悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
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2021.12.31:
今年も大みそかを迎えた。今年はウィルスに始まりウィルスに終わるという異常事態が続いた。来年もまだ続く可能性が高いし、これから何年かかったら終息するかも全く見えない。
年末寒波で寒い。昨夜は前回の寒波の時と違って猛烈なこむら返りで苦しんだ。よって寝不足。
また今夜は例年と違って年越しうどんにした。息子はあまり和そばが好きでないようで、コシのある讃岐うどんのリクエスト。以前休暇で四国みやげの讃岐うどんが気に入ったらしい。
ともあれ今年も紅白歌合戦を見てから新年を迎えることになる。
2021.12.30:
やはりというか予想されていたオミクロン株による感染者が兵庫県でも見つかった。感染者の数も増加傾向が見られる。
専門家の見解では、3回目のワクチン接種が2月からとなれば、1月に感染者が大きく増加すると警告している。当面は無料PCR検査をやって感染者を隔離する方法がでしのぐしかなさそうだ。
さて、例年通り今年鬼籍に入られた方のことを書く。
まずいちばんに名前の挙がるのは瀬戸内寂聴さんだが、これは別格。次に名前を挙げたいのは、自らも被爆者で日本被団協の代表理事だった坪井直さん。享年96歳。
永年核兵器廃絶の運動の先頭に立ってこられたかたで、オバマ元大統領とも広島で握手を交わした。
彼が生きている間には核兵器は廃絶できなかったが、核兵器禁止条約の発効を見たことは唯一の救いだった。
完全廃絶までの道のりは、核保有国とその後押しをしている日本政府の妨害のため、未だにゴールが見通せないが、彼の遺志を継ぐ人たちの努力によって必ずや実現できるだろう。それまで我慢の日々が続く。
2021.12.28:
岸田が「成長と分配の好循環」と言ったことから、財界などからは賃上げは生産性向上がないとできないとの大合唱である。
ところで「労働生産性」とは何か?また統計では日本の生産性は外国に比べて低いとよく言われる。その原因は何か、ちょっとだけ考察してみたい。
生産性の計算式は極めて簡単で、労働時間当たりの付加価値=名目GDP÷年間総労働時間で得られる。
そこで日本の生産性を見てみると、分子であるGDPは長期にわたって横ばいだし、分母の総労働時間もほとんど変わらないどころかウィルス禍によるリモートワークでタダ働きが増える傾向にある。
それでまず分子が上がらない原因を探ってみると、物価がほとんど上がらない、特に個人消費が賃金が下がっているために購買意欲が冷え込んでいることが大きな要因であることに気づく。しかも冷え込んだ購買力のために値上げができないという悪循環に陥っていることがわかるのである。
この賃金が上がらないということは、直接的賃下げだけではなく、正規雇用が非正規雇用に置き換わることで下がることも含んでいる。加えて大企業による下請け単価の買いたたきも影響している。この下請けいじめは岸田も気が付いていて、下請けコストの低下を監視する言い出した。それはそれでいい方向だが、肝心の労働者の賃上げは経営側による生産性向上が前提だと抵抗されていて一筋縄ではいかない。
しかし生産性向上という言葉の裏には労働者に対する作業の効率化の責任を転嫁するものであり、本来経営側がそれなりの作業環境をと整えるということを免罪するものである。
一昔前は職場の「改善活動」とか「QCサークル」ということで作業効率を上げることが叫ばれてきたが、1円玉レベルのコストダウンでしかないし、あまり労働者が積極的でないことからいつの間にか消えた。代わりに成果主義賃金を導入して労働者を脅す方法になってきたのである。
しかしこれはおかしな話で、予算も人事権も持たされていない労働者がいくら頑張ったところでやれることは限られている。それは先の「改善活動」でも示した通り。しかも生産性向上による成果はまず会社側が全部取得し、その内のわずかな部分だけを労働者に「御褒美」として与えるだけなのである。
だから分子の大幅な上昇には大幅な賃上げ、わけても低賃金を許している最低賃金の大幅な上昇が、その波及効果も含めて必要なのである。
さて、分母の話だが、こちらでは話が簡単で、賃下げなしの労働時間短縮が大きく影響する。
