悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
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2011.09.30:
昨日書いた垂れ幕問題は、犯人が名乗り出て(報道では伏せられている)一応は決着。犯人のサッカーの試合の入場は10年間禁止の措置がなされたようだ。
−−−−−−
話は変わって震災復興財源での増税問題。
表面上は所得税、法人税両方とも増税になるような報道であるが、実は法人税は圧縮されつつも減税になる。
既に来年度からの法人税を4.5%引き下げることが決まっていて、それに対して3年間だけ2.5%増税であるからその間だけでも差し引き2%減税は確保される。もちろんそれ以降は元通りの4.5%減税が続く。
これだったら腹が痛まないわけで、財界は「どうぞどうぞ」という姿勢である。財務相もこの事実を国会で認めた。大手マスコミはもちろんこういう数値のトリックは報道しない。要するに、庶民は増税、大企業は減税なのにである。
被災地の住民も含めて、こういうことに怒らないとしたら、いつ怒ればいいのか。
2011.09.29:
決算の方は、一部営業で処理すべき問題があるが、私の担当している分ではあと1件のジョブ番号完了報告を残して終了。
それはさておき、最近のニュースでちょっと信じられない話が載ったので取り上げる。
韓国で行われたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、J1のセレッソ大阪対韓国の全北の試合中に、全北のサポーターが、「日本の大地震をお祝います」と日本語で書かれた垂れ幕を掲げた。
これを見た日本側が運営韓国側に抗議して掲示をやめさせたが、日本サッカー協会は改めて韓国サッカー協会に遺憾の意を伝える文書を送った。当然だろう。
このような行為は単なる「心無いイタズラ」の域を越えて、悪意のある試合の妨害行為とみなしていいだろう。
さすが韓国側も問題を重大視して、全北のHPでは謝罪文を出したし、犯人の刑事告訴も考えているという。韓国人の多くも怒りをもってこの問題を見ているという。
贔屓のチームのためとはいえ、他人の気持ちを配慮したアジア的控えめな表現は一体どこへ行ったのだろう?とつくづく考えさせられる。
2011.09.28:
また仕事の愚痴。
先日書いた中東某国向けの製缶品だが、納品も船積も終わったのに、加工したメーカーからウチから支給した部品に不具合があって、「手直ししたからその追加作業代を支払ってほしい」と電話がかかってきたのである。
呆れてものが言えない。作業途中で不具合を発見したのならそのときに言うべきで、しかもそれがわかったのは2ヶ月も前なのに、すべてが終わってからでは金の払いようもない。当然私は一蹴した。
するとこの加工メーカーの営業マンは、支給部品メーカーへ直接電話して、「あんたのところの部品が原因で追加作業が出たから払って欲しい」と言ったのである。それが私の耳にも入った。聞くところによれば、両方の会社の間では直接の取引が時々あるようで、気兼ねなく話せる関係だったらしい。
部品メーカーとしては原因をある程度認めるようだが、しかし彼等にとっては問題の部品の直接の発注元はウチの会社。よって筋を通して私を通して話を持ってきて欲しい、そうでないと社内に話ができない、と相手に答えた。
これは至極当たり前の対応である。よって私が単なる中継点となることについては同意した。もちろんウチの会社には責任はないので腹は痛まない。
それにしてもこんな後出しジャンケンは初めてである。加工メーカーの営業マンは仕事が完了してから切り出したほうが良いと思ったらしいが、営業としては失格である。もし非があったとしても、それまでは何事もなく終わった仕事なのだから、客先に対する補償工事は別として残っている予算など一銭もない。ましてや瑕疵担保責任は部品メーカーにあることは明白。
この仕事、こうもトラブルが続くことにいやな予感がする。私のつたない経験でも、一度ミソが付くと2度、3度と繰り返す。「2度あることは3度ある」というジンクスめいたものが起こるのである。
