悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
14.04
2014.04.30:
今日で4月はおしまい。ウチの会社は明日から6連休。よって連休中に呼び出されることのないよう、やり残しは片付けた。但し連休中に船が出る話がいくつかあり、それは乙仲の担当者に任せることにした。
さて、船積にまつわるズッコケ話を2題。
ある海外からの注文で商社を介しているため、輸出者(SHIPPER)はその商社で船積書類はそこが書かねばならない。もちろん船荷証券(B/L)に記載する文言の指示書(SHIPPING
INSTRUCTION)も作る。
ところが商社の担当者は最近になって変わったのだが、新入社員としか思えない手際の悪さ。手始めは各書類間の記述の不統一。それを乙仲の担当者に指摘されて書き直すこと2度。そして今日は乙仲から出てきたB/Lの下書きのチェックについて、2度、3度と訂正依頼を小出しにしてきた。乙仲としては1回で終えて欲しいのは当然。あまりにひどいので私に愚痴をこぼした。
次はウチの営業のY。ある注文は商社を介さないうちの会社がSHIPPER。よって船積書類作成は営業の仕事のはずだが、屁理屈をこねて拒否。国内向けの請求書は営業が作るのだから輸出も同じだろ、と反論しても頑として受け付けない。これまでも営業が書いていたのにである。
Yは最近人事異動で別の営業から来た男で、船積書類を書いたことがないらしい。仕方がないので私は過去の業務の取り決めを書いた証拠書類を付けてメールを送った。もちろん課長には事前に了解を貰ったし、メールのコピーも落とした。
そのうちに営業課長も出てきて、今度はウチの課長とやり取り。業務の見直しは留保し、当面は現状どおり営業が作ることになった。
ところがYは今日が期限の船積書類を送ってきたついでにまたぞろ持論を主張してごねた。
それで私は「個人的意見についてはコメントしない」と返信。もちろん両課長にはコピーが落ちている。
私の本音は「うるさい!黙れ!」である。
2014.04.29:
世間は祝日だが、ウチの会社は出勤日。本当は休みたかったが、私の月末処理が色々あって出ざるを得なかった。
今朝いきなり飛び込んできたニュースは、IE(Internet
Explore)6-11を使うなというもの。どうやら新たな弱点が見つかったらしい。
そんなことを言われても困る、というのが正直なところ。実は会社の業務用に開発された専用アプリはIE8でしか動かない。だから「使うな!」と言われたら仕事ができなくなる。
今日の時点では全社IT専門部隊からのお触れは一切なし。まだ対策を決めかねているのだろう。
さもありなん。最近は社内の業務用アプリはほとんどがウェブDBで、かつIEでないと動かないのがほとんど。それをハシゴを外されたら会社全体が麻痺する。
厄介なことになったものだ。
2014.04.28:
今月も残り3日。月末処理はまだ数件残っている。
おととい書いた残業代ゼロの案だが、労働側だけでなくマスコミも疑問を投げかけている。
そもそも第1次安倍内閣の時に「ホワイトカラー・エグゼンプション」(アメリカで導入された、ホワイトカラーだけは1日8時間労働の規制から除外するというもの)を出して猛反対に遭い、引っ込めた。それをまたぞろ担ぎ出そうというものである。
いまさら説明の要もないが、財界・大企業の論理は「賃金は時間でなく、成果によって決めるもの」と主張している。しかしこれは現実離れした話でしかない。
彼らにとっては成果=利益らしいが、そんなことをしたら誰もそんな会社で働きたくないと皆辞めていくだろう。労働者にとって賃金が不安定、かつ時としてほとんどゼロになるような会社にはいたくないからである。生活を無視した、食えない賃金が待っているのではとてもじゃないが働けない。
実際、成果主義賃金を導入した会社のほとんどが手直しを余儀なくされている。特に利益とはほとんど無縁なアフターサービスの部署は誰も嫌い、異動希望が殺到したためである。
