悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
99.06
1999.06.30:
今日、サーバーにある社内メールの大口占有者が実名入りで公表された。サーバーがパンクしそうなので「なんとか削除しろ!」との警告のためである。それを見て2度びっくりした。
まず、上位2名は部長である。もっとも、年配でPCはどうも苦手のクチらしい。半分はさもありなんと思ったが、部長が1,2位を占めるとは思わなかった。2名とも100MBを超えていた。
しかしである。堂々3位に輝いたのは何とOA化推進のグループをまとめている課長であった。当然出入りするメールも多いとは思うのだが、捨て切れずに溜めておいたのが、気付かないうちに膨張したのだろうと想像する。90MBにもなっていた。本人の弁明をぜひ聞きたいものだ。
ところで私はいくらか。割当てが一人平均15MBに対して常時2〜3MBがいいところである。多い時で6MBまで行ったことはある。週に一度くらいは解決済みの案件や単なる連絡を中心に削除している。
但し自宅のメールは12MBもあって、あまり大きい事は言えない。ただ、Outlook
Expressは削除済みアイテムから削除しても完全には消えていないようである。どなたか詳しい理由をご存知ありませんか?
1999.06.28:
外国語アラカルト・6
当たり前の話だが、外国語の発音は難しい。それは逆に外国人にとって日本語が難しいのと同じ事である。
ところで各国の言葉には発音のクセというのがある。これを巧みに使ってギャグにしたのが藤村有広とかタモリである。ちなみに、フランス語には日本語のハ行、ガ行、チャ・チュ・チョに当たる発音がない。それとは逆にan
en in on
unなどの鼻音があるので、あの柔らかい音になるのである。この鼻音は日本人には殆ど真似が出来ない。またドイツ語やアラビア語には喉に音を引っ掛ける破擦音がある。「バッハ」の「ッハ」がそうで、母音を抜くとドイツ語のそれらしくなる。アラビア語はさらに子音のkが混じるような音である。
それから中国語とフランス語には「あいまい母音」というものが語尾に付く事がある。例えばフランス語の前置詞deは日本語でよく「ド」と書いてあるが、実際は「ドゥ」との中間、口を尖らせずに小さく「ゥ」と音を出す感じになる。
発音に馴れるにはネイティブの発音をよく聞いてオウム返しをするしかない。言葉で書くのには限度がある。度胸のある人には1年間くらい日本人が他にいない土地で暮らしてみる事をお勧めする。
ところで外国人にとって日本語は「ポポポポ・・・」というふうに聞こえるそうである。それと「覚える当用漢字が3000個、それ以外の漢字がが約1万個」と聞くと大抵目を丸くする。
1999.06.27:
今日、息子のピアノ発表会を見てきた。先生3人に対して全部で約40名の生徒達が入れ替わり立ち代わりで演奏する。休憩なしで4時間の長丁場だったので疲れた。
下は3才から上は中学2年までの年齢層だが、さすがに中学生は安心して聞ける。このくらいになると曲のアクセントの勘所をちゃんとおさえているからすごい。ただ、私が感じたのは(あくまで個人的感覚である)男子はそれなりのテンポと力で弾こうとするが、女子はミスを避けようとするのか遅目に演奏するように見受けられた。
息子の話で恐縮だが、ピアノを習う最初に先生から「本物を目差しますか?それともオアソビでよろしいか?」と聞かれた。シビアな質問である。
親達は自分の子供の出番になるとカメラを持ってかぶりつきに駆け寄る。中には自分の子供の演奏が終わるとさっさと帰る親もいた。こっちは途中で休憩しながらカメラも持たずおとなしく最後まで聞いていた。もっともどの子が未来のショパンやリストになるかを見分ける力がこちらにあるわけではない(笑)。
あ、最後に一言。うちの息子は当然ショパン・リスト組ではなく「オアソビ」組である。
1999.06.26:
金曜日で以前の仕事の最後の1件が片付いた。
残るは向こうからこちらへ引継ぐ仕事が残るのみである。但し相手がアメリカだけにやりづらい。
外国語アラカルト・5