2011.09.26:
連休が明けて出社したら、今度は別のグループが同じ事務所に引越してきた。これですべての部署の引越しは終了したが、エレベータをはじめ人口密度がかなり高くなった。
一方、仕事の方は決算を前に佳境に入ってきたが、いちばんやきもきするのは下請メーカーからの検収手続の遅れ。
検収書類はウチの経理に対する報告にも使うし、下請メーカーに対して下請法違反を避けるという、両面がある。だから神経を使うのである。
提出が遅れているところには明日あたりから電話で催促する必要がある。
また、決算で気になるのは実際の納入日が塀の内側か外側か、どちらに転がるかはっきりしないもの。各ジョブ番号の納期が当初は9月であったものが10月以降に伸びるもの、あるいはその逆に10月以降のものが9月に納品されたら、営業でジョブ番号の納期を変更してもらわねばならない。この話については営業の尻を叩く必要がある。
決算締切まで後4日、それまで神経戦が続く。
2011.09.25:
ネタその1:
22日の健康診断で飲んだバリウムがやっと出てきた。これだから毎年バリウムを飲むのがいやでたまらないのだが、今年はまだ早い方。
糖尿で少食のため便秘がひどく、ゴールデンウィークの日記に書いたようにまともには出なくなった事さえあるのだが、バリウムを飲んだときも下剤を飲んでいても5日間くらい出ないことさえある。そういう意味で3日間は短い。
真面目な話、いつまでも放っておくとバリウムが固まってしまい、手術でないと出なくなる可能性がある。もちろん私は経験していないが。
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ネタその2:
野田首相の「アメリカ詣で」で、国連での演説を行ったりしたが、出てきた発言は「原発は再稼動させる」、「沖縄の辺野古移転は推進」と、自民党時代と同じ政策を表明した。つまり政権交代で国民が期待したものはすべて嘘だったと公言したのである。
同時に政府は増税を打ち出していて、これでは自民党よりもひどい悪政をやることになる。だったらこれは総選挙で民主党の裏切りに対して国民の審判を仰ぐしかない。
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ネタその3:
欧州原子核研究機構(CERN)が、ニュートリノの速度は光よりも速いとの測定結果を公表した。
本当ならアインシュタインの相対性原理をひっくり返す発見である。さすがにCERNも追試を呼びかけている。
これまで幾度となく「光よりも早い物質を発見した」というガセネタが飛び交ったこともあるが、今回は権威ある組織の発表でもあるいし、CERN自身も慎重で、観測データも詳しく発表しているので、そのデータをどう解釈すべきなのか迷った末の結論だと言える。
観測結果は光速よりもわずかに早いという程度だが、それでもアインシュタインの理論が一部修正あるいは新しい公式の構築が必要になるばかりでなく、質量あるいは時間に対する概念をひっくり返すことになるかも知れない大「発見」である。
ただ、一つだけ言っておくが、この結果によって「科学は万能ではない」とかいう非科学的かつ宗教的断定をすべきではない。すべてはこれからの研究結果にかかっている。
2011.09.24:
昨夜は気温が下がって、未明には寒さで目が覚めた。さすがにタオルケット1枚ではもたず、急遽布団を出してきた。
今日は連休中日で7時頃まで朝寝坊。朝食後に洗濯などの家事を片付けて後はのんびり。もっともその間に家の火災保険の更新手続書類を書くなどの雑用もこなした。
やっと秋らしくなってきたが、昼間はまだちょっと汗がにじむ。しかしもう9月末。天気の長期予報はここしばらくは気温が高めと出ていて、この調子だと六甲山の紅葉は12月かも知れない。
台風ももう1回くらい上陸することを予想せねばならないだろう。
2011.09.23:
今日は祝日で当然休みだが、まだ仕事の愚痴を引きずる。
先週のドタバタの最中に、別の難題が起こったのである。しかし心が千々に乱れていたため、判断が狂ってしまった。
