悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
99.05
1999.05.31:
新しい事務所に引っ越してから1週間が過ぎた。
1週間で少しづつ馴れてきたせいか、落ち着いて仕事が出来る。何よりも静かなのがいい。ただ、前の事務所との落差が大きいので少し戸惑いがあるが。
仕事量が半分くらいに減ったので、自分の引き出しに入っていた全書類の整理とファイリングのを何年かぶりにやった。とにかくずっと忙しくていつも中途半端になっていたからである。これですっきりした。
社外からの来客が時折来て引越しのあいさつをした。もっとも、数ヶ月後にはまた引っ越しが待っているようだが。
今日、頼まれて職場のPC1台にSCSIカードとMOのセットアップをした。たった1時間で済んだ。実は自宅の外付けHDは貰い物で、フォーマットされていないことを知らずに、知り合いの人達に助けてもらいながら2日もかかって動くようになったからである。その経験が生きた。持つべきは友、人生は常に学習である。
1999.05.29:
先日の突風であちこちに被害が出たが、大阪ではビル建設現場のクレーンが2本も折れて阪神電鉄の架線に引っかかるという事故があった。風速35mの風だったらしいが、台風でも滅多に折れるものではないだけにさすがに驚いた。原因はまだはっきりしてないが、ぜひ教訓を出して生かして欲しい。
私は電気関係の仕事をしているのでよく経験するのだが、試運転をやっているとエラーに必ず出くわす。その場合、同じ条件が揃うと必ずエラーが出るという再現性があるものと、そうでないものとがある。俗に前者を「虫(バグ)」、後者を「幽霊」と呼んでいる。「幽霊」は、大抵真の「虫」が見つからないという場合が多く、さらに調査を重ねて「虫」にすれば殆ど解決したようなものである。PCでもプログラムを作っていると同様の現象に出会う。
クレーンが折れる事を簡単に再現するわけにはいかないが、いずれにせよ原因はあるはずだから地道に調査すれば何とかなると思う。
1999.05.27:
最近不思議に思う事、その3。
最近女性がよく履いている「上げ底靴」だが、あれがなぜ流行しているのかよくわからない。はっきり言ってあの靴で歩く姿はどう見ても格好が悪い。どうしてそうなるかと言うと重心が上がる分だけ姿勢が不安定になるからである。これはあくまで一般的だが、踵が一直線になる歩き方がいちばん理想的と言われている。ところがあの靴はそうはいかない。一度足を外に回して真ん中に戻さないと歩けないのである。
これと同じ歩き方をするのが京都は島原の太夫である。三枚歯の高下駄を履いた太夫がゆっくりと供を従えて町を歩く。「上げ底靴」も同じく速く歩くには不向きである。もっともそれが目的かも知れない。
ちなみに私はものすごいガニ股で、靴の外側ばかりがすり減る。俗に言う「ゴリラ歩き」である。不細工なことこの上ないが、「ゴリラ歩き」の唯一の利点は長時間歩く時に疲れないことである。試しにやってみてはいかが(笑)。但し女性には推奨しない(爆笑)。
1999.05.26:
オウム関連のPCショップが相次いで摘発された。遅いくらいである。
マハーポーシャ時代からの安売りで有名だったので知っている人も多いが、知らずに値段だけで買った人もいる。なぜ安いか理由は簡単、人件費「ゼロ」すなわち信者がただ働きしているからである。本来なら労働基準法違反だが、洗脳された信者から監督署へ告発されることはないし、不満があっても抑圧される。浮いた人件費は教祖や上層部の遊興費や活動費、あるいはサリン製造などに流れていたわけである。
こんな組織を未だに野放しにしていることが問題となっている。しかし、破防法やオウム新法には疑問を呈したい。オウム事件を積極的に取り上げているジャーナリストの江川紹子さんが言っていた。「現行法でやれることをすべて使ってもだめなら、別の手を考えない事もない。だが、今まで行政はオウムに対して大事件になるまで殆ど何もしていない。」確かに横浜の弁護士拉致事件もいい加減な捜査しかしなかった。PCショップだって、一種のダンピングだから不当競争防止法を適用できるかもしれないと個人的には考える。
何はともあれ、資金源が断たれるのはいいことだ。商売なら何をやっても文句はつけられない、などと遠慮することはない。そう言えば詐欺商法の豊田商事も行政の対応が遅かった。
1999.05.25:
20日の日記に書いたように、ホスト端末がまだ使えない。
12日に情シスへ申請をしたのだが、21日にもなってから「28日に行きますので」とのふざけた返事。あまつさえ、今になって「31日にできませんか」と言って来た。
ええかげんにさらせ! 月末〆の日になんか来るな!
