悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
12.03
2012.03.31:
月末である。春休みだから電車に乗ると親子連れが多い。また女子学生らしきグループがスーツケースを転がしながら歩いている姿もある。
そして週が明けたら、今度は新入社員の一団が通勤電車に乗ってくる。毎年の風景である。
官庁も企業も新年度は4月から。しかし今、東大を中心に9月入学の導入に踏み切ろうする動きがある。
国内の社会が4月を起点とすることで動いている今日、何故欧米の多くが採用している9月入学にこだわるのか。
側から見ていると、超エリート集団が自分たちの都合のいいように物事を進めたいという意図を感じる。官民を問わず高い地位を保証されている彼等の感性は、海外留学をはじめ欧米、特にアメリカとの頻繁な往来には、日本だけが4月入学をしているのは邪魔にしかならないのだろう。
しかし日本社会のシステムのほとんどが4月を起点にして動いているのに、9月との食い違いがもたらす多大な影響を十分検討せずに早々と決めようという感覚には疑問を感じざるを得ない。
ひと頃、イスラム教を重視する国が相次いで休日を金曜日に変更した。しかし今でもそうだが、日曜日を休日とする国とのコミュニケーションは非常にやりにくくなる。
私個人も中東各国との連絡にはいつも不便さを感じる。正月休みのような一時的な食い違いはやむを得ないが、日常的となると話が違う。
一部の大学だけが自分たちの都合でそういう不便さを多数の合意なしに多くの国民に押し付けるのはいかがなものか。
2012.03.30:
今日、野田内閣がすったもんだしながらも消費税増税の閣議決定を行い、国会に提出した。
まだ決まったわけではないが、民主党が公約を破り、増税に向かって一歩踏み出したことは重大である。しかも首相の記者会見の中で、嘘を言っているのは許されない。
ひとつは増税分を全部社会福祉に回すというが、実際は5から10%ので増える税収の13.5兆円のうち、実際の充実に使われるのはプラス2.7兆円。しかし充実とは逆に年金の削減などで2.7兆円のマイナスとなる予定だから、結局はチャラ。しかも現在検討されている年金支給開始年齢を68歳にすればさらに、少なく見積もっても6兆円。よって増税分を社会福祉に移すというのは真っ赤な嘘である。
また記者会見では、「基幹税としての所得税や法人税よりも消費税の方が有効。景気に左右されないから」というが、これもおかしい。消費が冷え込めば税収は減る。事実、橋本内閣の時に増税をやって、バブル崩壊で冷え込んだ景気をさらに「増税不況」に追い込んだ。
消費税の本質は「取りっぱぐれがない」ことにある。先日私が書いたように、控除などの減免措置がまったくないからである。よって低所得者層には増税はストレートに家計に響く。
例えば年収200万円では税率5%で税額10万円、10%で20万円となり税収が10万円増えることになる。しかし消費者の心理とすれば(しかも低所得者ではほとんどが日常的な消費財に回る)、10万円値上がりしたような外見を取り、今までの収入200万円のままであれば税抜きの金額では10万円消費が減ることになる。内税と外税では若干計算誤差が出ることは無視させてもらうが、庶民が消費する分についてはストレートにGDPに反映する。すなわち年収が増えない限り消費税増税は景気を冷え込ませるのである。
民主党政権になって以来、国民に受けのいい事を言って、後で約束を破るというのが多かったが、野田政権は最初から嘘をついて、さもそれが当然のように言う。しかも大手マスコミはそれを批判しないというのが特徴である。
2012.03.29:
そろそろ決算と同時に多数行われるのが人事異動。
今日も挨拶のメールが来ていた。但し私が仕事で非常に世話になった人の退職挨拶である。私が1年半前に神戸に異動になって、浦島太郎状態になっているのを、あれこれ指導してもらった、よき先輩である。
他にも転勤で東京に行く若者、海外の合弁会社へ出向する者、さまざまである。逆にウチの職場では一人が東京からやってくる。
異動ではないが、事業部のトップが入れ替わる。前任者は本社の経営トップの中に加わる。ここ数年、社内でも確実な利益を上げてきた実績を引っ下げての「大関昇進」だから、鼻高々だろう。
さて、私のほうは決算処理が国内1件、輸出1件のみとなった。いずれも今日完納となる話である。明日検収書類を提出して終了。もちろん昨日のトラブルは決算から突如転落しまったから論外である。
2012.03.28:
決算直前になって思わぬトラブル。
3月末に納入すべき磨耗交換用の大型機械部品が、寸法間違いを起こしていたことが判ったのである。ウチの検査員が納入前検査をやって寸法違いをを発見した。しかもその寸法が違えば、既設の部分とぴったり合わなくなる、重要な部分である。
