職場サポーターのつぶやき:

先に「私は某大企業の事務系の職場で、部として50人くらいのところで働いている」と書いたが、一応PCについて職場ではまあまあのレベルを持っているせいか、時として相談事が持ち込まれる。仕事の時間を食われる事もあるが、大抵は相手をするようにしている。人によっては「便利屋」でしかないと嫌がる向きもあるようだが、私は気にならない。むしろ本人にやる気があるなら、積極的に応ずるべきだと思う。本人がそれで腕を上げるなら、反ってこちらの負担も減るはずだから。
そうは言っても中には困った人が必ずいるもの。何度教えても覚えないとか、自分の不勉強(というか出来ないと思い込んでる)を棚に上げて、逆にハードやソフトのせいにする人など、様々である。
そうしたことも含めて、ぼやき・珍事を取り上げてみたい。勿論私の大ボケも含んでいる。

其の壱百七拾壱:メールアドレスは"表札@マンション名"なのだ!の巻−(2010.10.05)
其の壱百七拾:初めてのMacの巻−(2009.11.15)
其の壱百六拾九:IDのダブル発行の巻−(2009.06.16)
其の壱百六拾八:電話サポートはやりにくいの巻−(2008.09.03)
其の壱百六拾七:手入力は間違いの元の巻−(2008.04.20)
其の壱百六拾六:「中途半端やな〜」の巻−(2007.11.14)
其の壱百六拾伍:ジグソーパズルの巻−(2007.08.08)
其の壱百六拾四:コロンブスの卵の巻−(2007.07.02)
其の壱百六拾参:遮断されるFTPの巻−(2007.01.08)
其の壱百六拾弐:恐怖のメール分割の巻−(2007.01.04)
其の壱百六拾壱:純正Windows2000 "SP2"の巻−(2006.06.15)
其の壱百六拾:サーバーを私物化する大ばか者の巻−(2006.03.20)
其の壱百五拾九:プラチナ製(?)トナーカートリッジの巻−(2006.02.03)
其の壱百五拾八:ブロードバンドの功罪の巻−(2005.11.05)
其の壱百五拾七:無意識ほど恐ろしいものはないの巻−(2005.10.22)
其の壱百五拾六:超早技の巻−(2005.08.30)
其の壱百五拾伍:職場「被」サポーターのつぶやきの巻−(2005.08.26)
其の壱百五拾四:メーカーサイトにも載らないカスタムモデルの巻−(2005.08.13)
其の壱百五拾参:最もまずい「IT化」の巻−(2005.05.23)
其の壱百五拾弐:ユーザーにやさしくない2000/XP環境の巻−(2005.05.09)
其の壱百五拾壱:質問はBusiness Object、画面はExcelの巻−(2005.03.28)
其の壱百五拾:生活の知恵、2題の巻−(2005.03.25)
其の壱百四拾九:「陸蒸気」後遺症の亡霊の巻−(2005.03.10)
其の壱百四拾八:DOSの亡霊の巻−(2005.03.05)
其の壱百四拾七:天に唾する話の巻−(2005.02.21)
其の壱百四拾六:他人任せはダメの巻−(2004.11.24)
其の壱百四拾伍:Notesのバージョンアップにご注意!の巻−(2004.09.10)
其の壱百四拾四:Excelがすべての巻−(2004.09.07)
其の壱百四拾参:「誰が為に情シスは働く」の巻−(2004.06.21)
其の壱百四拾弐:フォルダの怪の巻−(2004.06.12)
其の壱百四拾壱:これが新品?の巻−(2004.06.07)
其の壱百四拾:「気にしない、気にしない」の巻−(2004.05.25)
其の壱百参拾九:ID窃盗事件の巻−(2004.05.08)
其の壱百参拾八:他人のふんどしで相撲を取るなの巻−(2004.04.03)
其の壱百参拾七:真相はヤミに葬られたの巻−(2004.03.16)
其の壱百参拾六:英雄WIndows95を好むの巻−(2004.03.12)
其の壱百参拾伍:フレッツ接続ツールの巻−(2004.01.11)
其の壱百参拾四:省エネ設定にご注意の巻−(2003.12.01)
其の壱百参拾参:人間性を疑う行為の巻−(2003.11.19)
其の壱百参拾弐:合掌(−人−)・・・の巻−(2003.11.07)
其の壱百参拾壱:旧PCよさらばの巻−(2003.11.05)
其の壱百参拾:新PCの巻−(2003.10.22)
其の壱百弐拾九:大文字小文字の巻−(2003.07.07)
其の壱百弐拾八:いちかばちかの巻−(2003.05.08)
其の壱百弐拾七:「金払え!」の巻−(2003.04.03+2003.04.06)
其の壱百弐拾六:「ごみ箱」と「圧縮」の違いの巻−(2003.04.01)
其の壱百弐拾伍:朝4時まで頑張った挙句・・・の巻−(2003.02.23)
其の壱百弐拾四:連続2題の巻−(2003.02.03)
其の壱百弐拾参:同じパスワードなのに・・・の巻−(2003.01.24)
其の壱百弐拾弐:黒い画面の巻−(2003.01.12)
其の壱百弐拾壱:「靴敷」の巻−(2002.11.26)
其の壱百弐拾:懲りない面々の巻−(2002.11.16)
其の壱百拾九:中小企業の悲哀の巻−(2002.11.12)
其の壱百拾八:典型的トラブルの巻−(2002.11.10)
其の壱百拾七:超過料金の巻−(2002.11.01)
其の壱百拾六:一人相撲の巻−(2002.10.17)
其の壱百拾伍:「摘発隊」の巻−(2002.10.16)
其の壱百拾四:「開かない」添付ファイルの巻−(2002.10.06)
其の壱百拾参:アンタはPCを使う柄やない!の巻−(2002.08.29)
其の壱百拾弐:レ・ミゼラブルの巻−(2002.08.09)
其の壱百拾壱:はよ言わんかい!の巻−(2002.07.10)
其の壱百拾:嘘教えたらあかんがなの巻−(2002.07.01)
其の壱百九:検索のコツの巻−(2002.06.08)
其の壱百八:ネット販売の巻−(2002.05.08)
其の壱百七:接触不良の巻−(2002.04.19)
其の壱百六:努力を惜しむなの巻−(2002.04.01)
其の壱百伍:ウィルスを保護するWindowsMeの巻−(2002.02.15)
其の壱百四:ソフトといえばすべてExcel?の巻−(2002.01.25)
其の壱百参:迷子になったフォルダの巻−(2002.01.17)
其の壱百弐:余計なことせんでよろしいの巻−(2001.12.08)
其の壱百壱:見習うべしの巻−(2001.11.20)
其の壱百:なんちゅうこっちゃ!の巻−(2001.11.13)
其の九拾九:職場サポーターの義務の巻−(2001.11.09)
其の九拾八:サイバーテロ?の巻−(2001.0926)
其の九拾七:新記録!の巻−(2001.09.03+2001.09.05)
其の九拾六:盆休みが明けたら・・・やっぱり・・・の巻−(2001.08.20)
