職場サポーターのつぶやき:

先に「私は某大企業の事務系の職場で、部として50人くらいのところで働いている」と書いたが、一応PCについて職場ではまあまあのレベルを持っているせいか、時として相談事が持ち込まれる。仕事の時間を食われる事もあるが、大抵は相手をするようにしている。人によっては「便利屋」でしかないと嫌がる向きもあるようだが、私は気にならない。むしろ本人にやる気があるなら、積極的に応ずるべきだと思う。本人がそれで腕を上げるなら、反ってこちらの負担も減るはずだから。
そうは言っても中には困った人が必ずいるもの。何度教えても覚えないとか、自分の不勉強(というか出来ないと思い込んでる)を棚に上げて、逆にハードやソフトのせいにする人など、様々である。
そうしたことも含めて、ぼやき・珍事を取り上げてみたい。勿論私の大ボケも含んでいる。

其の壱百七拾壱:メールアドレスは"表札@マンション名"なのだ!の巻−(2010.10.05)
其の壱百七拾:初めてのMacの巻−(2009.11.15)
其の壱百六拾九:IDのダブル発行の巻−(2009.06.16)
其の壱百六拾八:電話サポートはやりにくいの巻−(2008.09.03)
其の壱百六拾七:手入力は間違いの元の巻−(2008.04.20)
其の壱百六拾六:「中途半端やな〜」の巻−(2007.11.14)
其の壱百六拾伍:ジグソーパズルの巻−(2007.08.08)
其の壱百六拾四:コロンブスの卵の巻−(2007.07.02)
其の壱百六拾参:遮断されるFTPの巻−(2007.01.08)
其の壱百六拾弐:恐怖のメール分割の巻−(2007.01.04)
其の壱百六拾壱:純正Windows2000 "SP2"の巻−(2006.06.15)
其の壱百六拾:サーバーを私物化する大ばか者の巻−(2006.03.20)
其の壱百五拾九:プラチナ製(?)トナーカートリッジの巻−(2006.02.03)
其の壱百五拾八:ブロードバンドの功罪の巻−(2005.11.05)
其の壱百五拾七:無意識ほど恐ろしいものはないの巻−(2005.10.22)
其の壱百五拾六:超早技の巻−(2005.08.30)
其の壱百五拾伍:職場「被」サポーターのつぶやきの巻−(2005.08.26)
其の壱百五拾四:メーカーサイトにも載らないカスタムモデルの巻−(2005.08.13)
其の壱百五拾参:最もまずい「IT化」の巻−(2005.05.23)
其の壱百五拾弐:ユーザーにやさしくない2000/XP環境の巻−(2005.05.09)
其の壱百五拾壱:質問はBusiness Object、画面はExcelの巻−(2005.03.28)
其の壱百五拾:生活の知恵、2題の巻−(2005.03.25)
其の壱百四拾九:「陸蒸気」後遺症の亡霊の巻−(2005.03.10)
其の壱百四拾八:DOSの亡霊の巻−(2005.03.05)
其の壱百四拾七:天に唾する話の巻−(2005.02.21)
其の壱百四拾六:他人任せはダメの巻−(2004.11.24)
其の壱百四拾伍:Notesのバージョンアップにご注意!の巻−(2004.09.10)
其の壱百四拾四:Excelがすべての巻−(2004.09.07)
其の壱百四拾参:「誰が為に情シスは働く」の巻−(2004.06.21)
其の壱百四拾弐:フォルダの怪の巻−(2004.06.12)
其の壱百四拾壱:これが新品?の巻−(2004.06.07)
其の壱百四拾:「気にしない、気にしない」の巻−(2004.05.25)
其の壱百参拾九:ID窃盗事件の巻−(2004.05.08)
其の壱百参拾八:他人のふんどしで相撲を取るなの巻−(2004.04.03)
其の壱百参拾七:真相はヤミに葬られたの巻−(2004.03.16)
其の壱百参拾六:英雄WIndows95を好むの巻−(2004.03.12)
其の壱百参拾伍:フレッツ接続ツールの巻−(2004.01.11)
其の壱百参拾四:省エネ設定にご注意の巻−(2003.12.01)
其の壱百参拾参:人間性を疑う行為の巻−(2003.11.19)
其の壱百参拾弐:合掌(−人−)・・・の巻−(2003.11.07)
其の壱百参拾壱:旧PCよさらばの巻−(2003.11.05)
其の壱百参拾:新PCの巻−(2003.10.22)
其の壱百弐拾九:大文字小文字の巻−(2003.07.07)
其の壱百弐拾八:いちかばちかの巻−(2003.05.08)
其の壱百弐拾七:「金払え!」の巻−(2003.04.03+2003.04.06)
其の壱百弐拾六:「ごみ箱」と「圧縮」の違いの巻−(2003.04.01)
其の壱百弐拾伍:朝4時まで頑張った挙句・・・の巻−(2003.02.23)
其の壱百弐拾四:連続2題の巻−(2003.02.03)
其の壱百弐拾参:同じパスワードなのに・・・の巻−(2003.01.24)
其の壱百弐拾弐:黒い画面の巻−(2003.01.12)
其の壱百弐拾壱:「靴敷」の巻−(2002.11.26)
其の壱百弐拾:懲りない面々の巻−(2002.11.16)
其の壱百拾九:中小企業の悲哀の巻−(2002.11.12)
其の壱百拾八:典型的トラブルの巻−(2002.11.10)
其の壱百拾七:超過料金の巻−(2002.11.01)
其の壱百拾六:一人相撲の巻−(2002.10.17)
其の壱百拾伍:「摘発隊」の巻−(2002.10.16)
其の壱百拾四:「開かない」添付ファイルの巻−(2002.10.06)
其の壱百拾参:アンタはPCを使う柄やない!の巻−(2002.08.29)
其の壱百拾弐:レ・ミゼラブルの巻−(2002.08.09)
其の壱百拾壱:はよ言わんかい!の巻−(2002.07.10)
其の壱百拾:嘘教えたらあかんがなの巻−(2002.07.01)
其の壱百九:検索のコツの巻−(2002.06.08)
其の壱百八:ネット販売の巻−(2002.05.08)
其の壱百七:接触不良の巻−(2002.04.19)
其の壱百六:努力を惜しむなの巻−(2002.04.01)
其の壱百伍:ウィルスを保護するWindowsMeの巻−(2002.02.15)
其の壱百四:ソフトといえばすべてExcel?の巻−(2002.01.25)
其の壱百参:迷子になったフォルダの巻−(2002.01.17)
其の壱百弐:余計なことせんでよろしいの巻−(2001.12.08)
其の壱百壱:見習うべしの巻−(2001.11.20)
其の壱百:なんちゅうこっちゃ!の巻−(2001.11.13)
其の九拾九:職場サポーターの義務の巻−(2001.11.09)
其の九拾八:サイバーテロ?の巻−(2001.0926)
其の九拾七:新記録!の巻−(2001.09.03+2001.09.05)
其の九拾六:盆休みが明けたら・・・やっぱり・・・の巻−(2001.08.20)
