悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
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2011.02.28:
NZの地震のこと、中東での激変、国内では国会のことなど色々書きたいことがあるが、毎日のように情勢が変わるので文章がまとまらない。
とはいえ何も書かないでいるともっと書きづらくなるので、ええいままよ!と決断して、リビアのことを書く。
22日にも書いたが、カダフィ大佐の偏狭な論理はあちこちで摩擦を起こすので、一時はアメリカが「テロ支援国家」の烙印を押すこともあった。アメリカの独断も問題だが、彼の挑発的態度が口実を与えている側面もある。そうした態度がリビア国民から見ても褒められたものではないと感じたことは疑いないだろう。
彼のそうしたパーフォーマンスは話題に事欠かない。例えば例の国連総会での演説では国連憲章を投げ捨てることもしたし、私が知る限りでは、外国から輸入したプラントの機器のマニュアルがアラビア語になっていないとして、プラント訪問時にやはり投げ捨てたということも聞いた。実態として、そのプラントはお雇い外人でないと運転できず、外人嫌いの彼が訪問している間は運転室はリビア人だけしかいないのでほぼ無人運転状態。結果として彼が去った1時間後にプラントは自動停止した。
だが、あろうことか今回の反カダフィ運動の鎮圧には外人部隊を使った。何という皮肉だろうか。
2011.02.27:
昨夜は友人を自宅に呼んでミニ宴会。
仕事のこと、家のこと、果ては政治情勢まで、彼も私も喋りまくった。そのせいで息子は食べるものだけ食べて早めに自室に引っ込んだ。
オッサンのダベリには付き合い辛かっただろう。仕方がない。
今朝は少し体にアルコールが残っていたが、朝食を終えた頃にはなくなっていた。
それにしてもポカポカ陽気は続いていて、外出は非常に楽。家でも少しだけベランダの窓を開けてさわやかな空気を少しだけ入れた。
2011.02.25:
ここ数日、3月中旬並みの気温になって、朝の通勤時に帽子をかぶり、肩をすくめて歩くことがなくなった。
もちろん家のファンヒーターは停止中。でもこの週末は寒さが戻る予想なので片付けるには少し早い。
早いものでもうすぐ2月が終り、受験シーズンも最終盤。今朝も駅前で合格を見込んだ賃貸マンションのチラシを配付していた。
昔は文化住宅よりもさらに質の悪い下宿屋が多くあったが、今は室内が綺麗で家賃の高いワンルームマンションが主流。合格しても親にとっては頭が痛い。
2011.02.24:
ニュージーランドの地震は予想以上の被害と犠牲者が出た模様。
マグニチュードは6.3にもかかわらず、阪神大震災でも見られたような周期の長い揺れが原因と言われる。クライストチャーチの中心にある古い建物は壊滅的な被害を受けたようだ。
そして語学研修に訪れていた少なくない日本人も被災した。まだ犠牲者とは確認されていないが、行方不明の人達がいる。
日本を含む各国の救援隊が入って救出活動を続けているが、生存している可能性は被災後72時間を超えると絶望的になるので作業が急がれる。
2011.02.22:
リビアではただならぬ事態になったようだ。丸腰の民衆に対して戦闘機からの攻撃を加えるなどをカダフィ大佐が命じたのである。
これに対して国連事務総長を始め、多くの国から非難の声が上がっている。但し、例によって日本政府は何も言わない。
こうした外からの発言のみならず、在外の大使が愛想をつかしたり、戦闘機のパイロットが同胞を攻撃するのは耐えられないとして、マルタに逃げたりもしたようだ。
クーデターで独裁的な国王を追い出したところまでは英雄として支持されたが、その後の独善的、かつ排外的傾向は止まることがなかった。例えば国連総会での演説で制限時間を無視して喋り続けるなどもあった。
私自身も数十年前、数ヶ月リビアに滞在したことがあったが、印象的だったのは、空港の案内放送はすべてアラビア語、出発便の案内表示以外もすべての標識はアラビア語だったことである。
とにかく国民からの支持がなければ彼の存在価値はない。彼は自国を「ジャマヒリヤ」と称してイスラム的民主主義を標榜したが、やはり根本は民主主義である。さすれば彼は一国民ではあっても国の頂点に立つ価値はない。
2011.02.21:
昨日「たまたま今の日本人は大人しくなっているだけで、中東・北アフリカと同じようなデモが発生してもおかしくない」と書いたが、そうなる背景には大手マスコミの姿勢が大きく関わっている。