事の始まりは中東某国に大きな製缶品を送る時の船の手配。かなりの重量物でコンテナ船では運べず、「在来船」と呼ばれる雑多なサイズと重量の貨物を運べる(昔はこれしかなかった)船で運ぶしかなかった。しかし近年は数も少なく、当然便数も少ない。特に今回の場合、神戸発の9月末の船は既に予約が一杯で次は10月末と言われた。しかしそれでは客に迷惑がかかる。それで私は乙仲が推奨した大阪発の別の船に飛びついた。ところがこれには落とし穴があった。
大阪発の船には重量物を吊り上げるクレーンを持っておらず、別にクレーンをレンタルする必要があったのである。しかもその金額は馬鹿にならない額で、乙仲からも「それでもいいですか?」と聞かれていたのである。ところがここで私は思考が短絡した。金額のことには注意せず、他から予算を回せばいいと安易に考えて「ああ、いいよ」と回答したのである。だがその金額は私の頭の中よりも一ケタ多かった。
さあ大変なことである。
先の問題が解決して我に返った私は、この追加費用を客に負担して貰うよう営業に頼み込んだが、船積の直前になってそんなことは言えないと断られた。仕方なく私は現状を上司(あまり頼りにならない)の上司(すなわち部長)にも話して、社内で解決したい旨のアイデアを出した。答えは当然のごとく「予算をオーバーして利益に食い込むことは許さない」となった。「重量物を吊れる別の船をあらゆるコネを使って捜せ」との指示である。
これはもっともな論理である。それで、今まで世話になっていた乙仲のルートとは別のところにまであちこち電話をして適当な船を捜したが、答えは芳しくない。
その間、私は胃が痛くなるほどのストレスを受けていた。ところが信じられない話が飛び込んできたのである。
製缶品を作っていたメーカーから「梱包の重量に訂正があります」との連絡である。しかも重量が減って、乙仲からも本船のクレーンで吊ることができる、との連絡が入った。これですべてが解決した。余計な費用は発生しなくなったのである。
「怪我の功名」というが、もしそういうハプニングがなかったら大変なことになっていた。
それと同時に部長からは「お前らしくない、何があったのだ?」と言われた。同世代の彼からすれば、私の短絡した行動に異常を感じたのだろう。確かに的を得ている。それで私は正直に前の機械部品の緊急空輸で頭が一杯になっていたことを話した。昔の私を知る彼は瞬時にして理解した。と同時に管理職として部下の行動を冷静に見るという能力が失われていないことを私は感じた。
今時の若い管理職はそういう人の行動を冷静に見る能力は相対的に低い。ひたすらノルマに追われることが中心で、部下の行動を見ていない。だからパワハラみたいなことが起こる。失敗は失敗として、問題が起こらないことをどうやって防ぐか、そのことを上下の人間が共有できるかにすべてがかかっている。
2011.09.22:
先週から引きずっていた、破損した機械部品は無事日本を離れた。後は向こうでの輸入通関だが、それは与り知らぬ話。最低でも2日間はかかると聞いたが、どうなることやら。
ただ、向こうにいるお馬鹿な日本人は再び何かわめいているらしい。今回送った部品の取替工事にはSVが要るのだが、その契約についても「商社は外せ」と難癖をつけているらしい。
その昔フィリピンのマルコス元大統領に取り入って甘い汁を吸っていた某大手商社があったが、こういう権力者と結びついた商社の存在は別として、すべての商社の存在が悪だと断定するわけにはいかない。
確かに欧米には商社の存在はあまりない。理由は知らないが歴史的にそういう経済構造ができたようだ。しかし日本では金融、マーケティングなどを中心に商社の存在が発達してきている。
私が関与している分野でも、大企業が営業とか代金回収を商社に委託している例が多い。もちろんその場合には業務委託契約を結んでその手数料を商社に支払う。その手数料をすべて悪だと決め付けるのは無知のなせるわざである。もし商業がなかったら資本主義の発達はありえなかっただろう。
代金の決済、有望な投資先へ資金を投入することなど、流通におけるそういう商社の役割を軽視することはできない。
2011.09.21:
台風は紀伊半島をかすめるかたちで通過し、午後からは東海・関東・東北を横切ることになった。
午前中、神戸では激しい雨になったが、昼ごろからは少しだけ青空をのぞかせた。
夕方は東京あたりで暴風雨。4時頃にウチの東京事務所に電話したら、交通機関が止まる前に帰宅ということで、かなりの人間が既にいなかった。
昨日書いた関空の話だが、国際線のほとんどは欠航もなく、人も貨物も順調に動いたという。
ただ、貨物船の方はあちこちの港で足止めを食ったことから、1〜2日の遅れが出ている。もっとも9月末決算までにはまだ間に合うので、冷や汗が出るような事態にはなっていない。
2011.09.20:
台風15号の速度が上りはじめ、それとともに近畿を直撃する可能性が出てきた。
特に今日は兵庫県内の淡路島、播磨北部を中心に避難指示が出たりもしている。神戸市内でも午前中は本降り。私も出勤時にはズボンが濡れた。
台風が接近していることから交通機関の乱れが出始めている。高速道路は一部通行止め。海も空も欠航の予定がアナウンスされている。鉄道も地方では一部不通。明日になれば新幹線を含めて大量の運休が出るだろう。人から聞いた話だが、関空の明日の航空便の予約は昼の時点で受付停止。折角予約したのに欠航では乗客に迷惑がかかるからだ。
ということで、会社はまだ臨時休業と決まっていないが、前回のように途中で帰宅命令が出るかもしれない。
2011.09.19:
今夜は再びにわか雨。台風が近づいてきているから、明日は本降りの可能性がある。先の台風で甚大な被害を受けた奈良、和歌山に再び危険が迫っている。
今日は敬老の日だが、出勤日。本当は休みたかったが、先日からの騒ぎの後始末が残っていて、今週末に取替部品を航空便で送り出すまでは気が抜けない。お陰でそれ以外の仕事は片付かず、よってほとんど電話がかかってこない今日中にけりをつける必要があった。
そして次に迫ってくるのは決算。
今期は割合とシンプルで、これまで「駆け込み」をやっていた犯人には事前に「白状」させるようになったから、かなり精神的負担は解消される・・・だろう。
2011.09.18:
今日はにわか雨もなく、晴天の一日。
さて、天気とは関係なく、今日は中国人にとって「ちゅう・いい・ぱあ」という忘れ得ない日である。戦前の日本政府は「満州事変」と他人事のように呼んだ。しかし実態は中国侵略の尖兵「関東軍」による、柳条湖での列車爆破の謀略である。
1931年9月18日以後、中国の人達は日本軍の侵略に逃げ惑い、あるいはゲリラ戦で抵抗を強いられることになる。
よってこの日は戦争経験者だけでなく、国が辱めを受けた屈辱の日として中国の子々孫々に受け継がれるべき日なのである。
日本はその地理的理由から他国の軍事的侵略を受けたことがない。鎌倉時代の元寇は台風でことごとく退けられた。
そうした経緯から日本人は侵略の痛みを肌で感じることはなかった。ただ、特殊な例外として、侵略ではないが占領地としての沖縄の人達はそれに近い立場にある。
日本に似たケースとして、アメリカは本土が戦場になったことはなく、それが他国に米軍を派兵することに無神経でいられる理由になっている部分はあるだろう。
とにかく、他国を武力で押さえつける行為はもはや国際的に認められる時代ではなくなった。その大きなきっかけとしての9月18日は意味のある日なのである。
2011.09.17:
昨日もそうだったが、午後ににわか雨が降る。紀伊半島あたりでは土砂降りになり、先の台風で被害を受けたところでは再び被害を蒙る可能性もある。
やはり台風がつれてくる南の湿った空気にせいなのだろう。とにかく蒸し暑い。
2011.09.16:
破損した機械部品の話がやっと決着した。税関まで巻き込んで何とか客先希望の航空便に載せることが可能になった。その代わり、予想外のトラブルが発生したらそれまで、リカバーできる余裕は一切ない。
だが、客先の約1名は横柄な態度で有名な人物ということが聞こえてきた。確かに「お願いします」とかいう言葉は一切なく、「すべき」とか「やれ!」という罵声がメールで飛ぶのである。
こういう人物に対しては二度と協力する気にはならない。ウチの社内でもこういうゴリ押しで生きている人物を見かけるが、それは自ら墓穴を掘るだけである。
