職場サポーターのつぶやき:

先に「私は某大企業の事務系の職場で、部として50人くらいのところで働いている」と書いたが、一応PCについて職場ではまあまあのレベルを持っているせいか、時として相談事が持ち込まれる。仕事の時間を食われる事もあるが、大抵は相手をするようにしている。人によっては「便利屋」でしかないと嫌がる向きもあるようだが、私は気にならない。むしろ本人にやる気があるなら、積極的に応ずるべきだと思う。本人がそれで腕を上げるなら、反ってこちらの負担も減るはずだから。
そうは言っても中には困った人が必ずいるもの。何度教えても覚えないとか、自分の不勉強(というか出来ないと思い込んでる)を棚に上げて、逆にハードやソフトのせいにする人など、様々である。
そうしたことも含めて、ぼやき・珍事を取り上げてみたい。勿論私の大ボケも含んでいる。

其の壱百七拾壱:メールアドレスは"表札@マンション名"なのだ!の巻−(2010.10.05)
其の壱百七拾:初めてのMacの巻−(2009.11.15)
其の壱百六拾九:IDのダブル発行の巻−(2009.06.16)
其の壱百六拾八:電話サポートはやりにくいの巻−(2008.09.03)
其の壱百六拾七:手入力は間違いの元の巻−(2008.04.20)
其の壱百六拾六:「中途半端やな〜」の巻−(2007.11.14)
其の壱百六拾伍:ジグソーパズルの巻−(2007.08.08)
其の壱百六拾四:コロンブスの卵の巻−(2007.07.02)
其の壱百六拾参:遮断されるFTPの巻−(2007.01.08)
其の壱百六拾弐:恐怖のメール分割の巻−(2007.01.04)
其の壱百六拾壱:純正Windows2000 "SP2"の巻−(2006.06.15)
其の壱百六拾:サーバーを私物化する大ばか者の巻−(2006.03.20)
其の壱百五拾九:プラチナ製(?)トナーカートリッジの巻−(2006.02.03)
其の壱百五拾八:ブロードバンドの功罪の巻−(2005.11.05)
其の壱百五拾七:無意識ほど恐ろしいものはないの巻−(2005.10.22)
其の壱百五拾六:超早技の巻−(2005.08.30)
其の壱百五拾伍:職場「被」サポーターのつぶやきの巻−(2005.08.26)
其の壱百五拾四:メーカーサイトにも載らないカスタムモデルの巻−(2005.08.13)
其の壱百五拾参:最もまずい「IT化」の巻−(2005.05.23)
其の壱百五拾弐:ユーザーにやさしくない2000/XP環境の巻−(2005.05.09)
其の壱百五拾壱:質問はBusiness Object、画面はExcelの巻−(2005.03.28)
其の壱百五拾:生活の知恵、2題の巻−(2005.03.25)
其の壱百四拾九:「陸蒸気」後遺症の亡霊の巻−(2005.03.10)
其の壱百四拾八:DOSの亡霊の巻−(2005.03.05)
其の壱百四拾七:天に唾する話の巻−(2005.02.21)
其の壱百四拾六:他人任せはダメの巻−(2004.11.24)
其の壱百四拾伍:Notesのバージョンアップにご注意!の巻−(2004.09.10)
其の壱百四拾四:Excelがすべての巻−(2004.09.07)
其の壱百四拾参:「誰が為に情シスは働く」の巻−(2004.06.21)
其の壱百四拾弐:フォルダの怪の巻−(2004.06.12)
其の壱百四拾壱:これが新品?の巻−(2004.06.07)
其の壱百四拾:「気にしない、気にしない」の巻−(2004.05.25)
其の壱百参拾九:ID窃盗事件の巻−(2004.05.08)
其の壱百参拾八:他人のふんどしで相撲を取るなの巻−(2004.04.03)
其の壱百参拾七:真相はヤミに葬られたの巻−(2004.03.16)
其の壱百参拾六:英雄WIndows95を好むの巻−(2004.03.12)
其の壱百参拾伍:フレッツ接続ツールの巻−(2004.01.11)
其の壱百参拾四:省エネ設定にご注意の巻−(2003.12.01)
其の壱百参拾参:人間性を疑う行為の巻−(2003.11.19)
其の壱百参拾弐:合掌(−人−)・・・の巻−(2003.11.07)
其の壱百参拾壱:旧PCよさらばの巻−(2003.11.05)
其の壱百参拾:新PCの巻−(2003.10.22)
其の壱百弐拾九:大文字小文字の巻−(2003.07.07)
其の壱百弐拾八:いちかばちかの巻−(2003.05.08)
其の壱百弐拾七:「金払え!」の巻−(2003.04.03+2003.04.06)
其の壱百弐拾六:「ごみ箱」と「圧縮」の違いの巻−(2003.04.01)
其の壱百弐拾伍:朝4時まで頑張った挙句・・・の巻−(2003.02.23)
其の壱百弐拾四:連続2題の巻−(2003.02.03)
其の壱百弐拾参:同じパスワードなのに・・・の巻−(2003.01.24)
其の壱百弐拾弐:黒い画面の巻−(2003.01.12)
其の壱百弐拾壱:「靴敷」の巻−(2002.11.26)
其の壱百弐拾:懲りない面々の巻−(2002.11.16)
其の壱百拾九:中小企業の悲哀の巻−(2002.11.12)
其の壱百拾八:典型的トラブルの巻−(2002.11.10)
其の壱百拾七:超過料金の巻−(2002.11.01)
其の壱百拾六:一人相撲の巻−(2002.10.17)
其の壱百拾伍:「摘発隊」の巻−(2002.10.16)
其の壱百拾四:「開かない」添付ファイルの巻−(2002.10.06)
其の壱百拾参:アンタはPCを使う柄やない!の巻−(2002.08.29)
其の壱百拾弐:レ・ミゼラブルの巻−(2002.08.09)
其の壱百拾壱:はよ言わんかい!の巻−(2002.07.10)
其の壱百拾:嘘教えたらあかんがなの巻−(2002.07.01)
其の壱百九:検索のコツの巻−(2002.06.08)
其の壱百八:ネット販売の巻−(2002.05.08)
其の壱百七:接触不良の巻−(2002.04.19)
其の壱百六:努力を惜しむなの巻−(2002.04.01)
其の壱百伍:ウィルスを保護するWindowsMeの巻−(2002.02.15)
其の壱百四:ソフトといえばすべてExcel?の巻−(2002.01.25)
其の壱百参:迷子になったフォルダの巻−(2002.01.17)
其の壱百弐:余計なことせんでよろしいの巻−(2001.12.08)
其の壱百壱:見習うべしの巻−(2001.11.20)
其の壱百:なんちゅうこっちゃ!の巻−(2001.11.13)
其の九拾九:職場サポーターの義務の巻−(2001.11.09)
其の九拾八:サイバーテロ?の巻−(2001.0926)
其の九拾七:新記録!の巻−(2001.09.03+2001.09.05)
其の九拾六:盆休みが明けたら・・・やっぱり・・・の巻−(2001.08.20)