必然的に作り直しとなる。大騒ぎになって、とりあえずは営業が急遽客に謝罪に行くことになった。
何せ近いうちに生産を止めてその部品を取り替える予定をしていただけに、客の頭からは湯気が立ち昇っているだろう。可哀相だが営業は針の筵になる。
作り直しには通常数ヶ月かかるが、緊急事態だけに加工を頼んだメーカーでは休日なしの体制で納期を縮めてもらうことになる。もちろん、ひとりがすべてを担当すると労働基準法の労働時間制限に引っかかるので、何人かで分担することになる。
さて、原因だが、NCマシンのプログラムミスによる削り過ぎである。NCマシンの弱点で、一旦「スタート」ボタンを押してしまえば、出来上がるまでミスに気付かない。昔は職人が手の感触を頼りに旋盤などを操作していたが、NCマシンは出来上がりが早い代わりにミスの後戻りがきかない。
思わぬ伏兵に遭遇してここしばらくは尻拭いに追われる。上司も小うるさくなるが、やるべきことをやって早く問題を終結させるしかない。
2012.03.27:
毎日新聞が、福島原発事故直前の昨年1月に原発推進CMなどで有名な電気事業連合会が政府の原子力委員会に「原発は危険という印象がもたらす地域への影響や対策費増大」などを理由にIAEAが勧告した原発事故対策強化に反対する申し入れを行っていたと報道した。
電気事業連合会とは、「発電時に原子力発電は二酸化炭素を排出しない」のCMで有名だったが、組織の実態は非公開、とはいえ電力会社が資金を出しているとされる得体の知れない組織である。
さすがに今はCMから手を引いているが、それでも原発事故に対する謝罪もなく、東電は発電所の回復に全力を挙げています、みたいなパンフレットを作ったりもしている。
電事連は早速今日、ホームページで毎日新聞の報道にあれこれ「反論」を試みているようだが、詳しい内容は省略させていただく。論評は読者の自由にお任せしたい。
私が問題にしたいのは、「原子力村」と称される政府、電力会社、原発関連企業を含む巨大集団が、あれだけの事故にも関わらずに、無反省かつ相変わらず原発にしがみつく体質である。「原子力村」には国民の安全・安心よりも自らの権益を優先し、ひたすら金儲けのネタがなくなることに反対する、浅ましい論理のみが存在する。
2012.03.26:
柏崎刈羽原発6号機が今朝停止した。これで国内54基のうち、停止せず残っているのは北海道泊原発3号機のみとなった。しかしこの原発も5月5日には定期検査で停止することが決まった。
国の原子力安全委員会は大飯3号機、4号機のストレステストをOKと認めたが、地元は慎重である。福島事故の教訓も出ていない状態で再稼動を認めるほど、住民はお人よしではない。
しかも当の安全委員会自身が「1次テストだけでは不十分」と言っているのである。
こういう状況で野田首相はどういう方法で地元を説得するのか?
常識的に考えたら説得の材料は何もない。それを解決するには法律の抜け穴を必死で探すとか、地元の首長を金で篭絡するとかしかないだろう。しかしそれがばれたら首長も首相自身も明日はなくなる。ではどうすればいいか。再稼動を諦めることである。
2012.03.25:
今日は朝から晴れ。だが気温はそれほど上がらない。やっと明後日くらいから春らしい陽気になってきそうだ。この調子だと今年の桜の開花は例年よりかなり遅くなりそうだ。
さて、家計の決算が終わった。給料日を起点にしているので、昨日一杯で1年間の収支を計算するのである。
2011年度は僅かながらも何とか黒字をキープ。理由は元ヨメの「手切れ金」の最後の支払がずっしりとこたえたからである。だが、今年度からは完全に解放される。
一方で今年は還暦による賃下げで給与所得が減る。これがどの程度響くかは未知数だが、いずれにせよ無駄遣いは禁物である。
もっとも肉類は国産を使うつもりだ。ひと頃輸入品を使っていたが、息子もいやがるほどひどい味なので、安全性も考えて国産に切り替えた。もっとも加工食品とか外食、それもチェーン店は輸入品が主に使われているはずだから、あまり神経質になっても意味はないのだが。
2012.03.24:
朝から小雨が降ったり止んだり。気温も上がらず薄ら寒い一日だった。寒気が入っているせいだが、もう少し寒かったら雪になっているような空模様だった。
今夜は親友と飲みに行ったが、その中で私が日記に書いた65歳定年延長の問題を提起してみた。
彼はもちろん私と同じく雇用の拡大が必要という立場である。大手マスコミが洪水のように流す「企業の負担が増える、コストが増えたら企業が海外に逃げる」という論理はまやかし、ということをもっと声を大にして言わなければならない、正論を曲げずに語っていこうということで一致した。
