悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
17.06
2017.06.30:
遂に6月末。これで1年の半分が終わる。
26日に書いた決算最後の船は予定通り出港。これで気兼ねなく週末が迎えられる。
とはいえここ数日は曇り空か雨。奄美地方が梅雨明けになった変わりに瀬戸内海を縦断するように雲の帯が連なって局地的に大雨になったところもある。
空気が湿っぽいし、次第に気温も上がってきて寝苦しくなってきた。こうなると問題になるのは暑さで無意識に毛布を蹴飛ばして足がむき出しになり、ふくらはぎが冷えてこむら返りに苦しむこと。ハイソックスを穿いてはいるが、冷え込んでしまったらもはや手遅れ。突然の痛みに目が覚めてのた打ち回ることになる。
無意識にやってしまうことだけは避けがたい。
2017.06.29:
イナダットラーの次は下村元文科相。
週刊文春が加計学園から下村への200万円の「闇献金」を記事にしたことが報道されている。詳細はマスコミに書いてあるので省略するが、私が疑問に思うのは、何故個人によるパーティー券購入が加計学園を通じてなされたかである。
下村・加計両者共に20万円以下(政治資金として報告の義務がない)の献金の寄せ集めとしているが、「パーティー入金記録」には加計学園から100万円×2年が記載されている。個人からのものとはなっていない。加計学園の秘書室長が単に預かっただけとするならば、全個人名の記録にすべきだがそうなっていないのである。
この問題に象徴されているのは、自民党には緊張感もけじめもない、「お友達」の身内でなれあっているだけで、国民に対する責任感のかけらもない事実。だから暴言、違法行為がまかり通る。問題を起こしてもアベットラーやスガッペルスが守ってくれるから罪悪感はまったくない。
アベットラーは次の首相としてイナダットラーを見込んでいるとの話があるようだ。言動は滅茶苦茶でも極右バリバリの発言が気に入っているのだろう。
しかし国民から見れば百害あって一利なしの両名。早く消えて欲しいものだ。
2017.06.28:
支離滅裂の次は違法発言。
既に報道されているように、イナダットラーが都議選候補応援で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言した。
自衛隊法61条は、自衛隊員が選挙権の行使以外に政治的行為をすることを禁じている。大臣自ら演説会近くの隊員に対し、法律違反となる行為を呼びかけたとみなされる。
国家公務員法136条の2は、公務員が地位を利用して特定の候補者を応援する行為などを禁止しているが、イナダットラーは防衛大臣を自称しているからこれもアウト。
後から撤回しても、発言そのものは消えることがない(録音も残っている)から手遅れ。
アベットラーが後から謝罪しているが、これまでの彼の発言も含めて、何度頭を下げても国民は納得しない。
安倍内閣の終わりの始まりである。
2017.06.27:
アベットラーと軍団は、野党やマスコミから加計問題などで突っ込まれたことに支離滅裂の発言を繰り返している。
その中でも極めつけは、24日に神戸で行った講演で「獣医学部の開設を全国展開する」と述べたこと。
これまでは加計学園にだけ開設が許可されたことに「総理の意向で決まるわけがない」と言っていたのだが、今度は「全国展開する」と首相の鶴の一声で決めようというのである。支離滅裂もはなはだしいし、加計問題をごまかすための苦し紛れの発言に矛盾を感じていないという特徴がある。
アベットラーと自民党にとっての逆風のためか、都議選ではアベットラーの街頭演説をやっていない。明らかに強烈な野次が飛ぶことを恐れているため。
また、何かをしゃべると以前の発言との矛盾を衝かれる可能性が高くなることも考えられる。
だったら最初から嘘とごまかしをやらなければ良かった、と思うのは私だけではないだろう。私の持論だが、一旦嘘をつくと、その嘘を隠すために次の嘘をつく、「嘘の自転車操業」になって自分自身が苦しむのである。