其の九拾伍:雷に注意の巻−(2001.08.04)
其の九拾四:違法コピー摘発!の巻−(2001.06.27)
其の九拾参:二個一で動くドライバーの巻−(2001.06.19)
其の九拾弐:新会計システムの巻−(2001.06.16)
其の九拾壱:やっぱり図星の巻−(2001.06.07)
其の九拾:モバイルで大ボケの巻−(2001.06.05)
其の八拾八:「サーバーが消えた!!??」の巻−(2001.05.09)
其の八拾七:サーバーがうらめしい・・・の巻−(2001.04.14)
其の八拾六:「陸蒸気組」のIT革命の巻−(2001.03.22)
其の八拾伍:ヨメハンサポート日記の巻・1−(2001.03.21)
其の八拾四:「プラグアンドアンフェアプレイ」の巻−(2001.03.15)
其の八拾参:ネズミは死なずの巻−(2001.03.08)
其の八拾弐:ドライバー同士の喧嘩の巻−(2001.03.01+2001.03.02)
其の八拾壱:「おまじない」の巻−(2001.02.22)
其の八拾:プリンターは二度死ぬの巻−(2001.02.07)
其の七拾九:初めてのモバイル設定の巻−(2001.01.31+2001.02.01)
其の七拾八:「壊し屋」の巻−(2001.01.23+2001.02.01)
其の七拾七:工場設備に何をするの巻−(2001.01.11)
其の七拾六:"Windows97"の巻−(2001.01.09)
其の七拾伍:素人がはまる罠の巻−(2000.12.11)
其の七拾四:意外なアイデアの巻−(2000.12.09)
其の七拾参:かわいそうなネズミの巻−(2000.11.27)
其の七拾弐:桁違いの感染速度の巻−(2000.11.23)
其の七拾壱:「3本立」の巻−(2000.11.09)
其の七拾:役に立たないワクチンの巻−(2000.11.08)
其の六拾九:「やさしくしてね」の巻−(2000.10.30)
其の六拾八:謎は謎を呼ぶの巻−(2000.10.23)
其の六拾七:馬耳東風の巻−Part2−(2000.10.02)
其の六拾六:馬耳東風の巻−Part1−(2000.09.28)
其の六拾伍:別巻・3点セットの巻−(2000.09.27)
其の六拾四:ダブルパンチの巻−(2000.09.26)
其の六拾参:3点セットの巻−(2000.09.11)
其の六拾弐:またかいな・・・の巻−(2000.08.28)
其の六拾壱:隠し玉の巻−(2000.08.25)
其の六拾:ド肝を抜く行為の巻−(2000.08.12)
其の伍拾九:独断専行の巻−(2000.08.08)
其の伍拾八:勝手に治った??!!の巻−(2000.08.07)
其の伍拾七:人事異動は大変の巻−(2000.08.03)
其の伍拾六:書き忘れの巻−(2000.07.11)
其の伍拾伍:HDパンクかく解決せりの巻−番外編−(2000.07.10)
其の伍拾四:HDパンクかく解決せりの巻−Part3−(2000.07.04)
其の伍拾参:HDパンクかく解決せりの巻−Part2−(2000.07.03)
其の伍拾弐:HDパンクかく解決せりの巻−Part1−(2000.06.30)
其の伍拾壱:素人を巻き込むな!の巻−(2000.06.24)
其の伍拾:サポーター幹事会議の巻−(2000.06.16)
其の四拾九:Y2K vsHDD容量の巻−(2000.05.12)
其の四拾八:面倒くさいの巻−(2000.04.27)
其の四拾七:出張中のハプニングの巻−(2000.03.18)
其の四拾六:ドライバは「純正」に限るの巻−(2000.03.12)
其の四拾伍:再び鋭い?質問の巻−(2000.03.03)
其の四拾四:時代は変われどの巻−(2000.02.21)+後日談(2000.02.24)
其の四拾参:心臓に悪い出来事の巻−(2000.02.09)
其の四拾弐:ついに来た!の巻−(2000.02.04)
其の四拾壱:またドライバに泣かされたの巻−(2000.01.18)
其の四拾:鋭い?質問の巻−(2000.01.12)
其の参拾九:新年早々のぼやきの巻−(2000.01.05)
其の参拾八:ディレクトリ殺人事件?の巻−(1999.12.14)
其の参拾七:よくあるパターンの巻−(1999.12.09)
其の参拾六:「重要でない」ソフトの巻−(1999.12.03)
其の参拾五:どついたろか!の巻−(1999.11.11)
其の参拾四:「純正部品」の巻−(1999.11.04)
其の参拾参:とんでもない発想の巻−(1999.11.01)
其の参拾弐:「不正な処理」の恐怖の巻−(1999.09.21)
其の参拾壱:続・ドライバに騙されたの巻−(1999.09.08)
其の参拾:ドライバに騙されたの巻−(1999.08.31)
其の弐拾九:史上最大の不覚の巻−(1999.08.17)
其の弐拾八:我が身を笑うの巻−(1999.08.09)
其の弐拾七:不在通知に返事を書くの?の巻−(1999.07.18)
其の弐拾六:またやってしもた・・・の巻−(1999.07.07)
其の弐拾五:職場クライアントのつぶやきの巻−(1999.06.21)
其の弐拾四:メモリー増やすと速くなるの?巻−(1999.05.26)
其の弐拾参:新職場での初サポートの巻−(1999.05.21)
其の弐拾弐:初物食いは危険の巻−(1999.05.19)
其の弐拾壱:大丈夫かいな・・・の巻−(1999.05.08)
其の弐拾:発つ鳥あとを濁すの巻−(1999.05.07)
其の拾九:時代は戻る・・・の巻−(1999.04.19)
其の拾八:組織改正の弊害の巻−(1999.04.12)
其の拾七:アホタレ上司の巻・Part5(最終回)−(1999.04.02)
其の拾六:続・使われてないPCの巻−(1999.03.19)
其の拾五:「洪水は来れり」の巻−(1999.03.15)
其の拾四:使われてないPCの巻−(1999.03.06)
其の拾参:他人のことは笑えないの巻−(1999.03.01)
其の拾弐:「タマネギ文書」の巻−(1999.02.24)
其の拾壱:噛み合わない会話の巻−(1999.02.12)
其の拾:外された梯子の巻−(1999.02.05)
其の九:アホタレ上司の巻・Part4−(1999.02.04)
其の八:小さな親切大きなお世話の巻−(1999.02.03)
其の七:アホタレ上司の巻・Part3−(1999.01.30)
其の六:何年PCを触っていても・・・の巻−(1999.01.26)
其の伍:アホタレ上司の巻・Part2−(1999.01.23)
其の四:E−Mailに御用心の巻−(1999.01.23)
其の参:アホタレ上司の巻−(1999.01.21)
其の弐:BASICは恐いの巻−(1999.01.21)
其の壱:学生時代の巻−(1999.01.19)