其の九拾伍:雷に注意の巻−(2001.08.04)
其の九拾四:違法コピー摘発!の巻−(2001.06.27)
其の九拾参:二個一で動くドライバーの巻−(2001.06.19)
其の九拾弐:新会計システムの巻−(2001.06.16)
其の九拾壱:やっぱり図星の巻−(2001.06.07)
其の九拾:モバイルで大ボケの巻−(2001.06.05)
其の八拾八:「サーバーが消えた!!??」の巻−(2001.05.09)
其の八拾七:サーバーがうらめしい・・・の巻−(2001.04.14)
其の八拾六:「陸蒸気組」のIT革命の巻−(2001.03.22)
其の八拾伍:ヨメハンサポート日記の巻・1−(2001.03.21)
其の八拾四:「プラグアンドアンフェアプレイ」の巻−(2001.03.15)
其の八拾参:ネズミは死なずの巻−(2001.03.08)
其の八拾弐:ドライバー同士の喧嘩の巻−(2001.03.01+2001.03.02)
其の八拾壱:「おまじない」の巻−(2001.02.22)
其の八拾:プリンターは二度死ぬの巻−(2001.02.07)
其の七拾九:初めてのモバイル設定の巻−(2001.01.31+2001.02.01)
其の七拾八:「壊し屋」の巻−(2001.01.23+2001.02.01)
其の七拾七:工場設備に何をするの巻−(2001.01.11)
其の七拾六:"Windows97"の巻−(2001.01.09)
其の七拾伍:素人がはまる罠の巻−(2000.12.11)
其の七拾四:意外なアイデアの巻−(2000.12.09)
其の七拾参:かわいそうなネズミの巻−(2000.11.27)
其の七拾弐:桁違いの感染速度の巻−(2000.11.23)
其の七拾壱:「3本立」の巻−(2000.11.09)
其の七拾:役に立たないワクチンの巻−(2000.11.08)
其の六拾九:「やさしくしてね」の巻−(2000.10.30)
其の六拾八:謎は謎を呼ぶの巻−(2000.10.23)
其の六拾七:馬耳東風の巻−Part2−(2000.10.02)
其の六拾六:馬耳東風の巻−Part1−(2000.09.28)
其の六拾伍:別巻・3点セットの巻−(2000.09.27)
其の六拾四:ダブルパンチの巻−(2000.09.26)
其の六拾参:3点セットの巻−(2000.09.11)
其の六拾弐:またかいな・・・の巻−(2000.08.28)
其の六拾壱:隠し玉の巻−(2000.08.25)
其の六拾:ド肝を抜く行為の巻−(2000.08.12)
其の伍拾九:独断専行の巻−(2000.08.08)
其の伍拾八:勝手に治った??!!の巻−(2000.08.07)
其の伍拾七:人事異動は大変の巻−(2000.08.03)
其の伍拾六:書き忘れの巻−(2000.07.11)
其の伍拾伍:HDパンクかく解決せりの巻−番外編−(2000.07.10)
其の伍拾四:HDパンクかく解決せりの巻−Part3−(2000.07.04)
其の伍拾参:HDパンクかく解決せりの巻−Part2−(2000.07.03)
其の伍拾弐:HDパンクかく解決せりの巻−Part1−(2000.06.30)
其の伍拾壱:素人を巻き込むな!の巻−(2000.06.24)
其の伍拾:サポーター幹事会議の巻−(2000.06.16)
其の四拾九:Y2K vsHDD容量の巻−(2000.05.12)
其の四拾八:面倒くさいの巻−(2000.04.27)
其の四拾七:出張中のハプニングの巻−(2000.03.18)
其の四拾六:ドライバは「純正」に限るの巻−(2000.03.12)
其の四拾伍:再び鋭い?質問の巻−(2000.03.03)
其の四拾四:時代は変われどの巻−(2000.02.21)+後日談(2000.02.24)
其の四拾参:心臓に悪い出来事の巻−(2000.02.09)
其の四拾弐:ついに来た!の巻−(2000.02.04)
其の四拾壱:またドライバに泣かされたの巻−(2000.01.18)
其の四拾:鋭い?質問の巻−(2000.01.12)
其の参拾九:新年早々のぼやきの巻−(2000.01.05)
其の参拾八:ディレクトリ殺人事件?の巻−(1999.12.14)
其の参拾七:よくあるパターンの巻−(1999.12.09)
其の参拾六:「重要でない」ソフトの巻−(1999.12.03)
其の参拾五:どついたろか!の巻−(1999.11.11)
其の参拾四:「純正部品」の巻−(1999.11.04)
其の参拾参:とんでもない発想の巻−(1999.11.01)
其の参拾弐:「不正な処理」の恐怖の巻−(1999.09.21)
其の参拾壱:続・ドライバに騙されたの巻−(1999.09.08)
其の参拾:ドライバに騙されたの巻−(1999.08.31)
其の弐拾九:史上最大の不覚の巻−(1999.08.17)
其の弐拾八:我が身を笑うの巻−(1999.08.09)
其の弐拾七:不在通知に返事を書くの?の巻−(1999.07.18)
其の弐拾六:またやってしもた・・・の巻−(1999.07.07)
其の弐拾五:職場クライアントのつぶやきの巻−(1999.06.21)
其の弐拾四:メモリー増やすと速くなるの?巻−(1999.05.26)
其の弐拾参:新職場での初サポートの巻−(1999.05.21)
其の弐拾弐:初物食いは危険の巻−(1999.05.19)
其の弐拾壱:大丈夫かいな・・・の巻−(1999.05.08)
其の弐拾:発つ鳥あとを濁すの巻−(1999.05.07)
其の拾九:時代は戻る・・・の巻−(1999.04.19)
其の拾八:組織改正の弊害の巻−(1999.04.12)
其の拾七:アホタレ上司の巻・Part5(最終回)−(1999.04.02)
其の拾六:続・使われてないPCの巻−(1999.03.19)
其の拾五:「洪水は来れり」の巻−(1999.03.15)
其の拾四:使われてないPCの巻−(1999.03.06)
其の拾参:他人のことは笑えないの巻−(1999.03.01)
其の拾弐:「タマネギ文書」の巻−(1999.02.24)
其の拾壱:噛み合わない会話の巻−(1999.02.12)
其の拾:外された梯子の巻−(1999.02.05)
其の九:アホタレ上司の巻・Part4−(1999.02.04)
其の八:小さな親切大きなお世話の巻−(1999.02.03)
其の七:アホタレ上司の巻・Part3−(1999.01.30)
其の六:何年PCを触っていても・・・の巻−(1999.01.26)
其の伍:アホタレ上司の巻・Part2−(1999.01.23)
其の四:E−Mailに御用心の巻−(1999.01.23)
其の参:アホタレ上司の巻−(1999.01.21)
其の弐:BASICは恐いの巻−(1999.01.21)
其の壱:学生時代の巻−(1999.01.19)