今の世の中、真実が知らされないことが多い。
例えば3.11から一年を迎えてあちこちで震災を追悼する行事が行われたが、同時に原発反対の集会も至る所で開かれた。しかしマスコミは政府主催の追悼行事は大きく伝えても、。それ以外のことはほとんど無視である。
確かに多くの若者が真実を知らされずに育てば、選択肢などないと思っても仕方がない。しかしそれでは彼等が将来本当のことを知ったときに、「なぜ大人たちは真実を隠した」と批判されることは必至である。それは私が若いとき、母親に「何故誰も戦争に反対しなかったのか」と詰問したことと同じである。
そのような愚を繰り返さないためにも、我々が良心を込めて正論を伝えなければいけないと思う次第である。
2012.03.23:
再び昨日の続き。
結局は一旦船をキャンセルする連絡が入った。私の怒りが通じたようである。客は納期延長手続に入った。
そして今度は元通りの荷卸港で4月初旬の船を指定してきた。まずは一歩前進。ウチの会社としては決算から外れることになるが、それはやむを得ないこと。ということで当面の頭痛の種は消えた。
さて、話はは変わって原発問題。
原子力安全委がストレステスト結果を妥当とした。ただしこれまで繰り返し述べてきたように、一次テストだけでは不十分で、この結果だけで原発再稼動の判断をすべきでないというコメント付きである。しかし野田内閣は愚かにも正面突破をはかるつもりらしい。対象の大飯3号、4号機の地元は福島事故を受けた対策なしの再稼動は受け入れられないとしているのにである。
野田首相を初めとする民主党政府は、国民の安心・安全よりも、電力会社を含めた財界・大企業の「電力不足は生産に支障が出る」という大合唱の方を優先するつもりらしい。
消費税増税しかり、TPPしかり、野田内閣は自民党以上に自民党的な方針を貫こうとしている。これは明らかな公約違反、国民騙しである。
すみやかな退陣、総選挙が必要である。
2012.03.22:
昨日の続き。
客が指定した乙仲から連絡があり、船が決まったと言ってきたのだが、荷卸港は何と同じ国の合弁会社が指定したところとは別の港!
何をかいわんやである。これでは埒が明かないので、合弁会社のアドバイザーに電話して善処方を頼むことになった。もはや万事休す。前にも後にも進めなくなりつつある。結局乙仲と相談の結果、明日中に船をキャンセルするかどうかの最終決断をすることにした。もちろん合弁会社の担当者には決断を迫る最後通牒のメールを打った。文面はかなり強烈である。打った直後、そのメールのコピー先であったアドバイザーからそっとメールが来た。曰く、「担当者にはkmakowがかなり頭にきているから、ちゃんと解決するように指示しておいた」と。
決算までの後始末も残り指を数えるほど。安心して週末が迎えられることを願っている。
2012.03.21:
決算もいよいよ終盤、船積の手配もほぼ終わって、後はジョブ番号が終わったことを示す証拠書類を揃える段階に入った。ただ唯一残ったのが合弁会社からの注文による船名が決まっていないこと。
合弁会社とその客先との信用状では、後10日ほどで船に載せないといけないのだが、日本側の船積条件はFOBで船の手配は客先。しかし客先の担当者が鈍臭いために未だに船が決まらず、このままでは信用状の期限が切れる。
残り10日というのは単なる余裕ではない。貨物を港のしかるべき場所に持ち込んで税関の輸出検査を受け、その後コンテナ詰め(これを「バンニング」と言う)、そして船が接岸する予定の岸壁にある集積地にコンテナを運ぶ。これが出航予定の1〜2日前で締め切り。船会社は船が来るまでの間に積みつけの計画や次の寄港地でのコンテナの出し入れの順を決めたりする。この締め切りは絶対で、間に合わなければ載せてもらえない。また、別の問題として空のコンテナが足りなくてどこかから持ってこなくてはならないこともある。そして税関は緊急対応を除いて土日は休み。
これらを考えると出航日の10日前に船名がはっきりしないと船に詰めなくなるリスクが高くなってしまうのである。
2012.03.20:
地下鉄サリン事件から今日で17年になる。
当初はオウムの仕業だとはわからなかったが、松本サリン事件、横浜弁護士殺害などを通じて次第に犯人が明らかになり、遂には富士山ろくの彼等のアジトに警察が乗り込んで麻原教祖を逮捕するに至ったのである。
しかし彼等の本当の目的は何だったのか、サリンを撒くことでどんな利益を得ようとしたのか、教祖は何も語らず、今死刑執行までの日を過ごしている。
そして少なくない若者が麻原に従った背景に何があったのか、それも明確ではない。そして月日は流れ、まるでジャングルの中に潜んでいた旧日本軍兵士のように、平田容疑者が出てきた。
本当に彼等の行動の原点は何だったのか?