アラビア語はイスラム圏の共通語である。とは言ってもそれはコーランの上だけでの話だが。実際、使う文字は同じでも国・地方が違えば全くよその言葉になる。あるエジプト人曰く、例えばペルシャ語(イランの国語)の新聞は読めても何が書いてあるのかチンプンカンプンだと言う。
あのミミズが這ったような(失礼!)文字だが、私は数字以外全く解らない。当然人に聞いた話だが、文字は戦前の日本語のように右から左へ綴る。ちゃんとアルファベットとの対応性があるらしいが、問題は左につながる時、右につながる時、中央に位置する時でそれぞれ文字の綴りが変わる。あの流れるような装飾的な文字はそのせいである。草書のような感じになるので、アラビア文字の書道大会があるそうだ。日本人が入選した事もあるらしい。
前にも書いたようにコーランはイスラム教の共通語である。意味は分からなくても訳してはいけない(現在は岩波文庫に日本語訳があるが)。世界中どこに行っても、お祈りの時間にモスク(イスラム寺院)の100Wくらいのスピーカーから流れる「アラーは偉大なり」という言葉は全く同じである。
余談だが、イスラム教の行事で1ヶ月間の「ラマダン(断食)」というのがある。旅行者などを除いて、日出から日入まで水一滴すら口にしない。それが時として「俺達は何も食っていない」という理由で仕事をサボる口実になる。しかし本当は連日のごとく日没と同時に夜遅く迄食って踊ってのどんちゃん騒ぎをするので昼間は眠いのである。
1999.06.24:
外国語アラカルト・4
韓国へ行って一番困る事は、町の中にハングル以外の文字が殆どないことである。「覚えたらいいじゃないか」と言えばそれまでだが、標識や店の看板にも日本語はおろかアルファベットの併記もない。空港かホテルに行くとほっとする。
彼らに聞いたら、やはり少なすぎると思うそうだ。ふた昔くらい前の日本と似ている。この頃は若い人達が英語や日本語を勉強するようになっている。去年から付き合っている会社の若い営業マンは最近急に日本語がうまくなった。そういう意味では日本人が朝鮮語を覚える努力は足りない。
外国語の表示がないというので徹底しているのはリビアで、空港にさえ一切ない。出発案内の表示板もダメ。搭乗ゲート番号の数字だけが辛うじて読める。当然アナウンスも全てアラビア語である。これでは困るので、外国の航空会社はアラビア語の案内の後で各会社の係員が英語又はその国の言葉で放送するのである。
次回はアラビア語について書く。
1999.06.23:
今日、例のアホタレ元上司が超セクハラ発言を吐いた相手の女性と初めて会った。
肩書きは何と「部長」である。いかにもはりきりレディーらしい30代の女性で、クセのある日本語を早口で喋る。会議の途中では携帯電話からこれまた早口で本国に何やら指示をしていた。
韓国女性独特のきつめの化粧は別にして、海外担当の人間らしく非常に商売熱心な印象を受けた。話を聞くと千葉県にも事務所があるらしい。今週一杯日本国内を走り回っている。組織再編の関係で、私が前任者から仕事を引継ぐ事になった。来年春くらいまでの付き合いになりそうで、「どうぞよろしくお付き合いを」と名刺を交換した。
しかしこんな実直そうな人間にセクハラ発言を平気でする感覚はとても信じられない。
1999.06.22:
外国語アラカルト・3
ラテン系のフランス語、スペイン語、イタリア語はHの発音をしない。それが故にとんでもない発音になる事がある。英語のheroヒーローは、フランス語では綴りが同じで「エロ」となる。日本語にすると下ネタである。
下ネタと言えば、有名な地名で南太平洋の「エロマンガ島」がある。オランダには「ハーレム」と「スケベニンゲン」という地名が本当にある。
さて、それではイタリア語で数字の85をなんと言うか。正解は・・・ちょっと過激なのでここでは書けない。でも知っている人は結構いるかもしれない。
1999.06.21:
今日は疲れた。
何故か書類のてんこ盛りで、捌くのに苦労した。少し仕事が集中してきていて、これが月末まで続きそうだ。なおかつ米、韓とのやりとりもある。
あ、別に北朝鮮がからんでるわけじゃありません(笑)
1999.06.20:
昨日は息子の授業参観があった。私が行った時は何と性教育の授業であった。今は小学校3年からでもやるのかと感心した。お母さんのお腹が大きくなって赤ちゃんが産まれるけれど、じゃあその前は?という質問もあった。ませた子はちゃんと男女の性器が生命の根源になっている事を知っていた。もちろん何故精子がお母さんの体に入る事が出来るかまでは知らない様子だったが。
授業では、受精する瞬間の顕微鏡写真とか胎児の成長を移したビデオを使って、命の大切さと素晴らしさを説明していた。私たちの年代はは性教育の初期の頃で、中学校でスライドを使っての性器の説明と自慰行為は罪悪ではないよという話だけだった。今は「生命とは何か」という観点に重きを置くようだ。進歩したものだ。
さて、今日はその生命の一方の根源である父に感謝するらしい(笑)、「父の日」である。特別にプレゼントをもらうでもなし、ごく普通の日曜日だった。さもありなん、「母の日」だって何もしないのだから。
1999.06.19:
外国語アラカルト・2
数の数え方についての話。英語のone two threeに当たるドイツ語はein zwei
drei(アイン・ツヴァイ・ドライ)である。ちなみに結婚雑誌の「ツヴァイ」は「2人」ということから来ている。さて、このzweiをzwo(ツヴォー)と発音するドイツ人が結構居る。何故かと言うと、einの次のzweiが同じ「アイ」の発音をするので区別をつけるためである。日本語でも7を「しち」と発音せずに「なな」と発音するのと同じ原理である。
ところでドイツ語の数の表現には他国にはない(たぶんあっても少数だろう)変なルールがある。何かと言うと、下2桁だけは1の位を先に言う。例えば21はein
und
zwanzig(アイン・ウント・ツヴァンツィッヒ)で、1+20となる。上の桁ではこんなことは起こらない。このルールのせいで、買物の時に金額を言われても一瞬面食らう事がある。
1999.06.18:
外国語アラカルト・1
海外出張や外人とのつきあいで得た話をシリーズでちょっと紹介する。
普通とはちょっと違ったものを表現するのに、いわゆる「敵国」の名前を使う事がある。例えばプラスドライバーは英語でFrench
screw driverという。ところがこれがフランス語ではtournevis
amerique(トゥルネヴィス・アメリック)つまりアメリカ式ドライバーとなる。「あいつらはこんなヘンなものを使いやがって」とお互いにけなしているわけだ。
食べ物でもこんなことがある。オニオンスープというのをご存知だろうか。コンソメの中にタマネギの他、パンとチーズを入れた油っこいスープだ。フランスではsoupe
d'oinion Allemand(スープ・ドワニオン・アレマン)で、「ドイツ風」の形容が付く。笑ってしまうのは、ドイツ語では逆にFranzoesisch
Zwiebelsuppe(フランツェジッシュ・ツヴィーベルズッペ)と、わざわざ「フランス風」を付ける。これってそんなに風変わりなスープとは思えないんだけど(笑)
1999.06.17:
今日久しぶりに前の職場に顔を出した。ちょっとした用事と様子見だったが。
しかし、例のアホタレ上司が席にいて、開口一番「お前、何しに来たんや」。まあ、人の気持ちを逆なでする術だけは相変わらず健在である。もちろん他の人達とは「おー、元気でやっとるか」とか「忙しいか」とかの挨拶で始まったのは言うまでもない。
1999.06.16:
W32/ExploreZip.wormというウィルス、早速駆除用の最新DATファイルが今日リリースされた。とりあえずは一安心。
ところで、今日またもやE−Mailが初めてという御仁のセットアップの手伝いをさせられた。社外から「メールを出したので見て下さい」との電話があって、本人は「いや、その、ソフトがないので・・・」とは言えず、「わかりました」とだけ返事をして私に泣き付いてきたのである。しゃあないやっちゃなあ。
古いメールがどれだけ溜まっているか楽しみにしていたら(笑)、6通だけで一番古いのは97年8月だった。でも、やっとE−Mailが一般に普及してきたとも言える。そう言えば昨日書いた商社マン、以前初めて彼にメールを出したら宛先不明で帰ってきた。調べてみたら名刺のアドレスとサーバーに登録したアドレスが食い違っていた。それであわててサーバーの登録を書き換えるはめになったという。とんだ珍事だった。
