悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか!

16.07


2016.07.31:

昨夜は親友Oとの飲み会。
話題の焦点は現役引退を間近に控えて、何が残せるかの話。考えたら2人ともエラくなったわけでもなし、個性的な開発をやったわけでもない。しかし若者よりは経験があるから、問題が起こってもうろたえることなく解決できる能力は備わっている。特に下請などの他社との付き合いは個人的な長い付き合いがあるので「助けてくれ」と言えば「まかしとき」という答えを引き出すことができる。これはこれまで暴言を吐くこともなく、誠実に対応してきたからに他ならない。
もうひとつ、子供たちに何を残せるかであるが、これだけは明確な答えはない。私の場合、両親からは何かをきちんと教えられたということはない。しかし断片的な言葉、態度を見てきて、自然に身に付いたものはあるだろう。それと同じことで、今度は子供たちが私たちから何を引き出すか。これも明確なものはない。ただ、親の背中を見て何かを感じてくればよしとしよう。
さて、昨日は通院日でもあった。
最近の変化は2つ。
1つは足のだるさ、力が入らないのが回復するどころが進行してしまっているので、来月になったらMRIによる診断を行うことになった。その結果によって手術に踏み切るかどうかが決まる。
2つ目は最近出てきた心拍数の異常。時として40台になることがある。血圧は問題ない。精密な検査として、24時間連続の心電図計を装着することになった。

2016.07.29:

障害者に対する大量殺傷事件、やはり見えてきたのはナチスの凶行への強い共感である。
施設を辞める際の園長とのやりとりでもナチスとの類似性を指摘され、自説に固執するのが見られたようだ。またそれを法律化するよう行動していたことも判明している。
もちろん周囲からは反対されたが、最終的には犯行に及んだわけである。しかも重症者の首を狙ったためにほとんどが失血死している。あまりにも壮絶な光景のために報道されていないが、施設内は血の海になっていただろう。それほど彼は強烈なヘイトクライム(憎悪による犯罪)にとりつかれていたと思われる。
そうなると彼がここまで激しい行動に出た理由への大きな疑問が残る。施設で知的障害者の世話をしていたのが急変するきっかけは何だったのか、また激しい憎悪を感じた理由は何なのかが最大の焦点になるだろう。ただそれが社会のあり方の問題に単純に解消してしまうのは安易すぎると思う。
ところでアベットラー軍団あたりからは措置入院した患者にはGPSをつけさせろなどという治安警察的な発想をする輩がいるようだが、これまた唾棄すべき発想である。防犯対策にだけに矮小化すると問題の本質は見えなくなる。

2016.07.28:

ふと気付いたのだが、大手マスコミでは「企業減税は当然、増税などもってのほか」という論者を登場させることが多い。
しかし企業減税で世の中よくなるのだろうか?
彼らの論理、これすなわちアベットラーのトリクルダウンの論法なのだが、企業を潤わせてそれが労働者にも回るというのはお人よしの感覚でしかない。産業革命以降、金持と貧乏人の格差は広がるばかりではないか。労働者の生活が潤うというのは、例えば電化製品が安く供給できるようになった結果に過ぎないのであって、所得が増えて購買力が上がった例はほんのわずかしかない。
わずかなおこぼれに期待などできないのは、それを企業に強制する仕掛けがないからである。
もし企業増税ならば、法律によって強制的に儲けの一部を徴収し、それを福祉などに効率よく配分できる。金の出所が同じならば、強制力の有無が決定的になる。企業の善意にたよるなどというのは期待などできるわけがない。逆に言うと、企業が溜め込んだ金は決して「自主的に」出てこないのであって、それが歴史的事実なのである。

2016.07.27:

昨日は前夜の激しいこむら返りのため寝不足となり、終日朦朧としていたので日記は休んだ。
しかしその間に世間では恐ろしいニュースが流れていた。
相模原市の障害者施設で、入所者が19人殺され、26人が重軽傷を負った。犯人は施設の元職員。
この犯人は障害者抹殺の論理を口走り、それを実行したとのことである。この考え方はナチスが行った安楽死作戦と酷似している。知的障害者など「生きるに値しない」人達をこの世から葬り去るというのは、近代の人間倫理からは許されないものである。
一体何故犯人はこのような考え方を持つに至ったのか、また実行したのか?今の世の中にこのような考え方を生み出す原因がどこかにあるのか?なぞは深まるばかりである。
今になって犯人が反省の弁を述べているとの報道があるが、亡くなった人達が戻るわけもなく、もはやむなしく聞こえるだけ。
防犯対策も大事だが、狂気を生み出す原因と社会的構造を明らかにしないと、今回のような犯罪は根絶できない。

2016.07.25:

久しぶりに会社に出たら、メールが30通以上溜まっていた。その他にFAX、郵便物が数通。こんな多量のメールは今までなかった。
これだけ溜まると読んだり返事を書くだけで半日は潰れる。しかも資料を作って添付ファイルにする作業も加わると丸一日を費やす。
ということで今日は疲れ果てた。。。。

2016.07.24:

参議院選挙の後、沖縄で異変が起きている。
自民党候補が負けたのを見計らったかのように、高江のヘリパッド工事を突如再開したのである。しかも住民との話し合いもなく、機動隊のほか米兵による女性襲撃事件を契機に警備員を入れたが、その増員分全部をヘリパッド反対派の座り込みを排除する人員に振り向けたのである。
また、辺野古問題では国と沖縄県の話し合いで訴訟合戦を中止したにも関わらず、国側から一方的に県の行為が違法であることを確認する訴訟を起こした。
選挙結果も住民の声も、また度重なる米兵による暴行事件への改善策の交渉もしないまま、国はあくまで日米「合意」を一直線に突き進む強行突破の作戦である。
これは沖縄のみならず、日本国内でも起こりうる問題である。
現在のところは沖縄以外でのトラブルが表面化している例はないが、過日佐賀にオスプレイを配備しようとして猛反対にあって、配備案は引っ込めたが、これがもし国が強行な態度に出たら必ずもめるだろう。
それにしても国は何故沖縄にだけこれほどひどい仕打ちをするのか、まるで捨石のようにアメリカのやりたい放題させていることに、同じ日本国民として怒りを禁じえないのである。

2016.07.23:

昨日、アメリカでも爆発的人気を呼んだ「ポケモンGO」が日本でもリリースされた。
事前の宣伝が効いて、早速ダウンロードが集中した。
同時にマスコミでも歩きスマホによる事故の増加を懸念する声が出ている。また、危険地域が対象になっていることも指摘されている。例えば地震で立ち入り禁止になっている熊本城がターゲットになっていることについて、任天堂に削除を要求したという。
ところで、息子は「ポケモンGO」に興味がないという。というか自宅外でゲームをやることそのものが嫌いだそうである。
普段夜っぴて自宅でネット対戦ゲームをやっていることが理由であるようだ。そこは私がケータイからネットを見る気がしないのと似ている感じがする。

2016.07.22:

別府では地獄巡り。中でも8つの地獄は「別府地獄組合」を結成していて、共通観覧券を買うと単独の料金の半額近くなる。組合非加盟の地獄もあるのだが、「地獄組合」というネーミングは鬼たちが労働組合を作って待遇改善を求めている姿を思い起こさせる。
泉源の色とか噴出し方にそれぞれ特徴があるのだが、やはり私が興味を持ったのは「竜巻地獄」。要するに30分に1回程度吹き上げる間欠泉である。
別府の地獄めぐりは観光の定番だが、ここも目立つのは中国人と思われる家族連れだった。
さて、別府に来たついでに高崎山のサルを見に行った。
動物園のサル山のような閉鎖的エリアではなくて、野生のサルを餌付けしたのが世界的にも稀な存在である。
当初はA群と呼ばれる集団だったが、巨大化すると共にB群、C群と分かれた。ところがある日、A群とC群が大抗争を始め、何故か頭数が少ないC群がA群を徹底的に打ちのめし、遂にA群はちりぢりになって餌場には顔を出さなくなった。
この抗争の立役者はC群のボスではなくてベンツという名前を若者。やがてC群のボスになるのだが、数奇な運命をたどる。このあたりの詳しい話は本になっているのでそちらを参照されたい。
ともあれこのベンツはやがて姿を消す。その後を見たものはいない。象などと同様サルは遺骸を絶対に見せない。長年高崎山にいるスタッフでさえもサルの遺骸を見たことがないという。
TVの簡単な紹介だけではわからない、高崎山の実際のプロフィールの部分だけだったが、勉強になった。

2016.07.21:

4月16日の地震で、由布院、別府共に震度6弱との発表だったが、実際の被害は明らかに由布院の方が目立った。
別府では建物の被害は外見上ほとんど見られなかったが、由布院では民家の一部で瓦が落ちているのが目立った。私が泊まったホテルも外壁の一部にひび割れが入っていて、補修工事を開始したばかりだった。
左の写真は、由布院の住民が四国八十八ヵ所巡りを模倣して作った小さなコースの入り口にあった空海の石像。地震で足首のところでポッキリと折れてしまっていた。補修するのか立て直すのかは聞いていないが、残念な気がした。
震度の表示は同じでも、実際の被害には大きな違いが出ることがある。どうしても段階的なレベル表示のためだが、揺れの加速度、速度、周波数などで被害の出方はこうも違うものかと改めて実感した。
阪神大震災以降、震度5と6にはそれぞれ強・弱の分類が追加されたが、それでもなお不十分な気がする。というか、人間が感じる揺れの大きさや家屋の被害の程度を基準にした分類そのものが実態に合わない気がしてならない。
一時は断水などで温泉旅館が閉鎖に追い込まれたが、今はほぼ回復している。観光客がまだ戻ってこないとの話で、目だったのは由布院でも別府でも中国人と思われる家族連れ。
早く元通りのにぎやかな観光地になればと思った。

2016.07.20:

先日示唆したとおり、2泊3日の旅行に出た。目的地は由布院と別府。
ちょうど18日に梅雨明けとなり、お陰で3日間猛暑でかなりへばった。
今日は報告だけして、詳しい話は明日書く。疲れて眠い。

2016.07.17:

今日も暑い一日。
京都では祇園祭の山鉾巡行。例年は直前に梅雨明けというのが多いのだが、今年は若干不安定な天気。それでも休日とあって多くの人が見物に訪れたと言う。
山鉾巡行の順番が抽選で決まるのをご存知だろうか。その昔順番でもめたことからくじ引きになった。今では市役所で公開で行われる。但しくじ引きはすべての山鉾が対象ではなく、次の9基が除外され固定されてている。
先祭(17日)1番:長刀鉾 5番:函谷鉾 21番:放下鉾 22番:岩戸山 23番:船鉾
後祭(24日)1番:橋弁慶山 2番:北観音山 6番:南観音山 10番:大船鉾
私の子供の頃は祇園祭が近くなると4条通りは通行止めになるだけでなく、市電の架線も外された。長刀鉾のような背の高いものは架線が邪魔になるからである。
しかし今は市電も廃止され、一般の電柱も地下の共同溝に入れられたので障害物は一切なくなった。

2016.07.16:

とにかく暑い。雲が多めだったとはいえ、セミが大きな声で泣き出したからいよいよ梅雨明けが近い。しかし天気図ではまだ前線が南にあるので明確な梅雨明け宣言はできないのだろう。
フランス・ニースでテロ事件が起こった。犠牲者はまたもや一般市民である。これでフランス国民が恐怖に陥ることを狙ったのかもしれない。しかし弱者を犠牲にすることは国民が許さない。
ただ、問題はこれによって極右排外主義者が勢いづいてテロリストと一般のイスラム教徒を混同させ、排斥運動が強まってしまうことである。
一方のイスラム側でもテロリストが反十字軍気取りで勢力を拡大すること。
今回の犯人がテロリストの指示で動いているかどうかはまだわからないが、少なくともシンパであることは疑いないようだ。
そして今日、トルコでクーデター騒ぎがあった。反政府側は放送局を占拠したりもしたが、大統領の呼びかけもあって市民が反クーデターに動いたために鎮圧された。市民の支持がないクーデターは失敗するしかない。こちらはテロリストとは関係ないようだが、どちらかというと強権的な大統領に対しての不満分子が蜂起を試みたというのが考えられる線だ。

2016.07.15:

明日から9連休。
節電休暇に加え、会社から半強制的に取らされる年休の連休が加わるので、祝日1+節電休暇2+年休2+土日2回=9連休となる計算である。
この中で2泊3日の温泉旅行をするつもりである。
この2泊の使い方というのは意外と難しい。というのも個人の格安ツアーで同じ所に2泊という設定はまずないからである。加えて、自分で旅程を組む場合でも、連泊の昼間にずっと宿にいるというのは不自然だし、運動不足は芳しくない。毎日家でゴロゴロしているのと同じで、それでは旅行に出る意味がない。
ということで2箇所をハシゴするのが適当という結論になる。
ちなみに温泉宿だが、私の場合は和室で畳の上に座ることが困難なため、すべて洋室となる。風呂上りでベッドの上に寝そべって、ビールでも飲みながらTVを見たり本を読んだりということになる。

2016.07.14:

環境省が恐ろしいことを実行するようだ。
福島事故の除染で出た汚染土について、放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレルを上限に道路の盛り土など公共工事で再利用する方針を正式決定した。これは法律で定める一般の場合、100ベクレルの80倍である。
福島にある汚染土を全国にばらまいてしまおうという無謀なやり方である。道路に使う場合などはコンクリートで覆い、170年間監視すると言うが、地震とか土砂崩れなどでむき出しなったら手がつけられなくなる。福島県などからは早く外に持っていってくれという強い要望があるのだろうが、苦し紛れのその場しのぎにしてはずさんな考え方である。
福島事故の後始末、すなわち廃炉方法では、政府が「石棺」という言葉を使った。
国の専門機関は、事故で溶け落ちた核燃料を取り出すことを前提にしながら、チェルノブイリと同じく核燃料を建屋内に閉じ込める「石棺」と呼ばれる方法に触れ、選択の余地を残したのである。
周知のようにチェルノブイリではコンクリートの腐食が進み、現在の「石棺」の外にまたコンクリートを流し込むというイタチゴッコになっている。
福島県内では当然反発の声が上がっているが、そもそもこういう言葉を使うことそのものが「あわよくば」という発想を示すものである。

2016.07.13:

出勤時、途中で一時的に豪雨のようあ状態になり、ズボンはびしょ濡れ、靴にも少しだけ水がにじんだ。昨日あたりからセミも鳴き始めたからもうすぐ梅雨明けなのだろう。だが九州はずっと豪雨続き。太平洋高気圧がもうひとつ踏ん張れないから梅雨前線が北に行かない。
地震で地面が緩んでいるところもあるだろうから、土砂崩れの確率は高くなっている。さぞ辛いだろう。
さて、東京都知事選は引くに引けぬ状態になっていた宇都宮氏が撤退を表明して主要3名の争いになった。
明日の公示まで24時間を切って、分裂自民はどうするのだろうか。まさか深夜になって突如一本化するなど、まずはありえまい。

2016.07.12:

参議院選挙が終わったと思ったら、次は舛添辞任に伴う東京都知事選。
自治体の首長選挙は一種の一人区だから与野党対決の構図が予想されたが、今回はどうしたことか自民内部の分裂が不可避となった。
立候補予定者が出たり引っ込んだりと目まぐるしく変わったが、結局野党側は4党がまとまって鳥越俊太郎を推すことになった。
これに対して自民都連と公明は増田寛也でまとまったものの、突如割り込んできた小池百合子が一歩も引かず、分裂してしまった。
しかし元防衛大臣の小池を支援する連中の顔がまったく見えない。当事者たちもマスコミも黙っているが、支援者にはそれなりの人物が入っていると考えていいだろう。そうでなければ小池は孤立し、当選はおぼつかないだろうからである。
一方の増田は元官僚、岩手県知事、民間からの総務大臣の経歴を持ち、あちこちに人脈を持っているようである。
そうなると増田、小池の裏にはそれぞれ利権が絡んで激突しているように思えてならない。
国家並みの予算規模を持つ東京都には、これからオリンピックへ向けての大規模な予算執行が待っている。その仕事にありつくにはどちらに付くのが有利か、大企業を中心とした利権にたかる連中は皮算用をしているだろう。

2016.07.11:

参議院選挙の結果は、大雑把な言い方をすると「民進党の一人負け」ということになるだろうか。かろうじて野党による統一候補でいくらかの落穂拾いはしたが。
それにしても改憲勢力が2/3を超えるとは思わなかった。もちろんこれで憲法9条が一気に変えられてしまうことはないだろうが、自民党による策動はこれから勢いづいてくるだろう。公明党はこれまた戦争法のときのように苦しい言い訳をしながら引きずられていくのが目に見えるようだ。
多分9条の正面突破だと国民の抵抗が強いので、戒厳令の意味を持つ「緊急事態条項」という搦手から攻めてくる可能性が高い。
とにかく自民党は主権在民が憎くてたまらない。だからその意図を暴きながら国民の権利を守る闘いがこれから重要になる。

2016.07.10:

こむら返り対策である実験をしてみた。
それは、いつも飲んでいるCa+Mgサプリメントの配分をこれまで朝2、夜1としていたものを、一昨日から朝1、夜2に変えてみたのである。結果は正解!
この2日間では夜のこむら返りがまったくなくなったのである。ネットで調べてみたが、Ca、K、ビタミンB1の寄与が関連しているとのことだったので、一度試してみる気になったのである。Mgも一定程度の効果があるようだ。
もちろんこの結果は個人的なものなので、すべての人に通じるかは不明だが、芍薬甘草湯を増やしても効果が薄かったことに比べて、劇的な変化があったことを考えればこのまま続けることになるだろう。

2016.07.09:

午前中は雨だったが、それでも買物に出かけた。安くていいものは午後にはほとんどなくなってしまうからである。
午後は再来週に予定されている節電休暇に、温泉旅行に出るためのスケジュール作り。ホテル(足が悪いので和室の旅館はパス)の予約は済んだので移動の時間割を作り、それを基に明日切符を買いに行く。
温泉に入って回復するような病気ではないが、体をリラックスさせてぶらぶら歩きをし、その後温泉で体をほぐす、そんな旅にするつもりである。

2016.07.08:

2日後は選挙だが、下馬評、わけてもサンケイ・読売は改憲勢力が3分の2を取る勢いだと伝えている。この2紙はもっぱら右派ジャーナリズム代表だから眉唾と見て差し支えない。むしろ他の調査ではアンケートを取った4割以上が投票先を決めかねていると言う。それだけ経済なのか、福祉なのか、はたまた改憲問題なのか悩ましく思っているのだろう。
個人的には「改憲勢力をぶっつぶせ」である。アベットラーは狡猾にも選挙演説では一切憲法問題に触れない。もっぱら「アベノミクスは道半ば」とばかり言っている。加えて「野党は野合だ」と意味のない批判。だったら自公がくっついて悪法を次々と成立させているのは「悪の連合」だ。
いずれにせよ野党が伸びて改憲勢力が減ることを切に望んでいる。特に一人区で共産党を含む統一候補がどれだけ当選するかを注目している。それは今後の日本の政治の流れを占う重要な指標になると考えている。憲法9条を守る平和の道か、再び戦争に巻き込まれる暗黒の道か、どちらが国民にとっていいのかは明白である。