其の壱百弐拾六〜其の壱百五拾

其の壱百五拾:生活の知恵、2題の巻

その壱:
私の仕事が変わることは日記に書いたが、前任者が膨大な書類、実は180MBもある大量のファイルを私に渡す際に、圧縮するので時間がかかりそうだと言ってきた。私にすれば???である。
話を聞くと、ファイルを分類した上でそれぞれ圧縮してからでないと渡せないというのである。私は一瞬にして理解した。彼はフォルダ丸ごと圧縮するという方法をまったく知らなかったのである。
彼はLhacaという有名な圧縮・解凍ソフトを持っているのだが、フォルダ丸ごと圧縮するという方法をまったく知らなかったとみえて、私が説明すると目を丸くした。
私はDOSの時代からLHAやPKZIPを使っていたし、WindowsになってからもLhasa、そしてファイラーの「卓駆」からUNLHA32.DLLやUNZIP32.DLLを使って圧縮・解凍をさせている。そんな中でフォルダ丸ごと圧縮は偶然に会得したものである。こういう小技の類は自然に覚えた「生活の知恵」と呼べるものである。

その弐:
これは私の以前からの悩みだったが、Business Objectの抽出条件に複数のパラメータを入れる「リスト内」と「リスト外」というオペランドで、Excelのデータをインポートする方法がないか考えあぐねていた。B.O.オリジナルの仕様としては、条件をインポートする直接の仕掛けはない。
情シスでSQLとB.O.に詳しい専門家に聞いても、「値の一覧」から選択するか「手で打ち込む」方法しか知らないという。だが、数百もあるパラメータをこんあまどろっこしい方法でやっていたら日が暮れる。そんなことに悩み続けていて、先日ふと気付いたのが区切り記号がコンマであること。それは先日、テキストファイルをExcelにインポートする仕事で区切り記号を自由に設定できることがヒントになった。つまり、逆にExcelからコンマを区切り記号にしてエクスポートすることが可能なら解決できる、とこう考えたのである。では実際にそれができるか調べたら、あった!
何とCSVファイルへの保存ががコンマ区切りだったのである。今まではCSVのインポートしか経験がなかったために盲点になっていたのである。
結局見つけた方法は、
1.Excelで列方向にデータを入力(行方向になっているものは行と列を入れ替える)
2.CSVで保存
3.ファイル拡張子をCSVからTXTに変更
4.テキストエディタで中のカンマ区切りされたデータ群をコピー
5.B.O.の条件ボックスにペースト
以上である。
久々のクリーンヒットだった。

其の壱百四拾九:「陸蒸気」後遺症の巻

「のぞみシステム」が動き始めてから1年半というのに、今頃になって妙な現象が見つかった。
見つかったのは「のぞみシステム」本体ではなく、それ以前からあった「のぞみ」とは別ながら同様の事務処理をする特定ユーザー向けのホストプログラム。下流側が両方共通になっている。
現象としては同じ仕入先でありながら印字される住所が本店と支店とに、帳票の種類によって異なること。本来の宛先は支店だが、本店の方が我々関連の業務をやめたため、気を利かして支店へ転送してくれていたものが、それがなくなって支店で騒ぎ始めたことで発覚した。
そもそもの原因を辿れば「陸蒸気」時代の古い下流システムであることが分かった。現在は仕入先の住所には本店・支店の区別がついていて、そのためのコードがどのシステムにも振られている。ところが古いものをしつこく使っていた「陸蒸気」とその下流は本店・支店を区別するコードを持たず、全社的に一般化することになったそのコードに対応するときには、どの仕入先に対しても無理やり本店コード「だけ」をくっつけるパッチを当てたのである。それからまた時代は進み、「のぞみ」とその下流システムが「陸蒸気」を駆逐することになった。ところがである。
下流システムは「のぞみ」に遅れること半年後にスタートすることになった。それがまた不幸を生んだ。つまり「陸蒸気」軍団は相変わらず本店・支店コードに対応できないため、空白の半年間は「のぞみ」も問題となったシステムも、本店コードのみを流すことになってしまったのである。そしてなお悪いことに、半年後にはまともな本店・支店コードを流さなければならいはずが、誰からもシステムのパッチ当ての必要性を忘れられてしまったのである。
そして仕入先からの指摘も不幸にしてこれまた遅れた。結果として後遺症の露呈が1年後になったのである。
私がこのシステムに関わることはほとんどなかったため、最初はユーザーの戯言にしか思えなかった。しかし聞いてみると仕入先コードと本店・支店コードはちゃんと入っているのでこれはおかしいと思い、情シスの担当者に電話して調査を依頼、それで真相がつかめた。ヤレヤレ。

其の壱百四拾八:DOSの亡霊の巻

職場で私より年上のあるユーザー、PCではそれなりの知識と経験があるのだが、先日ものすごいズッコケをやらかした。
隣に座っているこれまた彼とは同年代のユーザーに対して、仕事に必要なはずのAcrobat Readerが入っていないことに気付いたのだが、ちゃんとインストールすべきところを、何と自分のPCにあるプログラムフォルダを丸ごと、サーバーを通じてコピーしただけで、「動かない」と私に訴えてきたのである。
何というべきか・・・その・・・開いた口が塞がらなくなった。もはやWindows XPが主流の時代に、DOSのイメージをいつまでも引きずっている人がいるとは思わなかった。
彼の頭の中には10年以上DOSの亡霊が棲み付いたままになっているのだろう。

其の壱百四拾七:天に唾する話の巻

「のぞみシステム」が分割される話を書いたと思うが、そのためのBusiness Objectのレポートファイル改造作業が忙しい。そんな中、とてつもない質問が来た。改造後のテスト版をある職場に送ったのだが、そのコメントを電話してきた。

ユーザー(ユ):「すいません、問題なくデータが見えるんですが、1箇所だけバグが出ています」
私:「どこですか?」
ユ:「ジョブ番号XXXXXの管理区分が化けています」
私:「ちょっと見てみますね・・・(画面を見る)」
私:「ああ、これですか。確かにいつもは4桁のものに3桁が入っていますね」
ユ:「これってバグでしょ」
私:「違いますよ。この管理区分はそちらで入れたものですから」
ユ:「そんなことはあり得ないと思うんですが」
私:「だってこれはあなたの部署の凸山さんが入れたデータですよ」
ユ:「でも3桁になるのはバグじゃないんですか?」(しつこい!)
私:「この番号は上流で入れるもので、こちらでは一切変更できないんです。だから間違った番号はそのまま中継されるだけの垂れ流しです
ユ:「そんな・・・どうにかならないんですか・・・」(なるわけねーだろ!)
私:「私に文句を言われても知りません。おまけにこのデータはすでに完結したもので、もはや取消も不可能です。文句を言うなら凸山さんに言ってください」
ユ:「すいません・・・」(小さな声)

頼むから、自分たちが入力したデータかどうかの区別くらいちゃんと覚えてくれ!