其の壱百壱〜其の壱百弐拾五

其の壱百弐拾伍:朝4時まで頑張った挙句・・・の巻

会社の友人M氏からのメールが最近来なくなったので、本人に会って事情を聞いた。すると引越を機にADSLに加入したがネットに繋げないとのことだった。
本人も努力したがどうしても接続に成功しない。そこで彼の自宅に出張サービスすることになった。
環境はフレッツADSL8M+@NiftyでPCからモデム直結、Windows98ノートマシンである。モデムのセットや宅内の接続はNTTがやったから、明らかにソフト絡みかアクセス設定と考えられた。
そこでまずはブラウザ(IE)のチェック。思ったとおりADSL以前のダイヤルアップ接続になっていた。これを「接続しない」に変更。(これは私もハマッた)しかしまだ接続できない。
次はPCからモデムにアクセスしてみるが、これは問題なし。更にwinipcfgでIPアドレスを見るとIPがゲットできていない。ということは「フレッツ接続ツール」が怪しくなってきた。
というわけでPPPoEによる接続を試みるがエラーが出る。何度やっても同じ。IDとパスワードも間違っていない・・・・と思いきや、IDの文字をよく見るとどうも変な感じがする。そこでドラッグして文字を反転させたら、あらら、・・・何と'.'(ピリオド)が':'(セミコロン)になっていたのである!!!
ということで無事解決。あとメールの設定を見直したりしてわずか1時間弱で済んだ。
可哀相に、本人はNiftyに問い合わせたり、接続ツールやネットワークアダプタの再インストールを繰り返したりして、延々と朝の4時まで挑戦し続けたというから根性がある。しかし矢折れ刀尽き、私が声を掛けるまでどうしたらいいか悩んでいたという。オツカレサマ〜 m(__)m

其の壱百弐拾四:連続2題の巻

その1:
総務関係の掲示板で、健康情報を画像ファイルにして掲載したまでは良かったのだが、17枚ある画像を1つのスレッドにつき1枚しか添付しなかったものだから17の連続スレッドのリストがズラリと並んで、画面一杯を占領してしまった。もうちょっとアタマを働かせろよなあ・・・

その2:
今朝顔なじみの小さな商社から、「ごめんなさい、ウィルスがばらまかれたようですのでご注意願います」とのメールが入り大騒ぎになった。それもウチのワクチン入りメールサーバーをすりぬけたものがあったらしい(幸い私のは無事だった)。
午後になってそこの営業マンが来てあちこちで頭を下げていた。早速事情を聞いたらネットに繋がっている2台のPCの内、片方はウィルスバスター2002が入っているのだが、もう一方はまったくワクチンソフトが入って入っておらず、完全に片手落ちになっていたというものだった。
さらに突っ込んで事情を聞いたら、ルーターの簡易ファイアーウォールが設定されているかどうか知らない、VB2002のデータファイルが最新かどうかを知らない、Outlook Expressのプレビューを外していない、Windows Updateのことを知らない・・・等々、完全にじゃじゃ洩れの「ザル」である。
余りの甘さを指摘されて、くだんの営業マンもしきりに反省の弁を述べていた。そして誰かがこう言った。「社長に言うときなはれ。ゴルフ1回我慢してセキュリティーに金かけろって!

其の壱百弐拾参:同じパスワードなのに・・・の巻

PC3台をWindows98マシンからWindows2000マシンに入れ替えた。ところが1台だけドメインサーバーに入れない。パスワードが蹴られるのである。
TCP/IP設定ともちろんIPアドレスはまったく同じである。おまけにLANケーブルも同じ物を差し替えただけなので環境はひとつも変わっていない。とうことで情シスに電話した。
そして返事を聞いて驚いた。「サーバー側のパスワード設定が大文字でした」。・・・・ハァ・・・???
ということで小文字に変えてもらったら一発で解決である。
98なら大文字と小文字の区別がなく、2000なら区別する。これって何なんだろう?