我々は普段、人を意図的に殺めるような行為を考える必要のない生活をしている。だが何かのきっかけで誰かを恨み、その誰かを標的とした殺人行為をすることは古くからあった。だが特定の標的を必要としない無差別殺人というのはごく最近から始まった。そのときの精神構造はどこから来るのだろう。漠然と、現代はそのようなものを生み出す時代であると言っても何かが解決したわけではない。
そうしたやりきれなさを心に抱きながら、地下鉄サリン事件の被害者や犠牲者の家族は今日を迎えるのだろう。
2012.03.19:
今日、所得税の還付申告で戻ってくるべき金額が銀行に振り込まれた。もちろん申告どおりの額である。苦労して領収書を集め、そろばんならぬExcelで懸命に計算した結果が報われた。
さて、今日ネットで調べ物をしていたら、面白い(?)アンケート結果が出ていた。
国民の声もあって政府でも検討されている65歳までの強制的定年延長の是非を問うアンケートである。
で、若者を中心に延長反対が圧倒的に多かった。その理由の多くは「年寄りがいつまでもいたら若者の雇用がなくなる」という論法である。
それでこのことを息子に聞いたら、やはり反対はやむを得ないという意見であった。
そこで私は「年寄りも若者も含めて雇用を増やせばいいのでは?」と提起したら、「その意見には一理あるけど、現実的には無理だろう」という答えだった。
このような若者に見られる論理は日本独特のもの、すなわち働く者の連帯感とか、困っている人がいたらそれを救う道を考えるという発想が非常に弱いことである。
ヨーロッパなどでは既にこのような問題に対しての「ワークシェアリング」という発想が既に実行に移されている。例えば企業がパートタイムの雇用などを増やせば政府から補助金が出る、という仕組みである。日本でも震災による被災者に対する雇用について補助金が出たりもしているが、わずかなものに過ぎない。
それともっとも重要なのは、老若男女を問わず困っている人を見たら、敵対関係とは見ずに一緒に生き延びる方法を見つけようという発想が、今の日本に欠けていることである。その昔の労働組合運動が盛んな頃はもっと温かさがあった。
残念ながら今の若者は小さい頃から同級生もライバルであるという環境で育っているために、今回のようなアンケート結果を出してしまう。もちろんその責任の一部は我々大人にもある。
だが今からでも遅くない、雇用を阻み、かつ給与所得が年とともに下がっている原因を知れば、若者は必ずや問題の根本的解決に向かって動いてくれるだろう。
2012.03.18:
湿度が高いせいか、室内でも洗濯物が乾かない。しかもファンヒーターを点けていないのでなおさらのようだ。
さて、またもや北朝鮮が冒険主義の愚行をやろうとしている。言わずと知れた「衛星」発射である。もちろん誰もが衛星だとは信じていない。衛星発射用ロケットを持っていないのだから、長距離ミサイルであることはあまりにも明白だからだ。地球の重力圏を抜けるにはミサイル程度のちゃちなエンジンでは無理な話。また、前回の「衛星」騒ぎのときも人工衛星が地球を回る姿は発見されていない。
先月の米朝会談で少しは国際社会との付き合いができるようになったかと思ったが、合意を勝手にねじ曲げる手法は少しも変わっていないことがはっきりした。
例の「絶叫アナウンサー」が泣こうがわめこうが、孤立するのは北朝鮮指導部だけである。
2012.03.17:
今日は夕方頃まで小雨が降ったり止んだり。洗濯物は屋内で満艦飾となった。
気温も少しづつ上がってきたが、まだ洗濯物は1日で乾かない。
さて、ガスコンロの調子が悪くなってきた。片方のバーナーで点火はするが、押し回しのレバーを離すと火が消える。そういう原書が頻繁に起こるようになった。5年使ってきたがそろそろ買い替え時か。家電製品などは自分で修理するなどして長持ちさせるが、ガスはちょっと怖くて手出しし辛い。昨年は20年近く経ったガス風呂を交換したが(勿論家主の負担)、これも自分で修理することはかなわなかった。
以前聞いたことがあるが、ガスのバーナーノズルは年とともに摩滅するという。そう言えばガスコンロでもバーナーの角が微妙に丸くなっているのを見たことがある。
それはともかく、頃合を見つけてガスコンロを買い換えようと思う。
2012.03.16:
昨日の話だが、合弁会社に派遣されているアドバイザーに電話して実情を聞いた。
予想に違わず、合弁会社側は回りくどい方法を取るようだ。ウチの会社を経由して船荷証券(B/L)を回収したいらしい。しかしウチの会社との契約よりももっと危ない方法を別の会社とやっていることがわかった。
それは仲介貿易(A国からB国へ発注するが、実際の貨物はB国が発注したC国から直接A国へ送る)で、両契約共に信用状による決済かつ、C国で発行されたB/Lを銀行経由でB国が回収し、それをそのままB国の銀行へ持ち込んで代金を回収するというものである。
