悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
12.07
2012.07.31:
そろそろ盆休みが気になる頃。
官公庁や銀行は丸ごと休むことはないが、個人的に交代で休みを取るのが普通。しかしウチの会社のような製造業では五月雨式に休むと効率が悪くなるから一斉休業にしてしまう。よって今年は11〜19日までの9連休。
で、現実的に盆休み中の船積が予定されている。というのも信用状の船積期限は盆休み明けだから必然的に私の休暇中に出さねばならない。しかし先に書いたように税関も、そして乙仲も仕事をしているからもしトラブルが発生したら大騒ぎになる。その場合、私が呼び出されることを覚悟せねばなるまい。嗚呼。
さて、8月になるともうひとつ、周囲に迷惑をかけ続けていた営業のTが9月から転勤になるのだが、後任の担当をどうするのか、課長に聞かねばならない。厄介なのは新入社員がいて、彼の担当をどうするのかが悩ましい。彼は見かけ上英語がうまいのだが、本当の意味で外人のキャラはわかっていない。まあ、生まれて以来日本人としか付き合いがないのだからやむを得ないのだが。
ということで、月が変わったら別の意味で悩ましい話と付き合うことになる。
2012.07.30:
オリンピックともなると選手は極度の緊張を強いられるのか、思ったような成績を上げられない選手が出ている。
いちばん驚いたのはサッカー男子のスペインが予選落ちしたこと。平泳ぎの北島選手も100mでボロボロ。男子体操の内村選手もミスを連発。
凡人の私にはもちろん一流選手の心理はわからない。ただ一つだけ言えるのは、スランプを乗り越えて平均として優秀な成績を残すのが一流ということだろう。メジャーリーグで活躍するイチロー選手は、時として1試合ノーヒットということもあるが、シーズンを通じれば輝く成績を残すことができるのである。
スペインチームにはもはや敗者復活の道はないが、北島選手、内村選手には別の種目での名誉挽回のチャンスが残されている。期待することにしよう。
2012.07.29:
小学校の同窓会の案内が来た。前回は震災直後の17年前、そして今回は「還暦同窓会」である。
さすがにこの年齢になると孫がいるのが当たり前で、私のように未だに息子が独身のプータローというのは少数派だろう。そして恩師も健在とは限らないと思う。
それにしても幹事連中はずっと地元にいて今でも時々飲みに行くという。それだけ結束力が強いということだ。私のように地元を離れて神戸に定着した人間にとっては、幼馴染の時の絆をずっと保つという感覚はなかなかできない。しかし考えたら古くから続く商店街のように、隣の店が子供に代替わりして続いているようなもの。小さいときから毎日顔を合わせていて、気心が通じないわけがないのである。
今回私が注目しているのは、17年経ってみなの風貌がどれだけ変わっているか、つまりどれだけ年寄り臭くなったかである(笑)
2012.07.28:
ここ数日の猛暑で、熱中症による死者が出ている。残念である。高齢者が多い。
高齢になると温度の変化に鈍感になっていくようで、周囲が気いたときには既に手遅れというのが多いようだ。こういう話を聞くと、私自身もいずれ年老いていくのだから注意しないといけないかと不安になる。しかも私の子供の頃はエアコンもなく、暑い日が続いて汗だくになってもそれは当たり前のこととして育っているから、暑さを我慢をすることに抵抗感はない。だから余計に始末が悪いのである。
猛暑といえば、ヨーロッパでも熱波による死者が毎年出る。最高気温が30度を超えるようなことは滅多にないから、病院などでも基本的にエアコンはない。だから熱中症の死者が出やすいのである。
そういう環境だから、パリの映画館などエアコン設備があるところでは入口に"Salle
climatisée"(エアコン入ってますの意味)という看板をわざわざ出しているくらいである。つまり建物にエアコンが付いていないのは当たり前なのだ。