NHKはともかく、全国紙ならびに新聞系のTVも積極的な政府批判は絶対にやらない。逆に「税制改革をやれ」だの、「アメリカの存在は大きい」だのと言って、国民の声にしり込みする政府をけしかけることもやる。要するに国民の選択肢を意図的に狭めようとするのである。
これに対して最近は地方紙が積極的政府批判をすることが多い。
こういうことになった歴史的経緯を長々と語るわけにはいかないが、大企業化して広告スポンサーに頼る経営、保守政党からの圧力に弱い体質が作られてきたことが挙げられるだろう。
論調の違いは、地方紙や海外の新聞と比較すると良く見える。
2011.02.20:
菅内閣はボロボロ。支持率は2割を切り、小沢支持の造反組まで出ては救いようがない。
すべての根源は鳩山内閣を含めてことごとくマニフェストに反する政策を行ってきたからである。国民の怒りは頂点に達している。たまたま今の日本人は大人しくなっているだけで、中東・来たアフリカと同じようなデモが発生してもおかしくない。70年代までだったらゼネストもあっただろう。
しかも解散の可能性もささやかれている。予算の国会塚もままならいまま解散というのは聞いたことがない。とにかく異常な政治である。
2011.02.19:
昨日は会社を休んで税務署に確定申告(実際は還付申告)。
例年は医療費控除のみで、その場合は申告期間でなくても1月始めから受け付けてくれるのだが、今年は離婚後の寡夫控除や他にも年末調整で漏れたと思われる控除があって、その額の確認のために税務署に相談に行ったのである。
申告期間の初め、それも午前中だったために待ち時間を含めて30分程度で申告書を完成させて終了。今年の還付額は1万円以上となった。息子が昨年夏から肝機能の異常のために病院通いをするようになったためである。
それにしても申告書の準備は国税庁の専用サイトから数値を打ち込むことでできるのだが、領収書の集計などもあって半日近くかかる。
国税庁は最近"e-Tax"という税務署に行かなくてもいい電子申請の宣伝をしているが、評判はすこぶる悪い。事前にICカードを取得し、それを読み取るためのカードリーダーは自費で購入する必要があるからである。
年に一度の税金の申告だけのためにICカードリーダーを買う気にはなれない。PCを使うことさえ億劫な多くの商店街のオッチャン、オバチャンの腰が引けることを国税庁は知るべきだ。
2011.02.17:
以前から気になっていたのだが、ある若手社員の英文メールはいつも、文頭に"Dear"と続けて相手の姓を書く場合の敬称"Mr."または"Ms."を付けずに呼び捨てにしている。
このことについて、彼と別の話を電話でやり取りした際に理由を聞いてみた。
彼の言い分は「相手が女性か男性かわからないため」というものであった。それで私は「姓に対して呼び捨てにもいいとどこかで習ったの?」と聞いたら、そういうことは教えられていないとの回答。
最近の風潮で姓を呼び捨てにしてもいいのかな、とも思ったが、やはりそうではなさそうだ。実際、彼のメールに対しての回答では、相手は日本人の名前が姓と名のどちらが先に来るのかわからないので、呼び捨てにしているのは姓と名の半々であった。
確かに日本人にとって外国人の姓名だけで男女を見分けるのは困難。だが、欧米の人達のように男女の違いをはっきさせる文化を持つ場合は、それなりの知識と経験を要するのである。
以前もこの日記に書いたが、女性の名前に特有の傾向として、最後に"a"が来る場合はほぼ間違いなく女性である。それ以外は経験を積むしかない。会得するには、"Mr."と書いて「私は女よ!」と怒られて知るしかない。
若者よ、失敗を恐れるな。海外との交渉は失敗してナンボ。恐れるあまり非礼な呼び捨てをやる方がよっぽど日本人の評価を下げることになるのだ。
2011.02.16:
恐るべき鳩山元首相の発言が出た。
海兵隊を沖縄に居座らせるのに、日本にとって必要だと発言したことは「方便だった」と明らかにしたのである。つまり嘘と知りつつ辺野古に滑走路を建設させるための屁理屈を並べたと言うことだ。
ということは普天間も不要、辺野古も不要なのにアメリカと無理矢理合意したということになる。まさに沖縄県民のみならず日本国民全部を欺いたということである。
即刻日米合意は破棄すべきである。
また、消費税増税とか法人税減税とか、民主党はこういう虚偽と欺瞞の政治しかできない政党だということがはっきりした。もはや総選挙しかあるまい。
2011.02.15:
またまた仕事でとんでもないハプニング。今日はその火消しで走り回った。
きっかけは「のぞみシステム」から「新のぞみシステム」にデータの移し替えが必要なデータをピックアップしていたとき。
