職場サポーターのつぶやき:

先に「私は某大企業の事務系の職場で、部として50人くらいのところで働いている」と書いたが、一応PCについて職場ではまあまあのレベルを持っているせいか、時として相談事が持ち込まれる。仕事の時間を食われる事もあるが、大抵は相手をするようにしている。人によっては「便利屋」でしかないと嫌がる向きもあるようだが、私は気にならない。むしろ本人にやる気があるなら、積極的に応ずるべきだと思う。本人がそれで腕を上げるなら、反ってこちらの負担も減るはずだから。
そうは言っても中には困った人が必ずいるもの。何度教えても覚えないとか、自分の不勉強(というか出来ないと思い込んでる)を棚に上げて、逆にハードやソフトのせいにする人など、様々である。
そうしたことも含めて、ぼやき・珍事を取り上げてみたい。勿論私の大ボケも含んでいる。

其の壱百七拾壱:メールアドレスは"表札@マンション名"なのだ!の巻−(2010.10.05)
其の壱百七拾:初めてのMacの巻−(2009.11.15)
其の壱百六拾九:IDのダブル発行の巻−(2009.06.16)
其の壱百六拾八:電話サポートはやりにくいの巻−(2008.09.03)
其の壱百六拾七:手入力は間違いの元の巻−(2008.04.20)
其の壱百六拾六:「中途半端やな〜」の巻−(2007.11.14)
其の壱百六拾伍:ジグソーパズルの巻−(2007.08.08)
其の壱百六拾四:コロンブスの卵の巻−(2007.07.02)
其の壱百六拾参:遮断されるFTPの巻−(2007.01.08)
其の壱百六拾弐:恐怖のメール分割の巻−(2007.01.04)
其の壱百六拾壱:純正Windows2000 "SP2"の巻−(2006.06.15)
其の壱百六拾:サーバーを私物化する大ばか者の巻−(2006.03.20)
其の壱百五拾九:プラチナ製(?)トナーカートリッジの巻−(2006.02.03)
其の壱百五拾八:ブロードバンドの功罪の巻−(2005.11.05)
其の壱百五拾七:無意識ほど恐ろしいものはないの巻−(2005.10.22)
其の壱百五拾六:超早技の巻−(2005.08.30)
其の壱百五拾伍:職場「被」サポーターのつぶやきの巻−(2005.08.26)
其の壱百五拾四:メーカーサイトにも載らないカスタムモデルの巻−(2005.08.13)
其の壱百五拾参:最もまずい「IT化」の巻−(2005.05.23)
其の壱百五拾弐:ユーザーにやさしくない2000/XP環境の巻−(2005.05.09)
其の壱百五拾壱:質問はBusiness Object、画面はExcelの巻−(2005.03.28)
其の壱百五拾:生活の知恵、2題の巻−(2005.03.25)
其の壱百四拾九:「陸蒸気」後遺症の亡霊の巻−(2005.03.10)
其の壱百四拾八:DOSの亡霊の巻−(2005.03.05)
其の壱百四拾七:天に唾する話の巻−(2005.02.21)
其の壱百四拾六:他人任せはダメの巻−(2004.11.24)
其の壱百四拾伍:Notesのバージョンアップにご注意!の巻−(2004.09.10)
其の壱百四拾四:Excelがすべての巻−(2004.09.07)
其の壱百四拾参:「誰が為に情シスは働く」の巻−(2004.06.21)
其の壱百四拾弐:フォルダの怪の巻−(2004.06.12)
其の壱百四拾壱:これが新品?の巻−(2004.06.07)
其の壱百四拾:「気にしない、気にしない」の巻−(2004.05.25)
其の壱百参拾九:ID窃盗事件の巻−(2004.05.08)
其の壱百参拾八:他人のふんどしで相撲を取るなの巻−(2004.04.03)
其の壱百参拾七:真相はヤミに葬られたの巻−(2004.03.16)
其の壱百参拾六:英雄WIndows95を好むの巻−(2004.03.12)
其の壱百参拾伍:フレッツ接続ツールの巻−(2004.01.11)
其の壱百参拾四:省エネ設定にご注意の巻−(2003.12.01)
其の壱百参拾参:人間性を疑う行為の巻−(2003.11.19)
其の壱百参拾弐:合掌(−人−)・・・の巻−(2003.11.07)
其の壱百参拾壱:旧PCよさらばの巻−(2003.11.05)
其の壱百参拾:新PCの巻−(2003.10.22)
其の壱百弐拾九:大文字小文字の巻−(2003.07.07)
其の壱百弐拾八:いちかばちかの巻−(2003.05.08)
其の壱百弐拾七:「金払え!」の巻−(2003.04.03+2003.04.06)
其の壱百弐拾六:「ごみ箱」と「圧縮」の違いの巻−(2003.04.01)
其の壱百弐拾伍:朝4時まで頑張った挙句・・・の巻−(2003.02.23)
其の壱百弐拾四:連続2題の巻−(2003.02.03)
其の壱百弐拾参:同じパスワードなのに・・・の巻−(2003.01.24)
其の壱百弐拾弐:黒い画面の巻−(2003.01.12)
其の壱百弐拾壱:「靴敷」の巻−(2002.11.26)
其の壱百弐拾:懲りない面々の巻−(2002.11.16)
其の壱百拾九:中小企業の悲哀の巻−(2002.11.12)
其の壱百拾八:典型的トラブルの巻−(2002.11.10)
其の壱百拾七:超過料金の巻−(2002.11.01)
其の壱百拾六:一人相撲の巻−(2002.10.17)
其の壱百拾伍:「摘発隊」の巻−(2002.10.16)
其の壱百拾四:「開かない」添付ファイルの巻−(2002.10.06)
其の壱百拾参:アンタはPCを使う柄やない!の巻−(2002.08.29)
其の壱百拾弐:レ・ミゼラブルの巻−(2002.08.09)
其の壱百拾壱:はよ言わんかい!の巻−(2002.07.10)
其の壱百拾:嘘教えたらあかんがなの巻−(2002.07.01)
其の壱百九:検索のコツの巻−(2002.06.08)
其の壱百八:ネット販売の巻−(2002.05.08)
其の壱百七:接触不良の巻−(2002.04.19)
其の壱百六:努力を惜しむなの巻−(2002.04.01)
其の壱百伍:ウィルスを保護するWindowsMeの巻−(2002.02.15)
其の壱百四:ソフトといえばすべてExcel?の巻−(2002.01.25)
其の壱百参:迷子になったフォルダの巻−(2002.01.17)
其の壱百弐:余計なことせんでよろしいの巻−(2001.12.08)
其の壱百壱:見習うべしの巻−(2001.11.20)
其の壱百:なんちゅうこっちゃ!の巻−(2001.11.13)
其の九拾九:職場サポーターの義務の巻−(2001.11.09)
其の九拾八:サイバーテロ?の巻−(2001.0926)
其の九拾七:新記録!の巻−(2001.09.03+2001.09.05)
其の九拾六:盆休みが明けたら・・・やっぱり・・・の巻−(2001.08.20)
其の九拾伍:雷に注意の巻−(2001.08.04)