其の九拾伍:雷に注意の巻−(2001.08.04)
其の九拾四:違法コピー摘発!の巻−(2001.06.27)
其の九拾参:二個一で動くドライバーの巻−(2001.06.19)
其の九拾弐:新会計システムの巻−(2001.06.16)
其の九拾壱:やっぱり図星の巻−(2001.06.07)
其の九拾:モバイルで大ボケの巻−(2001.06.05)
其の八拾八:「サーバーが消えた!!??」の巻−(2001.05.09)
其の八拾七:サーバーがうらめしい・・・の巻−(2001.04.14)
其の八拾六:「陸蒸気組」のIT革命の巻−(2001.03.22)
其の八拾伍:ヨメハンサポート日記の巻・1−(2001.03.21)
其の八拾四:「プラグアンドアンフェアプレイ」の巻−(2001.03.15)
其の八拾参:ネズミは死なずの巻−(2001.03.08)
其の八拾弐:ドライバー同士の喧嘩の巻−(2001.03.01+2001.03.02)
其の八拾壱:「おまじない」の巻−(2001.02.22)
其の八拾:プリンターは二度死ぬの巻−(2001.02.07)
其の七拾九:初めてのモバイル設定の巻−(2001.01.31+2001.02.01)
其の七拾八:「壊し屋」の巻−(2001.01.23+2001.02.01)
其の七拾七:工場設備に何をするの巻−(2001.01.11)
其の七拾六:"Windows97"の巻−(2001.01.09)
其の七拾伍:素人がはまる罠の巻−(2000.12.11)
其の七拾四:意外なアイデアの巻−(2000.12.09)
其の七拾参:かわいそうなネズミの巻−(2000.11.27)
其の七拾弐:桁違いの感染速度の巻−(2000.11.23)
其の七拾壱:「3本立」の巻−(2000.11.09)
其の七拾:役に立たないワクチンの巻−(2000.11.08)
其の六拾九:「やさしくしてね」の巻−(2000.10.30)
其の六拾八:謎は謎を呼ぶの巻−(2000.10.23)
其の六拾七:馬耳東風の巻−Part2−(2000.10.02)
其の六拾六:馬耳東風の巻−Part1−(2000.09.28)
其の六拾伍:別巻・3点セットの巻−(2000.09.27)
其の六拾四:ダブルパンチの巻−(2000.09.26)
其の六拾参:3点セットの巻−(2000.09.11)
其の六拾弐:またかいな・・・の巻−(2000.08.28)
其の六拾壱:隠し玉の巻−(2000.08.25)
其の六拾:ド肝を抜く行為の巻−(2000.08.12)
其の伍拾九:独断専行の巻−(2000.08.08)
其の伍拾八:勝手に治った??!!の巻−(2000.08.07)
其の伍拾七:人事異動は大変の巻−(2000.08.03)
其の伍拾六:書き忘れの巻−(2000.07.11)
其の伍拾伍:HDパンクかく解決せりの巻−番外編−(2000.07.10)
其の伍拾四:HDパンクかく解決せりの巻−Part3−(2000.07.04)
其の伍拾参:HDパンクかく解決せりの巻−Part2−(2000.07.03)
其の伍拾弐:HDパンクかく解決せりの巻−Part1−(2000.06.30)
其の伍拾壱:素人を巻き込むな!の巻−(2000.06.24)
其の伍拾:サポーター幹事会議の巻−(2000.06.16)
其の四拾九:Y2K vsHDD容量の巻−(2000.05.12)
其の四拾八:面倒くさいの巻−(2000.04.27)
其の四拾七:出張中のハプニングの巻−(2000.03.18)
其の四拾六:ドライバは「純正」に限るの巻−(2000.03.12)
其の四拾伍:再び鋭い?質問の巻−(2000.03.03)
其の四拾四:時代は変われどの巻−(2000.02.21)+後日談(2000.02.24)
其の四拾参:心臓に悪い出来事の巻−(2000.02.09)
其の四拾弐:ついに来た!の巻−(2000.02.04)
其の四拾壱:またドライバに泣かされたの巻−(2000.01.18)
其の四拾:鋭い?質問の巻−(2000.01.12)
其の参拾九:新年早々のぼやきの巻−(2000.01.05)
其の参拾八:ディレクトリ殺人事件?の巻−(1999.12.14)
其の参拾七:よくあるパターンの巻−(1999.12.09)
其の参拾六:「重要でない」ソフトの巻−(1999.12.03)
其の参拾五:どついたろか!の巻−(1999.11.11)
其の参拾四:「純正部品」の巻−(1999.11.04)
其の参拾参:とんでもない発想の巻−(1999.11.01)
其の参拾弐:「不正な処理」の恐怖の巻−(1999.09.21)
其の参拾壱:続・ドライバに騙されたの巻−(1999.09.08)
其の参拾:ドライバに騙されたの巻−(1999.08.31)
其の弐拾九:史上最大の不覚の巻−(1999.08.17)
其の弐拾八:我が身を笑うの巻−(1999.08.09)
其の弐拾七:不在通知に返事を書くの?の巻−(1999.07.18)
其の弐拾六:またやってしもた・・・の巻−(1999.07.07)
其の弐拾五:職場クライアントのつぶやきの巻−(1999.06.21)
其の弐拾四:メモリー増やすと速くなるの?巻−(1999.05.26)
其の弐拾参:新職場での初サポートの巻−(1999.05.21)
其の弐拾弐:初物食いは危険の巻−(1999.05.19)
其の弐拾壱:大丈夫かいな・・・の巻(1999.05.08)
其の弐拾:発つ鳥あとを濁すの巻−(1999.05.07)
其の拾九:時代は戻る・・・の巻−(1999.04.19)
其の拾八:組織改正の弊害の巻−(1999.04.12)
其の拾七:アホタレ上司の巻・Part5(最終回)−(1999.04.02)
其の拾六:続・使われてないPCの巻−(1999.03.19)
其の拾五:「洪水は来れり」の巻−(1999.03.15)
其の拾四:使われてないPCの巻−(1999.03.06)
其の拾参:他人のことは笑えないの巻−(1999.03.01)
其の拾弐:「タマネギ文書」の巻−(1999.02.24)
其の拾壱:噛み合わない会話の巻−(1999.02.12)
其の拾:外された梯子の巻−(1999.02.05)
其の九:アホタレ上司の巻・Part4−(1999.02.04)
其の八:小さな親切大きなお世話の巻−(1999.02.03)
其の七:アホタレ上司の巻・Part3−(1999.01.30)
其の六:何年PCを触っていても・・・の巻−(1999.01.26)
其の伍:アホタレ上司の巻・Part2−(1999.01.23)
其の四:E−Mailに御用心の巻−(1999.01.23)
其の参:アホタレ上司の巻−(1999.01.21)
其の弐:BASICは恐いの巻−(1999.01.21)
其の壱:学生時代の巻−(1999.01.19)