過労死を生むような長時間労働、「サービス」残業の根絶が決定的になる。いつまでも会社に残ることが美徳のような職場の雰囲気は改めるべきだし、時間が来たらさっさと帰宅して家族と過ごす時間を増やす方が心の余裕ができる。実際、ヨーロッパで時短の実験をやったら仕事の効率が改善したとの結果も報告されている。
ともあれ、生産性向上の責任を労働者に転嫁するやり方では解決しないことがわかってもらえれば幸いである。
2021.12.27:
今日も寒い一日だった。特に日本海側は寒気による筋状の雲が激しく沸き起こっていることが、今回の豪雪、強風につながっていることが読み取れる。
さすがに昼間もずっとエアコンによる暖房を入れっぱなし。ただガスによる暖房とは違って水蒸気の発生はなく、ガラス窓の露点はほとんどなかった。
さて、昨夜でNHK大河ドラマの「青天を衝け」が終わったが、最終回は孫が栄一の人となりを語っていたことに注目した。孫は栄一のことを「資本主義の父」と呼ぶことに違和感を感じたという。たぶん家では仕事の話をほとんどしなかったためと思われるが、彼は当時の労使関係についてどう考えていたのか調べてみた。
さすがに経営者の心得、処世訓みたいなものはたくさんあるが、労働者をどう見ていたのかはほとんどわからなかった。
ネットの検索で、ひとつだけ触れていたのは、当時労働時間の制限をする工場法に対して反対の立場であったとしている。たぶん渋沢は資本論とかロシア革命のことなどは知る機会がなくて、牧歌的な労使の融和主義に期待していたようである。
渋沢は幕末から維新にかけての日本の資本主義の勃興に対して、ヨーロッパの株式資本主義の影響から現代流のステークホルダーのような考えで労使が共同して世の中を進歩させるkとを考えていたようだが、それ以上のことは経営者の処世訓の部分のみが誇張されて書かれているものばかりで、それ以上のことはわからない。
ただ、彼は少なくとも儲けた利潤を独り占めして巨大な富を築き上げることには消極的だったようである。もちろん豪邸に住んで贅沢な生活をしていたいたことだけは明らかであるが。
2021.12.26:
今日は朝から猛烈な冷え込み。外出時には毛糸の帽子をかぶらないと耳が痛かった。
気象庁からは大雪の注意がしつこく流されている。何年前だったか、福井県の国道が何日も立ち往生して大騒ぎになったことがあることから早めの注意喚起を行っているのだろう。
この寒気は明後日火曜日まで続くとの予報。空気も寒ければ懐も寒い年末である。
2021.12.25:
オミクロン株の感染は広がりを見せている。
沖縄県は米軍から、東京都や福岡県、神奈川県でもオミクロン株が見つかっている。これを受けて東京都では複数の拠点を設けて無料のPCR検査を始めた。岸田以下の政府はこういう動きが遅い。しかも沖縄での感染源は検査をやっていない米軍からのもので、岸田が怒っているそうだが、だったら米大使や軍関係者を呼んで抗議と改善を要求すべきではないか。
当面は感染拡大の防止が優先で、面的PCR検査をやって陽性なら隔離、同時に飲み薬の配布や3回目のワクチン接種を進めるべきだろう。
もはや様子を見ている余裕はない。
2021.12.24:
今日はクリスマスイブ。クリスマスで思い出すのは、以前にも書いたことがあるが、約40年前、ドイツ駐在中に過ごしたクリスマスのこと。
ドイツのみならず多くのヨーロッパ諸国では24日午前で仕事は終わり。午後から25日終日にかけては町から人が消えていく。交通機関もそれに合わせて午後から減便、24日夜から25日にかけてはタクシーも動かなくなる。
24日の夜、各家庭ではクリスマスパーティーが開かれ、翌25日の朝は教会で静かにお祈りをするのである。
私の場合、滞在中は小さなホテルに泊まっていたが、クリスマス前後はオーナーが里帰りをするというので追い出され、値段の高い日系の高級ホテルに移った。24〜25日はすることもなく、ホテルの部屋でずっとTVを見ているしかなかった。食事の時もホテル併設のレストランで高い食事。接客は日本人ばかり。地元の人間に出勤を頼む場合は相当な割り増し賃金を支払う必要がある。
さて、神戸では例年のようなクリスマスセールのにぎやかさはない。多分三宮あたりの飲食店でもお祝い気分はないだろう。しかもオミクロン株の兵庫への蔓延が危惧されるところ。
ウィルス禍のドイツでは、昨年から今年にかけてのクリスマス風景はどうなっているだろうか?
