悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
09.04
2009.04.29:
メキシコが発生源と考えられる豚インフルエンザが広がりつつある。WHOの主導の下、各国ともに感染の広がりを食い止めようと懸命に努力している。何とか押さえ込むことができればいいが・・・
それにしても、疫病が流行するパターンは昔と随分変わったものだ。中世ヨーロッパでは大流行で人口の半分が死んだこともあったそうだ。今は消毒や薬の発達で防御手段がいくらでもあるが、代わりに交通手段の発達で感染速度がものすごく速い。そしてもう一つの問題は膨大な情報の中に「ガセネタ」とか誤った解釈が混じることである。
ネット仲間で食品関連の会社にいる男からこんな話を聞いた。某生協から問い合わせがあって、メキシコ産の原材料を使っているかどうかのやりとりで、「果物にメキシコ産のものがある」と答えたら、「殺菌温度は?」「養豚場から遠いか?」と聞かれたそうだ。
豚インフルエンザウィルスが何で果物に感染するのか? そういう研究成果があったら教えてほしいものだ。
2009.04.27:
何とか熱は下がったが、相変わらず鼻水はたくさん出る。鼻炎薬を飲むが止めるとまた出てくる。
元来のアレルギー性鼻炎で、しかも花粉症と関係なしに、ひっきりなしに鼻水が出て喉を刺激するのである。
点鼻薬も効果はあるが、これも切れると元に戻る。あまり点鼻薬を連続して使うとまずいと注意書きに書いてあるが、そんなことは気にしていられない。本当は耳鼻科で根本的治療を受ければいいのだが、歯医者と同じで連続して通うのが困難。通勤時間が長いので夕方にはいけないのである。
2009.04.26:
自民・民主両党が馬鹿馬鹿しい話を論議している。例の「世襲」問題である。まともな民主主義ならほとんど問題にはならない。
確かに、親の教育がしっかりしていてかつ優れた政治信念を持っているならば、子供がそれを見習って政治活動に熱心ということはあり得るだろう。だが今の両党の議論は、2世、3世議員が他の候補者よりも有利になっていることへの対立候補の嫉妬でしかない。
特に地方の場合、地元ボス出身が多いのでその利権が絡んで誰が跡を継ぐかで選挙結果が決まることが多い。時として相続権争いとなって家族同士が対立することもある。
これは政策の違いによる争いでもなく、民主主義とは何の関係もない利権争奪戦でしかない。こんな低レベルの話をマニフェストに載せることまで要求する神経は、カネも力も持たない庶民にはまったく理解できない。
2009.04.23:
喉を痛めて熱を出し、へばっている。
私の場合、血糖値が高いので炎症を起こすと非常に治りにくい。細菌にとっては栄養価が高いので居心地がいいのである。
だから薬を飲んでも、今もって熱がなかなか下がらないのである。こういう時は自分の体が恨めしい。
2009.04.20:
今年度の更改PCがやってきた。今年度からはすべてデスクトップ。今後ノートPCはモバイル専用を除いて原則的に導入禁止となる。自宅などに持ち帰ることができないようにするためである。
考えたら、最近はどこの会社の規則でも自宅に持ち帰るなというところが多くなった。持ち帰って「風呂敷残業」ならぬ「モバイル残業」をやり、そこにWinnyをインストールしてそこから情報漏えいというケースが後を絶たない。こういうルール破りを防ぐには最初からノートにしなければいい、という発想である。
残念ながらWinnyに対する誘惑は減らない。会社での教育が手薄なこともあるし、学生時代に味をしめ、トラブルもなかったことが安易な発想を生んでいることもあろう。ということは学生時代からセキュリティー教育が甘いということになるのだろうか。
2009.04.19:
高血圧が治らない。今月から薬の種類をひとつ増やしたが効果はなし。
来月は頚動脈のエコーを撮るという。これは多くの脳梗塞の原因が頚動脈で作られた血栓がはがれて脳に運ばれ、詰まるということからである。
エコーは今度で3回目。1回目は肝臓(脂肪肝のチェック)、2回目は心臓だった。
さて何が出るかお楽しみ??
