悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

15.09


2015.09.30:

スガッペルスがとんでもない発言をした。
福山雅治、吹石一恵の結婚にからんでTV番組で「結婚を機に、やはりママさんたちが、一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれればいいなと思っています。」と言ったのである。要するに「子供を生んで国家に貢献してくれ」ということである。
戦時中の「産めよ増やせよ」と同じ発想である。おおよそ先進国では考えられない前時代的思想。子供をどれだけ持つかはあくまで個人的問題。逆に少子化を防ぐためには「国家が子育てしやすいために夫婦に貢献すべき」なのである。
自衛隊員を増やしたいから、ということもあるだろうが、スガッペルスの何気ない発言の根底には、彼もメンバーである極右団体「日本会議」の思想がある。
「日本会議」にはアベットラーを筆頭に安倍政権の閣僚の多くがメンバーになっている。そのスローガンは「夫婦別姓反対」、「靖国神社参拝」、「天皇元首化」などがある。要するに戦前回帰に彩られた団体なのである。だからこれまでアベットラー軍団の数々の反動的発言が続いた。しかもそれは「日本会議」のメインスローガンであり、彼らは自信を持って推進すべきものなのである。
日本のネオナチとも言うべき「日本会議」のメンバーであるスガッペルスが無意識に発言した内容は。戦後民主主義とは相容れないものなのである。もちろん戦争法も彼らの思想の延長線上にある。

2015.09.29:

日経平均株価が17000円を割った。6月に2万円を超えたものの、中国経済の減速に対する不安が中国市場での下落を呼び、それにつられて東京市場もどんどん下落している。もちろんアメリカの利上げがいつ始まるかということも株から手を引く材料になっている。
株の下落が即「アベノミクスの崩壊」と一気に結論付けるのはちょっと早い気もするが、いずれは調整しないといけないのだから、それが今なのか、まだ先なのかの違いだけである。特にGPIFを株に突っ込んで大きな損失を出すことになれば、政府・日銀の責任が問われる。というか元々出口戦略を考えていないのだから大やけどは確実なのである。
それを知ってか知らずか、アベットラーはGDPを600兆円にするなどと大風呂敷を広げる脳天気である。
戦争法で人気が落ちたことを、経済に国民の目をそらせようという魂胆だが、事態はそう甘くはない。
今のところ株価が値戻しする材料は乏しい。そうなればアベットラーの目論見は「アホノミクス2」となって終わるだろう。というかそなってほしい。

2015.09.28:

天津での爆発事故以来、中国はわけのわからないことを言い出した。
輸入品が危険物である場合、審査がうるさくなり、一部地方の税関ではMSDS(危険物の性質などを書いた安全データシート)を中国語にせよとの命令まで出ているという。
しかしおかしな話だ。
そもそも、事故で問題になったのは中国で生産された危険物。しかもその管理は官民双方でずさんだったのが原因である。
詳細な事故原因などは未だ解明されていないにも関わらず、輸入品に疑惑の目を向けるのはお門違いもいいところである。
加えてMSDSを中国語にせよというのは輸入禁止に等しい。危険物を一番気にしているのは船会社・航空会社であり、船や飛行機が危険物によって爆発や汚染されるのを嫌うことから規制が強化されてきたものである。よって本来MSDSは船会社・航空会社に提出のが本筋であり、そこから英文を要求することがほとんどなのである。中国語など用意しているメーカーはまずない。

2015.09.27:

フォルクスワーゲン社が大変なことになっている。排ガスの計測プログラムを検査時だけ規制内に収まるように改変していたというのである。
これまで日本の大企業でも不正が行われて問題になったが、「VWよお前もか!」という感じである。
やはり背景には利益第一主義が、しかも世界的に蔓延しているといわざるを得ない。
その昔、私も海外の企業、VWではないがドイツの有名どころと商談をやったことがあるが、「ドイツ人とは議論するな」よ言われるくらい律儀で曲がったことを嫌った。だが当時から実務サイドでは「儲からない仕事はやめてしまえ」と上から言われると嘆いていた。
やがてそれは日本でリストラ・人減らしの嵐となって現れ、今や非正規労働者が溢れんばかりとなり、無責任・汚職・不正が頻発するようになったのである。
それが最も謹厳実直であったドイツにまで来るとは・・・まるで癌の転移である。