これは非常に危険な方法である。この方法が成立するためには以下の条件が絶対に必要になる。
1.A国とB国間の信用状に要求されているB/L記載の文言と、B国とC国間の信用状に要求されているB/L記載の文言が、一字一句違わず完全に一致していること。
2.C国で発行されたB/Lが銀行経由でB国契約者(=合弁会社)に届き、代金を支払ってB/Lを回収した上でそれを再びA国が指定する銀行へ持ち込むまでの期間が信用状で規定されたタイムリミット(通常は船積後21日)をオーバーしないこと。
船会社は、A-B間用のB/LとB-C間用のB/Lを2種類発行することは絶対にやらない。1つの貨物に対してはあくまで1本のB/Lである。よってB/Lの使い回しを無理にやろうとすると上記の条件を満たさない限り代金の回収は不可能になる。
こういう危険なリスクを避けるため、通常はA-B間はB/Lの提出を条件とするが、B-C間は船会社ではなく乙仲が発行する貨物受領書(FCR=Forwarder'
Cargo
Receipt)を信用状の条件としてリスクを分離する。
今回、素人集団の合弁会社は日本人アドバイザーに相談もせずに両契約ともにB/Lの提出を要求してしまった。しかも今なら信用状の条件変更をやってB/LとFCRの使い分けができるはずなのだが、それも無視してしまった。
その先がどうなるかは誰にもわからない。もし失敗したら合弁会社は代金回収ができないまま多大な損失を出すことになる。
私個人としては腹は痛まないが、悲惨な結果が出ることを目撃するのは良心が許さない、ただそれだけである。
2012.03.15:
仕事の方だが、懸案事項がかなり片付いたのでサーバーにある古いファイルや机に残っていた書類をファイリングしていたが、午後になって海外の合弁会社からわけのわからないメールが飛び込んできた。
そもそもは合弁会社が別の国から受注した機械のうちの一部の補助機械を日本から直接輸出する話だったのだが、船積直前になってあれこれ変な要求を出してきたのである。
例えば既に出来上がっている梱包のシッピングマークを書き換えてくれ、梱包に付属してあるパッキングリストの記述を訂正してくれなど、当初の契約と違うリクエストを出してきた。しかもそれはまだ何とかなるものの、これはもう我慢ならなかったというか、大問題に発展しかねない話が出てきたのである。
それは、船荷証券の送り主を合弁会社でなく、ウチの会社がその代理となるように(「うちの会社on
behalf
of合弁会社」という記述になる)せよというものである。しかもその証券をわざわざウチが船会社から回収してから合弁会社に送れというオマケまで付いた。
親契約に関する実務を代理人がやることは別に珍しいことではない。私も普段やっていることだが、輸出契約では大手商社が表に出て船積書類の用意や代金回収を行い、ウチの会社がそれ以外のすべての仕事を請負う方式はよくあること。その場合でも、船積書類の名義はあくまで商社であって、ウチは黒子に徹するのである。ましてや船荷証券の送り主は当然商社。実際は船の手配や積み込みまではすべて乙仲を使ってウチの費用でやる。船荷証券はウチが提供する貨物データに基づいて作られるが、有価証券でもあるのでウチを通さずに直接商社に宅急便で送るのである。商社の代理人としてのウチの社名は絶対に出さないのが常識。
それをわざわざ手間のかかる、しかも銀行への書類の提出が遅れて期限に間に合わなくなるかもしれない方法を取るのは非常にまずいのである。
実は合弁会社が直接第三国に輸出するのは今回が初めて。日本からはアドバイザーが行っているのだが、手を出し過ぎると自分でやろうとしないのでなるべく手を出さない方針である。だが親契約の船積期限が迫っている今、これ以上無駄な話をやっていても仕方がない。日本のアドバイザーが腰を上げるよう頼むつもりである。
2012.03.14:
消費税増税の法案を出すかどうかで与党内がもめている。本当はいずれも増税賛成なのだが時期が悪すぎるということらしい。
それはともかく、増税は被災地の復興に有害でしかない。しかも折角色々な補助金や減免措置を講じても、その金が何らかの消費に回る限りにおいて5%は国庫に逆流するのである。何のことはない、最初から目減りさせた金額を給付しているのと同じことである。
そうでなくても消費税には元々弱者に対する配慮がない。所得税のような控除とか減免措置、あるは還付のような制度が一切ないのである。だからこそ心ある人達はせめて欧州に見られるような食料品に対する非課税または税率0にすべきと主張しているのである。
これから被災地のみならず日本経済全体を回復させる必要があるが、消費税増税で水を差し、結局はさらに消費を冷え込ませて所得税や法人税、さらには消費税収入自身も落ち込んだのでは何をやっているのかわからない。そのことは橋本内閣の時に消費税を3から5%に引き上げた時の経験から明らかである。