何でこうも情シスの関係者は実務を考えないお役所仕事しかできんのか・・・アタマに来たので無理矢理28日に戻させた。ぼちぼち月末で忙しくなってきたので、頭を下げながら同じフロアーの隣の部署のマシンを借りている。
1999.05.24:
今日は通勤電車で隣に座った人について一言。別に私が不快な思いをしたのではない。
まず最初は若い男性。鍵盤の絵が書いてある液晶のタッチパネルを手に持って何やら入力している。耳にはイヤホンをしているところから、電子作曲器とでもいうのか、楽譜を打ち込める携帯「楽器」とでも言うのだろうか、面白いものがあるものだと思った。初めて見た物だが、びっくりするというよりも、あ、こんな便利なものがあるんだという感想を持った。Roland製で型番PMAとあるからPortable
Music
Authorとでも命名すべきか。
ピアノとかオルガンを弾けるわけではないが、多少とも音楽には興味があり、楽譜も少しは読めない事もないので、まるで子供みたいに何となく欲しくなってきた。
さて、彼と入れ替わりに座ったのが若い女性。手にしている本をチラリと眺めると血液型と性格について書いたものである。血液型による男女の相性とか、丁寧に解説している。
血液型もそうだが、私は別に占いとかその手の話は信じない。けれどもそういう話題は嫌いではない。話の潤滑剤として面白おかしく聞けるからである。ただ、こうした血液型をネタにした本を「売る」ことには抵抗を感じる。
なぜなら占いなどは「当たるわけじゃないけど当たって欲しい」という、多少ともフィクションが含まれることを前提にして考える事ができる。だが血液型についてはいかにも正確で科学的な印象を与える。そうした曖昧さを隠して本を売るのはちょっとどうかと思う。当然のことながら、血液型と性格の相関関係は医学界では完全に否定されている。
1999.05.21:
ダンボールの書類を片付けて引っ越しは一段落した。
さて、初めての職場という事で同時に引っ越した同僚とビル内の見学に出た。何しろ初めて住みつくということで、転校生よろしくあちこちウロウロして回った。ここは○○部、あっちは△△部、上の階はテレビ会議室・・・完全に遠足だ。見学ツアーが済むと、後は取引先の人間が次々と挨拶に来た。
今日は挨拶といきなりの職場サポートで一日が潰れた。職場の正式サポーターは別にいるのだが、やっぱり引越しの準備作業や私のマシンの設定を見ていて、私の方が頼りになると見られたみたいだ。詳細は「職場サポーターのつぶやき」に書いた。
今日はバタバタした割には緊張感のない1日だった。
1999.05.20:
ついに引越した。サーバー接続とプリンターの設定変更も済んだが、予想通りホスト端末がまだ使えない。
あと、予定になかったが電話回線への接続をパルスからトーンに変更する事になった。そりゃそうだ。前の事務所は明治時代に創業した工場の中にあり、ビル自身も40年前の建築だったのだから。それに対して、新ビルは90年代に作ったものでフロアーもOA配線対応である。
さて、PCのセットアップだけやって書類はダンボールに入ったままである。明日からゆっくり整理しよう(笑)。
1999.05.19:
遂に「遺書」を書き終え、後任者に説明もして「よろしく頼みます」と言った。
机の引き出しも整理してあとは梱包するのみとなった。PCも新事務所でのIPアドレスが取れたのでいつでもネットに繋げる。但しホスト端末の設定と専用プリンターのセットアップがまだ終了していないので、関連実務は当面他のマシンでやることになりそうだ。
さらば、懐かしき同僚達よ。
1999.05.18:
SCSIカードと1.2MBHDが1台増えました!