其の九拾四:違法コピー摘発!の巻−(2001.06.27)
其の九拾参:二個一で動くドライバーの巻−(2001.06.19)
其の九拾弐:新会計システムの巻−(2001.06.16)
其の九拾壱:やっぱり図星の巻−(2001.06.07)
其の九拾:モバイルで大ボケの巻−(2001.06.05)
其の八拾九:日本語禁止の巻−(2001.05.17)
其の八拾八:「サーバーが消えた!!??」の巻−(2001.05.09)
其の八拾七:サーバーがうらめしい・・・の巻−(2001.04.14)
其の八拾六:「陸蒸気組」のIT革命の巻−(2001.03.22)
其の八拾伍:ヨメハンサポート日記の巻・1−(2001.03.21)
其の八拾四:「プラグアンドアンフェアプレイ」の巻−(2001.03.15)
其の八拾参:ネズミは死なずの巻−(2001.03.08)
其の八拾弐:ドライバー同士の喧嘩の巻−(2001.03.01+2001.03.02)
其の八拾壱:「おまじない」の巻−(2001.02.22)
其の八拾:プリンターは二度死ぬの巻−(2001.02.07)
其の七拾九:初めてのモバイル設定の巻−(2001.01.31+2001.02.01)
其の七拾八:「壊し屋」の巻−(2001.01.23+2001.02.01)
其の七拾七:工場設備に何をするの巻−(2001.01.11)
其の七拾六:"Windows97"の巻−(2001.01.09)
其の七拾伍:素人がはまる罠の巻−(2000.12.11)
其の七拾四:意外なアイデアの巻−(2000.12.09)
其の七拾参:かわいそうなネズミの巻−(2000.11.27)
其の七拾弐:桁違いの感染速度の巻−(2000.11.23)
其の七拾壱:「3本立」の巻−(2000.11.09)
其の七拾:役に立たないワクチンの巻−(2000.11.08)
其の六拾九:「やさしくしてね」の巻−(2000.10.30)
其の六拾八:謎は謎を呼ぶの巻−(2000.10.23)
其の六拾七:馬耳東風の巻−Part2−(2000.10.02)
其の六拾六:馬耳東風の巻−Part1−(2000.09.28)
其の六拾伍:別巻・3点セットの巻−(2000.09.27)
其の六拾四:ダブルパンチの巻−(2000.09.26)
其の六拾参:3点セットの巻−(2000.09.11)
其の六拾弐:またかいな・・・の巻−(2000.08.28)
其の六拾壱:隠し玉の巻−(2000.08.25)
其の六拾:ド肝を抜く行為の巻−(2000.08.12)
其の伍拾九:独断専行の巻−(2000.08.08)
其の伍拾八:勝手に治った??!!の巻−(2000.08.07)
其の伍拾七:人事異動は大変の巻−(2000.08.03)
其の伍拾六:書き忘れの巻−(2000.07.11)
其の伍拾伍:HDパンクかく解決せりの巻−番外編−(2000.07.10)
其の伍拾四:HDパンクかく解決せりの巻−Part3−(2000.07.04)
其の伍拾参:HDパンクかく解決せりの巻−Part2−(2000.07.03)
其の伍拾弐:HDパンクかく解決せりの巻−Part1−(2000.06.30)
其の伍拾壱:素人を巻き込むな!の巻−(2000.06.24)
其の伍拾:サポーター幹事会議の巻−(2000.06.16)
其の四拾九:Y2K vsHDD容量の巻−(2000.05.12)
其の四拾八:面倒くさいの巻−(2000.04.27)
其の四拾七:出張中のハプニングの巻−(2000.03.18)
其の四拾六:ドライバは「純正」に限るの巻−(2000.03.12)
其の四拾伍:再び鋭い?質問の巻−(2000.03.03)
其の四拾四:時代は変われどの巻−(2000.02.21)+後日談(2000.02.24)
其の四拾参:心臓に悪い出来事の巻−(2000.02.09)
其の四拾弐:ついに来た!の巻−(2000.02.04)
其の四拾壱:またドライバに泣かされたの巻−(2000.01.18)
其の四拾:鋭い?質問の巻−(2000.01.12)
其の参拾九:新年早々のぼやきの巻−(2000.01.05)
其の参拾八:ディレクトリ殺人事件?の巻−(1999.12.14)
其の参拾七:よくあるパターンの巻−(1999.12.09)
其の参拾六:「重要でない」ソフトの巻−(1999.12.03)
其の参拾五:どついたろか!の巻−(1999.11.11)
其の参拾四:「純正部品」の巻−(1999.11.04)
其の参拾参:とんでもない発想の巻−(1999.11.01)
其の参拾弐:「不正な処理」の恐怖の巻−(1999.09.21)
其の参拾壱:続・ドライバに騙されたの巻−(1999.09.08)
其の参拾:ドライバに騙されたの巻−(1999.08.31)
其の弐拾九:史上最大の不覚の巻−(1999.08.17)
其の弐拾八:我が身を笑うの巻−(1999.08.09)
其の弐拾七:不在通知に返事を書くの?の巻−(1999.07.18)
其の弐拾六:またやってしもた・・・の巻−(1999.07.07)
其の弐拾五:職場クライアントのつぶやきの巻−(1999.06.21)
其の弐拾四:メモリー増やすと速くなるの?巻−(1999.05.26)
其の弐拾参:新職場での初サポートの巻−(1999.05.21)
其の弐拾弐:初物食いは危険の巻−(1999.05.19)
其の弐拾壱:大丈夫かいな・・・の巻(1999.05.08)
其の弐拾:発つ鳥あとを濁すの巻−(1999.05.07)
其の拾九:時代は戻る・・・の巻−(1999.04.19)
其の拾八:組織改正の弊害の巻−(1999.04.12)
其の拾七:アホタレ上司の巻・Part5(最終回)−(1999.04.02)
其の拾六:続・使われてないPCの巻−(1999.03.19)
其の拾五:「洪水は来れり」の巻−(1999.03.15)
其の拾四:使われてないPCの巻−(1999.03.06)
其の拾参:他人のことは笑えないの巻−(1999.03.01)
其の拾弐:「タマネギ文書」の巻−(1999.02.24)
其の拾壱:噛み合わない会話の巻−(1999.02.12)
其の拾:外された梯子の巻−(1999.02.05)
其の九:アホタレ上司の巻・Part4−(1999.02.04)
其の八:小さな親切大きなお世話の巻−(1999.02.03)
其の七:アホタレ上司の巻・Part3−(1999.01.30)
其の六:何年PCを触っていても・・・の巻−(1999.01.26)
其の伍:アホタレ上司の巻・Part2−(1999.01.23)
其の四:E−Mailに御用心の巻−(1999.01.23)
其の参:アホタレ上司の巻−(1999.01.21)
其の弐:BASICは恐いの巻−(1999.01.21)
其の壱:学生時代の巻−(1999.01.19)