2021.12.23:
危惧したとおり、オミクロン株による市中感染が見つかった。
政府はずっと抗原検査に固執していたが、その結果がこれである。今から濃厚接触者についてはPCR検査を行うと言っているが、後追いでしかないし、すべての入国者にPCR検査をやらないと、第6波に拡大することは必至である。
厚労省がいつまでも抗原検査に固執する理由は、どうやらPCR検査で感染者が一気に増え、病床の確保や保健所の増強をしたくないことから来ているように思える。
というのもこれまで各地の保健所は激減させられてきたし、病床についても消費税を使ってまで減らす方針を続けてきたためである。だからその事実が明るみになっては困るというのが本音だろう。そのあたり、岸田は黙っているが、厚労省に対して強く言えないようだ。そこに何があるかは知らないが、ツケは国民と医療従事者に回るのである。だがこんな理不尽が罷り通ていいわけがない。
2021.12.22:
今日は冬至であるが、我が家にはゆず湯に入ったりかぼちゃを食べるような習慣はない。それよりも、日の出が遅くなって朝日の差し込みも遅くなり、いつもより寝坊をすることが増えた。毎日仕事に出かける必要はないから寝坊しても問題はないのだが、長年の習慣で起床時間はほぼ一定している。
最近ネットショッピングの利用が増えた。
今日も一昨日YODOBASHIで注文したファンヒーター用の金具付きゴムホースが届いた。こういうものはホームセンターでも置いていない。個人商店も店を閉めることが増えた今、品ぞろえが多いはずのところでも、こちらが欲しいと思う品物が意外とない。
現在私が多く利用するのはAMAZONとYODOBASHI。楽天は出品者に運賃を負担させる方法が公取委の指摘を受けたことで、弱い者いじめをする会社には注文しないことに決めた。
2021.12.21:
武蔵野市の住民投票権に、居住している外国人を含める条例が否決された。
反対のキャンペーンの中心は自民党である。
そこには政府自民党が考える外国人観が反映している。
彼らはアメリカに対して属国としての立場を貫くが、それ以外は財界が許す範囲での外国人を受け入れるのである。その反映として技能実習生に名を借りた労働者を受け入れる以外は、難民を拒否し、あるいはウィシュマさんのように官憲によって虐待死させられることが起こるのである。
戦前も、朝鮮半島を植民地として支配するとともに、住民を奴隷のように扱った。それが戦後はきちんとした謝罪もせずに韓国の軍事政権の経済優先の方針にも助けられてあいまいな決着をしたのである。
今日本に必要なのは外国人を含むすべての住民に対して等しく人権が擁護されることであり、必要な保護が受けられることである。旅券に記載されている「日本国民である本パスポートの所持人を通路故障なく旅行させ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する」という文言は日本に入る、あるいは居住する外国人に対しても適用されるべきなのである。
2021.12.20:
どうしてこうも放火(兼自殺?)が目立つのだろう。
考えたら京都アニメーションの放火事件に似ている。
今回はクリニックの院長が亡くなり、容疑者も重症なのでここ当分は原因解明は困難だろう。
最近は自暴自棄になって赤の他人を巻き込む犯罪が増えている。
やはり所得格差の拡大に加えて自己責任を押し付けられ、行き場のなくなった怒りを不特定多数に向けて犯罪を起こすことが増えた。昔は同じ怒りを持つ同士が集まって労働運動や学生運動を通じて要求を求めることが多かったが、政府与党や警察権力で抑え込もうとするために見えやすかった。しかし今はマスコミなども加担して抵抗しても無駄のような宣伝をやるために、本当の敵は誰かということが覆い隠されている。
私のような高齢者は経験からそのあたりの分析ができるが、若い人は仲間同士での会話や情報交換が狭くなっていて苦労するようである。
いずれにせよ命を大切にすることは、世代に関係なく知ってほしいと思う。
2021.12.19:
今朝も寒い朝。
昨夜はパッチを穿いたまま寝たが、途中でかゆみに襲われて慌てて脱いだ。おかげで今朝は若干寝不足。
昼間も気温は昨日よりは少しだけ上昇したが、強風で歩くのに苦労した。
特に高層ビルの周囲は猛烈なビル風が吹くので飛ばされそうになる。
年末が近くなり、TVの特番が始まりだした。