ということでこの週末は枕を高くして寝られる。
2011.09.15:
ここ数日はトラブルの火消しに追われため、通常の業務は詰まれたままになっていた。そこで今日は少しづつ山を崩すことを優先した。
しかし次の仕事の書類がまた詰まれるので、結局山が少し低くなっただけ。
それでも、今の仕事はひとつのジョブ番号が終了したら完了報告を書いて終了するので、「終わった!」ことを少しは感じることができる。
その昔、私が資材調達の仕事をやっていたときはこの達成感というか気持ちの区切りががまるでなかった。仕事の性格が、ジョブ番号とは無関係に、ただ単純に品物の見積−注文、見積−注文が延々と連続するだけなのである。まるで賽の河原で積んだ石を鬼に蹴飛ばされることを繰り返しているのと同じ雰囲気である。
しかも発注金額は予算の何%カットというノルマが課せられるのでやりにくい。その上に予算を組むチームとの協調が必要で、双方のノルマを分け合うかたちでの決着が求められる。片方がノルマを達成しながらもう一方がノルマを達成できないというのは、担当者同士のいがみ合いを生む。
「馴れ合い」と呼ぶ人もあるかも知れないが、儲かるときも損をするときもその結果を共有することは、長期的に見れば困ったときは互いに助け合うという点で必要なのである。
最近の成果主義はそういう仲間意識を破壊したために、富士通などでは失敗して手直しせざるを得なくなったが、特に資材調達のような部門ではどこかで息抜きできる要素がなくては続かない。
最近はそうした職場での人間関係が薄くなってきており、それが自殺者や精神疾患が増えている原因であることは各種統計で明らかになっているのである。
2011.09.14:
午前中は破損した機械部品の話で工場まで出かけて、客先の代表を交えて航空便に載せるまでの工程の打ち合わせ。何とか希望通りに沿えることで落着。但し一切の余裕はなくなったので、どこかでコケたらそれまでという条件付き。それでも客は満足して帰っていった。
一方、鋳物工場での工程取り違えはポンチでの打ち直しの許可を貰ったので、これにて一件落着である。
今日もまた猛暑。最高気温は30度をはるかに超えてしまったので、再びセミが鳴いたという。何じゃこりゃ???
2011.09.13:
本日は怒涛のようなメールのやりとり。例の破損した機械部品の話だけでなく、鋳物工場で作った品物の、国内と海外の違う向け先の工程を入れ替えて管理していたことが発覚した。形状・寸法が全く同じで、客先が指定した鋳物の表面の浮き立たせる認識番号だけが違っていただけである。しかし間違えたことによって国内向けの納期が半月遅れるとの連絡が入ったのである。
いちばん簡単な解決方法は、汚くなるのを覚悟で浮き出しの認識番号をグラインダーで削り、代わりに文字型のポンチで正しい番号の刻印を打つことである。営業から両方の客先に謝罪とこの案の採用を求めるメールを打った。
そんなこんなで今日も日が暮れた。
本当は個人用ダンボールだけでなく、共有ファイルの開梱もあったのだが先延ばし。お陰で私の机の上は未保存の書類が溜まりっぱなし。
2011.09.12:
先週末に梱包したダンボールを新しいビル内で開梱していたら、またもや先週末の破損した機械部品の話の続きが来た。
今度は客から、飛行機の着陸地が違う2本の注文書が届いたのである。飛行機がが毎日は飛んでいないだろうとの勝手な思い込みで、どちらになっても対応できるようにという考えからである。
実際には両方の空港にも毎日飛んでいる。また、仮に毎日飛んでいないとしても、注文書には向け先を「A空港またはB空港」と書いておけば1本で済む話である。何かにつけ、こちらに問い合わせれば解決できる道があるはずのことを、とにかく自分勝手な思い込みで暴走する客である。
この調子では、明後日この客の社長が製作工場を訪問したときに何を言い出すかわからないので、私が出て行ってきちんとした道筋を説明する必要があるかもしれない。
2011.09.11:
奇しくも今日は東日本大震災から半年、アメリカの飛行機自爆テロから10年の日である。