もちろん日本のように高温多湿の地域ではエアコンは必需品。それだけ気候の違いが大きいということである。
2012.07.27:
女子サッカーに続いて男子も貴重な1勝を挙げた。
何しろ相手は世界トップのスペイン。スペインにとっては、レッドカードで1名退場した上に「日本ごときに」負けたのだからショックは大きいはずだ。しかし勝負事というのはこういう番狂わせがあるから面白い。
話は再び仕事のこと。
今日は営業のいい加減さに振り回されることになった。
やはり機械の交換部品の受注で、客先に出していた部品の値段表のコピーが我々に回っていなかったために、大騒ぎになったのである。
というのも一括して船積する場合は大したことはないが、何回かに分けて送る場合はインボイスの金額も船積ごとに分割せねばならない。だから値段表がなければそれぞれいくらにするかがさっぱりわからないのである。
月が変わったら1回目の船積をするのだが、今日船積書類の準備を始めていて値段表がないことに気付いた。
慌てて営業の尻を叩いて送らせたが、週が開けたらパッキングリストとの照合を必死でやらねばならない。地獄である。
2012.07.26:
いよいよ世間はオリンピックモード。手始めは「なでしこジャパン」の1勝。あれだけちょこまか動ける敏捷さはさすがに世界のトップクラス。しかもピッチの大きさは男子と同じだからものすごい運動量である。これからの活躍が楽しみである。
話はガラッと変わって仕事のこと。
こちらはWとKの指導員モードに入ったのだが、Wのミスというかデタラメさが書類を見てわかった。問題の内、いちばんひどかったのは納品した後の客先の受領書を取っていなかったこと。
当初は機械の交換部品を何種類か受注していたのだが、客先から故障で1種類だけ緊急に納入してくれということでSVに持たせて運んだ。そのような緊急事態は別に珍しくはないのだが、検収手続と請求書の作成には証拠として受領書をもらうのが世の東西を問わず常識。
ところがWはSVに受領書の用紙も渡していなかったのである。金額はたいしたことではないのだが、もし会計監査などで納品の証拠がないことを指摘されたらひとたまりもない。よって至急客先に申し出て、後付でもいいから受領書をもらうようWに指示した。
ヤレヤレ
┐(´-`)┌
2012.07.25:
大飯原発4号機も100%運転になった。
しかしこれは単なる痛み止めでしかない。苛酷事故という「地雷」はまだ眠っているだけ。エネルギー問題の根本的解決はまだ闇の中である。
最近エネルギー問題の公聴会が開かれ、その中に電力会社の社員が「原発は必要」という意見を述べたことが物議をかもしている。政府は電力会社の人間を外すことで沈静化を計るようだ。
一部には個人の意見を封じるなという声もあるようだが、社員として原発反対を堂々と述べる人はまず出てこないだろう。そういう人はいるかもしれないが、会社と正面切って対決したら睨まれることは疑いない。よって会社におもねる人しか出てこないのは自明の理で、これを個人の自由な意見表明とするのはこじつけでしかない。
やはり電力会社とか原発メーカーの利害関係にある人間は外すべきだろう。別に原発でなくても「第三者委員会」という方式はいくらでも存在するのだから、意見の封殺という批判は当たらない。
2012.07.24:
いや〜、とにかく暑い。昼間はもちろん、夕方になってもムッとした空気がただよう一日だった。セミも朝から大合唱で、本格的な夏日である。
これだけの暑さになると、さすがに夜は掛け布団からタオルケットに変更。しかしそれでも夜中には結構汗をかく。ところがこれが曲者で、体内の水分が多く失われる分だけこむら返りを起こしやすくするのである。
最近こむら返り対策を色々試した結果、ひざの下に薄いクッションを入れるとかなり緩和されることがわかった。常にひざの関節が少し曲がった状態になる、この効果が大きいのである。ただ、熱帯夜の続く今頃は、それでも夜明け前にこむら返りを起こす。よって起こってしまったら飲み薬を服用するしかない。