既に破綻した成果主義賃金に加えて、残業代ゼロでは労働者は踏んだり蹴ったりで、過労死が大量に出ることは疑いない。
加えて「社員個人の成果」の客観性は何もない。それは職種の違う人同士を比べてみようとすると良くわかる。せいぜい同じ職場の他人と比較できるくらい。しかもそれぞれの個性があるから、それを無視して査定したら今度は各人が自己保身に走るから組織的な仕事は破壊されるだろう。
人間の一日はおおよそ、8時間=労働、8時間=睡眠、8時間=自分のやりたいことで快適な生活が成り立つ。もしも労働=16時間にして他の時間を犠牲にするならば、悲惨な結果が待っている。それは産業革命以後から8時間労働の規制がなされるまでの歴史を見れば明白である。
2014.04.27:
昨日・今日とポカポカ陽気。初夏並みの気温である。
風呂場のリモコンがおかしくなった。早速家主に電話して診てもらい、一旦電源を切ってリセット状態にし、動くようになったが、今日使ってみると追い炊きが効かない。GWに入ったらもう一度呼ぶしかなさそうだ。
2014.04.26:
連合主催のメーデーが開かれた。
余談だがメーデーを5月1日以外に開催するのは日本の、それも連合だけ。いつからかは忘れたが、5月1日では連休中のことが多いので人が集まらず(集まらない理由は他にあると思うのだが・・・)、日をずらせてお祭りにしようということである。国際的には日本や韓国などを除いて約80カ国が5月1日を祝日にしている。
さて、今年は安倍首相を招いた。
彼はアベノミクスを礼賛する演説を行ったらしい。しかし連合の古賀会長は政府の労働規制緩和は断固反対と演説した。
そもそも何のために安倍首相を呼んだのか?
最近、産業競争力会議で残業代をゼロにする案を出そうとしていることが報じられている。しかも高額の年収の人だけでなく、一般社員にも拡大することを考えている。会社と本人が合意することを前提にするそうだが、こんなものは何の歯止めにもならない。失業しまいとする労働者の側の方が圧倒的に弱いからだ。
本来なら主張が違う水と油の関係のはずだが、連合は首相が来ることを拒否しなかった。その意図はまったく不明である。
首相の演説中、「残業代ゼロ反対」という野次が飛んだそうだが、正常な神経の持ち主ならそう叫んでも不思議はない。
2014.04.25:
JR福知山線脱線事故から9年が過ぎた。
9年前のあの日、会社でネットのニュースを見ていたら9時半くらいだったと思うが事故の一報が載った。その後次第に事故の大きさが報じられるようになり、そして空からの写真を見てあっと思った。とにかく車両がビルにめり込んでいるのである。言葉を失った。
あの事故は結局、国鉄分割民営化が生んだひとつの結節点であると私は見ている。とにかく不良資産の生産事業団への押し付け、不採算路線の第3セクターへの押し付け、そして何よりも会社に批判的だった労働者を引き継がず、徹底した金儲け路線のレールの上をブレーキもかけずに突っ走ったのである。
もう少し言えば、経費を「節約」するためにATS-Pの導入が遅れ、「日勤教育」と称する不当な懲罰をネタに労働者を恐怖政治も下に置いたのである。
それらの集大成としてあの重大事故が起こり、しかも犠牲者はあろうことかJRを利用した乗客だったのである。これ以上の悲劇はない。
2014.04.24:
最近どこの会社でも「報連相」ということが強調されている。
ホワイトカラーの人達なら耳にタコができるほど聞かされていると思うが、知らない人のために説明すると、「報告」、「連絡」、「相談」を短縮した言葉で、上司とのコミュニケーションを図るポイントということらしい。
私に言わせると、コミュニケーションの方法論としては悪くないが、成立するための前提条件が欠落して説明されている気がしてならない。
それは上司が部下の聞く耳をまともに持っているかという点である。
私は過去何度か救いようのない上司と付き合うことになったことがある。報告してもケチばかりつけるやつ、相談しようとしても「それくらい自分で考えろ」とヒントすら与えないやつ、等々。
