悪餓鬼日記帖:なにぃ、文句あっか! |
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2021.10.31:
朝に雨は上がって、その後は気温がグングン上昇。
この陽気で外出している人の姿はコロナパンデミック前くらいにまで増えている。以前との違いはほとんどの人がマスクをしているかどうか。
選挙の投票率は前回よりも増えそうな雰囲気。それだけ今回の争点は政権交代が主であることの証でもある。
それでは8時からの選挙速報を待つことにしよう。
2021.10.30:
選挙戦は今日でおしまい。明日は投開票日である。
息子は今日出勤ついでに期日前投票をするようだ。息子は昔から私が尻を叩くこともあってか、毎回投票に行く。気分的には「自分の1票で世の中が変わるとは思えない」という立場だが、そういう人ばかりだとますます世の中はよくならない。というか子供のころから学校で有権者教育、民主主義教育をやっていないのが原因である。歴代の自民党政府は民主主義が嫌いだから教育でも上の命令に従わせることにやっきになっているのである。
だが今回は若いタレントが棄権防止のキャンペーンをやったりして若者の投票を奨励している。やはり環境問題などを通じて世の中に対する意識が変わりつつあるのだろうか。
2021.10.29:
やっと秋らしい天気になってきた。
総選挙の真っただ中にも関わらず、マスコミは皇族の結婚話に細かいことまで報じている。もううんざりだが、ちょっと皇族の結婚について調べてみた。
現在の民法750条では結婚した場合どちらかの姓を名乗ることが義務付けられている。国際的にみて、慣習あるいは宗教に基づく洞性、別姓の取り決めはあるものの、法律で強制しているのは日本以外にない。
元の話に戻るが、女性皇族と一般男性の結婚の場合、女性皇族が皇籍を離れて男性の姓を名乗ることが通例だったが、調べたら民法にも皇室典範にも結婚後の姓の規定はまったく存在しない。もし両者が女性側の姓を名乗りたい場合は想定外となっていて、依拠する条文は完全に欠落しているのである。
ということは選択的夫婦別姓が認められたら政府としてどうするのか、まったく不明な状態である。
本質的な問題として、皇族には納税のような義務もないかわりに、選挙権すらない。だから女性皇族が一般男性と結婚したらいろいろな困難というか災難がいきなり降りかかることになるのである。女性に生まれたばかりに、皇族にも精神的負担がのしかかる。ジェンダー平等の観点からも夫婦別姓が法的にも認められるべきである。
もっとも女性皇族側の姓をどうするかはこれまた現在白紙状態であるが。
2021.10.28:
時事ニュースで注目すべき話が出てきた。
その1。自民党の幹部が大阪の立民候補を応援した。意図は不明だが、自民には激震。このことで大阪の自民は全滅するのではないかとささやかれている。もっとも代わりに維新が伸びそうとのことだが、維新が増えたらこれから自民党の補完勢力として動くのではないかと言われている。
維新の躍進は大阪限定との予想が出ているが、なにをやるかわからない連中だから注意が必要である。
その2。アベノマスクが8200万枚配布されずに倉庫に眠っていることが判明。しかも保管費用だけで6億円!
こんな税金をドブに捨てる行為、アベットラーに払わせろ!