其の壱百弐拾弐:黒い画面の巻

これは社内情シス関係者から聞いた話。
その昔、今は定年退職して年金生活に入ったW氏が現役の頃、彼はマウスを机の端まで動かしたまま「マウスが動かない」とのたもうたほどのズッコケユーザーとして有名だった。そんな彼がある日情シスに助けを求めた。
曰く、「画面が真っ黒になった」というものである。どうせディスプレーの電源が落ちている程度の話と思いつつ、ヘルパーが現場へ行った。ところがである。本当に画面が真っ黒で、PCを再起動してもHDDはちゃんと動くし、音だけは出るが画面には一切表示がないという、まことに奇怪な現象になったのである。しかし何も表示されないのでは救済のしようがない。
やむなくOSの再インストールで解決したというが、一体どうしたら真っ黒な画面が設定できるのか、関係者の間でも未だに明確な説明ができる者はいない。解像度の設定をディスプレイが対応できないものにしてしまったからという仮説もあるが、W氏の知識のレベルでは手掛かりがつかめるはずもなく、原因は未だに謎のままである。

其の壱百弐拾壱:「靴敷」の巻

「宇宙語」を話すことで有名な社内のY氏、今日は社内メールでいつもどおりわけのわからない言葉で助けを求めてきた。どうやらPDFファイルが読めないらしのだが、いきなり「資料1」とか書いてあったり、何をやったからこうなったという手順が見えないので仕方なく電話した。
結論的には掲示板のとある書き込みに添付されているPDFファイルを開くと、Acrobat Readerのプラグインのひとつがないとしてエラーが出るのだった。調べるとバージョン3.0、これでは5.0で作ったファイルは読めない。
ということでバージョンアップ手順を教えたが、改めてY氏のSOSメールを見ていると妙な言葉が見つかって思わず笑ってしまった。
それは「インソール」!
あの〜〜〜・・・「靴敷」と「インストール」は全然違うんやけど・・・ (~_~;)

其の壱百弐拾:懲りない面々の巻

最近社内からインターネットへの接続にものすごい制限がかかるようになった。原因は「業務外アクセス」(エロサイトから趣味の世界、チャットなど)があまりにも増え、ついには社外のサーバーへの不正アクセスなどにまで発展したからである。おまけにウィルス感染のこともある。
とにかくネット接続はすべて許可制になった。もっともウチの部長は実におおらかなキャラで、「面倒だから部下全員を許可申請しろ。後はお前らの良識に任せる」とあっけらかんとしたものである。ヨソの職場ではキ○タ○の小さい上司がほんの数人にしかアクセス権を与えないというところもあった。
しかしそれにも懲りずに趣味のチャットや、驚くなかれエロサイトに出入し、ログファイルをチェックした情シスから上司にタレ込まれて処分を食らった(かつネットは出入禁止)社員が未だになくならないのである。もうこれは完全なビョーキの確信犯で、以前TVでもやっていたが最後には会社を辞めるしかないだろう。
というわけで先月くらいから更に締め付けがきつくなり、会員制有料サイト(エロサイトとは限らない)のみならず、ウェブメールも使えなくなった。
私自身も最近掲示板・チャットは自粛しており、かつCGIのURLには近づかないように留意することにした。やはりサポーターとしての立場があるので、迂闊なことはできないからである。
とはいえどうしても気になるサイトにアクセスする場合は奥の手を使うこともある。手口は公開できないが、PCからのネット接続の仕組みを知っている人なら誰にでもできることである。一般ユーザーでもなるほどと納得できる方法だが、知っている人は意外と少ない。

其の壱百拾九:中小企業の悲哀の巻

社員十人程度の小さな会社2社での話。
いずれもADSLを導入するとともに小規模のLANを組んでいるが、悩みがあるとの事。
ひとつはADSL加入からLAN全部に至るまですべて業者任せというところ。社長が最近やっとE−Mailを打てるようになったというくらいだから会社全体のレベルは想像がつく。「業者任せじゃ金がかかるから自力で管理体制を作ったら?」と勧めたら、「専門の人を雇うのは大変」との答えが返ってきた。ちょうど営業マンとして二代目修行中の息子もいたので、息子に任せるか社長自身でやったらどうかとも言ったが、どうもPCの話は苦手のようである。試しにサーバーはあるか、ファイアーウォールはどうしてるか、ルーターの設定やワクチンソフトのことなどを息子(まだ20代)に聞いてみたが、質問の意味すらわからなかった。システムを入れた業者にとって、こういう会社は「いいお客様」なのだろうが、悪く言うと「いいカモ」である。
もう一方の会社の話はこれまた変わっている。
LANを組むにあたってNTTの営業マンを丸め込み、社内の配線からPCの設定まで彼にやらせてしまったのである。本来なら20万円を請求されても仕方がない話である。ところがルーターも買うし、電気関係の会社なのでコネクタを付けたLANケーブルを渡してやるからということでとうとう無料にさせた。営業マンは先の商売も考えて泣く泣く応じたようだ。しかし最近彼が来ないので聞いたら転勤したらしい。さあ困った、もしトラブルが起こったらどうしようということで、私に相談話が来た。まあ簡単なトラブルなら解決できるかもと答えておいたが、根本的にはPCに関しての知識がお粗末過ぎるのが問題である。

考えてみると両社とも社員は10名程度。LANの構築までとはいかなくても最低Windowsのカスタマイズくらいができる人間が必要である。しかし社員の絶対数が少ないところでPCを駆使できる社員の比率を計算すると、それを望む方が無理かも知れない。ウチのような大企業でも一定レベルの知識がある人間は50人に1人くらいなのだから。