これではまともに話す気にならない。よって部下としては無視する、あるいはあれこれ命令がきても不服従という態度で対処するしかなくなるのである。
これはウチの会社のある部署の話だが、ここの部長は皆がいる前で面罵したり(いわゆるパワハラ)、メールで何かを報告したら不備な点をあげつらってクレームを書き、しかもそれをCCの全員に送るという、揚げ足取りの最悪のキャラである。
こういう上下の関係では「報連相」は絶対に成立しないのである。
2014.04.23:
韓国の客船SEWOL号の事故、多雨宇野行方不明者がまだ見つかっていない。これほどひどい船の事故はタイタニック号以来ではないか。しかも船長などが率先して逃げたというから犠牲者は哀れすぎる。
事故原因はまだすっきりしない。
右への急旋回をきっかけに、積載オーバーかつラッシング(固縛)不十分な貨物が荷崩れして横転につながり、やがて沈没したとうストーリーが考えられている。
だが急旋回の原因は何なのか、また爆発音との関連はどうなのか、避難誘導が遅れた原因、そして客室の増設を許可した韓国当局の責任はどうなのか、など未解明なことが多すぎる。
事故に遭った人の家族も、これらの原因、責任問題があいまいなことにいらだっている。当然のごとくその不満の矛先は大統領にも向けられている。
不明者の捜索に当たっている救助隊の努力には頭が下がる。現時点で生存している確率はきわめて低い。だが最後の一人が見つかるまでは作業は終わらない。そのことに思いをはせると胸が締め付けられる思いがする。
2014.04.22:
またも靖国神社を参拝する国会議員が出た。その数約150名。安倍首相も参拝はしなかったが真榊を奉納した。
彼らは中国と本気で戦争しかねない。よりによって中国政府が商船三井の船を差し押さえた直後である。中国側は「戦争賠償とは無関係」と言うが、行動が早すぎる。
これに対して靖国を参拝した連中は壊れたレコードのように「国内問題」だとするが、そんな論理は国際的には通用しない。
国民の戦意高揚のシンボルとして建てられた靖国神社は戦後も特殊な存在としてきた。そもそも祭祀されているのは「国のために戦った」軍人・軍属。一般の神社が天照大神など古の神々を祀っているのとはまったく異なる。だから靖国神社は全国の神社を統括する神社本庁とは関係を持っていない。
靖国神社自身も戦争には無反省だし、「英霊」を敬い、かつA級戦犯さえも崇めているのである。この事実を海外から見たら戦争賛美の性格ははっきり見える。残念ながら一部の国民は、この事実をあいまいにしか伝えない大手マスコミの報道にだまされて、靖国参拝を「国内問題」と信じきっているのである。
もし本気で日中関係の回復を図ろうというのなら、まずは閣僚・議員の参拝はやめるべきである。
2014.04.21:
出勤してあれこれ考えていたら、後10日ほどでゴールデンウィークに入ることに気付いた。
今月の船積は29日で終り。今からの分はGW明けにすることにした。
ところでGWはこれまで通り何もすることがない。せいぜい部屋の片付け。動かすこともなくなったファンヒーターもしばらく休眠してもらう。
2014.04.20:
金、土は連夜の宴会。泥酔はしていないが日記はお休み。
アベットラーは時として妙な日本語を使う。前政権のときは「美しい日本」という言葉。しかし目指したのは戦前への復古。天皇を戴き、命令ひとつで組み従う国民の行進を「美しい」と見ているのである。
今は「戦後レジームからの脱却」と「積極的平和主義」。
「戦後レジーム」とはもちろん平和憲法に他ならない。憲法の理念である国民主権、平和主義は、アメリカと財界の言うがままに動くには足かせであり、邪魔なのである。今も教育問題で教育長の自治体首長による任命制にして政治介入への道を開こうとしているし、道徳を正規の教科にして子供達の国への忠誠心を点数化しようとしている。
