悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

09.03


2009.03.31:

ディスプレイの電源スイッチが壊れてしまった。押しボタンの部分が内側に陥没して戻らなくなったのである。結果電源が入りっぱなし。逆でなくてよかったのではあるが。
この程度で買い換えるのはアホらしいので、外出時や寝る前は電源プラグを抜いて対処している。
さて、こんな状態がいつまで続くやら。いずれは買い換える必要が出てくるとは思うが、それまではプラグを抜く面倒くささとの我慢比べである。

2009.03.30:

決算を控えてちょっと仕事が忙しい。とはいっても家事があるので残業はできない。だから昼間は必死で働く「5時まで男」にならざるを得ない。
そして私の仕事とは別に、息子の新生活の準備にも気を使う。息子は元来がズボラにできているから、抜け穴だらけである。例えば、「誓約書」を書くのに保証人の印が必要なのだが、前日に私に言えばよいと思っていたらしく、私は唖然とした。幸い保証人は私一人だけでよかったものの、もし二人を要求されていたらと思うとぞっとする。息子は保証人の数をまったく気にしていなかったのである。
こういう物事を先送りして期限ぎりぎりまで放置しておく癖はヨメハンゆずり。ちょっと頭が痛い。

2009.03.29:

近所の桜の花が少しづつピンクの花びらを開くようになってきた。いよいよ本格的花見のシーズンである。
職場の花見は今週末。残念だが私はスケジュールが入っていて参加できそうにない。

2009.03.27:

小沢民主党代表の会見を聞いていると、いかに歯切れが悪いかよくわかる。
秘書のことには触れず、「民主主義」という言葉だけ連発する。しかし一番肝心なのは西松建設からの献金の実態がどうだったかなのであり、秘書の監督責任をどう取るのかである。
一方で企業献金の禁止を言いながら、これまでの自分自身の献金の実態を言わないのは卑怯である。
今回の事件では自民党も無縁でないことがわかったが、事件発覚以降、自民・民主両党が互いにののしりあっていた国会運営は、途端にスムースになった。一応反対はするが、審議をさっさと片付けて採決してしまうという構図は、両党がいかに企業献金にまみれているが故に、「互いにヤバいところは触れないでおこう」という構図が丸見えである。
ここには戦後続いてきた保守政治の根本的体質が示されている。

2009.03.26:

本社主導で進められている下請会社のDBだが、各社の担当者名と連絡用メールアドレスを入手するのに数ヶ月かかってやっと終了した。何しろ私が主務で担当し、それを課内のメンバーで手分けしてもトータル1000社以上。
すぐに回答をくれるところはいいが、社長兼小使の個人企業でしょっちゅう外に出ているところだとなかなかつかまらない。FAXを入れてもまったく返事が来ない。仕方がないので携帯電話で催促。そしてもっと問題なのは事務所にはネット接続できるPCがないので、添付ファイルを送れないところ。それにWindows98+IE5.5をまだ使っていて、本社が出す掲示板が見えないところ。
いずれも下請法で「強制はダメ」となっているから、新しくPCを買ってもらうことを頼むこともできない。
世の中千差万別とはわかっていたが、さて、実際に聞いてみて、本当に色々な会社があるものだと思った。

2009.03.24:

20日の阪神−山陽のダイヤ改正で、ちょっと大変なことになった。
出勤時はそれほど影響はないが、退勤時が大変で、会社のバスと電車の接続がうまくいかなくて今までよりも15分遅れることが判明した。
そこで15分をリカバーしようとバスに乗らずに歩いて駅に行くことをトライしたところ、ぎりぎりで間に合うことがわかった。しかしそのためには仕事を定時で終えてから脱兎のごとく会社を出なければならない。
何とか頑張ってみるつもりだが、いつまで続くやら、かなり辛い日々になりそうだ。

2009.03.23:

うちの息子はともかく、今は卒業式のシーズン。今日も女子大生が羽織袴姿で駅の中を闊歩していた。
あの矢絣は戦前のものだと思っていたが、いつごろからか女子大生の定番になった。しかも最近は花柄が混じっていて、地味な感じは少しもない。それに対して男子学生は代わり映えしない。特にダサイ角帽は変化がないし、そもそもかぶっている学生はまずもって見かけない。
さて、これで一つの学年が終わり、もうすぐ新学期の準備が始まる。
通勤電車の中はわずかの間だけだが静かになる。

2009.03.22:

3連休が終わったが、私は連日友人のPCサポートに追われてドタバタ。言っておくがすべて無料である。いくらかサービス料を取っても不思議はないが、給料を貰っていながらの副業は社則違反だし、何となくセコい感じがする。菓子折りくらいなら受け取ることもあるが。
さて、我が家にも「定額給付金」の案内が来た。私は12,000円で息子は20,000円。息子にどうするか聞いたら預かっておいてくれとのこと。
そして高速道路料金の最大1000円も始まった。お陰で渋滞がひどくなったと聞く。しかしこの制度、ETCを使うことが条件だからメーカーの受注が増えることが目論みとして含まれていることは明らか。
ただ、このような割引制度が本当に効果があるのか若干の疑問がある。それは高速道路の利用が増える反面、鉄道やフェリーの利用が減ることで、最終的に差し引きゼロでは経済効果はまったくない。そういうリスクがあることを政府は知ってか知らずか、口をつぐんだままである。