2016.07.07:

今日は七夕。ルーツは中国だが日本でも相当古くから行われているらしい。珍しく今夜は梅雨の晴れ間。
そろそろ梅雨明けが近いと思うのだが、まだ寒気が残っていて雷雨が起こりやすいとのこと。そういえば会社で測っている暑さ指数(WBGT)はまだ警告のレベルに達していない。夜も汗が引かなくて眠れないところまでには至っていない。
だが困ったのは激しいこむら返り。いつも未明の2〜3時ころに突如やってくる。ふくらはぎを冷やさないようにし、かつひざの下には薄いクッションを入れて血液が逃げないようにしているが、それでも効果は薄い。夏場で血圧が低めになってくることも影響しているようだ。
激痛のために寝不足になっては困るので、夜中に用足しに起きたときの足の感じで芍薬甘草湯を追加服用して、やっと緩和できている。そのために医者から追加分を貰った。それでもなお来るときは来るのでほとんどお手上げである。
何とか夏を切り抜けたいが簡単に解消されそうもない。妙案はないものか。

2016.07.06:

輸入品をやっていると時々冷や汗をかくことがある。
国内の客の指定納期に合わせるために、荷物を乗せる船は遅くもなく、早くもなく、途中で手待ちが起こらないよう、神経を使う。
遅ければ納期に間に合わなくて客から怒鳴られるし、早ければ港に着いてから倉庫に保管するので、出荷するまでの保管料を取られる。つまり荷物がスムースに流れるようにスケジュールの調整に頭を悩ますのである。
先週末もこんなことがあった。
船の予約を入れ、港からうまく流れるのを確認した上で客先に納入予定を連絡した。ところが突如として船会社が配船スケジュールを変えてしまい、港に着いてから一日程度置いた上で(これだと追加料金は発生しない)客に入れるつもりだったのだが、その余裕が消えてしまったのである。もし船が遅れたらその時点でアウト。遅れなくても船から荷物を降ろしたその足でトラックに積まないと間に合わなくなったのである。
そうなるとネックは通関。もしコメントが付いて細かい審査が行われたらその時点で一日ロスするのでこれでもアウト。
あれこれ心配していたら、とりあえず今日は予定通り船は外国の港から出た。また日本到着も予想より半日程度早くなることがわかったので少々安心。
しかし何事も下駄を履くまでわからない。心配したらきりがないが、衝突、エンジントラブルなどが起こったらすべてが水の泡になる。とにかく来週客の工場まで無事届くまでは気が休まらないのである。

2016.07.05:

ダッカでの飲食店襲撃事件、卑劣極まりない犯行と言えよう。イスラム国の指令なのか、単なるシンパなのかは明らかでないが、市民を標的にしたテロが許されないのは明々白々である。
この事件で疑問に感じることは2つ。
ひとつは何故こうも外国人とはいえ一般市民を標的にするのかである。
以前は圧倒的に権力を持つ勢力の要人、それを守る軍隊、警察などが圧倒的に多かった。しかし一般市民を標的にして遠回りに権力を困らせるという手口は卑劣であり、また稚拙である。
例えば1千万人の人口のうちの10人を殺しても社会はびくともしない。逆に遺族を筆頭にテロリストに対する反感を買うだけである。それでもなお犯行を続けると言うのならば、死の報復を受けるだけである。あるいは自爆に追い込まれることも考えられる。そのことを省みることなく繰り返されるのは何故だろう。
二つ目の疑問は金持ちで成績優秀の若者が犯人の中に含まれていることである。
この現象はかつてのオウムにも見られた。それまでは非の打ち所のないように見えた青年が、突如として狂気の世界に身を投じる現象は今回の事件と類似している。
かつて「お母さんはしつけをしないで」という本を読んだことがあるが、「よい子」は親の歓心を得るために背伸びをするが、普通の家庭の子と自分を比較して、自分がやってきたことへの絶望感を感じることが少なくないという。そこから自分と親に対する報復が始まるようだが、その気分がテロリズムとどう結びつくのか、凡人の私には理解できないのである。