2015.09.26:

公園で彼岸花を見た。
私にすれば変な風景である。子供の頃、彼岸花といえば道端に咲いている野生のものしかなかった。それをわざわざ公園に植えるのである。
考えたら彼岸花が自生するような環境がもう都会には全く残っていないことの証拠である。しかもどこかハイキングに行っても見ることがほとんどなくなっているのだろう。
そういえば、ハエ、カブトムシ、ザリガニ、なども見なくなって久しい。ただ絶滅危惧種にだけはなってほしくない。

2015.09.25:

少しの間だけだが私が教育係をやった職場のY子が出社拒否になった。
原因は能力をはるかに超える質の仕事を上司をはじめ関係部署が次々と押し付けたからである。
以前も紹介したが、入社以来基礎的な教育もせずに、使い走りのような仕事ばかり。しかも本来あるべき方法での船積などではなく、国際取引の常識から外れた無理難題を押し付けられてかなり悩んでいたのである。最近も雑居ビルくらいの大きさの鉄骨の枠組みを運ぶ話を押し付けられ、かかる費用は1億円(もちろん上司は承知)。私なら「何故分解して持っていかない!」と逆襲するのだが、彼女は若いこともあって反論は困難。つまるところノイローゼになってしまったのである。
最近ベテランが彼女のサポートに入ったが時既に遅し、脳みそがパンクしてしまった。
ノイローゼの原因を作った責任の半分以上は上司。以前私が仕事の過負荷、能力外のことをさせるなと注意したが、「仕事を与えたらなんとか乗り切りよる」と取り合わなかった。
ベテランが次々と去る中、若者を大事に育てないとこんな結果を生む。

2015.09.24:

アベットラーがまた妙なことを言い出した。
今日、自民の総裁に正式再選された後の記者会見で、GDPを600兆円にすると豪語したのである。
日本のGDPは2014年度で約490兆円。このうち半分以上は個人消費である。その他に企業の設備投資、政府支出(公共投資)などが寄与している。
GDP上昇に最も効果があるのが個人消費だが、現在のように賃金は上がらない、福祉は削られっぱなしなのに一体どうしようというのだろうか?
例によってアベットラーはあれこれ虫のいい言葉を羅列して、いかにも実現可能なように見せるが、どうしても疑問を抱かざるを得ない。
とにかく正攻法で110兆円も上乗せするためには賃金をドンと上げる、福祉予算を大幅に増やすなどの思い切った方法が必要だが、アベットラーのことだからまともな方法を考えているとは思えない。つまりこれまでアベノミクスという名の禁じ手の連発を、再び手口を変えてやろうとしているのではないかと勘ぐらざるを得ない。
まだ具体的な手法は明らかではないが、監視を続ける必要がある。

2015.09.23:

今日で5連休はおしまい。
この1週間、戦争法の報道をずっと気にしていたためか、休みという実感はあまりなかった。もちろん戦争法が成立しても反対の声は静まっていないのはご存知の通り。新聞放送などはもはや既成事実として諦めろという感じで取り上げることが減ったが、それでも人数は減ったがあちこちで集会・デモが続いている。
報道各社では安倍内閣の支持率が低下していることを取り上げているが、それでも支持率が40%あるのは驚くべきこと。たぶん戦争法よりも経済に目が行っているためと思われるが、株価がまだどん底にまで行っていないので、アベノミクスにまだ期待しているのだろうか。
だが実態を冷静に見れば株価以外は見るべき数字はない。むしろこれから消費税増税が待っているのでさらに悪化することが予想されている。
そういう意味では人為的株価操作が奏功しているのだが、いずれ調整局面が来るし、出口戦略をちゃんと決めていないので経済の崩れ方は相当ひどいことになるだろう。
そうなると内閣支持率はこれも暴落するはず。ただ、既に戦争法で人気をなくしているのだから早く30%から20%になってアベットラーを政権から引きずり落とすのが得策に思う。

2015.09.22:

連休でゴロゴロしているだけだが、ここ数日のニュースは戦争法以外ではラグビーワールドカップでの劇的勝利。
何よりもその勝ち方が注目されている。3点差でペナルティーゴールだと同点だが、あえて逆転トライに挑戦するという確率の低いギャンブルに出て成功したのである。
私のような素人にはわからないが、逆転の自信があったのか、単なる賭けに出ただけなのか、そのあたりの選手の声は公表されていないのでまったく不明である。どちらにしても逆転勝利した日本チームに拍手を送りたい。