「積極的平和主義」とはストレートに軍事力行使の言い換えである。アベットラーの頭の中は軍事力によってこそ「平和」を保てるという固定観念が染み付いている。石破幹事長などは中国・北朝鮮が軍備拡張していることに「対抗できる軍事力が必要」とあけすけに語っている。これはとりもなおさず使い古された軍事力拡張の口実である。国連憲章や日本国憲法が否定していることへの真っ向からの挑戦に対して、国民は「ノー」を突きつけるべきである。
2014.04.17:
韓国での客船沈没事故、驚くほかない。犠牲者、被災者に対して心よりお見舞い申し上げる。
それにしても事故発生から沈没まで約2時間、あまりに早い展開である。客船の宿命というか、重心が高いために浸水して傾くとあっという間に転覆する。大きな貨物船と違い、隔壁があっても横転では役に立たない。
沈没の原因はまだ明らかでないが、少なくとも座礁は否定されている。爆発によって船体に大きな穴が開いたことが考えられるが、爆発が人為的なものか、別のものなのかはまだ闇の中。
同時に事故後の乗組員の対応のまずさ、乗客を早く避難させなかったこと、船長などが真っ先に逃げたことなどが問題視されている。
タイタニック号の事故後最後まで残った船長と、一昨年のコスタ・コンコルディア号の船長がこれまた先に逃げて大きな批判を浴びたことの対比をすればわかるだろう。
船の事故は怖い。昔の船頭がよく口にした言葉、「板切れ一枚、下は地獄」はまさにその通りである。
私もずっと以前に船の仕事をしたことがあるが、エンジンのピストンが割れてシリンダケースを突き破った後の光景、航海中に時化に遭って船体がひびだらけになったのを見たら、その恐ろしさは何とも言い難いのである。
2014.04.16:
政府がエネルギー基本計画を決めたが、あくまで原発に固執する姿勢に彩られたものとなった。
国民の安全を無視し、各種アンケートでも再稼動反対が賛成を上回ることに逆らって、あくまで原発ムラを擁護するようだ。
アベットラーは非常に古びた妄想を頭に描いているようだ。特に経済の問題ではまったく実現性のない「財界・大企業が栄えればおこぼれが庶民にも回る」ということにあくまでもしがみついている。
今のままでは、彼は来年の消費税10%を必ず実行するだろう。そうなったとき、彼は財界のエラい人達と祝杯を上げるつもりのようだ。過労死・過労自殺の屍の山の上で。
2014.04.15:
プロ野球の公式ボールがまたもや規格外れで「飛ぶボール」になっていた。去年の失敗をまた繰り返している。
ミズノで材質をわずかに変えたことが原因とされているが、検査もずさんなようだ。
そもそも材質を一部変更した時点で全数に近い検査が必要だと思うのだが、どうやらずさんな抜き取り検査しかやってないように見受けられる。そしてNPB側もミズノにまかせっきりの信用ベース。
シーズン初めから関係者の間で飛びすぎることが指摘されていたのだが、ミズノもNPBも腰が重かった。
ミズノでは工場の移転で計測器の値が狂った可能性を挙げているが、論外。精密機器は動かしたら据付後に一からチェックをして正しい値が出るかテスト、較正をしないといけない。そのあたりがいい加減にやられていたのではないか。
ちなみに品質管理の規格ISO9000シリーズでは、計測器の較正を定期的にやり、その記録を残さねばならない。つまり検査のための道具自身が定期検査を受ける必要があるのである。
ボールを全数検査すべきかどうかは別としても、品質管理がいい加減な企業は生き残る資格がない。
ホームページを診る限り、ミズノはISO9000を取得していない。
2014.04.14:
STAP細胞を巡る問題について、わからないことが多すぎるので静観していたが、何が焦点になりつつあるのか少しだけ見えてきた気がするので一言書く。
最大の問題はSTAP細胞が存在するのかしないのか、そこがあいまいにされたままになっていること。
しかも理化学研究所と小保方さんの言い分が違うことに加えて、両者ともに事実関係の公開をやりきっていないこと。研究所側はきちんとしたSTAP細胞を否定するような再現実験をしないまま、いきなり「捏造」と決め付けているが、これでは小保方さん一人に責任を取らせようという意図が感じられる。