本来は納期が今月末で、「のぞみシステム」のまま完結されるべきものがリストに出てきた。よく見ると私が手配をかけたデータを調達担当者が勝手に5ヶ月先の納期に書き換えていたのである。下請との交渉で無理な納期を指定していたら強制的に変更できる権限を調達担当者は持っているのだが、連絡もなしに5ヶ月延長していたのである。
通常の仕事では、よほどの事情がない限りこのような大幅な延長はあり得ない。
それで調達担当者(若手)を呼び、事情を聞いた。
するとこの担当者は、毎月下請から送られてくる納期確認のためのリストに5ヶ月先の納期が書いてあるのを、疑問も持たずに右へ倣えで「のぞみシステム」の発注データを書き換えたのである。
そこで私は下請の担当者に電話したら、彼も孫請けの会社から聞いた情報を、これまた疑問も持たずに転記していた。つまり関所となるべき人間が、二人そろってその役目を果たしていなかったのである。
しかし私は「しっかりしろ!」と怒鳴りつける気にはならない。ひとつは5ヶ月の納期延長というのを異常と感じるセンスが極めて希薄であるとうのが判ったことと、問題に対する集中力を失わせるような背景、すなわち別の大きなプレッシャーがが彼等の思考を短絡させたということを感じたからである。
私も含めて、人間は時として正常な判断を失うことがある。今回はたまたま紙の上の問題で、下請には3月末納期をキープさせることで収まったが、車の運転とか現場作業だと事故になるようなケースである。
おりしもウチの会社では労災が多く、その原因には慎重であるべき行動の短絡がしばしば見受けられる。
単純には比較できないが、我々の周囲には背中をどやされるようなプレッシャーがいくつも転がっている。
2011.02.13:
この3連休は週に一度の食材の買出し以外は完全にごろ寝。大抵は半日程度でも所用で外出することが多いのだが、今回はゼロ。
そのせいでエジプト政変のニュースを逐一ラジオから耳にすることが出来た。
それはともかく、宮崎県の人達は災難の連続で大変だろう。もちろん3連休返上で火山灰の除去に追われている。
昨年の口蹄疫が治まった次は鳥インフルエンザ。そして追いかけるように霧島・新燃岳の噴火と続いては、気の休まることがない。もちろん経済的打撃も小さくない。
こういうときこそ最大の公的支援が必要だ。災害対策に税金を使うことに反対する国民はいまい。
2011.02.12:
エジプトのサダト大統領が遂に辞任した。辞任するまで粘り強く行動を続けた民衆の勝利である。
チュニジアもそうだったが、見かけは共和制でも、実際は独裁者が支配する体制というのはいずれ崩壊する、そういう定式が証明された。
今回のことで思い出されるのは数十年前のフィリピン。やはりマルコス元大統領が独裁を続けていたのが辞任に追い込まれ、国外逃亡した。
今後のエジプトがどうなるか、それはまだ何とも言えない。だが国民は必ず今回のことを教訓に、新しい時代を作るだろう。
2011.02.11:
昨夜半からの雪で阪神高速はほぼ全滅。
神戸から西は大したことがなかったので、一般道はいつもどおりだった。
それでも並外れの寒さで、朝買物に出かけたときはパッチを穿いているとは思えないほどの冷え込みだった。
買物をしたのは他でもない、おでんの種を買出しに行ったため。3連休でもない限り、おでんを作るのは大変。いつも2日分を作るためだ。
おでんを作るのはさほど難しくない。種はほとんど市販のものである。唯一ダシの作り方だけ間違えなければ良い。それと沸騰させないこと。沸騰させるとダシが濁る。
2011.02.09:
2月になって厳しい寒さがやわらいだのは先に書いたとおり。
それを実感するのは、帰宅してすぐにファンヒーターを入れなくて済むこと。入れるのは食後から寝る前までの間のみで、しかも窓があまり露点しない、つまり外との温度差が少し減ったということである。
最高気温も10度以上になったし、梅の花も開花するようになった。これから数回の寒波はあるだろうが、季節は春に向かった進みつつある。
2011.02.07:
あるドイツのメーカーへメールを打ったら、「ただいま事務所にはおりません」という自動返信が返されてきた。
それは日本の今朝のこと。もちろんドイツは深夜である。仕方がないので夕方に再送した。
これが毎日続くと少し頭にくる。国際取引をやるなら時差の問題は当然考慮されてしかるべきだが、まったくない。
実は私が若い頃も同じような目にあったことがある。前日の夕方にドイツへ「本日中に答えが欲しい」とのFAXを入れたのだが、翌朝出勤しても回答がない。仕方なく夕方に(ということは向こうは朝)電話したら、「今日の夕方(こちらの深夜)に電話する」と言い出した。