2015.09.21:

予想どおりというか、戦争法は人気がない。マスコミ各社のアンケートでも、成立のプロセスを含めて批判的で、そのうちに諦めるだろうというアベットラーの目論みは成功しないだろう。それほどこの法律はひどいものなのである。
そんな中、注目すべき動きがあった。共産党が戦争法廃止の呼びかけを行ったのだが、これまで口にすることがなかった戦争法反対の野党勢力を勝たせるために選挙協力の可能性を提起したのである。
これまで、大阪市長選で橋下を落とすために独自候補を見送ることはあったが(成功しなかった)、国政レベルでの選挙協力は党史上初めてである。唯我独尊の強かった共産党だが、時代は変わったものである。というか遅かったくらいである。
もっとも彼らはなし崩しの協力はしないだろう。今回は戦争法廃止に限るということを前提にしている。
この提案に対して民主の岡田党首は興味を示しているが、党内の反共勢力はそう簡単にOKしないだろう。特に旧自民、旧民社出身議員はアレルギーが強い。
ウチの会社の組合は旧同盟系で民社党支持だったが、猛烈な反共で有名だった。というのも度重なる共産党からの批判を受けて恨みは根深いものがある。実際は会社側にあまりに擦り寄る姿勢があるからだったが、痛いところを突かれっぱなしだったので逆恨みしていたのである。
ともあれ、昨日書いたように衆議院解散は簡単ではないから、選挙協力がスムースに進むとは思えない。鍵を握るのは市民運動を巻き込んでのアベットラーやめろコールと、野党結集をせよという世論にかかっている。

2015.09.20:

昨日は心穏やかにならなかった。今日は少し落ち着いたので改めて戦争法の総括をする。
結論として成立させられた戦争法は許すことは出来ない。こんなものに従う理はない。私にはまだ直接の影響はないが、何かあっても従うことはしない。不服従、非暴力を貫く。
同時にこの法律は一刻も早く廃止する必要がある。
そのためにはあらゆる手段が必要になる。まずは戦争法に反対した議員の結集とそれを支援する市民の組織化が必要だろう。また法律に賛成した議員を落選させるために、当面は来年参議院選挙で彼らを落選させることが必要である。しかし衆議院は次期国会(12月?)で解散が必要だが、これが一番難物である。憲法では首相が自ら解散するか、内閣不信任案が可決された対抗措置として、これまた首相が解散に踏み切ることが必要だからである。
現在のアベットラーは辞める気がないから、それを辞任に追い込むことが必要だが、そのためには今以上の辞めろコールが必要である。また別の方法としては戦争法を憲法違反として裁判に持っていく方法もある。これには私も原告団に加わることが可能である。
一方、もうひとつは公明党を崩壊させる方法を考えねばならないだろう。それには創価学会を切り崩さねばならない。善意の学会員を説得し、公明党支持がいかに国民にとって有害であるかを知ってもらうことである。現在私の身近に学会員はいないが、見つけたら徹底して話をすることになる。
いずれにせよ、この悪法は一日も早く撤廃せねばならない。憲法違反の法律を通した前例を作ったことは大きな禍根である。このようなことを二度と繰り返さないためにも、国民がこぞって戦争法廃止に向かって行動せねばならないのである。

2015.09.18:

野党の抵抗はぎりぎりまで続けられている。午後9時現在、衆議院での内閣不信任案が否決され、舞台は参議院の戦争法案の採決を目前に鴻池委員長の問責決議案が審議されている。
昨日も書いたように、今国会は長期の会期延長など異例ずくめで、憲法無視と禁じ手のオンパレードだった。同じくアベットラーの政策も日銀の底なしの紙幣増刷なども禁じ手の連発である。
もはや民主主義は死んだも同然。そしてその後に来るものは・・・想像しただけでぞっとする。
ということで今日はこれ以上日記を書く気になれない。心は乱れ、頭の中は真っ白である。

2015.09.17:

とうとう崖っぷちに来てしまった。
特別委員会の強行採決で「可決」され、残るは参議院本会議のみとなった。とにかく委員長職権と強行採決のオンパレードである。これが民主主義というのなら、国会の議決そのものが「儀式」化する。議会の基本は多数決であるが、少数派の意見をどうやって組み込むかがキーポイントであるのに、一切耳を貸さない。
その上に今回の場合、虚偽の多数派で構成された議席数の上で形式的な議決を行えば、民主主義は死滅したも同然の状態になる。
しかも法案は違憲そのもの。まさにヒットラーがワイマール憲法を一字一句書き換えることなしに独裁国家を作り上げた手法と完全に同一。
またこれで世界から「日本は異常な国」とのレッテルを貼られることになるだろう。またテロの標的になる可能性も高まるだろう。
いいことはひとつもない。

2015.09.16:

横浜での地方公聴会が行われた。
与党側にとっては採決に向けての「儀式」にしかすぎない。
そして今夜、委員会での締めくくり質疑を開こうとしたがまだである。
今日はこれからどう動くかわからないので、本日分の日記はここで終了する。

2015.09.15:

戦争法案が風雲急を告げている。
今日は中央公聴会が開かれ、明日は地方公聴会が開かれる。常識的な流れはその後採決である。しかし地方公聴会が終わった夕方にそのまま採決はほぼ不可能。よって与党は17日に採決を目論んでいる。これは採決がずれこんだら18日の国会前などでのデモが激しくなるのを避けたい思惑がある。どこまでも勝手な連中だ。
だが問題は17日の委員会でいきなり質疑打ち切り、採決の動議を出してくるおそれがあること。それを阻止するためには内閣不信任案や問責決議案が出せるかどうか。最も効果的なのは与党が縮み上がって採決を断念させることである。具体的には創価学会員が大挙して抗議の声を上げるのもひとつの方法だろう。たぶん公明党が完全に腰折れに陥るに違いない。
言っておくがテロとか暴力的なデモは絶対にだめである。相手の思うツボになり、警察権力が大動員されるだろう。そして何より国民の支持を失うことになるだろう。

2015.09.14:

阿蘇中岳が大きく噴火した。
昨年の御岳山以降、今年に入って口永良部島、箱根山、桜島と大きな噴火が続いていた。一昨年からは小笠原の西島がずっと噴石と溶岩流を出し続けている。
近年は大地震、火山噴火と地殻変動に伴う動きが活発になっている。専門家に言わせると、今が活動期になっているらしい。地球自身が冷え切った塊ではなく、マントルが対流しているのだから仕方がないのだが。
故小松左京のSF「日本沈没」を思い出した。あの小説(映画化された)は日本列島の数億年の動きが1〜2年に短縮されてしまうという前提で作ってあるのだが、一定程度の現実味があるから読んでいて少々怖かった。
いずれにせよこれらの自然の動きによる災害は避けられない。しかし被害を小さくすることはできる。

2015.09.13:

めっきり涼しくなった。
昼間は少しだけ気温が上がって直射日光を浴びると少し暑かったが、日陰ではもう汗をかくことはない。
よって今日を区切りにシャワーは止め、湯舟に浸かって体を温めることにした。
明日からはYシャツも半袖から長袖に替える。
季節は彼岸花とススキが象徴的存在となる。
洪水の被災地もこれから本格的後片付けと復興が始まる。

2015.09.12:

財務省が、消費税増税と同時に食料品に対する軽減税率を実施する案を出した。
驚くなかれ、消費者に手続きの全面負担を求める還付方式にするという。しかも還付の管理にマイナンバーを使わせるのだ。
しかもおまけまであって、一人当たり年間4千円の還付上限付き。日本人一人当たりの食費はおおよそ月2万円。年間24万円だからその2%は4800円。そのうち4000円しか戻ってこないのだから残り800円は丸々増税である。軽減税率になっていない。
他にもこの案は問題が一杯あってあちこちから批判を浴びている。賛成しているのは経団連だけ。
アベットラーが目論んでいた増税実施が延期となったことから、その敵討ちとして庶民イジメの案を出してきたのだろう。姑息もいいところ。
経団連は企業の事務手続きが煩雑だとして売る側に軽減税率の手続き負担を求めることに反対していたが、その意味もある。
外国では、食料品の無税あるいは軽減税率を実施できているのだから、抵抗するのには裏があると勘ぐられても仕方あるまい。しかもマイナンバーまで抱き合わせだからえげつない。
実際問題、スマホもPCもない、近くに銀行もない、独居老人には「還付手続きをするな」と宣告しているに等しい。