其の壱百四拾六:他人任せはダメの巻

職場の設備やOA機器などの管理をやっている若手のU君が、私のところにPC臨時更改の相談にやってきた。
U「どうも調子の悪いWin98とかまだ残っているWin95(病気で長期間休んでいた人が最近復帰)4台を入れ替えたいんですが、安くていいPCを知りませんか?」
私「パワーユーザーじゃないから、シンプルなデスクトップマシンがいいんじゃない? ノートよりも安いし」
U「最近はどうでもいい余計なソフトが一杯入っていますからねえ」
私「あ、それは個人向けの話で、各社がオプションを選べるビジネスモデルを出してるよ」
U「何かカタログありませんか?」
私「ネットで調べられるよ」
U「それじゃ、それを参考にXX社(事務用品などを扱う子会社)に選んでもらおうかな」
私「そういういい加減なことをせずに、自分でスペックを決めないと。そうでないと安いものは買えないよ」
U「わ、それは大変だ! kmakowさん、選定を頼めますか?」
私「いいよ。今回はリースか買い取りかどっち?」
U「買取の予定です」
私「じゃあサポートを考えたら国内だな。3社くらいから見積を取ってみよう」
U「お願いします」

ということで話はついたが、機種の選定まで他人任せという発想は若者らしくない。最近は年配の方がチャレンジャー精神が旺盛なようだ。

其の壱百四拾伍:Notesのバージョンアップにご注意!の巻

Lotus Notesのバージョンアップを全社でやることになった。ウチの職場では若いサポート幹事長が中心になって個人PCにインストール作業をする予定だが、手始めに3人がまず「人柱」になってバージョンアップが成功するかどうかを試した。内の一人は私である。
旧バージョンはR4.6.4で、これをR6.5.2に上げる。大企業では動作が安定するまでしつこく古いものを使う。
さて、まずは移行に必要なファイルをバックアップ。そして旧バージョンのアンインストールと新バージョンのインストール。ここまでは3人とも無事終了。ところが移行ファイルを新バージョンのフォルダにコピーしたところで、私を含む2人が以前のデスクトップ設定を呼ばない。あれ?である。
デスクトップ設定はdesktop.dskというファイルを使うが、正しいフォルダにはちゃんと入っているのに何故だろう。するとうまくいかない一人がこんなことを言い出した。「似たファイルでdesktop6.ndkというのがあるよ。こいつが邪魔してるのとちゃうやろか」。それで彼はわざとファイル名を変え、もう一度Notesを起動した。
するとあ〜ら不思議、デスクトップ設定がちゃんと前と同じになるではないか!
そこでサポート幹事長と「人柱」3人が「物言い」が付いた後の相撲の審判の協議よろしく集まって、考えられる原因を考えた。そして判ったのが、まともに動いた一人はインストール直後に一度も起動せずdesktop.dskをコピーしたが、コケてしまった私ともう一人はコピーする前に1回だけ起動したことである。そこから類推できるのは、旧バージョンのdesktop.dskが既に存在する場合はそれを読みに行くが、無い時はdesktop6.ndkというファイルを新しく作り、desktop.dskは無視するらしいことである。
というわけで、desktop.dskのコピーが終るまで絶対に起動するなという教訓になったわけだが、他の個人アドレス帳やユーザーIDファイルはまともに認識するくせに、何でこのファイルだけおかしな処理をするのだろう。不思議なソフトである。

其の壱百四拾四:Excelがすべての巻

「のぞみシステム」とその上流システムを使っているある職場へ、別事務所の情シスで開発を担当している人と一緒に事情聴取に行った。サブシステムを作ったが使い勝手が悪いし、「のぞみシステム」にも不満があるという。
結論から言うと、サブシステムとは名ばかりの、「すべて手打ちのExcel」で処理している、という状態だった。それもある女性に入力もメンテもまかせっ放しということで、非近代的かつワープロに毛の生えた程度である。
さらにひどいのは、いろんなアプリを使ってあれこれ使いやすさを追求したり、業務フローをシステマティックに分析してどういう風にデータを展開していくかということも考えたこともない職場だった。当然そういうった知識を持っている人も相談できる人もおらず、打ち込みをやっている彼女ひとりがキーボードに操作慣れした最高レベルという実状である。
こんな調子だから内容はすさまじい。Excelで表を作っても、ページの区切りにはヘッダー・フッターを使わず、行数を固定してページ内に収まるようアレンジしている。並べ替えが必要な場合は元データをソートしてから再びヘッダー・フッター部をページ区切り部に挿入し直すという、まさにワープロの使い方である。
また、「のぞみシステム」のバックアップからBusiness Objectでデータを取り出すのはいいが、一度出力したものを元ネタにExcelに「手で」(丸ごとコピーできる機能を知らない)転記したり、最新データが得られない(ツールバーに「更新」ボタンがあるのを知らない)のでデータは古いままだったというのである。
根本的原因はシステムを理解したコーディネーターが職場にいないこと、サポートすべき情シスがここにいないこと(前回書いたように不親切のかたまりのため、今回は私が別事務所の人間を呼んだ)である。加えてOA入力は特定の女性に任せっぱなしで、「それは俺の仕事じゃない」という雰囲気が職場に満ち溢れていることである。
既にPCは1人1台の時代なのだが、こんな職場もまだまだ多いと思う。しかし彼女の過重な負担を軽くしてやるためにも、また少しでも合理的な仕事のためにも、少しテコ入れしてやろうと思っている。それは「のぞみシステム」に対する不満の解消策でもある。

其の壱百四拾参:「誰が為に情シスは働く」の巻

職場マシンの更改が終了した。
個人PCは休職中の一人を除いてすべてWin2K/XPになり、押し出されたWin98を共用機に回して、すべてのWin95を駆逐した。
そんな中、2台のPCがAccess VBAでできた業務用プログラムを移植しようとしてうまくいかない。原因はVBAがXPで動かないからだった。
しかしこの件を巡っての情シスの態度は非常に腹が立った。曰く、「XPでは動かないよ。欲しけりゃ自分で作ったら?
要するに自分の仕事ではないということを平然と口にするのである。今の事務所の情シスはすべてこの調子である。他の事務所の情シスははこんなひどい態度は示さない。情シスの仕事は「サービス業」、すなわち一般ユーザーのサポートである。確かにレベルの低いユーザーのすべての面倒は見切れない。その境界線は曖昧だ。だが素人が簡単には作れない業務用プログラムを作るのは情シスの仕事ではないのか。
彼らは常日頃から、自分たちの仕事はホスト機にある基幹系のシステムの保守「だけ」だということを盾に取る。個人PCの面倒を見ることは「甘やかすことだ」と思っているのである。だから「のぞみシステム」のユーザー端末サポートは拒否している。それも「ホスト機を使っているから」と、保守費だけは確保しているのにである。
実際のところAccess VBAは我々のようなユーザーレベルでは作れない。それだけの知識も開発する時間もない。それが実状だ。Lotus Notesになると「設計者権限」がないとDBは作れないし、サーバーの管理上、情シスにしか権限が与えられていないのである。
愚痴にすぎないのかも知れないが、ユーザーライクなプログラムを開発するのが情シスの役目のひとつではないのか。そうでないと非効率なプログラムが社内を横行し、サーバーなどの資源が無駄遣いされるだけだ。