私個人もこれから給料が激減する。厚生年金だけ(2階部分)ではとても補填できない。消費税増税は極めて現実的な問題なのである。
2012.03.13:
今日、半年にわたって未解決だった外注メーカーとの金銭問題が解決した。いきさつはこうである。
まず鋳物メーカーで素材の鋳込みを行い、さらに荒削りをして、次の精密加工メーカーに引き渡して最終図面の寸法通りに削る手順だった。
ところが鋳物メーカーが出荷する時に一部の削りこみが不十分だったために、精密加工メーカーが余計な削りこみをさせられたと言って追加料金を請求してきたのである。
ウチの会社としては原因が鋳物メーカーにあると判断し、その請求金額を払うよう促すと共に、納得できる反論があれば出すように要求した。
ここから、話を長引かせる押し問答が始まった。
鋳物メーカーは最初、削り代が大きくなったのは誤差の範囲内といったが、矛盾していた。というのも仕事を始める前に出してきた承認図からは明らかに誤差とは言えないほどの削り残しになっていたからである。ところが押し問答を続けているうちに明らかになったのは、鋳物メーカーの営業が品証の許可を得ずに承認図を出し、一方で品証はそれを知らずに製造に対して多目の削り残しでもかまわないと指示していたのである。
しかもこの事実がわかったのは何回目かのウチの会社との会議のとき。ひどかったのはその場で品証部長が「承認図を勝手に出したのは営業の責任だ。俺は知らん。営業が何とかしろ」と発言。社内のイザコザを客の前でやる神経には呆れた。後で私は営業担当に「あいつは二度と来させるな」とささやいた。
その間私は精密加工メーカーには「決着はまだできていないから待て」ということにして、精密加工メーカーの弱点はないかずっと調べていた。
そして加工メーカーに渡していた図面には、問題の部分の削り残しは彼等にとっての許容範囲であることを見つけたのである。
だが私は下手な二枚舌を使う気にはなれない。よって先に鋳物メーカーを撃沈させることを優先した。そして先月になって「半額ならば負担しても良い」という妥協案を出してきたのである。
これをどうやって精密加工メーカーに伝えるか、思案しているところに今日、鋳物メーカーから電話がかかってきた。
「精密加工メーカーに案を示したらOKしたので、早速請求書が送られてきました」
どうやら両社の間は古くからの付き合いがあったらしく、裏合意で急転直下の解決をしたようだ。もちろんうちの会社は腹が痛まない。
やっと今夜から熟睡できる。
2012.03.12:
決算が近づいてきたので、管理・経理から決算に関する案内がいくつも流れるようになった。やはり季節を感じさせる。
しかし一方で気温はやや逆戻り。今朝の出勤時にはかすかに雪が舞った。
話は変わって顔文字の話。有名な顔文字で「卓袱台返し」(例:(#ノー_ー)ノ彡┻━┻彡┳━┳彡┻━┻)というのがあるが、友人から英語とか海外のものはないの?と聞かれた。
調べた結果、卓袱台返しという習慣(?)そのものは英語にもあって、腹立ち紛れにテーブルをひっくり返すことを"table
flipping"と称するようである。だが顔文字の存在はわからなかった。というか、日本のようなバラエティーに富んだ顔文字文化は他国にはないようだ。
原因として日本語のように全角の記号・特殊文字が多数存在することが挙げられるだろう。
2012.03.11:
今日は3.11ということで、午後から震災復興支援、原発反対の集会に行ってきた。
政府や東京電力の怠慢で、まだまだ復興には程遠く、原発事故の補償や除洗も進んでいない現状が報告されていた。そんな中での原発再稼動などあり得ないはずだが、野田首相は「政治判断」などと称して国民を危険にさらそうとしている。
集会の中で印象的だったのは、東電の説明会で中学生が「将来子供が埋めなくなったら補償してくれるのか」と迫った話を紹介していたこと。そして幼い頃に広島で被爆した女性が、子や孫が生まれるたびに不安に襲われたことを紹介しながら、福島事故で再び私と同じ思いをする女性が出ることがつくづく悔やまれると語っていたことである。
14時26分には黙祷したが、何故か私は1.17の時の思いとダブったのかまぶたが濡れた。
2012.03.10:
昨日から今日にかけて友人HPの手伝いでほぼ一日つぶれた。
記事の更新ではない。レンタルサーバーで容量の大きなものに乗り換えるための移行作業である。コンテンツを新サーバーに送ることはローカル側で常にコピーを取ってあるから基本的には時間のかかる話ではない。だがひとつだけ、CGIがサーバーの仕様の違いで作り直しを余儀なくされた。旧サーバーはお仕着せのものしか使えなかったためである。
新しいCGIは勿論フリーのものを改造するのだが、何せそういうことやることは何年かぶり。また年齢のせいもあって失敗を繰り返しながら悪戦苦闘。時間を浪費することになった。
それでも何とか完成したが、今度は本番でテストをしようとするとCGIの画面は旧サーバーのもの。え???