2015.09.11:

北関東から宮城県にかけての大災害は大変なことになっている。当初想像していたよりもひどい被害で、行方不明者も多数出ている。
これから復旧に向けての動きが本格化するだろうが、まずは溜まった水を放出することが先決になる。
関東平野は広い地域が平地になっているため、自然に水がはけるとは思えない。アメリカを襲ったハリケーン・キャサリンのときを思い出す。
洪水で水がなかなか引かない例は、ヨーロッパのドナウ、ラインでも時折見られる。
春にアルプスの雪解け水が大量に流れ出るからである。時には氷河が大崩壊を起こして濁流が麓を襲い、そのまま大河に流れ込むのである。そうなると川の水位が上がって氾濫するのだが、数日は下がらず、そのまま広い地域が浸水したままになるのである。しかも堤防が壊れたわけでもなく、堤防を越える水位にまで上昇しているから止めようがない。
パリのセーヌ川も洪水にはならないものの、水位が上がると橋の下を通るバイパスが水没する。そうなると車は地上に溢れて大渋滞になる。しかもフランス人の運転は荒っぽいからあちこちで車の衝突、接触事故が多発する。もっとも彼らは車のへこみくらいなんとも思っていないからそのまま走り去る。日本なら大騒ぎになるだろう。

2015.09.10:

台風崩れの低気圧による豪雨が北関東を襲って、大変な被害が出ている。被災された方にお見舞い申し上げる。
私の仕事の客先のひとつは栃木県にあるのだが、幸い被害はなかった模様である。
さて、今日も下剤の効果はまだ出ない。困ったものだ。
ちょっと日記のネタ切れのため、本日はこれでおしまい。

2015.09.09:

台風は東海から北陸へ抜けた。暴風圏がないとはいえ、それなりの被害を残していった。
私の仕事では、横浜から名古屋を経由して神戸に向かう船が案の定名古屋手前で足止めを食って1日遅れとなった。
さて、今日は年に一度のバリウムを飲む日。
相も変らぬあのぬるぬるした液体を一気に飲むのは辛い。そして直前に飲まされる炭酸が胃を膨らますので必死でげっぷを我慢するのもこれまた苦痛である。そろそろ鼻から入れる方式の胃カメラに変更して欲しい。
今年の注目は聴力検査で1000Hzが少し回復したこと。数年間ダメだったのが戻ったので検査技師が驚いていた。
そしてもうひとつ、心臓の僧帽弁閉鎖不全(少し血が漏れて逆流するやつ)を事前に申告していたので、心電図や問診で驚かれなかったことである。去年は「大丈夫ですか?」と心配されたのと大違いである。
ただひとつ気がかりなのは、下剤の効果が明日現れるかどうかである。

2015.09.08:

台風が上陸しそうである。近畿の風雨のピークは明日午後とのこと。会社にいる時間だから帰宅ができなくなるかも知れない。
先日息子がこんな質問をした。
 息子:毎月の光熱費はいくら?
 私:XX円くらいだけど、何故そんなことを聞くのか?
 息子:一人暮らしをしたらどれくらい金がかかるか知りたかった。
 私:今のバイト代だけではしんどいやろな。
今すぐ家を出るわけではないが、いずれその時が来るかもしれないということが彼の質問の根底にあるようだ。
私もいずれ働けなくなる。そのときに向けての彼の心の準備が始まっている。

2015.09.07:

最近また青物野菜が高騰し始めている。しかも品薄である。原因は台風とそれに続く秋雨前線で生育が悪くなっているためである。
家計のことを考えると芳しくない。しかし食べないわけにはいかないので、普段は食べないけれどなるべく安い野菜を買うkとにしている。
安いほうの筆頭はもやし。天候に左右されることはあり得ない作物である。だが日持ちがしない。2日もするとシャキシャキ感は失われてべとべとになる。毎日買物ができない身には悩ましい。

2015.09.06:

SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)が戦後70年宣言文を発表した。
まずはその全文を掲載する。

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自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs) 戦後70年宣言文 2015年9月2日