其の七拾六〜其の壱百

其の百:なんちゅうこっちゃ!の巻

ついにこのサポーター日記も100回を迎えた。1万アクセスとともに一つの区切りを迎えたということか。

さて、今日はサポーターの立場としてとして「こんなのアリ?」と思える出来事に出会った。
これも今回のNetscapeに絡む話である。実はこの変更と同時にネットへのアクセスは許可制になった。もっとも上司は物分りが良くて職場全員がアクセスできるように申請書に判を押した。それが先週半ばで、話はそれから始まる。情シスからは「申請が出てから2〜3日でアクセスできるようになる」とのお触れが出ていたのだが、私は翌日にダメ元でアクセスを試み、そして接続できることを確かめて早速仕事関係に使い始めた。その時、私は「お!いけるぞ!」と声を上げていたので職場の他のメンバーも気付いていたはずである。
ところが今日ある若い同僚が自分のPCではなくて共用機からアクセス(こちらは早くから使えていた)しているので聞いてみたら「え??もう使えるんですか?」とすっとぼけたことをのたまったのである。おまけに他のほとんどの人が使っているどころかNetscapeのインストールすらしていない。もちろん全員にはメールで、申請を出したこと、インストール手順、前回の日記にも書いた「ブックマーク」変換ソフトの案内を出ているのにである。あ・ん・た・ら・何・考・え・と・ん・じ・ゃ・い・!!??
理由を追求するとこういうことだった。
職場のある一人が私と同じように申請翌日にアクセスを試みていた。だが彼はどう勘違いしたのかプロキシサーバーの名前が変わっていることに気付かず、アクセスが拒否されている以前のサーバー名を設定したためにアクセスできなかったのである。おまけにこの時私もサポート幹事長も席を外していて、この「繋げない」事実が回りに伝染してしまった。加えてここの陸蒸気組(久々の言葉だ!)職場の傾向で、上からの指示には従順というか疑うことを知らないために「2〜3日でアクセスできるようになる」ということから「使ってよろしい」という許可の案内があるまで律儀に待っていたというのである。
しかし私が発したサインにどうしたのかとも反応せず、ひたすら「お達し」を待ち、加えて下らぬ失敗談がそれを増幅させるというきわめて不可解な現象に、口をあんぐりさせるしか他はなかった。

※「其の九十九」のNetscapeが「お気に入り」を取り込めないことについて「そんなことはない」とのメールがあった。これは私がもう少し詳しく書かなかったためでもあるが、自動的に取り込む機能を持っているのはNetscape6で、会社としてインストールを指示されたNetscapeCommunicator4.78にはその機能はない。誤解を招くといけないので申し添えておく。

其の九拾九:職場サポーターの義務の巻

日記にも書いたが職場のブラウザがNIMDA対策(疑問はあるが)のためNetscapeに変えさせられた。さてそうなるとせっかくIEで貯めた「お気に入り」が使えない。あまりに不便なので早速フリーウェアの「ブックマーク」変換ソフトをダウンロードしてきた。
この手のソフトは何種類かあるが、そのうちの使い勝手のいいものを選んで早速インストールした。
さてその次である。やはり何人かが変換できずに困っていたのでこのソフトを推奨した。また部内の共用サーバーにも元ネタを上げておき、全員にメールしておいた。
こういう場合に職場サポーターとしては黙っていることが出来ない。また私としてはこういう情報をいち早く伝えることは職場サポーターの義務でさえあると思っている。余計なお世話と言われる向きもあるだろうが、私は他人が困っているのを見過ごすほどに覚めた神経を持っていないからである。

其の九拾八:サイバーテロ?の巻

18日から突如大流行した「ニムダウィルス」の余波で会社のプロキシサーバーは現在閉鎖中である。メールもそうだし、公開しているホームページにも大量のウィルス入りアクセスがあり、本社はついに一時閉鎖を決意した。そしてその裏にはある事業所のPCが感染HPへのアクセスを通じてウィルスを貰ってしまったことが大きな引き金になった事実もある。
騒ぎは次第に大きくなり、全社のWAN・LANは一旦切り離されてワクチンソフトのデータ更新と感染していないかのチェックを全サーバーPCに行なった上で接続を許可するという作戦に出た。
当然ウィルスに感染していないことを確認する作業は私のところへ回ってきた。そして各PCへのウィルスチェックの指示を出したのだが、何かもうひとつ緊迫感のない印象があったのでちょっと不安に感じていたらこんなズッコケがあった。
再び同じ部だが別棟にいる連中のことである。私が指示を出してそれに対する非感染の電話を主任から受けて安心していた翌日、私は休暇でもう一人のサポート幹事長が念のため実機を確認しに行った。そして不安は的中した。データを更新せずにウィルスチェックだけを行なっていたのである。
次はある人のつぶやきである。「こんな大層なことせなあかんのやったら、自宅のPCも心配になってきた」とのたまうのである。聞いてみたら自宅のPCはデータ更新なぞやったことがないと言う。をいをい、それが一番危険やないんかいっ!
もっと極端なのは、その人自身は理解していて自宅の自分のPCには早くも対策を施していたのだが、その娘(20代前半らしい)は何と親の警告に対して「私のPCに触らんといて!」と、説明しても耳を貸さないという。これには「自分だけ被害者になるのなら勝手にしたらいいが、同時に加害者になることの責任はどうする」と説得するしかないだろうとアドバイスしておいた。
この「自分が加害者になる」ということの認識は世間一般でもまだまだ低い。ということはこういう知識に疎い人達がもっとも手ひどいウィルスの被害を受けるという、大衆を標的とした一種の「サイバーテロ」と言えるのではないかという気がした。