2017.06.26:
4半期決算で6月末が締め切り。
今期はあまり忙しくない。しかし1件だけこの30日に輸出の船が出る。
コンテナ船では運べない大きな品物なのでもちろん道路も走れない。よって工場の岸壁からはしけで港へ持って行き、その後RO/RO船という種類の自動車専用運搬船に便乗して南米まで運んでもらう。写真はRO/RO船のもの。客室のないカーフェリーの馬鹿でかいものとイメージしていただければよい。
船尾のランプから自動車を乗り入れるのが普通だが、ウチの会社が作った数10トンもある機械部品は自走できないから、船会社所有の専用トレーラーに載せて運び込む。
ランプの最大積載荷重は100トンくらいあるから問題ない。実はアメリカから岩国基地までオスプレイを運ぶのも同種のRO/RO船を使っている。入り口が若干狭いのでプロペラを外す。それで約70トンになる。
RO/RO船は客船などと同様重心が高い。よって荒天には弱い。かつ急カーブを切ると横転することがある。セウォル号の事故と同じこと。
仕事でRO/RO船を使ったのはこれまで2、3回。不定期便なので月に1便あるかないかのインターバル。1度便を逃すと最悪次の便まで2ヶ月くらい待つことになる。
今回は本格的な梅雨の時期なので船が遅れることもありうる。そうなったら6月末決算からは転げ落ちる。
2017.06.25:
午前中は少し雨が降ってうっとしい1日。
加計問題は次々と広がりを見せており、最初から内閣府が主導して加計ありきで進めてきたことの裏付けがはっきりしてきた。アベットラー以下何とかごまかし、言い逃れを続けているが、国民の目をごまかすことはもはや不可能である。
野党からも閉会中審査、憲法53条に基づく臨時国会の開催、あるいは野党とアベットラー面会を要求しているが、政府自公政権はことごとく拒否している。しかし逃げれば逃げるほど「背後霊」は付きまとってくる。
もはや選択肢はない。国民の要求どおり真相を明らかにし、アベットラー退陣への道を進むしかない。
都議選はそのトリガーとなるべきものである。
2017.06.24:
昨日の沖縄慰霊の日の式典で、翁長知事とアベットラーは目も合わさずじまい。両者の冷え切った関係が良く出ている。
梅雨が本格化して、九州を中心に大雨が続いている。神戸でも今夜遅くから明日にかけて雨の予報が出ている。
私も夜が少々寝辛くなってきて、汗がなかなか引かない。7月中旬の梅雨明けから本格的夏が終わる盆休みまで、次第に辛くなる体と暑さとの格闘が続く。
2017.06.23:
今日は沖縄慰霊の日。
名曲「さとうきび畑」の歌詞の通り、「あの日鉄の雨にうたれ父は死んでいった」。もちろん父だけではない。父母はもちろん、おじい、おばあ、兄弟姉妹、合わせて20万人の命が奪われた。今も正確な人数はわからず、毎年「平和の礎」に追加された名前が刻まれる。
また米軍が打ち込んだ不発弾が今も見つかり処理され、いつ終わるかわからないという。
そうした沖縄の傷跡をよそに、アベットラーは辺野古に基地を作ることに固執し、沖縄の基地負担を減らそうという姿勢はまったくない。それどころか憲法9条を改悪して、またぞろ軍靴が聞こえる時代に逆戻りしようとしている。
沖縄はもちろん、日本全国に真の平和が来ることが、不戦を誓った憲法を作った先人たちに報いることになる。
2017.06.22:
東京都議選にからむ話で、今話題というか問題になっているのが公明党の共産党攻撃。
詳しいことはネットを見ていただきたいが、冷静に見て公明党が使っている言葉は相手をののしり罵詈雑言浴びせる、非常に下品なものである。おおよそ公党が使う代物ではない。
あるサイトが新聞検索で調べたら、公明党が使った「ハイエナ」という語はこれまで86回出てきたとのこと。そうでなくても公明党・創価学会が敵をののしるときは下劣な言葉を羅列するのが特徴である。それが故に日蓮正宗本山は創価学会を信者団体から追放したのである。