其の壱百四拾弐:フォルダの怪の巻

職場マシン更改で再びてこずった話。2台のマシンで、いずれもLotus Notesの個人設定ファイルを移動するときに起こった。

1台目。他のマシンと同じく、旧マシンの個人データが入っているc:\notes\dataフォルダから必要なファイルをコピーし、一旦サーバーに移してから新マシンの同じフォルダに入れた。ところがである。どうしたことか起動すると旧マシンの以前の所有者の設定が出てきた。ほへ?
それで現在の所有者から事情を聞くと、NotesはD:ドライブにインストールしたらしいというのである。調べたら確かにそうだった。そしてd:\notes\dataフォルダに入っているファイルを入れ直すとちゃんと動いた。どうやらこういうことが起こったようだ。
1.前所有者の時はNotesをC:ドライブにインストール。
2.所有者が変わったとき、一旦アンインストールし、再度インストールした時はD:ドライブにインストール(理由は不明)。
3.その際、c:notesフォルダは削除しなかったため、私が勘違いする原因となった。

2台目。今度も標準の手順どおりに個人ファイルを移動。ところが新マシンでは一瞬だけ起動ロゴが表示され、まともに起動しない。デスクトップのショートカットもおかしくない。疑いの目は個人ファイルと同時に移動したc:\Windows\notes.iniに向いた。
開けてびっくり。何と起動パスがc:\Program Files\notes\になっていた。すべてのパスの記述をc:\notes\に変更したら成功した。
推測だが、当初インストールしたNotesV4.0はProgram Filesフォルダにインストールされ、その後V4.6を上書きインストールした時の個人データはNotesフォルダに入ったものと考えられる。当初からV4.6をインストールしているマシンでは、.iniファイル内のパスは最初からNotesフォルダになっていた。

其の壱百四拾壱:これが新品?の巻

日記の方で職場マシンの更改があることを書いたが、今まで3台のカスタマイズをやって、うち2台にてこずることになった。
1台目、LANには繋がったが職場専用のファイルサーバーが見えない。情シスに聞いたらWINSの解決を入れていないとのこと。をいをい。そもそも事務所全体で約100台を入れたのだが、IPアドレス以外は情シスでまとめて設定したはずなのにWINSだけ入れてないとは・・・何たる不親切!!
そして2台目。今度はLANにまったく繋がらない。WINSの方は既に解決済みだからということで、ケーブルを入れ替えたり、HUBのポートを変えたりしてみた。しかし繋がらない。また情シスに電話するが、あちこち調べてもで問題が発見できない。そして情シス担当者の最後の一言でふと気が付いた。「じゃあLANカードかマザボの不良かなあ」
疑いの目はまずデバイスマネージャーに向いた。そして開けてみたら、何たることだ。あろうことかネットワークアダプタに赤×印がしっかり付いているではないか。もちろん設定は「使用不可」になっていた。
初期設定しただけの新品PCで、デバイスが使用不可にしてあるとは何たること。情シスのチェックの甘さにはウンザリである。
テメーら、どつき回したろか!(怒)

其の壱百四拾:「気にしない、気にしない」の巻

職場のI君が職場の新しいカラープリンタを使いたいというので、ドライバーのインストールを始めようとした。その時、ふと画面を見るとウィンドウの右上の閉じる、最大化、最小化のボタンが数字などに化けていることに気付いた。
彼に聞くと、いつかは忘れたが勝手にこうなったという。そして別に被害は何もないので放置しているとも言った。
この現象は、知る人ぞ知る、Windows98/Meでよく起こるttf cacheの破損が原因である。cacheファイルを削除して再起動すれば即座に解決する。
世間では、この文字化けを見て「わ、ウィルスだ!」と大騒ぎする人も多いのだが、I君は平然としてPCを使い続けていた。見事な英雄ぶりである。

其の壱百参拾九:ID窃盗事件の巻

「其の壱百参拾八−その1」のユーザーU君がまた事件を起こした。それも私が使っているBusinessObjectのIDを盗んだ上に、パスワードの入力を3回失敗させて、私の仕事が一時的にできなくなったのである。
ある日の午後、仕事で午前中には使えていたBusinessObjectの私のIDが突然拒否された。管理者によって停止されているというメッセージが出る。おかしいと思い、管理者にメールと電話を入れると「あなたのIDはパスワードの入力を3回失敗している」と言われたのである。
んなアホな、とクレームしてリセットをかけてもらった。仕事で使う必要があったからである。
それにしても午前中はちゃんと使えているから、私がパスワードを間違えたことなどあり得ない。ということで、あることを思い出した。U君が共用PCでやはりBusinessObjectを使っていたからである。
「おいU君、さっき共用機でBOを動かしたやろ」
「はい。」
「それでパスワードに失敗せんかったか?」
「2回失敗したのでやめました」
「嘘言うな。3回失敗したから俺が使えんようになったやないか。おまけに勝手に俺のID使うとは何事や!」
「・・・」
もう少し詳細を聞くと、こういうことだった。
彼は初心者で、BusinessObjectのIDの入れ方を知らなかった。起動時、IDとパスワードを入れるのだが、IDはプルダウンメニューになっていて、見かけは過去に入れたものしか表示しない。それを彼は勘違いして、別のデータベースを見るときに使うこれまた別のIDを上書きで直接打ち込めばいいものを、プルダウンメニューに表示しているものしか使えないものと思い込み、たまたまテストで使った私のIDを選び、かつ違うパスワードを入れたのである。私のIDによるパスワードは教えていないから当然エラーになる。
しかしまずいのはパスワードで失敗したことではない。彼には教育的指導を行なったのだが、失敗した事実を私に報告せず、放置したことである。これは前回のトラブルと同じ行動で、非常に問題である。
失敗するのは誰にでもあることだから、繰り返さなければいい。しかしトラブルを起こしておいて、それが発覚するまで何も言わないのは非常に困る。性格的にはっきりものが言えないところがあるのだが、新人でもないし、ちょっとこのままでは先が思いやられる。

其の壱百参拾八:他人のふんどしで相撲を取るなの巻

「のぞみシステム」にまつわるトラブル2題。

その1:あるユーザーからエラー発生でデータにアクセスできないと相談があった。メニューにはデータ番号が存在するのだが、中に入ろうとするとエラーになる。何度試みても同じ。データ破損に思えたので情シス担当者に調査依頼したらやはり壊れていた。ところがアクセスログには3日前の別のユーザーのIDが記録されていたという。え"!?
調べると、先にアクセスしたユーザーが3日前にデータを編集した際に最初のエラーが発生。彼もそれを認めた。問い詰めるとエラー発生時に私が席にいなかったためそのまま放置し(これは許せない)、仕事の担当の変更があったのに、エラーを告げないまま次の担当者に渡した(これはもっと許せない)ことが判明した。無責任もいいとこである。
破損データを一旦破棄することで解決したが、真の原因は掴めずじまい。当日なら本人に詳細を聞けたはずだし、当日の作業用ファイルは更新されて残っていなかった。人に迷惑をかけておいて知らん顔をする神経には呆れるばかりである。

その2:別のユーザーだが、隣の席のPCを触って「のぞみシステム」を動かしているのを見つけた。そして、その理由を聞いて唖然とした。
本人のPCがフリーズ(Windows98)してしまい、リブート後のホスト機との再接続が面倒だから隣のを「借りた」と平気な顔をして言うのである。
ホスト接続は異常な切れ方をすると他のユーザーに悪影響が出ることがある。しかし回復手順はちょっとした注意が必要なので、完全には公開していない。トラブル発生に応じて私が画面を確認してから再接続を行なうようにしている。
それを、聞くのが「面倒だから」というのには呆れてものが言えない。本人の承諾も得ずにふんどしを使って何をするつもりだ!

