悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
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2021.02.28:
今日で2月も終わり。同時に兵庫県では緊急事態宣言が終了。だが東京都をはじめ、多くの都府県では新規感染者数の下げ止まりが続いている。検査による抑え込みが不充分だから無症状のかたちで漏れるのが原因なのだろう。やはり「蛇口をきっちり閉める」ことをやらないといけない。
維新が「ファクトチェック」なるものをやり始めたが、一般市民の声を攻撃することが目的らしく、LITERAはコテンパンンにしてしまった。
そもそも「ファクトチェック」というのは党派性のない組織がやるもので、維新にはその資格はない。しかも吉村がTVでふりまいた「イソジンはコロナに有効」という根拠の極めて薄いデマを流したことには無反省のままである。
維新は自民の別働部隊であると同時に、謀略の役目を果たしているらしい。
2021.02.27:
今日は寒いのか暑いのかよくわからなかった一日。
政府が緊急事態宣言を一部解除したが、従来通りの注意を訴えていることから、解除の真意はどこにあるのかよくわからない。
昨夜のスガーリンのぶら下がり会見、記者から会見を開かなかったことの質問が相次いでキレてしまった。やはり山田がいないと自分自身では受け答えのコントロールができないということだろう。メモがないとまともに答弁できないという理由がわかった気がする。
2021.02.26:
神戸市では本日までにワクチン用冷凍庫が各区役所に配られた。区役所から必要に応じて区内の病院にワクチンを配布し、集団接種はなるべく少なくするつもりである。
来週にはワクチンが国から届くので医療関係者の接種が始まる。我々年寄は4月中旬からになるのだろう。
6府県の緊急事態解除が決まった。但し尾身会長が言っているように、あらゆる制限を一驚に緩めることには慎重である。だからGoToトラベル再開も2週間ほどは様子を見るとのこと。感染拡大を本気で止めるならば2週間では足らないと思うのだが。
さて、この解除についての首相記者会見は中止になった。加藤が意味不明の理由を述べているが、本当は山田問題で自民党内の意見が割れていること。
スガーリンとしては、NHK他のマスコミを脅して手名付けることのできるキャラを失うのは惜しいのだろうが、野党からの猛攻撃と国民からの政治私物化攻撃を受けたらろくなことにはならない、その条件を天秤にかけたらどちらに傾くか、悩んでいるのだろう。
今飛び込んできたニュース。東北新社は社長辞任とスガーリン息子の懲戒処分を発表した。
2021.02.25:
山田広報官が国会に出てきたが、とぼけた答弁に野党からヤジが飛び交う事態に。彼女は相当な食わせ者のようである。
会食の席にスガーリン長男がいたことには「いたかどうかもわからない」と答えるし、広報官は辞職しないと明言。スガーリンが任命責任を問われたら困るので辞めさせないとも考えられる。だが何よりも彼女は接待に「断らない女」ということを以前後輩に垂訓したことの動画を公開しており、それを指摘されたら慌ててネットから削除したことから、今回の接待はまずいと考えたことがうかがえるのだが、何食わぬ顔をしている。
これでは国民が納得しまい。もしスガーリンがこのまま彼女を居座らせるならば、スガーリンの責任そのものを問う声が強まるに違いない。
個人的な経験でいえば、業者からの接待には非常に気を遣う。民間企業特に大企業になるほど接待に関するコンプライアンス規則はうるさい。私も上司から価格交渉中の接待は受けるなと指示されていた。
接待は発注の多い出入り業者でさえ交渉中は避け、年に1回の忘年会に招待される程度だった。
一度だけ、数千万円の機械を発注する前で、数社から見積させて価格交渉に入る直前だったが、ある業者が昼間に訪問してきて、突然私にタイピンとカフスのセットを私に差し出したことがある。その瞬間私はその意図に気づいて「持って帰れ!」と一喝したのである。