2021.10.27:
今朝期日前投票に行ってきた。今回から投票用紙は入場券のバーコードを読み取って投票用紙を発券する方式になっているのだが、機械からは用紙のほんのわずかの部分しか見えないので、担当者に催促されるまで気づかなかった。もう少し出てくる部分を多くしないとやりにくい。
麻生の北海道産米に対する暴言は北海道はもとより全国の農民から猛反発を招いている。専門家も温暖化と味は関係ないことを指摘している。
この発言については岸田が自民党として謝罪をした。だが肝心の麻生は何も言っていない。本当にふざけた男だ。やはり自公政権は引きずり下ろすしかない。
2021.10.26:
朝は寒かったが次第に気温は上昇。小春日和ともいえる天気に落ち着いてきた。
兵庫県のウィルス感染は完全に下げ止まり状態。東京や大阪では飲食店の時短営業を解除する方向で進んでいるが、今後の感染リバウンドがどうなるか要注意である。
今後どういう傾向を見せるか、来月10日あたりが注目点だろう。本音を言えば投票日の前にリバウンドが始まるのがわかりやすいが、さすがにウィルスに選挙があるなどと伝えられるわけもなく、様子見するしかない。
個人的にはまだ不安を感じていてまだ外食する気になれない。
選挙でトヨタの労組が立民を支援しないことが影響したか、予定候補は立候補をしなかった。
また連合の新しい会長は立民が共産と連携したことに露骨な不快感を口にした。昔から連合、それも旧同盟系の右翼組合は共産党を毛嫌いすることで知られていたが、何十年も前の反共主義を今も引きずっているのは理解に苦しむ。もっとも組合が特定の政党や候補を強制的に支援することは欧米では考えられない異様な方針である。というのも労働組合には右から左までの思想を持つ人たちの集合であるからどこの政党を支援するかは組合員個人の自由である。ところが昔から総評系は社会党一党支持、同盟系は民社党一党支持を当然のごとく続けている。
というか連合系の組合の多くでは会社が組合員のなかから一本釣りで役員んを指名することが公然と行われており、これでは組合の役割をなしていない。だからといって組合が自民党を支援することはさすがに組合員のの反発を招くのでやっていないだけである。
右翼組合の本質は「会社あっての組合」という思想で固めることで、会社の方針に物申すということは恐れ多いというスタンスである。だから共産党のように無茶苦茶の首切り・リストラに対して「資本の横暴を許すべきでない」という思想を持ち込まれることは絶対に許容できないということなのだろう。
2021.10.25:
参議院の補欠選挙で自民は2勝が当然と思っていたようだが、静岡で1敗となったことがかなりショックだったようだ。
そういう状況の中で、麻生は北海道で「温暖化で北海道のコメはうまくなった」と言った。どうやら本気で負けに行くつもりらしい。ご存じのように今年にコメは豊作で市場価格は暴落。自民党支持だった農民もこの一言で自民から離れること請け合いである。
麻生は他にも「共産党が出てきたら必ず乗っ取られる」とも言っている。危機感からでたらめを口にすることで墓穴を掘るということがわからないようだ。これでは政権交代しかない。
岸田の「新しい資本主義」についてマスコミも注目しているが、その中で共産党が再三指摘してきた「1億円の壁」に触れるようになってきた。
所得が1億円を超えると給与所得よりも金融所得の方が多くなる層が主流となり、結果として1億円を超える所得に対する課税率が下がっていくことを指すが、岸田は当初金融所得課税を強化するといいながら、財界他の抵抗にあってすぐに優先順位を下げたのである。
このあたり、「分配と成長の好循環」と並んで詳しい分析が必要だが、その話は後日まとめて書く。
2021.10.24:
選挙戦が進む中で自民党の劣勢が伝えられるが、やはり尻に火がついて慌てている。
例えば選対委員長が地元に帰ったり、沖縄では与野党問わず玉城知事を応援してきた「オール沖縄」推薦候補イコール共産党だとする謀略ビラを配布するなどしている。