其の弐拾六〜其の伍拾

其の伍拾:サポーター幹事会議の巻−

先日正式な職場サポーター幹事に任命されてしまい、それに伴って会議に招集された。ところがその場でとんでもない話を聞いた。
本社が全クライアント機のデータを収集したいという、警察まがいの内容である。会議は色めいた。それによると最近ソフト会社の監視の目が厳しく、特にMSはWindowsやOfficeのライセンスについて執拗に攻めてくるらしい。そこで全クライアント機のライセンスをデータベース化しておこうという意向らしい。加えてサポートのためのトラブルの環境をも知りたいと言う。
しかしこれには何となくきな臭い感じが付きまとう。現在のところはマシンのパフォーマンスやOSのバージョン、IPアドレスなどとともに「アプリケーションの追加と削除」にあるインストールされているアプリも読み取るとのことだが、その気になれば全ファイルも覗けるようになることは必至である。全社がLANで繋がれているから、やろうと思えばいつでもできる話なのだが、「調査するぞ」といざ目の前につきつけられるとやはりいい気はしない。
それにしてもえらい時期にサポーター幹事になってしまった。

其の四拾九:Y2Kvs HDD容量の巻−

あるユーザー、仕事中に私を呼んで「Notesの添付Excelが読めへん」と助けを求めてきた。開くと一見してExcel97のファイルをExcel95で読もうとしていることがわかった。
全社の方針として最近97を認めるようになったのだが、95ユーザーのことを考えてファイルは95フォーマットで作るように指示が出ていた。従って送信側の不手際なのでフォーマットを変えて再送を依頼するようにアドバイスした。
しかしついでのことだからOffice97をインストールしようかという話になったので準備すべくマシン環境のチェックをしたらとんでもないことがわかった。
まず、びっくりしたのがHDDの容量が1GBに対して917MBが既に使用済になっていたことであった。それもテンポラリフォルダをちゃんと掃除してある。おまけにあまり余分なソフトは入っていない。つまり自分のデータファイルをたっぷりため込んでいるのであった。この状態でOffice97をインストールするのは危険とみた私はここで諦めた。しかしもっと驚いたのはデスクトップ画面をよく見るとY2Kによるソフトのバージョンアップがまったくされていないことであった。当然ワクチンソフトも古いままである!
それで事情を聞くと「HDDがもう一杯なのでY2K関連のバージョンアップはやらなかった。そういう人が他にも数人いる」というのである。そこで職場幹事長を問い詰めようとしたら今日は休暇を取っていた。
Y2KパッチとHDD容量とを天秤にかけるとどちらが重いか、あなたならどうする?

其の四拾八:面倒くさいの巻−

陸蒸気組と一緒に仕事をするようになってから早3ヶ月。もっとも新幹線組の席で仕事をすることが主になっているため、今迄陸蒸気組のサポートをすることはほとんどなかった。もちろん彼らの中には年配だが職場サポーターがおり、レベルがレベルだけに口を挟むような話はまずなかった。
ところが今日はサーバーがからんだためにちょっと揉めていた。
年は私とあまり変わらぬあるユーザー、サーバーの中のとあるExcelファイルを操作せよという指示が出て開けようとしたが見つからない。それで困っていたのである。なるほど、サーバーへのリンクがデスクトップにあってダブルクリックするが中身は真っ白。一目でLANに繋がっていないとわかった。それでも本人は「いつもの起動のとおりやっている」と主張するが、こっちはもうすべてお見通しである。
勿論再起動してドメインサーバー(NTサーバー)のログイン画面を出させた。そこで間髪を入れず「ちょっと待った!」をかける。そして質問。
私:「パスワードちゃんと入れてる?
ユーザー:「面倒くさいからいつもキャンセルしてるわ
私:「あのなあ、6文字入れるくらいで面倒くさいとは何事や。要するにサーバー使うような仕事をやってへんというだけやんか!
パスワードは「*A*I*A」のたった6文字。ホンマ、このユーザーにとってLANは別世界らしい。

其の四拾七:出張中のハプニングの巻−

韓国出張で契約関係書類の原稿が必要になったので、日本でWord95/6.0のファイルを作り、FDに入れて持っていった。打ち合わせで訂正が必要になったら向こうでマシンを借りればいいからという理由である。会社のモバイルを借りてもいいのだが、まずもってOSとプリンタドライバが合わない(当然相手先はハングル文字である)ことは確実なのでやめた。
訪問先が2個所あったのだが、最初の所では相手先が手直しをしてくれ、うまくいっていた。ところが次の所で見事につまづいたのである。
ここでも打ち合わせで訂正が必要になったので修正原稿とFDを渡した。ところがすぐに相手の担当者が「ファイルがない」と言ってきた。はぁ???・・・嘘やろ・・・。そこでマシンのところまで連れていってもらってエクスプローラーの画面を見ると確かにない!
えらいことである。日本でコピーを忘れたか最初のところで間違って消されたかは不明である。あちゃー、最初から作り直し・・・と一瞬焦ったが、丁度前のものと似ているのでそれをコピーして編集することにした。こいうことは普段から慣れているからどうってことはない。ところがちょっと困ったことになった。ソフトはWord2000のハングル版である。右クリックの「切り取り」とか「貼り付け」が読めない。「置換」だけはヤマカンで成功したが、あとはすべてバックスペースとDELキーで済ませた。しかし正直なところ非常にやり辛い。
そして最後は「名前を付けて保存」をすると例の「Word95/6.0で保存しますか」とおぼしき警告メッセージが出てしまい、相手に手伝ってもらって何とかセーブした「つもり」だった。
さて、印刷をして原稿をチェックすると、やはり焦って作ったせいでミスが数箇所出た。それで再度編集しようとするとまたもやA:ドライブにファイルがない!!??
をいをい、頼むからまともに動いてくれや!・・・と困った顔をしていたら、相手の担当者が「修正液で直しましょう」と助け船を出してくれた。公式の書類なので手書きの訂正は良くないのだが背に腹は変えられない。相手も納得してくれたのでそれに従うことにした。
互いにサインを交わして正式契約作業が終わったのがちょうど午後5時。いやはやハプニングの連続で冷や汗をかいてしまった。