其の壱百参拾七:真相はヤミに葬られたの巻

これは私の失敗談と、それを隠し通した話である。
きっかけはEPSON製カラープリンタの導入だった。
ウチの会社ではカラープリンタを買うのにうるさい。理由はもちろんA3サイズのカラーは高いからであるが、この度めでたく導入となった。それで私と部長のWindows2000で、ネットワークプリンタの設定(プリントサーバー経由)を行った。後は希望者に設定することで準備は整ったのだが、試しにWIndows98に導入できるか実験をしようと、休みを取っていたT氏のPCに、黙ってインストールしようとした。これがいけなかった。(反省・・・)
Windows2000の場合はIPアドレス直打ちでアクセスできたのだが、Window9x系ではプリントサーバ用のドライバとがないと動かない。ところがプリンタドライバの設定とプリントサーバーの設定の両方が必要なことを失念し(後で気付いた)、いきなりIPアドレスで直接プリントサーバーを読みに行こうとしても読めないという失敗を繰り返した。おまけに、ネットワークプリンタの呼び出しソフトは既にRICOHのものが入っており、EPSONはまともに読めない。ここまで来て実験は失敗と判断、夕方になったのでEPSONのドライバを外してからマニュアルを読み返すことにした。そして翌日・・・
T氏が出勤して私のところに来た。「印刷ができないんだけれど見てくれない?」
背筋が寒くなった。明らかにこの実験の副作用である。調べると、RICOHの"Portnavi"と呼ばれるネットワークプリンタを検出するソフトが、今まで使っていたネットワークプリンタをどれひとつ認識しなくなったのである。これには焦った。しかし私が原因を作ったなどとは口が裂けても言えない。しかし私が悪いのだから、私が解決するしかない。
以前のRICOHのドライバとユーティリティーソフトを何度も消しては入れ直すが解決しない。PCを何度再起動させてもこれまたダメ。ネットワークプリンタを検出するプログラム部分をOSが正常に処理しなくなったと判断せざるを得なかった。しかし回復させる方法を私は知らない。残る手段はOSのリカバリである。それでT氏にリカバリをしていいか頼んでみた。すると彼は快く了承してくれた(ホッ・・・)
リカバリは終了し、ようやく事態は乗り切った。しかし印刷ができなくなったことについて、「理由はよくわからない」とトボけるしかなかった。もちろん、何故ネットワークプリンタを読めなくなったか、きっかけは私が作ったことは確かだが、そこまで進んだプロセスは未だに不明である。

其の壱百参拾六:英雄Windows95を好むの巻

またもや職場のY氏に登場いただく。
今日彼の上司から相談を受けた。曰く、「折角彼に渡したWindows98マシンを勝手に古いWinodws95マシンに入れ替えた」というものである。どうやらWindows98をうまく使いこなせないようで、使い慣れたもの(HDDは2GB!!)にしたということらしい。まあ、気持ちはわからないでもないが、自らの能力のなさを人にも言えず、苦肉の策に出たらしい。
こうなると英雄と言おうか、豪傑と言おうか、もはや宇宙人には地球上の全ての言語を尽くしてもわかってもらえそうにない。
上司からは何とかしてやってくれという依頼なのだが、私としてはうなずきながらもこちらから手を出すつもりはこれっぽっちもない。聞かれればやんわりと「アンタはアホか!」と罵倒するつもりでいるが、本人に自覚症状がない以上、ほとんど効き目がないからである。おまけに本人はいたく真面目で、仕事に関してはいい加減なことはしないから、尚更悲惨である。
英雄は些細なこと(?)にはびくともしない。

其の壱百参拾伍:フレッツ接続ツールの巻

昨日は友人Mのサポートが夜まで続いた。PCの設定を滅茶苦茶にしてしまい、私に呼び出しがかかったからである。
彼の最初の言い分は「インターネットに接続できない」だった。詳細を問い詰めると、きっかけはWindows98の起動が遅いことからタスクトレイの常駐を外そうとしたことなのだが、素人が下手な手出しをしたために混乱してしまい、挙句にネットワーク設定をいじり倒すにまでエスカレートさせて蟻地獄へ落ちたのである。
電話でのリモコンサポートでは追いつかず、夕方自宅へ出張した。
追跡すると、ADSLモデムからNTTまでは健全、しかしフレッツ接続ツールからプロバイダに行けない。ルータはなし。それでTCP/IPの設定を見ようとしたら何故か見たことのない共有のアダプタがぞろぞろ入っていて、バインドが混乱状態になっていた。おまけにアナログダイヤルアップもあり、頭がウニになりそうだった。だが、愚痴を言っても始まらないので、アダプタ関連から攻めることにした。
まずフレッツ接続ツールとLANアダプタの入れなおし。しかし解決せず。頭にきたので強引に全てのアダプタを削除し、再度フレッツ接続ツールとLANアダプタを再インストール。これで少なくともIEによるモデム設定画面まで辿り付くことは可能になった。だが、相変わらずプロバイダに繋がらない。「ゲートウェイが見つかりません」というエラーが出て、その後「認証に失敗しました」となる。
ここまで作業開始から3時間、夜も更けてきたので一旦帰宅することにした。
しかし帰りの電車の中であることに気付く。Mが提供したプロバイダのユーザーIDにドメイン名が入っていなかったのである。考えるに、ADSLでは通常IDの後にドメイン名が付かないとどのプロバイダか認識できない。もちろん彼の自宅ではプロバイダのサポートページにはまだアクセスできないので、帰宅してから調べることにした。
結果はやはり思ったとおりだった。それと「ゲートウェイが見つかりません」というのは無視して良いことがNTTに出ていた。早速それをFAXでMに伝える。
すると夜の11時に電話がかかってきて、接続ができたとの連絡。但し、メール送受信の時にダイヤルアップが立ち上がるとのことだったが、それは以前のメールアカウントが残っていたためで、削除を指示してやっと落着した。
ただ、ひとつ付け加えると、私が帰宅した後にまたぞろ余計なことをしてアナログダイヤルアップを作りかけたらしく、「いらんことをするな!」と私が電話口で怒鳴る場面があって、懲りんやっちゃなと思った。
あ、それからもう一つ。彼はOutlook ExpressをいつもOutlookと呼ぶ癖があって、注意してもなかなか治らない。Microsoftも紛らわしいネーミングを作るものだとつくづく思う。

其の壱百参拾四:省エネ設定にご注意の巻

職場のT子のPCを交換してから不思議な現象が出始めた。昼休みになると「のぞみシステム」のホストとの接続が切れてしまうのである。それも連日、昼休みしか起こらない。
同じ頃交換した私のPCでは起こらないし、他のユーザーでもまったくそんな現象は出ない。
最初、LANケーブルの交換とハブのポートを差し替えることを試みたが改善せず、これは厄介なことになったと思った。しかし彼女は自力で原因を発見した。
きっかけは、いつも昼休みから席に戻って省エネモードから回復するために電源ボタンを押した直後に接続が切れていることに気付いたからである。そこで彼女は私に相談に来た。確かに設定を見ると私のものと違う点がひとつだけある。それは「システムスタンバイ」だった。早速「なし」に設定すると見事に解決した。
最近のWindows(2000だけ?)は初期設定でモニタ、ハードディスクだけでなく、システム自体も時間が来るとスリープさせるようにしてあるようだ。皆様、落とし穴にご注意!