其の九拾七:新記録!の巻

同じ部だが別の建屋にいる主任クラスのY氏が電話でSOSを発してきた。「MSWordで時々メモリ不足とかHDの空き容量がないとかのエラーが出る」とのこと。このY氏にはそもそも変な新造語を作る癖があって時々私を悩ませるのだが、今回は何故か素直な言葉である。早速電話でPCをリモコン操作してみた。
まずリソースを調べたら「残り66%」とあってこれは問題なし。それではとHD(正確に聞いていないが総容量は2Gくらい)を調べたら円グラフのほとんどが青色に塗られている。あちゃ〜〜〜。
数字を読んでもらったら「残り3.4MB」・・・★★※※☆☆???!!!
いやはや、新記録である。それにしてもものすごい。恐らくいずれのアプリも想像以上に遅かっただろうと思う。
ファイルを何でもかんでも自分のHDに保存していたと想像するが、パンクする寸前まで行くのは非常に珍しい。一時的にサーバーへ保存する指示を出したが、整理にあたってはまた叱言を垂れねばなるまい。

後日談。
ちょっとY氏のところへ立ち寄る用事があったので彼のPCを実物で点検した。そしたら再びトータル1.2GのHDの残りが7MBくらいになっている。何をしたかというと、一旦サーバーに避難させたファイルを整理して戻そうと努力していた。しかし如何せんこのままでは危険と判断した私は「待った」をかけた。
そしてHDの内容を詳細に調べた。結果は・・・やはり・・・その・・・悲惨な・・・ものであった。
c:/windows/tempフォルダに4mbの残りカス。そしてゴミ箱には、な、何と908ファイル、120MBもの大量のゴミファイルが残ったままだったのである!!!
聞いてみると、一度もゴミ箱を掃除したこともなければ、掃除が必要なことも知らなかったと??!!??!!??。愕然!

其の九拾六:盆休みが明けたら・・・やっぱり・・・の巻

盆休みが終わって出勤したら何かあるだろうとは予想していたが、やっぱり・・・ということになっていた。
先々週末に懸案が2つあって、一つは全社のメールサーバーが6000通のループメールで渋滞、もう一つは古いNetWareによるサーバーを休み中に廃止するのでログイン設定をNTサーバーにすることだった。
メールの方は時間がかかっても吐き出してしまえば終わるので解決していたが、もう一方は私が警告していたのに職場サポート幹事長が「大丈夫、大丈夫」と各人のPC設定を確かめないまま放置したために今朝は数台が起動しないトラブルに巻き込まれた。
おまけに私の職場のみならず、他の職場でも同じ事が起こっていたらしく、情シスから警告が出た。というのもNetWareは廃止したサーバー以外にも3台がまだ残っており、繋げなくなったクライアント機から相手先を求めてこれらのサーバーへアクセスが集中してパンクしたからである。悪いことにこの3台のうちの1台はうちの職場サポート幹事長が管理しているヤツで、彼は今朝からサーバーがおかしな動きをすると言って情シスに相談したら「お前んとこのクライアント機が悪さしとるからや!」と逆襲されて自ら墓穴を掘ることになったのである。
本当は先々月に今回のNetwareサーバーの廃止に先立ってNTサーバーの割り当て変更があり、その時に全クライアント機の優先ログオンをNTに変更してしまうチャンスがあったのだが、彼は自他共に認めるLAN設定の理解がもうひとつ(私もクライアント機の「ネットワークの設定」以上のことはできないが)のところがあって、私の警告を話半分で聞いていたのである。
いやはや、休み明けというのはろくなことがない。

其の九拾伍:雷に注意の巻

会社の友人が最近メールをよこさないので出張かと思ったら、何と自宅PCが壊れたという。原因は自宅のすぐ近くで落雷があり、雷サージを食ったらしい。家のブレーカーが落ちたというから相当な電圧がかかったのは間違いないようだ。ディスプレイは助かったらしいが、PC本体は電源のみならずHDDも壊れている可能性が高い。現在メーカーに入院中である。
雷対策としてはサージキラーとUPSを入れる方法もあるが、個人でやるにはちと贅沢すぎるだろう。原始的な方法は雷が近づいたら電源を切り、プラグを抜くしかない。プラグまで抜くのはモデムの電源があるためである。
彼はまたもうひとつひどい目にあった。会社のPCがこれまた半年でご臨終になったのである。
そして悪いことに自宅も会社も長期間バックアップを取っていなかった。本人はもうボーゼンとなったらしい。同情の至りである。

其の九拾四:違法コピー摘発!の巻

最近になって社内での違法コピーを調査し、違法コピーされたソフトは削除してくれというお触れが回った。どうやらソフト会社から睨まれたらしい。
確かにかなりのものが出回っている。職場内で調べても半数近くのマシンに入っていた。有名どころは「○太郎」、「付○紙97」、「筆○るめ」などである。もちろん某アメリカ系大企業のソフトでも企業ライセンスとして買っていない種類のものをインストールしている例もあった。
私は1台づつチェックすると同時に、自分で削除のできないユーザーには実作業をやることになった。実は使っていたのを外されることに抵抗があるかと思っていたが、単に「友達から貰っただけで使っていない」という人が意外と多かった。
しかし最大の問題は「消したのに消えていない」ソフトの問題である。つまり「アプリケーションの追加と削除」あるいはアンインストーラで削除していないためにレジストリだけ残っているやつで、数個あった。「其の七拾伍」で書いたとおり、ファイル・フォルダだけを消して終わったと思い込んだ素人のなせる技であった。もっとも殆どは再インストールしてから再び正規に削除し直すと解決したが、最後にどうしても消えない1本だけが残ってしまった。
原因は「CDがないとアンインストールがきかない」タイプだったからである。これはえらいことになった。というのもオリジナルは別の職場で1本だけ買って複数のマシンに入れたというもの、おまけにその職場は既に解散していて誰がオリジナルのCDを持って行ったか不明になっていた。それで慌てて解散したメンバーの異動先を探して貰い、ようやくCDは見つかって事なきを得たのである。
あ〜、しんど!