其の四拾六:ドライバは「純正」に限るの巻−

ちょっとしたいきさつでスキャナによる画像ファイル(他人がスキャンしたもの)を仲間内に送ることになった。tifフォーマットのファイルででImagingを使って表示・印刷する。ところがメールしても「読めない」というトラブルが2名から報告された。ひとりはダブルクリックしてもWordPadが起動してしまうので、Imagingが入っていないか関連付けが狂っていると解った。調べるとImagingが標準で入っていないWindows95 OSR1だったので、ダウンロードして事は収まった。
ところがもう一人はWindows98で、印刷すると真っ黒になるという。本人はあちこち設定をいじくってみたがどうにもならんと、助け船を求めてきた。例によってドライバが臭いとにらんだ私は、ドライバをWindows付属のものかプリンターメーカーのものか聞いてみた。しかし答えは曖昧で記憶が無いという。それでメーカーのダウンロードサイトで新しいドライバを探し、彼に連絡してインストールしてもらった。結果は勿論予想通りにドライバのバージョンアップで解決である。くだんのサイトにも、Windows98とImagingの相性が悪い点を直した旨の履歴が書いてあった。
これで私は決定的な教訓を得た。ドライバはメーカー純正に限る

其の四拾伍:再び鋭い?質問の巻−

ヘルプデスク掲示板にこんな質問が出ていた。其の四拾で紹介した鋭い?質問を出したのと同一人物である。

「Notesメールにフォルダーを添付したいのですが?」

気持ちはわからんでもないが、さすがに無理な相談である。間髪を入れずにヘルプデスクから回答があった。しかしその回答を見て私はのけぞりそうになった。内容ではない、以下の文面である。

「kmakow様が以前、同様の問い合わせに対し、回答いただきましたとおり、
複数のファイルを送信したい場合は、圧縮していただくことをお勧め致します。」
ひぇ〜、私の名前が出るとは思わなかった。(@_@)

其の四拾四:時代は変われどの巻−

会社で職場のサポート幹事長とダベっていたら、課長のM氏がやってきてやおら質問をした。
M:M課長 幹:サポート幹事長 私:私(kmakow)

M:「自宅のノートPCなんやけどFDが読まれへん。どないしたらええんやろ」
幹:「どんな現象ですか?」
M:「アクセスすると『フォーマットされていません』と出るんや」
幹:「ドライバは?」
M:「入れ直してもあかん。おまけに書き込みとスキャンディスクはちゃんといきよる」
私:「ハードは大丈夫なんかなあ・・・」
幹:「いや、ハードは何ともないやろ」
M:「それでWindows98なんやけど、再インストールしても同じなんや」
私:「それやったらもう一度やってみるしかないのとちゃうやろか。BIOSかなあ」
幹:「う〜ん、BIOSよりも単にドライバがまともに入ってないと思うんやけど」
M:「あ、それからコントロールパネルが『不正な処理』を一回出すんやけど、あとはどうもない・・・」
幹・私:「あ〜っ、ちゃんとインストールされてへん!
幹:「リカバリCDが傷いってるみたいよ」
M:「実は・・・その・・・CDは人からコピーをもらったやつで・・・」
幹・私:「そんなことしたらあかんやんか!
私:「そんないい加減なCDやったらDLLとかドライバも完全に入ってない可能性大でっせ」
幹:「とにかく純正CDで再インストールしてからの話ですわ」
M:「あかんか・・・Windows95に戻さなしゃあないか・・・」
幹・私:「・・・・・・(ボーゼン)」

昔はFDが違法コピーの手段だったが、今はCD−Rが簡単に手に入るようになったせいか、CDが出回るようになった。媒体と容量が変わっただけで違法行為そのものは何ら変わることがないようだ。

※後日談:結局純正CDを調達してきて再度Windowsをインストールするも現象は改善せず、マシンをメーカーのサービスセンターへ入院させることになった。合掌。

其の四拾参:心臓に悪い出来事の巻−

またもウィルスの話。大方の方がご存知だと思うが、VirusScanの偽(?)ウィルス騒ぎを起こしてしまった。
すなわちVirusScan 4.0.3a(エンジン4.0.35以降)とdat-4063が組み合わされるとAPStrojan.ob.pak.genというウィルスが誤検知されるいうバグである。
とにかくびっくりした。ウィルスの警告メッセージを見るのは初めてである。あの人間の手が虫をつまみ出している絵と「ジャン」という音が出た時には一瞬ぞっとした。
ウイルスを「検出」したとされるフリーソフトのLZHファイルにあるEXEファイルの削除を確認し、残っているReadmeファイルを頼りにソフトの作者へ掲示板の書き込みとメールの送信を行った。またネット仲間にウィルスの発見を報告したが、深夜なのでとりあえずは寝た。この時点では感染を確信していた。しかし夜が明けてソフトの作者からウィルスの誤検出であることを知らされ、Network Associates(NAI)が出しているパッチを当てると、ウィルスに感染していないことが解った。それでほっとしたものの、気になって朝の4時に目が覚めてしまったもので丸一日頭がボーッとしていた。
この事件、なぜ事前に回避できなかったか。念の為履歴を追ってみよう。
02.02(水) フリーソフトのダウンロード
02.02(水) Virus DATファイル4063リリース
02.03(木) Virus DATファイル4063ダウンロード
02.04(金)ウィルス誤検出の報告がNAIのHPから出される
02.07(月) ウィルス誤検出
まず誤検知の可能性は3日以降にあった。しかし7日までファイルのあるフォルダにはアクセスをしていない。というよりも実際に誤検知をした時も直接ファイルを触ったていたわけではなく、何故ダウンロード後4日も経ってから発見されたか未だに謎だからである。共通DLLなどを通じたのかも知れないが、不勉強なために詳細はわからない。
それとNAIによる報告を見るチャンスがまったくなかった。というのも普段私はDATファイルの更新のために「窓の杜」を通じて英語版のダウンロードページへ行くか直接日本語のダウンロードページに行くしかしないからである。自動アップデートをやってる人はなおさらだろう。私のように少なくない人が「すわ、ウィルス!」と騒いだことと思われる。
実際、8日朝になって私が出社したところ、会社のヘルプデスクに別の事務所で本件と同じ現象と思われる報告が一件あり、「HDが感染、調査中」となっていた。私はすぐに掲示板への書き込みとヘルプデスクに電話して、パニックが起こらないように一部始終を話したが、ヘルプデスク自身も初耳だった。
教訓として、ソフトのアップデートとかテクニカルレポートをこまめに見ることをあげられるが、一方でNAIのバグ報告は扱いが小さすぎたように思う。何故かというと本ケースではワクチンソフトよりも、真っ先に「感染」したファイルの出所を疑うからである。