其の壱百拾八:典型的トラブルの巻

先週のこと、部内にあるプリンター2台の内1台の調子がおかしいと相談があった。PCではスプールしているが、時々プリンター側への送信が中断する。プリンター本体は何ともない。
ということは途中の経路、一番臭いのはケーブルである。確認のためHUB側とプリンター側のLANポートにある表示ランプを見ると正常。そこでLANケーブルを1本ダンボールの中から探しだして交換してみた。見事的中!である。
わずか5分の作業で一丁上がり。後で古いケーブルを細かくチェックすると1箇所縦に大きな溝のようなへこみがあった。恐らく椅子のキャスターで押しつぶされたのだろう。
長年の勘で瞬時に発見できた典型的なトラブルである。まだ年は取ってないぞ(爆)

其の壱百拾七:超過料金の巻

社内メールや掲示板として全社で使っているLotus Notesだが、最近ゴミが沢山溜まりだしてサーバーの容量を圧迫するようになった。本社情シスとしてはこれ以上サーバーを増やしたくないという思惑から不要になった掲示板を削除するとともに、個人メールの容量を最大25MB/人に制限し、それ以上になると該当事業部から超過料金を徴収し始めた。
それ以来、各部門の管理者は「メールの容量を減らせ」と口やかましく言うようになった。確かに無神経な人はゴミメールが沢山残ったまま放置していることがよくある。私自身も毎日添付ファイル付きメールを大量に受け取るのでいつも容量ギリギリ、こまめに掃除することを余儀なくされている。
さて、先日こんな話を今の事務所の情シス管理者から聞いた。
超過料金課金のための〆日は毎月25日。早朝にチェックプログラムが走って料金をカウントする。ところが、どこかのアホが前夜に50MBのメールを30本も送ってしまい、翌朝は受信者のPCがほとんどフリーズ状態になるわ、超過料金は10万円も取られるわ、情シス管理者は怒りを通り越して脱力感に陥ってしまったのである。
それにしても50MBのメールって一体何なんだろう?? 画像のお化けなのか動画なのか、情シス管理者も知らないらしいが、ここまでひどいのは初耳である。

其の壱百拾六:一人相撲の巻

今日午後に突如設計からひとりの女性が職場に飛び込んできて、「スキャナを貸して欲しい」とのたまった。銀塩カメラの印画紙5枚を画像にしてどこかへ送るらしかった。
別に問題もないのでどうぞと貸したのだが、まずは妙なことを言い出した。「5枚一度にスキャンしてそのまま分割できないんですか?」
「残念ながらスキャナのソフトにはそんな機能はありません」
すると次もまたわけのわからない質問。出力はモノクロTIFファイルかカラーJPEGファイルしか扱えないのだが、「GIFファイルにできませんか?」
何で写真をGIFにするのか不明だし、GIFはサポートしていない。
というわけで彼女は不満ながらも1枚づつスキャンを始めた。そこそこもののわかった人だと信じて勝手にやらせていたのだが、終ってからまたぞろ妙なことを言い出した。「ファイルをMOに入れたいのですが・・・」
をいをい、勝手にMOドライブがこちらにあると思い込むなよ・・・
そして最後は決定的発言をば・・・「あ! モノクロTIFやんか!」(あわてるなっちゅうに・・・(T_T))
そして彼女は失敗したファイルも消さずに走り去っていった。自分であれこれ想像するのは自由だが、先入観をことごとく破壊されてすごすご引き下がるくらいなら、ちゃんと事前に確認しておくべきだろう。

其の壱百拾伍:「摘発隊」の巻

サポーターとしていやな仕事が回ってきた。ソフトの不正コピーと同時に「仕事に関係ないゲーム、スクリーンセーバーやフリーソフトも消して回れ」というのである。
そもそもはソフトのライセンス数とクライアント機の数が極端に違う例があったことに端を発しているのだが、全社のクライアント機の環境を自動的に読み取ってデータベース化したものを本社情シスが解析し、あまりに私的ソフトが蔓延しているので会社の規則に照らして問題であると判断したのである。確かに「アプリケーションの追加と削除」に登録されたものを読み取ったら、そういうこともありえない話ではない。ウチの会社の限らずどこにでも転がっている現象だろう。しかし規則は規則、会社として一旦明るみになったことを黙って見過ごすことはできないだろう。
だからクライアント機の中身を覗くソフトを入れなきゃよかったのだが(その時現場からは反対意見が多かった)もう後の祭り、かくして「摘発隊」が組織されたのである。
確かに不正コピーに対して無神経な連中には効果があるかも知れない。頼みもしないのに「いいソフトを買ったから入れてやろう」と無神経かつお節介にも他人のマシンに勝手にインストールするアホタレが存在したことは事実である。しかし人知れず便利なフリーのツールを使っていた私のような人間には、「摘発隊」は迷惑千万である。なおかつ私自身が憎まれ役を演じることについてはなおさらイヤな話。
え? 私自身はどうするのかって? ・・・「今は言えん」 (爆)

其の壱百拾四:「開かない」添付ファイルの巻

ある時、友人に頼まれて作ったWordのファイルを送った。ファイルはちょっとした仕掛けのある自己解凍形式に変換した。もちろんメールには解凍の仕方も書いておいた。ところがである。
送った直後に返事が来た。曰く「エラーが出てファイルが開けない」。おかしいとは思いつつも現象を細かく聞いて驚いた。メーラーはOutlook Expressで、一旦保存してからでないと開けない添付ファイル(.exe)をいきなりダブルクリックしたのである。
そうでなくてもウィルス入り添付ファイルの多いご時世というのに、メールに書いてある内容を確かめもせずに.exeファイルをダブルクリックする無神経さには呆れた。一旦保存してから実行するように注意したが、世間にはまだまだ恐いもの知らずの人がたくさんいる。