また公明党・創価学会は出版妨害、盗聴事件などを起こした謀略集団であることも知られている。今回も共産党攻撃を載せた公明新聞の内容をそのままツイッターで流したために顰蹙を買った。公明新聞のような身内だけならともかく、ツイッターに載せて世界中に拡散しようという行為は異常である。
これまでも公明党・創価学会は怪文書を流すことで知られている。私も昔、選挙期間中に共産党を誹謗中傷する発行元が書いていないビラを自宅に入れられたことが複数回あるが、口コミで作成者が公明党・創価学会であると聞かされた。
共謀罪で委員会採決を省略することに手を貸したり、都議選では自民党ではなく「都民ファースト」と組んだりと、権力にありつきたいがために節操のない自らの姿勢のことは頬かむりして、相手を口汚くののしることに注力する、まともでない「政党」に未来はない。
2017.06.21:
今朝の雨は通勤時間帯に強く降ったため、ズボンがやや濡れた。別の時間に降ってくれ〜。
さて、昨日の新しく公表された文書だが、スガッペルスは「個人的メモだから信憑性に欠ける」と例によって屁理屈をこねた。
ある専門家に言わせれば、共有文書として残されて誰もが閲覧できる状態であればそれは公文書とみなされると反論している。
アベットラーもスガッペルスもこういうごまかしの天才である。特にスガッペルスは常に無表情でこういうことが言える近年まれに見る逸材(?)である。
2017.06.20:
昨日のアベットラーの記者会見、相変わらず自分の都合のいいように話をもっていく手法は変わらない。典型は、
「印象操作のような議論に対し、強い口調で反論してしまう私の姿勢が結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省している」
つまり森友・加計問題や共謀罪での野党の追及に対してまともに応えず、繰り返される質問を「印象操作」と逆切れしたことを、このように述べたのである。まともに答えられない、答える気がないのにイライラしたということらしいが、だったらちゃんと回答し、必要であれば閉会中審査や証人喚問をやればいい話しである。
つまり印象操作をして逃げ回ってるのはアベットラー自身で、そこを解決しなければ本当の反省にはならないのである。
国民はそこを見抜き、真の意味での政策論争をやらない、加計問題のように「首相の意向」で政策がねじまげられている疑惑を払拭できないから、支持率が急激に落ちるのである。
今日も文科省から加計問題に関する新しい文書が公表されたが、記者会見との落差は大きくなるばかり。
それでもなお、アベットラーは「丁寧な説明」をせず、嘘とデマを垂れ流し続けるつもりだろうか。
2017.06.19:
アメリカのイージス艦とコンテナ船が衝突して、イージス艦側に7名の死者が出た。
どうやら原因はイージス艦の衝突回避行動に問題があったように見える。法律では同じ方向で進行して横切ろうとする場合は、相手を右側に見た側が回避する義務がある。これは国際ルールだが、軍の場合は優越感を感じているから「お前が避けろ」という雰囲気があったかもしれない。というのも東京湾で自衛隊の潜水艦が釣り漁船を沈没させた事件を思い出したからである。
7名も死者が出たのは、当たり所が悪かったとしかいいようがない。重量からいってコンテナ船のほうが重いから、衝突したらイージス艦は負ける。しかも最近の商船は喫水の下に球形船首が突き出ているから、甲板から上には突き出た船首が当たり、水面下では球形部分が船体にめり込むかたちになったのだろう。
追い越すつもりが、追い越される側から体当たりをされて大破するという、みっともない姿になった。なお、報道では水面下にあるひれのような部分を「キール」と称していたが、これは誤りである。正しくは「ビルジキール」と呼ぶ。
写真のように船底のコーナー部分にあって、横揺れを軽減する役割をする。
本来の「キール」とは木造船などで船底のいちばん下にあって、船体のいわゆる背骨の役目をするものである。木造船はこのキール中心に左右に板を貼り付けていくのである。