しかし、この方法の注意点は、クッションが厚いとひざの曲がる角度が鋭角になって腰の骨が痛くなることである。くれぐれもご注意を。
2012.07.23:
政府の事故調が福島原発事故の結論を出した。結論は東電の対応のまずさを主に指摘したものになっているようだ。
一方で政府がSPEEDIを公表しなかったことも批判しているが、やはり「主犯」は東電との見方。
だが、東電が今なおろくな反省もせずにいることを考えれば、その傲慢さを助長し、「安全神話」を振りまいてきたのは他ならぬ政府ではなかったのかという思いがする。
さて、1週間ぶりに出勤したらメールが洪水のように溜まっていた。約100通だが、私が処理すべきものは10通程度。後は単なる情報だった。
別途図面などの紙爆弾もあったが、こちらはゆっくり処理すればいいのでさほど慌てず。むしろ紙のファイリングの方がこれから賑やかになるだろう。今週から月末にかけては船積4件が目白押しになっている。
2012.07.22:
暦の上では「大暑」、つまり最も暑い日である。しかし実際の暑さのピークはこれからお盆までの約3週間。逆に言うとこの間に計画停電にまで行かなければハッピーということ。そして原発抜きでも余裕があることが確かめられれば、「原発ノー」は国民の努力の賜物として動かぬ証拠となるだろう。
原発と言えば、東電の下請会社が社員の線量計に鉛をかぶせて被爆量を低く見せる工作をしていたというから驚きである。
仕事がなくなることを恐れての偽装だろうが、人命よりも会社の存続を優先させる感覚は許せない。
もっとも東電自身も会社の利益優先で家庭向け電気料金を値上げするので、人のことは言えない。
話は変わってオスプレイを積んだ載貨重量約2万トンの自動車運搬船"GREEN
RIDGE"は、21時現在関門海峡を抜けて周防灘を東に向かって約14ノットで東進中である。明朝には米軍岩国基地に到着するだろう。
自動車運搬船にしている理由は、不定期の在来船サービスが日米間にはまずないことが考えられる。自動車運搬船なら日米間あるいは米韓間での混載貨物として扱える。
実は私も仕事で自動車運搬船を使った船積の話が待っている。
自動車運搬船は自動車以外の貨物も運んでくれる。コンテナ船で運べないものは、在来船を使うよりも便利なのである。調べていてわかったのだが、コンテナに入りきらない規格外の貨物でも何でもあり、というのが特徴。しかも車両搬入用のランプは以外にも耐久力があって、100トン以上のトレーラーが通過できる。
オスプレイの自重は約15トン。私が仕事で運ぶものは最大約50トン。よってトレーラーに載せて船内に入れることでまったく問題はない。
思わぬところでオスプレイを運ぶ船と私の仕事の関連を書くことになったが、一方は歓迎すべきでないもの、一方は人の役に立つもの、この違いは大きい。
2012.07.21:
7月21日の記念日をふと調べていたら、1969年、人類が始めて月の表面に降り立った日であることがわかった。
アメリカの宇宙船アポロ11号のアームストロング船長による月との交信をテレビ中継していたことを思い出した。このときを機に、同時通訳という職業が脚光を浴びることになった。
仕事柄私も英語を使うが、それはあくまで海外とのコミュニケーションをやるためであって、英語に対しては即座に英語で回答する。その際には一瞬日本語を忘れる必要がある。
しかし同時通訳は両方の言語に通じている必要があり、しかも文法体系も全く違う言語を瞬時に相手にわかりやすく伝えることが必須である。
さすがに私にはそんな能力はない。
2012.07.20:
野田内閣は次々と国民の声に反する政策を、あの能面のような無表情な顔で実行してくる。
消費税増税とそれにまつわる「3党談合」、大飯原発再稼動、その次は米軍のオスプレイ配備である。
岩国や沖縄では自治体の首長がこぞって反対し、政府に配備中止を米側に申し入れるよう要請しているが、政府は逆に自治体への「説明」をするだけである。