其の壱百拾参:アンタはPCを使う柄やない!の巻

又聞きだが、ある中年のすさまじい話である。
その御仁、ExcelとWordを使っているだけなのだが、何やらしょっちゅう不満を並べるらしい。極めつけは「Excelのこの操作が何でWordで使えへんのや!」というもので、これはもうソフトの違いを理解しないというか、する気がないと言っていいだろう。
大方の方はご存知と思うが、例えば「形式を選択して貼り付け」などはコピー元のデータによって異なる。この目的が何であるかは使っていれば理解困難なことはない。しかしそれに難癖をつけて何の意味があるだろうか。
こういうソフトをすべて同一視する人にはPCは不要である。せいぜいワープロ専用機で十分と考える。しかしそれにもケチをつけるかもしれないが、そういうやつはもう放置するしかないだろう。

其の壱百拾弐:レ・ミゼラブルの巻

同じ部内の別棟にいる人たちのところへ用事があって行った。
そしたら「もういい加減にPCを変えて欲しい」と内の3人が口をそろえて言う。なるほど、2人は122MHzのノートPC、もう一人は130MHzのデスクトップを自分の机ではなく、共用マシンで使っていたのである。こらたまらんわな〜。
早速サポート幹事長に善処を頼んだが、「あそこの連中は下手をするとマシンを壊す危険があるからな〜」と、新しいWindows2000マシンを入れることに躊躇していた。
そりゃ気持ちは判らないでもないが、かといって仕事用のものにいつまでも博物館マシンを使わせるのは酷というものだろう。それにこれらのマシンは来年には「のぞみ化プロジェクト」用新システムをインストールすることが予定されているのである。
サポート幹事長を通じて、ここの事務所のケチ臭さとの戦いが始まった。

其の壱百拾壱:はよ言わんかい!の巻

7月8日の日記で書いたプリントサーバー交換の話、とんでもない結末が待っていた。
いきさつを再度書くと、今度からWindows2000マシンが入るようになったので未対応のプリントサーバーを交換することになり、切り替えの準備をサポート幹事長とごそごそやっていたのである。だが、今日になって情シスの人間が別件で顔を出し、我々が作業をしているのを見て一言こう言った。
このプリンター、LAN直結やのに何やってんの?
ナニ〜 ?(°_。)?(。_°)? ?(°_。)?(。_°)?
そして彼はプリンターの隅っこにある蓋を開けて、LANポートを指差した。
こちらは一瞬ボーゼンである。昨年冬にプリンターを入れ替えたとき、そんなオプションがついているとはメーカーのサービスマンさえからもついぞ説明がなかったからである。んじゃ、今までつけていたプリントサーバーも何だったんだ!!
そんなもん、はよ言わんかい!!! (怒)(怒)(怒)(怒) !!!

其の壱百拾:嘘教えたらあかんがなの巻

職場のM氏とサポート幹事長が何やらトラブルでてこずっているのが見えた。あにはからんや次は私が呼ばれた。
見てみるとなるほど、サNetscapeのエラーで「サーバーが応答しません、云々・・・」と出ている。私はすぐさまピンと来た。先日ネット用プロキシーバー名が変わったからである。しかし私はM氏のマシンの設定をさわっていない。だがとにかくプロキシ設定を覗いてみた。そしてあっ!・・・である。
何と"xxxxxx.xxx.co.jp"であるべきサーバー名が、サブドメインなしの"xxx.co.jp"になっているではないか。
私:「これやったら繋がるわけないわ」
M:「???・・・・」
私:「誰がこの設定にしたん?」
M:「隣のTさんがやってくれたんやけど」
私:「でたらめもエエとこや」
ふと横を見ると犯人のT氏は電話中。
私:「Tさんに言うとき。『嘘教えたらあかんがな!』って」
知ったかぶりの典型であった。

其の壱百九:検索のコツの巻

ある若者が仕事に関連して「どこか目的に合った避雷針を作っているメーカーを知りませんか?」と訊いてきた。私が元電気屋だから知っているだろうとの理由からである。
それで取り付け場所とか若干の質問をした上で、私自身も設計を離れてから随分と長いので検索サイトで調べてみた。その際、特に最近の技術の進歩があるだろうから、従来の針が突き出たタイプ以外のものも色々出ているかもしれないとの思いで「避雷針 原理」というキーワードを使って調べたら数十件がヒットした。なるほど、避雷針でも誘導型とか、まだ実用化はしていないようだがイオンを放出して雷を遠ざけるタイプもあることがわかった。もちろんメーカーも何社か見つけることができた。
そのことをくだんの若者に告げると、「えっ?もうわかったんですか?」とびっくりしていた。実は彼は単純に「避雷針」というだけのキーワードで検索したために数千件がヒットしてしまい、なおかつ絞込みのやりかたも知らなかったために検索を諦めていたのである。
検索サイトを有効利用するにはキーワードをいくつかAND条件にして絞り込まないといけないのだが、ここらへんのコツというかテクニックを知らない人は意外と多い。もっとも「其の壱百六」のように検索を面倒臭がるのはそれ以前の問題であるが。
ちなみにウチのヨメハンにはいくつかの検索サイトを教えてあるが、まったく使えない。何か調べたいことがあっても「どこを見るの?」と尋ねるだけで、自分で調べることは不可能な状態にある。何故かというと、自分が知りたいことをキーワードに置き換えるという発想ができないからである。

其の壱百八:ネット販売の巻

職場のT氏の親戚(U氏としておこう)の話。
U氏は現在バイオ飼料関係の販売をFAXなどを通じてやっているのだが、もう少し手を広げよう、また海外にも売りたいという目論見もあってネット販売を始めたいということをT氏に話したらしい。ところがU氏はもちろんT氏もPCは持っていてもそこらあたりはまったくの素人、そこでT氏は私にちょっとしたレクチャーを求めたのである。
しかし話を聞くと予想通り。HPは自分で作れない、サーバーとは何かもわからない、ましてやSSLによる個人情報やカードを使った取引の仕組みもわからない、ないないづくしの状態であった。
それでそういった仕組みを丸ごと業者に投げてやってもらうことを考えているというから驚いた。開発はともかく、それほどのド素人だから運用だって自分でやれない。そして最大の問題は海外に売るとしても横文字などは論外であるから、これはもう失敗すること請け合いの状態である。よしんば軌道に乗せるとしても、とても自力では無理だから業者や商社に食い物にされるだろう。結論は「やめなはれ!」となった。
まあ、マスコミで仕入れた情報で自分でもできると思うのは無理もないことだが、大抵は成功した例しか取り上げないのでこういう途方もない希望を持つのだろう。