其の九拾参:二個一で動くドライバーの巻

タイトルのとおりまったく奇妙なことが起こった。そもそもの原因は職場のある人がモバイルPCに外付けUSB106キーボードを繋いだことから始まった。
時系列で書いてみる。

1.モバイル機(WindowsMe)の書類を机の上で編集するのに、キーが扱いにくいので外付けUSBキーボードを繋いだ。
2.ところが繋いだ直後に一部のキーと入力された文字の違うものが発生し、それで私に助けを求めた。
3.確認したところ、食い違いは外付けUSBキーボードを外しても回復せず、キーボード関係の設定を調べても原因が掴めない。ちなみにドライバは「106日本語(A1)キーボード(ctrl+英数)」の1個だけだった。
4.埒があかないので急遽ネット仲間に助けを求めた。それで106キーボードが101に化けていることが判明。取り敢えずドライバの再インストールを決行。
5.一旦ドライバを削除。再起動して同じドライバがプラグアンドプレイで取り込まれるが101に化ける現象は変わらず。
6.プラグアンドプレイでもダメなので再びドライバを削除し、今度は「ハードウェアの追加」から「106日本語(A1)キーボード(ctrl+英数)」を再インストール。しかしこれでも解決できず。
7.この時点で別のドライバ、「106日本語(A1)キーボード」が存在することを発見。それで、両方インストールしてから片方を殺して動かしたらどうなるか実験しようとして、この「106日本語(A1)キーボード」を追加インスト−ル。
8.試しに両方のドライバが存在してる時点でどうなるかキーを打ってみたら、勝手に106に戻っていることを確認。
9.再度USBキーボードを接続して動かすと、今度は問題なく106になった。但し片方を殺したらどうなるかは実験せず。(トラブったら後が面倒なので)

結論として「106日本語(A1)キーボード(ctrl+英数)」と「106日本語(A1)キーボード」の2種類のドライバを入れると本体と外付けUSBキーボード共に正常に動くようになったということである。しかしそもそも二個一だったら動くというのが何を意味するかは全く不明である。なお、WindowsMeで外付けUSB106キーボードを繋ぐと101キーボードに化ける現象が発生することがあるということはMicrosoftも確認している。

其の九拾弐:新会計システムの巻

全社的な会計システムが近日中に本番稼動するということで、伝票作成関連の端末操作はインターネットエクスプローラーを使ったJava Scriptのプログラムを走らせることになった。新しいアプリをインストールしなくもよいのだが、添付書類をスキャンしたものを見るためのJava Viewerだけはどうしてもサーバーからインストールすることになった。
しかしこれがどうしたことかマシンによって動いたり動かなかったりする現象が出た。私のマシンでは動いたが、職場の他の2台はアウトである。原因を追求しようとしたが私のマシンとの設定の差がどこにあるのかまったく見えてこない。それで困り果てた末に本社情シスの開発担当者に電話した。
まず1台目、彼からはTCP/IPやIEの設定の確認を依頼されたがそれでも解決せず、最後には彼からWinVNCというPCの遠隔操作をするソフトまで入れて直接彼がPCを操作することまでやった。そして結論というか指示は「IE4.01SP1をSP2以上に上げてくれ」というのものだった。それで私はこの際だから一気にIE5.5SP1を入れた。
すると今度は動いたのである!
次に2台目、これは困ったことに既にIE5.5が入っていた。さあどうしよう・・・
しかし迷っていても仕方ないのでダメ元でIE5.5SP1にした。そしたら何と動いたのである!
ということは何を意味するか?少なくともバージョンアップは直接的には関係ないということで、それに派生する何かの設定がリセットされたとしか思えない。その点を開発担当者に告げたら彼も詳細は不明だが同じ見解だった。ただ、私が示唆しておいたのは、2台とも動かない時は共通して「安全性に問題があります」とかいうメッセージが出たことで(もちろん無視して前に進んだ)、それについては彼はJava Viewerの会社に原因追求を求めると言っていた。
それにしても罪作りなソフトである。ちなみにこのソフトはサーバーに付属するお仕着せのソフトらしい。

さて、端末の問題は解決したが、今度は会計システム全体の説明会でとんでもない話が出た。そうでなくても本社の会議室で情シス担当者が延々と配布資料の棒読みをするので1時間以上も予定をオーバーした。そして最後に、あるマスターコードの登録申請をユーザーが行なう際に「申請フォーマットをExcelで用意したのでそれに書いて送ってくれ」と説明した。しかしそれは「改行を入れるな」、「文字数は間違えるな」、「レイアウトの変更をするな」などユーザーに責任を押し付ける注意書きがズラッと並んでいた
さすがにこれにはムッときたので「ユーザーが勝手にいじれるExcelのようなソフトをフォームシートに使うな」とクレームした。ところが「既に完成したので・・・」という言い訳をしたので、「次回バージョンアップの宿題だ」と釘を刺すことになった。マスターコードのような重要データをユーザーが操作する場合、フールプルーフにしておくのは常識のはずだが、若い担当者は何が重要かということを忘れて指摘を受けたことが不満といった顔つきだった。

其の九拾壱:やっぱり図星の巻

会社を定年退職になり、その後ウチの会社に出入しているある商社の営業マンになったO氏がやってきた。
退職金の一部で買ったPCを在宅勤務の道具にしながら時々こちらにも顔を出す。
その彼が今日こんなことをボヤき始めた。
O:「何や知らんけど、数ヶ月前から毎月何万円もの電話代の請求が来よってん。どないしたんやろ。」
私:「それ、アナログか?」
O:「ようわからんけど電話線につないでるだけや」
私:「ああ、それやったらアナログや。そやけど何やってたん?」
O:「インターネットに繋いでただけや。そやけど電話代がすごいから恐くて今はやめてんねん」
これで十分理解できた。

私:「そら『ダイヤルQ2』やろ」
O:「・・・」
私:「エロサイト見に行って『直接アクセスできます!』とかいうところをクリックしたやろ」
O:「・・・」
私:「それで『このプログラムを実行しますか?』って出たときに『イエス』を押してへんか?」
O:「・・・(ニタニタ)・・・」
私:「そやから言わんこっちゃない。電話代は諦めなはれ」
O:「どないしたら元に戻るのん?」
私:「書き換えられた『ダイヤルアップ』を削除して、プロバイダの設定を新しく作り直すしかないわ」

答えずとも原因は明白、スケベなオッサンがよくハマるパターンである。国際電話でなかっただけマシと言うべきか。

其の九拾:モバイルで大ボケの巻

「日記帖」に書いたように先日のイギリス出張でモバイル機を持っていったのだが、結論的にネットには繋げないまま帰国する羽目になった。それでその原因を追求するべしだったのだが、帰国後の仕事のドタバタで確認が遅れていた。そして今日、時間が取れたので改めて原因を追求することになったのである。
大ボケは2つ重なった。
一つは帰国直後に判ったのだが、回線チェッカーの使い方を誤ったことである。つまりマニュアルもなしに「何とかなるだろう」と考えていたのが甘かったのである。というのも、ホテルから接続しようとして電話線に回線チェッカーを繋いだら「極性が逆」と出たのだが、何を勘違いしたのかクロスケーブルがないと使えないと思い込んでしまい、マニュアルもないので接続を諦めたのである。帰国して調べたらチェッカーに内蔵しているスイッチ一つで切り替えることができたのである。
もうひとつは今日気付いたのだが、出発前に設定したダイヤルアップの海外ローミング用電話番号を間違えていたことである。
こんなことをしている自分が本当に情けなかった。いかに出発前に時間が十分なかったとはいえ、設定やマニュアルをきちんと確認しなかったことで自らが掘った墓穴に見事にはまったのである。
二度と失敗は繰り返すまい、と心に誓うより他なかった。