しかし最近の鋼船では鉄板を溶接して積み木のように組み立てるから背骨のようなキールは要らない。よって船底は平らである。但し横揺れには少々弱いから写真のようなビルジキールを付けるのである。
衝突されたイージス艦の場合、このビルジキールに相手の球形船首が衝突して船体にひびが入り、一気に船内に海水が流れ込んだのではないかという説がある。
2017.06.18:
今日は父の日。とは言っても息子は何も言わず。私も知らぬ顔。これが男同士というものである。
さて、安倍内閣の支持率が下がっているという。共謀罪や森友・加計問題でのあまりに不誠実な対応に国民が不信感を募らせていることは明白である。
自公と維新は今後、加計問題での閉会中審査や証人喚問を拒み続けるだろうが、それは自らの首を絞めることになるだろう。アベットラーは年末までの改憲案のとりまてめを自民党内に指示したようだが、これも国民の反対に合うだろう。
いよいよ安倍内閣と国民との全面戦争が始まる。
2017.06.16:
予想通り与党は加計文書の存在を認めつつも、首相からの支持はなかったとして幕引きを図った。
こうした中で注目すべき発言が出ていることを指摘しておこう。
ひとつは高村が野党の追及を「ゲスの勘ぐり」と発言したこと。さすがにこれはまずいと思ったのか、二階が諌めた。しかし一度口にした言葉は消えない。これで自民は虚構の多数に胡坐をかいて、謙虚さを失い、国民をなめきっている姿が見える。
2つ目、文科省の副大臣が、加計文書の存在を認めた現役職員に対して、守秘義務違反として処分の可能性を示唆した。明かに脅しであり、内部告発・通報を萎縮させようとする意図がうかがえる。
法律の専門家によれば、今回のようなケースは守秘義務違反に該当しないと断じている。
いつぞや、高市が民放に対して放送法の免許停止をちらつかせた態度に瓜二つである。
2017.06.15:
とうとう自公と維新が前代未聞の方法で共謀罪を「成立」させた。デーブ・スペクターがツイッターでこれを「凶暴罪」として批判している。
今日も会社の昼食中、同僚に「徹夜までして成立せなあかんような法律と違うやろ」と言ったらうなずいていた。
しかし闘いは終わりではない。これから廃案に向けての新たな戦いが始まるのである。
さて、文科大臣は加計問題の文書の存在を認めて謝罪した。今まで嘘を付いていたのである。明日集中審議をやる。
ちょっとうがった見方かもしれないが、共謀罪が終わったので、1日だけ「ガス抜き」させようという意図を感じる。
だが1日だけで終わらせてはならない。ここは閉会中審査、あるいは会期延長(そういうことが今になって可能かは私には不明)をやってでも真相を明かにすべきである。特にアベットラーの首は絶対に取らないといけない。「総理のご意向」の言い逃れを絶対にさせてはならない。
2017.06.14:
国会で恐ろしいことが起ころうとしている。
共謀罪の問題で、委員会の採決を抜きにしていきなり本会議で強行採決する話がある。与党は本気のようだ。
もし可決されれば日本の民主主義は死んだと言って差し支えないだろう。
今夜は怒りでこれ以上冷静に書けないので、ここで終わる。
2017.06.13:
天皇の生前退位が正式に決まった。
これで厄介なのが元号の切り替え。聞くところによれば平成は来年、つまり30年で終わりになる。
こういうことがあるし、私は海外とのやりとりがあるので、普段の生活も含めてすべて西暦を使っている。唯一の例外は生年月日の問題で、生まれたのは昭和であることだけは認識がある。それ以外は全部西暦。
元号はそもそも天皇の支配を誇示する意味があったようで、時間の科学的概念はまったく無視されている。つまり10年前との物価の比較などは簡単にできないのである。「え〜と、10年前の元号は・・・」などと換算表を用いないとできない。
たぶん庶民にはそんな長期間の比較などする必要がなかったと思われる。せいぜい1年前後くらいがわかれば実用上差し支えなかったのだろう。