ディスプレイとZIPドライブの間にあるやつです。
HDは名古屋に行った時に貰ったものです。感謝感謝。これでデジカメの画像などを入れるスペースができて本体HDの負担が軽くなります。年初めに夢見たものが一つづつ実現していきます。
1999.05.16:
昨日から一泊で名古屋に行った。某サイトのオフ会で全国から、さらには一時帰国で海外からの参加であった。いつも乍らにぎやかで楽しい夜を過ごした。
相変わらず私が最年長ということで、いいネタにされてしまったが、軽いジョークはいつものことゆえ気にはならない。今回は、4月の人事異動で私も含めて職場環境が変わったという人がいたが、現在の不況を反映しているような印象を受けた。仕事の内容の急激な変化、殆ど準備期間がないなど、かなり無茶と思える異動がなされている。穿った見方をすれば、変化に堪えられず自ら辞めていくのを会社は待っているのではないか。
1999.05.14:
いつも思うが、不要な書類というものは意外と多いものだ。今日は机の上の書類を片っ端から整理、廃却した。不要書類の一番最たるものはカタログと処理の済んだ連絡書だ。「もう少し置いておこう」という気持ちが書類の山を作る。本当は捨てるかファイリングするかその時に決断すれば良いものを、未練がましく机に積み上げるからだ。
でも自慢じゃないが回覧の類は絶対にその日の内に次に回す。これを未処理で積み上げるとえらい目に合う。行方不明の回覧を捜す時には真っ先に疑われるし、他人に迷惑がかかる。
週明けは後任のための引継ぎ用として「遺書」を書く。それが済んだらパッキングだ。
1999.05.13:
ここ暫く雨も降らず、日中は暑い日が続く。京阪神では4日以来雨が一滴も降っていない。空気はカラカラだ。ただ朝夕は少し涼しい日もある。起床が楽になった。
最近は朝5時から6時頃に起きる。空はもう明るい。出勤する頃には既に5月の強い日差しを受けるようになる。
沖縄は梅雨入りした。これから夏至の頃まで、気温は高くても爽やかな風が吹く。部屋の中で仕事をしているのはもったいない季節だ。
1999.05.12:
このホームページを作り始めてから半年が経った。
写真も絵もない殺風景なページばかりでよくもここまで飽きずに来たものだ。最初は色々タグを試したり、どう配置するかを悩んだりしながら作っていた。けれども最近はFrontPageExpressの使い方にも馴れてきて、短時間でアップデートできるようになってきた。
掲示板を設けるようになってからはいろんな方から感想も寄せられ、少しづつでも進歩したHPにしたいという気持ちにもなってきた。またこの頃は日記を毎日更新しないと1日が終わった気がしない。
2000アクセスももう少し。また頑張ろう。誰の言葉か忘れたが、「継続は力なり」。いい言葉だ。
1999.05.11:
最近不思議に思う事、その2。
時々見掛けるのだが、バスや電車を待つ行列で前の人との間隔を大きく空けている人、乗り物の中で空席の前に立ちはだかる人が居る。若い、それも女性に多い気がする。
何となく意図的な匂いが漂う。嫌な臭いがするのか、はたまた他人はすべて不潔と思えるのか真意は分からぬ。でも見ていていい気はしない。最近はやり(そんな大袈裟なものではないが)の抗菌グッズが売れるのもそうした傾向と同じ発想なのだろうか?
同僚とそんな話をしていて思いついた言葉。「袖触れ合うも多少の菌」
ところで抗菌グッズで気が付いたことがある。吊革、手すり、便座、他人の使った文房具などは不潔だということで気にする人がいるらしいが、最も不潔なのは貨幣・紙幣じゃないかと私は思う。あれほど人から人へ猛スピードで廻るものはない。つまりそれだけ菌に感染する確率は高いはずだが、あれを不潔だと言って嫌う人をついぞ聞いた事がない。人間の主観というものは時として不思議な力を発揮するものだ。
1999.05.10:
いよいよ前の仕事にけりをつけて20日を目標に新しい事務所に引っ越す事が決定した。私ともう一人が同時に移動する。今日からその準備にかかった。
今度の職場はPCレベルの低い人達ばかりだが、人間は悪くない。そこから出ていった方の中の一人がかなりのレベルだが、さすがにインターネットは見た事がないという。インターネットがそんなに必要な職場ではないのでそれは仕方ないだろう。インターネットの世界を知ってるよりも、気さくに話ができる事の方がどんなに大切かを身に染みて経験した我が身には、PCの知識をどうこう言うより落ち着いて充実した仕事ができる方がいい。
人それぞれ人生観が違うので意見が合わない事もあるだろうが、口角に泡を飛ばして罵るような世界はもういやだ。
1999.05.09:
ちょっとネタが切れたので、今日は一言だけ。
阪神が勝ったぞ〜!ノムさん、きばってや〜
1999.05.08:
今日はゴールデンウィークの振り替え出勤日だった。毎年こんな振り替えが4日くらいある。もっとも私を含めてかなりの人が休暇を取ってしまうのだが。
世間は休日だから、外からの電話や来客がまったくなかった。それで静かに仕事ができた、とは言うものの最近は異動の事を含めてうっとうしい話ばかりだからやる気はなくて、ダラダラしていた。特に以前の仕事をまだひきずっているのが嫌で仕方がない。それというのも、例のアホタレ元上司が(またこのネタだが、我慢して欲しい)いつまでにけりをつけてこの人に引継いでくれという指示を全然しなかったからである。加えて、「まだやっとんのか」という人の気持ちを逆なでするような発言まであった。それで、また愚痴らせていただく。
好きでやっとるんとちゃうわい!