2009.04.18:
桜の花が散って、次は家の前の道路の中央分離帯にあるツツジの植え込みが一斉に色づいた。赤、白、ピンクの花びらが開いて壮観である。いよいよ寒さから脱却した感じがする。
ファンヒータももちろん片付けたし、台所の窓を開けっぱなしにしていても冷たい風は来ない。この週末は春の陽気に包まれて過ごす。
2009.04.16:
ついに「定額給付金」という名の「毒入り饅頭」が銀行口座に振り込まれた。私が12,000円、息子は20,000円。両方とも私の口座に入ったが、息子の分はネットから彼の口座に移し変えた。
そしていよいよ「消費税」という本当の毒が「追加経済対策」の後にやってくる。この「追加経済対策」も庶民を欺くものだが、そのことは後日触れるとして、受け取った金はそのまま眠るだろう。とにかくこれといった使い道はないのだから。心配しなくてもそれ以上の税負担がいずれやってくるのだ。
2009.04.13:
下請企業へのアンケートで、サポート役を仰せつかっているのだが、今日は不思議な問い合わせがあった。
声の主はオバチャンっぽい。そしてアンケート依頼のメールを貰ったがどうしたらいいかわからないというものであった。どうやらPCにも疎いようだ。話の中で理解不能だったのが、メールに添付したアンケート記入用Excelファイルを「出した」けれどどうしたいいのかという質問。「出した」というのは何のことか、こちらとしては???だから、「出した」とは何を意味するのか繰り返し聞いても「出した」は「出した」という答えばかりで押問答。そのうち気付いたのはプリンター。「印刷したのですか」と聞くとやっと「そうです」と返ってきた。とても日本語とは思えない。
でも印刷してどうするつもりだったのか、それを聞いても「さあ・・・」。これでは何をするつもりだったのかさえ判らない。
どうしようもないから「PCに詳しい人にメールを読んでもらって対処してください」と終えるしかなかった。もちろん「何かあればいつでも電話ください」と付け加えておいたが、相手の会社もこんな程度の人のメールアドレスをこちらに連絡してくるなど、ちょっと誠実さに欠けるのではないか。
2009.04.12:
北朝鮮のロケット発射問題、国連安保理事会での取り扱いが注目されていたが、結局「議長声明」ということで決着しそうだ。
日本は約束違反の「決議」を求めて、特にアメリカに執拗にアプローチしていたが、アメリカは日本以外の国との妥協を重視して議長声明に傾いたのである。
ここには日本外交の最大の弱点である、「アメリカべったり」が見事に表現されている。
中国やロシアが難色を示している中で、直接交渉して妥協点を探ることはせず、アメリカ頼みにするから最後には袖にされて恥をかくのである。アメリカが最後には我が身が大事となるのは最初からわかっていたはず。だったら最初からうまく立ち回ればいいのだが、そういう訓練ができていないから最後は頭を掻きながら渋々他国の後をコソコソ付いていくしかなくなるのである。
世界中から馬鹿にされるしかない日本の外交、早く転換しないとますます孤立する。
2009.04.09:
息子が会社に入ってから1週間を過ぎたが、彼は生き生きとした目で帰宅してくる。
研修でボロクソ(学生上がりだから一人前であるわけがない)に言われながらも、いかにも楽しそうな顔をして、私にその日の出来事を話してくれる。
これから何があるかも知れない、そんな新しい人生の始まりでいきなり会社からきびしい訓練を受けてくじける若者が少なくない中、平然とした顔をしている息子は大物かもしれない(笑)
冗談はともかく、父親として子供が腐った顔をして「ボク、だめなのかなあ・・・」と沈んでいる姿を、今のところ見なくて済んでいるのはラッキーとしか言いようがない。
2009.04.08:
今週に入って晴天が続き、道端や民家の桜が満開となっている。