元号の問題は数学的に考えるとその弊害がよく理解できる。つまり1次関数で原点のX=0が時々ずれるのである。これでは正確な計算はできない。現在西暦はキリストの誕生年(実際はずれている)を0年として、それ以降は原点をずらさないのである。
会社でも原則は西暦だが、一部で元号を使う人がいる。やっかいなのは官公庁で、未だに元号に固執している。
会社で使う電算システムはすべて西暦である。2000年問題が目前に迫った頃、本社IT部門が全社に対して「今後開発するシステムはすべて西暦4桁を使うべし」という通達を出したからである。
2017.06.12:
営業の仕事を見ていると、抜きがたいほどの屈辱的対応をしていることがわかる。
やはり根本的に「お客様は神様」ということで客の言うことに正当な反論をしない。というかそういうように徹底的に教育されている。
先日も客先からの引き合いで、営業が勝手に客先最寄の港まで(それも大きな貨物船が入れない)運ぶことを条件にしようとしたことを書いたが、他にも色々ある。
現在問題になっているのは、南米の客で工場で完成したものを見に行きたいという話しで、本当は今月初めに来る予定だったものが、ドタキャンになって、なおかついつ来日できるか不明のまま放置されていることである。
私は工場のスタッフと日程調整をやっていたのだが、今月初めに完成検査と同時に客が来て、その後すぐに梱包して船積みを待つというスケジュールを頭に描いていたのが、見事に滅茶苦茶にされてしまった。
完成後、客が来るまで放置していたら埃をかぶるし錆を食う(錆止め塗料は塗っているが、吹きさらしは良くない)ので、さっさと梱包にかかることで進めていた。ところが営業は客が来るまで待ってくれといつまでもぐずぐず言うのである。明かに点数稼ぎである。しかし勝手に来日をドタキャンした上に未だにいつ来るか決めないのは客側なのであるから、「悪いけれど来日しても梱包に入れた状態しか見えないので我慢してくれ」と言えばいいものを、はっきり言うのを嫌うのである。それも何度も私に梱包しないでくれと電話してくるのである。そんなことは知らないと常に突っぱねるが不満たらたらである。
たぶん来週には梱包も出来上がるだろう。そしたら私は「船がいつ来るのか決めてくれ」と高らかに宣言する予定である。契約書どおりなのだから。
2017.06.11:
昨夜、思春期の脳についてTVでやっていたが、そういう時期の子供との接し方について考えさせられた。
というのも、私が子連れで別居した原因はまさに子供の生き方について、元ヨメは自分の一方的な論理を押し付けると同時に「言うことを聞かない」として肉体的・精神的暴力に訴えたことがきっかけだった。これではまずいと思い、私は子供を元ヨメから切り離すことにした。また私自身も彼女が目先の自分の利益しか考えていないことに結婚生活の継続を断念したのである。
しかし物事はそううまくいかない。息子は別居を機に、一時的に不登校になったのである。
原因はいきなり元ヨメの重圧から解き放たれたので何もする気がなくなったのである。
でも学校をいつまでも休んでいるわけには行かない。ある日、学校に呼び出され、「このまま休みが続くのであれば出席日数不足で退学してもらう」と宣告された。そのときの一瞬の息子の顔色が変わったのを私は見逃さなかった。と同時に安心したのである。
やがて私は通勤時に学校最寄の駅まで息子と一緒の電車に乗るようになった。(その後普通に登校できるようになってからやめた)
そのときの教訓で、私は息子の言い分を聞きながら、時として未成年の親としての責任があることを説明して、「ならぬことはならぬ」とだけ言って、あとはあれこれ指示をすることはなかった。
その後、私は実際に離婚したのだが、今では息子もアルバイトに精出すようになって、また男同士であることともあいまって、親としての責任云々ということを口にすることはなくなった。
今はもう思春期も過ぎて、大の男二人が同居しているという関係にある。
2017.06.10:
今日は通院。いつも通りの薬の処方を貰って終わり。