其の四拾弐:ついに来た!の巻−

ウィルス入りメールの話を以前書いたことがあるが、それはあくまで他人の話。ところが今回はついに私のところへお鉢が回ってきた。
今朝、メールボックスを開けると何やらいつもと違うメッセージが挿入されている。おまけに肝心の本文がどこにもない。よく見ると「ウィルスがあるので添付ファイルは削除されました」とある。う〜ん、ついに来たか!その名も”TROJ_PRETTY_PARK”
メールの発信者は韓国の某海運業者。先日ある機械の船積みを依頼した相手である。早速警告を出しておいた。
今回の事件、直接の被害は何もなかった。それは会社のメールサーバーに「抗菌壁」が仕込んであり、メールに巣食うウィルスを駆除するようになっているからである。勿論私のマシン自体もVirusScanが入っているので二重の防護網が設けてあることになる。
ウィルスに関するログは全社に公表されており、私のデータ(個人名は伏せてある)も月に数十件あるうちの一つとして「ブラックリスト」に載った。これで私も世間並みの人間になったということか(笑)

其の四拾壱:またドライバに泣かされたの巻−

日記帖にも書いた「陸蒸気組」の1グループへ席を移動することになり、マシンを抱えて新しい机で環境設定をした。ところがまたまたプリンタでてこずり、とうとう1日を潰してしまった。
事の始まりはこうである。「新幹線組」のプリントサーバーと「陸蒸気組」のプリントサーバーは若干システムが違い、「陸蒸気組」のネットワークプロトコルをまず追加した。続いてプリンタもキャノンではなくエプソンなのでドライバを追加し、設定は完了したかに見えた。ところがである。
テスト印刷をすると遅い上にめちゃくちゃ薄い(モノクロである)。当然のことながら「陸蒸気組」はちゃんときれいに印刷が出来ているから、私のマシンと相性が悪いということは明白である。さて、まずは印刷設定をいじくる、これは失敗。次に2台あるプリンタのもう一方へ出力を試みるがこれもダメ。悩んだ末にプリンタドライバをWindows付属のものから「陸蒸気組」職場サポーター(50歳代だが、ネット以外の知識は豊富)から貰ったエプソン版のドライバに変更したがこれも成功せず。さぁ〜、えらいこっちゃ。これが午前。
仕方がないので昼飯後、情シスのサポーターに相談に行くが、これがまたひどい男で自分の手に負えないとわかると「そんなもんわしの仕事とちがう」といって逃げ回る癖があり、今回も見事に裏切りおった。
これじゃ完全にお手上げである。後はネットワークプロトコルをいじくるしかない。しかし可能性は薄い。でもダメ元でトライするが予想通り何も改善されなかった。
しかし手をこまねいていても何も変わらない。プリンタが動かなくては仕事にならぬ。それでふと思い付いた。エプソンのHPにドライバの最新版がひょっとしたら出ているかも知れぬ。「陸蒸気組」のプリンタもマシンも結構古い。それに反して私のマシンは昨年秋のモデルである。え〜い、もうヤケクソじゃ!いっぺんやってみっか!
というわけでHPから昨年9月リリースの2.4MBもある最新版をダウンロードし、セットアップに及んだ。祈る気持ちでテスト印字すると、あ〜ら不思議、見事に奇麗な印刷が出るようになったのである

時計を見たら3時を過ぎていた。でももう仕事をやる気は失せていた。

其の四拾:鋭い?質問の巻−

ヘルプデスク掲示板にこんな質問が出ていた。

「EXCELで範囲指定するとセルが黒くなりますが、他の色に変更出来ないのでしょうか?」

度胆を抜く質問である。答えは勿論「ノー」(ヘルプデスクがわざわざMSに確認していた)。
黒以外の色にする目的は不明だし、色を変える意味があるとはとても思えない。しかしである。発想はある面では新鮮でコロンブスの卵のような切り口だ。
そもそもWindowsの画面のプロパティーでウィンドウの色を自由に変更できるのだから、範囲指定されたセルの色を変えたいと思ってもおかしくはない。特に女性はこういう色のコーディネートにこだわる傾向がある。質問は恐らくその延長なのだろう。
あまりにも突拍子な質問なので、見た瞬間は思わず笑ってしまったが、こんな発想もあるのかと妙に感心した。

其の参拾九:新年早々のぼやきの巻−

隣の席のS子、新年早々「助けて!」の声。
「どうしたの?」と見ると、「アクティブデスクトップのエラー」と出ている。
私「何してたの?」
S「急にこんな画面が出て、どうしたらいいか・・・」
私「(メッセージを指差し)これ読んだ?」
S「・・・」
私「読まんと人を呼ぶやつがおるか。落ち着いて読んで、どうしたいか考えてみぃ」
S「えーっと、ムニャムニャ・・」
私「・・・」
S「『スタート』から『設定』・・・それから『アクティブデスクトップ』・・・『ウェブページで表示』をはずす・・・これでええのかしら・・・」
私「そう、やってみたら?」
S「・・・あっ、戻った!」
私「そやろ。読んでから考えて、それでもわからんかったら呼ばんかいな。ちっとは勉強せなあかんでぇ」

ちょっと辛口だったかな(笑)