 アジア・太平洋戦争が終わりを告げてから、70年の歳月が流れました。私たちは、そのうちの20年程度しか生きていません。戦争の時代を生きていない私たちには、知らないこと、知りえないことが数多くあります。しかしだからといって、過去と向き合うことを諦めません。私たちは、過去を真摯に引き受け、平和な未来をつくります。

 満州事変に端を発する先の戦争において、日本は近隣諸国をはじめとする多くの国や地域を侵略し、その一部を植民地として支配しました。多くの人々に被害を及ぼし、尊厳を損い、命を奪いました。私たちは、この国が二度と同じ過ちを繰り返さないために、その過去と真剣に向き合い、自らの責任を果たしていきます。

 先の戦争においては、民間人を含む多くの日本人も犠牲になりました。地上戦の舞台となった沖縄では、旧日本軍の強制による集団自決が行われました。広島・長崎には、原子爆弾が投下されました。数多くの兵士が、望まない戦闘に加担させられ、命を落としました。他にも多くの人々が、空襲や飢え、病気などで命を失いました。私たちは、決してこの悲劇を忘れるわけにはいきません。

 過去の戦争や植民地支配が生み出した不幸は、今日まで続いています。被爆の後遺症に苦しむ人々や、尊厳を傷つけられたままの元従軍慰安婦の方々をはじめ、多くの人々の身体的・精神的な傷は、そう簡単に癒えるものではありません。さらに、被爆者の子孫や在日朝鮮・韓国人に対する差別や偏見などはいまなお残っています。また沖縄の過度な基地負担も、先の戦争が生み出した問題です。私たちは、戦争によって生じた数々の苦痛と無関係ではありません。

 日本は戦後70年間、直接的には戦闘行為に参加せず、曲がりなりにも平和国家としての歩みを続けてきました。その歩みは、多くの先人たちが、先の戦争をふまえてつくられた日本国憲法の精神、とりわけ平和主義の理念を持ちつづけ、幾多の努力を重ねてきた結果です。だからこそ私たちは、平和国家であることのありがたみを噛みしめ、次の世代に受け継いでいこうと思います。

 しかしながら、平和主義の理念は、イラク戦争への実質的な協力などによって危機に瀕してきました。そしていま、日本国憲法に違反する安全保障関連法案が、強行採決されようとしています。政府は国会での議論も十分にせず、最低限の説明責任も果たしていません。自衛隊が提供した弾薬が、誰かの命を奪うこと、そして、自衛隊員やこの国に生きる人々、海外に暮らす日本人の命が、危険にさらされることを許すわけにはいきません。

 私たちは、尊い命を軽んじる態度を、歴史から学ぼうとしない不誠実な姿勢を、目先の利益に捉われる偏狭な考えを、立憲主義や民主主義の軽視を、権力による情報統制を、「積極的平和主義」という偽りの平和を、決して認めません。私たちは、二度と同じ過ちを繰り返さないために、自由と民主主義を守っていきます。

 私たちは、戦後70年という節目にあたって、平和の尊さをあらためて強く胸に刻みます。私たちは、戦争の記憶と多くの犠牲のうえにあるこの国に生きるものとして、武力による問題解決に反対します。核の恐ろしさを目の当たりにした被爆国に生きるものとして、核兵器の廃絶を求めます。私たちは「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、ナショナリズムにとらわれず、世界中の仲間たちと協力し、「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを」目指します。

 私たちは、自分の頭で思考し、判断し、行動していきます。それを不断に続けていきます。偏見や差別を許さず、思想・信条・宗教・文化・人種・民族・国籍・性別や性的指向性・世代・障害の有無などの様々な違いを超えて、他者を尊重し、共に手をとりあって生きる道を切り開いていきます。

 平和な未来をつくるために、過去と真摯に向き合い、努力していくことをここに誓って、戦後70年にあたっての宣言とします。

自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)

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やや荒っぽいと思われる方がいるかもしれない。しかしアベットラーの無味乾燥な言葉の羅列に比べて、何と力のこもった文章ではないか。
このような気骨のある若者がいることに対して、日本の未来を何もかも悲観的に捉えることはしなくていいだろう。

2015.09.05:

暑さもだいぶ和らいで、今日は外出してもほとんど汗をかかない。昼も久しぶりに熱い麺を食べた。
先週は夕方にツクツクボーシも鳴いていたが、それも終わり。
自宅のある平地ではまだだが、そのうちにコオロギの声が聞こえるようになるだろう。
来週は会社の定期健診、19日からは5連休、月末は決算と、今月もあわただしく過ぎていく。
ただ、最大の懸念は戦争法案の行方。