震災のことで言えば、現在の問題点がいよいよ明らかになり、それを解決しないと復興への道のりがなかなか進まないことがはっきりしてきた。
ひとつは復興財源の問題。あれこれ理屈をつけて消費税増税などの大衆課税を目論んでいるが、これでは経済が停滞するだけだ。ここは「持てるところが多く負担する」ということでなくてはならない。
それと関連するが、地元の声を無視した「経済特区」のような上からの押し付けでは、外部からの資本が地元を引っ掻き回すだけで、被災者の意欲が出ないことである。
それともうひとつ、福島原発の問題は、政府と東電の相変わらずの情報隠蔽体質を変えない限り先に進まない。汚染の事実をきちんと整理し、歯色への道筋と補償問題への対応を早く決めるべきだ。加えていつまでも原発にしがみつかず、国民の脱原発の声をきちんと受け止めるべきである。
さて、アメリカの9.11の話に移ろう。
この10年間のアメリカの最大の汚点は、テロ対策と称した他国への攻撃と、ビンラディン容疑者の殺害である。
あちこちで指摘されているが、テロ根絶を図るための最大の対策は貧困の撲滅である。貧しい人達に対してテロリストがささやく「残された家族は必ず面倒を見る」が有効であるような状態は一日も早くなくさねばならないのである。軍事力では絶対に解決しない。そのことはイラクでもアフガニスタンでも実証済みである。
2011.09.10:
鉢呂経産相が辞任した。
福島へ行った後、記者に防災服をすりつける仕草をして「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言をしたのが原因である。
小学生が冗談半分に体についた泥を友達になすりつけようとするのと同様の行為である。しかし問題は放射能である。冗談では済まされない。
そうでなくても被災地を見て「死の町」と表現したことで物議をかもしている。
政治家、しかも大臣とあれば冗談ひとつであっても品性が問われる。同時に問題を起こす根源に普段からの態度が反映することを知るべきである。
2011.09.09:
今日は同じ事業所内で、ビルの中の全員が丸ごと別のビルに移動するための準備で忙しかった。午後からはほとんど仕事にならず、荷物の箱詰め作業で手一杯。それでもまだ私は半年前の異動で荷物は少なくなっているから楽だった。
ところが引越し準備の最中に緊急連絡が入った。
アジアの某国に入れた機械の重要部品が破損して工場の製品出荷が止まったというのである。当然交換部品の緊急手配。
幸いにして先行して現地調査に入っていたSVは交換部品手配を既に日本の工場に指示していて、後は発注手続と船積の準備だけやればいいと誰もが考えていた。
ところがである。
客側は突如「書類手続に時間がかかって納期が遅れるから、間に入っている商社は全部飛ばして直接取引きさせろ」と言い出したのである。
商社の存在は確かに善し悪しである。しかし株とか債権とか先物などを扱うバーチャルな取引で食っているところとは違い、ウチの会社のように実際のモノを作っている会社に繋がる商社は性格が異なる。実際の商品の流れは止めずに、商品の代金の支払の金利負担などのリスクを商社が負うケースが圧倒的に多いのである。そのことを知らずに「商社はないほうがいい」と単純に考えるのは誤りである。しかも今回は緊急事故に対する対応で、かつ国際取引。当然商社では貿易に長けた人間が担当する。
今回の場合、日本との合弁会社のために当初は客側の日本人と商社の国内担当がやっていたが、急遽海外担当に切り替えて話を進めることに決まった。しかもその商社の海外担当は私の知己である。よって部品が出来上がる2週間後までに契約書の内容などを決めてしまって、ヨーイドンで飛行機を飛ばすことにした。
ということで引越し準備もそぞろに、慌しい一日が過ぎるのであった。
2011.09.08:
震災復興で岩手県の海岸沿いにある工場の復旧工事の支援をしているが、ひとつ困っていることがある。
それは固定電話、FAXが使えないことで、NTT側は問題ないものの、工場内の交換機が壊れたままなのである。
現在のところ、携帯電話とE−Mailだけが健全なのでそれに頼るしかないのだが、やはり不便である。
