいるのである。
しかし、もし壁がはがれて血栓が脳内の毛細血管で詰まったら一巻の終わりである。もちろんそうならないことを祈るばかりだが。

2009.05.08:

月初めが連休だったので、今日が4月分データの処理日。朝から昨夜抽出されたデータのチェック&集計を行った。
年度末に情シスのチョンボで転送から抜けたデータも今月でリカバーされたことが判明。まずはめでたしめでたし。
とはいうものの、実は検収入力をやっている職場で入力漏れが発生したようで、誰かが電話で怒鳴っていたのが聞こえた。こういう場合、後が恐ろしいので聞かないようにしている。
その一方、私はシステムの関係で経理から濡れ衣を着せられそうになった。実は前年度で終わったジョブ番号を使って間接費を入力したヤツがいて、その番号を禁止しなかったのはお前が悪いというクレームが来たのである。
冗談ではない、その番号は実は経理から自動的に転送されてきて「のぞみシステム」では手を加えられないのである。よって使用禁止のフラグが飛んでこなかったので、入力した人間が知らずに使ってしまったのである。
そうでなくても昔から経理の人間はシステムの仕様とか、データ転送の仕掛けを知らなさ過ぎる。ということでこの件は経理に逆襲しておしまいとなった。

2009.05.06:

息子のことでちょっと悩ましいことがある。
簡単に言うと「ひとり立ちという意味がまったくわかっていない」のである。
彼が初任給を貰う前、私は「家にいくらかの金を入れろ」と要求しておいた。もちろん大した金額にはならないとは思っていたし、光熱費にも満たないのは百も承知だった。
しかし今日、自分で部屋の片付けもしない、洗濯もしない、ましてや食事の後片付けも手伝わない、そして初任給で私にプレゼントをする(これはさすがに期待していなかった)こともないし、私が生活費を要求したことももまったく覚えていなかったことがわかった。
つまり「自立」という概念そのものが彼の頭の中には形成されていないのである。これには正直参った。小学生の頃から「いずれ親はいなくなるからお前一人で生きていくのだぞ」と何度も言い聞かせていたつもりだったが、まったく効果がなかったのである。どうしてだろうか?
これは親の責任ということもあるが、今の若者の生活環境には「食うに困る」ということが存在しないのである。別に甘やかしたつもりはないが、かといって意図的に貧乏暮らしをするわけにもいかないのが親としては辛いところである。
私自身は三男坊だったから、いつまでも親に頼れないということが自然に身についたが、息子は一人っ子でこういう経験はない。ここは思い切って「出て行け」と宣告して自活させるのがベストだが、現在の勤務場所が京都だから中途半端すぎる。入社した時点では東京勤務もあり得たが、それもなくなって彼は安心しきっている。
いかにすべきか、親の苦悩は当分続く。

2009.05.05:

「こどもの日」ということでふと思い出したのが、オヤジが吸っていたタバコのこと。
私のいちばん古い記憶では「ひかり」。その次が「ゴールデンバット」。安物タバコの代表格である。やがては「しんせい」になっていった。「しんせい」の時代は非常に長かった。そのあたりから先は私が実家を離れたので良く知らない。
今の若い人はこんなタバコの銘柄を聞いてもピンとこないだろう。もっとわからない話をすると、当時はまだ刻みタバコを売っていて、祖母が「みのり」とか「ききょう」を吸っていた。刻みタバコだからもちろんキセルを使う。
ああ、「キセル」ももはや死語だ。「キセル乗車」などと言っても想像すらできない人がいるはず。
ということで、私の昔話はやがて時代劇の範疇になっていく。

2009.05.03:

今日は憲法記念日だが、改めて私の主張をここで繰り返すことはしない。
唯一喜ばしいことと言えば、未だ憲法改悪は実現されていないこと、そしてその前提となる「憲法審査会」は、改憲勢力が憲法記念日までには作りたいとしていたが、実現しなかったことである。だが油断はならない。国民が気を緩めれば必ずや攻撃を仕掛けてくるだろうからである。

2009.05.02:

今日は連休2日目。休みに入ってから洗濯、買物などでドタバタしていたら疲れて早寝してしまった。しかし早起きはいつもと変わらず。
今年は1日からの6連休。替わりに29日は出勤日。ということだが出かける予定は一切なし。相変わらず家事に追われるGWである。