2015.09.04:

最近ハシズムのきな臭さが再び漂っている。
市長の任期をもって政界引退を表明していたが、仮面をかなぐり捨てて再び今度はキングメーカーとしての復活を狙っている。
維新の会の幹事長辞任要求が断られることを見越していたような動きである。そして党を分裂させ、自ら手下を引き連れて大阪から再び旗揚げするつもりである。
彼の意図は自らが全能のボスとなる極右のグループの結成である。加えて自治体を私物化する大阪都構想を、住民投票による否決にも関わらず、どうしても作りたいという狙いもある。
これまでの動きは、分裂への道をたどっている山口組とダブって見えて仕方がない。

2015.09.03:

自衛隊の内部資料が次々に明るみになっている。今回も自衛隊幹部がアメリカの軍高官に夏までには法案が成立すると述べている。それも昨年の法案提出以前の話である。
ということは自衛隊内部では既に規定の事実として先行して動いていたということになり、文民統制はまったく機能していないことを物語るものである。
同時に自衛隊の中には、自身が戦場に派遣されて生命の危険にさらされることに危機感を持つ人がいるということでもある。そうした人はどこよりも共産党を命の守り手として期待しているということである。
アメリカでも、ベトナム戦争の時代から信義のない戦争に行くことに不安を感じ、精神に異常をきたす例が多く報告されている。
自衛隊の場合もこれまで専守防衛だから他国に出かけてまで戦争することは想定していなかった人が多かっただろう。
考えたら日本本土で銃弾が飛び交う可能性はきわめて低く、むしろ他国に行くほうが危険になることを戦争法案は証明しているのである。そして実際に戦争に加わったら今度は日本がテロにさらされ、一般市民までが標的にされる確率が高くなるのである。
これまで、戦争をしない国だったから平和であったのが、戦争をする国に変貌することで平和が侵されるというこの皮肉。「積極的平和主義」などと浮かれているアベットラーには理解できまい。

2015.09.02:

戦争法案はいよいよヤマ場を迎えた。
自公政権が目指していた11日までの参院通過は困難になりつつある。よって60日ルールを使って衆院での再可決を本気で考えるようだ。
しかし国民は許さない。30日とならぶ大集会・デモはまだまだ続くだろう。
ここに来て海外のマスコミも大きく取り上げるようになった。「日本の若者は目覚めた」とかの論調である。考えたら日本のマスコミは地方紙などを除く大手の取り上げ方はもうひとつ。やはり大企業化して政権との馴れ合いが増えているためである。幹部が自民党などと会食しているようでは救いようがない。またNHKは最悪で、籾井が会長になって以来自己規制が激しくなって、戦争法案反対の動きはなるべく小さく扱うのである。
話は戻るが、戦争法案の委員会審議が遅れるに伴って他の法案審議もベタ遅れ。労働者派遣法もみなし正社員の期限が9月30日に来て、改悪法案が通らなければそこそこの人数が自動的に正社員になる。大企業は自公政権に対しての突き上げをやっているようである。
しかし元はといえばアベットラーが自ら蒔いた種。会期末で継続審議を狙うだろうが、悪法はすべて廃案にすべきだ。

2015.09.01:

9月1日は関東大震災が起こった日を元に作られた防災の日。国、自治体を中心に防災訓練が行われた。
日本は関東大震災を始め、阪神大震災、東日本大震災を経験した。もちろん地震や津波だけではない、火山噴火、台風、河川の氾濫、土砂崩れなど災害の要素はいくらでもある。
災害で人命が失われるたびに防災の重要性が叫ばれるが、対策は遅々として進まず、犠牲者がなかなか減らない。やはり防災予算、人員の強化が急がれる。
にもかかわらず、国は軍事費にばかり予算を増やしている。来年度予算にはオスプレイ購入費も予定されているという。日本の防衛とはおおよそ関係のない、アメリカの肩代わりと軍需産業を喜ばすだけのシロモノに予算をつぎ込むなどもってのほか。しかも欠陥機で今度は自衛隊員の命も危うくするのではどうしようもない。
防災予算、それと福祉予算に回すべきだ。