最近の治療費の負担は薬代と合わせて毎月1万5千円。40年前だったら被保険者本人は0円。それが1割負担になって5千円。時間を置かずして2割の1万円。そして小泉改革のときに3割の1万5千円になった。
今後は老人医療で1割負担に下がるが、今2割負担にする話しが政府から出ている。これでは老人になっても安心して暮らせない。
2017.06.09:
巨人が今夜勝って13連敗でストップした。
さて、仕事の話。
中東某国からの注文で、支払い方法を巡って何ヶ月も合意できなかったものがやっと決着した。
本来は信用状(L/C)による決済を目指していたが、買主側の銀行が非常に特殊な証書を船会社から貰うよう要求して一歩も譲らず、暗礁に乗り上げていたのである。その証書というのは、実は銀行が出資している船会社しか出せない。しかも最近になってその船会社も他社と合併するので証書を出せるかどうかわからないと言い出したので、ウチの会社はL/Cから証書を提出書類から外すよう徹底抗戦していたのである。
しかし相手も一歩も譲らず、長期戦になっていた。
この交渉の裏には船会社と銀行の関係が絡んでいた。というのも、合併に至る前の船会社の経営が悪く、出資している銀行としてはてこ入れをするために買主が使う船をその船会社のものに誘導するよう工作していたのである。そのためにL/Cに「しばり」をかけようとした。
営業としては合併を理由に証書の提出を拒否してきたが、埒が明かないので遂にL/Cによる決済をあきらめた。そこで考え付いたのがD/Pという支払い方法である。
L/Cの場合は売主が船会社から貨物を積んだ証拠として船荷証券(B/L)を貰い、それを売主側銀行に提出することで代金を貰う仕掛けである。しかしD/PではB/Lを銀行に提出してもすぐには代金がもらえない。替わりに買主が銀行に代金を支払ってB/Lを渡した後、銀行が買主に代金を支払うという、一種の後払い方式である。L/Cに比べて1ヶ月くらい入金が遅れるのだが、焦点はD/Pだと例の特殊な証書は出さなくて良いとなったことである。
営業としてはもちろん貨物の代金が貰えなくなるリスクよりを抱えるよりも、遅れても代金がちゃんと回収できる方法を選んだ。
2017.06.08:
巨人が今夜も大量失点で破竹の(?)13連敗を記録した。球団史上最悪の連敗数。
日本のプロ野球では1998年にロッテが記録した18連敗。大リーグでは1899年にクリーブランド・スパイダースが24連敗をした。
連敗が続くと選手の士気も落ちる。「何とかしなければ」という気持ちがあっても実際には力が入らないのだろう。特に巨人の場合、読売新聞の広告塔としての使命を負わされるし、毎年のように金で外人選手やFA宣言をした選手を釣るのだが、勝てないときは勝てないもの。
それと巨人の場合はナベツネのように球団にあれこれ細かいことまで上が口出しするから選手はやりにくいだろう。
ともあれ今年の優勝はまずありえないとまで分析されてしまった球団、選手はどうやって気持ちの切り替えをするのだろうか?
2017.06.07:
今年の梅雨入り宣言が出た。
とはいえ国会は雨が降ろうと槍が降ろうと日程は進む。これから最大の焦点は共謀罪。「もり」も「かけ」も飛ばして、アベットラーという「きつね」が国会を引っ掻き回して自分の都合のいいようにやることなど真っ平だ。
それにしてもアベットラーは本当にひどい。批判されると関係のないことをしゃべり、逆に質問を「早くしろ」などと野次る、これが一国の首相のやることか。そして民主主義を踏みにじり、やがて国民が政府を縛るのでなく、政府が国民を縛る社会にしようというのである。
もちろん私は逮捕されようが拷問にかけられようが、絶対に屈服しない。死ぬまで「なにぃ、文句あっか!」と言い続けるだろう。
2017.06.06:
加計問題の証拠が次々に出ている。森友問題は今やかすんだ感じだ。
国会では文科省が奇怪な答弁をした。メールのコピーが回った個人名について「確かに同姓同名が存在する」と。ということはメールのコピーを受け取った人物が他にいるという理屈になる。ちょっと待て!
文科省の中には同姓同名が複数組いるというのか?