其の壱百参拾参:人間性を疑う行為の巻

ある一般ユーザーからこんな話を聞いた。彼は工場内の小さな事務室で一人。資材ヤードの出し入れの事務処理をしている。そんな彼が先週休みを取った。
そして彼が出勤してPCを起動し、メールボックスを見てのけぞった。何者かが何通かのメールを削除していたのである。
多くの企業内ユーザーは、メールなどのパスワードを付箋紙に書いてPCに貼り付けているので、セキュリティー上問題があることは明瞭である。しかしだからといって他人のPCを起動してメールを覗き見してもいいという理屈は成り立たない。ましてや本人の承諾もなしに勝手にメールを削除するなどはもってのほかだ。それが私用であれ社用であれ、何の権利があってメールを削除するのか信じがたい。一種の器物損壊罪だし、意図的であろうがなかろうがそういうことを平気でやってのける、その人間性が疑われる行為だ。
さて、その犯人だが、彼の上司と考えてほぼ間違いなさそうである。理由は彼の事務室の鍵のありかを知っているのは上司の外に3人いるが、上司以外は自分でメールを書いたりできるようなレベルではないし、メールを消された本人が休暇の時に限って被害を受けているからである。
私は被害者にパスワードの変更と、そのパスワードをメモとして残さないようにアドバイスした。

其の壱百参拾弐:合掌(−人−)・・・の巻

今朝、仕事を始める前にいきなりPCが逝ってしまった。きっかけは私のやや無謀な操作。ハードではなくWIndows2000の破損である。
いきさつはこうだ。
昨夜自宅で新しいプリンタードライバーとCD焼付けソフトのパッチをCD−RWに入れ、それを出社直後にインストールした。その時にちょっとズボラをして、PCを再起動しないままコピーし忘れたもうひとつのフリーソフトをコピーするべく、もう1回CD−RWを入れた。その直後である、PCがいきなり再起動を始めた。
そして再起動の途中、英文で「ハードまたはソフトの再インストールが必要です。セーフ・モードで立ち上げるべし」とのメッセージが出て止まってしまった。電源を切り、再度立ち上げてセーフ・モードに入ろうとするが、モードの選択直後に同じエラーが出て先に進まない。他にもレジストリ・リカバリーなどを試みるがすべて同じ現象。通常モードだとWindowsのロゴが出ている途中で落ちる。従ってハードではないことが確認できた。
OSの破損とあらば修復インストールをするしかなかろうと、リカバリディスクを出してきてCDドライブに入れた。ところがである、CDを読まずにHDをアクセスしてしまい、またまたエラーメッセージ。どえらいことになったと思った。リブート用FDは作っていない。
困り果てた私は、まだ保証期間でもあることから販売会社にTELを入れ、助けを求めた。すると、別のCDにFDと同じ内容のリブートプログラムが入っているとの答え。確かにこれだとCDは読んでくれた。

この時点で覚悟は決まった。10年分くらいの蓄積されたデータ、住所録、FAXのフォーマットやビジネス文書をすべてオシャカにして、OSの再インストールをすることにした。バックアップは取っていなかった。悪いことに、移植する前の旧PCは2日前にHDを完全にクリーンにしてしまったからデータの一部さえ残っていない。もはや後戻りは効かない、そのことが気持ちの区切りを付けたのである。ただ、Dドライブに入れていたフリーソフトやアプリのパッチだけは残った。
今日は丸1日かかって最小限のリカバリを行なった。日常業務は一切なしである。

OSが破損した原因は、アプリのパッチを入れたのにPCを再起動せず、無理にCDを入れたことによるレジストリとCDのドライバの破損と考えられる。さらにはデータのバックアップを取っていなかったこともある。自宅ではこまめにバックアップするが、会社ではほとんどやっていなかった。
後悔先に立たず。トラブル直後はサバサバした気持ちだったが、会社を出る頃は何となく足取りが重かった。

其の壱百参拾壱:旧PCよさらばの巻

新しくなったT子と私のPCだが、古いPCを廃棄するに当たって本社情シスからの指示が回ってきた。HDの完全消去である。そのために"Disk Refresher"というソフトも配布されてきた。
私個人としては会社の機密の関わるような仕事はしていないし、第一そんなデータをPCに入れるほど愚かではない。だが私が思っていなくても、それを重要な情報と思う人もいるだろう。だから今回は素直に指示に従うことにした。
実際にHDを消去する作業は結構時間がかかる。CPUのクロックに関係なく1GBあたり15〜20分かかる。
実は壊れて廃棄処分するPCは他にも3台あり、これを順次片付けねばならない。面倒だがここしばらくはこの仕事で時間がつぶれる。あ〜、しんど。

其の壱百参拾:新PCの巻

日記にも書いた会社の私の新しいWindows2000マシン、セットアップ後、何度か退社後に勝手に起動する癖が付いていた。もちろん「ブラスター」ウィルスに感染するほど馬鹿ではないし、もし感染したらPCから即座に情シスのサーバーにレポートが送られるからそれはあり得ない。というか「ブラスター」は運転中のPCが再起動するのを特徴とするので、まったく違う現象である。
ともあれこの現象は毎夜起こるわけではない。毎日出社してから挙動を観察していたが、思い当たる原因が見つからない。困り果ててネット仲間に聞いてみた。
するとBIOSに"Power On by Net"とかの設定がされているのではないか、とのアドバイスがあった。早速PCを調べるとあったあった、"Power On by Ring = Enable"となっている。なるほど、思い当たる節があった。私の安物PCにはオプションでモデムを付けており、FAXの送受信として使っているのである。
もちろん設定を"Disable"に変えたが、最近のBIOSにはこんな設定まで付いているとは思わなかった。外出先から電話を使ってPCを起動させることを想定しているのだろうが、そんなに需要があるのだろうか?
どうも「小さな親切、余計なお世話」に思えて仕方がない。