安保条約では核兵器を除いて(それすら密約で破られているが)米側はどんなものを持ち込むのかを通告するだけでよい。しかしだからといっていつ墜落して被害が出るシロモノを無条件で認めるわけにはいかない。日本国民の生命と利益を守るべき政府が何一つ文句を言わないというのは失格である。
しかもこれまで得られた情報では、岩国や沖縄に限らず全国いたるところでオスプレイの訓練飛行が行われる可能性がある。
それに加えて、日米共に民間機では義務付けられているエンジンが止まっても自動的にプロペラを回す装置(オートローテーション)がオスプレイには存在しない。それだけ落ちやすい飛行機なのである。
こんな飛行機が作られる背景にはアメリカの軍需産業からの圧力があるといわれる。「未亡人製造機」と揶揄されようと軍需産業の利益は最優先なのである。
今日本では自衛隊の次期輸送機CXの開発・製造が進んでいる。もちろんオスプレイのような垂直両用ではない。オスプレイのような中近東での山間地向け大量輸送が想定されていないからである。
2012.07.19:
関西電力大飯3号機に続いて4号機も発電開始に向けて動き出した。
そんな中、3号機稼動の時に火力発電所を8基止めると報道されて顰蹙を買ったが、今回はどうするのか注目されるところである。
いずれの電力会社も「火力は高い」という固定観念でものを言うし、マスコミもそれを鵜呑みにして、本当に原発の方が安いのか真面目に検討していない。
しかし専門家の多くは見積すら曖昧な原子炉の廃炉費用を計算に入れていないのは不当であると指摘している。
福島事故の莫大な補償や除洗費用を除いても、廃炉には少なくとも数千億円はかかると言われている。しかもいまだに稼動していない六ヶ所村での核廃棄物の処理費用はまったくの闇の中にある。
そのことは頬かむりして、火力はコストがかかるから原発が動いたら火力を止めるというのは、儲けが減ることを最優先していることに他ならない、言語道断の発想である。
東電も家庭用電気料金の値上げを申請しているが、政府は社員の賃下げなどを条件に認めようとしている。これもふざけた話で、原発事故について政府自らも含めた経営陣の責任に対しては全く手ぬるいものである。
将来も含めて国民に対する責任を全うするというのなら、国と電力会社の責任において原発をすべて廃止する(明日とは言わない)ことである。
2012.07.18:
近畿などは梅雨明けしたが、九州はまだ雨に悩まされている。しかも台風7が追うが近づいていて気が抜けない。
水害でなくなられた方々のご冥福を祈ると共に、被災された方にお見舞い申し上げる。
6月初旬に台風が上陸したり、竜巻の頻発、そして今回のような「過去に経験したことのない豪雨」の根源には海水温の上昇がある。地球温暖化防止の対策もさることながら、当面の防災対策はぜひとも必要である。
さて、梅雨明けとはいっても神戸ではまだむせ返るような暑さにはなっていない。セミの鳴き声もまだ弱い。フェーン現象の影響で日本海側の気温が高くなっているが、神戸ではまだ最高気温が35度を超えていない。
我が家の猛暑対策は首から肩に濡れたタオルをかけること。タオルの水分が蒸発するときに気化熱を奪うので、玉のような汗をかくことがないのである。
2012.07.16:
法事の終わった翌日は買物などの家事。暑い中での買物は疲れるが、人間食うのをやめるわけにはいかないので、日陰を選びながら歩くことになる。
この頃の昼飯はどうしても冷たい麺類に偏りがちになるが、栄養のバランスを考えたら手作りサンドイッチがオススメ。レタス、きゅうりの他にツナ、チーズ、卵などをその時の気分で加える。ドリンクはアイスコーヒー。
素人だからどうしても押さえが不足するので、食べている途中でバラバラ崩れるのはやむを得ないが、それを必死になって抑えるのも技のうち(?)である。
ところで息子はやっとそうめんの茹で方を覚えた。
2012.07.15:
今日は亡母の7回忌法要で京都にでかけた。祇園祭の宵々山で京都駅は大混雑。
そして寺と墓前での法要は汗を拭きながらの読経。やたら暑いと思ったら、最高気温が34.8度だったとのこと。京都の夏が暑いことは承知していたが、梅雨明け前でのこれほどの暑さは記憶にない。