そうした朝の通勤電車に新入生が混じり始めた。身の置き所がわからなくて車内でおどおどしている姿は毎年のことである。
気温の急上昇で、私はパッチを脱ぎ、セーターからベストへ、ジャンパーも厚手から薄手へ、一気の「脱皮」である。
六甲の山でもイノシシがそろそろ目を覚ましただろう。
2009.04.07:
決算の資料データ作成が終わったら、次は2008年度の各種統計データ作り。
受注から売り上げまで、やれ材料費だの人件費だの、一人当たりの生産高などと分析を頼まれることが多い。
分析の条件が一義的であるならばそれほど問題にはならない。しかし一番厄介なパターンは「半角・全角混在」、「ウソ」である。例えば「ロープ」と「ロープ」のように人によって文字が違う品物、それから材料コードというのがあって、ロープならば"527"であるが、これを面倒だからと"5ZZ"という「その他」の番号を割り当てるヤツがいるのである。これでは正しい統計は取れない。
しかし最大の難物はある管理職だった。
品名にも記述されない、またコードも存在しない「賃加工」という外注費を出せというのである。定義そのものが抽出できない条件だから断ったら、「適当に見繕ってくれ」と言い出した。だったらアンタが具体的条件を決めてくれと言ったらさすがに黙った。ザマーミロ。
2009.04.05:
結局北朝鮮のロケットは発射された。
それにしても日本政府は「人工衛星」かどうかは関係なしに「打ち落とすぞ」という示威行動を一貫して続けた。アメリカは一応警戒態勢を取ったが、極めて冷静だった。それと比較すると日本政府、またマスコミも異常である。しかも誤報まで出して世界に恥を晒した。
現在の世界情勢の中で、軍事力をこれ見よがしに見せ付けようとする行為はいかがなものか。ソマリアへの自衛艦派遣といい、「軍事力は必要だ、海外への軍隊派遣も必要だ」として憲法改悪への地ならしをしようという意図が丸見えだけに、背筋に冷たいものが走る。
以前の日朝合意で「話し合いで解決」を決めたことを自ら破るような動きは、何の役にも立たないし、国内を納得させることもできない。
2009.04.02:
決算で資料データを出力するのに忙しかった。内部統制とか資産評価の厳格化のため、いつもよりファイルが何種類か増えて手間取った。
しかも昨日から人事異動でオッチャンが一人入ってきたため、彼のPCの設定まで加わった。困ったことに彼は持ってきたPCにいきなりLANケーブルをつなぎ、起動し始めたので慌てて止める始末。
以前とセグメントが違うのに、IPアドレスを変えずしてどうやって外に出るんじゃ!!(-_-メ;)
2009.04.01:
今日から新年度。息子は緊張のあまりの腹痛(以前からそうだった)に耐えながらもいよいよ社会人1年生を迎えた。
まずは順調な滑り出し、かと思ったら思わぬことが・・・
私が下りのJRに乗っていた途中6時35分頃、須磨駅の手前で急ブレーキがかかった。間もなくアナウンスがあり、「ただいまこの電車で人身事故がありました」ときた。駅の間だからドアも開かないまま1時間近く車内に閉じ込められてしまった。仕方なく会社に電話して「遅刻します!」と宣言。
と同時に息子もアウトではないかと気になったのである。
帰宅してから息子に聞くと、やはり予想は当たっていた。息子は上りなのだが、6時45分頃に電車に乗ろうとしたが既に上下線とも運転取りやめ。結局彼も20分の遅刻。会社も事故のことは知っていて「しゃあないなぁ」ということで落ち着いたそうだ。
何年か前、垂水駅構内でやはり私の乗っていた電車で「人身事故」(最近飛び込みのことをこう呼ぶようになった)を経験したが、今回はよりによって新年度初日。しかし飛び込んだ本人はそんなことを気にも留めなかっただろう。ひたすら目標である自殺の名所のことしか頭になかったに違いない。