私も年賀状の作成開始。
2021.12.18:
天気予報通り今朝は冷え込んだ。ただし降雪はなし。
兄が住む札幌では一夜にしてドカ雪が積もり、朝は自宅玄関の除雪で苦労したとのこと。
神戸では街路樹のイチョウの葉がかなり落ちて、いよいよ冬が始まる。それで今朝からはパッチを穿いて外出。これでここしばらくは脱げなくなるが已むをえまい。
12月も後半に入って、正月用の食材のうち、日持ちのするものの買い物を始めた。年末に一度で買うと足に負担がかかりすぎるからである。
2021.12.17:
リハビリに行ったが、筋肉がなかなか育たないとこぼしたら、わずかでも進歩があれば気にしなくていいと慰められた。
先週スクワットを教わって続けているが、筋肉への負荷が大きい。それだけ筋肉が弱っていたということだが、これがそれほど負担に感じなくなるかどうかがポイントだろう。
若い頃のレベルにまで戻ることはないだろうが、少なくとも買い物など生活に支障がでなくなるかどうかが分かれ目である。
以前も書いたが、糖尿病患者は筋肉の消費が早いので追いかけっこになる。
2021.12.16:
森友問題で文書の改ざんに加担させられ自殺した赤木俊夫さんの妻が起こした裁判、被告の国が突如賠償金を払うと表明したことで裁判は終了となった。
妻の雅子さんは「くやしい」との言葉。たしかに国民の一人としても、余りにも理不尽な幕引きを図った政府の態度にはあきれる。しかも賠償金の原資は税金である。改ざんを指示した関係者に証言させることもなく、事実の解明に蓋をした岸田も同罪である。
文書の改ざん、隠ぺいについては、国土交通省が建設業者の受注実績を捏造していたことも明らかになっている。アベットラー政権の時代から国交省が各自治体にデータの改ざんを指示し、それが会計検査院か指摘されたら国交省自身が改ざんを続けていたのである。
このような公文書に対する信頼性を失わせるような行為は、アベットラー首相、スガーリン官房長官が官僚に対する専制支配を始めた時期と見事に符合する。
岸田は真相解明を行うと言うが、まずは支配の根源になっている内閣人事局の解体が先決ではないだろうか。
2021.12.14:
オミクロン株による死者が初めてイギリスで見つかった。重症化は少ないとの傾向が指摘されているが、死者は絶対に出ないという保証もなく、ウィルス自身も生き残りのためにあらゆる方法を取るのは自明だから驚くにはあたらない。
それよりも問題なのは、日本の水際対策として抗原検査に固執していること。帰国時の抗原検査で陰性であっても後日感染が発覚している例が既に出ているのだから、即刻PCR検査に切り替えるべきである。
岸田政権は相変わらず小手先の対策だけでお茶を濁す姿勢である。だが世論調査を見る限り根本的な対策を避ける政権の支持率は下がっている。やはり弱者を手厚く保護することをやらないとアベスガ政治からの脱却はできない。というか根本的な政策の転換はやる気がないと断定していいだろう。
国民の声に「聞く耳を持」たない政府は要らない。
2021.12.13:
毎年京都清水寺が発表する「今年の漢字」が「金」と決まった。
オリンピックの金メダルにちなんでということのようだが、私にはIOCが固執する金(かね)がイメージされる。
ご存じのようにIOCは金のためなら何でもありという姿勢で一貫しており、「ぼったくり男爵」という言葉が今年の流行語大賞にノミネートされるなど、金権体質にまみれている。年明けの北京冬季五輪についても、テニス選手が姿を見せないことについて、中国の言い分を鵜呑みにするキャンペーンを行っている。
漢字そのものに罪はないが、それを利用する人間社会のあり方が問われている気がする。
2021.12.12:
普段この日記には3面記事の話を取り上げない方針だが、今回は自分自身にもかかわる話なので書く。
先日老人介護施設の入所者一人を殺害したとして、看護師免許を持つ職員が逮捕された。殺害の手口は空気を注射したこと。
医療従事者なら注射に空気を入れたら「空気塞栓症」を起こして血流が阻止され、死に至ることもあるから、注射にあたっては必ず空気抜きをすることを教えられる。
私のように自宅でインスリン注射を行う場合にも空気抜きの方法を教わる。
病院で注射を受ける場合によく見るシーンだが、注射液を充填したら針を上に向けて少しだけピストンを押し、針の中にある空気を抜くのが常識である。