アベットラーも演説で立憲民主と共産党の政権合意を揶揄している。他に自民候補も「共産党が出てきたら日米安保も自衛隊も廃棄される」という話を振りまくのである。
共産党は今回の政権合意と閣外協力ではいずれの問題も持ち込まないと明言しているのだが、自民から見たら信用できないとというわけだ。
明文化されていることをどう解釈するかは個人の勝手だが、それを大衆に向かって大声で叫ぶのはDappiと同じくデマの類である。
ところで今日は山口と静岡での参議院補欠選挙の投票日。衆院選を占うひとつの指標として注目である。
2021.10.23:
閑話休題。
プロ野球セリーグが面白い。本日18時現在ヤクルトが巨人に敗れ、2位阪神との差は0.5ゲームでマジックは3のまま。今夜阪神が勝てば優勝争いは混とんとしてくる。
阪神は新人佐藤がまったく打てなくなって以降苦しんでいたが、選手もそろそろ優勝を意識し始めてくるだろう。
これから毎試合が見逃せなくなる。
2021.10.22:
ウィルスの新規感染者が減ってきたが、兵庫県では今週は20人台で下げ止まりしている。県は今週末で飲食店の規制解除を決めたが、このままではやがて再拡大への道を辿ることになるだろう。これだけ感染者数が減ったのだからPCR検査をもっと拡大して感染者を根こそぎ拾うことが可能なはずだが、相変わらず「濃厚接触者だけ」に絞り込んでいては無症状の感染者を一掃することはできない。
政府がエネルギー計画の見直しを公表したが、火力発電の一部を再生エネルギーに振り替えただけで、肝心の石炭火力、原子力にはほとんど手付かずである。
そもそも2013年比でCO2の46%削減という目標が欧米よりも低く、来たるCOP26で日本はぼろくそに言われるだけ。それを知りつつ政府がこの時期に出してくるのは自公政権が危ういことに対する危機感の表れともいえる。
マスコミの世論調査で自公の支持が減っていることと同時にまだ底堅いという論調が目立つ。特に「読売」と「日経」は自公がまだ過半数を維持できるような描き方である。
しかし選挙はふたを開けるまでわからない。特に無党派層は世論調査には正直に答えない傾向があると見ていいだろう。私自身もアンケートにいつも回答拒否の態度を貫いている。
2021.10.21:
今朝は昨日より一段と気温が下がったため、外出時もチョッキを着て出ることになった。今月初めから一気に2か月分季節が進んだ感じがする。
またまた「赤旗」が大スクープ。
例のDappiについて、運営会社の社長が自民党本部の事務方トップ・事務総長の親戚を名乗り、自民党本部や国会にも出入りしていたことがわかったという。特に国会にある銀行の衆議院支店に口座を持っており、このことから国会に出入りできる人間であることが判明したという。
この自民党の事務総長は河井夫婦への資金提供にも関与の疑惑がある。
自民党はDappiのことについてしらを切っているが、大手マスコミも追及を始めるだろう。そうなれば選挙は一気に自民党に不利な情勢になっていくだろう。
2021.10.20:
気温が下がったことに伴い、夜は毛布だけから掛布団に入れ替え、風呂もシャワーから湯船に湯を張って入ることにした。それにしても先日から極端な温度差である。これも温暖化の影響と思われるが、自民党が原発と石炭火力にこだわっているために再生エネが進まない。この点でも政権交代は必要である。
2021.10.19:
遂に衆院選に突入した。NHKを含むマスコミは今回を政権選択選挙というスタンスで報道している。それを象徴するように小選挙区289のうち210で野党統一候補を擁立。民主党政権成立の時代を思わせる。
自民党は必死で立民と共産を切り離そうとあれこれでたらめを流すが、国民はちゃんと見ている。それは内閣支持率の低下傾向に反映されている。
私の住む兵庫1区では立民の井坂を統一候補にすることで決まった。井坂はこれまで政党を渡り歩くコウモリで、個人的には好きになれないが、自民を倒す目的のためには少々目をつむるしかない。
2021.10.18:
自民党の議員がそろって靖国神社を参拝し、岸田もアベットラー同様参拝はせずに真榊を奉納した。
靖国を巡る問題は8月15日あたりに書く話だが、選挙が迫るこの時期に参拝をやってのける自民党は、相変わらず戦争がやりたくて仕方がない連中である。
いつも私が言っているように、先の戦争で亡くなった軍人は、A級戦犯を除いて時の政府によって召集され、戦争に駆り出されて不幸にも亡くなった人達である。決して「国のために戦った」人達ではない。侵略戦争に加担させられ、人生を断ち切られた人たちなのである。
そのことで思い出すのは、中曽根が首相だったころ、「靖国のような場所がなくて。若者がどうして戦争に行く気になるものか」と述べたこと。その思想が今も自民などの好戦主義者、歴史修正主義者に受け継がれているのである。
岸田以下、今台湾有事にどう備えるかとか、敵基地攻撃能力の話を声高に叫ぶのは、先制攻撃で中国をやっつけたいという希望をあけすけに語り、若者が戦争に参加したいという雰囲気を作り出すために他ならない。
2021.10.17:
予報通り、昨夜から今朝にかけての雨が上がったら急速に冷え込んできた。夏からいきなり晩秋の雰囲気である。
分配の話で、マスコミは成長論者を登場させてさかんに成長なき分配は借金を生むだけみたいな話を載せているが、大企業や富裕層に対する課税強化を拒否するとそういう論理になる。しかし米バイデン政権は法人税の最高税率を28%に引き上げると言っているし、先日のG20では各国とも巨大企業に対する最低税率を15%にすべきと決めた。
日本だけがそういった「儲けているところに応分の負担をさせる」という発想を拒むのである。
こういう雰囲気を作ったのはもちろんアベットラーによるアベノミクスである。とにかくしこたま儲けた財布のひもは固く縛って絶対に緩めないのである。
何年か前の私が現役時代の時に、アベノミクスで出した通称「加藤レポート」でROEあるいはROICが8%が望ましいとしたことを受けて、大企業が軒並みこの数字に走ったことに批判を加えたことがあったが、要するに株主や投資家にそれだけの利益を先に確保しておいて、残った分を渋々労働者に渡すという方法をとってきたのである。
しかもこの8%を実現するためには経営陣の努力ではなく、ひたすら賃下げや派遣労働の導入など労務費全体を減らすことで実現してきたのである。
そうして得た利益が富裕層の消費拡大に回る量は贅沢な生活をしてもたかが知れており、ひたすら企業の内部留保として蓄蔵されるか新たな投資先を見つけて徘徊するのである。
アベノミクスはその投資先を提供するために日銀に株価つり上げを命じたのである。
結論として、過剰に蓄積された利益を国民に還元して消費を拡大し、それが回りまわって設備投資などに波及させる方が理にかなっていると思うのだが如何?
2021.10.16:
休日とあって政治の動きは多くない。だが岸田政権は「消臭剤」を打ち消すような新しい悪臭を出してきた。その一つが敵基地攻撃能力の保有を選挙方針に書き込むこと。だが国民はこういう好戦的な話を支持するような雰囲気ではない。核兵器禁止条約に加盟していないことや辺野古の基地建設を苦々しく思う人たちは多いのだから。
東京8区から撤退した山本太郎は比例区のみで立候補することを決めた。やはり他の野党が結束を強めているところに後から割り込むことをよく思わない人が多いということだろう。
2021.10.15:
岸田政権が「新しい資本主義実現会議」を立ち上げ、そのメンバー15人が公表されたが、8人は経営陣、3人は財界からということで、今所得格差が問題になっている中での新自由主義の克服はまず無理だろう。「新しい資本主義」は単なる言葉の遊びに過ぎない。
さて、もうひとつ問題となっている分配に関してだが、こちらも岸田政権は手を付けようという雰囲気は感じられない。
アベスガ政権が進めてきたアベノミクスでは分配のほとんどが大企業や富裕層に流れて庶民には回っていない。その証拠のひとつとして富裕層の所得や企業の内部鵜留保が増えているのに、賃金は横ばいどころか下がり続けているのである。制度として「1億円の壁」と呼ばれる収入のほとんどが投資からによる富裕層の所得税率が多くなるほど下がるという仕組みがあることがあげられる。