たとえ大した金額でなくても、受け取る習慣を付けてしまえば歯止めがなくなることを直感した。
山田広報官の場合、たとえ金額はわからなくても警戒すべき接待であることはわかったはずで(わからなかったらよほどのアホである)、そこをとぼけて答弁するあたり、かなりしたたかな人物であることがわかる。
2021.02.24:
総務省は接待を受けた官僚11人の処分を決めた。一方で山田広報官は表面上退職しているので処分はない。しかしこれでは国民も納得するわけがなく、国会の参考人招致で与野党が合意した。当初抵抗していた与党も観念して首を差し出した。
彼女はこれからマスコミも含めて集中砲火を浴びることになる。ただ彼女は給与の一部返納で落とし前をつけるようだが、NHKに対して「総理が怒ってますよ」という圧力をかけたことについては国民は納得しまい。
大村知事リコール署名問題で、警察が選管に保管されている署名を押収した。捜査は一歩すすんだわけだが、偽造の指示をやったのは誰かについて、徹底した捜査と追及が望まれる。リコールをあおってきた高須、河村の両名がどの程度関与したかについてはまだ警察も明らかにしていないが、道義的には無傷で済む話ではないだろう。
2021.02.23:
愛知県の大村知事リコール署名問題で、偽造の指示は署名団体の事務局長から佐賀県の会社に名簿を渡してアルバイトに住所氏名を書かせていたことが明らかになりつつある。
署名された名前は故人のものが8000人以上あるとのこと。元ネタは相当古いようである。
ところで署名団体の事務局長(雲隠れ中?)は維新から議員立候補を予定されているとのこと。この事件に維新が顔を出すとは予想外だった。
いずれにせよリコールをあおってきた高須、河村の両名は偽造関与を否定しているが、いずれ警察の事情聴取を受けることはほぼ間違いないだろう。
生活保護に関する裁判で、昨年の名古屋地裁に続き、大阪地裁でも判決が出た。名古屋では原告敗訴、大阪は原告勝訴である。
いずれの裁判でも争点になったのは、厚労省が2013年から始めた生活保護費の連続切り下げで、その方針が違法か合法かである。名古屋では合法としたが、切り下げの計算式がそれまでの消費者物価を根拠としていたものを厚労省の恣意的計算式に変え、かつ財政が苦しくなっていること、自民党から引き下げ要求があったことをすべて裁量の範囲とした。
これには原告のみならず少なくない専門家が「ひどすぎる」と批判した。
一方の大阪では厚労省のそれらの裁量理由をすべて違法とした。
名古屋では原告が控訴しているが、他にも各地で起こされている裁判の判決がどうなるか、注目されている。
生活保護については申請の入口での妨害や扶養照会が問題になっているが、受け付けられても低い金額で苦しい生活を強いられるのでは、憲法25条が定める「健康で文化的な最低限度の生活」に至るまでの道のりは長すぎる。また政権与党があれこれ作っている「自助」を含む妨害の関所を一日も早く取り除かねばならない。
2021.02.22:
スガーリン長男が勤める東北新社による官僚接待、少なくとも12人が招待されていることを認めた。他に現在内閣広報官を務める山田広報官も含まれるようだ。
山田広報官は首相の記者会見を仕切る人物であるとともに、NHKに対して「首相が怒ってますよ」と電話したことが報道されている人物。
接待の会食費は一人当たり約7万4千円で、昨年の衛星放送免許更新直前に集中しているという。
ここまで明らかになったには、スガーリンの責任が問われることは避けられない。東北新社側の忖度だけでは済まされないし、長男から何も聞いていないだけで済まされる話ではない。もちろん山田氏もスガーリンに黙っていたとは考えにくい。いよいよモリカケ問題に似たコースをたどり始めている。
2021.02.21:
ワクチン接種が始まったが、早速問題が見つかっている。