2016.07.04:

沖縄の米兵が飲酒運転で捕まった。「禁酒令」解除の直後である。
折りしも日米両政府は軍属の範囲を狭めて、それ以外は一般人として日本側に警察権を与えることで合意した。しかし肝心の米兵そのものには手付かずである。だから米兵の「伝統」として、少々トラブルを起こしても米軍がかくまって本国送還程度で済むとの認識が定着しているのである。故にやりたい放題は治らない。
これはもう沖縄だけの問題では済まされない。日本全体で米兵の無法な行為が野放しになっているのだから、彼らはますます図に乗るだろう。
日本政府の地位協定に対する卑屈な態度にはもう我慢ならない。他国では見られないこのような従属的関係を断ち切るべきだ。その意味でも集団的自衛権を認めた戦争法は廃止せねばならない。もちろん地位協定の根本的見直しも必要だし、その根底にある日米安保もこれまた見直すべきだ。
トランプが基地の費用をその国に負担させろと言っているが、ならば国民を苦しめる米軍は出て行ってもらおうではないか。

2016.07.03:

今日も暑い一日。そんな中、息子が友達と六甲山に出かけていった。最近山登りに誘われたらしく、今日も布引から摩耶山、そこからゴルフ場を抜けて縦走、そして有馬まで降りて温泉に浸かってから帰宅した。
私と言えば、温泉旅行の準備で衣料品を買いに行ったが、何といつもの衣料スーパーが閉店セールをやっていた。最近は安い衣料品の店がめっきり少なくなった。特に尼崎の「長崎屋」が火事を起こしてからは加速している。最近台頭している「はるやま」とか「青山」はスーツとかYシャツが中心で、下着、パジャマなどは弱い。これからどうなるのだろうか?

2016.07.02:

昨夜から暑さがひどくなった。今朝の天気予報では熱帯夜との事だった。そして昼間も30度を超える暑さ。いよいよ梅雨明けが近いようだ。
今日は通院。
6月からこむら返りがひどいので芍薬甘草湯の量を増やしてもらった。そして脊柱管狭窄症だが、薬の量を増やしても劇的な改善はなかったものの、仰向けになってかかとを持ち上げるテスト(SLR)では90度近く曲げても痛みはなくなった。治療前は少しかかとを上げただけでも激痛が走ったのがまるで嘘のようである。但し歩きにくいことに変わりはない。特に荷物を持つと背中に負担がかかってその分太ももが痛い。
ということで今日は暑さでグッタリしていたので夜は外食。

2016.07.01:

7月になった。
6月決算のインプットは今日もいくらか残った。そして決算から脱落が1件。本当は昨日客先に納入するはずだったが、直前の検査で不合格となってしまったのである。
品物は油ポンプ。ポンプそのものは異常がなかったが、出口の吐出量が不足するのである。分解して調べたが問題ない。そしてあちこち調べたが、突き止めたのは入口にある逃がし弁の設定。設定を間違えていたためにポンプ本体に送られる油の量が制限されていたのである。
それを手直しして再試験で合格となったが、終わったのは既に30日の夜遅く。客先に誰もいるわけがない。
一日遅れの今日、詫びを入れて納品したが決算を過ぎたのでアウト。その分決算の売上が減ったが、大きな金額ではないので大騒ぎにはならなかった。
このポンプ、製作当初から何かとトラブル続き。「2度あることは3度ある」の典型。客先でトラブルにならないか、関係者が心配している。