其の参拾八:ディレクトリ殺人事件?の巻−

職場での出来事である。私自身は関与していない。
事件はある日、共用のCAD専用マシンで起こった。さる設計担当者がCADプログラムから図面を印刷しようとしたが全くできない。エラーも出ないので手の施しようもなく、彼は職場幹事に相談に行った。
幹事が時間をかけて調査した結果、印刷用バッチプログラムが正常に働いていない事に気付いた。そして、バッチプログラム内の印刷用テンポラリファイルが置いてあるべきディレクトリが存在していない事を確認、そしてパス名からたどり着いたそのディレクトリは、何と誰かによって名前を書き換えられていたのであった。
早速職場幹事は犯人の割り出しに捜査を開始したが、未だ手掛かりは掴めていない。何よりもその動機、何を目的としたのかさえ謎のままである。ただ、DOSのバッチプログラムを読み、ディレクトリの名前を書きかえる事ができたことから、20才後半よりも年上の人間であることだけは間違いなさそうである。

其の参拾七:よくあるパターンの巻−

12月8日の「悪餓鬼日記帖」にからんだ話を。
Y2K対策で職場の何台かのマシンにあるAccess2.0をAccess95にバージョンアップすることになったのだが、さる管理職のマシンを見て驚いた。本人は出張中なので無断ながら電源を入れ、作業を始めた。それでまず笑ったのが、彼のノートPCの蓋にはサーバーへアクセスする時などのパスワードが付箋紙でしっかり貼り付けてあることだった。
次にデスクトップを見ると、3年前に導入した当時とほとんど変わっていないのがわかった。
そして、予想通りというか、あっと驚いたのがMSOfficeはExcelを除いて4.3のままになっていることであった。うちの会社はクライアント機があまりにも多いので、環境の統一からWindows95+Office95のままである。しかしOffice4.3が残っているマシンがあるとは想像がつかなかった
周囲の人間に聞いてみると、「ああ、彼は自分でキーボードを叩くことなんてしないよ。せいぜいLotus Notesを『見る』くらいなんだから」とのこと。つまりNotesによる社内メールを見る事は管理職に義務づけられているので仕方なく見るが、返事を書くのもごくまれで、Word、Excelは添付ファイルを見る程度、もちろんE-mialもセットアップすらしていない。ましてやインターネットなんて別世界なのである。
40〜50代の管理職はこういう努力も何もしないパターンが実に多い。だから部下が馬鹿にする。物作りでもPCでも先輩の努力する姿を見れば、少しは見習おうとするはずだが・・・

其の参拾六:「重要でない」ソフトの巻−

職場のB子、最近昼休みにインターネットに凝り出した。
それで最近はスクリーンセイバーをダウンロードしたり、占いのフリーソフトをインストールしたりするようになってきた。相当にハマって来たようである。それはいいのだが・・・
今日職場の共用マシンをふと見ると、デスクトップにカレンダーとメモが貼りついている。はは〜ん、と思いB子を呼んだ。
私「ちょっとB子ちゃん、これインストールしたの君?」
B「はい、そうですけど」
私「この前も言ったじゃない、共用マシンの設定を勝手に変えたり、余計なソフトを入れたら駄目だって」
B「あのー、これそんなに重要なソフトじゃないと思ったから入れたんですけど」
私「ウイルスが入ってない事確認した?」
B「いいえ、してません。でもそんなことってあるんですか・・・」
私「あのねぇ、ウイルスが入ってないという保証は何も無いよ。おまけにコンピューターは重要なソフトかそうでないかを判断はしないよ。困るんだよね、自分勝手なことをしちゃ」
B「すいません」
私「自分のマシンですらワクチンソフトのデータを最新版にしてないのに、共用マシンを勝手に触っちゃだめだよ。2度としないように」
B「ハイ」
というわけで、ついでにウイルスデータを更新する方法を教えておいた。ふーっ、マイッタマイッタ。

其の参拾五:どついたろか!の巻−

ある夜、友人MからFAXが舞い込んだ。「頼んでいたメールが来ない!早く送れ!」というものだった。
とっくに送ったのに・・・と不思議に思いながらもメールと添付文書を再送した。そして翌日、「すんません、プロバイダに接続できなかったのをメールが読めないものと勘違いしてました」という返事が来た。コノヤロー、どついたろか!
理由はこうである。彼はNiftyに加入していたのだが、先日のInfowebとの統合でダイヤルアップ接続のユーザーIDが変更になっていた。実はその案内が郵送されていたのだが、彼はその重要性に全く気付かず、メールが送られていないものと勘違いしていたのであった。
それにしても素人は恐い。ダイヤルアップ接続とメールの送受信との違いをまったく理解していなかった。
まあ、彼はまだマシな方で、プロバイダへの接続料金と電話代との違いを知らない人や、中にはホームページへのアクセスで、そのサイトから料金を取られると思っている人もいる。それも結構多い。私の会社でもやはりいた。

其の参拾四:「純正部品」の巻−

うちのグループ内のM氏、今回PCがデスクトップからノートに変わって困ったことが起こった。何かというと今迄あった右側のテンキーがなくなったことである。彼は見積もりに関する仕事をしているためにテンキーは必需品だった。
そこでどうしたらいいか私に相談に来たので、「安いのでいいからテンキーを別途購入するしかないですね」とのアドバイスをした。それと同時に、上司には「M氏はテンキーが必要なので新しいのを本人に買ってもらって、あとで領収書で精算します」と申し入れた。上司はものわかりが良く、即座にOKした。
それでM氏は早速大型電器店へテンキーを買いに行った。そして今日のこと、彼は私に「テンキーを買いました」と報告に来た。「どんなのを買ったの?」と聞いたら、「PC本体と同じメーカー純正品です」との答えが返ってきた。あわわわわ・・・である。本体は某FMVを作っているメーカーのこと、何と納期は1週間、価格はPCショップの店頭に転がっている廉価品より’0’が一つ多いものであった。
彼は自宅にもノートPCを持っており、テンキーは台湾製の500円だというのに、何故そんなことをしたのと聞いたら「純正でないとウィルスがあるかもわからんし、会社のマシンは壊したくないので・・・」という何ともケッタイな答えが返ってきた。拡張機器なんてサードパーティー製がわんさかある時代に、よくもまあご丁寧に「純正部品」とは恐れ入った。
ちなみに、上司のモバイルPCのPCMCIAカードとMOは某有名サードパーティー製である。