これまで医療関係者は370万人とされていたが、実は100万人少なかった。医療者の中に医師とか看護師以外の検査技師や事務員など患者と接触する可能性のある人たちをカウントしていなかったのである。ワクチン手配を急ぐあまり忘れていたものと考えるが、複数の目で確認すれば気づいたはず。
恐らく現場のことを全く知らない人達ばかりで話を進めていたのだろう。もし病院関係者にでも聞いていれば間違えなかったはず。私のように患者として毎月病院通いをしている人間から見れば、カウントを忘れていたというのが信じられないくらいである。
役所仕事の典型というか、政府自民党に昔からある「公務員は国民の奉仕者である」という意識が末端にまで指導されていないことの反映である。戦前あるいはそれ以前からの「お上の施し」と、今は新自由主義で「政治は大企業・金持ちのためにあって、庶民は自助で」ということも加わっている。これらは日本社会として克服すべき。
他にもコロナワクチン用注射針の手配漏れなどがあるが、政府のずさんさに関する問題はこれからも出てくるだろう。
2021.02.20:
今日は昨日までとは打って変わって気温が急上昇。洗濯物は1日で乾いた。
イソジン吉村が緊急事態解除に向けて前のめりになりぎゃあぎゃあわめいている。
だが彼は政府に向かって優先的に要求する内容を完全に間違えている。
優先すべきは緊急事態解除でなく、営業時間短縮で苦しむ事業者に対する支援であり、重症者を収容する病院への国からの手厚い支援、PCR検査の拡充である。
現在問題になっているのは感染者拡大の下げ止まりであり、仕事がなくて苦しんでいる労働者が増え続けていることである。
ところが吉村は政府自民党と同じく「経済回復」を優先させることしか頭になく、感染拡大を徹底して抑え込むための科学的見地を無視している。そのために緊急事態解除についえの勝手な条件を作り、それを金科玉条のごとく叫び続けているのである。
だが大阪府民は極めて冷静で、「そんなに急がなくても・・・」というのが大勢である。
感染拡大を徹底するならば、今のようなザルのPCR検査ではなく、組織的な検査で落ちこぼれを防ぎ、感染者の隔離、そしてワクチンで感染者の防止と拡大要因の除去である。
とにかく専門家による科学的な知見に基づく対策で、国民生活の正常な回復が必要である。オリンピックの開催可否はそのあとに判断すべきである。
2021.02.19:
冷え込みは少し和らいだが、建物はここ数日の低温でなかなか温まらない。よいってファンヒーターは教務フル稼働。
小さな20センチのフライパンの焦げ付きがひどくなり買い替えた。15年使ったので表面のテフロンコートははげ落ちたようだ。
政府自民党の劣化は止まらない。多すぎて過去に書ききれなかった分も含めてメモしておく。
1.竹下は知事を「注意する」と発言したが、別のところでは聖子のことを「男勝り」と評した。こういう発言の背景には、「女はでしゃばるな」という時代遅れの発想がある。
2.二階が自民幹部会に何人かの女性を出席させるとしたが、発言は禁止とした。この男も森同様今何が問題になっているかをわかっていない。発言できない会議に出ることは時間の無駄であり、苦痛でしかない。
3.聖子は、オリンピックが政治の中立性を求められているとの批判を受けて自民党を離党した。離党はあくまで名目で、いずれは自民党からあれこれ注文がでることは必定。
4.スガーリンの息子が総務省の役員接待の席にいて放送免許の話をしていたことがWeb版週間文春に暴露された。当初官僚の出席と発言を否定していたが、その後出席したが会話はなかった修正。しかしそれも嘘であることがばれて官僚は異動という名の更迭となった。スガーリンジュニアも会話を認めた。こうなると官僚の処分が出るかもしれない。
政治の私物化という意味で、モリカケ問題に似てきた。
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これは自民党とは関係ないが、愛知県の大村知事のリーコル署名の大半がアルバイトによる捏造であることが判明した。捏造されたものであることは選管の調査でわかっており、検察に告発している。