また、労働者の賃金が下がる原因として、派遣労働を拡大して、正社員を派遣に置き換えることが実質的な賃下げを招いている実態がある。
これを投資に対する増税、派遣労働を規制して正社員を基本にすれば庶民にも相当な所得の増加が見込まれ、上昇分のほとんどが消費に回ってGDPも増えることが可能になるのである。財界大企業はいやがるかもしれないが、欧米では当たり前のことが日本では放置され、ましてやアベノミクスが格差を拡大してきたのだから、それを是正すればやれないことはない。
もちろん岸田ではできないだろうから、政権交代をすれば実現は可能である。
2021.10.14:
国会が解散され、19日公示、31日投開票と決まった。神戸では市長選が17日公示、31日投開票の同日選挙となる。
今回の衆院選、私はこれまでのアベスガ政治による悪政が放ってきた臭いを隠すための「消臭剤選挙」と名付けたい。
昔、トイレの洗剤のCMで「臭いにおいは元から断たなきゃダメ!」とのキャッチフレーズがあったが、今回は岸田が「新しい資本主義」とか「分配と成長の好循環」と言って中身は変わらないのに言葉だけを変えてごまかし、いずれ隠せなくなるのだが、その前に選挙でごまかしてしまおうという意図が丸見えなのである。
だから臭いの元を断つこと、すなわち政権交代で悪政の根本を変えることがどうしても必要なのである。
2021.10.13:
以前から野党攻撃や誹謗中傷の多かったツイッターのDappiと称するアカウント、被害者から名誉棄損の告訴に基づいて発信元の公開請求をしたところ、自民党がよく利用するWeb制作会社からのものであることが明らかになった。
それが個人からのものか会社が深く関与しているものかは不明だが、こうした匿名アカウントを通じて誹謗中傷の書き込みが増えているのは由々しきこと。
以前も「政治知新」なるWebページが共産党の国会議員に対するデマを流し、ネットの有志がサイトの所有者が神奈川県議の弟であることを白日の下にさらしたことがあるが、最近は匿名あるいは裏アカウントを使ってSNS上で拡散される事例が目立つ。
対処方法としてはSNS運営者への通報や名誉棄損にいる告訴くらいしかないが、書き込みを拡散するフォロワーへの何らかの制裁も必要だと思われる。
2021.10.12:
岸田がぶち上げた色々なスローガンだが、次第にメッキがはがれつつある。
当初から予想はされていたが、「新しい資本主義」の中にあった金融所得課税は優先順位を下げている。
アベノミクスは成功したというが、実態は貧富の差の拡大であった。それを「成長と分配の好循環」と言ってみたところで、分配はあくまで金持ち・大企業レベルの中だけで、アベノミクスの根本的問題には触れていないのである。
だから所信表明に対する代表質問に対しての回答に四苦八苦して口の中はカラカラになった。
何とかその場を乗り切って詳しいことは触れずに選挙を有利に戦いたい算段だろうが、国民はちゃんと見ている。
東京8区のゴタゴタは山本太郎が立候補を断念することで決着した。
どうやら野党側では立憲と共産が候補者調整をしないなまま選挙になりそうである。自民の石原が絶対的に有利な情勢ではあるが、野党の意地は見せてほしかった。
2021.10.11:
日差しは秋でも気温は夏。
今日は新聞休刊日ということもあって、マスコミではほとんど取り上げられていないが、昨日のNHK日曜討論での高市の発言は恐るべきもの。
共産党の田村政策委員長が選挙の前に国会で色々議論すべきことがあると主張したのに対して、高市は自民の選挙公約に含まれているからいいとし、国会を開いても国民は誰も見ていないとも発言した。これは国会軽視の重大な発言である。
高市の発言は自民党の基本方針であるとともに、選挙で与党になったらあとはやりたい放題で、国民の声を聴くつもりはさらさらないということを意味する。要するに野党の意見はどうせ通らないから議論しても無駄だという護岸不遜な態度に他ならない。しかし現実はどうか。例えば入管法海星案や検察庁法改正案は国民世論の力もあって廃案になった。だから国会での議論は無駄ではないのである。