特にFAXというのは意外と便利で、もし個人のPCが動かない、本人が出張中でPCを見ないという場合でも、誰かが目にすることができるのでリカバーが早いのである。
これから決算の追い込みに入るのだが、こちらから検収手続の書類を送っても、捺印やサインの入った受領書が返ってくるのが遅くなることが懸念される。
被災地ではそれこそ汗水たらして復興に向けて努力しているのだが、私が遭遇している電話交換機のケースなど色々な障害がまだ残っている。漁業の復興でも、魚の加工場や冷蔵庫など周辺設備が同時に動かないとまともには進まない。そうしたもどかしさは我々阪神地域で経験したのと同じである。
私が関わっている工場の復旧に対して、相手の気持ちを受け止めながら、またこちらとしても誠意ある態度で接しつつ、仕事がスムースに進むように努力していかなければならない。
2011.09.07:
昨日GOOGLE
MAPの話をしたが、今日ある国から小額の注文が入ったので送り先の空港名を調べていたら、そんな名前の空港はなく、営業に調査を命じた。
そもそもは航空運賃込みの注文(略称CPT)なのだが、大体はその国の主要航空を利用するのが通例で、聞いたことのない名前だったら営業として調べるのが常識というもの。良く利用することが多い航空貨物の代理店にも聞いたが、「そんな名前は聞いたことがない。もしあったとしても税関がないような小さなところだったら送れない」との回答。
そこでGOOGLE
MAPで調べてみたら、大きな国際空港近くの町であるが、町の外れに別の小さな滑走路があった。しかしどう見ても滑走路が1000mあるかどうかくらいで、民間機が利用するような規模には見えなかった。
客の担当者は何を考えているのかわからないので、営業から問い合わせることになったのである。
同時に、注文された品物は小さな機械部品で、とてもではないが航空貨物として扱うような大きさではなかったので、国際宅急便に切り替えるつもりである。
2011.09.06:
最近GOOGLE
MAPを利用することが多くなった。主な理由は海外プラントに貨物を送る場合の輸送ルートを調べるためである。
新設ならば主な港で一旦貨物を降ろして、そこから陸路か海路かの選択をするヒントになる。もちろん商社などに頼んで実地調査をすることもある。昔は実地調査と地図しかなかったが、今はコストのかからないGOOGLE
MAPが社内でも多く利用されている。
一方、既設プラントならばもっとわかりやすい。地名を入力して検索し、付近の航空写真から簡単に見つけることができる。特に私が関わっているプラントの場合は建屋と大型装置の配置、外見に特徴があるので、航空写真を見ただけでかなりの確率でヒットする。
それとネット検索で最近重宝しているのは、marinetraffic.comというサイトだ。これはギリシャのエーゲ大学の研究室が開発したもので、世界中の船が今どこを航行しているのかがGOOGLE
MAP上にプロットされるものである。
GPSによる位置情報を利用しているように見受けられるが、詳しくは知らない。
惜しむらくは完全に地球上の全エリアをカバーしているわけではないので、時として船の航跡が中断してしまう。日本でも北九州から対馬海峡にかけては空白地帯である。また太平洋のど真ん中はさっぱり見えない。
とはいえmarinetrafficは非常に便利。神戸港の港湾局による入出航データと併せて利用している。
飛行機でも似たようなトラッキングシステムがあるようだがまだ調べきれていない。
2011.09.05:
台風は温帯低気圧に変わったが、相変わらず湿気を吸い込んで、今度は東北、北海道に強い雨をもたらしそうだ。
神戸ではちょっとしたにわか雨が降ったが、やっと夕方には止んだ。そして日が暮れるとひんやりとした空気に変わった。やはり台風が過ぎると冷たい風がやってきて、秋への入口を感じさせるようになる。
さて、女子サッカー「なでしこジャパン」はオーストラリアに勝って破竹の勢い。本物の強さを見せてくれる。彼女たちのはつらつプレーには昔の「東洋の魔女」のような悲惨さがない。この明るさは何なんだろう。
しかも選手たちの収入は貧しい。表彰状や優勝メダルでは食えない。国としても何とかしてやるべきだろう。