こういうことが何度かあって、彼等には時差の概念が非常に薄いということがわかったのである。
いや、日本人の計算能力が優秀過ぎるのかもしれない。
2011.02.06:
大相撲春場所が中止になった。街の声も「中止はやむなし」が大勢なようで、私自身もそう思う。
スポーツ界の中でも大相撲は前近代的体質が強いが、今回の問題は賃金のあり方も含めて、民主主義にふさわしい体制の構築が必要ではないか。
当面は八百長問題の原因の徹底究明と防止策が焦点となるが、これまでの暴力団との付き合いや、「タニマチ」と呼ばれるスポンサー丸抱えの制度、暴力による弟子の支配など、色々な問題が横たわっている。
やはりプロスポーツは観客あってのもの。多くのファンの声を良く聞くこと、閉鎖的な親方制度を民主的な運営に変えることが重要ではないか。
2011.02.04:
私の前任者が残した過去の書類・ファイルがいかに見づらいものであることを以前に書いたが、今日も1年前の仕事でいったん中断していたジョブが復活したので、書類を引きずり出して仕事の経緯を調べていたのだが、またもや彼のファイリングにうんざりすることとなった。
同時に彼の癖というか、ファイリングの思想に原因があることに気付いた。
簡単に言うと、すべてのメールの印刷や個人的メモ書きをすべて突っ込んでいる、いわばファイルを私物化していたのである。これでは他人にわかるわけがない。
例えば初めて付き合うメーカーから、ウチの倉庫の場所や納品手続の問い合わせからそれに対する回答までのすべてのやりとりをファイルしてある。そんなものが設計図や手配指示書、船積書類などの重要書類と一緒に閉じてある。社内のメールのやりとりも、添付してある連絡暑本文のみならず、「送りました」というメッセージも印刷して入れている。
とにかく解決した、質疑が終わったなど、一時的かつ仕事全体に影響しないものまでも入れてあるから、後で他人が見ても、大事な文書がどこにあるかさっぱりわからないのである。
2011.02.03:
会社でOutlookExpressを使っていておかしくなったとの噂を聞いた。漏れ聞くところでは.dbxファイルが2GBを超えていたとのこと。
普通にメールを使っていて2GBを超えるということは、何もせずに数年間しこたまメールを溜めていたということなのだろう。あるいはCADデータをしょっちゅうやりとりしていたのかも知れない。
しかし根本的にはサブフォルダ(新しい.dbxファイル)を作って分散させること、不要なメールは削除−「削除済みアイテム」フォルダを空にする−フォルダの最適化で身軽にすることである。
特に大きな添付ファイルがある場合はファイルをどこかに保存して、メールそのものを削除するのが望ましい。どうせ本文には「送りましたので見てください」程度のことしか書いていないのだから。
私の場合は仕事柄決算を区切りにすることが多いので、ジョブ番号ごとにフォルダを作って、決算後1年間くらいにフォルダ丸ごと消去する。
こうしておけばOutlookExpressの.dbxファイルが入っているフォルダ全体でも最大でも数百MB。
ハードディスクと言えども容量は有限。印刷を極力減らすことと同時にディスクスペースも無駄遣いを押さえることが重要に思う。
2011.02.02:
今日は「原産地証明」の書き方について「乙仲」の人から色々教わった。
「原産地証明」というのはその国で作られた物であることを証明する準公式な書類で、所定の書式に輸出者が必要なことを書いた申請書をその国の商工会議所が証明するものである。外国産の粗悪品を混ぜて輸出することを防ぐのが目的である。
「乙仲」とは海運貨物取扱業者(海貨業者)の通称である。「乙仲」の呼び方は、戦前の海運組合法(1939年)で、定期船貨物の取次をする仲介業者を乙種仲立業(乙仲)、不定期船貨物の取次ぎをする仲介業者を甲種仲立業(甲仲)と分類していたことに由来する。(Wikipediaによる)
この原産地証明、ウチの会社はその取得を乙仲に委託しているのだが、その書き方について、私が作った原稿に不備があって指摘されたのである。
私がこの書類を作るのは初めてで、過去の例を真似て作ったのがいけなかった。他の船積書類、INVOICEやPACKING
LIST、BILL OF
LADINGとのきちんとした整合性を求められることを知らなかったのである。
頭を下げて乙仲の担当者に添削してもらうことになった。船が出港するまで残り少ない時間の中、冷や汗を掻きながらの作業である。
2011.02.01:
いつの間にか2月に入った。
年末からの猛烈な寒気は少しだけゆるんだが、やはり2月一杯はまだ寒い日が続くだろう。そんな寒さ、仕事ではドタバタの毎日が相変わらず続きそうだ。