ところで年忌法要というのは仏教そのものに道教などの影響もあって出来上がったようだが、私の実感ではやはり個人を偲ぶというよりも、普段は滅多に顔を合わせない親族が一堂に会して、無事を喜び、また幼い子供たちの成長を愛でる楽しみを共有する場ではないかと思う。
というのも、33回忌とか50回忌では故人を知る親族も多くはこの世を去っていることが多いからである。つまり故人を偲ぶ意味はほとんど失われているのである。
2012.07.13:
何故か今日は国内の客から注文の3連発。しかも特急ということで納期優先、発注金額の決定は後回し。いわゆり「内示発注」である。
こちらとしても材料の手配は急ぐのでメーカーにメールを入れてやはり「内示」となった。
ウチのような大企業では普通注文をする前に「必ず2社以上から見積を取って比較してから発注すること」という規則があるのだが、今回のような緊急対応の場合は1社決め打ちが例外として認められている。例外が許される理由は他にも、既納設備の予備品、客先指定などがある。
こういう入札方式を採るのはもちろん不正を防止するため。しかも町工場の社長のようにすべての権限を持つと同時にすべての責任を負うのとは違い、大企業は組織として複数の部署に分かれて仕事をするから、部署間の牽制を行って不正を防ぐようにしている。
設計や現場など材料の手配のための図面や仕様書を作る「要求部門」、それに基づいて発注金額を決める「調達部門」、要求された品質と数量をチェック受領確認をする「検収部門」に分かれて仕事をするのである。
2012.07.12:
梅雨もそろそろ末期のようで、雨が上がっても高い湿度のまま、しかも汗が肌にまとわり付く感じになってきた。
仕事の方はというと、週末からの9連休の間に4件の船積が発生するという結果になった。とにかく必要な指示は乙仲に行ったので後は順調に船が出ればすべてよし。但し何かでもめたら呼び出しを食うかもしれない。
そして連休が明けたら更に2件の船積。しかしそれは休みの間は忘れることにする。
2012.07.11:
以前から問題になっていたWとKのやっている輸出の仕事について、部長と課長から「先輩としてお前が全部仕切れ」というご託宣。
二人とも役付きで私よりも給料は高いが、経験と仕事のセンスから言えば確かに私の方が実力は上。そのことを買われた訳だが、ヒラが役付きに仕事を命令するという極めて稀な図式となった。
手始めに現在の仕事がどれだけあるか聞いたところ、全く整理できていないというか担当ジョブ全体の工程表が長期に放置されていたために何が残っているのかすらわからない状態であった。こういうことだから日々の仕事は目先の緊急処理をもぐら叩きのようにやっているだけ。これではあちこちからクレームが来るはずである。
よってまず優先すべきは現在どのジョブが走っているのかを網羅した工程表を今週中に作りなさいということになった。
さあ、これからが大変である。
2012.07.10:
昨日残業して作った書類はやっと10時頃に完成。乙仲に送ったまでは良かったが、電話が入って「実は貨物の一部をまだ港まで運んでいない。どうしますか?」ときた(
゜_゜;)
書類は既に仕向地の関係先にも送っており、今更「予定の船には積めません」とは言えない。よって急遽トラック(多分10トントラック数台になるだろう)を手配させた。しかしもっと問題なのは梱包を入れる空のコンテナ3個をどこかから持ってくること。乙仲の担当者は「何とかします!」と必死の声だった。何しろ通関まで済ませて船会社指定の岸壁まで持ち込む締切は金曜日。時間との戦いである。
さて、ここで心配なことがひとつ。来週に出る船の貨物のB/Lの下書きチェックをやる人間が大量に休むことがないか、である。チェックが遅れ、原本の銀行への提出(必要ないものもあるが)に間に合うかどうか。今からバックアップ体制を組む必要がある。場合によっては私が出勤するハメになるかも・・・おお、いやだ、いやだ!