さて、私のPCが新しくなったと同時に職場のT子のノートPCが壊れた。有名なノートPCの弱点である液晶兼カバーの根元のヒンジが折れたのである。これもWindows2000マシンに変えた。
ちなみに会社はついにWindows95マシンの一掃に乗り出した。セキュリティー対策のサポートができなくなったからである。
こT子のマシン、ネットの接続に苦労し、セットアップに半日もかかってしまった。
というのも、私のマシンはNECのデスクトップ、彼女は使い慣れた東芝のノートで、おまけにWindows初期セットアップの方法が微妙に違っていて頭が混乱してしまったからである。情シスに聞くのも癪(担当者は態度が悪い)なので、あれこれトライアンドエラーを繰り返して、やっとLANに繋がることができた。そのとき気付いたのが、事務所内ネットワークに入るには社内各PCの背番号を監視していることで、登録されていない番号やダブリ番号は拒否されること。去年あたりから背番号の管理がやかましくなったと思ったら、そういうことだった。セキュリティーを考えると当然の対策なのだろうが、世知辛い世の中になったものだ。

其の壱百弐拾九:大文字小文字の巻

ここに何度も登場するY氏のズッコケがまたも発生した。
原因はパスワード。あるソフトのものだが、パスワードの常として「******」と表示されることが彼の頭の混乱に拍車をかけることになった。
そもそもはスタート直後に名前、ユーザーID、パスワードを入れる手順なのだが、名前の入力で自動的に漢字変換モードになることもさらに災いした。名前を入力後にID(数字のみ)に移ると勝手に漢字変換は外れる。Y氏はここまで順調にきた。ところが次のパスワード(アルファベット大文字と数字の混合)を入れるとエラーではじかれた。ここから彼の悲劇が始まる。
何度入れてもパスワードが蹴られるので、頭に来て私のところへ電話をしてきた。事情を聞いた私は最初、IMEの漢字モードが外れていないのではないかと疑い、その点を細かく聞いた。ところが彼はIMEバーが灰色だの、名前の部分では色がつくだのと、肝心のパスワードではどうなるのかあやふやなことしか言わない。それでも時間はかかったが何とか漢字モードではないことがわかった。
次にパスワードなのだが、アルファベットが大文字なので「シフトを押しながら」と説明しているのにまだしつこく漢字モードがどうのこうのとわけのわからないことを言う。まったく人のいうことを聞かないので、ついに私も声を荒げた。
説明はどうでもいいから、とにかくシフトキーを押しながらアルファベットを押してください!
とにかく10分くらいの押し問答をしながらも、何とか大文字は打つことができた。それにしてもキーボードを押すのが初めてでもないのに、どうして大文字と小文字の区別がつかないのだろう。ひょっとして漢字モードしか使ったことがないのかも知れない。しかし、それもそうだが、彼はいつも自分だけの宇宙語を並べ立てるだけで、人の話を聞かない。私の電話の声が次第に大きくなるのを聞いていた職場の連中は、話が終ったのを見届けてから、私の顔を見てドッと笑った。

其の壱百弐拾八:いちかばちかの巻

若手のU君のHDDがやられてしまい、新しいマシンに入れ替えたのだが、Lotus notesのインストール後、起動したら設定画面が出てきて何を入れたらいいのかわからくなり、私の席へやってきた。
その時まず思ったのだが、Notes関係のファイル4個をそのまま移せば(壊れたHDDのかなりの部分は健全で、バックアップが取れていた)何も設定しなくてても動くはずである。しかし話をよく聞くとnotes.iniというファイルだけコピーを取り忘れており、古いHDDは既に廃棄処分されていた。
これではどうしようもない。仕方なく新規インストールの設定マニュアルを探した。だがどうしたことか私の個人ファイルにも掲示板にもない。旧バージョンから移行する時だけのマニュアルしか残っていなかった。私自身もここ数年Notesの新規インストールはやったことがなく、完璧に忘れていた。
困ったなと首をひねっていたら、ある方法を思いついた。
私のnotes.iniをサーバーへコピー→私の個人データ部分をU君のものへ書き換え→U君のマシンへコピー、という手順である。危険を伴うが、この際やむを得ない。
祈りつつその手順を実行し、Notesを起動した。結果は・・・成功である。ホッとした。
中身を完全に理解しないままのiniファイル書き換えは、アプリが動かなくなるリスクがあるので、決して良い子は真似をしないように!(爆)

其の壱百弐拾七:「金払え!」の巻

先週のこと、友人のMにメールを出したら"User Unknown"というエラーが返ってきた。あれ?である。もちろんアドレスはアドレス帳から拾っているので間違えようがない。
で、Mと顔を合わすことがあったので事情を聞いてみたら、のけぞりそうな答えが返ってきた。こういうことである。
彼は最近になって複数あるクレジットカードを整理して一本化した。・・・と、ここまで書いたら全てを察した人がいるかもしれない。しかし先を続ける。
カードの整理までは良かった。しかし彼は解約したカードの一枚の口座からプロバイダの料金を引き落としていたことを失念していたのである。
結果は明白。料金を引き落としできなかったプロバイダは、彼の接続アカウントとメールアドレスを停止した。そのことを彼はネットに接続できなくなってから気付いたのである。あわてて彼は連絡を取り、今アカウントの回復を待っている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
追記:
上の記事を書いてから、新たな疑問が湧いた。プロバイダは料金引き落としができないことを事前通告しなかったのだろうか?
再び本人に聞いたらこういことだった。実は本当は通告の手紙が届いていた。しかし彼はどう勘違いしたのか、いつものように来る宣伝のダイレクトメールだと思って、開封もせずにほったらかしにしていたのである。これには笑ってしまった。

其の壱百弐拾六:「ごみ箱」と「圧縮」の違いの巻

上司のF氏、私と目が合った途端に愚痴をこぼした。「224MBのファイルが縮まらん・・・」
話を良く聞くとLotus Notes (ver.4.6)のローカルフォルダが224MBにまで膨れ上がってしまったので、不要なメールを削除したのだが、一向にファイルが小さくならないというのである。
Notesは社内メールや掲示板のデータベースとして有名なソフトで、ご存知の方も多いはずだが、少し説明すると、本来はサーバーに個人のメール・データベースがあるものを、サーバーの容量を節約するためにメールの一部をクライアント機へ移動・保存する機能がついているのである。
ちなみにウチの会社では一人当たりのメール容量を制限していて、オーバーするとその職場の経費から超過料金をむしり取るという方法を取っている。だからF氏はせっせと大事なメールを自分のローカルフォルダへ溜めていたのである。しかしそれも224MBに膨らみ、整理をしないといけなくなった。
さて、前置きはこれくらいにしよう。
実はNotesで「削除」ボタンを押してもメールは消えない。データベースのアイコンを右クリックして、"i"(Informationの略)のタブを開き、「圧縮」のボタンを押すことでやっと完全に消える仕組みになっている。丁度Windowsの「ごみ箱を空にする」と同じ機能である。
そのことをF氏に説明し、実際に「圧縮」を実行したら224MBが瞬間にして6MBと少しにまで激減した。F氏は「なんや!そんなことかいな。紛らわしい名前やなぁ」と、不満そうだった。
確かに機能は同じでもソフトによって名前が違うことはよくある話。まあ、そんなもの、と諦めるしかない。