この問題の裏には署名をけしかけた河村名古屋市長と高須クリニックの高須院長の影が見える。両名とも関与を否定しているが、検察の捜査が進めば何か出てくる可能性がある。
2021.02.18:
昨日書いたとおり、今日は猛烈な冷え込み。午後からは雪もチラついたりして、ファンヒーターはフル稼働。
さて、五輪の組織委会長は橋本聖子に決まった。森を辞めさせる時には政府は「別組織」ということを盾に辞める工作をしなかったのに、後任については大臣辞任を認めるなど介入しまくり。政府自民党のご都合主義はとどまるところを知らない。聖子も貧乏くじとわかっていても逆らえないと観念したようだ。
ご都合主義は不祥事への対応もまたしかり。
またもや議員が夜にラウンジに出かけたことも離党で済まそうという魂胆。そしてスガーリンの息子が勤める会社が総務省の官僚を接待して、衛星放送免許に手心を加える依頼を受けたことを隠そうとしたりと、次々と出てくる。
そして最もあきれたのが、島根県知事が聖火リレーを辞退する意向を占めたのに対し、島根出身の竹下が知事を「注意する」と発言したこと。県民に責任を負う知事に対して国会議員が命令してもかまわないという発想は、民主主義と地方自治に対する越権行為の何物でもない。
政府自民党に対して逆らうなど許さないという、スガーリン的独裁主義はもう終わりにしようではないか。
2021.02.17:
低気圧の影響で今日も寒い。明日が最も冷えるとのこと。
大阪の高校生が髪の毛の色の問題で訴訟を起こしたが、裁判所は行き過ぎた学校の処分を認めたものの、髪の毛の色や校則そのものを合法とした。
下着の色まで定めるようなブラック校則は未だなくならず、子供の権利条約にも反するような規則が多すぎる。以前指摘したことがあるが、制服をはじめ、校則のルーツは昔の軍隊の流れをくんで、子供たちに画一的、懲罰的な校則を要求する傾向が強すぎる。子供の意見をくみ取り、彼らも納得できるような校則にすべきである。そうでないと子供たちは「言っても無駄」と大人たち対する不信感を抱き、ひいては自分の意見表明あきらめる傾向を生み出す。これでは絶対に民主主義は育たない。
2021.02.16:
超大型の低気圧で北海道・東北を中心に暴風雪が吹き荒れている。場所によってはホワイトアウトで外出が危険なケースもある。
神戸でも強い風で歩くのが怖かった。ホワイトアウトと言えば、若い頃、槍ヶ岳に上る途中で深い霧に囲まれてしまい、1時間くらいその場で立ち往生したことがある。ホワイトアウトの中で動くのは非常に危険で、前に歩いているつもりでも、いつの間にか同じところをぐるぐる回るだけの「リングワンデリング」になることがある。寒ければそのまま凍死する。
さて、低気圧は大型のまま進まないようで、明日も同じ天気が続くとの予報。
地震で被災した地域は復旧もままならない。困ったものだ。
さて、明日からワクチン接種が始まる。
2021.02.15:
東北で起こった東日本大震災の余震で、犠牲者は出なかったものの、被害に遭われた人々にお見舞い申し上げる。
証言によれば、今回の方が揺れが大きかったとのこと。また、震源がプレート境界よりさらにの内部で起こったことで津波は発生しなかったと報道されている。
それとは別に、近畿では和歌山県北部を震源とする群発地震が起こっている。ここは昔から中央構造線に沿って小さな地震が年中起こっているが、今回は頻度が高い。大地震が起こる前兆でなければいいが。
昨日にも触れたが、実体経済とかけ離れた株価の上昇は、遂に日経平均が3万円を超えるまでになった。
昨年の年間GDPはマイナスであることが公表されているのに、株価だけが急騰しているのは怒りを覚える。
これまでも「アベノミクス」が株価上昇の原因であることが指摘され、「アホノミクス」とか「カジノミクス」などと批判されてきたが、浮かれている連中は馬耳東風、あくまで金の亡者として突き進むようだ。どうやらリーマンショックのような事件でも起こらないとわからないようだ。