私の場合もインスリンの入ったシリンジに針を取り付けた後、1単位分だけ上に向けてピストンを押す。
このように医療従事者なら当たり前の知識を、殺人の手口として使うということは、本人以外にとっては想定外の異常な行動であると言えるだろう。
今後は犯行動機などの詳しい捜査が始まるが、極刑は免れまい。
2021.12.11:
国会が開かれて、施政方針演説と代表質問が終わったが、岸田の言うことは完全に見掛け倒し。
マスコミも書いているが、例えば「新しい資本主義」も中身を問われても答えられず。賃上げについても結局は企業の「慈悲」にすがるだけ。半数が赤字の中小企業の法人税控除を増やしても効果はほとんど期待できない。
結局はアベスガ政治に代わる独自の政治理念を持ってないことからくるのだが、ひどいことにアベスガ政治をエスカレートさせて、敵基地攻撃能力を持つと言い、経済対策のため補正予算で軍事費を上乗せするという。
また改憲も前のめりで、維新と組んで何とか国会審議に持ち込もうとしている。
その維新だが、献金の限度額を超えていることを指摘されてあわてて政治資金報告書を訂正したが、学者から刑事告発されて窮地に陥っている。そして松井は30人で会食していたことを暴露され、記者会見で歯切れの悪い回答に終始した。以前も書いたが、維新には議員としてのマナーが教育されていないチンピラのような人間ばかりろいうことを証明した。
2021.12.10:
米中の対立が激しくなっているが、今度もアメリカが民主主義国による会議を開いた。当然のごとく中国やロシアは招待されていない。
この問題についてはどっちもどっちという感じはあるが、中国の言い分には少々違和感を感じる。
というのも民主主義のありかたについては、中国が「内政干渉」だと批判していることと、アメリカの批判はするが中国国内のことについて「我々はこんなに民主主義がいきわたっている」という紹介をしていないからである。
民主主義の実現には自由に意見が言える人権が不可欠だが、世界人権宣言承認しているはずの中国では「いい人権」と「悪い人権」があるとの解釈を加え、中国共産党が「いい人権」だけをフィルターにかけるということを正当化している。そのことについては以前この日記にも書いた。
実際のところ、中国では反体制、政権批判は徹底的に弾圧されているのが実態である。その典型は香港での民主化運動弾圧をみればわかる。
だからといってアメリカが主張する民主主義が完全に実現されているとは言い難い側面、例えばトランプのような差別主義者がはびこっている現実を見ればわかるし、日本でも歴史修正主義、ヘイトスピーチに対する規制が十分に行われていないことも存在する。
バイデン政権が中国における民主主義弾圧をネタに攻撃するのは勝手だが、日本政府が単純に尻馬に乗ることだけはやめた方がいい。学術会議のメンバーの内の5名を任命拒否したことは、民主主義の実現に反するものであるのは明白なのだから。
2021.12.09:
神戸市の久元市長がまたもや市民不在の政策を発表した。
先日の須磨水族園の民営化(料金が売以上になる)に続き、今度は王子動物園を潰して大学を誘致するという。しかもその計画については数百部の案内を自治会に配布しただけで、説明会も開かず、パブリックコメントも募集するよていもないとのこと。
とにかく今の市長は自公政権の真似をして市が所有する設備や土地を切り売りして大企業に奉仕することを信条としている。
数年前も政府の「コンパクトシティー」計画をまねてテル道の駅から遠い(バスは何とか通っている)古い団地から住民を追い出して市街地に移住させる計画を発表した。だが住民からは不評を買い、パブリックコメントでは反対の声が多数寄せられたために頓挫したという経緯がある。
それに懲りたのか、今回の王子動物園閉鎖はこっそりと実行するつもりである。
久元市政の上から目線政策は現在進行中の三宮再開発でも発揮され、市民が気軽に利用できる公共設備もない、ひたすら大手ゼネコンがよろこぶ「ハコモノ」を建設することに力を入れている。
先日の市長選挙では選挙政策の中に王子問題は含まれておらず、再選されたから王子動物園廃止は信任されたとは言えないのである。
2021.12.08:
今日は日米開戦の日。
今の国会で自民のみならず、維新や国民民主がさかんに改憲論議に踏み込むべきと動いているが、彼らは本当に戦争が起こったらどうなるかを冷静に見ているのだろうか?