調べるとドメインのIPアドレスが旧のまま。昨日のうちに切り替わっているはずなのに何事か。とはいえ急ぐのでドメインの代わりにIPアドレスを直に打ち、新しい画面を呼び出してテスト。成功したことを確認して、ふと気がついたら日が暮れかかっていた。IPアドレスもいつの間にか切り替わっていた。
移行作業が終わってから気付いたのだが、IPアドレスの切り替わりが遅れたのは自宅ルーターの認識の遅れらしい。
HPメンバーの何人かもまだ旧サーバーが見えると言っていた。
ともあれ移行は完了。めでたしめでたし。
2012.03.08:
朝から昨日出た新しいジョブ番号に関する手配書を作る作業で半日がつぶれた。そうでなくても営業が納期ぎりぎりの条件で仕事を請けてくるから、すでに余裕がない。ひどいのは営業が受注してから客との契約条件を詰めるやりとりで一月近くを消費した挙句に、その分納期が遅れることを告げずに我々に納期キープを押し付けることまでやってのけた。
これにはさすがにプロジェクトマネージャーが怒って、「営業が時間を食うというのなら、最初から見積書の納期を長くしておけ」ときつ〜いメールを出した。
実はこの話にからんで私も巻き添えを食った。納期がきついので、作った品物を梱包して船の予約を入れ、船積するまでの時間が残り少ないことがわかってどう乗り切るかをベテラン営業マンと電話で打ち合わせをしたのだが、銀行へ出す書類のうち、船荷証券はいつものように乙仲から宅急便で営業に送るつもりであることを話し、インボイスなどは営業で急いで書いてくださいと言った途端、彼は急に怒り出した。
「何で営業が船積書類を書かなきゃいけないんだ!俺は入社以来30年以上そんなものは書いたことがない!」
をいをい、国内でも請求書を作るのは営業やんか、と心では思いつつ、前任者から仕事を引き継いでから1年半、そんな話は聞いていないとジャブを出しておき、その話はまたあとでやろうということでとりあえずはその場を収めた。
そんな馬鹿な話があるかと思って上司に聞いたら、「そんなもん営業が書くにきまっとるやないか」と瞬時の結論。ではなぜ営業のベテランが非常識なことを口走るのか、何人かに聞いたら、こんな答えが返ってきた。
実は彼は今の事業部に来たのは最近で、確かに書いたことがなかったのだろう。前の職場では輸出といっても海外との直接の契約者はウチの子会社を含めていつも商社がなっており、それだったら自分で船積書類を書くことはなかったはず。
これでやっと事情がわかった。「井の中の蛙大海を知らず」である。
上司に、ひょっとしたら彼からとばっちりを食うかもしれないのでよろしくと言ったら、笑っていた。
2012.03.07:
年明けから新規受注のラッシュが続いていて、今日も6〜7件のジョブ番号登録が入っていた。先月の幹部会議で重役から営業へ今年度ノルマ達成まで「残りあと数億は達成できるのか」との質問が出たのに対して、営業部長から「できます」と明言したそうだが、その裏付けは握っていたようだ。
実際、今週末にもさらに数千万円の発注が出そうな雰囲気で、昨日も客と設計との詰めの協議が行われた。そういう調子だから営業の鼻息は荒いはず。
確かに年度末に発注が集中することが多いのは事実。官庁のみならず民間でも年度予算消化のための駆け込みが多くなるからである。
世の中全体の雰囲気は冷え込んでいる中、年度末だけはにぎやか。その反動で4〜6月は多分新規受注は激減するだろう。世間はそう甘くない。
2012.03.06:
中近東のアラブ諸国に物を送る場合、書類に領事の裏書が必要な場合があることは以前に書いたが、そうでなくても船積書類には「この船はイスラエルに寄港しません」という一文を追記させられることが多い。他には「絶対に剥がれない方法で"MADE
IN
JAPAN"と書くこと」と、書類だけにとどまらず梱包や荷札、品物本体にも要求されることもある。昨年一番困ったのはすべて鋼鉄製の製品をを送ったときで、銘板を付けるような場所もない。考えた挙句の苦肉の策は、一部フランジ状になっているところの側面にアルファベットのポンチで刻印したことである。
しかし先日貰った信用状の条文の極めつけは「インボイスには口銭とか値引とかいう記述は書いてはならない」というもの。
ご存知の方も多いと思うが、コーランは利子を禁止しているからである。
ではイスラム系の銀行は何をやっているかというと、「融資」をして金利を取るのではなく、「投資」に対する配当という形式を取るのである。我々にすればそこまでコーランにこだわることはないと思うのだが、宗教的戒律を絶対視するあまり、現実との乖離をこのようなかたちで補完する仕組みができあがったようである。
2012.03.05:
ごく稀にフランスの会社とやりとりすることがあるのだが、時として面食らうのがフランス語の略号。