1999.06.15:
6月10日に書いたHAPPY99.EXEよりももっとすごいウィルスが出てきた。W32/ExploreZip.wormという長ったらしい名前がついている。
HAPPY99.EXEは単に自己増殖するだけだったが、今度のはExcelやWordなどのファイルを0バイトにするという。日本にも既に上陸したらしい。一般ユーザーにも相当な被害が出そうである。試しに今日私のところを訪ねてきた商社マンに聞いてみたが、存在すら知らないと言っていた。
とりあえずの防御方法として、得体の知れない添付ファイルをダブルクリックしなければファイルの破壊だけは免れることができる。しかし、本日現在ワクチンソフトでも検知のみで駆除用の最新DATファイルはリリースされていない。会社の掲示板でも警告が出たばかりでまだ危険な状態である。
被害が続出してマスコミが騒ぎ出すのかも知れないが、その時にはもう手遅れになっているだろう。明日は我が身、急いでHDの緊急バックアップを取らねばなるまい。
1999.06.14:
不況と失業で本当に経済がおかしくなっている。経済企画庁が発表したプラス成長なんてどこの国の話かと思う。住宅関連が伸びたというが、私の周囲ではそんな兆候すらない。とにかく仕事量はバブル以降に比べても半分くらいになっている。
さる中小企業の営業マンと話をしていたら、世間ではボーナスカット、給料カットどころか、「明日から来なくていい」もあるという。確かにものすごい失業率である。私も大企業であるが、賃上げは雀の涙、人員も減らされ退職者の補充は当然のごとくない。
くだんの営業マンが、「仕事がないのはお前らの努力が足らんからだ」と上からハッパを掛けられてもどうしようもないところまできているのに、とぼやいていた。どっちを向いても仕事がないのは経営者も知っているはず。それを下で働いている者に押し付けるのはたまらんと。こんな全面的な不況だからどこの企業だって安値でも必死になって仕事の奪い合いをしないとどうしようもない。それなのに上は自分の懐には手を付けず責任転嫁をしているのに腹が立つと言っていた。
全く同感である。どこかの大銀行は税金まで貰って、あげくに粉飾決算、経営陣は豪邸に住んで平然としている。猿真似をする成金経営者が出ても不思議はない。
1999.06.13:
大変恐ろしい話を聞いた。
今国会で問題になっている「盗聴法」は、電話だけでなくインターネットの世界にも適用可能と言う。つまり、警察はE−mailなどの通信も傍受してかまわないというのだ。そうでなくても「犯罪に関する通信のみ」と言いながら、その危険性が指摘されているのに、これではプライバシーも何もあったものではない。
盗聴の現場にはNTTの職員が立ち会うというが、傍受の内容を聞かせて貰えない上に盗聴を途中で制止する権利もないと言う。これでは警察のやりたい放題になる。また、傍受できる対象には一切制限がない、つまりマスコミも例外にはならない。さらに、制限がないということはアナログ・デジタルを問わずインターネットによる通信もかまわないということになる。
これでは警察がハッカーになることを法律で許可しているようなものである。法による裏付けがあるからハッカーよりも性質が悪くなることも考えられる。警察のことを悪く見過ぎるという声も出るかもしれないが、私が懸念を感じるのは根拠がないことではない。事実、日本共産党に対する盗聴事件を起こした前科があり、民事裁判だったが敗訴しても謝罪も反省もなかった経歴があるのだ。
こんな法律が通ったら誰しもが疑心暗鬼にならざるを得ない。たとえ後ろめたい事がなくても、誰に覗かれてるかわからない状態でメールをやりとりするのは気分が悪い。家の中をいつも監視されているのと同じ心理になっても不思議はないからである。
いずれにせよこんな法律は一切御免こうむりたい。ほんの一部の犯罪者のために健全なネット社会が警察権力で蹂躪されるのはもってのほかだ。第一、盗聴したから犯罪が減るなどと思うのは愚の骨頂である。
1999.06.10:
以前にも書いたが、メールに寄生するウィルス「HAPPY99.EXE」の勢いはまだ衰えていないようである。会社のメールサーバーに仕掛けてある「網」に引っかかったものが、5月だけで24/55件と半数以上を占めている。
それも国内外を問わず、あちらこちらからやってくる。発信元の中には、東京にある超エリート官僚を生み出す国立大学とか、ドイツで最大の大手電機メーカーの名前もあった。まあ、ウィルスは貴賎を問わず感染するからどうってことはないが。
しかしながら、ウィルスに対しての一般の人達の認識は一部を除いて非常に甘いと言える。前の職場も今の職場もそうだが、配布される最新ウィルスデータファイルをこまめに更新している人は非常に少ない。またファイルが配布されていることすら知らない人もいる。なおかつ、職場のキーマンも積極的にユーザーに介入することも少ない。ある人に言わせると「こちらから手を出すと自分で覚えない」が、その一方で放置するとセキュリティーに問題が生じるというジレンマがあるそうだ。
私の意見は、セキュリティーを優先させる面から積極的に介入して、場合によっては更新作業に手を出してもいいと思う。ワクチンソフトですべてが解決するわけではないが、やれることは最低でもやっておくべきだと考えるからだ。万が一無防備な人から無防備な人へ感染したら、その伝播速度と被害は計り知れないものがあるだろう。
本件についての皆さんの意見をぜひ伺いたいと思う。
1999.06.09:
今の事務所に移って気が付いたことがある。
高層ビルなので神戸港が一望できるのだが、コンテナ船の荷役を見ていて、昔と比べて変わったものだと思った。今ほどコンテナによる海上輸送が主流でなかった頃は、埠頭に1万トンクラスの貨物船が横付けして2日がかり位で梱包を積み下ろししていた。それも本船にあるデリック(マストに取り付けてあるブーム式のクレーンをこう呼ぶ)を操作して大小様々な貨物を扱っていた。
それが今は規格サイズのコンテナを専用のコンテナクレーンですばやく運ぶので、荷役は半日くらいで済んでしまう。コンテナだと扱い易いし、木の梱包材も不要になる。大きさも5万トンを超える船が太平洋を1週間以内で横断するのだ。
ただ、今のコンテナ全盛時代で問題なのが10トンを超えるような大型貨物の輸送で、大きすぎてコンテナが使えない。だから在来船(昔乍らの貨物船)を捜し回ることになる。以前、直径が7mもある機械部品の輸出に携わったことがあって、商社に船の手配を頼んだら、間違えてコンテナ船を持ってきたので慌てまくった。在来船がなかなか捕まらず納期ぎりぎりで何とか間に合った。
1999.06.08:
私の住むマンションでは現在給水管の取替工事中である。築後20年を超えてパイプが老朽化し、いつ破れてもおかしくないところまで来たからである。
錆が進行して管壁がかなり薄くなっていた。それも直管部は塩化ビニールの内張りがしてあるのだがコーナーの継手(専門用語で「エルボ」と言う)部分だけ鉄が剥き出しになっていた。新築時にはまだ製造されていなかったのだろうが、これでは持たぬはずだ。最近の管は硬質塩ビかポリエチレンを張った管が使われているようである。
また、給水管の取替と同時に屋上の給水タンクを廃止して直接に市の本管へ繋ぐことにした。今迄は最上階(5階)の私の家では0.5K、1階でも2.0Kくらいの水圧しかなかった。これが団地の最上部にある市の貯水タンクからだと6.0Kになり、逆に減圧弁を付けて3.0Kまで落とすようにするのだ。何故最初から直接給水にしなかったのか、不思議でならない。
1999.06.05:
時代劇について一言。
うちのヨメハンは大の時代劇ファンである。特に「水戸黄門」「大岡越前」「暴れん坊将軍」がいちばんの好みらしい。いずれも1回完結、勧善懲悪のストーリーは単純で解り易いからだろう。
私はなぜかそれらよりもNHKの時代劇、それも大河ドラマを好む。日曜の夜に見損ねた時は、必ず土曜日の再放送を見るのである。大河ドラマを見ると、同じく歴史もの、例えば秀吉とか家康などを題材にしたものでも、民放の番組や映画は物足りなく感じる。何故かというと、時代考証とか、セットの出来具合が非常にきちんとしているからである。勿論それだけ金と暇をかけているからだが。それと、歴史の新しい発見があると、それをすぐ反映する。多分「伊達政宗」からだったと思うが(自信はない)、家臣の挨拶に「執着至極」という言葉が入るようになった。以前にはなかった言葉である。