2009.03.19:

小沢民主党代表が企業・団体献金の禁止を打ち出した。発言を単独で見る限りではうなずける。しかし本気で実行するならば、まず今回の秘書逮捕の原因を明らかにし、また自ら率先して献金拒否を実行すべきである。法律改正の前にでもできることである。
何度も言うが企業は目的なしに政治献金はしない。献金と賄賂の境界は存在しないのである。
たまたまYahooのアンケートを見たが、政治献金は党費、個人献金、政党助成金とすべきという声が最も多い。個人的には政党助成金に異論はあるが、企業・団体献金を容認する意見はごくわずかである。
国民はやはり見るべきところを見ている。

2009.03.17:

ウチの会社でも3月末を機に大量の派遣切りが行われる。ある工場では最低でも100人。直接ではないが自動車関連の製品を作っているところである。
今の派遣社員の大きな特徴は、雇用保険から漏れていること、失業即住む家がなくなることである。
派遣切りになった人達は「自殺か餓死かホームレスか刑務所か」の最悪の4択しかないと言われる状態にある。
その一方で、大企業の内部留保は腐るほどある。これは経営側が言う「貯金」などではない。さらなる儲け話がないために行き場のなくなった「死に金」である。だから社員に渡すための金ではないと出し渋っているのである。
ところが実際は、今日アメリカでの話のようにAIGが政府の援助を受けながら幹部には巨額のボーナスを出すという、とんでもない話が出ているのである。
こういう猛烈な落差があるから、「蟹工船」という戦前の非人間的な労働環境を描いた本が若者に読まれるのである。

2009.03.15:

友人HPの手伝いをしていて、ずっと困っていたことがあったのだが、遂に私も我慢の限度が来たので一発かますことにした。
問題は関係資料を入れている自宅サーバーへファイルをアップロードする時にファイル名に全角文字を使わないという原則である。
過去何度も破られ、その都度警告してきたが、この原則がないがしろにされている現状、しかも全角文字が見えているケースが多いことを考慮して、今後この制限を設けないこととした。
使っているサーバーソフトはWar-ftpdというアメリカ製フリーソフトなのだが、多くの場合全角文字が入っていても見えてしまう。それが災いして全角文字を使う人があまりに多いのである。
仕方がないので原則許可としたが、もしもファイルが見えない場合はアップロードした人の責任ということにした。インターネットサーバーは世界中から閲覧できることを前提としているために、半角アルファベットのみで動作する仕様になっており、全角が見えているのは単なる偶然でしかない。普段全角文字に慣れきっている日本人には世界共通ということの理解が非常に困難なのである。

2009.03.13:

今日で東京発着の「はやぶさ・富士」が廃止となった。これで伝統のブルートレインはすべて消える。
私は大阪発着のものに数回乗ったきりだが、子供の頃から親しまれていた列車が消えることに、時代の流れを感じる。新幹線の0系が消えたこともそうだが。
もちろん、あるひとつのものの存在が未来永劫続くということは常識としては考えられない。しかしその切り替わりの時代に自分が遭遇していること、しかも自分自身が第一線から退くことがそう遠くないことを考えれば、感傷はますます強くなる。
先日の海外現地の同窓会と合わせて、ひとつの時代が過ぎ去るイベントは、まだこれからも続きそうだ。

2009.03.12:

そろそろ息子の入社準備のために買物をせねばならない。そのために、まず息子に買物のリストを作らせた。
まず自分で考えることが大切で、親が仕切ると自主性が失われる。出来上がったものを見ると、やはり筋違いのものが散見される。でもこれを元に話し合いをしてリストを完成し、そしてどこで、どういう順序で店を回るかも決めるのである。
この週末は買物に追われるだろう。

2009.03.10:

不正な企業献金が相変わらず自民、民主両党を汚染している。いずれにせよ、企業団体献金は一切禁止すべきであって、「資金管理団体」などという抜け道も塞ぐべきだ。
そもそも、選挙権は個人にあって企業にはない。これは民主主義の根幹だ。企業・団体献金は政治をゆがめる。企業の側から見ても、政治献金を企業の利益のために使うのは当たり前で、もし役に立たない出費をすればそれは背任になる。
税金の中から「助成金」をむしり取り、なおかつ企業献金というあぶく銭を手にして、毎夜料亭とかホテルで贅沢な飲食をする人間が庶民のことを考えるなど、到底不可能だ。

2009.03.08:

息子が卒業したので教育費がかからなくなり、家計がずいぶん楽になった。かつ、4月からは息子から食費を入れさせようと思っている。
まあ、それよりも先に給料の使い方を教えねばならないが。
家計といってもそれほど難しいことはない。基本的に「引き算方式」で決めればいいのである。まず、家賃、水道・光熱費、通信費、交通費(定期代を月割りにする)を差し引く。その後貯蓄分を引いて、残りを食費+小遣いとするのである。
これらを家計簿に予算として振り分け、出費があるごとに書き込んで残りがいくらあるかをモニタしていくのである。但し、予算は厳密に守らなくてもいい。気にし始めたらきりがない。年間で帳尻が合っていればそれでよしとするのである。
さて、「定額給付金」が決まったが、生活を変えるわけでもないし、どこか旅行に行く計画もない。だから貯蓄に回るだけである。TVなどでは貰ってうれしいというインタビューだけが流されるが、世論誘導の報道には冷ややかな目をするしかない。

2009.03.06:

先月末に開いた海外現地の同窓会、やっとデジカメ画像が届いた。カメラマンは70歳。焼き付けた写真はすぐに郵送で届いたが、会員専用HPに掲載する画像がなかなか送られてこない。
メールでやりとりしてやっと今日送られてきたが、何故遅くなったかというと、画像ファイルをメールで送るのに、複数ファイルの送り方がわからなかったという。
そもそもメールにファイルを添付するのが初めてなら、複数ファイルなのでまったく自信がなかったという。
それでもちゃんとメールは送られてきた。さすがに老人とはいえ、昔は横文字を縦横に駆使し、人の上に立つ人間だっただけに、新しいことにもチャレンジして成功させる根性は大したものである。
世の中にはこういう人もいるのだ。さすが私の先輩である。

2009.03.04:

小沢民主党代表の秘書が不正な政治献金の疑いで逮捕されたが、いつも思うのは自民党も民主党もその根は変わらぬということだ。
元をただせば民主党は自民党の不満分子を軸に、旧社会党・民社党の右派勢力が合体したもの。だから自民党と同じく企業献金は大歓迎なのである。
しかも外交でも日米安保を絶対視することは同じ。だからこそクリントン国務長官が訪日したときに小沢氏に会ったのである。「政権交代になっても安保は変わらぬ」という約束をしたのは疑いない。
民主党はさかんに自民党との違いを強調するが、良く聞いていると同じことを言っていると思うときがしばしば。特に消費税増税については、今は口を閉ざしているが、民主党は以前から「社会保障の財源は消費税」という路線である。
マスコミも一緒になって「2大政党制」キャンペーンをやり、違いがないことをごまかそうとするが、それは時として今回のような事件で化けの皮がはがれる。昨年は「大連立」で露呈した。アメリカの共和党と民主党の違いも同じことで、軍事力を世界に誇示することはどちらも同じなのだ。

2009.03.02:

庶民の気持ちがまったく理解できない男、それは麻生首相だ。
例の「定額給付金」を今頃になって「受け取る」と言い出す始末。国民にとってはどうでもいい(厳密には「効果がほとんどない」)金だし、目的が票集めなのだから、どんなに叫んでも皆そっぽを向いているのである。それをスピーカーでがなりたてても迷惑なだけだ。
本当に国民のためになるのだったら、所得税減税とか消費税の税率を下げたらいいのである。しかし彼は逆に消費税増税にあくまで固執している。誰もが見抜いている「毒入り饅頭」を、「これはうまいのだから私が手本を見せよう」と実演してみせても、金持ちの彼にとっては毒の効果はほとんどないが、庶民には猛毒なのだ。

2009.03.01:

最近のクリントン来日、オバマ・麻生会談を見ているとあることに気付く。
何かというと、アメリカは自国の銀行・大企業の不良債権を買い取り、それを国債に換えて他国に押し付けるという、身勝手な意図である。EUは当然そっぽを向いているし、最大の債権を持っている中国は国内事情があるのでそう簡単にイエスとは言わない。
そうなると、最もアメリカに忠実で債権国第2位の日本が標的になることは明らかで、軍事的支援を含めて「貧乏くじ」の押し付けをやるために、日本との交渉を優先してやっていると思われる。この点ではオバマ政権は従来の対日政策と変わらない。
特に軍事費については明確な約束が日米間でできている。ひとつは駐日米軍のグアム移転で、移転費用に加えてグアム島内の施設整備費にまで日本が負担することが明らかになった。
もうひとつはアフガン支援。給油活動のみならず、アフガニスタンへの直接支援や、タリバン取締りを強化するためのパキスタン政府への間接支援を日本に求める話が水面下で進行しているようだ。これによってアメリカの軍事負担を軽減し、ひいては財政赤字の穴埋めをするという目算である。
こういかたちで日本がアメリカの赤字の面倒を見ることは、痛みをモルヒネでごまかす姑息的手段でしかない。しかも日本国民には激痛が伴う。ドル紙幣を垂れ流すことを止めない限り、病状は良くならない。