1999.05.07:
最近不思議に思う事をひとつ。
時々乗り物の中で大っぴらに化粧をしている若い女性を見掛ける。公衆の面前でやること自体に問題があるとは思えないが、見せびらかすようなものでもないのじゃないか。ヨメハンに言わせると、余りいい気はしないそうな。
一番びっくりしたのは、フランス料理のエスカルゴ(かたつむり)用の鋏みたいな、睫毛を整える道具を使っているシーンだった。これだけは驚いたなあ。
ひところ長い髪の枝毛を抜くのやブラッシングが流行ったが、これは抜けた毛が飛び散って汚らしく見えるので廃れたみたいだ。
1999.05.06:
今日新しい所属の上司から引越しの要請を受けた。まあ、離れていること自体が異常だったのだから当然だろう。OA環境が近日中に整うので、その後5月中には動くだろう。但し、その先もう一度今度は大挙して引越しをせねばならぬかも知れない。
取敢えずは事務所が駅に近くなる。これでようやく私は元のアホタレ上司と顔を合わさなくて済むようだ。しかし残った連中には本当に同情する。内部からは「4人も外へ放り出されてどないするつもりや。人を育てもせんままほっといたらここはそのうちに潰れるで」という声も聞こえる。怒鳴ってハッパをかける精神論だけで通用する時代はとっくの昔に終わっている。いずれ会社も気付くだろう。
1999.05.05:
今日は子供の日。
休みだというのに、子供の怪我で毎日包帯交換に病院に通った。それにしても子供の治りは早い。もう筋肉が動くようになってきた。完全に骨が折れたわけではないのですぐに添え木は外せるだろう。
人間、特に子供は失敗して痛い目に合って覚える。但し同じ失敗を繰り返すのも子供だ。以前同じマンションに住んでいた元県立高校の校長が言っていた。「もう何遍も子供には裏切られた事か・・・」
ゴールデンウィークも終わって明日からいつものように仕事だ。Business
goes on as usual
1999.05.04:
新幹線の700系のぞみを見た事があるが、あの前面のデザインは笑ってしまう。あれを「アヒル」と表現する向きもあるようだが、私の第一印象は「ムーミン」である。若い人にはわからんかなあ・・・
最近はバラエティーに富んだ列車のデザインが増えた。それで私独自のネーミングを紹介する。
タンゴエクスプローラー=タラコ唇
南海ラピート=鉄人28号
1999.05.03:
連休でゴロゴロしているのももったいないのでPCショップに行ってみたが、ものすごい人である。当然店もGWセールで特別価格を設定している品物もあった。
その中で50代とおぼしきオジサンが、ソフトの箱を3個くらい抱えたままさらに物色していて、奥さんに「あんた、なんば買うつもりなん」と渋い顔をされていた。私なんかはソフト1個買うのに数ヶ月迷いに迷うんだけど・・・
それにしてもPCソフトは高い。せめてゲーム機ソフト並みの価格にして欲しいなあ。
全く関係ないけど、阪神が勝って貯金1だ。今年の野球はまだ終わっとらんどー。
1999.05.02:
腕時計の電池が切れて、時計屋に電池交換に行った。最近の時計は太陽電池が主流だからどれだけ古いか想像いただけると思う。さすがに「自動巻き」は持っていないが。
時計屋のおじさんは律義にも蓋の裏側に記録を残していて、89年6月11日、94年6月1日、そして99年5月2日と電池交換をしていることがわかった。製造は78年8月とのこと。たぶんその年か翌年に買っているはずだが記憶はない。確か会社の売店だったことだけは覚えている。1回目の電池交換はこの店ではないが、84年くらいだろう。きちんと判を押したように5年で電池が切れる。店のおじさん曰く「次は4年半くらいで油切れで寿命だろうな」
何でもとことんまで使うのが私の主義なので、天寿をまっとうさせてやりたい。
1999.05.01:
このホームページを作り始めてから半年近く、日記も5月号になった。
連休が本格的になってきたので、家の前を観光客をぎっしり乗せたバスが通り過ぎる。こんな時は遊園地なんぞ行くものではない。一度ゴールデンウィークに姫路のサファリパークへ行ったが、連絡バスは途中で見事に渋滞にひっかかった。「降りて歩いた方が早い」との運転手の勧めに従ったら本当にバスより早く着いてしまった。
明日は母を墓参りに連れて行く。