高市のような発言の根底には小選挙区制で得票率とは乖離した議席占有率があり、与党になったら後はやりたい放題だということが罷り通ってしまう選挙制度の致命的な血管が存在する。さらには政党助成金によって国民の声を拾い上げる努力を失わせることが加わる。
自民党は一度野党になった経験があるはずだが、今や長期政権に慣れて忘れてしまったようである。だったら再び野党になってもらおうではないか。
2021.10.10:
相変わらず暑い。この先1週間も雨の日があっても高温は続くとの予報である。もうたまらん。
岸田が所信表明で「分配と成長の好循環」を口にしたが、マスコミでは一部の人間が「成長なくして分配なし」ということを主張している。だが先に成長ありきというを論法には個人的に違和感を覚える。
岸田がこれからどんな具体策を出してくるかはまだ不明だが、労働分配率とGDPの成長とは本来何の関係もないはず。
今問題になっているのは企業やその株主、投資家にばかり金が流れて、賃金が上がらない(むしろ下がっている)ためにGDPの約3分の2を占める個人消費支出が増えず、よってGDPも増えないことにある。
そういう状態であたかもGDPの成長なしに分配も増えないという論理は、財界が盛んに主張する「生産性向上なくして賃上げなし」と同じで、企業や富裕層が潤わないと個人消費も増えないという、何の根拠もない理屈の主張に見えるのである。
2021.10.09:
和歌山市の水道管はとりあえず仮復旧。住民はほっとしただろう。これから本復旧に向けて破損原因の詳細な調査と工事が始まるが、長期化することは避けられないと思われる。
衆院選が始まるが、東京で山本太郎に関する混乱が起きている。
問題になっているのは立民と共産がそれぞれ候補を立てて東京8区の運動を始めているところに、れいわの山本太郎がいきなり立候補を表明したことにある。
しかも野党統一候補の協議が何もできていないのに、山本はさも自分が統一候補として既に決まったような発言をしたことから他党から身勝手な行為として批判されているのである。
以前から山本は他人との協調性に欠ける言動があるが、今回は明らかにわざわざ混乱を招くことをやっている。
これで最も喜ぶのは自民現職の石原である。
2021.10.08:
岸田が国会で所信表明演説を行った。
その中で注目されたのが「新しい資本主義」。
どうやら分配の話で、中間層に手厚くということのようだが、それ以上の詳細はこれからだとした。だが分配でどうのこうのと言うなら困窮している派遣労働者、男性の6割くらいしかない女性労働者をまず救う、最低賃金の底上げなどが先決だと思うのだが、そのあたりはまったく触れていない。
昔からよく言われることだが、政治家などを評価する基準はその言葉ではなく、実際の行動だと。
岸田にはあいまいな言葉が目立つが、改憲以外についてはどれもが精神的な話ばかり。その裏でコロナ対策などは飲食業などに対する政府の強制力を強めるとの声が聞こえる。
本当は所信表明に関して予算委員会を開くべきだが、そこは拒否したまま選挙をやりたいという党利党略だけが見えてくる。
アベスガ政権の失敗を認めず、新しいことばを並べて国民を煙に巻くことは許されない。
2021.10.07:
岸田が総選挙の日程を19日公示31日投開票と表明した。これで実質的な選挙の火ぶたは切られた。
これに合わせて、神戸市長選挙も17日公示31日投票に変更された。
岸田は選挙公約を意識してあれこれ政策を並べているが、実質的にはアベスガ路線の延長であることが見えている。そしてその中でも改憲だけは言葉を変えずに掲げている。
これまで国民は今急ぐような話ではないと再三蹴り倒してきたが、性懲りもなく出してくる、
こういう岸田内閣の性格について、ある人は岸田内閣の特徴を問われたら「安倍内閣」と答えるとのこと。座布団10枚!!