2011.09.04:
とにかくよく雨が降る。奈良県などでは年間降水量の半分以上、8/30からの積算で1000ミリをはるかに超えるところも出ている。
川の決壊やがけ崩れなどで犠牲者も出た。ただ、これらの犠牲の原因を単なる天災にとどめるのでなく、「減災」の観点で見直してもらいたいと思う。
今回の台風は速度が遅いことによる大量の降雨が特徴である。神戸でも昨日から降りっぱなしで、夕方には一旦落ち着いたものの、日没後も再び本降り。明日もまだ続くという。
今年は太平洋高気圧が北寄りで台風の進路をふさいでいることが指摘されているが、同時に偏西風が例年よりも北に蛇行している影響が大きいように思う。
例年ならば偏西風が北緯30〜40度あたりの上空を吹くために、台風がそれに吸い寄せられて本州に上陸した付近から急速に速度を上げる。ところが今年はそういう速度を上げる要素がないので、いつまでも自転車並みの速度で台風が通過する。これでは長期にわたって強い風雨が続き、当然ながら被害は大きくなるのである。
これから秋にかけてこのような状態がまだ続くのか、私は専門家ではないので予測はできないが。もし同じような状態が続くならば、当然大きな被害が再現することは目に見えている。
すべての原因を異常気象に結びつける必要はないが、被害を最小限に食い止めるためには、今から何らかの対策が必要になるだろう。
2011.09.03:
台風がやってきた。
既に各地で被害が出ている。特に今回の場合、速度が極端に遅いために風雨が長く続いて洪水の危険が高まっている。
神戸では風よりも雨が目立つ。
多量の雨が降ってているので、和歌山とか兵庫県内でも西部の河川が氾濫の危険性が高まっている。既にあちこちで「避難勧告」や「避難指示」が出ている。
この雨は明日朝まで続くようだから、これから水位が上がることはあっても、下がることはないだろう。
該当地域の方々が無事避難されることを祈る。
2011.09.02:
野田内閣が正式に発足したが、どうやらこれまでの菅首相のように、国民受けするパフォーマンスをしながら沖縄の基地移転にあくまで固執するような、目くらましを使うのではなく、あからさまな右寄り路線で強行突破する印象を受ける。その典型は自公との合意に沿った政策を進めることであり、また驚くなかれ組閣の前に財界詣でをしたことである。
さて、台風がこちらに向かっている。どうやらこのまま北に進むと四国から近畿にかけて上陸する可能性が高い。
このことを受けて、会社は午後になって早い帰宅命令を出した。数年前、帰宅命令を出すのが鉄道が不通になってからになった教訓で、今回は早めになった。その時、私はまだ前の事務所にいた時で、神戸よりも早く帰宅命令が出たので辛うじて不通になる直前の電車に乗れた。
明日は多分一歩も外へは出られないだろう。
台風よ、もう少し「右寄り」に進んで被害が少なくなるようにしてくれないか!
2011.09.01:
溜まっていた仕事の8割が片付いた。ということで少しは落ち着いた仕事ができる・・・
と思いきや、書類の小さな記述ミスで、他部に迷惑をかけることになった。部長サインの取り直しである。
多くの方が経験されていると思うが、PCで書類を編集する場合、以前のファイルを流用コピーして一部だけ変更する方法をよく使う。この時に変更し忘れて放置される部分が少なからず発生する。
一度印刷して間違いをチェックするが、それでも抜ける。今日は一つの「親」ファイルを使って3枚の「子供」を作ったのだが、1枚に訂正忘れが出た。しかも部長のサインが必要な書類である。
仕方がないのでわびたが、こういうことをやると力が抜ける。
その昔、ある装置の見積を3社ほどに依頼したとき、その内の1社はドイツだったのだが営業担当者の名前を変更し忘れて日本人の名前が残り、「おい、××社にも引き合いしたのか?」と電話で笑われたことがあった。
同じ文章を使って宛先だけ変えるには差込印刷の手法があるが、あれは数十箇所以上ないと手間がかかりすぎる。よっていつもは同じファイルを複数作って宛先だけ変えるのだが、慌てているとこういうミスをやる。
まあ慎重にチェックをやるしか方法がないのだが。