2012.07.09:
今週末から来週にかけて船積の連続。よって書類の準備が忙しくて今日は残業。
しかも来週前半は20年以上続いている全社的な節電の休み。ついでだから後半も休暇を取る人が大量に出るからなおさら。もちろん私もそのひとりである。
この節電休暇、元は一定の電力消費を超えると割増の電気料金を取られることを抑える目的だった。それが毎年子供たちの夏休みが始まる時期と重なることが多かったために社員の評判も良く、完全に定着したのである。
今年は特に原発停止を理由とした電力会社からの節電要請があるが、ウチの会社は昼休みの消灯など昔から実施済みで、世間の先端を走っている。
2012.07.08:
昨夜から今朝方にかけては冷たい風が吹き込んでいた。梅雨前線が南に下がって冷たい高気圧が張り出したためである。これで梅雨明けは少しお預け。
友人HPサーバーの故障は20日ぶりにやっと治った。幸いにしてアクセスログはロールバックで回復したようだ。しかし、それが故にログの解析が大量に溜まったままである。仕方がないので少しづつ作業することになる。
2012.07.07:
今日は七夕。とはいっても星空を楽しむ年でもないし、そもそも神戸の市街地で星など見えるわけがない。
さて、原発再稼動反対の集会が東京で毎週金曜の夜にやられているが、神戸でも始まり、昨夜の集会のことが神戸新聞に出ていた。
昨夜、関西電力神戸支店前に約100人が集まった。その名も「オキュパイ関電神戸支店」。「オキュパイ(占拠)」というのは昨年ウォール街を囲む集会で使われたタイトルが広まったもので、日本各地での集会でも常用されるようになったものである。まあ、二番煎じっぽいネーミングであるが、いずれにせよこういう集会が各地で開かれるということは、ネットを通じて若者が動き始めているひとつの証拠である。
これが社会に対するアンチテーゼの運動として発展するかどうかはわからないが、ファッションとかグルメ、音楽などだけに満足できない若者たちがイニシアチブを取る、ひとつの動きとして注目したい。
2012.07.06:
梅雨もそろそろ末期。しかし独特の集中豪雨に警戒を要する時期でもある。
南からの湿った空気が勢力を増して大量に流れ込み、北の冷たい空気にぶつかって冷やされ、大量の水分が雨となって地上に落ちてくるのである。熱力学を学ばれた方はわかると思うが、蒸気を冷やして水に戻す複水器の作用をしているわけである。しかし地上に住む人間にとっては限度を越えた大雨と洪水は迷惑以外の何物でもない。
最近、質量の元になっていると考えられているヒッグス粒子の存在をほぼ確認したことが伝えられているが、万有引力によって空から落ちてくる雨粒の存在もそうだし、自然界には存在しないプルトニウムを作る力の根源もヒッグス粒子のせいとも言えなくもない。
しかし一方で人間が生まれた理由もやはり同じことが言えるのであって、すべての問題の根源をヒッグス粒子に求めることは酷な話である。
いつの間にか梅雨の原因をヒッグス粒子に無理矢理結び付ける話になってしまったが、肝心なことは人間が得た知識を人間を含む地球全体の維持発展に寄与させることである。
2012.07.05:
大飯3号機からの送電が始まった。しかし「これでよかった」と考える国民は少ないだろう。
そして今日、国会の事故調による正式な調査結果が出た。「福島事故は人災だ」という結論である。これまでも色々な調査が出ていたが、政府とか東電の言い訳がましいものとは違って明確に人災と結論付けている。
多くを語るつもりはないが、このような調査結果を踏まえての反省もなければ何一つ対策もない、こういう状態で原発再稼動をする愚かさは世界の笑いものである。
原因が津波であるかどうかに関わらず、もし苛酷事故が起こったら関西電力と政府はどう責任をとるのだろうか?