其の壱百七:接触不良の巻

先週末に職場の席替えをしたが、そのときの話。
電源コンセント、電話線、LANケーブルの引き替えを行ない、PCも移動してケーブルを再度繋ぎ終わった後である。1台のマシンがサーバーに接続できない。さらにゲートウェイを使ったホスト接続ソフトもツールバーの接続を示す握手アイコンがグレーのままである。あれ???
そのマシン、実は人事異動で他の部署から移ってきたヤツでドメインサーバーへの登録を切り替えたばかり、ひょっとして設定が忘れられているのではないかと思ったが、それにしてはアクセスを拒否するメッセージが出ない。おかしいなあと思いつつLANケーブルを辿ることにした。その結果・・・、
ケーブルが差し込まれているハブのポートのランプは消えたままで、かつケーブルは机の横のハンガーに掛けられた若者のリュックに押されて歪んでいたのである!!
ハブの裏は磁気シートで同じく机の横に密着させていた。それ知らずに若者がリュックを引っ掛け、その力でケーブルが押されて接触不良を起こしていたのである。をいをい、何すんねん!
仕方がないのでハブを机の裏側に移動し、ケーブルを奥まで押し込んだら回復したのは言うまでもない。
引越をするとこういう現象がたまに起こる。以前はノートPCがバッテリー切れになったメッセージを出すので、調べたらPCの横にある電源プラグが不十分に刺されていたのが原因だった。
引越の際はケーブルの接触不良に要注意。

其の壱百六:努力を惜しむなの巻

職場の後輩が、台湾サイトにアクセスしようとしたがつながらない。それで私に何とかならないかと相談をしてきた。画面を見るとなるほど相手のサーバーがコケている。トップページも同じだった。
「何とかならないですかねえ?」と彼は言うが、何度やってみても同じ事。それで試しに検索サイトからたどってみたがやはりサーバーがダウンしていることは間違いなかった。それによく考えたら台湾は昨日地震があってその影響があるのではないかと気付いた。
実は彼がアクセスしたかったのは台湾の法律に関する情報を載せたサイトで、「他に同じようなところはないですか?」と聞いてきた。「そりゃあるだろうけど、私も良く知らないから検索してみたら」と答えた。ところが彼は急に驚いた顔をして「え?検索サイトで調べるんですか?
コノヤロー (▼、▼メ)・・・・・と思ったが、落ち着いてこう言った。「あのなあ、努力もせんでわかるわけないやろ。いろいろ調べていって条件を絞り込んだらわかってくる。面倒臭い思わんとやってみんかい。そしたらすぐに慣れてくるはずや。」
ネットの世界はトライアンドエラー、手抜きして他人を頼るなんぞもってのほかである。

其の壱百伍:ウィルスを保護するWindowsMeの巻

自宅PCが"BackDoor-RS"ウィルスに感染した。どこからどうやって感染したのかははっきりしないが、駆除したつもりがWindowsのエラーと重なったせいでそのまま残ってしまったらしい。おまけに妙な現象が発生し始めた。
まずワクチンソフト(VirusScan 5.0.2J)の常駐スキャンを示すタスクトレイのアイコンが出ない。常駐を再度設定すると一旦は表示するが、アイコンのところをカーソルが通過するとアイコンが消える。調査すると起動時プログラムのレジストリに設定されているはずのAlogServ.exeが起動していない。加えてウィルス検査を開始するとドライブとかに関係なく途中でプログラムが中止されるのである。
ちょっとこういう現象にはお目にかかったことがなく、頭を抱えた。ウィルスに感染しているかどうかも確認できない。悪いことにワクチンを再インストールしても現象は解消しないのである。
WindowsMe本体の再インストールもやむを得ないというところまで考えが及んだところであることを思いついた。子供用PCに入っている古いバージョン(VirusScan 4.0.3a)を最後の手段として入れてみることにした。当然エンジンとウィルスデータは最新にした。するとこちらは正常にインストールでき、かつウィルス検査も正常に動き出した。結果は最初に書いたとおり"BackDoor-RS"の感染だった。そして驚いたことに感染した複数のファイルはすべて"RESTORE"フォルダ、すなわちWindowsMeだけの機能である「システムの復元」に使われる場所にあって、「使用中」であるがためにファイルの削除もできないのである。
解決方法はただ一つ、「システムの復元」機能のキャンセルしかなかった。そしてその方法ですべては解決した。そもそもこの機能は会社のWinMeマシンがトラブった時に試したことがあるのだが、殆ど役に立たないことがわかっていたので、この際二度と使わないことに決めた。
さて、問題の"BackDoor-RS"だが、PCの外からのリモコンで動くタイプであり、サーバーを標的にしているため私のPC自身の被害はないだろうと思っている。IPアドレスは可変だし、ファイルの共有もなし、ましてやハッカーにとっては個人PCの中身なぞいじくっても面白くも何ともないだろう。おまけにルーターで80ポートは閉じているし、ちょうど感染した前後にルーターのファームウェアのバージョンアップがあってステルスモードに設定したからもはやPingも受け付けない状態にある。
今回のトラブルで得た教訓。「最後まで諦めるな。OSの再インストールは万策尽きてから