2021.02.14:
今日はポカポカ陽気でとても2月とは思えない暖かさである。
昨日はいつもの通院で、インスリン他の処方をもらった。
主治医との話で、医療関係者のワクチンは間もなく接種開始のようである。ワクチンの保存方法は、どこか保健所とかで一括管理して、必要に応じて病院へ分配されるのではないかとのこと。神戸などの都市では接種場所まで1時間もあれば接種場所に到着できるからである。
また、最近死者が増えていることについて、在宅の重症患者が次々に亡くなっていることもあるが、ベッド数がまだ足りていないこともあって、病院では回復できる人とそうでない人を選別する「命のトリアージ」がやられている可能性もあるとの見解で一致した。
ところで、今朝の「サンデーモーニング」を見ていて思ったのだが、株価は現在「コロナバブル」とでも言うべき高騰が続いている。原因はもちろん政府による財政支援が実需に回らずに、株式投資に回っていることにある。
これに対して思うのは、国内で再度の「定額給付金」の話が出た時に、麻生は「出しても貯蓄に回っている」と反対した。
考えたらおかしな話で、富豪を潤す金は出しても、庶民を支援する金は出し惜しみする、新自由主義の害悪を政府が積極的に垂れ流しにしているということになる。
政治を新自由主義の道具として使うやり方は終わりにしないといけない。
2021.02.12:
森は正式に辞任表明をした。しかし自らの発言について「解釈の仕方」と差別発言であることを認めていない。だが事実は明白で、これを誤解する人は誰もいない。もしIOCが森の発言を聞いたら強烈な反論をする可能性がある。
そして後任と目されていた川淵氏は会長就任を昨日は一転して否定した。森の傀儡とみなされるのはさすがにまずいと思ったに違いない。そもそも世間一般としても、引責辞任した責任者が後継を指名するなどありえないからである。政府も無条件で川淵を認めるわけにはいかなくなった。
後任については、いみじくもユリットラーが言っているように「透明性が求められる」のである。
2021.02.11:
森は遂に辞任以外の選択肢はなくなり、明日正式に表明するとの報道である。後任にはサッカーJリーグ創設に努力してきた川淵氏の予定。
彼なら暴言はしないと思うが、ひとつだけ気になるのは彼が自民の右翼議員を応援するような傾向があること。
ご多分に漏れず、日本のスポーツ指導者にありがちな根性論、精神論が未だに払拭されないことから、川淵氏が選ばれたのかもしれない。だが世界は差別を許さない。その意味で、今回の騒動を機に日本は男女平等の取り組みが周回遅れ、というか「2周遅れ」であることを我々庶民も自覚すべきだろう。
さて、そこで東京五輪開催の話だが、ワクチン接種も始まったばかり、感染者も世界的に減る傾向がない状態で、無理に開催するのはかなり無理がある。しかしIOCもそうだが、主催者側としては開催のキャンセルでスポンサーからの収入のみならず、キャンセル料も発生するので、これまた立ち往生になっているようだ。
2021.02.10:
森の暴言問題はさらに波紋を広げている。
最大のものは、ボランティアの辞退が出たことについて「瞬間的、足りなければ再募集すればよい」と二階が逆切れしたことで、これは問題の収拾どころか火に油を注いで団扇であおぐかたちになった。
これには橋本聖子も「不適切」と述べたし、何よりもIOCが森の発言に対する世界からのクレームの増加を受けて、「完全に不適切」とする声明に切り替えたのである。
もはや森の辞任は避けられないはずだが、政府自民党からは正面切っての批判は出てこない。
ここには自民党が女性差別一掃をできない体質が見事に反映している。
国際的な流れで表面上は男女平等を口にするが、実態は逆に差別を是認する立場である。その傾向はアベットラーが「日本会議」を思想的支柱にして、ことあるごとに改憲を訴えてきたことと関係している。