2012.07.04:
沖縄では基地問題に続いて米軍機「オスプレイ」の配備で猛反対が起こっている。
この飛行機は垂直飛行も可能になっているのだが、試験以来何度も墜落事故を起こしていて、「未亡人製造機」と揶揄されている一種の欠陥飛行機である。最大の問題は垂直飛行でヘリコプターのようにプロペラを回しているときに、エンジンが止まるとプロペラも止まってストンと落ちることである。
普通のヘリコプターではエンジンが止まってもプロペラが回り続ける装置が付いていて、日本の法律ではこれがないと飛行許可が出ない。しかし米軍機では日本の法律が適用されない。だから沖縄の人達は基地周辺に落ちることを懸念しているのである。しかも沖縄配備の前に岩国などにも駐留するというから問題は沖縄だけではすまない。
にもかかわらず日本政府は米側から「問題ない」と言われたらそのまま「イエス」と答えるのである。だから配備反対が起こっても当然。
「葵の紋」のようなことをいつまで続けるつもりなのか。首相以下、政府が「星条旗」にひれ伏すことを続ける限り、「第2の普天間」は日本のどこにでも繰り返される。
2012.07.03:
先月も書いたWとKがやっている仕事、次から次へと問題が起こり、収拾が付かないものも出てきた。また同時に納期が間に合わない、余計な出費を余儀なくされるこもある。遂に業を煮やした部長は、私に問題の解決とてこ入れを命じた。
そもそもの原因はWもKも輸出の仕事は全くの素人で、右往左往するばかりだからである。
これまでは国内の仕事ばかりで、稀に輸出はあっても船積関係はすべて商社任せ、自分で船積書類を書くことも乙仲を使って品物を送り出すことなど、知識も経験もないのである。しかも最もまずいのは、失敗しつつも学習効果で次第に軌道に乗ることができるようになるものだが、特にWは目先のことだけに追われる悲惨な毎日で、冷静な判断ができない状態にある。
もっとも部長も大阪弁で言う「イラチ」で、さっさと問題解決ができないと叱責するのであるが、私から見ると怒られた人間はちょっと可哀相な気もする。
それはともかく、もつれた糸を解きほぐす役目を負わされた私だが、部長には一言だけ釘を刺しておいた。
「他人が滅茶苦茶にしたものを修復するのには、時間も金もかかることがある。それを私の責任にはしないでくれ」
実際、私が去年Wのリカバーをした仕事でちょっと時間を要したとき、彼は苛立って「君は期待通りの仕事をしてくれない」と私にぼやいたからである。さすがの私もこれにはムッとせざるを得なかった。
2012.07.02:
7月に入って俄然気温が上昇。神戸では最高気温が30度を超えた。
また、電力会社による節電要請がスタートし、それに伴ってウチの会社でも節電指令が出た。我が家にも関西電力から計画停電の予告が送られてきた。もちろんまだ実施されるような状態ではないが。
一方で大飯3号機は臨界から本格的発電に入ろうとしている。だが本当に電力が足りないのか、正確のところはわからない。電力会社は色々数字を出しているが、第3者による検証もできていない状態ではそのまま鵜呑みにするわけにはいかない。もちろんだからといって節電は一切必要ないということではない。
さて、小沢元代表以下50名が民主党に離党届を出した。これで民主党分裂が確定した。衆議院では辛うじて単独過半数を維持したようだが、今後どうなるかは誰にもわからない。しかし問題は民主党が国民に対してどう責任を取るかである。
もしも野田首相以下があくまで「3党合意」なるものにしがみつき、日本をどん底に導くならば、やがて国民は石つぶてを投げるだろう。もちろん自公も同罪である。
2012.07.01:
いつの間にか半年が過ぎた。しかし季節はこれから本格的な夏に入る、その前の梅雨の本格期。よって今日は湿度が高かった。
昨日書いた反原発の集会について、ネット仲間のD氏から「あじさい革命」という名前が付いていると教えられた。アジサイの一つの花びらは小さいけれど数が集まれば輝いて見える、という趣旨である。なるほど、個人の力は小さくても集団で首相官邸を取り囲めば大きな力となる。
私が若い頃、あるサークルに参加していて、その機関紙の名前が「あじさい」だった。やはり同じ意味である。
民主党は前回の衆議院選挙で大量の議席を獲得したが、反乱勢力が当を離れようとしている。もはや数の力は崩れつつある。こちらの「アジサイ」は散る寸前なのだ。
ところで神戸市の花は「アジサイ」である。