一方で小保方さんも、存在を見たとする人間の名前を公開することを拒んでいる。これは記者会見などでマスコミの吊るし上げを食うことを恐れているものと考えられるが、長期的にはきちんと公表し、かつSTAP細胞の作成方法を科学的に明らかにする方がいいと思う。ひょっとしたら、そのあたりを記録したノートが充分に作られていないのかも知れない。そのあたりは若さ故なのか、なんとも言い難いが。
いずれにせよ、もっと事実を明らかにする努力が必要に思う。
2014.04.13:
日本国憲法9条がノーベル平和賞の候補に決まった。
座間市の一主婦が発案、実行委員会も組織され、約2万5千人の署名を添えてんーベル委員会に推薦状を送った。すると受賞候補として受理されたとの通知が届いたのである。受賞の当選確率は1/278.。
少なくとも受理されたということは、安倍自民党に対する痛烈なアンチテーゼになる。
そうでなくても安倍内閣は日本を戦争をする国にするために、次々と前のめりの政策を進めており、歯止めがかからない状態になっている。これに対して国内のみならず、海外から、それもノーベル委員会からお墨付きが出たのだから、インパクトがある。もしこれを無視して憲法9条をないがしろにする行動をとるならば、世界中から大きな批判を浴びることになるだろう。
2014.04.11:
自宅サーバーが危機寸前になった。これまでDDNSとして利用してきたDynDNSが突如として無料サービスをやめると言い出したのである。
メールで「30日以内に停止する」といきなり来た。そんな噂もなかっただけに青天の霹靂。
さすがに真っ青になって別の無料サービスを探し、何とか登録を済ませた。
もちろん友人HPのメンバーにもサーバーの新しいホスト名を連絡。変更を知らずに置いてきぼりを食う人は出ずに済みそうだ。
さて、9日に書いたXPの問題、今日もこんなニュースが流れた。
今日の時事通信によれば、「後継OSに更新できなかったパソコンが全国の自治体に26万5143台あることが11日、総務省の調査で分かった。」また総務省は「未更新のパソコンの使用停止を自治体に呼び掛けた。」とのこと。
先に書いた学校だけの話ではなく、全国的にXPが残っていることがわかる。
ウチのような大企業では潤沢な資金を持っているから緊急で予算を確保できるが、中小企業や貧乏自治体では予算がひねり出せなくて四苦八苦しているようだ。だが予算がどうのこうの言っている場合ではもはやないのである。
2014.04.10:
フィリピンの客先で、50年前くらいに納めた機械の歯車を、交換用として買いたいという話が出てきた。
去年駆動側の小歯車の見積を出していたが、今度は従動側の直径4mもある大歯車も見積ってくれとのこと。
この話で歯車メーカーと打ち合わせをしていたらあることに気付いた。
実は小歯車は5年ほど前に2個買ってもらっているのに、再び買いたいとの意向。しかも続けて大歯車も、ということであれば、歯車はかなり痛んでいると考えられる。小歯車のほうが早く痛むのは、原理的に大歯車よりも多く回転するので歯同士の接触回数が多くなるからで、うなづける。だが大歯車までも痛みが激しいのは、小歯車の傷が、それも相当大きいものが大歯車にコピーされていると考えられるのである。
歯車は潤滑油でスムースに接触させているが、それでも長時間使っているとわずかに磨耗していく。同時に歯車とつながっている機械が長い間に変形していくと、歯車がすりこぎ運動を起こすようになり、歯と歯の接触部に極端に大きな力がかかることがある。こうなると歯の表面が押しつぶされて小さなかけらとなって剥がれ落ちる現象が出るようになる。これを「ピッチング」という。
ピッチングが大きくなると歯面が荒れるだけでなく、でこぼこが相手の歯を傷つけるのである。
こんなことになる前に歯の手入れをし、歯車を支えている軸の位置を調節して力がかからないようにすればいいのだが、点検修理の手抜きをすれば傷が大きくなって見た目にもわかるし、また大きな音が出て、まともに運転できなくなるのである。