ふざけるんじゃない。1組でも非常に稀なのに、同じ職場に複数組いるというのは通常では考えられない。可能性が高いのは田舎の集落で同姓がたくさんいる場合で、かつ同じ頃に生まれた子供の名前をたまたま同じにしてしまったときくらいのもの。出身地の違う雑多な人たちが集まる中央官庁では同姓同名が存在する確率は限りなくゼロに近い。
私個人の経験では、学校の先生と新入生が同姓同名(漢字も同一)だったことが1度あるきり。
調査を拒否する理由にしては「同姓同名」はあまりにもお粗末な答弁である。
次、朝日新聞が現役職員が例の文書を見たと証言したことを報道している。他にも時事通信が夕方に、民進党が政府の記者会見向想定問答を入手したとの報道。そこには獣医学部の予定地を今治のみに絞って書いてあったという。
一方の森友問題、財務省は省内の交渉記録などを残していたサーバーを更新するとのこと。明らかに証拠隠滅である。
こういう状態だから安倍内閣の支持率は急落。それでも共謀罪だけは何が何でも成立させるつもりだ。だが無理して通しても自分の首を絞め、支持率はさらに下がるだけ。憲法改悪は遠のくだろう。こうして前にも後にも進めなくなった安倍内閣、残る選択肢は退陣だけである。
2017.06.05:
足のこむら返りに悩んでいた件、やっと最善策が見えてきた。
最も重要な部分はふくらはぎ。ここが冷えると間違いなく筋肉がゆがむくらい激しいこむら返りになることがわかった。それで一時期パッチを穿いたまま寝ていたが、これから夏に向かって暑くなるのにパッチではむさ苦しすぎる。
かといって足の部分に余裕のあるパジャマでは冷えを防ぐことはできない。実際、パジャマだけで寝ていると無意識に布団をめくり上げて足がむき出しになる。そうなると間違いなくこむら返りに至るのである。
よってふくらはぎだけ保温性がいいものという結論になる。そして見つけたのがハイソックス。
但し締め付けが強いものは痛くなるので、ゆるく密着するものがいい。試行錯誤した結果、登山用の膝上まであるハイソックスが最適であるとわかった。
若い頃、私は六甲山に登ったり、稀にアルプスに行ったりしていたので登山用ニッカボッカとハイソックスをそろえていた。それを押入れから取り出して試してみて抜群の効果を発揮したのである。
寝る前に芍薬甘草湯を服用し、ハイソックスを穿いて寝る、これが今のところ有効である。冬も恐らくパッチを穿かずに済むだろう。残るは梅雨明けから盆までの猛暑を乗り切れるかどうかにかかっている。
2017.06.04:
度重なるイギリスでのテロ事件、犠牲になられた方々の冥福をお祈りする。
それにしてもイスラム過激派のテロはまったく理解できない。まるで日本の戦前の神風特攻隊のようだ、特攻隊が「天皇陛下万歳!」を旗印としたように、過激派テロリストは「アラーは偉大なり!」と叫ぶ。しかしいずれも他国から見れば狂気の沙汰としか見えない。
テロリストがなくならない原因として、過激思想をあおる指導者がいることもあるが、同時に根底にある貧困が重大である。これは低開発国における貧困だけでなく、先進国でも移民を中心とした貧困層が改善されない、将来も見通せない状況が響いている。
日本では今のところテロリが発生していない。これはたまたま治安が良いということで収まっているが、それは若者が問題の原因を「自分が悪い」と内向きに押さえられ、自殺する方向で見た目は解決されているが、一旦これが外向き、すなわち「政治家が悪い」、「助けてくれない大人が悪い」ということになれば、あっという間にテロが蔓延する事態が考えられる。
日本では現在生活保護世帯や、子供の貧困が深刻化しているが、いずれ大変なことになるだろう。残念ながら一部には「自己責任」だとかということで貧困層を攻撃する連中がいるようだが、もし国民の間で反目が激しくなれば日本の社会は崩壊するだろう。
残念ながら今のアベットラー自民党にはこの問題をまじめに考える人はほとんどいない。しかも問題を逆手にとって戦前の天皇・軍部による支配と民主主義抑圧の時代に戻そうとしている。
2017.06.03:
加計問題で、民進党が文科省内に「官邸の最高レベルが言っていること」という獣医学部に開設を周知させるメールを入手し、公表した。
誰かが内部からタレ込んだようだが、これで言い逃れはますます困難になった。