最近は衣装も派手になった。今回の「元禄繚乱」はコンピュータ・グラフィックスまで登場しているが、そこまでやらなくてもいいんじゃないかなあ。
1999.06.04:
予想した通り私のいる部が丸ごと西の方にある工場へ引っ越す話が正式に労働組合に提案された。5〜60人もの大移動である。上で勝手に組織をいじくりまわした結果だ。東京地区でも同様の動きがある。
場所が人工島で公共交通が充分でない、ものすごく不便な場所に工場はある。私の場合、距離が倍以上遠くなるために定時出勤は不可能で1時間遅れのフレックスタイムを使い、なおかつ帰りの足が確保できないため、残業は一切不可能となる。聞くところによると、私と同様の問題を抱えた人が他にも複数存在するようだ。
元を正せば、今の部は20年前までは移転先となる工場にあった。それを無理して神戸に移したという。だが20年の間に古参の人達は定年を迎え、新しく来た若い人達は今のところに通勤し易い場所に住居を構えるようになった。だから同じ問題は二度起こったわけである。
転勤は世の常だが、それなりの準備と覚悟が要る。これからどういう動きがあるのか不明だが、各人の条件に応じた配慮をして欲しいものだ。
1999.06.03:
月末〆が一段落したら急に仕事らしい仕事がなくなってしまった。以前とは大違いである。
暇なので眠たくて仕方がなかった。忙しすぎて息抜きができないのも困るが、穴が空いたようなのも困る。だが「適度」というのはむつかしい。尺度があまりにも主観的だからだろう。
1999.06.02:
電子メールでやりとりしていると、時々起こるのが圧縮形式の違いや、添付ファイルのソフトとかバージョンの違いによるトラブルである。
特にバージョンの違いはいちばんやっかいである。以外と知らない人が多い。甚だしいのはExcelやWordのバージョンの違いが存在することすら全然知らない人も入る。会社のお仕着せでPCを貰って仕方なく使っている人は、大多数がその類に入る。先日もこんなことがあった。
Wordの文書を作って送ってくれというのでE−Mailで相手に送った。私も迂闊だったのだが、こちらがOffice97で、向こうはOffice95だったらしい。それでこんな返事が来た。
「Windows95を使用しているため、バージョウン7、8で初期化したデータを開くことができません。申し訳ありませんが、バージョン6.0で再度データをEメールにて送信頂けないでしょうか。」
もちろんWord97でWord5.0の形式で保存して送ったが、本人の知識不足は否めない。でもこの人は何とか相手に理解してもらおうという姿勢がある。私の元同僚はもっとすごいのに出会った。
貰ったメールが文字化けしているので相手に聞いたら何を聞かれているのかわからないという。HTMLでもないし、さりとて圧縮形式も不明、おまけにメールソフトも何を使っているのか知らないという。これ、ドイツ人であった。
私が経験した中で一番質の悪いのが、何度注意してもドイツ語で書いてくる御仁であった。こっちは簡単な文章なら読める程度で、ややこしいことを書かれたらお手上げである。英語にしろと言ってもきかない。こういう天動説の持ち主が最も困る。
1999.06.01:
隣の年配の同僚の娘さんがオーストラリアで結婚式を挙げるというので、明日から今週一杯休暇を取る。最近の流行で海外での結婚式が増えているようだ。しかし家族は大変だろう。海外挙式専門の結婚ツアーもあるようだがやはり費用も国内よりかかる。それと言葉が問題だろう。まあ当然の事ながら添乗員がすべて面倒を見るのだろうが。
話は飛ぶが、私が独身時代に海外出張した時、私の母は外国の娘を連れて帰ってこないか少しだけ心配したという。「ハロー、オカアサマ」なんて言われたらどうしようか・・・なんて言っていた。もちろん今のヨメハンは日本人である。
今日から6月、June
brideだ。