其の八拾九:日本語禁止の巻

ある日のこと、同じプロジェクトを担当している別の職場の若い男が海外出張の準備をしていた。見るとモバイル機のほか携帯用プリンターも持って行こうとしている。
「何で荷物になるプリンターまで持っていくの?」と聞いたら、「向こうじゃ日本語が印刷できないから」と言う。
あれ?提出書類は全部Wordで作った英語なのに何故だろうと疑問を投げかけたら、「少しだけ全角のフォントが混ざってますから」と言う。どうやら表紙の大文字タイトルに全角を使っているらしい。
それで私はこうアドバイスしておいた。「日本語フォントを一切使わんかったら、世界中のプリンターで通じるはずやのに
Windows95が入った頃からだろうか、私は英文契約書関係の書類には一切日本語フォントは使っていない。

其の八拾八:「サーバーが消えた!!??」の巻

連休明けの初日、事務所全体で使っているファイルサーバーのひとつがハードの故障で動かなくなった。私の職場用フォルダも入っているのでえらいことである。情シスがメーカーに電話して部品手配したが、最初は最悪1週間かかるかもしれないとの話で大騒ぎになった。幸いにして1日半で復旧したのだが、予想どおりというか復旧後に「サーバーが消えた!」と騒ぐ人が出てきた。
この時点で99%原因はわかった。「ネットワークドライブの割り当て」が消えたのである。本人のPCを覗いてエクスプローラーで確認するとやっぱり割り当ててあるドライブ番号がしっかり消えている。早速割り当てを設定して一件落着、わずか1分であった。
消えた原因は本人にも自覚がないのだが、PCを起動してドメインサーバーにログオンした直後、ファイルサーバーに繋げない場合に出てくる「ログオン時に再接続しますか?」で「いいえ」を選択したためである。いつも思うのだが、NTサーバーはPC起動後にネットワークドライブの番号をいちいち確認して再度割り当てる癖があり、異常時にだけ素人が迷うようなメッセージを出してくるのが不思議でならない。素人を惑わすようなことをしなくてもいいのに、と思うのは私だけだろうか?

其の八拾七:サーバーがうらめしい・・・の巻

いつも仕事で付き合いのあるSさん、始業の直後に悲惨な声で電話をかけてきた。
「あのなあ、えらいこっちゃ。ちょっと助けてぇな」
聞くと大切なファイルを消したと言う。それも1年間せっせと更新してきたコスト関係のファイルを取り戻せないかというのである。不思議に思いながら聞いているととんでもない事実を告白した。「ファイルはサーバーに入っていて、バックアップも取ってなかった
サーバーであるから当然「ゴミ箱」はない。従って二度と回復はできないので、その旨を彼に告げると「やっぱり・・・」としょげた声が返ってきた。
普通のWindowsならゴミ箱から戻せたのに、「サーバーがうらめしい」と彼は嘆いていた。自分のPCで編集をしてサーバーでバックアップというのが一般的使い方だろうが、彼の使うファイルは他人も参照するので初めからサーバーに置いてあったのだが、それが裏目に出てしまったようだ。

其の八拾六:「陸蒸気組」のIT革命の巻

別に政府宣伝の片棒を担ぐつもりはないが、「陸蒸気組」の職場でもモバイル機を導入するとか、IT革命(?)の波が押し寄せている。大騒ぎをしなくても条件さえあれば次第に変わっていくものだ。今日職場の2人が自宅でCATVによるネットに加入したことがわかった。理由は私に質問が飛んできたからである。

ひとりはこんな相談だった。
「PCを2台、私と娘の両方をネット接続しようとしてハブを買ったけどつなががらない。1台では正常なのにどうして?」
いやな予感がした。
「それじゃルーターの設定はどうしたの?」と聞くと、
え??ルーターがいるの??
案の定である。ブロードバンドルーターが必要なことを説明したら、面倒くさそうな顔をして、それでおしまいになった。

次の御仁(Tさんとする)、嬉しそうに「CATVのネットに入った!」と、工事手順やユーザー側の準備項目を書いた書類を見せてくれた。そして質問。
「『モデムまではCATV会社でやるけどPC側はユーザーで準備してくれ』とあるけど、何がいるの?」と、これは超初歩的である。聞くとそもそもが自宅でのネット接続は初めてとのこと。仕方がないので細かく質問&説明。
私:まずPCは1台か2台か?(これは前述の問題を明らかにするための伏線)
T:本当は2台だけど・・・(ルーターの説明でおじけづく)・・・じゃあ1台でいい。
私:PCは何?
T:IBMのThinkPad
私:じゃあLANカードとLANケーブルがいります。
T:あ、LANケーブルはモデム付属の1.5mを使います。
私:ではLANカードを買ってください。え〜っと、モデム側は10BASE-Tだけど、100BASE-TX兼用の方がおすすめです。(と、何社かメーカーの仕様書をネットから印刷して渡す)。但しこれは「PCMCIA」という規格のものですから、PCのマニュアルに書いてある仕様を良く見て「CardBus」ではないことを確かめてから買って下さい。ThinkPadだから「PCMCIA」でほぼ間違いないでしょう。
それからLANの設定は会社と同じような「ネットワークの設定」でやるんだけどわかります?
T:イマイチだから、工事の時に会社の人に手伝って貰います(「お客様にて設定してください」と書いてあるのに、ええんかいな)

ついでに彼は会社と自宅の間で互いにファイルを見たい、などと言い出したが、「それなりのソフトとか設定ができれば不可能ではないですが("FTP"という言葉は混乱の原因になるので使わなかった)、セキュリティーの問題で簡単に中身を覗かれないように、会社側には強力な鍵ががかかっている("ファイアーウォール"も禁句である)ので実際は不可能です」と答えておいた。

其の八拾伍:ヨメハンサポート日記の巻・1

日記の方でも紹介したが、自宅をADSLにする前工作としてTA2台による排他的ネット接続を開始した。
それで早速ヨメハンに接続/切断の手順や、InternetExplorerとOutlookExpressの開閉を教えたのだが、いきなりのけぞるような発言をした。というのも私が持っているメールアドレスの一つを彼女専用に分け与えたのだが、アドレスを見るなり、
「アドレスって"HTTP・・・"とかで始まるんじゃないの?」
あううううう・・・
誰かに変なことを吹き込まれたのか、それとも人の話を中途半端に聞いたのかは知らないが、出鼻をくじかれた感じである。
前途多難じゃ〜!"@※?#