普段は英語の略号で慣れているだけに、理解に困ることがある。ただ、一部には単語の並びが違うだけですぐに理解できるものもある。例えばVAT(付加価値税)はTVA、AIDSはSIDAなど。
だが先日メールでやり取りした中で困ったのは"LTA"。元になった英文の流れから考えても英語の略号ではなさそうである。仕方がないのでネットで調べたら、英語の"AWB"すなわちAirWayBillという飛行機用の船荷証券であることが判った。
海外とのコミュニケーションでは、こういうクイズみたいなことに出くわすことは珍しくない。だから経験を積むしかない。
ところでこれは以前日記にも書いたと思うが、フランス人、イタリア人、スペイン人などのラテン系には"H"の発音がない。よって「日立」を声に出させると「イタチ」になる。ちなみに、英語で「英雄」を表す「ヒーロー」に当たるフランス語は「エロ」である。
いずれにせよ言語の世界は複雑と同時に奥が深い。
2012.03.03:
河村名古屋市長が「南京大虐殺はなかったのではないか」と発言したことが物議をかもしている。
しかも中国の代表団を前にしての発言であるから、無神経を通り越して一種の挑戦状に近いものを中国側は感じただろう。問題にならないわけがない。
それにしても、市長が謝罪もしないし撤回もしないと明言していることには怒りを感じる。
南京大虐殺は国際的にも認知された事実である。唯一の不明点は犠牲者数だけで、多数の捕虜や民間人が数箇所で日本軍に殺害された事実は動かしようがないのである。
日本軍が軍人と民間人の見分けが付かず、無差別に殺してしまったことが原因のようである。ベトナム戦争でベトコン(ゲリラ)と民間人の見分けが付かずにアメリカ軍が虐殺を行ったソンミ事件とパターンは同じである。
事は河村市長の個人的見解では済まされない。しかも「確信犯」である。政府でさえ認めている事実を否定し、偏見に基づいた発言を自治体首長が行うことも、配慮の欠落を通り越して、政府に対する挑戦状の性格を持つ。その点で政府が市長に抗議していないのはおかしい。
いずれにせよ、河村市長のような戦争責任を否定する政治思想は危険である。君が代を強制する石原東京都知事、橋下大阪市長と並んで、戦前の反民主主義、ファシズムに回帰するような潮流をのさばらせてはならない。
2012.03.02:
工場で思わぬトラブル。
ある回転機械を昨夜試運転していたら、異音がして停止した。調べたら回転部の一部が欠けていた。実はこの機械、来週には欧州の客を迎えての立会試運転を予定していて、そのための予行演習をやっていたのである。試験に合格すればすぐに船積準備。
破損の原因は回転部と固定部の干渉。固定部に取り付ける部品の種類を間違えて、回転側にはみ出していたのである。そしてまずいことに壊れた回転部側の部品は新作すると数ヶ月かかる。工場の幹部は真っ青になった。
しかしラッキーとはよく言ったもの、たまたま同じ客先の同型機で製作準備中の部品の中に破損したものと同じものがあったので、それを拝借することになった。部品とは言ってもそれなりの大きさがあるので、この土日は工場サイドは取替のために出勤である。
実はこの機械、船積担当は他ならぬ私である。トラブルに巻き込まれた関係者は大変だが、私はまだ高みの見物でいられる。というのもこちらは船への積み込みだけで、配船手配は客先、すなわちFOBまでで、船名と出航日はまだ決まっていないし仕向け港もわからないのである。
もっと言うと、機械はほぼ完成して船積までには客から出来高の支払があってしかるべきなのだが、まだない。営業も呆れているのだが、立会検査というセレモニーをやっても入金がなければ船積は保留。
営業担当も私も「どないするつもりやろ?」と冷ややかに見ている。工場は復旧作業に必死だが、その後は一体どうなることやら・・・
2012.03.01:
3月に入った。気温は2月とはえらい違い。どうやら強い寒波はもはやなさそうである。
いつものように今月の船積計画。
上旬は飛行機×1、船×3、中旬は飛ばして下旬に船×2となる(場合によっては3)。
月末に年度決算が来るので、塀の内側か外側か判断に悩むものが若干出そうな雰囲気。いつものことながら悩ましい。しかも梱包ができていても意図的に4月に入ってから送る品物まで予定されている。
国内では決算がらみの悩ましい話はあまりないが、ある客先が盆休みに予定されている工場のメンテ計画直前に納品して欲しい話が来た。しかし材料の製作期間が長いので2月末に発注をかけてもらわないといけないのに、今日になってあれこれ図面に変更を加えたい話を持ってきたのである。いずれも金額がアップする方向なので、当然見積書は変わる。よって設計を始め、関係者は大慌て。私も変更図面を工場に送って材料積算を一日で完成するようメールを打つはめになった。
他にもインドにまつわる悩ましい話があるのだが、これを書くと私がどこの会社の人間かがわかってしまうので遠慮させていただく。