さて、和歌山の水道橋崩落だが、鳥の糞によるものも含めて原因調査が始まった。そして健全とされる橋桁を調査したところ、トラスと桁をつなぐ部材の破断が複数個所見つかっている。この破断は過去の目視による検査では除外されていた。いわゆる「想定外」である。
それはともかく、私が提案した健全な橋桁との比較という手法は間違っていないかった。技術系で食べてきた私の経験からも不具合が再現できるかどうかを調べることは原因究明のイロハである。
これから仮復旧と共に元の橋の再建が必要になるが、折れたトラスとの接合部材に対して対策を加えたもので作り直すことが必須になる。
マスコミはトラスが橋脚を支えているような解釈をしているが、トラスは橋桁のたわみや変形を防ぐだけで、橋桁自身の重量を支えているわけではない。それは鉄道などでトラスなしのものが存在することを見てもらえばわかる。
2021.10.06:
ノーベル物理学賞で日本人の真鍋氏が受賞した。授賞理由は気候変動に関する研究である。
彼はずっと以前から独自の分析を行っていて、それも日本では評価されないことから渡米して研究を続けていた。
以前から言われていることだが、日本人の受賞は先細りになりつつある。政府が大学の研究予算を絞り込んでいて、しかも金儲けにつながるような実用研究を重視していて、基礎研究は敢えて放置しているのである。
だから真鍋氏のように日本での研究はあきらめて海外に出ていく傾向が増えているのである。
こういうことの根本には、政府が財界の「選択と集中」の要求に従属していることがある。大学研究だけでなく、省庁の人減らしもやられていて、今回のウィルス対策でも保健所の数を減らしたために、増える患者の対応ができなくなって自宅に放置される事態も生じているのである。
新自由主義の悪弊が色々出ているが、岸田政権も大企業奉仕の予算を改めようという姿勢は見られない。
2021.10.05:
昨日書いた紀ノ川をまたぐ水道橋の崩落事故、市は緊急対応として水道橋のすぐ横にある県道の六十谷橋を通行止めにして、この上に仮の水道管を敷設すると公表した。完成は8日中。ただ水を通しても空になった貯水池を充填する時間が必要だから、実際に各戸の蛇口から水が出るようになるのは翌朝だろう。
崩落の原因について、市民が投稿した事故の瞬間の動画を見ると、橋桁が真ん中からポッキリ折れるのが見える。ということは橋桁が破断するような力に負けたことがきっかけだとわかる。真の原因を調べるには水没した折損部を回収するのがベストだが、時間も費用もかかるのであきらめるしかない。代替の方法として残っている健全な橋桁を徹底調査して、そこから原因を類推するのがベターだろう。
なお、市が公表した落橋防止装置だが、あれは配管の継ぎ目が外れて漏水を防ぐことはできても橋桁の落下を防ぐ効果はない。厳密な意味での落橋防止装置は、地震などの揺れで橋げたが橋脚からずれ落ちることを防止するものを言う。
事故の復旧について、関係者が努力して復旧までの時間を最小限にした努力には頭が下がる。
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岸田が「アベノミクスの修正」ということを口にしているが、根本的解決には程遠い。要するに大企業の巨額な利益のほんの一部を中間層、有体に言えば自民党の支持が多いと目される層にわずかの取り分を分けるものでしかない。
低所得者や解雇などに苦しむ派遣労働者は枠外である。最低賃金の引上げも言わない。「所得倍増」も幻影で、下がりっぱなしの賃金の引上げがなければ実現は無理である。
世論調査で岸田政権の支持率は半分以下でスタートした。アベスガ政権の延長をやっている限りは支持率は下がる一方になること疑いない。
2021.10.04:
今朝の散歩で、公園でモンキチョウが飛んでいる姿を見、アブラゼミ(たぶん1匹だけ)の鳴き声を聞いた。とても10月とは言えない。
和歌山市で紀ノ川をまたぐ水道橋が崩落した。地震に対応する落橋防止装置もつけていたというが、川鵜の糞による異常な腐食との声もあって、原因はまだはっきりしない。いずれにせよ一日でも早い復旧が望まれる。
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国会が開かれて岸田が首相に選ばれた。しかし「聞く耳を持つ」と言いながら、予算委員会も開かず、14日の会期末で解散、月末に選挙というスケジュールを考えていると報道されている。やはりアベスガ政権のやり方を踏襲することに何のためらいもないようだ。