歯車メーカーと話をしていて、ピッチングがひどくなっているのではないかとの意見で一致した。
2014.04.09:
遂にWindowsXPのサポート切れが来た。
しかしまだXPは残っている。ウチの職場でもWindows7を渡してあるのに切り替えずに放置しているのが何人かいる。仕事が忙しいという言い訳をしているようだが、「PCの交換は待ったなしなので頼まれた仕事はちょっと遅れる。これは会社の方針だ!」と言えばいいのだが、踏ん切りが悪いしデータ移行に自信がないのでためらっているだけ。
明日あたりにIT部門からクレームが出るだろう。場合によっては上司が怒られることもある。
報道によれば、ある小学校では予算がつかなくてPC交換を断念。インターネットを使った授業を中止するという。こうなると自治体に首長の見識が疑われる。
ともあれXPはネットから退場勧告が出た。もし避難しないのならウィルスの嵐に見舞われるだろう。ハッカーなどの格好のカモになるからである。
2014.04.08:
消費税増税から1週間、買物をしていて感じるのはまず、すべての商品が一斉に値上がりしたこと。もうしとつは外税、内税が店によってまちまちなために価格の比較が困難になったことである。
中には便乗値上げと思われるものもある。
外税、内税の混在は来年の10%への税率アップを控えての経過措置を政府が認めたことによるもの。国民が何と言おうと10%は規定の事実として恐慌突破する政府与党のごり押し路線が見えてくる。
橋下がまた問題発言を行った。
御堂筋の規制緩和ができたら、企業経営者などは芦屋あたりの自宅とは別にマンションに愛人の2、3人を住まわせたらどうか、との趣旨である。
「家族」ではなく、「愛人」というところが彼らしい発想で、慰安婦問題と根は同じ。女性を性的はけ口の対象として見ているのである。
イスラム世界の一夫多妻をうらやましいと思う人がいるかも知れないが、あの制度は本妻と愛妾のような関係ではない。彼女たちは結託し、夫に全ての妻に平等に接するよう要求するのである。
また戦国時代の頃の側室も単純ではない。権力を示す材料でもあるが、子供の死亡率を考慮して世継ぎの男子を沢山もうけることも必要だったのである。
橋下はまた、この発言に批判が出ていることに対して「冗談も言えないのか」と反論を試みているようだが、所詮は居直り。居直りも彼の得意技である。
2014.04.07:
今朝のNHKラジオで、最近マスコミによく登場する浜矩子同志社大学教授が登場して、「日銀の金融緩和策は保有する国債を増やしているだけだ」と一刀両断。聞き手がアベノミクスのポジティブな側面を引き出そうとするがすべて否定。聞いていて面白かった。
彼女は紫に髪を染め、ちょっと過激な発言とか、ことごとく外れる大胆な予測など、話題に事欠かないが、言っていることはきわめて冷静で、今の経済の問題点をよく見ている。
ただそれがアベノミクスを「アホノミクス」とか「ドアホノミクス」とか表現するので誤解されるのである。
彼女が強調する「今は成長ではなくて分配だ」というのには強く同意する。
2014.04.06:
4月の人事異動で私の隣に座った入社数年目の若者、出勤してくるとかすかにオーデコロンの匂いがする。
今の若者は消臭剤を多量に使うし、男女の別なくオードコロンを使うようになった。中には通勤電車の中で鼻が曲がるくらい多量に付けている者もいる。
昔の若者は青臭い体臭が当たり前だったが、今は消臭どころか抗菌にまでエスカレートするようになった。
清潔感は悪いことではないが、CMに踊らされて浪費させられる若者はいい面の皮。
翻って、浪費の塊である大量の武器を輸出し、ついでに若者を戦場に送って人命を浪費するのは願い下げにしてもらいたい。
2014.04.05:
月曜あたりからの陽気で、パッチを脱いだ。ところが今日は冷え込んで風が吹くし、薄ら寒い一日。かといって今からまたパッチではしばらく脱げなくなる。よって明日も冷え込むが我慢することにした。