ところがアベットラーは特区で獣医学部を推進したのは民主党政権時代だと反撃したが、後で共産党から、「広域的に獣医学部がないところと条件を付けて今治の加計学園しか残らないようにしたのは安倍内閣だ」と言われて答えに窮したのである。
安倍内閣はそろって臭いものにはフタをしようとするが、においは漏れるばかり。「わからない」、「確認できない」、「本物だと勝手に言ってるだけ」とか一切触れないようにしているが、「そんなものは一切存在しない」とかの完全否定ができないところに彼らの弱点がある。
国民はそこを見抜いているから、内閣支持率は急落している。さらに森友学園問題で財務省のサーバーを更新して一切の証拠を隠滅する予定だとか。これもアベットラーに対する疑惑の目はそれるどころか、ますます疑惑が深まるだろう。
もはやアベットラーに未来はない。
2017.06.02:
トランプが遂にパリ協定離脱を宣言した。
これについては各国が批判しているし、アメリカに同調してパリ協定から離脱する動きはないようだ。何よりも排出量1位の中国は協定を守ると宣言した。
日本でも環境大臣がかなり立腹している。苦労して協定を作ってきたのが一夜にして破壊されたからである。
アメリカ国内でも批判が出ているが、中でも電気自動車のメーカーのマスクCEOは、トランプ政権の助言チーム、「戦略政策フォーラム」から離脱すると表明した。こうしてトランプを支持してきた人物が一人づつ抜けていく。
では何故トランプはパリ協定から抜けると決断したのか?
背景にはやはり石油産業の存在があると私は見ている。
アメリカは石油生産量も消費量も世界一。当然ながら輸入量も世界一である。それだけアメリカの石油産業は巨大なのである。しかし一方で石油の産出量はシェールガスなどで増えていて、次第にだぶつき始めているという。だからオバマ政権時代の2014年に石油輸出禁止を解除した。当然トランプは石油産業の振興「だけ」しか見ていないから、どんどん生産してどんどん輸出する路線を突き進みたい。だからパリ協定はじゃまなのである。
またトランプは今回の協定破棄で雇用が増えるといっているが、これは方便で、低下している支持率を食い止める目的が主な理由に見える。というのも環境局の大幅人員削減を進めているからで、雇用創出に明らかに反する。
ともあれトランプのパリ協定離脱宣言は、アメリカを孤立の道に進める役割しかなさそうである。
2017.06.01:
加計学園問題は色々な話に飛び火して広がりを見せているが、詳しく書いているときりがないのでネットでの情報に譲る。
ただ、森友問題が国有地払い下げと学校の理念に首相・日本会議が絡んでいることに絞られていることとの違いがあることを指摘するだけにとどめる。
さて、今日は営業が余計なことに口出ししてきたので非常に腹が立ったことを書いておく。
ことの発端は東南アジアからちょっとした機械を買いたいので見積もってくれという依頼が来たこと。
それで私には客先指定の港までの輸送費の査定をしてくれとのことだった。コンテナに入るなら大したことはないが、ひとつだけ40トンくらいの貨物が含まれているので在来船しか使えない。それで船会社に運賃の見積依頼を出した。
その話をやっていたら、営業が余計なことを言い出した。
見積の時の代案として、客先指定の港までの輸送がこちらの範囲だったのを、さらに客先の工場近くの小さな港まで運ぶ条件を考慮して欲しいというのである。つまり本来は客先の仕事までこちらが面倒を見る条件に変えろというのである。
細かいことを言うと、客先指定の港は大型船が出入りできるところなのだが、客先のすぐそばは漁港くらいの大きさしかなくて大型船は入れない。そうなると客先指定の港までならば他の貨物と混載の運賃で済むところが、小さくてもチャーター船になるからべらぼうな価格になるのである。
営業は無責任にも、客に気に入られるように、言われてもいないことを先回りして機嫌を取ろうというのである。もちろん営業は現地の港の事情など理解する気もなく、思いつきで話をしているだけである。
最近は「忖度」という言葉がはやっているが、営業は客に言われてもいないことまで「忖度」して喜んでもらおうという腹づもりである。「お客様は神様」のj変形でもある。
私はこういう意味のない「小さな親切大きなお世話」を嫌う。他人がやるべき仕事に口出ししても何の得にもならないからである。