日本会議は選択的夫婦別姓とか男女共同参画に反対しており、戦前を越えて中世の男尊女卑の世の中にすることを目指している。
だから今の自民党は完全に極右政党に変質し、森とか二階のような人間を引きずり下ろすことができないのである。
収まることのない内外からの批判に、森を辞任させてけじめをつけない限り、オリンピック開催そのものが頓挫することは避けられない。
2021.02.09:
イソジン吉村は前のめりで緊急事態解除に向けてマスコミにアピールしている。
しかし吉村が作った基準は専門家が反対していたもので、客観性は乏しい。街の人たちは声をそろえて「慌てることはない」というのが多数。
今日も「吉村基準」を超えたとして専門家を呼んで会議を開いたが、解除はまだ無理と言われてしまった。やはり最大の問題は病床使用率が6割といえども、解除後の感染者増加に対する備えがすぐに足りなくなる危険があるから。
ということで解除を政府に要請するという吉村のアイデアはつぶれた。
大阪都構想が条例で否決されたのちも似たような案を条例にしようという策動も失敗し、いよいよ維新政治の斜陽化が始まろうとしている。
2021.02.08:
日照時間も次第に長くなり、蝋梅の黄色い花が咲くようになった。気温もわずかに上昇するようになって、もうすぐ梅の花が見ごろを迎える。
政治の話は日替わりで色々出てくるのでちょっと様子見にする。
神戸市は老朽化した動物園を含む王子公園の大改修を打ち出した。
老朽化による大規模修繕はやむを得ないが、何も今やる話ではない。現在も三宮再開発を中断せずに強行しているが、ウィルス対策を後回しにするようなことをやるのは承服しかねる。そうでなくても今の久元市政は政権与党の出す方針を丸呑みすることばかりに熱心で、市民の声には耳を傾けないのが特徴。
秋には市長選挙が行われるが、最近の地方選挙で見られるような政治刷新が必要である。
2021.02.07:
兵庫県の新規感染者数は2桁になってきた。週明け火曜日にはそれが本物かどうかがわかるだろう。
コロナ禍による失業者の増加で、大企業向け、特に派遣労働者に対する雇用調整助成金の適用を求める声が強かったが、政府は「今年1月からの適用」でその場をしのごうとした。
しかしコロナ失業は去年の1月から。政府は「昨年秋から」と一旦訂正したが、これも中途半端。もちろんこれもブーイングに遭って結局去年1月で見直すことに。
「定額給付金」の時もそうだったが、大企業に対する支援でない限り、対策は常に後出し、小出しのオンパレードである。
「自助」ばかり強調する、新自由主義に汚染された政府与党だから、多くの国民を救うという発想はできないというか、拒否するのである。彼らにとって国民の格差、分断、優越意識は当然で、「負け組」を救うために金を使うのは無駄なのである。
2021.02.06:
新規感染者の数は減ってきたが、入院患者は減少の傾向がでない。どうやら死者や完治者が退院しても自宅待機になっていた人たちがその穴埋めをしているらしい。これでは3月7日までに緊急事態解除は不可能だろう。
毎日新聞によると、森は辞めたかったが周囲が止めたとのこと。
それが本当なら東京組織委とJOCの責任は重大ということになる。
それにしても女性蔑視の発言には、多くの在日大使館が抗議のツイートを次々と出している。これに対するリツイートは増え続け、夕方6時現在、EUのもには1.6万を数える。
森の辞任を含め、もはやオリンピック中止の声が高まっている現状では、国民はそっぽを向いて、開催に一切協力しないだろう。
2021.02.05:
森への批判は止まらない。
都庁には抗議の電話が多かったというし、ボランティアの辞退も相次いでいるという。
世論の調査でもオリンピック中止の声は8割近くある。
ところがIOCは昨日の森の「謝罪」会見でこの問題は終わりとの見解を出した。日本政府と同じくあくまでも開催に固執している。そこには何があるのか?