さかんに改憲の旗振りをやってきたアベットラーもそうだが、今の国会議員に戦争の記憶がはっきりと残っている人はもういないだろう。現在80代でも少年兵の記憶がる人はごくわずかだろう。
過去に自民党の長老がTV出て発言しているのを見たことがあるが、中曽根のような将校を除いて、多くは戦争はいけないという趣旨を述べていた。特高警察出身の後藤田正晴でさえ、「キミ、戦争はいかんよ」と言っていたことが今も記憶にある。
今の改憲論者は恐らく自衛隊がアメリカの戦争に加担する、その程度の認識でものを言っているのだろうが、米軍がアフガニスタンで20年かかってもタリバンを抑えきれず、米兵のみならず、多くのアフガニスタンの民衆が犠牲になったことを、戦後生まれの改憲論者がしたり顔でしゃべっているのを見るとむしずが走る。
憲法9条を変えて戦争することばかり考えるよりも、どうすれば戦争をしなくて済むか、そのことを真剣に考えるべきだろう。
2021.12.07:
国会議員の文通費問題、自民党内部からは「使途を公表したら困る」とかの意見もあるようだ。これまで目的外のことにも使ってきたことがバレたらまずいということなのだろう。こういう声が多いから自民党としては領収書の公開に反対するわけだ。
一方の火付け役である維新だが、初代教祖であるハシズムがクレームをつけた。政党支部への寄付を容認していることは一種のマネーロンダリング、目的外の支出を隠すと指摘したのである。
維新のスタンドプレーは自公政権の悪だくみを隠すイチジクの葉として役立っているが、思わぬところで身内から足元をすくわれている。
2021.12.06:
今日から国会が始まった。とりあえずの焦点は文通費。
文通費については日割り計算だけでなく、使途公開、余った分の返却は無条件に実行できるはずだが、特に自民が抵抗して今国会での成立を阻止するつもりである。
むろん国会で議論すべきはウィルス対策など色々あるが、自民は改憲と補正予算に執心している。それにしても理解に苦しむのは軍事予算の積み増しを「経済対策」に含めていること。まあどさくさ紛れなのだろうが、いずれ岸田内閣の問題が次第に明らかになるはず。
国会開催前の世論調査では岸田内閣の支持率が上昇しているが、今後の国会での議論でどう変化するのか注目している。
2021.12.05:
日米開戦の12月8日が近づくが、ちょっと早めに日本が行った満州侵略について書く。
そもそも満州は日本人が大挙してくるまでは静かな田園だった。それがいきなり勝手に移住を始めて、満鉄のような会社まで作った。
日本では戦後満州引き上げの苦労話が語られることが多かったが、他人の土地に入り込んで中国人を奴隷のようにこき使った加害責任はほとんど話題にならない。
最近旧日本軍の731部隊についての「悪魔の飽食」を改めて読んだ。きっかけは12月8日とは関係なく、ふと思いついただけである。
「悪魔の飽食」についての内容は小生の「古びた本棚」のコーナーで書いたから改めて書かないが、日本軍の加害責任は決して消し去ることはできない。
満州事変以降、日本軍は中国への侵略を続け、特に華北あたりでは中国人を平気で殺す悪行を行った。その象徴的出来事は南京大虐殺である。
先にも書いたように、従軍兵による紀行でも日本軍の加害責任について触れた著作は少ない。そこには中国人に対する蔑視があり、罪の意識が極めて薄い傾向がみられるのである。つまり贖罪の意識はほとんどないに等しい。このことから歴史修正主義者が「南京大虐殺はなかった」などというデマが出るのである。
今や戦前の兵役を経験した人が少なくなってきたが、広島・長崎の被爆者の被害経験とともに、加害者としての証言を残す努力が必要に思う。
2021.12.04:
オミクロン株の特徴が次第に見えてきた。
ひとつは感染力が滅法強いこと。南アが特徴的だがあっという間に感染が広がるようだ。もうひとつは重症化が少ないこと。WHOはこれまでオミクロンによる死者がゼロであると公表した。ということは生き残りのために独特の変異を行ったということになるだろう。この傾向についてはある人が本にも書いている。
変異の繰り返しで生き残る力が次第に強くなるという。そのことは同じコロナウィルスのSARSと比べればよくわかる。
SARSは急速に流行したが、感染後すぐに重症化して死亡率が高かった。そのために感染対策が取られたら宿主から次に感染を移すこともなく宿主が死に、ウィルスも死滅するという道を辿って消滅したのである。