其の八拾四:「プラグアンドアンフェアプレイ」の巻

会社の机の上にある外付けアナログモデム(それも14.4K)が邪魔になってきたので、この際内蔵モデムにすることにした。
それで安値の(3千円!)PCIカード型モデムを自腹を切って取り付けた。もともとが企業モデルであるのでLANカードが標準、モデムは付いていないが、PCから直接FAXする目的で、仕事で余っていたものをタダで貰って使っていたが、場所を取るので気になっていたのである。。
昨夜、会社の帰りに買ったモデムを取り付け、さあマシンを起動!という途中で愕然とした。「不正な処理・・・一般保護エラー」と出たのである。
細かく言うと、何度起動を繰り返してもプラグアンドプレイでハードウェアの検知をした後、ドライバファイルの読み込みをCD−ROMに指定した直後に必ず出る。そしてフリーズ。明らかに何かがおかしい。しかしモデムのマニュアルにはこんなトラブルシューティングは載っていない。
やむを得ずモデムメーカーのサポートに電話した。メーカーもこんな現象は初めてだったようで、機種とOSを告げて調べて貰ったが同様のトラブルはないという。それと引っかかったファイル名は動転していて覚えていないが明らかにOS側の問題だという。それで互いに「う〜ん」となってしまった。だがさすがサポーター、いいヒントをくれた。
「それじゃプラグアンドプレーをキャンセルして直接モデムを追加してください!」
なるほど、大事なことを忘れていた。サポーターに礼を述べて「モデムの追加」で早速トライ。そしたら見事に成功した。しかしこんなこともあるのかとわが身の知識の浅さを痛感した。
勿論真の原因は未だにわからない。しかしさすがプロの経験は貴重である。この場を借りてお礼申し上げる m(__)m

其の八拾参:ネズミは死なずの巻

其の七拾参とは別の御仁が、「マウスが壊れた!」とのたもうた。当然「掃除したことある?」と聞き返したら、これまた当然のごとく「ない!」である。またかいな・・・とこれまた掃除のやりかたを教えた。
そもそもマウスが壊れたというのはほとんど聞かない。考えれば頑丈な代物である。その頑丈な品物が「壊れた」と聞いても私は99%信用しない。間違いなく掃除をしていないからである。そこで十数人いる陸蒸気組のメンバーに「マウスを掃除したことある?」と質問してみた。「イエス」の答えは男性が私ともう一人、女性は二人のうち二人とも「イエス」だった。
それと実際にマウスが壊れたケースがあるかとの問いには、全員が「ノー」であった。「ネズミは死なず、掃除あるのみ」が結論である。

其の八拾弐:ドライバー同士の喧嘩の巻

職場に入ったモバイル機、其の七拾九に書いたようにある管理職が管理しているのだが、今日彼から妙な相談を受けた。
H"入りのマシンだが、場所によっては繋がらないこともあるので携帯電話も使えるようにと別のドライバを入れたらトラブってしまい、挙句に両方のドライバが消えてしまったという。確かめたら間違いなく消えていた。
で、取りあえずH"のドライバを入れ直したらちゃんと入った。ところがその後で携帯のドライバを入れたらえらいことになった。再起動でスキャンディスクがかかるとともに、WindowsMeの起動の時にセーフモードかノーマルモードかを切り替えるメニューが出てきたのである。そして起動後にドライバを確認したら両方のドライバが消えていたのである。え"〜〜〜〜っ!!??※※☆☆
んなアホな。私はただただ唖然とするばかりだった。両方とも付属CDにあり、メーカー純正のものである。特にH"のドライバは単にINFファイルから取り込むだけではダメで、インストーラーを使わないと正しく読み込まない。そこへ携帯のものをインストーラーで突っ込むと、喧嘩を売って両者共倒れ、という珍奇なことになってしまうことがわかった。
この時点で私は仕事が忙しくなったために、彼にもう一度携帯用をINFファイルから入れてみて、それでも駄目ならメーカーに善処して貰うように頼んだ。彼はそこそこ理解がいいから、任せておいてもうまく解決できるだろう。しかし不思議な現象である。
−−−−−−−−−−−−−
明くる日になって事は解決した。最新版の携帯(正確に言うと携帯用USB接続ケーブル)用ドライバを先にインストールし、H"のドライバを後から入れたらうまく動くようになった、というのが結論である。
もう少し説明すると、携帯用ドライバは常にCOM5を指定するようになっているのに対してH"用ドライバは自由がきくらしく、先にCOM5が使われているとバッティングを起こしてシステムが狂うのである。これを逆にするとH"には自動的にCOM6が割り当てられるという現象が見られたのである。
メーカーとしてはH"と携帯を共用するようなことを想定していなかったように思う。しかし理由はともあれ、私には最初からCOMポート番号を固定するようなドライバを作ることには若干の疑問を感ずる。

其の八拾壱:「おまじない」の巻

其の八拾壱で死んだプリンターの代替機が入った。
早速入れ替えてテストしたらちゃんと動く(当たり前、動いて貰わないと困る)のだが、入れ替えた翌日、印刷すると罫線が出ない。あれっ??
そしてメモリーカードを再読み込みさせると元に戻る。そのまた次の日も同じだった。困ったなと思いつつもその日は仕事が忙しくてアシスタントのF子にメーカーへの問い合わせを依頼して会議に出た。しかし気もそぞろ、そうこうしているうちにパッとひらめくものがあった。というのは昨年ホスト端末とプリンターを増設した時、本社の担当者が一番最初に「おまじない」と称するデータをホスト機からプリンターに送ったことを思い出したからである。それで会議後早速担当者に電話をした。
予想通り「おまじない」をしたら一発で解決した。「おまじない」の内容とは電源を入れた直後にメモリーカードを自動的に読ませるためのプログラムだったのである。しかし何故プリンター側でそういう設定ができるようになっていないのか不思議に思うのは私だけではないだろう。

其の八拾:プリンターは二度死ぬの巻

ホスト端末専用で動いていためちゃくちゃ古いプリンターがエラーメッセージとともに突然死した。
それで急遽隣の職場に放置されていたこれまた次に古い中古機を拝借した。しかしである。これもまたまともに動かない。ホスト機からの通常の文字は出るが、プリンターに仕掛けてある罫線などのフォーマットを入れたメモリーカードの内容が化けて出てくる。現象が壊れたものと同じために、最初はPC本体を疑った。ドライバーの入れ替え、挙句にプリンターケーブルまで入れ替えたが変わらない。それで駄目押しとしてもう1台あるホスト端末のプリンターと入れ替えたら、これが動くではないか!!
ということはプリンターがおかしいということが確定したわけである。それで設定を変えてみたりしたが駄目、ホスト関係の社内サポートに電話しても駄目、困ったことになった。
ところが捨てる神あれば拾う神あり、プリンターメーカーの営業マンが突如売り込みにやってきた。早速捕まえて見てもらったら、これもマザ−ボードがイカれてるとの診断。プリンターは二度死んだのである・・・あううううう(泣)