姑息な解散は過去にもあるが、一番ひどかったのが2017年アベットラーによる「103秒解散」。
モリカケ問題の解明のために野党が憲法に基づいて国会開催を要求したのだが、アベットラーはぐずぐずしながらもやっと開会を決定。そしてなんと、開会当日に議長の開会宣言直後、解散の詔書を読み上げて終了という悪質極まる手法をとった。
今回もスガーリン辞任に伴う新しい首相の選出をやっただけで、岸田は真似をしただけである。
野党共闘による統一候補の最終決定が決まる前に「やってまえ!」という意図が見える。
ところで私が住んでいるのは兵庫1区だが、ここではまだ野党統一候補はまだ決まっていない。
そんな中で変な動きをしているのが井坂という男。
彼は市会議員を皮切りに国政に出て議員になったことがあるが、毎回所属政党を変えるこうもり男。議員になって利権をあさるのが目的で、みんなの党、維新などを渡り歩き、最近は立憲民主に入党した。そして既にパンフレットを配って宣伝している。だが政策の中身は維新に近く、「身を切る改革」も含んでいる。だが立憲民主党に所属しているとは書いていない。
こうなると立憲民主の公認とは言えない状態で、このまま共産党との統一候補になろうとしても、共通政策には含まれない「身を切る改革」というスローガンを引っ込めない限り統一候補として扱ってもらえる保証はまったくない。
現在立憲・共産の県レベルでの協議が進んでいると思われるが、井坂は排除される可能性がある。結局彼の役割は野党統一候補の選定を妨害するのが目的に見えてきてしまう。
2021.10.03:
今日も暑い一日。頼むから涼しい風よ早く来てくれ〜〜。
地域政党「都民ファースト」が「ファーストの会」を立ち上げて国政に進出すると言い出した。
誰がメンバーかも決まっていないし、政策もこれから。どうやら右派勢力ということだけは間違いないようだ。ただ、ユリットラーは党名の決定にかかわったようだが、参加は否定している。実に曖昧模糊とした代表の記者会見で、「希望の党」以上に不安定な旗揚げである。
選挙近くになると政党の離合集散や新党立ち上げの話が時折出てくるが、安定して存続しているのはほとんどない。維新でさえ、当初は大阪の自民党の一部が起点になっているが、こちらもくっついたり離れたりを繰り返している。
考えたら戦後長期にわたって存続しているのは自民党と共産党だけ。中でも共産党は戦前の非合法時代を含めて、来年は100年になる。善意で党名を変えたらと言う声もあるが、共産党は一歩も譲る気配はない。
マルクスが生きていた時代から始まって200年近く続いた党名を、社会主義という理念も方針も変わらないのに理由もなく捨てることは沽券にかかわるということらしい。
2021.10.02:
昨夜は涼しく、また今朝もあまり気温が上昇しなかったので、今日の昼間はエアコンなしでも過ごせるかと思ったが期待は裏切られた。
昼前から気温は急上昇して室温が30度近くなり、結局エアコンを運転。この暑さはいつまで続くのだろう。
2021.10.01:
緊急事態と蔓延防止が解除されたことから、鉄道各社はダイヤを元に戻すところが多くなった。まだ一部に残っているところもあるが、次第になくなっていくだろう。
今日はスガーリンが学術会議のメンバー6人を任命拒否してからちょうど一年。学術会議として、政府に任命を求める要求を出した。これに対しての新内閣がとういう対応をするか注目に値する。
また、任命拒否をいち早く報道した「赤旗」が今年もジャーナリストの賞を受賞した。昨年の桜を見る会のスクープに続く連続2回目である。
「赤旗」は基本的に政党機関紙で、記者クラブなどからは排除されている。だが、大手マスコミが次第に政権にすりよっていく中で「赤旗」だけはジャーナリズムとしての王道を堅持しているから、受賞できるのである。最近は「週刊文春」もスクープが目立つ。
欧米ではジャーナリストが鵜の目鷹の目で権力を監視するのが当たり前で、そのために政権は報道官を置いてマスコミ対策に力を入れているのである。だから田崎スシローのような人間はジャーナリストとしては失格。
政権におもねて、首相の記者会見で事前に質問を知らせて、指名されることに唯々諾々としていることは恥であることを自覚し、もっと権力を監視する役割を果たすべきである。