今回のCOVID19はステルス化して無症状の感染者がウィルスをばらまく性質を獲得したのである。
ともあれオミクロン株の対策は当面これまでと同じでよさそうである。そして水際対策をしっかりやることだろう。なお、その際もこれまでの信頼性の低い抗原検査でなく、PCRけんさをやることが肝要である。
2021.12.03:
昨日は英仏間の対抗意識について書いたが、今日は独仏間の関係について紹介する。
これは私の個人的経験から来ているのだが、日本でもおなじみのオニオンスープで、スープの上にパンとチーズを載せ、グラタン風にするものついては、ドイツ語で"Französische
Zwiebelsuppe"「フランス風オニオンスープ」、フランス語で"soupe à l'oignon
allemand"「ドイツ風オニオンスープ」と称している。
いずれも独仏国境付近のレストランで食べたものだからそういうことになったのだろう。
歴史をたどれば、国境付近のアルザス地方(現在はフランス領)は両国の間での戦争によって領土の奪い合いをやっているから、反目しあっていたころの文化が、メニューの表現にも反映したのだろう。
ところで、若い頃アルジェリアで工場建設の仕事をしていた時、英語とフランス語に堪能な日本人の通訳が不覚にもドイツ人とフランス人の間に入って通訳をやることになった。彼曰く、「隣国同士の会話に何で日本人がつながないといけないんだ」と双方にぼやいたという。
旧約聖書に出てくるバベルの塔の話を暗示していて面白いと思った。
2021.12.02:
オミクロン株の話は毎日のように変わるので静観する。というか詳細な性質が明らかになるまで従来通りの「正しく恐れる」ということでいいのではないだろうか。
閑話休題。
先日書いた英仏の対抗意識だが、それを象徴称するような用語の話。
いわゆるねじ回しだが、英語では"screw
driver"と称する。但しこれは一般のマイナススドライバーのことで、プラスドライバーは何とfrench screw
driver"となる。ところがフランス語では"tournevis
américain"、即ちアメリカ式ドライバーとなるのである。とにかく異端はアメリカとかの外国のものに変化する。
そうでなくてもフランス人には中国人に似たプライドの高さがあり、国名を表す名詞はフランスだけが女性形で、他国は野蛮のような扱いからすべて男性形である。
また、海外旅行でパリに行ったことがある人ならよく経験することだが、カフェに入って屋外のテーブルに座ってもウェイトレスはまずもって注文を取りに来ない。観光客として「おもてなし」の態度があってもよさそうなものだが、逆に「フランス語もわからないのに何しに来た」という雰囲気である。
これでは嫌われること請け合いである。
2021.12.01:
オミクロン株の2例目が見つかった。やはり・・・という感じである。
政府は原則入国禁止とする一方で、例外の検討をしているという。だがちょっと待った。報道されている例外の一覧には抜けがある。それは米軍である。
米軍についてはこれまでも緊急事態の時からまったく除外されている。だから米軍は沖縄で特に無条件の外出が許されている。こうなってくると日本政府の米軍に対する異常な態度を問題にしないといけない。
そうでなくても三沢基地のF16から青森空港に緊急着陸する際、燃料タンクを陸地に落としているし、沖縄では通告なしに軍港にいきなりオスプレイが着陸されている。
こういった米軍の日本の法律、憲法さえも無視する行動は日本政府によって許されている。要するにクレームさえ申し入れないのである。その最たるものは辺野古基地建設の強行。
先日も設計変更を知事が許可しなかったことに対し、政府自身が不許可が報道された翌日も工事を続けているのである。しかも不許可に対しては裁判に持ち込んででも強行する予定である。
こうしてウィルス対策までも含んで米軍にやりたい放題を許しているのは、世界的にも日本政府だけである。NATO軍を受け入れているドイツやイタリアでも米軍との間で駐留する国の法律順守が協定の中に含まれている。
これを放置している日米安保が問題だが、最低でも地位協定の見直しをしないと大変なことになる。日本人の犠牲者が出てからでは遅い。