其の参拾参:とんでもない発想の巻−

今日はとんでもない相談を受けた。どんなことかというと、

Q:「FDを韓国のメーカーに送りたいんやけど、どんな書類がいるんやろ?」
A:「中身は何?それと有償、無償、どっち?」
Q:「MSOfficeをタダで送って、向こうにWordかExcelのファイルで日本語の報告書類を作ってもらおと思ってるんや」
A:「それやったらソフトのCD−ROMかいな」
Q:「そや」
A:「おい、お前何考えとんや。違法行為をダブルでやるつもりか。逮捕されるど」
Q:「え?何で?」
A:「あのなあ、まずソフトを無断で送るんは著作権法違反や。」
Q:「・・・」
A:「それからソフトの輸出は種類によっては許可がいるんや。もし許可がいらんソフトやったとしても、輸出しても問題ないという証明を税関に要求されるわい。おまけに無料のCD−ROMやろ。なおさら違法コピーがバレバレや。もしばれるのを隠そうとして嘘の輸出申告したらこれも違法や。わかったか?」
Q:「わかったけど、そしたらどないしたらええんやろ?」
A:「ソフトくらい向こうの会社に買わさんかい。もっとも日本語はあきらめたほうがええのとちゃうか。Windowsも含めて韓国のマシンが日本語に対応できるかどうかわからへん。おまけにそこらへんのことがわかった人間がいる会社とはとても思われへんし。」

いやはや、ものすごい短絡的発想である。何よりもソフトなんか簡単に送れるものと思っているところに、無意識の恐ろしさが表われている。また違法コピーに対する後ろめたさが微塵も感じられないあたりが、今の日本の現状なのだろうが、よりによって外国の会社へ送ることを思い付くとは・・・
ソフトが高価すぎるのも原因だが、著作権に対する意識の低さが蔓延している環境にいるとこんな発想になる。

其の参拾弐:「不正な処理」の恐怖の巻−

毎度の事だが、あのWindowsに出てくる「不正な処理を行ったので・・・」というエラ−メッセージだけには恐怖を感じる。とにかく原因不明の事が多いからだ。今日もこのメッセージが出るノートPC1台の面倒を見る羽目になった。
何故かどのアプリを実行しても途中でこのエラーが出る。何となくHDが臭いのでスキャンディスクをかけた。すると、途中でありもしない「実行中のプログラムがディスクに書き込もうとしました・・・」とかいうメッセージが出る。何度やっても同じで、それも違うクラスタ番号で発生する。ますますHDが臭い。更にC:ドライブのプロパティーを見るとスキャンディスクとかデフラグが「907日前」に実行したことなっている。このマシンは6月にデフラグを実行したのにである。う〜む、危険な予感が・・・。
しかし、取りあえずエラーの多発だけは避けたいので、今度はデフラグで乗り切ろうと試みた。途中で「不正な処理」が出るが、「閉じる」にすると再開する。これを何回か繰り返し、最後に全くエラーが出ない事を確認してからPCをリブートした。それ以降は何も出なくなった。
多分FATかどこかのクラスタに異常があったのだろうが、もっと明確なメッセージが欲しいものだ。「ページXXXのモジュールXXXで違反が発生しました」では暗号でしかない。
所有者にはMOへのバックアップを指示した。

其の参拾壱:続・ドライバに騙されたの巻−

ドライバの組み込みが成功したと思ったら今度は妙な現象に出会った。社内のカスタムアプリで、ある特定フォームの印刷だけが動かない。おまけに赤×印とともに「プリンターエラー」が出て、アプリがコケる。何じゃこりゃ??
アプリのメンテ担当者に連絡して調査を試みるがよく分からない。それで彼は最後に手持ちのドライバ(今迄と全く同じのバージョン)を入れてみてくれと言うので、駄目で元々、プリンターの再設定をした。するとあ〜ら不思議、ものの見事にちゃんと印刷できた。どうやらそういう例があったらしい。
そして今日はExcelの網掛け印刷が狂うマシンが1台出た。これもドライバを入れ直したら動く。
現象から見るとどうもサーバーとの相性が疑わしい。前の事務所と新しい事務所との環境の違いはサーバーが変わったことだけだからである。それと今回はサーバーとプリンターの間にルータが入っている。私はLANに詳しくないのでうまく説明できないが、他に理由は考えられない。
ここ当分はプリンターとドライバーに悩まされるようだ。

其の参拾:ドライバに騙されたの巻−

新しい事務所に組織丸ごと転勤になって、LANなどの設定を行っていたらとんでもない目に会った。
事はネットワークプリンタのドライバを設定している時に起こった。私ともう一人で15台くらいのマシンのプリンターの設定作業をしている最中、1台だけ「ドライバの入ったディスクををA:ドライブに入れて下さい。」とのメッセージが出てセットアップが中断される。
最初、一緒にやっていた相手の方が首をかしげながら何度もトライしていたのだが、うまくいかない。その時、私は横で見ているだけで「何でやろ」としか思い浮かばなかった。で、とりあえず考えたのはFDではなくてWin95のCD−ROMからドライバを捜す事であった。ところが、マシンはCD−ROMドライブを内蔵していないノートPCである。おまけに外付けCD−ROMなんぞ誰も持っていない。そこで一計を案じたのがファイルサーバーにCD−ROMの中身をコピーするアイデアであった。
コピーが済んで、今度は私が直接手出しをした。まずプリンターの番号を選び、次いでリストの中からメーカー名(Canon)と機種を選ぼうとして良く見たら、あら?同じ機種でドライバが2つもある。それも「XXX(Canon)」と「XXX(Microsoft)」と書いてあって、さてどっち?ということで私は何気なくMSを選んだ。するとあ〜ら不思議、サーバーではなくてHDからドライバをちゃんと読み込むではないか!
相手は「嘘やろ!」と目を丸くした。彼はCanonだから当然そっちのドライバを選ぶものとばかり思っていたからである。まったく人騒がせなドライバ事件だった。
それにしても何故2種類も作ってあるのか、謎は深まるばかりである。