其の壱百四:ソフトといえばすべてExcel?の巻

階下のフロアにいる職場のT氏、私のところに来ていきなり「このデジカメ中身を見たいんだけど」とのたまった。
確かにうちの職場のものだけど、T氏はそれを借りて何やら写して来たらしい。しかし私のPCには中身を読むソフトが入っていない。しかし彼はそんなことには頓着せず、「何度も中身が見たい」を連発する。しかし残念ながらソフトをインストールしてあるPCの持ち主は生憎席を外していた。しかししばらくして彼は帰ってきたのでUSBケーブルをつなぎ画像を取り込むことができた。
しかし次にT氏は予想通り自分のPCにも画像を入れたいと言い出した。だが困ったことになったと私は思った。というのも画像はトータルで5MBあり、社内メールといえども重すぎるのである。おまけにうちの職場のファイルサーバーからT氏のところのサーバーへはアクセス権限がないために直接転送できない。そこでT氏には事情を説明してFDを使うことにした。ここではT氏も納得して早速職場へFDをとりに帰った。しかし戻ってきた彼が私に渡したのは・・・
何と不用になった2DDのFDの束だったのである。
をいをい、今時後生大事に2DDかよ・・・と私はガックリきた。「悪いけどこれじゃ時間がかかりすぎるから2HDにしてよ」と交換を要求した。彼もさすがにマズイと思ったのか今度は2HDを持ってきた。コピー作業そのものは数分で済んだが、その次にT氏が発した言葉には思わずのけぞった。
「この画像、Excelで開くの?」
彼のPCに関する知識は数年以上前のまま進化していなかったようである。それも理由がないわけではない。彼の仕事は主としてコスト計算だからExcel以外のソフトは考えられなかったらしい。

其の壱百参:迷子になったフォルダの巻

今朝出社したらS子が泣きそうな顔をして助けを求めてきた。アプリがひとつ動かないというのである。
確かにデスクトップのショートカットアイコンをクリックしても起動ロゴが一瞬出ただけで勝手に終了するのである。ショートカットを作り直しても駄目だった。
そこで「何をしてからおかしくなった?」と聞いたら、エクスプローラで自分が作ったファイルをドラッグしているうちにわけがわからなくなったというのである。おまけにどのファイル・フォルダをどこへ移したかも記憶があいまいなのである。
これにはまいった。具体的なファイル・フォルダ名がわからなくては検索のしようがない。しかし唯一の手掛かりは動かないアプリの名前だけであるが、これがヒントになった。アプリが使っている"DATA"というサブフォルダがルートにぶら下がっていたので、中身を確認してから元の位置に戻したら正常に動いたのである。だが当面はこのアプリに関してだけは解決したが、他にもフォルダが狂っているかは不明なので不安は残る。
S子にはエクスプローラーを使ってファイルの移動などの操作をする時、特にドラッグをする場合は慎重に操作することを指示した。
それにしてもWindowsのフォルダについては問題があるように感じる。現にS子のようにフォルダを必要な場所以外に移動したり削除したりする例を時折聞くからである。もしフォルダの関連付けについてロックがかけられるようになっているか警告が出るようになっていればある程度防げると考える。隠しフォルダにしてもエクスプローラーで見えるようにできるし、アプリの製作側でも防ぐ方法はなく、Windows自体での解決策が必要だと思う。

其の壱百弐:余計なことせんでよろしいの巻

ニムダウィルス以来、会社の標準ブラウザはネットスケープコミュニケータ4.78に変えさせられたが、やはり業務用アプリでIEのジャヴァを使ったものは一部おかしな動きをするようになった。
しかしそれでは仕事にならないので、そのアプリだけはIEで動くようにした。ところがである、何台かがIEになってもエラーが発生する。あれれ?である。それまではまともに動いていた。しかし話を聞いているうちに謎が解けた。NC4.78をインストールしたときに職場サポート幹事以外のある知ったかぶりの男がIEをアンインストールしてしまったのである。もちろんアンインストールといってもWindows98に付いているIE4.01SP1なのであるが、SP2以降でないと動かないアプリだったのでおかしくなったのである。
もちろんIE5.5SP2をインストールしなおして解決したが、本人には「余計なことはせんでよろしい!」とイエローカードを出した。それにしてもネットスケープがウィルス攻撃から無事であるのはいつまでなのだろう?また、攻撃を受けたら情シスは次に「Operaに変えろ」とでも言い出すのだろうか?

其の壱百壱:見習うべしの巻

先日、職場に2台あるネットワークプリンタのひとつが死んで新しいものと取り替えた。
それで各人ドライバのインストールをアナウンスしたのだが、私の向かいにいるアシスタントの女性から「印刷できない」とのお助けコールがあった。現象を再現すると印刷スプールを開始した直後から先に進まず、「電源が切られているか故障しています」とのエラーが出る。早速プリンターのプロパティーを見ると、交換していないものも含めて出力先がローカルプリンタに変わってしまっていた。ここまでは別に珍しいことではない。だが彼女はシビアな質問をしてきた。「どこで間違えたんでしょうか?」
つまり普通の人なら「どこか悪いところがあったの?」とか「よくわからないので・・・」とか自分の責任ではないことを強調しようとするのに、彼女はインストール手順のどこで間違えたかを知ろうとしたのである。「メニューで出力先を選ぶときに既定値のローカルプリンタを選んでしまったからだよ」と答えると納得していた。
彼女は今の職場の前はNCマシンのデータインプットなどをしていたからキーボードには馴れていたが、PCそのものには詳しくない。しかし少しでも理解しておこうという姿勢は質問する言葉に表れていた。
彼女にはまた別の話があって、海外から私にかかってくる電話に対してちゃんと答えられるよう片言の英語を覚えようとしている。こういう姿勢には本当に頭が下がる。彼女は2児の母で子育てに一生懸命、そういうことが人を変えるのだろうか。職場のもう一人のアシスタントは彼女よりも若く、新婚ほやほやなのだが、彼女は私に電話がかかってくると無言であわてて電話を切り替える。この差は大きい。