ふと思ったのだが、IOCは中止によるスポンサーからや放送権料などの収入が断たれることを非常に恐れているのではないか。資金源がなくなればIOCの運営が立ち行かなる可能性が非常に高いのだろう。
しかし今の日本のウィルス感染状況では海外からの選手は尻込みするに違いない。最悪無観客、日本人選手だけでやるのならばオリンピックの意味は完全に失われる。
やはり無理な開催は傷口を広がるだけの効果しかない。
2021.02.04:
政権・与党がらみのネタは連日続いている。
1.森喜朗は国民世論への攻撃、女性に対する侮辱発言を行い、海外でも批判的に取り上げられている。
今日謝罪と発言撤回を行ったが、記者からの質問に「どうせ面白おかしく書くんだろ」との捨て台詞。辞任もしないから明らかに反省していないことが見て取れる。
なお、スガーリンは森の発言は不適切との見解を示している。
2.スガーリンの息子が総務省の官僚から違法の疑いのある接待を受けていたことがわかった。息子は会食の費用を返したというが、バレなかったらそのまにするつもりだっただろう。
親がいい年をした息子のことで謝罪はする必要はないが、当初は「聞いていない」と知らん顔。今日は調査に協力するように伝えたとしている。
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明日はどんな話が出てくるか楽しみ(?)である。
2021.02.03:
昨日の節分と今日の立春は例年より1日早い。報道されているように、地球の自転周期とカレンダーとのずれがうるう年だけではカバーしきれないことから起こったもの。
河井案理が議員辞職をした。裁判で有罪となり、その後控訴をせずに失職となる寸前で自ら辞職を決めたものである。
国民に対する説明も謝罪もなし。現在進行中の夫の裁判に影響が出るからとの理由らしい。相変わらず使い古された説明拒否の理由である。だが自民党本部から流れた1.5億円の原因や支出の詳細はまだ不明のままである。
当然国民は納得しない。これでますますスガーリン政権は窮地に追い込まれる。
2021.02.02:
突如としてミャンマーでクーデターが起こり、軍が権力を掌握してしまった。クーデターの理由は昨年の総選挙で不正があったというものだが、だからといってアウンサンスーチー氏以下の政権幹部を拘束する権利はない。
2015年の選挙で民主化は一応達成されたが、軍の不満は銃剣で噴出するかたちとなった。しかしクーデターで政治をひっくり返す権利は何人にもない。
私の現役時代、ミャンマーにいくらかの品物を輸出する仕事を担当したことがある。
その時のミャンマー側は退役軍人が経営する会社だった。それは今も変わっていないようである。その時に感じたことだが、その会社の経営陣はもちろん退役軍人ばかりだが、契約書などに記載されている名前には「元大佐」などの肩書がついていた。彼らにはそれが常識のようで、政治が民主化されても軍隊の階級を隠すようなことはまったくなかった。
さて、緊急事態宣言の1か月延長はこの日記を書いている時点では正式発表はない。ところで二つ気になることがある。
一つは東京都の新規感染者数。
公表されている数字では患者数が大幅に減っているが、実は検査数がこれまでの半分。聞くところによると業務がパンクした保健所による濃厚接触者の追跡をやめたことが理由らしいが、マスコミはそのことのコメントを付け加えずに報道している。分母が違うことを無視した患者数の報道はやめるべき。
もうひとつは大阪のイソジン吉村。
政府が緊急事態宣言の解除以前に大阪府から解除の提言をすることを考えているという。だが吉村が示した数字は甘いもので、専門家からは批判が出ていたものである。それを無視して発表するということは、維新も自民党と同じく国民の健康よりも経済優先ということである。
2021.02.01:
2月になった。
緊急事態宣言は栃木を除いて1か月延長の方向で進んでいるようだ。政府もやっと患者数の推移やベッドの占有率などの事実に目が行くようになった。
確かに新規患者数は徐々に減ってきている。だが第一波の時の宣言のような激減はない。理由はよくわからない。過去の経験から感染するリスクが低いと見ているのか、政府が大騒ぎするほど騒ぐ話ではないと考えているか、もうひとつ判然としない。それよりも政府の対策が不充分なことか大きな原因に見える。
このあたりの正確な分析と対策がなくては宣言解除に結び付かないだろう。
例の与党による飲食で、公明の一名だけが議員辞職しただけで、残りは役員辞任とか離党で済まそうとしている。だが国民はその程度では許さないだろう。
もはや政権交代しかあるまい。