其の弐拾九:史上最大の不覚の巻−

自宅マシンが最近、レジストリがおかしくなっているようなのでリカバリFD&HDを使ってソフトの再インストールを試みた。当然データは外付けHDに取り、各種設定もファイルにしてバックアップを取った。
ところがである、一番最初に入れるべき起動FDを入れるといきなり「config.sysが読めません」とのメッセージである。あれ?どうしたんだろ?
さらに驚いたことに今度はFDが抜けない!おいおい、こりゃどうなってんだろ?まさかFDDが・・・
で、抜けないFDを無理矢理ピンセットで取り出し、他のFDを入れてテストするとこっちは正常に出入りする。まだHDのフォーマットがかかっていない状態だったので、それではと今度は読めないFDをWindowsからアクセスすると、読み込みが無限に続いて終わらない。あ、こりゃ完全にFDがいかれてる
延々とアクセスの続くFDを破損覚悟で引っこ抜き、外見を見て驚いた。反って曲がっているのである。手でジワリと曲りを戻そうとしたが、完全には戻らなかった。ハブの部分を手で回してみると微妙ながら重たくなっている。
さて困った。リカバリはFD3枚+CD−ROM1枚で構成されているが、その内のFD1枚だけが破損した。1年半前の機種だが、まあ、駄目で元々、メーカーのカスタマーサポートに電話して1枚だけ譲って貰えないか相談したところ(ここで「無償交換しろ」などとわめくような無謀な神経は持ち合わせていない)、有償でOKとの返事。30分程して「取りにきてくれ」との連絡があり、自宅から近かったのでさっそく出かけた。
結局これで2時間以上ロスすることになった。そもそもの原因は他のマニュアル類と一緒に本棚に剥き出しのFDを並べて置いてあったからで、さらに悪いことには、滅多に使わない(今回の再インストールは1年ぶり)FDなのでバックアップを取らなかったからである。
ともあれ二重の失敗を犯したことは私のPCライフにとっての「史上最大の不覚」であった。

其の弐拾八:我が身を笑うの巻−

前回書いた「電子メールについての笑い話」を自ら作ってしまった。
そもそもの始まりは仕事の関係で撮ったデジカメ写真を自宅でPCに取り込み、会社へ持っていこうというところからであった。枚数は44枚、約13MBあった。
これだけの容量になると普通はFTPで会社のサーバーに送るのが一番早い。ところがうちの会社はセキュリティーについてはことの他うるさく、ファイアーウォールから外れるFTPエリアを簡単に使わせてくれない。使うにはいちいち細かい理由をつけて申請しないとパスワードが貰えないのである。
そこでFDで運ぶかE−Mailで送るか判断に迷った。それで結局E−Mailで2分割して送る方にしたのだが、これが却って仇になった。画像をまとめて添付圧縮ファイルにした6MBと7MBの2本を自宅からテレホタイムに流し、翌朝会社に取り込む事にした。送信はうまくいって、会社に受信したらとんでもないことになった。メールは通常のMIMEエンコードなのだが、メールのサイズはそれぞれ9MBと9.7MBに膨れ上がっており、会社のメールソフトでは受信ファイルがうまく読めなくなってしまった。
調べたところ、受信メールをすべて集めた「受信ボックス」という1個のファイルにはコード化された添付ファイルを含めて奇麗なテキストになっていた。ところがメールのサイズが大きすぎて、ソフト上ではタイトルだけしか表示されなくなってしまったのである。おまけにこの2本のメールを削除しようにも、HDが1時間以上ちゃらちゃら音を立てるだけで消えない。無念の思いでこの2本をエディタで消してしまった。もちろんFD10枚で再度自宅から会社まで運ぶ羽目になったのは言うまでもない。(涙)

其の弐拾七:不在通知に返事を書くの?の巻−

以下は社内ヘルプデスクの掲示板に出ていた本当の話である。

あるユーザーから興味深い報告がありました。
「不在通知を設定しているとその不在通知に返事を出す人が居る。不在通知の機能のあることを知らないので、自動で送っていることに気付いてない=人間が不在通知を打っていると思っている=ようだ。」
よって、本文に「自動」であることを書いておいた方が良さそうです。

電子メールについての笑い話は尽きる事がない。

其の弐拾六:またやってしもた・・・の巻−

昨日の午後、プリンタが動かなくなった。・・・と、こう言えば大抵の方なら想像がつくだろう。そう、またやってしまったのである。それもダブルで・・・。
事の始まりはこうだ。もう8年くらい使っているホスト機の出力専用プリンターのドラムが汚れたまま良くならない。サービスマンを呼ぶと金がかかる。そこでよその部署で使われなくなった同機種と交換した。ところがテストプリントをやったら文字は打てても罫線などの部分が印刷されない現象が起きた。使用環境が同じで、当然プリンターの設定も全く同一なのにである。ただ、罫線などのフォーマットされた部分はオーバーレイとしてICカードに入っていた。
ここまで来ればあとは簡単、と思いきやそうはいかなかったのである。不幸な事にこのプリンターはホスト機専用と言う事で情シスの人間が設定しているので、私自身は紙詰まり程度しか触った事がない。それで電話でのリモコンで情シスからアドバイスを受けながらICカードの再読み込みやPCからのコマンド入力を行なったがそれでもうまくいかない。
さらに悪い事が重なった。ちょっと休憩した後、PCからプリント出力をすると「デバイスが認識されません」とのDOSメッセージが出る。あれ???
「そんなアホな」といろいろコマンドを打つが変わらず・・・。さてはプリンター交換時にケーブルのコネクタが緩んだのか・・・とたどると、あっ、切替器のスイッチが逆だ!
犯人は誰だ!と捜すと、アシスタントの女性が隣にあったサーバー用プリンターの調子が悪いのを、関係のないこの切替器のスイッチを勘違いして触ったためだと分かった。頼む!余計な事せんでくれ!
つまらぬことに時間を食い、何度テストしても埒があかない。夜も7時を過ぎたので情シスの人間と相談して明日もう少し詳しい人間を呼ぶ事にした。

日も改まった今朝、情シスの担当者が来て早速テストを開始した。「ほんまやなあ、なんで動かんのかわからん」と言いながらもあちこち触っていた。そしてやはりICカードが壊れているのではないかとの結論に傾きかかった。私は直接手を下してないのだが、電源を入れたまま抜き差しした可能性もある。しかし、新しいICカードが手元にあるわけでもないし、「ええい、ままよ、もう一度カードを抜き差して駄目なら交換するしかないわい」との話になって、本当にカードを入れ直してみた。すると奇麗に印刷できたのである。
あちゃー、またやってしもた!
「大山鳴動ネズミ一匹」とはよく言ったものだ。「まあ、こんなもんやわな」とは担当者の弁。帰りにコーヒー1杯をサービスした。