其の七拾九:初めてのモバイル設定の巻

職場で富士通製モバイル機を1台買った。最近の倒産騒ぎのこともあるが、国内外の出張に必須ということで上の決裁も出たからである。
このマシン、一人の管理職が保管・管理することになったのだが、自宅PCは詳しくてもLAN設定がどうも苦手ということで私に手伝いを頼んできた。大根でも他に役者がいないので私が引き受けた。
H"入りの最新機、ダイヤルアップは既に設定できていた。そこでやおらLAN設定に入る。IPアドレスはほとんど使わない共用デスクトップの番号を拝借した。(本当は情シスに申告しないといけないが、めったに使わないということで勝手に使った)
初めてのモバイル設定だったがLAN接続は成功し、次は調子に乗ってネットワークプリンタを使えるようにとプリントサーバーのマネージャーソフトをインストールし始めた。ところがである。
接続プロトコルがLANとバインドせず、ダイヤルアップとだけバインドするのである!
削除と追加を何度やっても駄目だった。マニュアルには「2つのバインドが指定される場合は片方ははずせ」と書いてあるが、不要な片方としかバインドしないというケースについては触れていない。困った。
と、その時思わず気が付いた。OSはWinME、おまけにLANカードとはUSB接続・・・ははあ、これが障害になっているなと想像した。しかし確認のためメーカーのサポートに電話しても常時話中、あきらめて明日を待つしかなくなった。
−−−−−−−−−−−−
一夜が明けて、早速メーカーのサポートに尋ねたところ、次のような返事が返ってきた。
「USBもそうですが、それ以前にWinMEにソフトが対応しておりません。また、お使いのタイプのプリントサーバーは既に製造中止になっており、今後も後継機種を出す予定はございません。申し訳ありませんが、ご理解をお願いします」
と、丁重に蹴られてしまった。
しゃあないなあ・・・一度サーバーに落としてから印刷するしか手がなくなった。(合掌)

其の七拾八:「壊し屋」の巻

ある職場の喫煙コーナーでちょっとダベっていたら、そこの課長、トラブルメーカーで有名だということを聞いた。
何しろ今まで会社のマシンのシステムを壊すこと4台、知ったかぶりをしてサポートに行った自宅近所のマシンも1台パァ、というものすごさである。元々性格が悪く嫌われ者、その常識外れの行動を「常識・非常識」の中に書いた内のひとりである。
それで話はこれですまなかった。最近来年度に更改するマシンの割り当てを各職場で相談していたのだが、この課長は話に割り込んで何と「俺に1台よこせ」と他人に割り当てたものを横取りしようとしたのである。これ対してついにそこの職場サポーターが叫んだ。「あんた、何台壊したら気が済むねん!
以後彼は職場サポーターに頼ることはできなくなった。それで他にPCに詳しそうな人のところに行ってはコソコソと相談を持ちかけるらしいが、誰もまともには相手をしないそうである。
−−−−−−−−−−−−
この件に関して副サポーターに事情を聞いたら、彼は途端に顔色を変えた。相当腹を据えかねているらしく、こんなことを言った。
もう俺は知らん。潰したきゃ勝手に潰して自分で治せ。人になんべん迷惑かけたら済むんや。人が尻拭いしてくれると思いやがって、調子に乗るな!
さもありなん、である。何しろ詳しく聞いたら壊したのは会社だけで5台、自宅のマシン1台、近所のマシン1台の計7台ということだ。
会社の1台なんかはデジカメ画像がどこかへ行ってしまったとかで\Windowsフォルダを破壊、もう1台はDOSの起動すらできなくなったというから、これはもう常人の神経ではない。普通知らないことには下手に手を出さないものだが、自己責任ということが欠落している彼は暴走してしまうのである。こんな彼にまず必要なのは「物事の筋道」を理解することと「失敗から学ぶ」ことだろう。

其の七拾七:工場設備に何をするの巻

社内のトラブル事例データベースに載っていた本当の話。
ある大型工場に納入された設備と同時に設置された運転用ワークステーション、ある日「Windowsが起動しなくなった」として客先より連絡があり、当社のエンジニアが飛んでいった。
そして原因を調べていたエンジニアは開いた口が塞がらなくなった。まず現象としてはSafeモードで立ち上げてもまともに動かず、おまけにいくつかのシステムファイルがないとのエラーが出た。これはおかしいと思った彼は客先の運転員を問い詰めた。「何か変なことやってません?」
運転員はしどろもどろの答えをしていたが、ついに本当のことを白状した。「ゲームを入れたけど、まずいと思いこっそり消したら動かなくなりました
ムッとしながらもエンジニアはさらに詳細な話を聞いた。その結果いくつかのシステムファイル(\Windows\Systemに入っているもの)が「ごみ箱」に捨てられていたことを突き止め、元に戻した。勿論正常に戻ったことは言うまでもない。
しかしひどい話である。工場運転用のPCにゲームを入れた上に、碌な知識もないままこっそり消して失敗するなどまともな神経じゃない。この運転員、処分を受けたかどうかは知らない。

其の七拾六:"Windows97"の巻

今度は「其の六拾六」で書いた「Wordが読めないのでWindows98にしてもらえませんか」の変形である。
後ろの席のT氏、いきなり「Windows97を入れてくれ」と言い出した。そしてすぐ訂正するように「いや、間違った、Windows98だよ、98!」とのたまう。
「え?このマシンは今年入れたやつだから、最初から98になってますよ」
「ホンマかいな??」
「見て下さいよ、ホラ」と、マイコンピュータのプロパティを開いてみせた。
「あれ?・・・そしたらやっぱりWindows97だ」
「Windows97なんてないってば! 一体何をどうしたいの?」
「いや、あの〜、WordやExcelで読めないやつを読めるようにするやつだよ」
それを言うならOffice97!!

前回のも含めてこのパターンは3回目。まあ、OSとアプリの違いなぞ全くわからない素人さんだから仕方ないのだが、よくもまあ似た大ボケをやるもんだと感心した。
しかし確かに紛らわしい命名である。似た話でWindows2000が出た時に、NTとは知らずに飛びついて早速つまづいた素人がいたという話を時々聞いた。
今職場ではOffice95から97へ順次切り替えつつあるのだが、今後もこのパターンは続くだろう。