友人HPの編集メンバーが何人か交代することになった。今回はリーダーも入れ替わり。前任者はメンバーの原稿が上がっていても、毎日チェックに来ないため、HPの更新が遅れるので不評を買っていた。今度は私の顔見知りで、常識もあるし頭も切れるので、改善されるだろう。
2014.04.04:
桜は満開で、一部は今日の風で散り始めている。
さて、アベットラーは好戦主義の手始めとしてこれまでの武器輸出三原則を外し、武器の輸出を認める閣議決定をした。あれこれ条件をつけているように見えるが、解釈しだいでどうにでもなるあいまいなものだから実質的には歯止めはないのである。
これによって政府としてはアメリカだけでなくイスラエルにも武器を売ることができる。
次は集団的自衛権の行使を閣議決定して一応は完成である。もちろんその代償として「日本は戦争をする国」というレッテルを世界中から貼られることになるのである。
国民を戦争に巻き込む仕掛けを作り、あらゆる戦争に首を突っ込むことで何をしようというのか。言っておくが海外派兵ということになれば、民間人も借り出される。例えば戦闘機とか戦車を修理するのに必要な民間の技術者、負傷兵を治療するための医師や看護師などである。
「2度と戦争はしない」と誓った戦後憲法を根底から覆すアベットラーは万死に値する。
2014.04.03:
何とか自宅での注射は平均値で乗り切ることができた。
昨夜からニュースをにぎわしたのはチリで発生した地震による津波。
早朝から出た津波注意報が解除されたのは夕方になってから。ひどいことにならなかったのは不幸中の幸い。
それにつけても思い出すのは、子供の頃に三陸を襲ったチリ地震津波。
当時は今のような国際的観測網もなく、情報伝達もなかったから大被害となった。警報も何もなしのいきなりの津波だから多くの犠牲者が出たのである。
私もラジオと新聞で様子を知るだけだった。
この話を息子にしたら、「ヘー」という顔をした。無理もない、テレビも携帯電話もない生活は彼には想像がつかないのだから。しかし逆に言うと、地球の裏側から一日かけてやってくる津波を予測できる、それだけ科学技術が進歩したことを彼は知ることができたのである。
2014.04.02:
今日は大失態をやらかした。
インシュリン注射の七つ道具(血糖値計、注射器など)の入ったポーチを会社に忘れてきたのである。こんなことは初めて。忘れるきっかけは、昼前の血糖値の計測で穿刺針とセンサーが切れて新しい箱を入れるつもりで袖机にポーチを入れたままにしていたこと。
帰宅後に気付いたが後の祭り。さあ困った。夕食前と明日の朝食前はどうするか。注射なしで食事をすることは腎臓や肝臓に負担がかかるし、夜中のこむら返りもひどくなる可能性がある。
そこで考えたのは苦肉の策で、血糖値が不明のまま補充として自宅においてある注射器を使い、注射量はこれまでの平均値で打つことにした。
こういう緊急事態に対する策は一度も考えたことはなかったが、幸いにして頭の中で対処法が閃いたのは助かった。しかし今後のリスク対策は改めて考えておく必要があるだろう。例えば地震、火事のときなど。
2014.04.01:
新入社員を歓迎するように、桜はほぼ満開。この週末に花見を予定している人は満開を過ぎて散り始めた花を見ることになるかもしれない。
昨日で決算の仕事は終了。だが今朝ジョブ番号管理システムのデータを見たら6件もの新しい注文が入っていた。加えて営業からはメールで別の2件の未入力受注情報が。
この「駆け込み発注」はどうやら客の予算消化で31日ぎりぎりの注文書を出したことによるものらしい。
早速設計からは手配用の図面やデータが来た。今日もドタバタである。
さて、STAP細胞に関する理化学研究所の裁定が出た。小保方さんのレポートの一部を「捏造」と断定した。しかし若い研究者の勇み足を組織的にチェック、監視することはしていなかったのか?疑問に感じてならない。
またSTAP細胞の存在も含めて、彼女の報告が正しいのかどうかを検証してから結論を出し、その上で処分を考えればよい。最初に処分ありきでは研究者の腰が引ける。若い研究者の意欲をそぎ、反感を買うような官僚的対応は学者らしくない。